JP3069205B2 - カートおよびその製造方法 - Google Patents

カートおよびその製造方法

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JP3069205B2
JP3069205B2 JP4317866A JP31786692A JP3069205B2 JP 3069205 B2 JP3069205 B2 JP 3069205B2 JP 4317866 A JP4317866 A JP 4317866A JP 31786692 A JP31786692 A JP 31786692A JP 3069205 B2 JP3069205 B2 JP 3069205B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カートおよびその製造
方法に関する。すなわち、箱状をなし内部に物品が収納
されて各種サービスに供される、カートに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図7は、このような従来例のカートの製
造方法の説明に供する概略斜視図であり、(1)図は表
面板と芯材の接着前の工程を、(2)図は接着時の工程
を、(3)図はこれにフレームを接着した工程を、それ
ぞれ示している。従来のカートの製造方法では、この図
7の(1)図や(2)図に示したように、まず最初に、
カートの両側面,上下面,ドア等の前後面等を形成する
ことになる各サンドイッチパネル1を、それぞれ各面毎
に、芯材2に内側表面板3および外側表面板4を位置決
めして接着することにより、成形していた。5は、接着
用のシート状の接着剤である。それから次に、図7の
(3)図に示したように、このように成形された各サン
ドイッチパネル1について、それぞれ、端縁にフレーム
6が位置決めされ接着されていた。しかる後、このよう
にフレーム6付となったサンドイッチパネル1を、箱状
に組み付けることにより、カートを製造していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、第1に、従来のカートは、まず、各面毎に個々別々
に工程が実施され、しかも、それぞれについて位置決め
接着してサンドイッチパネル1を成形する工程、これに
フレーム6を位置決め接着する工程等を辿って製造され
ていたので、製造工程数が多いと共に各工程が面倒で手
間取り、もって製造時間がかかり製造コストが高い、と
いう問題が指摘されていた。第2に、同様の理由によ
り、芯材2,内側表面板3,外側表面板4等のサンドイ
ッチパネル1とフレーム6間の位置決め,寸法精度およ
び接着強度等に難点が指摘され、品質面に問題があっ
た。第3に、箱状に組み付けられた各面のサンドイッチ
パネル1間において、フレーム6を介し接着された各境
界部の剛性,強度,水密性等に難点が指摘され、性能面
にも問題があった。
【0004】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものである。そして
請求項1,2では、両側面および上下面について、連続
した外側表面板に各面の芯材,内側表面板,フレーム等
を同時に位置決めして接着し、もって連続一体成形され
た1枚のフレーム付サンドイッチパネルを用いたことに
より、又、請求項3,4では、両側面および上下面につ
いて、2枚以上の各々連続した各外側表面板に各面の芯
材,内側表面板,フレーム等を同時に位置決めして接着
し、もって連続一体成形されたフレーム付サンドイッチ
パネルを用いたことにより、更に、請求項5,6では、
両側面の双方および上下面の一方について、連続した外
側表面板に各面の芯材,内側表面板,フレーム等を同時
に位置決めして接着し、もって連続一体成形された1枚
のフレーム付サンドイッチパネルを用いたことにより、
又、請求項7,8では、両側面および上面について、連
続した外側表面板に各面の芯材,内側表面板,フレーム
等を同時に位置決めして接着した1枚のフレーム付サン
ドイッチパネルを用い、これを下面と共に連続一体成形
したことにより、次のことを目的とする。すなわち、第
1に、製造工程数が削減されると共に工程が簡単容易化
され、第2に、位置決め,寸法精度および接着強度等が
向上し、第3に、各境界部の剛性,強度,水密性等も向
上する、カートおよびその製造方法を提案することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1
については次のとおり。すなわち、このカートは、箱状
をなし、内部に物品が収納されて各種サービスに供され
るものであって、少なくとも両側面および上下面は、連
続一体成形された1枚のフレーム付サンドイッチパネル
にて形成されている。該フレーム付サンドイッチパネル
は、その外側表面板が各境界部を介し連続すると共に、
このように連続した該外側表面板に、上記各面の芯材,
その内側表面板,これらの端縁に配されるフレーム等
が、それぞれ同時に位置決めされると共に接着されてな
る。そして、このように連続一体成形されたフレーム付
サンドイッチパネルが、上記境界部で折曲され箱状に組
み付けられてなる。
【0006】請求項2については次のとおり。すなわ
ち、このカートの製造方法では、まず、カートが平面的
に展開された状態を想定し、少なくとも両側面および上
下面を形成することになる、芯材,その内側表面板,こ
れらの端縁に配されるフレーム等をそれぞれの所定寸法
で準備すると共に、外側表面板として各境界部を介し連
続したものを準備する。そして次に、このように連続し
た該外側表面板に、上記各面の該芯材,その内側表面
板,フレーム等を同時にそれぞれ位置決めすると共に接
着することにより、1枚のフレーム付サンドイッチパネ
ルを連続一体成形する。しかる後、このように連続一体
成形されたフレーム付サンドイッチパネルを、上記境界
部で折曲して組み付け、もって、箱状をなし内部に物品
が収納されて各種サービスに供されるカートが得られ
る。
