JP2585628Y2 - パネル構造の箱状体 - Google Patents

パネル構造の箱状体

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JP2585628Y2
JP2585628Y2 JP462193U JP462193U JP2585628Y2 JP 2585628 Y2 JP2585628 Y2 JP 2585628Y2 JP 462193 U JP462193 U JP 462193U JP 462193 U JP462193 U JP 462193U JP 2585628 Y2 JP2585628 Y2 JP 2585628Y2
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裕 小島
一了 中神
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、パネル構造の箱状体に
関する。すなわち、箱状をなし例えば内部に物品等が収
納される、パネル構造の箱状体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このようなパネル構造の箱状体は、一般
的にはまず各面毎に、表面板と芯材よりなるパネルを準
備した後、このような各パネルをフレームを介し箱状に
組み付けることにより成形されていたが、製造コスト,
寸法精度,接着精度,水密性等々の向上を図るべく、最
近、次のようなものが開発されている。すなわち、図3
はこのような最近開発された箱状体1の全体斜視図であ
り、この最近開発されたパネルP構造の箱状体1は、連
続した外側の表面板2と、表面板2の内側に接着された
各面の芯材3と、各芯材3間のコーナーに配されたフレ
ーム4とを備えてなり、次のように成形されていた。す
なわち、まず、全体的に直線的でフラットな状態で準備
された外側の表面板2に対し、各面の芯材3,内側の表
面板5,フレーム4等を、所定の位置関係で長手方向に
順次位置決めしつつ接着した後(図3中の想像線表示参
照)、このように連続一体成形されたパネルPについ
て、外側の表面板2を内側の芯材3間の各フレーム4に
沿って折り曲げて行くことにより、箱状体1が成形され
ていた(図3中の実線表示参照)。
【0003】ところで図4は、このような箱状体1の従
来例の要部を示し、(1)図は折り曲げ前の断面図、
(2)図は折り曲げ後の断面図である。すなわち、この
ような箱状体1は従来、上述の折り曲げ成形に際し、パ
ネルPのコーナーにおける表面板2,フレーム4,芯材
3および内側の表面板5間の接着が実施され、もって折
り曲げ状態が固定され、箱状に組み付けられていた。つ
まり従来は、図4の(1)図に示したように、要所に接
着剤Aを配した後、図4の(2)図に示したように折り
曲げて、コーナーの表面板2,フレーム4,芯材3間が
接着されていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、折り曲げ後においても接着剤Aが硬化するまでの時
間、パネルPの折り曲げ状態をそのまま保持しておくこ
とを要していた。このように、パネルP構造の箱状体1
は従来、接着剤Aの硬化時間の間、折り曲げ後も折り曲
げ状態を保持することを要するという問題があり、もっ
て、成形が面倒で手間取り工数がかかり、時間面やコス
ト面に難点が指摘されていた。そして特に、上述の折り
曲げやその保持が一般的に手作業で行われていたことに
鑑み、このような問題が顕著化していた。
【0005】本考案は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、フレ
ームをそれぞれ1対のフレーム材に2分割してなると共
に、請求項1では、このフレーム材間を溶接する溶接結
合方式を採用したことにより、又、請求項2では、この
フレーム材間をラッチ構造にて結合するラッチ結合方式
を採用したことにより、共に簡単容易に硬化時間を要す
ることなく成形できる、パネル構造の箱状体を提案する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本考
案の技術的手段は、次のとおりである。すなわち、この
パネル構造の箱状体は、連続した表面板と、該表面板の
内側に接着された各面の芯材と、各該芯材間のコーナー
に配されたフレームとを備えてなり、該表面板を各該フ
レームに沿って折り曲げることにより、箱状に組み付け
られている。そして請求項1では、各該フレームは、そ
れぞれ、2分割された1対のフレーム材よりなると共
に、該フレーム材間が溶接にて結合されている。又、請
求項2では、各該フレームは、それぞれ、2分割された
1対のフレーム材よりなると共に、該フレーム材間がラ
