JP2587141Y2 - 建物パラペットにおける手摺り支柱の固定装置 - Google Patents

建物パラペットにおける手摺り支柱の固定装置

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JP2587141Y2
JP2587141Y2 JP1992084991U JP8499192U JP2587141Y2 JP 2587141 Y2 JP2587141 Y2 JP 2587141Y2 JP 1992084991 U JP1992084991 U JP 1992084991U JP 8499192 U JP8499192 U JP 8499192U JP 2587141 Y2 JP2587141 Y2 JP 2587141Y2
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静市 赤間
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ビニフレーム工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、コンクリートのパラ
ペツトの上に手摺りを構築する場合における建物パラペ
ットにおける手摺り支柱の固定装置に関する。
【従来の技術】従来、建物の屋上やベランダ等には、コ
ンクリートのパラペツトが立設され、その上に金属製の
笠木を被着するとともに、手摺りが構築されることがあ
る。このような場合には、笠木の下において、パラペツ
トに手摺りの支柱が何らかの手段により固定されるとと
もに、笠木を抜けた雨水がパラペットに含浸してはなら
ないので、排水板が設けられる。
【0002】図6は、従来の手摺り支柱の固定装置の一
例を示したもので(特公平4−21779参照)、その
構造を支柱50の取付け手順において説明すると、ま
ず、パラペツト51の上に、アンカーボルト53により
支柱固定部材55を固着する。この支柱固定部材55
は、パラペットの上面に固着される固定基板59の中央
に柱状部材61を一体に立設したもので、それに排水板
63が装着される。
【0003】排水板63は、支柱を伝って笠木(図示省
略)の下に流入した雨水をパラペット51の内側(屋内
側)に流下させるためのもので、装着のために柱状部材
61に通す透孔65が形成され、その周囲に起立壁67
が形成されている。そして、排水板63の装着後におい
て、パラペツト51に笠木を被着してから、笠木の抜孔
から支柱が柱状部材61に差し込まれる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来の建物パラペット
における手摺り支柱の固定装置は、上記のように、笠木
の下に排水板63が設けられるけれども、排水板には支
柱固定部材の柱状部材61が通る透孔65が設けられて
いたので、支柱を伝って流下した雨水が排水板7で受け
られても、透孔65における柱状部材61との隙間から
固定基板59の上に浸出し、パラペットの上面に流下す
るという問題があった。
【0005】この点については、支柱の中に密栓を詰
め、その上において支柱に水抜き孔が設けられる場合も
あるが(実公平3−52362号公報)、詰め込み等に
手数が掛かるという問題があった。いずれにしても、支
柱の立設に先立って予め支柱固定部材をパラペットにア
ンカーボルトで締め付けておく必要があって、作業手数
が多く掛かり、工期短縮の上でも問題が多かった。
【0006】この考案は、上記のような実情に鑑みて、
排水板の下に雨水が流下することは決してなく、また、
支柱の取付けが短時間になされ得る建物パラペツトにお
ける手摺り支柱の固定装置を提供することを目的とし
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この考案は、パラペットの上に立設する支柱に、
断面で均等な配分において複数のスクリューポケットを
形成し、支柱の下端にパラペットに対する固定基板と、
その上の排水板とをスクリューポケットへ螺入したビス
により予め取り付けることにより、支柱の下端面と排水
板との間にパッキンを挾持し、排水板には支柱の下端が
僅かに嵌まる程度にパッキンの嵌込凹部を浅く設け、そ
の嵌込凹部およびパッキンをパッキンが前記ビスの通し
孔をシールする形状に形成し、支柱の下端には、中空内
の雨水を排水板の上に流し出す水抜き孔を設けて建物パ
ラペットにおける手摺り支柱の固定装置を構成した。
【0008】
【作用】排水板には大きな透孔が開けられていなく、ビ
スの通し孔があっても、それがパッキンによりシールさ
れるために、支柱を伝って流下した雨水が排水板の裏側
へ浸出するということは決してなく、支柱の中に浸入し
た雨水は、下端の水抜き孔から外に排出され、排水板に
より排水される。
【0009】支柱の取付け手順については、その下端に
固定基板および排水板を予め取り付けておくので、固定
基板をパラペツトに固着するだけで取付けが完了する。
【0010】
【実施例】次に、この考案の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0011】図1ないし図5は、一実施例を示したもの
で、その建物パラペットにおける手摺り支柱の固定装置
は、コンクリートのパラペット1に支柱3を立設するに
つき、固定基板5と、排水板7と、パッキン9が使用さ
れ(図1)、それらが予め支柱3に取り付けられる(図
4、図5)。そして、取付け状態においては(図2参
照)、笠木11の上において支柱3に化粧キャップ13
が嵌め込まれる。
【0012】パラペット1の上面には、固定基板5を締
め付けるために、左右一対づつアンカーボルト15,1
5が立設され、締付けのためにナット16および座金1
7が使用される。
【0013】支柱3は、アルミ押出形材からなり、四角
断面形状の中空体であって、各角および側面にリブ1
9,19,・・が突設される他、各内角部にスクリュー
ポケット21,21,21,21が形成されている。ま