【0007】次に、請求項3については次のとおり。す
なわち、このカートは、箱状をなし、内部に物品が収納
されて各種サービスに供されものであって、少なくとも
両側面および上下面は、連続一体成形されたフレーム付
サンドイッチパネルにて形成されている。該フレーム付
サンドイッチパネルは、外側表面板が2枚以上用いられ
それぞれが各境界部を介し連続してなると共に、このよ
うに連続した各該外側表面板毎に、上記各面の芯材,そ
の内側表面板,これらの端縁に配されるフレーム等が、
それぞれ同時に位置決めされると共に接着されてなる。
そして、このように連続一体成形されたフレーム付サン
ドイッチパネルが、上記境界部で折曲され箱状に組み付
けられてなる。
【0008】請求項4については次のとおり。すなわ
ち、このカートの製造方法では、まず、カートが平面的
に展開された状態を想定し、少なくとも両側面および上
下面を形成することになる、芯材,その内側表面板,こ
れらの端縁に配されるフレーム等をそれぞれの所定寸法
で準備すると共に、外側表面板として各境界部を介し連
続したものを2枚以上準備する。そして次に、このよう
に連続した該外側表面板毎に、各々に振り分けられた上
記各面の該芯材,その内側表面板,フレーム等を、同時
にそれぞれ位置決めすると共に接着することにより、フ
レーム付サンドイッチパネルを連続一体成形する。しか
る後、このように連続一体成形されたフレーム付サンド
イッチパネルを上記境界部で折曲して組み付け、もっ
て、箱状をなし内部に物品が収納されて各種サービスに
供されるカートが得られる。
【0009】次に、請求項5については次のとおり。す
なわち、このカートは、箱状をなし、内部に物品が収納
されて各種サービスに供されるものであって、少なくと
も両側面の双方および上下面のいずれか一方は、連続一
体成形された1枚のフレーム付サンドイッチパネルにて
形成されている。該フレーム付サンドイッチパネルは、
その外側表面板が各境界部を介し連続すると共に、この
ように連続した該外側表面板に上記各面の芯材,その内
側表面板,これらの端縁に配されるフレーム等が、それ
ぞれ同時に位置決めされると共に接着されてなる。そし
て、このように連続一体成形されたフレーム付サンドイ
ッチパネルが、上記境界部で折曲されると共に端部間に
上記上下面の他方が連結されて、箱状に組み付けられて
なる。
【0010】請求項6については次のとおり。すなわ
ち、このカートの製造方法では、まず、カートが平面的
に展開された状態を想定し、少なくとも両側面の双方お
よび上下面のいずれか一方を形成することになる、芯
材,その内側表面板,これらの端縁に配されるフレーム
等をそれぞれの所定寸法で準備すると共に、外側表面板
として各境界部を介し連続したものを準備する。そして
次に、このように連続した該外側表面板に、上記各面の
該芯材,その内側表面板,フレーム等を同時にそれぞれ
位置決めすると共に接着することにより、1枚のフレー
ム付サンドイッチパネルを連続一体成形する。しかる
後、このように連続一体成形されたフレーム付サンドイ
ッチパネルを上記境界部で折曲すると共に、端部間に上
記上下面の他方を連結して組み付け、もって、箱状をな
し内部に物品が収納されて各種サービスに供されるカー
トが得られる。
【0011】請求項7については次のとおり。すなわ
ち、このカートは、請求項1および請求項3のカートに
おいて、両側面および上下面が連続一体成形されたフレ
ーム付サンドイッチパネルにて形成されるのではなく、
両側面および上面がフレーム付サンドイッチパネルより
なると共に、下面はこれとは異なる板材よりなり、これ
らが連続一体成形され箱状に組み付けられてなる。
【0012】請求項8については次のとおり。すなわ
ち、このカートの製造方法は、請求項2および請求項4
のカートの製造方法において、前述に代え、まず、下面
については他面とは異なる板材が準備され、次に、この
ような下面が他面のフレーム付サンドイッチパネルと連
続一体成形され、しかる後、箱状に組み付けられるよう
になっている。
【0013】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。まず、請求項1,2では、両側面およ
び上下面について、連続した外側表面板に、芯材,内側
表面板,フレーム等を同時に位置決めして接着し、もっ
て連続一体成形された1枚のフレーム付サンドイッチパ
ネルを用いてなる。請求項3,4では、両側面および上
下面について、2枚以上の各々連続した外側表面板に、
芯材,内側表面板,フレーム等を同時に位置決めして接
着し、もって連続一体成形されたフレーム付サンドイッ
チパネルを用いてなる。請求項5,6では、両側面の双
方および上下面の一方について、連続した外側表面板
に、芯材,内側表面板,フレーム等を同時に位置決めし
て接着し、もって連続一体成形された1枚のフレーム付
サンドイッチパネルを用いてなる。請求項7,8では、
両側面および上面について、連続した外側表面板に芯
材,内側表面板,フレーム等を同時に位置決めして接着
した1枚のフレーム付サンドイッチパネルが用いられ、
これを下面と共に連続一体成形してなる。
【0014】そこで、各請求項のカートおよびその製造
方法では、第1に、まずフレーム付サンドイッチパネル
に、各面の工程が一体化・集約化・連続化され、しか
も、このフレーム付サンドイッチパネルは、一度に同一
工程で連続一体成形され、更に、各境界部を折曲する等
により箱状とされるので、製造工程数が削減されると共
に、工程が簡単容易化される。第2に、連続した外側表
面板に芯材,内側表面板,フレーム等を、各面のフレー
ム付サンドイッチパネルとして同時に位置決めして接着
してしまうので、これらの位置決め精度や寸法精度等が
向上すると共に、接着強度も向上する。第3に、このよ
うに連続一体成形されたフレーム付サンドイッチパネル
が用いられ、その外側表面板は連続しており、連続した
各面の境界部を折曲することにより箱状に組み付けられ
るので、境界部の剛性,強度,水密性等が向上する。
