JP2590184Y2 - モータ減速部の防水構造 - Google Patents

モータ減速部の防水構造

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JP2590184Y2
JP2590184Y2 JP1992066194U JP6619492U JP2590184Y2 JP 2590184 Y2 JP2590184 Y2 JP 2590184Y2 JP 1992066194 U JP1992066194 U JP 1992066194U JP 6619492 U JP6619492 U JP 6619492U JP 2590184 Y2 JP2590184 Y2 JP 2590184Y2
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housing
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一昭 辻田
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Asmo Co Ltd
Denso Corp
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Asmo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はモータ減速部の防水構造
に係り、特に減速部を構成するハウジングとカバープレ
ートとの間の防水構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用小型モータ、例えばパワ
ーウインド用モータ、ドアロック用モータには、モータ
出力軸側に減速部が配設されている。一般にモータ部と
減速部とを同時に収容するハウジングにおいても、減速
部には、モータの出力軸と噛合する複数の歯車群が配置
されており、これらの歯車群がハウジングへ組み付けら
れた後で、カバープレートによって覆われるように構成
されている。
【0003】そしてパワーウインド用モータ、ドアロッ
ク用モータ等の自動車用小型モータにおいては、被水す
るために、カバープレートとハウジングとの間の防水が
要求されている。従来、カバープレートとハウジングと
の間の防水技術は、Oリング、ガスケット等の固体を用
いた技術や、ブチルゴム等の液体シールによった技術が
知られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】Oリングを用いた防水
技術は、ハウジングにおける減速部の配設部位が大き
く、Oリングの太さやガスケットの厚みに対して、図5
で示すように、カバープレート51とハウジング52間
の当接箇所が大きいため、Oリング53とカバープレー
ト51との密着、Oリング53とハウジング52との密
着を確保することができるが、カバープレート51とハ
ウジング52との間には間隙が生じてしまうという不都
合がある。そしてカバープレート51とハウジング52
自体が大きいために腰が無く、決められた位置に確実に
組み付けるのが難しいという問題がある。このため組付
不良による防水不良や、組付け手間がかかり、製造コス
トが高く適切ではない。
【0005】また、液体シールによる防水技術は、図6
で示すように、シール材61が液状であるため、ハウジ
ング52とカバープレート51との間の係合部の全周に
均一に塗布ができないという不都合がある。そして防水
構造としては、ハウジング52とカバープレート51と
の間の嵌合による押え力に頼っており、押え力が大きい
と、ハウジング52とカバープレート51が液体シール
材61を押しのけて直接当接してしまい、ハウジング5
2とカバープレート51の両者間に液体シール材61が
介在しなくなる部分62が生じることがあり適切でな
い。このように液体シール材61が介在しなくなると、
押え力を取り除くと、スプリングバックによりハウジン
グ52とカバープレート51との間に隙間が発生してし
まうという不都合がある。
【0006】本考案の目的は、ハウジングとカバープレ
ートにおける部品の構成自体を変更することなく、また
シール面の精度が悪くても確実に防水でき、組付性(生
産性)が良好なモータ減速部の防水構造を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案に係るモータ減速
部の防水構造は、モータの減速装置を配設し一面側が開
口する減速部室の開口端部に係合部を備えたハウジング
と、一部が前記係合部に嵌着され他部が係合部と離れる
係合凹部を備えたカバープレートと、を用いているモー
タにおいて、前記係合部と前記係合凹部との当接面の少
なくとも一方側にシール材溜り溝を形成すると共に、前
記当接面に粘性樹脂からなる液体シール材を配設して組
付してなるものである。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本考案を
限定するものでなく、本考案の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。
【0009】図1乃至図3は本考案の第1実施例を示す
ものであり、本例ではパワーウインド用モータに防水構
造を施したものであり、図1はモータの平面図、図2は
図1のA−A線断面図、図3は防水構造の要部を示す組
付説明図である。本例のパワーウインド用モータの防水
構造は、ハウジング10と、カバープレート20と、粘
性樹脂からなるシール材30と、不図示のモータ及び減
速装置とから構成されている。
【0010】本例のハウジング10は、有底箱状のモー
タ部室11と、一面側が開口した有底の減速部室12と
が連続して形成されており、減速部室12はモータ部室
11のモータの出力軸(図示せず)側に形成されてい
る。上記モータ部室11には、モータが出力軸を減速部
室12側に向けて配置され、減速部室12には減速装置
が配設され、減速装置は公知のもので、複数の減速歯車
から構成されている。そしてハウジング10の減速部室
12の開口端部には、係合部13が周設されている。
【0011】ハウジング10の係合部13は、外周側に
張出し部14が形成され、係合部13の上端面15の全
周には、シール材溜り溝16が連続して凹設されてい
る。またハウジング10の張出し部14の外周と上端面
15とは、底面側に傾斜した傾斜面17によって連続し
て形成されている。この係合部13にはカバープレート
