JP2731469B2 - 油圧式動力伝達継手 - Google Patents
油圧式動力伝達継手Info
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Description
用する油圧式動力伝達継手に関する。
において、下記のような油圧式動力伝達継手を提案して
いる。すなわち、この油圧式動力伝達継手は、相対回転
可能な入出力軸間に設けられ、前記一方の軸に連結さ
れ、内側面に2つ以上の山を有するカム面を形成したカ
ムハウジングと;前記他方の軸に連結されるとともに、
前記カムハウジング内に回転自在に収納され、複数のプ
ランジャー室を軸方向に形成したロータと;前記複数の
プランジャー室のそれぞれに、リターンスプリングの押
圧を受けて往復移動自在に収納されるとともに、前記両
軸の相対回転時に前記カム面によって駆動される複数の
プランジャーと;前記ロータに形成され、前記プランジ
ャー室と通じる吸入吐出孔と;前記ロータの端面に回転
自在に摺接するとともに、前記カムハウジングとの間で
所定の関係に位置決めされ、前記吸入吐出孔との位置関
係によって吸入弁および吐出弁の作用をする複数の吸入
ポート、吐出ポートを表面に形成した弁体と、前記プラ
ンジャーの駆動による吐出油の流動により流動抵抗を発
生する手段を備え、;前記両軸の回転速度差に応じたト
ルクを伝達する油圧式動力伝達継手において、前記弁体
の吸入ポート、吐出ポートを形成しない裏面に設けら
れ、前記吐出ポートのそれぞれを連通する連通溝と、前
記裏面に密着して設けた蓋部材と、前記連通溝もしくは
前記吐出ポートと低圧室との間に設けられた流動抵抗発
生手段を備えたものである。
うな従来の油圧式動力伝達継手にあっては、起動トルク
はロータと弁体の間の摩擦係数、カムとプランジャーの
間の摩擦係数およびプランジャーのリターンスプリング
の押圧力で決まるため、起動トルクを大きく設定するこ
とができなかった。
ることができないという問題点があった。本発明は、こ
のような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、
起動トルクを大きく設定して、トルクアップを図ること
ができる油圧式動力伝達継手を提供することを目的とし
ている。
に、本発明は、相対回転可能な入出力軸間に設けられ、
前記一方の軸に連結され、内側面に2つ以上の山を有す
るカム面を形成したカムハウジングと;前記他方の軸に
連結されるとともに、前記カムハウジング内に回転自在
に収納され、複数のプランジャー室を軸方向に形成した
ロータと;前記複数のプランジャー室のそれぞれに、往
復移動自在に収納されると共に、前記両軸の相対回転時
に前記カム面によって駆動される複数のプランジャー
と;前記ロータに形成され、前記プランジャー室と通じ
る吸入吐出孔と;前記ロータの端面に回転自在に摺接す
るとともに、前記カムハウジングとの間で所定の関係に
位置決めされ、前記吸入吐出孔との位置関係によって吸
入弁および吐出弁の作用をする複数の吸入ポート、吐出
ポートを形成した弁体と、前記プランジャーの駆動によ
る吐出油の流動により流動抵抗を発生する手段を備
え、;前記両軸の回転速度差に応じたトルクを伝達する
油圧式動力伝達継手において、前記ロータの外周をテー
パ面に形成するとともに、該テーパ面上を軸方向に摺動
可能なクラッチシューを前記カムハウジングの切欠きに
収納し、弾性部材で前記クラッチシューを押圧するよう
にしたものである。
形成するとともに、テーパ面上を軸方向に摺動可能にク
ラッチシューを設け、クラッチシューを弾性部材で軸方
向に押圧する。クラッチシューは、カムハウジングの内
周に形成した、弁体の位置決め用の突起が係合する切欠
きを流用して、摺動可能に収納される。
動により、ロータはしめつけられ、起動トルクを継手に
与えることができる。このように、起動トルクを大きく
設定することができるので、従来のトルク特性に起動ト
ルクを上のせすることができ、トルクアップを図ること
ができる。すなわち、継手を大型化することなく、同サ
イズでトルクアップを図ることができる。
する。図1〜図4は本発明の一実施例を示す図である。
まず、構成を説明すると、図1および図2において、1
は内側面に2つ以上の山を有するカム面2を形成したカ
ムであり、カム1は出力軸3に連結され、出力軸3と一
体で回転する。また、カム1はカムハウジング4に固定
され、カムハウジング4はカム1と一体で回転する。
されたロータであり、ロータ5は入力軸6に結合され、
