JPH046050Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、パネル体を補強した上、連続した表
面に凹凸を出さないで接合するようにした広告看
板用パネル体のジヨイナーに関するものである。

従来の技術 従来、野立用の大型看板はその面積が広大であ
るために、外周及び筋交いに補強のためのアング
ルをビス等で止着させた後、その上面にポスター
等を貼着させる構成を採つていた。

従つて、パネル体の外周及び筋交いに設けたア
ングルやそれを止着させるため用いるビスの頭部
により、パネル体の表面には凹凸が生じ、そのた
めその上面にポスター等の広告物を貼着させた場
合、ポスター等の表面には凹凸が表出して見た目
が悪くなり、美麗に貼着されているものに比し、
広告，装飾的価値を半減せしめていた。

尚、ビス頭部を突出させないためには熔接が最
も良いが、広大な面を有する看板に於ては自動熔
接機が使えないために、現実には使用出来ないも
のであつた。

また、前記パネル体の表面上の凹凸により、ポ
スター等の広告物裏面に生ずる貼着されない空〓
部が原因となり該部から剥離してしまう等の不都
合を生じていた。

考案が解決しようとする問題点 本考案は、パネル体の端縁を嵌合し、上面版に
適宜鋲頭隠し溝を設けた挾持部の後部へ雄型枠部
を連設し、同じく反対側から他のパネル体の端縁
を嵌合し、上面版に同じく適宜鋲頭隠し溝を設け
た挾持部の前部へ雌型枠部を連設し、両者を嵌合
させてボルト，ナツト等で止着させた後、各パネ
ル体を前記溝部内より鋲着して蓋体を挿入して鋲
頭を隠すようにすることで、各挾持部及び雄雌枠
部によりパネル体を補強すると同時に、表面に凹
凸を出さないで接合するようにした広告看板用パ
ネル体のジヨイナーをその目的として開発したも
のである。

問題点を解決するための手段 上記の目的を達成するために、本考案の構成
は、パネル体１の端縁２を嵌合する、断面コ字状
の挾持部３に於いて、上面版４上の長手方向に溝
部５を設け、前記挾持部３の後部には断面コ字状
に突出させた雄型枠部６を設け、同じく反対側か
ら他のパネル体１の端縁７を嵌合する、断面コ字
状の挾持部８を有する上面版９上の長手方向に溝
部１０を設け、前記挾持部８の前部には断面コ字
状の雌型枠部１１を設け、各雄雌型枠部６，１１
を嵌合させて止着し、各挾持部３，８に夫々嵌合
したパネル体１，１の各端縁２，７を各溝部５，
１０内より鋲着し、嵌挿した蓋体１２，１３で鋲
頭を隠すようにしたものである。

作 用 本考案は前記の手段により、雄型枠部６と雌型
枠部１１とを嵌合させてボルト、ナツト等で止着
し、各雄雌枠部を連設せる挾持部３，８にパネル
体１，１の端部を嵌合し、各溝部５，１０内より
鋲着して蓋体１２，１３でその鋲頭を隠すように
することで、パネル体の側部を各挾持部及び各枠
部で補強すると共に、該パネル体を連続して表面
に凹凸を出さないで接合することが可能となる。

実施例 以下図面について本考案の実施例を説明する
と、第１図は本考案の構成中、挾持部３及びそれ
に連設した雄型枠部６の断面構造を示し、その構
成は、折り曲げ自在なアルミ等の厚板で形成した
パネル体１の端縁２を嵌合する程度に一部を開口
させた断面コ字状の挾持部３に於いて、下面版１
４に比し上面版４の幅を長く採り、該上面版４上
の長手方向に開口幅より底幅を広く採つた溝部５
を設け、前記挾持部３の後部には、断面コ字状に
突出させた雄型枠部６を連設する。

第２図は、挾持部８及びそれに連設した雌型枠
部１１の断面構造を示し、上記と反対側から同様
に他のパネル体１の端縁７を嵌合する断面コ字状
の挾持部８に於いて、下面版１５に比し上面版９
の幅を長く採り、該上面版９上の長手方向に開口
幅より底幅を広く採つた溝部１０を設け、前記挾
持部８の前部へ断面コ字状に一部開口させた前記
雄型枠部６に嵌合する形状の雌型枠部１１を連設
するものである。

