JP3005328U - バン型車両等における側壁のパネル結合構造 - Google Patents

バン型車両等における側壁のパネル結合構造

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JP3005328U
JP3005328U JP1994007111U JP711194U JP3005328U JP 3005328 U JP3005328 U JP 3005328U JP 1994007111 U JP1994007111 U JP 1994007111U JP 711194 U JP711194 U JP 711194U JP 3005328 U JP3005328 U JP 3005328U
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研二 深島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リベットを使用しないバン型車両の壁面構造
を提供することを目的とする。 【構成】 両側縁にパネル材と直交する立上り部２を設
け、該立上り部２の頂部に斜め下方に向う折曲げ部３を
設けたパネル材１と、該折曲げ部３を抱き込む連結材４
とからなり、連結材４は円弧状部4aと円弧状部の両端か
ら斜め内向きに折曲げた係止片4bとからなり、折曲げ部
３を連結材４に挿入し、パネル材１の面と平行にプレス
して結合するようにした。そして連結材４の係止片4bの
内面に複数の長手方向突条4cを設け、より強固な結合を
可能にした。

Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】
本考案はバン型車両に於ける側壁のパネル結合構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の箱体の壁面構造の一例として図６〜図８に示すバン型車両の側壁につい て説明する。図６において、バン型車両の荷箱Ａは前壁ａ、開閉扉ｆを有する後 壁ｂ、天井ｃ、両側壁ｄ、床ｅの六面体で構成されている。そして、特に主要構 成部材がアルミ製のものにあっては、図７に示すように一定間隔で配列された断 面ハット型の柱部材ｄの頂面に隣接する板ｄ2,ｄ2の端部を重ね、リベットｄ3で 固着した構成になっている。
【０００３】 このような従来の壁面構成においては、 壁面構造のパネルは比較的薄いアルミ板が使用されているので、上記重ね部 の水密性を維持するため、リベットｄ3 の間隔Ｌを密にする必要がある。このた め組立工数アップの原因となっていた。又さらに断面ハット型の柱部材ｄに直接 薄い板ｄ2をリベットｄ3で固着するため、バン型車両においては振動によるリベ ットｄ3の弛緩が生じ、雨水が箱内に浸入するという問題があった。 又壁面の外表面にリベットｄ3 の頭が突出物として存在するので美観を損な うこと、或いは又広告シ−ル等の貼付けもきれいにできないという問題があった 。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】
従来技術の問題点に鑑み、リベットを使用しないバン型車両の壁面構造を提供 することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
両側縁にパネル材と直交する立上り部２を設け、該立上り部２の頂部に斜め下 方に向う折曲げ部３を設けたパネル材１と、該折曲げ部３を抱き込む連結材４と からなり、連結材４は円弧状部4aと円弧状部の両端から斜め内向きに折曲げた係 止片4bとからなり、折曲げ部３を連結材４に挿入し、パネル材１の面と平行にプ レスして結合するようにした。 そして連結材４の係止片4bの内面に複数の長手方向突条4cを設け、より強固な 結合を可能にした。
【０００６】
【実施例】
図１で１はパネル材で端縁部に垂直立上り部２と、該立上り部の上端に斜め下 方への折曲げ部３がプレス成形されている。４は連結材で、断面円弧状部4aと、 断面円弧状部4aの端から斜め内向きに折り返された係止片4bを備えている。4cは 係止片4bの内面に設けた突条である。