入力軸6と一体で回転する。ロータ5には、軸方向に複
数個のプランジャー室7が形成され、プランジャー室7
内は複数個のプランジャー8がリターンスプリング9を
介して摺動自在に収納されている。また、ロータ5には
複数の吸入吐出孔10が各プランジャー室7に通じるよ
うに形成されている。
および吐出ポート14が形成されたロータリバルブ(弁
体)であり、このロータリバルブ11の裏面には吐出ポ
ート14のそれぞれに連通する連通溝15が形成されて
いる。また、前記裏面には密着して蓋部材16が設けら
れている。そして、連通溝15と所定または1つの吸入
ポート12との間にはオリフィス(流動抵抗発生手段)
17が形成されている。
グ4の内周に形成した切欠き18に係合する位置決め用
の突起19を有する。ロータリバルブ11は、吸入吐出
孔10の開閉タイミングを決定するタイミング部材を構
成し、切欠き18と突起19がカム1とロータリバルブ
11の位相関係を規制する位置決め機構を構成してい
る。
ロータリバルブ11の吸入ポート12とロータ5の吸入
吐出孔10が通じる位置関係となり、オリフィス17、
吸入ポート12、吸入路13、ロータ5の吸入吐出孔1
0を通じて、プランジャー室7にオイルを吸入すること
ができる。また、プランジャー8が吐出行程にある場合
は、吸入行程と逆の関係となり、ロータ5の吸入吐出孔
10はロータリバルブ11の吐出ポート14を介して連
通溝15に通じる。
スラストブロックであり、ベアリング21を介して入力
軸6を支持している。スラストブロック20とロータリ
バルブ11との間にはニードルベアリング22が介装さ
れ、このニードルベアリング22側のフリクショントル
クはロータ5とロータリバルブ11の間のフリクション
トルクより小さくなるように設定されている。したがっ
て、差動回転の方向が変わると、ロータリバルブ11は
ロータ5とともにつれ回りし、ロータリバルブ11の位
置決め用の突起19がカムハウジング4の切欠き18に
当たるまで回転した後、カムハウジング4と一体で回転
する。これにより正転時または逆転時にも所定のタイミ
ングで吸入吐出孔10を強制的に開閉する。
アキュムレータピストンであり、アキュムレータピスト
ン23は内圧に応じて移動する。アキュムレータピスト
ン23とリテーナ24との間には、リターンスプリング
25が介装されている。なお、26はオイルシール、2
7はストッパリング、28はボルト、29は注油孔、3
0はニードルベアリングである。
状に形成され、テーパ面5Aは摩擦面となっている。ま
た、図3に示すように、ロータ5の外周には、組立時に
カムハウジング4の内周に形成したバルブ位置決め用の
突起31を逃げるための逃げ溝5Bが形成されている。
32はクラッチシューであり、クラッチシュー32はロ
ータ5のテーパ面5A上を軸方向に摺動可能に設けられ
ている。クラッチシュー32はテーパ面5Aと摩擦接触
するテーパ面32Aを有し、テーパ面32Aは摩擦面に
なっている。クラッチシュー32はカムハウジング4の
切欠き18内に収納され、周方向の回り止めを突起31
によって行っている。クラッチシュー32の側面には、
スプリングリテーナ33のバー34が挿入される挿入孔
32Bが周方向に複数個形成されている。
4の内側であってカム1に接して設けられ、周方向に複
数のバー34を有する。35は弾性部材としてのクラッ
チスプリングであり、クラッチスプリング35はクラッ
チシュー32とスプリングリテーナ33の間にバー34
に挿入されて設けられている。クラッチスプリング35
はクラッチシュー32を軸方向に押圧する。なお、クラ
ッチシュー32が嵌入される切欠き18は突起31と同
時に加工することができる。
との間に回転差が生じないときは、プランジャー8は作
動せず、トルクは伝達されない。なお、このとき、プラ
ンジャー8はリターンスプリング9によりカム面2に押
しつけられている。次に、カム1とロータ5との間に回
転差が生じると、吐出行程にあるプランジャー8はカム
1のカム面2により軸方向に押し込まれる。
と通じているため、プランジャー8はプランジャー室7
のオイルを吸入吐出孔10からロータリバルブ11の吐
出ポート14に押し出す。吐出ポート14に押し出され
たオイルは、連通溝15、オリフィス17を通って吸入
ポート12に供給される。この時、オリフィス17の抵
抗により連通溝15、吐出ポート14およびプランジャ
ー室7の油圧が上昇し、プランジャー8に反力が発生す
る。このプランジャー反力に逆ってカム1を回転させる
ことによりトルクが発生し、カム1とロータ5との間で
トルクが伝達される。なお、各吐出ポート14は連通溝
15で連通されているため、吐出行程にあるすべてのプ
ランジャー室7の油圧は等しくなる。
なり、吸入吐出孔10は吸入ポート12と通じるため、
吸入路13のオイルは、吸入ポート12、吸入吐出孔1
0を介してプランジャー室7に吸入され、プランジャー
8はカム1のカム面2に沿って戻る。ここで、カムハウ
ジング4の切欠き18を流用してクラッチシュー32を
摺動自在に設け、スプリングリテーナ33に保持したク
ラッチスプリング35によりクラッチシュー32を押圧
する。
5A上を摺動して、ロータ5をしめつける。これにより
継手に起動トルクをつけることができる。このように、
起動トルクを大きく設定することができるので、図4に
示すように、従来のトルク特性Aに対して起動トルクを
うわのせすることができ、Bに示すようなトルク特性を
得ることができる。
ルクアップを図ることができる。
ば、ロータをテーパ面として、テーパ面上を摺動するク
ラッチシューを設け、クラッチシューを軸方向にクラッ
チスプリングで押圧するようにしたため、起動トルクを
大きく設定することができる。その結果、継手を大型化
することなく、同サイズでトルクアップを図ることがで
きる。
Claims (1)
- 【請求項1】相対回転可能な入出力軸間に設けられ、前
記一方の軸に連結され、内側面に2つ以上の山を有する
カム面を形成したカムハウジングと;前記他方の軸に連
結されるとともに、前記カムハウジング内に回転自在に
収納され、複数のプランジャー室を軸方向に形成したロ
ータと;前記複数のプランジャー室のそれぞれに、往復
移動自在に収納されると共に、前記両軸の相対回転時に
前記カム面によって駆動される複数のプランジャーと;
前記ロータに形成され、前記プランジャー室と通じる吸
入吐出孔と;前記ロータの端面に回転自在に摺接すると
ともに、前記カムハウジングとの間で所定の関係に位置
決めされ、前記吸入吐出孔との位置関係によって吸入弁
および吐出弁の作用をする複数の吸入ポート、吐出ポー
トを形成した弁体と、 前記プランジャーの駆動による吐出油の流動により流動
抵抗を発生する手段を備え、;前記両軸の回転速度差に
応じたトルクを伝達する油圧式動力伝達継手において、 前記ロータの外周をテーパ面に形成するとともに、該テ
ーパ面上を軸方向に摺動可能なクラッチシューを前記カ
ムハウジングの切欠きに収納し、弾性部材で前記クラッ
チシューを押圧するようにしたことを特徴とする油圧式
動力伝達継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27526391A JP2731469B2 (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 油圧式動力伝達継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27526391A JP2731469B2 (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 油圧式動力伝達継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05118349A JPH05118349A (ja) | 1993-05-14 |
JP2731469B2 true JP2731469B2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=17552983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27526391A Expired - Fee Related JP2731469B2 (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 油圧式動力伝達継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2731469B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-23 JP JP27526391A patent/JP2731469B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH05118349A (ja) | 1993-05-14 |
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