JP3316303B2 - 床暖房パネルの配線接続方法 - Google Patents

床暖房パネルの配線接続方法

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JP3316303B2
JP3316303B2 JP08516694A JP8516694A JP3316303B2 JP 3316303 B2 JP3316303 B2 JP 3316303B2 JP 08516694 A JP08516694 A JP 08516694A JP 8516694 A JP8516694 A JP 8516694A JP 3316303 B2 JP3316303 B2 JP 3316303B2
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floor heating
connection
wiring
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彦己 田野岡
稔 日比野
太 前田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、床暖房パネルの配線
接続方法に関するものである。さらに詳しくは、この発
明は、合板下地やコンクリート下地などの床下地面に直
貼りする床暖房パネルに関し、隣接する床暖房パネル間
の配線接続を簡便かつ容易に行うことのできる新しい床
暖房パネルの配線接続方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、室内暖房システムの一つとし
て電熱ヒータ内蔵型の床暖房パネルが知られている。
【0003】このような床暖房パネルを住宅等の床面に
敷設する場合には、個々のパネルのヒータへの電源供給
などのために隣接するパネル間を配線接続する必要があ
り、通常は、パネルの裏面側に配線接続用の端子等が設
けられ、この端子間に接続コードを結線するようにして
いる。
【0004】しかしながら、たとえば集合住宅等のコン
クリート建造物においては、多くの場合、床下地面とし
ての合板下地やコンクリート下地などの平面下地の上に
前記床暖房パネルを直貼りすることが必要となるため、
配線接続用の端子等をパネル裏面側に突出させることは
不可能であり、また、パネル裏面に接続コードを露出さ
せて配線することもできない。このため、従来では、た
とえば図6(a)(b)に表面および裏面の斜視図を例
示したように、床暖房パネル(ア)の裏面に切欠き溝
(イ)を設け、ここに配線コード(ウ)を収納するよう
にしている。すなわち、図7(a)に例示したように、
隣接させて敷設する二枚の床暖房パネル(ア)の切欠き
溝(イ)から接続コード(ウ)を引き出して結線し、次
いで図7(b)に示したように、接続コード(ウ)を切
欠き溝(イ)内に収納して床暖房パネル(ア)を貼り合
わせている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の床暖房パネル(ア)の配線接続方法において
は、図7(a)に示したような結線作業を容易に行うた
めには接続コード(ウ)を長くとる必要があるが、これ
を収納する切欠き溝(イ)の広さにパネル構成上の制約
があるため、接続コード(ウ)を充分な長さで引き出す
ことができず、結線作業は極めて困難であった。また、
接続コード(ウ)を切欠き溝(イ)内に収納しながら二
枚のパネルを貼り合わせる作業も容易ではなかった。
【0006】この発明は、以上のとおりの事情に鑑みて
なされたものであり、床下地面に直貼りする床暖房パネ
ルに関し、隣接する床暖房パネル間の配線接続を簡便か
つ容易に行うことのできる新しい床暖房パネルの配線接
続方法を提供することを解決すべき課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述の課題
を解決するものとして、表層材と基材合板とからなるパ
ネル体の基材合板の内部に電熱ヒータが内蔵され、表層
材の一端の短手略中央に配設された着脱自在な蓋板の下
方の基材合板に電熱ヒータに接続された接続端子を備え
た配線ボックスが配設され、この配線ボックスから基材
合板の左右両側端面に達する貫通穴が形成された床暖房
パネルを、隣接する二枚において、それぞれのパネル体
の側端面を当接させ、貫通穴が連通した状態で床下地面
に直貼りし、各パネル体の蓋板を取り外した後、前記配
線ボックスの接続端子間の距離と略同一な長さを有する
軟質の被覆電線と、その中央部に取り付けられた準硬質
のシースと、被覆電線両端の接続コネクタとを備え、被
覆電線が、両端の接続コネクタからシース端部まで任意
の長さで露出している接続コードの一方の接続コネクタ
を、一方のパネル体の配線ボックス内の接続端子に接続
し、次いで接続コードを湾曲させ、被覆電線の軟性を利
用して他方の接続コネクタから順次貫通穴へ送り込み、
シースの硬度を利用して通線し、他方の接続コネクタを
他方のパネル体の配線ボックス内に到達させ、その接続
端子に接続することを特徴とする床暖房パネルの配線接
続方法を提供する。
【0008】
【作用】この発明の床暖房パネルの配線接続方法におい
ては、隣接する二枚の床暖房パネルにおいて、それぞれ
のパネル体の側端面を当接させた状態で床下地面に直貼
りした後、接続コードを用いて配線接続する。
【0009】パネル体は、表層材と基材合板とからな
り、表層材の一端の短手略中央に配設された着脱自在な
蓋板の下方の基材合板に電熱ヒータに接続された接続端
子を備えた配線ボックスが配設され、この配線ボックス
から基材合板の左右両側端面に達する貫通穴が形成され
ており、上記蓋板を取り外した後、パネル体の表面側か
ら接続コードの接続作業を行うことができる。
【0010】接続コードは、軟質の被覆電線と、その中
央部に取り付けられた準硬質のシースと、被覆電線両端
の接続コネクタとを備え、被覆電線は、両端の接続コネ
クタからシース端部まで任意の長さで露出している。こ
の接続コードは、湾曲させ、被覆電線の軟性を利用して
配線ボックスから貫通穴へ送り込むことができ、しかも
シースの硬度によって容易に貫通穴内を通線させること
ができる。接続コードにおける軟質電線の長さは、隣接
する二枚の床暖房パネルにおけるパネル体のそれぞれに
配設された配線ボックスの接続端子間の距離と略同一で
あり、各パネル体に形成された、接続コードの収納スペ
ースである貫通穴の大きさを最小とすることができる。
【0011】以下、実施例を示し、この発明の床暖房パ
ネルの配線接続方法についてさらに詳しく説明する。
【0012】
【実施例】図1は、この発明の床暖房パネルの配線接続
方法が適用される床暖房パネルを例示した斜視図であ
る。
【0013】たとえばこの図1に例示したように、床暖
房パネルにおけるパネル体(10)は、表層材(11)
と基材合板(12)とからなり、基材合板(12)の内
部に電熱ヒータが内蔵されている。表層材(11)の一
端の短手略中央には着脱自在な蓋板(13)が配設さ
れ、この蓋板(13)の下方の基材合板(12)に電熱
ヒータに接続された接続端子(14)を備えた配線ボッ
クス(15)が配設されている。また、この配線ボック
ス(15)から基材合板(12)の左右両側端面まで貫
通穴(16)が形成されている。
【0014】図2は、以上の床暖房パネル間を配線接続
する接続コードを例示した側面図である。接続コード
(20)は、軟質の被覆電線(21)と、その中央部に
取り付けられた準硬質の合成樹脂等からなるシース(2
2)と、被覆電線(21)の両端の接続コネクタ(2
3)(24)とを備えており、被覆電線(21)は、両
端の接続コネクタ(23)(24)からシース(22)
の端部まで任意の長さで露出している。
【0015】隣接する二枚の床暖房パネル間を電気的に
接続する場合、まず、図3に例示したように、それぞれ
のパネル体(10A)(10B)の側端面を当接させ、
貫通穴(16)が連通した状態で隣接させて床暖房パネ
ルを床下地面に直貼りし、各パネル体(10A)(10
B)の蓋板(13)を取り外した後、接続コード(2
0)の一方の接続コネクタ(23)をパネル体(10
A)の配線ボックス(15)内の接続端子(14A)に
接続し、次いで接続コード(20)を湾曲させ、他方の
接続コネクタ(24)から図4に示したように順次接続
コード(20)を貫通穴(16)へ送り込み、通線し、
接続コネクタ(24)をパネル体(10B)の配線ボッ
クス(15)内に到達させる。この時の接続コード(2
0)の貫通穴(16)への送込みは、被覆電線(21)
の軟性を利用して行われ、また、通線は、シース(2
2)の硬度を利用して行われる。接続コード(20)に
おける被覆電線(21)の長さは、隣接する二枚の床暖
房パネルにおけるパネル体(10A)(10B)のそれ
ぞれに配設された配線ボックス(15)の接続端子(1
4A)(14B)間の距離と略同一であるため、図5に
示したように、その全長を貫通穴(16)に送り込んだ
状態で接続コネクタ(24)をパネル体(10B)の配
線ボックス(15)内の接続端子(14B)に接続する
ことができる。
【0016】もちろんこの発明は、以上の例に限定され
るものではなく、細部の構成等については様々な態様が
可能であることは言うまでもない。
【0017】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この発明に
より、床下地面に直貼りする床暖房パネルの配線接続作
業を簡便かつ容易に行うことが可能となる。接続コード
の収納スペースを最小限とすることができ、パネル構成
の自由度が大きくなる。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】この発明の床暖房パネルの配線接続方法が適用
される床暖房パネルを例示した斜視図である。
【0020】
【図2】図1に示した床暖房パネル間を配線接続する接
続コードを例示した側面図である。
【0021】
【図3】この発明の床暖房パネル配線接続方法における
一工程を例示した斜視図である。
【0022】
【図4】この発明の床暖房パネル配線接続方法における
次工程を例示した斜視図である。
【0023】
【図5】この発明の床暖房パネル配線接続方法における
次々工程を例示した斜視図である。
【0024】
【図6】(a)(b)は、従来の床暖房パネルの表面お
よび裏面を例示した斜視図である。
【0025】
【図7】(a)(b)は、従来の床暖房パネルの配線接
続方法における作業工程を例示した平面模式図である。
【0026】
【符号の説明】
10、10A、10B パネル体 11 表層材 12 基材合板 13 蓋板 14、14A、14B 接続端子 15 配線ボックス 16 貫通穴 20 接続コード 21 被覆電線 22 シース 23、24 接続コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−272766(JP,A) 特開 平5−172350(JP,A) 特開 平6−76640(JP,A) 特開 平4−179007(JP,A) 実開 平1−113988(JP,U) 実開 昭57−50614(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24D 13/02 H05B 3/02 - 3/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表層材と基材合板とからなるパネル体の
    基材合板の内部に電熱ヒータが内蔵され、表層材の一端
    の短手略中央に配設された着脱自在な蓋板の下方の基材
    合板に電熱ヒータに接続された接続端子を備えた配線ボ
    ックスが配設され、この配線ボックスから基材合板の左
    右両側端面に達する貫通穴が形成された床暖房パネル
    を、隣接する二枚において、それぞれのパネル体の側端
    面を当接させ、貫通穴が連通した状態で床下地面に直貼
    りし、各パネル体の蓋板を取り外した後、前記配線ボッ
    クスの接続端子間の距離と略同一な長さを有する軟質の
    被覆電線と、その中央部に取り付けられた準硬質のシー
    スと、被覆電線両端の接続コネクタとを備え、被覆電線
    が、両端の接続コネクタからシース端部まで任意の長さ
    で露出している接続コードの一方の接続コネクタを、一
    方のパネル体の配線ボックス内の接続端子に接続し、次
    いで接続コードを湾曲させ、被覆電線の軟性を利用して
    他方の接続コネクタから順次貫通穴へ送り込み、シース
    の硬度を利用して通線し、他方の接続コネクタを他方の
    パネル体の配線ボックス内に到達させ、その接続端子に
    接続することを特徴とする床暖房パネルの配線接続方
    法。
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