た、下端の前側には水抜き孔23が開けられ、支柱3に
入った雨水が、この水抜き孔23から排水板7の上に排
出されるようになっている。
【0014】固定基板5は、金属板の後部を起立させた
屈折形状の板体であって、左右両端部に一対においてア
ンカーボルト15,15を通す長孔25,25が開けら
れ、支柱3の立設位置を調整できるようになっている。
また、中央部には、支柱3に取り付ける必要からそのス
クリューポケット21に皿ビス27を螺入するための座
孔29,29,29,29が形成されている。
【0015】排水板7は、プラスチック製であって、前
方排水のために塵取り形に形成され、中央部にパッキン
9の嵌込凹部31が支柱3の断面形状において形成され
るとともに、支柱3のスクリューポケット21,21,
21,21に対応して皿ビス27の通し孔33,33,
33,33が嵌込凹部31の底部において開けられてい
る。また、支柱3が所定箇所に正確に当てられるよう
に、嵌込凹部31の内側部32をやゝ高くして(図
3)、その内側部32が支柱3の中に嵌まるように形成
される。さらに、排水されやすく後部に斜面34を形成
してある。
【0016】パッキン9は、シート状のパッキング素材
を打ち抜くことにより、嵌込凹部31に嵌まる形状にお
いて形成され、これにも皿ビス27の通し孔35,3
5,35,35が形成されているが、排水板7の通し孔
33がシールされるように、パッキン9の通し孔35が
切り欠かれていなく、スクリューポケツト21とは違っ
て、周囲が完全に封じられているものである。
【0017】支柱3の取付け手順については、まず、工
場または現場において、支柱3の下端に固定基板5およ
び排水板7を取り付ける。その場合には、排水板7の嵌
込凹部31にパッキン9を嵌めてから、支柱3と固定基
板5との間に排水板7を挾みながら、皿ビス27を座孔
29,通し孔33および35から支柱3のスクリューポ
ケット21に螺入する。
【0018】図4および図5は、その取付け状態を示し
たもので、ビス27の締付けにより、支柱3の下端と排
水板7との間にパッキン9が圧縮されているために、通
し孔33,33,33,33から雨水が裏側へ抜けるこ
とはなく、支柱3の下端が排水板7により完全に封じら
れるために、水抜き孔23のみから排水板7へ雨水が流
出する。また、パッキン9の圧縮が均等となるために、
支柱3の安定した起立状態が得られる。
【0019】支柱3にこのようにして固定基板5を取り
付けた状態において、固定基板5をパラペツト1の上面
にアンカーボルト15の締付けにより取り付けると、こ
れで支柱3の取付けが完了するから、次に、支柱3に笠
木11および化粧キャップ13を順次嵌め込む。なお、
笠木11の取付けについては、それを引っ掛ける固定金
具がパラペツト1に取り付けられている。また、排水板
7については、長手のものに製造され(図5参照)、現
場のパラペット1の寸法に合わせて切断して使用され
る。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、次のような優れた効果がある。
【0021】支柱の内空が下端で排水板により封じら
れ、その排水板や固定基板の取付けのためのビスの通し
孔もパッキンによりシールされるために、支柱の外周面
や内周面を伝って流下した雨水が排水板に完全に受け止
められ、支柱の中の雨水が下端の水抜き孔から排水板の
上に排出され、排水板の裏側には決して抜けることがな
いので、パラペットに雨水が含浸する不都合を確実に防
止することができるという優れた効果がある。
【0022】支柱に対する固定基板および排水板の取付
けについては、排水板の嵌込凹部にパッキンおよび支柱
の下端を合わせて所定の位置で正確に組み合わせること
ができ、組立て作業をなしやすい。また、ビスの締付け
により、パッキンが支柱の下端面と排水板との間に均等
に圧縮されるために、支柱の安定した取付け強度が得ら
れることはもちろん、支柱に固定基板を予め取り付けて
おく手段により、パラペツトに固定基板を固定するだけ
で支柱の取付けが完了するので、作業性が非常に良好で
ある。また、支柱の中を詰め物で封じるようなことも要
しないために、手摺りの構築の工期短縮に適するという
優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】建物パラペツトにおける手摺り支柱の固定装置
を説明するための分解斜視図。
【図2】同実施例における支柱の取付け状態を示す斜視
図。
【図3】排水板の要部を図1のA−A線矢視において示
す拡大断面図。
【図4】支柱に固定基板および排水板を取り付けた状態
を図5のB−B線矢視において示す拡大断面図。
【図5】同取付け状態を示す平面から見た断面図。
【図6】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 パラペット 3 支柱 5 固定基板 7 排水板 9 パッキン 21 スクリューポケット 23 水抜き孔 27 ビス 31 嵌込凹部 35 通し孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パラペットの上に立設する支柱に、断面
    で均等な配分において複数のスクリューポケットを形成
    し、支柱の下端にパラペツトに対する固定基板と、その
    上の排水板とをスクリューポケットへ螺入したビスによ
    り予め取り付けることにより、支柱の下端面と排水板と
    の間にパッキンを挾持し、排水板には支柱の下端が僅か
    に嵌まる程度にパッキンの嵌込凹部を浅く設け、その嵌
    込凹部およびパッキンをパッキンが前記ビスの通し孔を
    シールする形状に形成し、支柱の下端には、中空内の雨
    水を排水板の上に流し出す水抜き孔を設けたことを特徴
    とする建物パラペツトにおける手摺り支柱の固定装置。
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