JPH05172350A - 床暖房パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒーターへの電源供給配線の接続が容易であ
り、しかも床面への直貼り施工も可能な床暖房パネルが
提供する。 【構成】 内蔵するヒーターに電源を供給する接続ケー
ブル１０を連結するための端子台６を、基材合板３裏面
の切欠溝７内に配設する。そして、端子台６に連結した
接続ケーブルを切欠溝７内に収納する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、床暖房パネルに関す
るものである。さらに詳しくは、この発明は、パネル間
の配線接続が容易であり、しかも床面に直に敷設するこ
とのできる新しい床暖房パネルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、室内暖房システムの一つとし
て、たとえば図４にその断面図を例示したようなヒータ
ー内蔵型の床暖房パネルが知られている。この床暖房パ
ネル（ア）の場合には、たとえば表面化粧を施した表層
材（イ）と、断熱性に優れた基材合板（ウ）とからなる
パネル本体の内部に、鉄板製等の均熱板（エ）と電熱式
のヒーター（オ）を内蔵している。

【０００３】床暖房パネル（ア）は、床暖房施工に要す
る部材を積層一体化した構造からなるため、個々のパネ
ルを接合させて床面を施工することによって、任意の広
さの床暖房システムを完成することができるようになっ
ている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな優れた特徴を有する床暖房パネル（ア）において
も、複数枚のパネルを張り合わせて敷設する際には、各
々のヒーター（オ）を電源に接続するための配線接続は
容易ではなかった。たとえば図５は、従来の床暖房パネ
ル（ア）における、電源供給経路を例示した要部斜視図
である。

【０００５】すなわち、床暖房パネル（ア）のヒーター
電源（ＡＣ１００Ｖ）は、分電盤（カ）のブレーカー
（キ）から電源線（ク）を介してコントローラー（ケ）
に入力する。このコントローラー（ケ）は、ヒーター線
（コ）およびセンサー線（サ）を介して、親パネルとな
る床暖房パネル（ア′）のヒーター入り端子台（シ）お
よびセンサー入り端子台（ス）に、各々電源を供給す
る。このうち、ヒーター入り端子台（シ）に入力した電
源は、この床暖房パネル（ア′）のヒーター（オ）に供
給されるとともに、ヒーター送り端子台（セ）からヒー
ター送り線（ソ）を介して、子パネルである床暖房パネ
ル（ア）のヒーター入り端子台（シ）に出力され、その
ヒーター（オ）に供給される。そして、さらにこの電源
は、ヒーター送り端子台（セ）からヒーター送り線
（ソ）を介して、順次、子パネルへと供給されていく。

【０００６】このように、床暖房パネル（ア）を施工す
る場合には、それぞれのヒーター（オ）に電源を供給す
るための配線接続を、各パネル間で行なわなければなら
ず、この図５に示した例のように、パネル裏面に配線接
続用の端子台（シ）（セ）を設けた場合にも、それぞれ
の入力端子および出力端子に複数の配線コードを接続す
る作業は極めて面倒であった。また、このために、床暖
房パネル（ア）の施工時には、予め全てのパネルを裏返
しにして、それぞれの配線接続を行なわなければならな
かった。

【０００７】さらに、図５に例示したような端子台
（シ）（セ）を裏面に配設した床暖房パネルの場合に
は、端子台（シ）（セ）がパネルの厚みに収らず、裏面
に突出してしまうため、床面に直貼りすることができな
いという不都合もある。この発明は、以上の通りの事情
に鑑みてなされたものであり、従来の床暖房パネルの欠
点を解消し、施工時における各パネル間の配線接続を容
易に行なうことができ、しかも床面への直貼りも可能な
新しい床暖房パネルを提供することを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、内蔵するヒーターに電源を供給
する接続ケーブル連結用の端子台を基材合板裏面の切欠
溝内に配設してなることを特徴とする床暖房パネルを提
供する。またこの発明の床暖房パネルは、上記端子台に
連結した接続ケーブルを、切欠溝内に収納すること、お
よびその接続ケーブルが伸縮自在であり、かつ両端に、
端子台と着脱自在のコネクターを有することを好ましい
態様としてもいる。