ッチ構造にて結合されている。
【0007】
【作用】本考案は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。この箱状体は、連続した表面板の内側
に各面の芯材が接着され、コーナーにフレームが配され
ている。そして成形に際しては、まず、フラットな状態
の表面板に対し各面の芯材を、両端のフレーム材等を介
し位置決め接着してなる、連続一体成形されたパネルが
準備される。そして、このようなパネルの連続した表面
板を、芯材間の各フレーム材に沿って折り曲げて行くこ
とにより、全体的に箱状とされる。その際、1対のフレ
ーム材は、各々一体化されて各フレームを形成すると共
に、請求項1ではそれぞれ溶接結合方式により、又、請
求項2ではそれぞれラッチ結合方式により、それぞれ密
に結合される。このようにして、接着によらず溶接やラ
ッチ結合により、簡単容易に、箱状に組み付けられたパ
ネル構造の箱状体が成形される。
【0008】
【実施例】以下本考案を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1および図2は、本考案の各
実施例の要部を示し、それぞれ(1)図は折り曲げ前の
断面図、(2)図は折り曲げ後の断面図である。
【0009】まず前述した図3により、パネルP構造の
箱状体1について述べておく。この箱状体1は、連続し
た外側の1枚の表面板2と、この表面板2の内側に接着
された各面の芯材3と、各芯材3間の間隔を存したコー
ナーに配されたフレーム4と、各芯材3の内側にそれぞ
れ接着された内側の表面板5と、を備えてなり、予めフ
レーム4や表面板5付で連続一体成形されたパネルPの
表面板2を(図3中の想像線表示参照)、各フレーム4
に沿って折り曲げることにより、箱状に組み付けられて
いる(図3中の実線表示参照)。なお、両側面や上下面
を形成する各面の芯材3としては、ハニカムコアや発泡
プラスチック等が用いられ、又、表面板2,5として
は、アルミ合金板等が用いられ、フレーム4としては、
押し出し成形されたアルミ型材等の軽金属製のものが用
いられる。なお図示例によらず、外側の表面板2のみが
用いられ、内側の表面板5を用いないタイプのものも、
勿論可能である。
【0010】そして、図1に示したパネルP構造の箱状
体1は、その各フレーム4が、それぞれ、2分割された
1対のフレーム材6よりなると共に、フレーム材6間が
溶接Mにて結合されている。これらについて詳述する
と、まず、各コーナーのフレーム4は、それぞれ1対の
フレーム材6に2分割されたものよりなり、このように
2分割されたフレーム材6は、それぞれ各芯材3の端に
予め接着等により取り付けられており、図示例では更
に、内側の表面板5の端に対しても接着等により取り付
けられている。更に両フレーム材6は、外側にアール面
が形成されると共に、相互の対向面がフラットに形成さ
れ、かつ、この対向面に連設されると共に折曲された内
側端部7間に溶接Mが施され(図1の(2)図参照)、
もって、このような溶接Mにより密に結合されている。
【0011】次に、図2に示したパネルP構造の箱状体
1は、その各フレーム4が、それぞれ、2分割された1
対のフレーム材6よりなると共に、フレーム材6間がラ
ッチ構造にて結合されている。これらについて詳述する
と、まず、各コーナーのフレーム4は、上述した図1の
ものと同様に、それぞれ1対のフレーム材6に2分割さ
れたものよりなり、このように2分割されたフレーム材
6は、それぞれ各芯材3の端に予め接着等により取り付
けられると共に、更に内側の表面板5の端にも接着等に
より取り付けられている。更に両フレーム材6は、外側
にアール面が形成されると共に、相互の対向面がフラッ
トに形成され、かつ、この対向面の内側の端部に対応し
たラッチ部8,9が設けられている。そして図示例のラ
ッチ構造は、一方のラッチ部8が突出した鉤形状をなす
と共に、他方のラッチ部9がこのようなラッチ部8にて
係止可能な形状の突状をなし、この両ラッチ部8,9が
係止されることにより、両フレーム材6が密に結合され
るようになっている。勿論このラッチ構造は、図示例の
ものに限定されるものではなく、その他各種の凹凸形状
のものの採用が可能である。
【0012】本考案は、以上のように構成されている。
そこで以下のようになる。すなわち、このパネルP構造
の箱状体1は、連続した表面板2の内側に各面の芯材3
が接着され、コーナーにフレーム4が配されている。そ
して、その成形に際しては、まず、連続した全体的に直
線的でフラットな状態の外側の表面板2に対し、図示例
では内側の表面板5がそれぞれ接着された各面の芯材3
を、両端に接着されたフレーム材6や僅かな間隔を介
し、所定の位置関係で位置決めして接着してなる、連続
