JP2583772Y2 - 流体継手 - Google Patents
流体継手Info
- Publication number
- JP2583772Y2 JP2583772Y2 JP5376791U JP5376791U JP2583772Y2 JP 2583772 Y2 JP2583772 Y2 JP 2583772Y2 JP 5376791 U JP5376791 U JP 5376791U JP 5376791 U JP5376791 U JP 5376791U JP 2583772 Y2 JP2583772 Y2 JP 2583772Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spool
- rotor
- rod
- cam
- electromagnetic clutch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Retarders (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、油圧式差動制限装置な
どに用いられる流体継手に関する。
どに用いられる流体継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の流体継手としては、例えば図8お
よび図9に示すようなものがある。図8および図9にお
いて、1はサイドフランジ、2はカバー、3はステッピ
ングモータ、4はステッピングモータ3により作動する
フォーク、5はフォーク4により移動可能なスリーブ、
6はスリーブ5に固定したピン7に押圧されて移動する
ロッド、8はロータ、9はスプール、10はオリフィス
11が形成されたオリフィス部材、12はカムハウジン
グである。
よび図9に示すようなものがある。図8および図9にお
いて、1はサイドフランジ、2はカバー、3はステッピ
ングモータ、4はステッピングモータ3により作動する
フォーク、5はフォーク4により移動可能なスリーブ、
6はスリーブ5に固定したピン7に押圧されて移動する
ロッド、8はロータ、9はスプール、10はオリフィス
11が形成されたオリフィス部材、12はカムハウジン
グである。
【0003】カムハウジング12とロータ8の回転速度
差により、ドライブピストン13を駆動し、オリフィス
11により流動抵抗を発生させて、伝達トルクの制御を
行う。この場合、ステッピングモータ3により、フォー
ク4を介してスリーブ5を移動させ、ピン7でロッド6
を押圧し、スプール9を移動して、オリフィス11を可
変とする。
差により、ドライブピストン13を駆動し、オリフィス
11により流動抵抗を発生させて、伝達トルクの制御を
行う。この場合、ステッピングモータ3により、フォー
ク4を介してスリーブ5を移動させ、ピン7でロッド6
を押圧し、スプール9を移動して、オリフィス11を可
変とする。
【0004】これにより、連続可変制御を行うことがで
きる。
きる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の流体継手にあっては、構造が複雑で、大幅変
更が必要であり、現行差動制限装置内に収納することが
できず、また、コストもかかるという問題点があった。
本考案は、このような従来の問題点に鑑みてなされたも
のであって、小型化して、現行差動制限装置内に収納す
ることができ、かつ、コストダウンを図ることができる
流体継手を提供することを目的としている。
うな従来の流体継手にあっては、構造が複雑で、大幅変
更が必要であり、現行差動制限装置内に収納することが
できず、また、コストもかかるという問題点があった。
本考案は、このような従来の問題点に鑑みてなされたも
のであって、小型化して、現行差動制限装置内に収納す
ることができ、かつ、コストダウンを図ることができる
流体継手を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本考案は、カムハウジングとロータを有し、ロータ
内に摺動自在にスプールを収納し、ロッドを介してスプ
ールを移動させる流体継手において、前記ロッドを押圧
するピンを固定した内輪とボールと外輪よりなるボール
ネジまたはカムと、該ボールネジまたはカムの外周に非
接触で固定した電磁クラッチを備えたものである。
に、本考案は、カムハウジングとロータを有し、ロータ
内に摺動自在にスプールを収納し、ロッドを介してスプ
ールを移動させる流体継手において、前記ロッドを押圧
するピンを固定した内輪とボールと外輪よりなるボール
ネジまたはカムと、該ボールネジまたはカムの外周に非
接触で固定した電磁クラッチを備えたものである。
【0007】
【作用】電磁クラッチがオフで、スプールがアキューム
圧によりロータに当接して、停止している状態では、ロ
ータとスプールとの間にオリフィスが形成され、通常の
トルク特性が得られる。電磁クラッチをオンにすると、
ボールネジまたはカムの外輪の回転が抑制され、ピンに
より、ロッドが押圧され、スプールを移動させる。
圧によりロータに当接して、停止している状態では、ロ
ータとスプールとの間にオリフィスが形成され、通常の
トルク特性が得られる。電磁クラッチをオンにすると、
ボールネジまたはカムの外輪の回転が抑制され、ピンに
より、ロッドが押圧され、スプールを移動させる。
【0008】これによりフリー(ABS作動時)の状態
になる。このように、電磁クラッチにより、ボールネ
ジ、またはカムを移動させ、ロッドを移動させるように
したため、軸方向力を充分得ることができ、構造がシン
プルで、小型になり、現行差動制限装置内に収納するこ
とができ、コストダウンを図ることができる。
になる。このように、電磁クラッチにより、ボールネ
ジ、またはカムを移動させ、ロッドを移動させるように
したため、軸方向力を充分得ることができ、構造がシン
プルで、小型になり、現行差動制限装置内に収納するこ