尚、第１図及び第２図に示すように、パネル体
１，１の端縁２，７は各上面版４，９の傾斜部４
ａ，９ａに合せて折り曲げられており、挾持部
３，８にその端縁を嵌合し、鋲頭が突出しないよ
うに各溝部５，１０内より数箇所を止着して、挾
持部３，８の各上面版４９とパネル体が表面上平
に連設されるようにするものである。

さらに、第１図に示されている挾持部３と雄型
枠部６との連設部に生ずる段差幅１６は、雌型枠
部１１を連設せる挾持部８の上面版９の肉厚１７
と同寸に形成し、雄型と雌型の各枠部６，１１を
嵌合させた際に、その表面が一連に段差なく平面
になるようにする。

次いで第３図に示すが如く、各雄雌型枠部６，
１１を嵌合させて、該嵌合部の適所をボルト，ナ
ツト等で止着し、パネル体１，１の端縁２，７を
上記の通り各挾持部３，８に嵌合して、鋲頭が突
出しないように各溝部５，１０内より鋲着し、該
溝部にその開口側部より嵌入させることによつて
表面が挾持部３，８の各上面版４，９と平になる
ように形成した蓋体１２，１３を嵌装することで
鋲頭を隠すようにする。

第４図は本考案に係るパネル体のジヨイナーに
より、看板の形状，大きさに合せて複数個用意し
た同一パネル体１を順次接合して連設させた状態
を示すものである。

尚、パネル体１の上下側に嵌合する断面コ字状
の枠体１８を設けることで、溝部５，１０に嵌入
している蓋体１２，１３が該溝部から脱落するの
を防止する。

第５図は、本考案に係るジヨイナーにより複数
個のパネル体１を接合し、その周縁に枠組を設
け、パネル体の表面にポスター等を貼着して野立
用の広告看板として使用した状態を示す。

考案の効果 本考案は上記のような構成であるから、複数個
のパネル体１を接合した場合、その表面上には凹
凸が生じることなく平面となるので、その表面に
はポスター等の広告物を綺麗に体裁よく貼着する
ことが出来、もつて広告効果を高めることが可能
と成る。

また、凹凸が貼着部に生じることがないため、
従来構成の看板の基礎となるパネル体の表面上に
生ずる凹凸部周縁の貼着されない部位から剥離が
おこるという欠陥もなく、完全で長持ちする貼着
を施すことが出来るものである。

さらに、パネル体１、各挾持部３，８及び各雄
雌型枠部６，１１を全てアルミで形成すれば、雨
等により生ずる腐食にも耐え得る構造となり、又
パネル体１の両側は本考案に係るジヨイナーであ
る前記各挾持部及び雄雌型枠部を設けてあること
から、広いパネル体１の補強と成るので強風に耐
え得ることが出来、もつて長期に亘り何等損傷も
なく継続使用が可能となる等、利用実益の極めて
高い考案である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は挾持部とそれに連設された雄型枠部の構造を示
す断面図、第２図は挾持部とそれに連設された雌
型枠部の構造を示す断面図、第３図は本考案に係
るジヨイナーにパネル体を止着させた状態を示す
断面図、第４図は複数個のパネル体の接合構造を
示す斜視図、第５図は本考案により接合されたパ
ネル体を広告看板として使用した状態を示す正面
図である。 １……パネル体、２，７……パネル体の各端
縁、３，８……挾持部、４，９……上面版、４
ａ，９ａ……上面版の各傾斜部、５，１０……溝
部、６……雄型枠部、１１……雌型枠部、１２，
１３……蓋体、１４，１５……下面版、１６……
段差幅、１７……肉厚、１８……枠体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パネル体１の端縁２を嵌合する、断面コ字状の
   挾持部３に於いて、上面版４上の長手方向に溝部
   ５を設け、前記挾持部３の後部には断面コ字状に
   突出させた雄型枠部６を設け、同じく反対側から
   他のパネル体１の端縁７を嵌合する、断面コ字状
   の挾持部８を有する上面版９上の長手方向に溝部
   １０を設け、前記挾持部８の前部には、断面コ字
   状の雌型枠部１１を設け、各雄雌型枠部６，１１
   を嵌合させて止着し、各挾持部３，８に夫々嵌合
   したパネル体１，１の各端縁２，７を各溝部５，
   １０内より鋲着し、嵌挿した蓋体１２，１３で鋲
   頭を隠すようにした広告看板用パネル体のジヨイ
   ナー。