一体成形されたパネルPが準備される(図1の(1)
図,図2の(1)図,図3中の想像線表示参照)。そし
て、このようなパネルPについて、表面板2を外側から
押圧して、内側の芯材3間の各フレーム材6のアール面
に沿って折り曲げて行くことにより、全体的に箱状とさ
れる。そしてその際、各々2分割されていた1対のフレ
ーム材6は、対向面が当接され一体化されて各フレーム
4を形成すると共に、図1の例ではそれぞれ、内側端部
7間に溶接Mが施されることにより、又、図2の例では
それぞれ、ラッチ部8,9間が係止されることにより、
それぞれ密に結合される(図1の(2)図,図2の
(2)図参照)。
【0013】このように、溶接M結合方式やラッチ結合
方式を採用したことにより、パネルPの折り曲げ状態
が、この種従来例のように接着によらず固定され、もっ
て、全体的に箱状に組み付けられたパネルP構造の箱状
体1が成形される(図3中の実線表示参照)。このよう
に、この箱状体1は、溶接Mやラッチによる係止だけ
で、簡単容易に折り曲げ状態が固定される。つまりこの
箱状体1は、前述した図4のこの種従来例のように、折
り曲げ後も接着剤Aの硬化時間の間、パネルPの折り曲
げ状態を保持することを要せず、手間が省け工数が削減
されて成形され、特に図2の例では、ラッチ結合により
ワンタッチで成形される。なお、この箱状体1は事後
も、外側が、連続した表面板2にて結合されると共に、
内側が、溶接Mやラッチにて結合され、もってその形状
が保持される。
【0014】なお図3中、10はパネルPのつなぎ目で
ある。又、図5はカートの斜視図である。すなわちこの
箱状体1は、例えば、更にドアD,キャスターC,背面
板等を付加することにより、内部に物品が収納され各種
サービスに供されるカートとして使用される。
【0015】
【考案の効果】本考案に係るパネル構造の箱状体は、以
上説明したように、フレームをそれぞれ1対のフレーム
材に2分割してなると共に、請求項1では、このフレー
ム材間を溶接する溶接結合方式を採用したことにより、
又、請求項2では、このフレーム材間をラッチ構造にて
結合するラッチ結合方式を採用したことにより、共に次
の効果を発揮する。
【0016】すなわち、このパネル構造の箱状体は、そ
の組み付け成形が非常に簡単容易である。つまり、この
種従来例のように接着剤の硬化時間の間、折り曲げ後も
折り曲げ状態をそのまま保持しておく必要がなく、手間
が省け工数が削減され、もって時間面やコスト面にも優
れて成形される。このように、この種従来例に存した問
題点が一掃される等、本考案の発揮する効果は、顕著に
して大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るパネル構造の箱状体の実施例の要
部を示し、(1)図は、折り曲げ前の状態の断面図、
(2)図は、折り曲げ後の状態の断面図である。
【図2】本考案に係る他のパネル構造の箱状体の実施例
の要部を示し、(1)図は、折り曲げ前の状態の断面
図、(2)図は、折り曲げ後の状態の断面図である。
【図3】パネル構造の箱状体の全体斜視図である。
【図4】従来例の要部を示し、(1)図は、折り曲げ前
の状態の断面図、(2)図は、折り曲げ後の状態の断面
図である。
【図5】カートの斜視図である。
【符号の説明】 1 箱状体 2 外側の表面板 3 芯材 4 フレーム 5 内側の表面板 6 フレーム材 7 内側端部 8 ラッチ部 9 ラッチ部 10 つなぎ目 A 接着剤 C キャスター D ドア M 溶接 P パネル

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続した表面板と、該表面板の内側に接
    着された各面の芯材と、各該芯材間のコーナーに配され
    たフレームとを備えてなり、該表面板を各該フレームに
    沿って折り曲げることにより箱状に組み付けられた、パ
    ネル構造の箱状体であって、 各該フレームは、それぞれ、2分割された1対のフレー
    ム材よりなると共に、該フレーム材間が溶接にて結合さ
    れていること、を特徴とするパネル構造の箱状体。
  2. 【請求項2】 連続した表面板と、該表面板の内側に接
    着された各面の芯材と、各該芯材間のコーナーに配され
    たフレームとを備えてなり、該表面板を各該フレームに
    沿って折り曲げることにより箱状に組み付けられた、パ
    ネル構造の箱状体であって、 各該フレームは、それぞれ、2分割された1対のフレー
    ム材よりなると共に、該フレーム材間がラッチ構造にて
    結合されていること、を特徴とするパネル構造の箱状
    体。
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