JPH0569518U

JPH0569518U - 床暖房パネル

Info

Publication number: JPH0569518U
Application number: JP794592U
Authority: JP
Inventors: 圭谷本
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1992-02-24
Filing date: 1992-02-24
Publication date: 1993-09-21

Abstract

(57)【要約】互いの側縁部を実継ぎ接合する床暖房パネル１であっ
て、内蔵するヒーターに接続し、被覆絶縁した端子の挿
入部６と受部７のいずれか一方を中実部４に、他方を外
実部５の下方に有する。【効果】互いの配線接続を容易かつ確実に行なうこと
ができ、しかもコンパネ等の上に直貼り施工することも
可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、床暖房パネルに関するものである。さらに詳しくは、この考案は、床面への施工および互いの電気的接続を容易に行なうことのできる新しい床暖房パネルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、室内暖房システムの一つとして、たとえば図６にその断面図を例示したように、ヒーター内蔵型の床暖房パネルが知られている。この床暖房パネル（ア）の場合には、通常は、たとえば表面化粧を施した表層材（イ）と、断熱性に優れた基材合板（ウ）とからなるパネル本体の内部に、鉄板製等の均熱板（エ）と電熱式のヒーター（オ）を内蔵している。

【０００３】この床暖房パネル（ア）は、床暖房施工に要する部材を積層一体化した構造からなるため、個々のパネルを接合させて床面を施工することによって、任意の広さの床暖房システムを完成することができるようになっている。そして、このように複数枚のパネルを敷き合わせる場合には、たとえば図７に示したように、各パネル（ア）の基材合板（ウ）の裏側に端子ボックス（カ）を設け、これらをＶＶＦケーブル等の配線ケーブル（キ）で結線することにより、各ヒーター（オ）に電源を供給するようにしている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、図７に例示したような配線方法の場合には、端子ボックス（カ）が基材合板（ウ）の裏面から突出するため、床暖房パネル（ア）をコンパネ等の床面下地材に直貼りするためには、図８に例示したように、コンパネ（ク）の一部を切り抜いて端子ボックス（カ）の収納部（ケ）を設けなければならず、施工が極めて面倒であった。

【０００５】また、このような配線接続方法の場合には、配線ケーブル（キ）がパネルの裏側に存在するため、その施工やメンテナンスの際に、各パネル（ア）を裏返しにしなければならず、しかも誤結線等が生じやすいなどの問題も存在した。この考案は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、従来の床暖房パネルの欠点を解消し、互いの配線接続を容易かつ確実に行なうことができ、しかも直貼り施工も可能な新しい床暖房パネルを提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案は、上記の課題を解決するものとして、互いの側縁部を実継ぎ接合する床暖房パネルであって、内蔵するヒーターに連結し、被覆絶縁した端子の挿入部と受部のいずれか一方を中実部に、他方を外実部の下方に有してなることを特徴とする床暖房パネルを提供する。

【０００７】

【作用】

この考案の床暖房パネルにおいては、内蔵するヒーターに接続する端子を、パネルの両側縁に形成した実継ぎ構造の一部に、それぞれ端子挿入部および端子受部として配設している。このため、互いの側縁部を実継ぎ接合して敷き合わせることによって、各パネル間の配線接続が完了する。このため、誤結線の危険はなく、また連結した端子は、実継ぎ構造内に位置するため、パネル表面からの衝撃や荷重から保護されている。

【０００８】パネル裏面は、平たんとなるため、コンパネ等に直貼りすることができ、現場施工やメンテナンスは極めて容易となる。

【０００９】

【実施例】

以下、添付した図面に沿って実施例を示し、この考案についてさらに詳しく説明する。図１は、この考案の一実施例を示した斜視図である。たとえばこの床暖房パネル（１）は、表層材（２）と基材合板（３）とからなるパネル本体の内部に、均熱板および電熱式のヒーターを内蔵している。そしてこの床暖房パネル（１）は、隣接する他のパネルと実継ぎ接合するための中実部（４）と、外実部（５）を両側縁部に有している。

【００１０】中実部（４）は、その一部を切り欠き、ここに、ヒーターの電極と接続した端子の挿入部（６）を配設している。また、反対側の外実部（５）の下方には、図２にその裏面斜視図を例示したように、同じくヒーターの電極と接続した端子の受部（７）を配設している。これらの端子挿入部（６）と端子受部（７）は、図３にその平面図を示したように、各々、隣接する他の床暖房パネル（１）の挿入部（６）および受部（７）としっかり嵌合し合い、パネル間を電気的に接線する。

【００１１】図４は、この発明に用いることのできるヒーターを例示した平面図である。たとえばこのヒーター（８）は、クラフト線等の絶縁紙（９）に、ニクロム線等の抵抗発熱線（１０）をパターン配線して固定し、同じく絶縁紙（９）の両端に固定した銅板等の電極（１１）に抵抗発熱線（１０）の両端を接続している。さらに、両側の電極（１１）には、各々、端子挿入部（６）および端子受部（７）をレーザー溶接し、これら全てをラミネートフィルム等によって被覆絶縁したうえで、図１および図２に示したように、端子挿入部（６）および端子受部（７）をパネル本体の側縁部に突出させるようにしてヒーター（８）をパネル本体に組み込む。

【００１２】図５は、この発明の床暖房パネル（１）の施工例を示した側断面図である。たとえばこの図５に示したように、この床暖房パネル（１）は互いの側縁部の中実部（４）と外実部（５）を重ね合わせる実継ぎ接合によって敷き合わせ施工する。その際に、中実部（４）の一部に突出する端子挿入部（６）と、外実部（５）の下方に配設した端子受部（７）が嵌合するため、パネル同士を接合した時点で、それぞれのヒーター（８）の配線接続が完了する。このため誤結線が生じる危険性は全くない。また、接続した端子は、中実部（４）および外実部（５）からなる実継ぎ構造内に位置するため、表層材（２）への衝撃や荷重からは完全に保護されており、施工後に端子が脱着したり、端子内の配線が断線することはない。

【００１３】さらに、基材合板（３）の裏面は全くの平面状であるため、各パネル（１）をコンパネ（１２）上に敷き合わせて、木ネジ（１３）によって直に貼りつけることが可能である。もちろんこの考案は、以上の例によって限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能であることが言うまでもない。

【００１４】

【考案の効果】

以上詳しく説明した通り、この考案によって、互いの配線接続を容易かつ確実に行なうことができ、しかもコンパネ等の上に直貼り施工することも可能な床暖房パネルが提供される。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の床暖房パネルの一実施例を示した斜
視図である。

【図２】図１に示した床暖房パネルの裏面斜視図であ
る。

【図３】この考案の床暖房パネルにおける配線接続方法
を例示した平面図である。

【図４】この考案に用いるヒーターを例示した平面図で
ある。

【図５】この考案の床暖房パネルの施工例を示した側断
面図である。

【図６】床暖房パネルの構造を例示した側断面図であ
る。

【図７】従来の床暖房パネルにおける配線接続方法を例
示した斜視図である。

【図８】図７に示した配線接続方法を用いる床暖房パネ
ルの敷設面を例示した斜視図である。

【符号の説明】

１床暖房パネル２表層材３基材合板４中実部５外実部６端子挿入部７端子受部８ヒーター９絶縁紙１０抵抗発熱線１１電極１２コンパネ１３木ネジ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】互いの側縁部を実継ぎ接合する床暖房パ
ネルであって、内蔵するヒーターに連結し、被覆絶縁し
た端子の挿入部と受部のいずれか一方を中実部に、他方
を外実部の下方に有してなることを特徴とする床暖房パ
ネル。