【0015】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1から図5は本発明の実施例
の説明に供し、図1は、平面的に展開された工程の概略
斜視図、図2の(1)図は、折曲する工程の開始段階
を、図2の(2)図は、折曲する工程の中間段階を、図
3の(1)図は、折曲する工程の終了段階を、図3の
(2)図は、製造されたカートを示している。図4は、
そのドアやフレームを示す概略斜視図であり、(1)図
は、フレームやハンドル部を取り付ける前のドアを、
(2)図は、取り付けた後のドアを示し、又(3)図お
よび(4)図は、フレームの各種例を示す。図5の
(1)図は、同実施例のカートの縦断面図、図5の
(2)図は、平面的に展開された工程の概略平面図であ
り、前面のドアや後面も共に連続一体成形する応用例を
示す。又、図6は、本発明の他の実施例の説明に供し、
(1)図は、2枚の外側表面板よりなるフレーム付サン
ドイッチパネルを用いたものの縦断面図、(2)図は、
両側面と上面についてのみ1枚のフレーム付サンドイッ
チパネルを用いたものを示す、一部を分解した縦断面図
である。更に、図8および図9は、一般的なカートの斜
視図であり、図8は前面のみにドアが設けられたタイプ
のものを、図9は前後面にドアが設けられたタイプのも
のを示している。
【0016】まず、図8および図9により、一般的なカ
ートについて述べる。この種のカートは、箱状をなし、
例えばドア7とキャスター8を備え、内部に物品が収納
されて各種サービスに供されるものであり、例えば、航
空機の機内や新幹線等の鉄道車輌内において、搭乗員が
乗客に食事や飲物のサービスを実施する際に、使用され
る。すなわち、このカートは、側板よりなる両側面9,
10や、天板よりなる上面11と底板よりなる下面1
2、更に図8のタイプのものでは、ドア7よりなる前面
13と背面板よりなる後面14よりなり、又、図9のタ
イプのものでは、前面13および後面14共にドア7よ
りなっている。カートの内部には適宜棚等が設けられ、
この棚等に食品や飲食物その他の物品が収納されるが、
図9の例では、左右に上下多段にガイドレール15が設
けられ、このガイドレール15間に、トレイ(図示せ
ず)が出し入れ自在な棚として配されるようになってい
る。更にドア7は、ヒンジ部16を介し開閉自在に取り
付けられているが、カートが狭い機内や鉄道車輌内で使
用されることに鑑み、図9の例では、側面10の外表面
に当接するまで270度開閉可能となっている。キャス
ター8は、下面12の四隅下に設けられている。17
は、ブレーキおよびブレーキ解除用のペダルである。
【0017】以下、本発明について説明する。まず、図
1から図5に示した実施例について説明すると、このカ
ートの製造方法では、まず図1中に示されたように、カ
ートが前後面13,14を開放面として平面的に展開さ
れた状態を想定し、事後においてカートの両側面9,1
0および上下面11,12を形成することになる、芯材
2,その内側表面板3,これらの端縁に配されるフレー
ム6等が、それぞれの所定寸法で準備されると共に、外
側表面板21としては、各境界部22を介し連続したも
のが準備される。芯材2としては、例えばハニカムコア
や発泡プラスチック等が用いられ、内側表面板3や外側
表面板21としては、例えば強化プラスチック板等が用
いられ、又、フレーム6としては、例えば押し出し成形
されたアルミ型材等の軽金属製のものが用いられる。そ
して、このような芯材2,内側表面板3,フレーム6,
これらの間に介裝されるシート状の接着剤5(前述の図
7も参照)等が、それぞれ、両側面9,10,上面1
1,下面12等に見合った寸法・大きさにて、所定数準
備される。なおフレーム6の形状は、図1等に示された
ものの外、図4の(3)図,(4)図に示されたもの、
その他各種形状のものが考えられ、又、図示例では一方
の側面10の前後端縁のフレーム6には、ヒンジ部16
が付設されている。又、外側表面板21は、各境界部2
2を介し両側面9,10,上面11,下面12等に見合
ったスペース・大きさで連続したものが、1枚準備され
る。
【0018】次に図1に示したように、このように連続
した1枚の外側表面板21に対し、上記4面毎にそれぞ
れ準備された芯材2,内側表面板3,フレーム6等を、
同時にそれぞれ各面に対応する位置に位置決めすると共
に接着することにより、1枚のフレーム付サンドイッチ
パネル23が連続一体成形される。すなわち、このよう
にカートが平面的に展開された状態に見合った形状より
なる位置決め兼加圧加熱接着用の上下の治具24間に、
まず外側表面板21が位置決めセットされると共に、そ
の上に、各面毎にそれぞれ、芯材2,内側表面板3,フ
レーム6等が、シート状の接着剤5を介して位置決めセ
ットされる。なお、内側表面板3は芯材2の内側に配さ
れ、フレーム6はそれらの端縁に配されるが、図示例に
おいてフレーム6は、上面11については前後端縁に配
され、両側面9,10については前後端縁と共に左右端
縁の一方に配され、下面12については前後端縁と共に
左右端縁に配される。なお、図示例では上面11は、つ
なぎ目25として使用されるので、左右半分に2分割さ
れてなると共に、相互が嵌合接着されるように見合った
形状よりなる。さてしかる後、このように位置決めセッ
トされた外側表面板21,芯材2,内側表面板3,フレ
ーム6等を、治具24にて加圧加熱することにより、接
着剤5を溶融硬化させて相互間を接着し、もって、フレ
ーム付サンドイッチパネル23が連続一体成形される。
なお、加圧又は加熱のみにより、このような接着を実施
することも可能である。
【0019】しかる後、このように連続一体成形された
フレーム付サンドイッチパネル23を、各境界部22で
折曲して箱状に組み付け、もってカートが製造される。
すなわち、曲げ治具(図示せず)等を適宜使用して、図
1で得られたフレーム付サンドイッチパネル23を、図
2の(1)図,図2の(2)図,図3の(1)図の順