【０００７】 図３の符号５は他の面体との結合部材例えば側壁の端部に設けられる柱材であ る。柱材５の場合にはパネル材１は片側のみであるから連結材４′もこれに対応 した構造となり、しかもこの例では柱材５と一体に形成されている。連結材４′ は図１の場合の丁度半分の形状をなしている。
【０００８】 図２に基いてパネル材１，１の結合方法について説明する。 （１）パネル材１の折曲げ部３を連結材４の断面円弧状部4aと係止片4bとの間に 挿入する。なお挿入前にパネル材１の垂直立上り部２と折曲げ部３の内側に接着 剤を塗布しておく。
【０００９】 折曲げ部３の差込み方法は直接連結材４に片方づつ挿入することもできるが、 隣接する両パネル材１，１の垂直立上り部２を密着させて、その一方の端から連 結材４の一端に折曲げ部３を挿入し上から下にスライドさせれば、容易に図２ (ａ)の状態となる。そして、図２(ｂ)のごとく側方から、即ちパネル材１の面と 平行に横からプレスすれば接合が完了する。プレス時に、塗布された接着剤がパ ネル接合部のかしめと同時に押圧され、拡散する。
【００１０】 連結材４は円弧状部4aを有しているためプレスして押圧したとき開口部が狭ま り、その結果パネル材１の折曲げ部３の密着性がより強化される（図２(ｃ)）。 さらに連結材４の係止片4bの内側に設けた突条4cの存在により、接合強度をより 増大される。側壁左右の端縁部、つまり荷箱の長手方向の前壁と後壁に立設され た隅柱との接合においては、該隅柱に固着される柱材５に設けた連結材４′で側 壁中間の接合と同様の接合方法で接合できる。
【００１１】 図５はバン型車両の側壁断面斜視図を示す。本考案において、側壁を補強支持 する中間の柱材は構造上パネル接合部に固着することはできない。従ってパネル の中間部に接着剤で固着される。柱材を配列する間隔は、図５に示すように同一 パネル材１に対し、パネル接合側から接合間寸法の１／４の位置に２本宛、側壁 全体に等間隔に即ちＬ／２づつ隔てゝ立設するのが望ましい。
【００１２】
【効果】 パネル材の折曲げ部を連結材に差し込んだ状態で、この両側からパネル面と 平行方向にプレス押圧するので、パネル外面にプレス跡を残さない上、接合面積 が大きいので接着剤による気密性が向上し、防水効果が一段と向上する。 側壁の左右側端部と隅柱との接合が同様の接合方法により行える他、他の面 体と組合わせて使用する場合の接合が容易になった。 垂直面で接合するので、アルミ形材の一部を切断すれば分解が可能になり、 再組立てはボルト・ナットで結合すれば再組立できるので修理面で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の結合構造におけるパネル材と連結材。
【図２】結合方法の説明図。
【図３】側壁隅部の結合構造におけるパネル材と柱材。
【図４】側壁隅部の結合方法を示す。
【図５】側壁の補強用の柱材取付個所を示す。
【図６】公知バン型車両の斜視図。
【図７】公知側壁パネル材と柱材との結合方法を示す。
【図８】公知柱材とパネル材との結合状態を示す拡大斜
視図。
【符号の説明】
１ パネル材 ２ 立上り部 ３ 折曲げ部 ４ 連結材 4a 円弧状部 4b 係止片 4c 突条 ５ 柱材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】 両側縁にパネル材と直交する立上り部
    (２)を設け、該立上り部(２)の頂部に斜め下方に向う折
    曲げ部(３)を設けたパネル材(１)と、該折曲げ部(３)を
    抱き込む連結材(４)とからなり、連結材(４)は円弧状部
    (4a)と円弧状部の両端から斜め内向きに折曲げた係止片
    (4b)とからなり、折曲げ部(３)を連結材(４)に挿入し、
    パネル材(１)の面と平行にプレスして結合するようにし
    たことを特徴とするバン型車両等における側壁のパネル
    結合構造。
  2. 【請求項２】 連結材(４)の係止片(4b)の内面に複数の
    長手方向突条(4c)を設けた請求項１のバン型車両等にお
    ける側壁のパネル結合構造。
JP1994007111U 1994-06-17 1994-06-17 バン型車両等における側壁のパネル結合構造 Expired - Lifetime JP3005328U (ja)

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