20が嵌着されている。
【0012】 本例のカバープレート20は、外周部に
上記係合部13と整合する係合凹部21が形成されてお
り、この係合凹部21には、ハウジング10の開口の上
端面15と当接する当接平面部22が形成されている。
そしてハウジング10とカバープレート20との当接平
面部22と、上端面15及びシール溜り溝16には、粘
性樹脂からなる液体シール材30が配置されている。本
例のシール材30は、粘性ブチルゴムを用いているが、
特に材料が限定されるものではなく、一般的に弾性を備
えた樹脂からなる液体シール材であればよく、ホットメ
ルト等の樹脂であっても良い。
【0013】次に、上記構成からなる実施例の組付につ
いて説明する。先ず、ハウジング10のモータ部室11
にモータの出力軸を減速部室12側に向けて配置し、減
速部室12には減速装置を構成する所定の減速歯車を配
置する。次に、図3で示すように、ハウジング10の開
口端部に形成された係合部13に、粘性樹脂からなるシ
ール材30を配置して、カバープレート20を嵌着させ
る。このとき粘性樹脂からなるシール材30は、カバー
プレート20とハウジング10の開口上端面15とに押
圧されて、係合部13を包むように係合部13の内壁1
3aと係合凹部21との間側,傾斜面17と係合凹部2
1の間側へ押し出される。
【0014】そしてカバープレート20とハウジング1
0が嵌着しても、シール材30は係合部13の内壁13
aと係合凹部21との間と、シール材溜り溝16と、傾
斜面17と係合凹部21の間に介在すると共に、シール
材30がこれらの箇所と連続して介在することになる。
このように本例では、ハウジング10の係合部13とカ
バープレート20の係合凹部21との整合精度が悪くて
も、粘性樹脂からなるシール材30が3箇所に回り込み
連続して介在して防水できる。そして粘性樹脂はある程
度の弾性を有するので、カバープレート20とハウジン
グ10の嵌着及び防水が確実に行なえる。また組付時に
ハウジング10とカバープレート20とを強く押えて
も、シール材溜り溝16があるため、ハウジング10と
カバープレート20の間を確実に防水することが可能
で、組付性も向上する。
【0015】なお上記実施例においては、シール材溜り
溝16が係合部13の上端面15の全周に連続して形成
された例を示したが、シール材溜り溝16は所定間隔を
おいて複数の凹溝として形成してもよい。
【0016】図4は、本考案に係る他の実施例を示す防
水構造の要部を示す組付説明図である。なお本例におい
て上記実施例と同一部材等には同一符号を付してその説
明を省略する。上記実施例ではハウジング10の係合部
13の上端面15にシール材溜り溝16を形成した例を
示したが、本例ではカバープレート20側にシール材溜
り溝23を形成した例を示すものである。即ち、本例で
はカバープレート20の係合凹部21の面にシール材溜
り溝23を形成したものである。本例のように構成した
場合でも、前記実施例と同様に、係合部13の内側面と
係合凹部21との間と、シール材溜り溝23と、傾斜面
17と係合凹部21の間に介在すると共に、シール材3
0がこれらの箇所と連続して介在することになり、前記
実施例と同様の作用効果を奏するものである。
【0017】
【考案の効果】 以上のように本考案によれば、カバー
プレートとハウジングの当接面の少なくとも一方側にシ
ール材溜り溝を形成し、当接面に粘性樹脂からなる液体
シール材を配設して組付してなるので、粘性樹脂からな
るシール材はある程度の弾性を有すると共に形状が容易
に変形し、ハウジングとカバープレートの係合面の精度
が悪くてもシール材が回り込み、ハウジングとカバープ
レートの嵌着において有効確実に防水することができ
る。そして組付時にハウジングとカバープレートを強く
押えても粘性樹脂のシール材溜り溝があるため、シール
材が押し潰されて切れることなく、ハウジングとカバー
プレートの間に連続して介在させることができ、防水が
確実に可能で、組付性も向上する。
【0018】このようにハウジングとカバープレートに
おける部品の構成自体を変更することなく、またハウジ
ングとカバープレートとの係合面の精度が悪くても確実
に防水でき、組付性が良好なモータ減速部の防水構造を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る防水構造を備えたモータの平面図
である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本考案に係る実施例を示す防水構造の要部を示
す組付説明図である。
【図4】本考案に係る他の実施例を示す防水構造の要部
を示す組付説明図である。
【図5】従来例を示す図3と同様な組付説明図である。
【図6】他の従来例を示す図3と同様な組付説明図であ
る。
【符号の説明】
10 ハウジング 11 モータ部室 12 減速部室 13 係合部 14 張出し部 15 上端面 17 傾斜面 16,23シール材溜り溝 17 傾斜面 20 カバープレート 21 係合凹部 22 当接平面部 30 粘性樹脂からなるシール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−101157(JP,U) 実開 平4−98860(JP,U) 実開 昭58−149067(JP,U) 実開 昭57−90357(JP,U) 実開 昭60−73349(JP,U) 実開 昭59−15251(JP,U) 実開 平1−71963(JP,U) 実開 平3−48346(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 5/00 - 5/10 H02K 7/116

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの減速装置を配設し一面側が開口
    する減速部室の開口端部に係合部を備えたハウジング
    と、一部が前記係合部に嵌着され他部が係合部と離れる
    係合凹部を備えたカバープレートと、を用いているモー
    タにおいて、前記係合部と前記係合凹部との当接面の少
    なくとも一方側に形成されたシール材溜り溝を前記減速
    部室の内外幅の方向に複数設けると共に、前記当接面に
    粘性樹脂からなるシール材を配設して組付してなるモー
    タ減速部の防水構造。
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