とができ、コストダウンを図ることができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図5は本考案の一実施例を示す図である。
まず、構成を説明すると、図3および図4において、3
1はロータであり、ロータ31と図示しないカムハウジ
ングの回転速度差により、図示しないドライブピストン
を駆動し、流動抵抗を発生させ、伝達トルクの制御を行
う。
する。図1〜図5は本考案の一実施例を示す図である。
まず、構成を説明すると、図3および図4において、3
1はロータであり、ロータ31と図示しないカムハウジ
ングの回転速度差により、図示しないドライブピストン
を駆動し、流動抵抗を発生させ、伝達トルクの制御を行
う。
【0010】ロータ31には油路32が形成され、油路
32はドライブピストンを摺動自在に収納する図示しな
いドライブピストン室に連通している。ロータ31内に
はスプール33が摺動自在に収納され、矢印Cで示すよ
うに、アキューム圧により押圧される。スプール33の
アキューム圧Cが作用する側にはストッパ部34が一体
に形成されている。
32はドライブピストンを摺動自在に収納する図示しな
いドライブピストン室に連通している。ロータ31内に
はスプール33が摺動自在に収納され、矢印Cで示すよ
うに、アキューム圧により押圧される。スプール33の
アキューム圧Cが作用する側にはストッパ部34が一体
に形成されている。
【0011】スプール33にアキューム圧Cが作用する
と、スプール33は図中左方向に移動し、ストッパ部3
4によりロータ31に当接して固定される。このとき、
ロータ31の油路32とスプール33との間に所定のオ
リフィス35が形成される。スプール33の外周には、
油路32に連通する連通孔36が開口し、スプール33
の内部には連通孔36に連通するとともに、油圧室37
に連通するスプール孔38が形成されている。
と、スプール33は図中左方向に移動し、ストッパ部3
4によりロータ31に当接して固定される。このとき、
ロータ31の油路32とスプール33との間に所定のオ
リフィス35が形成される。スプール33の外周には、
油路32に連通する連通孔36が開口し、スプール33
の内部には連通孔36に連通するとともに、油圧室37
に連通するスプール孔38が形成されている。
【0012】スプール33とロータ31との間には、シ
ールリング39が介装され、また、スプール33の移動
量を規制するストッパリング40が設けられている。4
1はロッドであり、ロッド41はスプール33を移動す
る。次に、図1に基づいてロッド41の移動機構につい
て説明する。図1において、42はシャフト43内のロ
ッド41を移動させるピンであり、ピン42はボールネ
ジ44の内輪45に固定されている。
ールリング39が介装され、また、スプール33の移動
量を規制するストッパリング40が設けられている。4
1はロッドであり、ロッド41はスプール33を移動す
る。次に、図1に基づいてロッド41の移動機構につい
て説明する。図1において、42はシャフト43内のロ
ッド41を移動させるピンであり、ピン42はボールネ
ジ44の内輪45に固定されている。
【0013】46はボールネジ44の外輪であり、外輪
46と内輪45の間にはボール47が介装され、これら
の外輪46、ボール47および内輪45がボールネジ4
4を構成している。外輪46の外周には非接触で電磁ク
ラッチ48が固定されている。電磁クラッチ48は図2
に示すように、固定された電磁コイル49を有し、通電
により矢印Dで示すような磁界が形成される。
46と内輪45の間にはボール47が介装され、これら
の外輪46、ボール47および内輪45がボールネジ4
4を構成している。外輪46の外周には非接触で電磁ク
ラッチ48が固定されている。電磁クラッチ48は図2
に示すように、固定された電磁コイル49を有し、通電
により矢印Dで示すような磁界が形成される。
【0014】したがって、電磁クラッチ48をオンにす
ると、ボールネジ44の外輪46の回転が抑制され、ボ
ール47により内輪45が軸方向Eに押圧される。次
に、作用を説明する。まず、通常の状態について説明す
る。電磁クラッチ48をオフにした状態では、ボールネ
ジ44の外輪46の回転は抑制されず、内輪45は移動
しない。したがって、ピン42およびロッド41は移動
しない。
ると、ボールネジ44の外輪46の回転が抑制され、ボ
ール47により内輪45が軸方向Eに押圧される。次
に、作用を説明する。まず、通常の状態について説明す
る。電磁クラッチ48をオフにした状態では、ボールネ
ジ44の外輪46の回転は抑制されず、内輪45は移動
しない。したがって、ピン42およびロッド41は移動
しない。
【0015】この状態において、スプール33はアキュ
ーム圧Cにより図中左側に押圧され、ストッパ部34に
よりロータ31に当接して停止し、ロータ31とスプー
ル33の間にオリフィス35が形成される。この通常状
態は、図5のAに示される。次に、ABS作動時の作用
について説明する。
ーム圧Cにより図中左側に押圧され、ストッパ部34に
よりロータ31に当接して停止し、ロータ31とスプー
ル33の間にオリフィス35が形成される。この通常状
態は、図5のAに示される。次に、ABS作動時の作用
について説明する。
【0016】ABS作動時に電磁クラッチ48をオンに
すると、ボールネジ44の外輪46の回転が抑制され、
ボール47により、内輪45が軸方向Eに押圧され、ピ
ン42を介してロッド41がスプール33を移動させ
る。この状態は、図4に示され、ストッパリング40が
ロータ31に当接するまで、スプール33は図中右方向
に移動する。
すると、ボールネジ44の外輪46の回転が抑制され、
ボール47により、内輪45が軸方向Eに押圧され、ピ
ン42を介してロッド41がスプール33を移動させ
る。この状態は、図4に示され、ストッパリング40が
ロータ31に当接するまで、スプール33は図中右方向
に移動する。
【0017】このため、ロータ31の油路32と連通孔