に、各面毎の各境界部22で折曲して行き、両端部つま
り上面11のつなぎ目25を、接着やリベット止め,ビ
ス止めすると共にシールを施すことにより、固定的に箱
状に組み付ける。もって、角ばらずアール状にカーブし
た各境界部22の内側にそれぞれフレーム6が位置し、
全体的にも丸味を帯び一体感に優れた外観のカートが得
られる(図5の(1)図の縦断面図も参照)。なお図示
例では更に、図3の(2)図に示したように、前後面1
3,14の開放面に、ドア7がヒンジ部16を介し側面
10に回動自在に取り付けられ、もって、前後面13,
14にドア7を備えた図9のタイプのカートが製造され
る。勿論、前面13にのみドア7を備え後面14を背面
板にて固定的に閉鎖した、図8のタイプのカートも考え
られる。なおドア7は、図4の(1)図や(2)図に示
したように、ヒンジ部16そしてフレーム6やハンドル
部26付のものとして、別途準備される。
【0020】なお、この図8のタイプのカートの製造に
際しては、図5の(2)図の概略平面図に示したよう
に、平面的に展開された状態のフレーム付サンドイッチ
パネル23について、前面13のドア7や後面14の背
面板付で連続一体成形するようにした応用例も考えられ
る。つまり、図1に示したフレーム付サンドイッチパネ
ル23に追加して、その側面9に連続した後面14を設
けるべく、境界部22を介し見合ったスペース・大きさ
の外側表面板21を準備すると共に、その芯材2,内側
表面板3,フレーム6等も準備した後、前述に加えこれ
らも連続一体成形して各境界部22を折曲することによ
り、後面9の背面板をも備え箱状に組み付けるようにし
てもよい。又、前面13のドア7についても、これにほ
ぼ準じて準備し、ヒンジ部16を介して側面10に取り
付ける等により、フレーム付サンドイッチパネル23の
一環として、共に箱状に組み付けるようにしてもよい。
【0021】さて、このような工程を辿ることにより、
箱状をなし、図示例ではドア7とキャスター8を備え、
内部に物品が収納されて各種サービスに供される、例え
ば図8や図9に示したカートが製造される。従って、こ
のカートにあっては、少なくとも両側面9,10および
上下面11,12は、連続一体成形された1枚のフレー
ム付サンドイッチパネル23にて形成されている。そし
て、このフレーム付サンドイッチパネル23は、その外
側表面板21が各境界部22を介し連続すると共に、こ
のように連続した外側表面板21に上記各面の芯材2,
その内側表面板3,これらの端縁に配されるフレーム6
等が、それぞれ同時に位置決めされると共に接着されて
なり、このように連続一体成形され断熱性に優れたフレ
ーム付サンドイッチパネル23が、各境界部22で折曲
され箱状に組み付けられてなる。
【0022】以上が、図1から図5に示したカートおよ
びその製造方法の説明である。次に、図6の縦断面図に
示した他の実施例について説明する。まず、図6の
(1)図の例では、2枚以上(図示例では2枚)の外側
表面板21にて連続一体成形されたフレーム付サンドイ
ッチパネル23が用いられ、外側表面板21について2
箇所以上(図示例では2箇所)のつなぎ箇所27,28
が設けられてなる、カートおよびその製造方法が示され
ている。
【0023】この図6の(1)図の例について、前述し
た図1から図5をも適宜参照しつつ詳述すると、この製
造方法では、まず、カートが前後面13,14を開放面
として平面的に展開された状態を想定し、少なくともそ
の両側面9,10および上下面11,12を形成するこ
とになる、芯材2,その内側表面板3,これらの端縁に
配されるフレーム6等が、それぞれの所定寸法で準備さ
れると共に、外側表面板21としては、分割されそれぞ
れ各境界部22を介して連続したものが、2枚以上(図
示例では2枚)準備される。そして次に、このように連
続した各外側表面板21毎に、各々に振り分けられた上
記各面の芯材2,その内側表面板3,フレーム6等を、
同時にそれぞれ位置決めすると共に接着することによ
り、全体で1枚のフレーム付サンドイッチパネル23が
連続一体成形される。しかる後、このように連続一体成
形されたフレーム付サンドイッチパネル23を、各境界
部22で折曲して行き、その両端部間のつなぎ目25
(図1等参照)を接着やリベット止め,ビス止めしてシ
ールし、固定的に箱状に組み付けることにより、図6の
(1)図に示したカートが製造される。
【0024】そこで、この図6の(1)図に示したカー
トは、箱状をなし内部に物品が収納されて各種サービス
に供され、少なくとも両側面9,10および上下面1
1,12は、連続一体成形されたフレーム付サンドイッ
チパネル23にて形成されている。そして、このフレー
ム付サンドイッチパネル23は、その外側表面板21が
2枚以上(図示例では2枚)用いられそれぞれが各境界
部22を介し連続してなると共に、このような各外側表
面板21に上記各面の芯材2,その内側表面板3,これ
らの端縁に配されるフレーム6等が、それぞれ同時に位
置決めされると共に接着されてなる。そして、このよう
に連続一体成形されたフレーム付サンドイッチパネル2
3が、各境界部22で折曲され箱状に組み付けられてな
る。
【0025】なお、このような各外側表面板21間は、
それぞれの端をつなぎ箇所27,28として、シール等
を施すと共に一体的に無端状に連結されてなる。そし
て、外側表面板21間のつなぎ箇所27,28につい
て、このような連結を実施する時期に関して述べておく
と、まず、前述したフレーム付サンドイッチパネル23
の全体的なつなぎ目25に対応する位置のつなぎ箇所2
7は、つなぎ目25の接着やリベット止め,ビス止め時
にその一環として、つまり、カート製造の最終工程で実
施される。これに対し、その他のつなぎ箇所28(図示
例では1箇所のみ、後述により更に増加することも考え
られる)の連結は、勿論、カート製造の最終工程で実施
してもよいが、更に、カート製造の初期工程(図1参
照)や中間工程(図2参照)等、各種段階の工程にて適
宜実施可能である。
【0026】なお、この図6の(1)図に示した図示例
のカートでは、まず、2枚の外側表面板21が用いら
れ、外側表面板21間には2箇所のつなぎ箇所27,2
8が設けられているが、適宜、3枚,4枚のものを用
い、3箇所,4箇所のつなぎ箇所27,28,・・・を
設けるようにしてもよい。又、この図示例のカートで
は、上面11と下面12にそれぞれつなぎ箇所27,2
8が位置するようになっているが、両側面9,10にそ
れぞれつなぎ箇所27,28が位置するものも考えら
れ、更にこれらの組み合わせ、つまり、各つなぎ箇所2
7,28が上面11,下面12,両側面9,10中に適
宜位置するようにしたものも考えられる。なお、この図
6の(1)図に示したカートおよびその製造方法におい
て、その他の各部材等の構成や機能その他は、図1から
図5の例について前述したところに準じるので、これを
準用しその説明は省略する。
【0027】次に、図6の(2)図の例について説明す
る。この図6の(2)図に示されたカートおよびその製
造方法では、両側面9,10の双方および上下面11,
12のいずれか一方について、連続一体成形された1枚
のフレーム付サンドイッチパネル23が用いられてな
る。
【0028】この図6の(2)図の例について、前述し
た図1から図5を適宜参照しつつ詳述すると、その製造
方法では、まず、カートが前後面13,14を開放面と
して平面的に展開された状態を想定し、少なくとも両側
面9,10の双方および上下面11,12のいずれか一
方(図示例では上面11)を形成することになる、芯材
2,その内側表面板3,これらの端縁に配されるフレー
ム6等を、それぞれの所定寸法で準備すると共に、外側
表面板21としては、各境界部22を介し連続したもの
が1枚準備される。そして次に、このように連続した外
側表面板21に、上記各面の芯材2,その内側表面板
3,フレーム6等を、同時にそれぞれ位置決めすると共
に接着することにより、1枚のフレーム付サンドイッチ
パネル23が連続一体成形される。しかる後、このよう
に連続一体成形されたフレーム付サンドイッチパネル2
3を、各境界部22で折曲すると共に、その端部間に図
6の(2)図に示したように、上下面11,12の他方
(図示例では下面12の底板)を連結して箱状に組み付
けることにより、カートが製造される。なお、このよう
な連結は、折曲されたフレーム付サンドイッチパネル2
3の両端部を、別途準備された下面12の底板等のフレ
ーム6に、嵌入して接着することにより行われる。
【0029】そこで、この図6の(2)図に示したカー
トは、箱状をなし内部に物品が収納されて各種サービス
に供され、少なくとも両側面9,10の双方および上下
面11,12のいずれか一方(図示例では上面11)
は、連続一体成形された1枚のフレーム付サンドイッチ
パネル23にて形成されている。そして、このフレーム
付サンドイッチパネル23は、その外側表面板21が各
境界部22を介し連続すると共に、このように連続した
外側表面板22に上記各面の芯材2,その内側表面板
3,これらの端縁に配されるフレーム6等が、それぞれ
同時に位置決めされると共に接着されてなる。そして、
このように連続一体成形されたフレーム付サンドイッチ
パネル23が、各境界部22で折曲されると共に、端部
間に上下面11,12の他方(図示例では下面12の底
板)が連結されて、箱状に組み付けられてなる。
【0030】なお、この図6の(2)図に示した図示例
のカートでは、まず、両側面9,10と上面11が、1
枚の外側表面板21そして連続一体成形された1枚のフ
レーム付サンドイッチパネル23にて形成されている
が、これとは逆に、両側面9,10と下面12が、1枚
の外側表面板21そしてフレーム付サンドイッチパネル
23にて形成されるようにしてもよい。勿論この場合に
は、上面11の天板が、事後、連結されることになる。
又、このようなフレーム付サンドイッチパネル23の折
曲された端部間に連結される図示例では下面12の底板
(図示例によらない場合は上面11の天板)は、別途準
備されるが、その構成は、1枚板,1枚板に複数の凸部
材を付設して補強した板体,サンドイッチパネル等々各
種のものが可能であり、サンドイッチパネルの場合は、
フレーム6付の一体成形方式によるもの、一体成形方式
によらず従来より行われている方式のもの等々、各種成
形方式のものが考えられる。なお、この図6の(2)図
に示したカートおよびその製造方法において、その他の
各部材の構成や機能その他は、図1から図5の例につい
て前述したところに準じるので、これを準用してその説
明は省略する。
【0031】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。まず、図1から図5に
示したカートおよびその製造方法では、両側面9,10
および上下面11,12について、各境界部22を介し
連続した外側表面板21に、各面の芯材2,内側表面板
3,フレーム6等を同時に位置決めして接着し、もって
連続一体成形された1枚のフレーム付サンドイッチパネ
ル23を用いてなる。そして、このカートは、このよう
なフレーム付サンドイッチパネル23を、各境界部22
で折曲して箱状に組み付けてなる。次に、図6の(1)
図に示したカートおよびその製造方法では、その両側面
9,10および上下面11,12について、各境界部2
2を介し連続した2枚以上(図示例では2枚)の外側表
面板21に、各面の芯材2,内側表面板3,フレーム6
等を同時に位置決めして接着し、もって、連続一体成形
されたフレーム付サンドイッチパネル23を用いてな
る。そして、このカートは、このようなフレーム付サン
ドイッチパネル23を、各境界部22で折曲して箱状に
組み付けてなる。更に、図6の(2)図に示したカート
およびその製造方法では、その両側面9,10の双方お
よび上下面11,12のいずれか一方について、各境界
部22を介し連続した外側表面板21に、各面の芯材
2,内側表面板3,フレーム6等を同時に位置決めして
接着し、もって、連続一体成形された1枚のフレーム付
サンドイッチパネル23を用いてなる。そして、このカ
ートは、このようなフレーム付サンドイッチパネル23
を各境界部22で折曲すると共に、上下面11,12の
他方を連結して箱状に組み付けてなる。
【0032】そこで、この図1から図5、および図6の
(1)図、更に図6の(2)図に示した各々のカートお
よびその製造方法では、次の第1,第2,第3のように
なる。
【0033】まず第1に、製造工程数が削減されると共
に、工程が簡単容易化される。すなわち、前述した図7
のこの種従来例のように、まず、各面毎に個々別々に
工程が実施され、しかも、それぞれサンドイッチパネ
ル1を位置決め接着して成形する工程と、これにフレー
ム6を位置決め接着する工程との、2工程を辿るような
ことはなくなる。まず、図1から図5に示した例で
は、4面について1枚のフレーム付サンドイッチパネル
23に、又、図6の(1)図の例では、4面について2
枚以上の外側表面板21を備えたフレーム付サンドイッ
チパネル23に、更に、図6の(2)図の例では、3面
について1枚のフレーム付サンドイッチパネル23に、
それぞれ、各面毎の工程が一体化・集約化・連続化され
ている。しかも、図1から図5、図6の(1)図、図
6の(2)図の各例共に、前述した図7の従来例の2工
程を同一工程で一度に実施し、各々連続した外側表面板
21に芯材2,内側表面板3,フレーム6等を同時に位
置決めして接着することにより、フレーム付サンドイッ
チパネル23を連続一体成形するようにした。更に、
前述した図7の従来例のように、各面のサンドイッチパ
ネル1を持ち寄って、位置決めしつつ箱状に組み付ける
のではなく、図1から図5の例および図6の(1)図の
例では、フレーム付サンドイッチパネル23の外側表面
板21の各境界部22を折曲し、又、図6の(2)図の
例では更に上下面11,12の他方を連結することによ
り、それぞれ箱状に組み付けられる。この,,に
より、製造工程が量および質の両面から削減されると共
に、工程内容も簡単容易化される。
【0034】第2に、位置決め,寸法精度および接着強
度等が向上する。すなわち、図1から図5、図6の
(1)図、図6の(2)図の各例共に、各々連続した外
側表面板21に各芯材2,内側表面板3,フレーム6等
を、各面共通のフレーム付サンドイッチパネル23とし
て同時に位置決めして接着してしまうので、前述した図
7の従来例のように、各面毎に個々別々に、しかもそれ
ぞれ2工程に分けて行った場合に比し、外側表面板2
1,芯材2,内側表面板3,フレーム6間の位置決め精
度や寸法精度等が向上する。特に図示例では、その際、
位置決め兼加圧加熱接着用の治具24が用いられ、又、
折曲に際しても折曲用の治具が用いられるので、各部材
間の位置決め精度や寸法精度等が一段と向上すると共
に、箱体としての全体的な角度精度も一段と向上する。
更に、各部材間の接着も適確に均質的に行われ接着強度
が向上するが、特に図示例では、位置決め兼加圧加熱接
着用の治具24が用いられ、加圧加熱による接着が実施
されるので、接着強度が一段と向上する。
【0035】第3に、各面間の境界部の剛性,強度,水
密性等も向上する。すなわち、図1から図5、図6の
(1)図、図6の(2)図の各例共に、連続一体成形さ
れたフレーム付サンドイッチパネル23が用いられ、各
外側表面板21は連続しており、このように連続した各
面の境界部22を折曲することにより、箱状に組み付け
られている。このように各面の境界部22は、前述した
図7の従来例のように接着されるのではなく、連続した
ものが折曲されてなるので、その剛性,強度,水密性等
が向上する。
【0036】なお第1に、図1から図5、図6の(1)
図、図6の(2)図の各例を通じ、カートは、図示例の
ものを含み、次の5つのタイプのものが可能である。第
1に、図9や図3の(2)図等に示したように、前面1
3および後面14共にドア7よりなるタイプが考えられ
る。第2に、図8に示したように、前面13がドア7よ
りなると共に、後面14が背面板にて固定的に閉鎖され
たタイプのものがある。第3に、前面13が開放面のま
まとされると共に、後面14が背面板にて固定的に閉鎖
されたタイプのものもある。第4に、前面13又は後面
14の一方が開放面のままとされると共に、前面13又
は後面14の他方がドア7よりなるタイプのものも考え
られる。第5に、前面13および後面14共に、開放面
のままとされたタイプのものもある。このような各種タ
イプのカートに、本発明は適用可能である。
【0037】なお第2に、上述した図1から図5および
図6の(1)図に示したカートおよびその製造方法につ
いては、次のように変更することが可能である。すなわ
ち、両側面9,10および上下面11,12が連続一体
成形されたフレーム付サンドイッチパネル23にて形成
されるのではなく、両側面9,10および上面11がフ
レーム付サンドイッチパネル23よりなると共に、下面
12はこれとは異なる板材よりなり、これらが連続一体
成形され箱状に組み付けられたカートも可能である。そ
して係るカートは、まず、下面12については他面とは
異なる板材が準備され、次に、このような下面12が他
面のフレーム付サンドイッチパネル23と連続一体成形
され、しかる後、箱状に組み付けられることにより製造
される。
【0038】このような下面12を構成する板材として
は、前述した芯材2として用いられていたのと同様なハ
ニカムコアや発泡プラスチック等を平板で補強した板
材、このような板材に前述した外側表面板21を接着し
た板材、又は、一般的な1枚板よりなる板材、このよう
な板材を複数の凸部材で補強した板材、その他各種の板
材の採用が考えられ、勿論、これらの端縁にフレーム6
を配したものも考えられる。なお、上述によりハニカム
コアや発泡プラスチック等に外側表面板21を接着した
板材を、下面12として採用する場合には、前述した外
側表面板21のつなぎ箇所27や28が、このような下
面12に存しないタイプのもの(図5の(1)図参照)
や、下面12に存するタイプのもの(図6の(1)図参
照)が考えられる。そして、つなぎ箇所27や28がこ
の下面12に存するタイプのものでは、更に、その個数
が1個存するもの2個以上存するものが考えられ、2個
以上存するタイプのものでは、結局、下面12に端片状
の外側表面板21が3枚以上配されることになる。又、
このような外側表面板21を用いず、例えばハニカムコ
アや発泡プラスチック等を平板で補強した板材を下面1
2に用いた場合には、連続一体成形前に、係る下面12
と他面の外側表面板21との接着等による連結が行われ
る。さて、このように図1から図5および図6の(1)
図に示したカートおよびその製造方法を変更し、両側面
9,10および上面11がフレーム付サンドイッチパネ
ル23よりなると共に、下面12はこれとは異なる板材
よりなり、これらが連続一体成形された例にあっては、
下面12としてフレーム付サンドイッチパネル23が用
いられないので、その分コスト面に優れるという利点が
ある。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る請求項1,2,3,4,
5,6,7,8のカートおよびその製造方法は、以上説
明したようになっている。そして請求項1,2では、両
側面および上下面について、連続した外側表面板に各面
の芯材,内側表面板,フレーム等を同時に位置決めして
接着し、もって連続一体成形された1枚のフレーム付サ
ンドイッチパネルを用いたことにより、又、請求項3,
4では、両側面および上下面について、2枚以上の各々
連続した各外側表面板に各面の芯材,内側表面板,フレ
ーム等を同時に位置決めして接着し、もって連続一体成
形されたフレーム付サンドイッチパネルを用いたことに
より、更に、請求項5,6では、両側面の双方および上
下面の一方について、連続した外側表面板に各面の芯
材,内側表面板,フレーム等を同時に位置決めして接着
し、もって連続一体成形された1枚のフレーム付サンド
イッチパネルを用いたことにより、又、請求項7,8で
は、両側面および上面について、連続した外側表面板に
各面の芯材,内側表面板,フレーム等を同時に位置決め
して接着した1枚のフレーム付サンドイッチパネルを用
い、これを下面と共に連続一体成形したことにより、い
ずれも、次の効果を発揮する。
【0040】第1に、製造工程数が削減されると共に工
程が簡単容易化され、もって製造時間が大幅に短縮さ
れ、製造コストが非常に安く低減される。第2に、位置
決め,寸法精度および接着強度等が向上し、品質面に優
れている。第3に、各面間の境界部の剛性,強度,水密
性等も向上し、性能面にも優れている。このように、こ
の種従来例に存した問題点が一掃される等、本発明の発
揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカートおよびその製造方法の実施
例の説明に供し、平面的に展開された工程におけるフレ
ーム付サンドイッチパネルの概略斜視図である。
【図2】同実施例における各工程の概略斜視図であり、
(1)図は、フレーム付サンドイッチパネルを折曲する
工程の開始段階を、(2)図は、同折曲する工程の中間
段階を示している。
【図3】同実施例における各工程の概略斜視図であり、
(1)図は、フレーム付サンドイッチパネルを折曲する
工程の終了段階を、(2)図は、製造されたカートを示
している。
【図4】そのドアやフレームを示す概略斜視図であり、
(1)図は、フレームやハンドル部を取り付ける前のド
アを、(2)図は、フレームやハンドル部を取り付けた
後のドアをそれぞれ示し、又、(3)図および(4)図
は、フレームの各種例を示す。
【図5】同実施例の説明に供し、(1)図は、カートの
縦断面図、(2)図は、平面的に展開された工程のフレ
ーム付サンドイッチパネルの概略斜視図であり、前面の
ドアや後面も共に連続一体成形する応用例を示す。
【図6】本発明に係るカートおよびその製造方法の他の
実施例の説明に供し、(1)図は、2枚の外側表面板よ
りなるフレーム付サンドイッチパネルを用いたものの縦
断面図、(2)図は、両側面と上面についてのみ1枚の
フレーム付サンドイッチパネルを用いたものを示す、一
部を分解した縦断面図である。
【図7】従来例のカートの製造方法の説明に供する概略
斜視図であり、(1)図は、表面板と芯材の接着前の工
程を、(2)図は、接着によりサンドイッチパネルを成
形した工程を、(3)図は、これにフレームを接着した
工程を、それぞれ示している。
【図8】カートの斜視図であり、前面のみにドアが設け
られたタイプのものを示す。
【図9】カートの斜視図であり、前後面にドアが設けら
れたタイプのものを示す。
【符号の説明】
1 サンドイッチパネル 2 芯材 3 内側表面板 4 外側表面板(従来例のもの) 5 接着剤 6 フレーム 7 ドア 8 キャスター 9 側面 10 側面 11 上面 12 下面 13 前面 14 後面 15 ガイドレール 16 ヒンジ部 17 ペダル 21 外側表面板(本発明のもの) 22 境界部 23 フレーム付サンドイッチパネル 24 治具 25 つなぎ目 26 ハンドル部 27 つなぎ箇所 28 つなぎ箇所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−158275(JP,U) 実開 昭53−159071(JP,U) 実開 昭61−47768(JP,U) 実開 昭61−100671(JP,U) 実開 平2−36332(JP,U) 実開 昭64−56735(JP,U) 実開 昭63−69986(JP,U) 実開 昭56−175268(JP,U) 実開 昭49−86556(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62B 3/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱状をなし、内部に物品が収納されて各
    種サービスに供されるカートであって、少なくとも両側
    面および上下面は、連続一体成形された1枚のフレーム
    付サンドイッチパネルにて形成されており、 該フレーム付サンドイッチパネルは、その外側表面板が
    各境界部を介し連続すると共に、このように連続した該
    外側表面板に上記各面の芯材,その内側表面板,これら
    の端縁に配されるフレーム等が、それぞれ同時に位置決
    めされると共に接着されてなり、このように連続一体成
    形されたフレーム付サンドイッチパネルが、上記境界部
    で折曲され箱状に組み付けられていること、を特徴とす
    るカート。
  2. 【請求項2】 まず、カートが平面的に展開された状態
    を想定し、少なくとも両側面および上下面を形成するこ
    とになる、芯材,その内側表面板,これらの端縁に配さ
    れるフレーム等をそれぞれの所定寸法で準備すると共
    に、外側表面板として各境界部を介し連続したものを準
    備し、 次に、このように連続した該外側表面板に、上記各面の
    該芯材,その内側表面板,フレーム等を同時にそれぞれ
    位置決めすると共に接着することにより、1枚のフレー
    ム付サンドイッチパネルを連続一体成形し、しかる後、
    このように連続一体成形されたフレーム付サンドイッチ
    パネルを上記境界部で折曲して組み付け、もって、箱状
    をなし内部に物品が収納されて各種サービスに供される
    カートを得ること、を特徴とするカートの製造方法。
  3. 【請求項3】 箱状をなし、内部に物品が収納されて各
    種サービスに供されるカートであって、少なくとも両側
    面および上下面は、連続一体成形されたフレーム付サン
    ドイッチパネルにて形成されており、 該フレーム付サンドイッチパネルは、外側表面板が2枚
    以上用いられそれぞれが各境界部を介し連続してなると
    共に、このように連続した各該外側表面板毎に上記各面
    の芯材,その内側表面板,これらの端縁に配されるフレ
    ーム等が、それぞれ同時に位置決めされると共に接着さ
    れてなり、このように連続一体成形されたフレーム付サ
    ンドイッチパネルが、上記境界部で折曲され箱状に組み
    付けられていること、を特徴とするカート。
  4. 【請求項4】 まず、カートが平面的に展開された状態
    を想定し、少なくとも両側面および上下面を形成するこ
    とになる、芯材,その内側表面板,これらの端縁に配さ
    れるフレーム等をそれぞれの所定寸法で準備すると共
    に、外側表面板として各境界部を介し連続したものを2
    枚以上準備し、 次に、このように連続した該外側表面板毎に、各々に振
    り分けられた上記各面の該芯材,その内側表面板,フレ
    ーム等を同時にそれぞれ位置決めすると共に接着するこ
    とにより、フレーム付サンドイッチパネルを連続一体成
    形し、しかる後、このように連続一体成形されたフレー
    ム付サンドイッチパネルを上記境界部で折曲して組み付
    け、もって、箱状をなし内部に物品が収納されて各種サ
    ービスに供されるカートを得ること、を特徴とするカー
    トの製造方法。
  5. 【請求項5】 箱状をなし、内部に物品が収納されて各
    種サービスに供されるカートであって、少なくとも両側
    面の双方および上下面のいずれか一方は、連続一体成形
    された1枚のフレーム付サンドイッチパネルにて形成さ
    れており、 該フレーム付サンドイッチパネルは、その外側表面板が
    各境界部を介し連続すると共に、このように連続した該
    外側表面板に上記各面の芯材,その内側表面板,これら
    の端縁に配されるフレーム等が、それぞれ同時に位置決
    めされると共に接着されてなり、このように連続一体成
    形されたフレーム付サンドイッチパネルが、上記境界部
    で折曲されると共に端部間に上記上下面の他方が連結さ
    れて箱状に組み付けられていること、を特徴とするカー
    ト。
  6. 【請求項6】 まず、カートが平面的に展開された状態
    を想定し、少なくとも両側面の双方および上下面のいず
    れか一方を形成することになる、芯材,その内側表面
    板,これらの端縁に配されるフレーム等をそれぞれの所
    定寸法で準備すると共に、外側表面板として各境界部を
    介し連続したものを準備し、 次に、このように連続した該外側表面板に、上記各面の
    該芯材,その内側表面板,フレーム等を同時にそれぞれ
    位置決めすると共に接着することにより、1枚のフレー
    ム付サンドイッチパネルを連続一体成形し、しかる後、
    このように連続一体成形されたフレーム付サンドイッチ
    パネルを上記境界部で折曲すると共に、端部間に上記上
    下面の他方を連結して組み付け、もって、箱状をなし内
    部に物品が収納されて各種サービスに供されるカートを
    得ること、を特徴とするカートの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1および請求項3のカートにおい
    て、両側面および上下面が連続一体成形されたフレーム
    付サンドイッチパネルにて形成されるのではなく、 両側面および上面がフレーム付サンドイッチパネルより
    なると共に、下面はこれとは異なる板材よりなり、これ
    らが連続一体成形され箱状に組み付けられていること、
    を特徴とするカート。
  8. 【請求項8】 請求項2および請求項4のカートの製造
    方法において、前述に代え、まず、下面については他面
    とは異なる板材が準備され、次に、このような下面が他
    面のフレーム付サンドイッチパネルと連続一体成形さ
    れ、しかる後、箱状に組み付けられること、を特徴とす
    るカートの製造方法。
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