【０００９】

【作用】この発明の床暖房パネルにおいては、基材合板
の裏面に切欠溝を形成し、この切欠溝内に端子台を配設
している。また、この切欠溝は、端子台に連結した接続
ケーブルの収納スペースを有してもいる。このため、端
子台やこの端子台の配続ケーブルがパネル裏面に露出せ
ず、フラットな状態であるため、床面に直に敷設するこ
とができる。

【００１０】また、端子台と接続ケーブルとの接続も、
接続ケーブルにコネクターを設けることにより、簡単か
つ容易に行なえることができる。

【００１１】

【実施例】以下、添付した図面に沿って実施例を示し、
この発明についてさらに詳しく説明する。図１は、この
発明の床暖房パネルの一実施例を示した側断面図であ
る。たとえば、この床暖房パネル（１）の場合には、表
層材（２）と基材合板（３）とからなるパネル本体の内
部に、均熱板（４）と、電熱式のヒーター（５）を内蔵
しており、このヒーター（５）への電源供給用ケーブル
を連結するための端子台（６）を、基材合板（３）の裏
面に形成した切欠溝（７）に埋め込み固定している。

【００１２】このように、この発明の床暖房パネル
（１）は、端子台（６）が基材合板（３）から突出しな
いため、その裏面を床面（８）に当接させた状態で直貼
り施工することができる。図２は、この発明の床暖房パ
ネル（１）の基材合板（３）の裏面構造と、パネル間の
接続ケーブルを例示した斜視図である。

【００１３】たとえばこの基材合板（３）の場合には、
裏面に形成した切欠溝（７）のほぼ中央部に端子台
（６）を配設しており、その両側面の入出力端子（９）
に、左右の隣接するパネルとの接続ケーブル（１０）を
連結するようになっている。また、接続ケーブル（１
０）は、その両端にコネクター（１１）を有しており、
このコネクター（１１）によって、端子台（６）の入出
力端子（９）との連結が容易に行なえるようになってい
る。

【００１４】さらにこの接続ケーブル（１０）は、たと
えば図３にその裏面平面図を示したように、２枚の接合
する床暖房パネル（１）の各々の端子台（６）に連結し
た場合に、そのケーブルコードおよびコネクター（１
１）が、切欠溝（７）に完全に収納され、裏面に露出す
ることはない。とくに、接続ケーブル（１０）のコード
として、伸縮性コードを用いた場合には、このような収
納はさらに容易となる。

【００１５】以上のように、この発明の床暖房パネル
（１）は、パネル間の配線接続が極めて容易であるた
め、複数枚のパネルを接合して施工する場合にも、全て
のパネルを裏返して配線接続を行なう必要はなく、たと
えば床暖房パネル（１）の切欠溝（７）側の端面を床面
（８）より持ち上げて、その空間から接続ケーブル（１
０）を差し込めば、容易にそのコネクター（１１）を端
子台（６）に連結することができる。

【００１６】もちろんこの発明は、以上の例によって限
定されるものではなく、細部については様々な態様が可
能であることは言うまでもない。

【００１７】

【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、ヒーターへの電源供給配線の接続が容易であり、
しかも床面への直貼り施工も可能な床暖房パネルが提供
される。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の床暖房パネルの一実施例を示した側
断面図である。

【図２】この発明の床暖房パネルに用いる基材合板の裏
面構造と、その配線接続用の接続ケーブルを例示した斜
視図である。

【図３】この発明の床暖房パネルの配線接続状態を例示
した裏面平面図である。

【図４】従来の床暖房パネルの構造を例示した側断面図
である。

【図５】従来の床暖房パネルにおける電源供給経路と、
その配線接続を例示した要部斜視図である。

【符号の説明】

１ 床暖房パネル ２ 表層材 ３ 基材合板 ４ 均熱板 ５ ヒーター ６ 端子台 ７ 切欠溝 ８ 床面 ９ 入出力端子 １０ 接続ケーブル １１ コネクター

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 内蔵するヒーターに電源を供給する接続
   ケーブル連結用の端子台を基材合板裏面の切欠溝内に配
   設してなることを特徴する床暖房パネル。
2. 【請求項２】 端子台に連結した接続ケーブルを切欠溝
   内に収納する請求項１の床暖房パネル。
3. 【請求項３】 接続ケーブルが伸縮自在であり、かつ両
   端に、請求項１または２の端子台と着脱自在のコネクタ
   ーを有する床暖房パネル。