36が連通し、オリフィスドレーンとなり、作動トルク
はほぼ0となる。このときのトルク特性は図5のBに示
される。このように、ステッピングモータなどを用い
ず、電磁クラッチ48およびボールネジ44を用いるの
で、構造がシンプルで、小型となり、現行差動制限装置
内に収納することができる。また、軸方向力を充分得る
ことができる。
36が連通し、オリフィスドレーンとなり、作動トルク
はほぼ0となる。このときのトルク特性は図5のBに示
される。このように、ステッピングモータなどを用い
ず、電磁クラッチ48およびボールネジ44を用いるの
で、構造がシンプルで、小型となり、現行差動制限装置
内に収納することができる。また、軸方向力を充分得る
ことができる。
【0018】次に、図6および図7は本考案の他の実施
例を示す図である。本実施例においては、ボールネジの
代りにカムを用いている。図6において、50はカムで
あり、カム50は内輪51と、ボール52と、外輪53
により構成されている。内輪51にはピン42が固定さ
れ、外輪53の外周には非接触で電磁クラッチ48が固
定されている。
例を示す図である。本実施例においては、ボールネジの
代りにカムを用いている。図6において、50はカムで
あり、カム50は内輪51と、ボール52と、外輪53
により構成されている。内輪51にはピン42が固定さ
れ、外輪53の外周には非接触で電磁クラッチ48が固
定されている。
【0019】図7に示すように、電磁クラッチ48のオ
ンで、外輪53の回転が抑制されると、ボール52によ
り内輪51が軸方向Eに移動し、ピン42を介してロッ
ド41がスプール33を移動させる。本実施例において
も、前記実施例と同様な効果が得られる。
ンで、外輪53の回転が抑制されると、ボール52によ
り内輪51が軸方向Eに移動し、ピン42を介してロッ
ド41がスプール33を移動させる。本実施例において
も、前記実施例と同様な効果が得られる。
【0020】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案によれ
ば、電磁クラッチのオンでボールネジまたはカムを作動
させるようにしたため、軸方向力が充分得られ、かつ、
構造がシンプルで、小型となり、現行差動制限装置内に
収納することができ、また、コストダウンを図ることが
できる。
ば、電磁クラッチのオンでボールネジまたはカムを作動
させるようにしたため、軸方向力が充分得られ、かつ、
構造がシンプルで、小型となり、現行差動制限装置内に
収納することができ、また、コストダウンを図ることが
できる。
【図1】本考案の一実施例を示す図
【図2】電磁クラッチの説明図
【図3】通常時のスプールの説明図
【図4】ABS作動時のスプールの説明図
【図5】トルク特性を示すグラフ
【図6】本考案の他の実施例を示す図
【図7】カムの作用説明図
【図8】従来例の分解斜視図
【図9】従来例の断面図
31:ロータ 32:油路 33:スプール 34:ストッパ部 35:オリフィス 36:連通孔 37:油圧室 38:スプール孔 39:シールリング 40:ストッパリング 41:ロッド 42:ピン 43:シャフト 44:ボールネジ 45,51:内輪 46,53:外輪 47,52:ボール 48:電磁クラッチ 49:電磁コイル 50:カム
Claims (2)
- 【請求項1】カムハウジングとロータを有し、ロータ内
に摺動自在にスプールを収納し、ロッドを介してスプー
ルを移動させる流体継手において、 前記ロッドを押圧するピンを固定した内輪とボールと外
輪よりなるボールネジと、該ボールネジの外周に非接触
で固定した電磁クラッチを備えたことを特徴とする流体
継手。 - 【請求項2】カムハウジングとロータを有し、ロータ内
に摺動自在にスプールを収納し、ロッドを介してスプー
ルを移動させる流体継手において、 前記ロッドを押圧するピンを固定した内輪とボールと外
輪よりなるカムと、該カムの外周に非接触で固定した電
磁クラッチを備えたことを特徴とする流体継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5376791U JP2583772Y2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 流体継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5376791U JP2583772Y2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 流体継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH058059U JPH058059U (ja) | 1993-02-02 |
JP2583772Y2 true JP2583772Y2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=12951965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5376791U Expired - Fee Related JP2583772Y2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 流体継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2583772Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-07-11 JP JP5376791U patent/JP2583772Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH058059U (ja) | 1993-02-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |