JP2731468B2 - 油圧式動力伝達継手 - Google Patents

油圧式動力伝達継手

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JP2731468B2
JP2731468B2 JP27526291A JP27526291A JP2731468B2 JP 2731468 B2 JP2731468 B2 JP 2731468B2 JP 27526291 A JP27526291 A JP 27526291A JP 27526291 A JP27526291 A JP 27526291A JP 2731468 B2 JP2731468 B2 JP 2731468B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の駆動力配分に使
用する油圧式動力伝達継手に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、特願平2−184735号
において、下記のような油圧式動力伝達継手を提案して
いる。すなわち、この油圧式動力伝達継手は、相対回転
可能な入出力軸間に設けられ、前記一方の軸に連結さ
れ、内側面に2つ以上の山を有するカム面を形成したカ
ムハウジングと;前記他方の軸に連結されるとともに、
前記カムハウジング内に回転自在に収納され、複数のプ
ランジャー室を軸方向に形成したロータと;前記複数の
プランジャー室のそれぞれに、リターンスプリングの押
圧を受けて往復移動自在に収納されるとともに、前記両
軸の相対回転時に前記カム面によって駆動される複数の
プランジャーと;前記ロータに形成され、前記プランジ
ャー室と通じる吸入吐出孔と;前記ロータの端面に回転
自在に摺接するとともに、前記カムハウジングとの間で
所定の関係に位置決めされ、前記吸入吐出孔との位置関
係によって吸入弁および吐出弁の作用をする複数の吸入
ポート、吐出ポートを表面に形成した弁体と、前記プラ
ンジャーの駆動による吐出油の流動により流動抵抗を発
生する手段を備え、;前記両軸の回転速度差に応じたト
ルクを伝達する油圧式動力伝達継手において、前記弁体
の吸入ポート、吐出ポートを形成しない裏面に設けら
れ、前記吐出ポートのそれぞれを連通する連通溝と、前
記裏面に密着して設けた蓋部材と、前記連通溝もしくは
前記吐出ポートと低圧室との間に設けられた流動抵抗発
生手段を備えたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の油圧式動力伝達継手にあっては、起動トルク
はロータと弁体の間の摩擦係数、カムとプランジャーの
間の摩擦係数およびプランジャーのリターンスプリング
の荷重により決まるため、起動トルクを大きく設定する
ことができなかった。
【0004】その結果、同サイズではトルクアップを図
ることができないという問題点があった。本発明は、こ
のような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、
起動トルクを大きく設定して、トルクアップを図ること
ができる油圧式動力伝達継手を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、相対回転可能な入出力軸間に設けられ、
前記一方の軸に連結され、内側面に2つ以上の山を有す
るカム面を形成したカムハウジングと;前記他方の軸に
連結されるとともに、前記カムハウジング内に回転自在
に収納され、複数のプランジャー室を軸方向に形成した
ロータと;前記複数のプランジャー室のそれぞれに、往
復移動自在に収納されるとともに、前記両軸の相対回転
時に前記カム面によって駆動される複数のプランジャー
と;前記ロータに形成され、前記プランジャー室と通じ
る吸入吐出孔と;前記ロータの端面に回転自在に摺接す
るとともに、前記カムハウジングとの間で所定の関係に
位置決めされ、前記吸入吐出孔との位置関係によって吸
入弁および吐出弁の作用をする複数の吸入ポート、吐出
ポートを形成した弁体と、前記プランジャーの駆動によ
る吐出油の流動により流動抵抗を発生する手段を備
え、;前記両軸の回転速度差に応じたトルクを伝達する
油圧式動力伝達継手において、前記カムハウジングに形
成した切欠きに軸方向に摺動可能に収納されるスラスト
部材と、該スラスト部材を押圧する弾性部材と、前記ス
ラスト部材により軸心方向に前記ロータを押圧するブレ
ーキシューを備えたものである。
【0006】
【作用】本発明においては、弁体の位置決め用の突起が
係合するカムハウジングの切欠きを流用して、軸方向に
摺動可能なスラスト部材と、スラスト部材により軸中心
方向に押しつけられるブレーキシューを設け、スラスト
部材を弾性部材で押圧することにより、ブレーキシュー
でロータをしめつける。これにより、継手に起動トルク
を与える。
【0007】このように、起動トルクを大きく設定する
ことができるので、従来のトルク特性に起動トルクを上
のせすることができ、トルクアップを図ることができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図4は本発明の一実施例を示す図である。
まず、構成を説明すると、図1および図2において、1
は内側面に2つ以上の山を有するカム面2を形成したカ
ムであり、カム1は出力軸3に連結され、出力軸3と一
体で回転する。また、カム1はカムハウジング4に固定
され、カムハウジング4はカム1と一体で回転する。
【0009】5はカムハウジング4内に回転自在に収納
されたロータであり、ロータ5は入力軸6に結合され、
入力軸6と一体で回転する。ロータ5には、軸方向に複
数個のプランジャー室7が形成され、プランジャー室7
内は複数個のプランジャー8がリターンスプリング9を
介して摺動自在に収納されている。また、ロータ5には
複数の吸入吐出孔10が各プランジャー室7に通じるよ
うに形成されている。
【0010】11は表面に吸入ポート12、吸入路13
および吐出ポート14が形成されたロータリバルブ(弁
体)であり、このロータリバルブ11の裏面には吐出ポ
ート14のそれぞれに連通する連通溝15が形成されて
いる。また、前記裏面には密着して蓋部材16が設けら
れている。そして、連通溝15と1つの吸入ポート12
との間にはオリフィス(流動抵抗発生手段)17が形成
されている。
【0011】また、ロータリバルブ11はカムハウジン
グ4の内周に形成した切欠き18に係合する位置決め用
の突起19を有する。ロータリバルブ11は、吸入吐出
孔10の開閉タイミングを決定するタイミング部材を構
成し、切欠き18と突起19がカム1とロータリバルブ
11の位相関係を規制する位置決め機構を構成してい
る。
【0012】プランジャー8が吸入行程にある場合は、
ロータリバルブ11の吸入ポート12とロータ5の吸入
吐出孔10が通じる位置関係となり、オリフィス17、
吸入ポート12、吸入路13、ロータ5の吸入吐出孔1
0を通じて、プランジャー室7にオイルを吸入すること
ができる。また、プランジャー8が吐出行程にある場合
は、吸入行程と逆の関係となり、ロータ5の吸入吐出孔
10はロータリバルブ11の吐出ポート14を介して連
通溝15に通じる。
【0013】20はカムハウジング4と一体で回転する
スラストブロックであり、ベアリング21を介して入力
軸6を支持している。スラストブロック20とロータリ
バルブ11との間にはニードルベアリング22が介装さ
れ、このニードルベアリング22側のフリクショントル
クはロータ5とロータリバルブ11の間のフリクション
トルクより小さくなるように設定されている。したがっ
て、差動回転の方向が変わると、ロータリバルブ11は
ロータ5とともにつれ回りし、ロータリバルブ11の位
置決め用の突起19がカムハウジング4の切欠き18に
当たるまで回転した後、カムハウジング4と一体で回転
する。これにより、正転時または逆転時にも所定のタイ
ミングで吸入吐出孔10を強制的に開閉する。
【0014】23はカムハウジング4とともに回転する
アキュムレータピストンであり、アキュムレータピスト
ン23は内圧に応じて移動する。アキュムレータピスト
ン23とリテーナ24との間には、リターンスプリング
25が介装されている。なお、26はオイルシール、2
7はストッパリング、28はボルト、29は注油孔、3
0はニードルベアリングである。
【0015】ここで、31はスラスト部材であり、スラ
スト部材31はカムハウジング4の切欠き18、すなわ
ちロータリバルブ11の突起19が係合する切欠き18
内に軸方向に摺動可能に収納される。また、スラスト部
材31はカムハウジング4に形成したバルブ位置決め用
の突起32に当接する。すなわち、突起32はスラスト
部材31の周方向のストッパとしての機能を持つ。
【0016】スラスト部材31は、図3に示すように、
テーパ面31Aを有し、テーパ面31Aは低摩擦係数の
滑り面になっている。33は弾性部材としての皿ばねで
あり、皿ばね33はニードルベアリング22の外側であ
ってスラストブロック20とスラスト部材31との間に
介装され、スラスト部材31を軸方向に押圧する。皿ば
ね33の全体を図3に示す。
【0017】34はブレーキシューであり、ブレーキシ
ュー34はスラスト部材31により軸中心方向にロータ
5を押圧する。ブレーキシュー34はスラスト部材31
のテーパ面31Aに摺動するテーパ面34Aを有し、テ
ーパ面34Aは低摩擦係数の滑り面になっている。ま
た、ブレーキシュー34は、ロータ5の外周の摩擦面5
Aと摩擦接触する摩擦面34Bを有する。
【0018】なお、ブレーキシュー34の軸方向のスト
ッパ機能はカム1が持ち、周方向のストッパ機能は突起
32が持つ。次に、作用を説明する。カム1とロータ5
との間に回転差が生じないときは、プランジャー8は作
動せず、トルクは伝達されない。なお、このとき、プラ
ンジャー8はリターンスプリング9によりカム面2に押
しつけられている。
【0019】次に、カム1とロータ5との間に回転差が
生じると、吐出行程にあるプランジャー8はカム1のカ
ム面2により軸方向に押し込まれる。この時、吸入吐出
孔10は吐出ポート14と通じているため、プランジャ
ー8はプランジャー室7のオイルを吸入吐出孔10から
ロータリバルブ11の吐出ポート14に押し出す。
【0020】吐出ポート14に押し出されたオイルは、
連通溝15、オリフィス17を通って吸入ポート12に
供給される。この時、オリフィス17の抵抗により連通
溝15、吐出ポート14およびプランジャー室7の油圧
が上昇し、プランジャー8に反力が発生する。このプラ
ンジャー反力に逆ってカム1を回転させることによりト
ルクが発生し、カム1とロータ5との間でトルクが伝達
される。なお、各吐出ポート14は連通溝15で連通さ
れているため、吐出行程にあるすべてのプランジャー室
7の油圧は等しくなる。
【0021】さらに、カム1が回転すると、吸入行程と
なり、吸入吐出孔10は吸入ポート12と通じるため、
吸入路13のオイルは、吸入ポート12、吸入吐出孔1
0を介してプランジャー室7に吸入され、プランジャー
8はカム1のカム面2に沿って戻る。ここで、スラスト
部材31は皿ばね33により押圧され、軸方向に摺動す
る。これにより、ブレーキシュー34のテーパ面34A
は、スラスト部材31のテーパ面31Aにより押圧さ
れ、ブレーキシュー34は軸心方向に押しつけられる。
【0022】ロータ5の外周は摩擦面5Aとなってお
り、この摩擦面5Aとブレーキシュー34の摩擦面34
Bが摩擦接触して、ロータ5をしめつける。これにより
継手に起動トルクを与えることができる。このように、
起動トルクを大きく設定することができるので、図4に
示すように、従来のトルク特性Bに起動トルクを上のせ
することができるので、Cに示すようなトルク特性を得
ることができる。
【0023】その結果、同じサイズでトルクアップを図
ることができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、カムハウジングの切欠きを利用して、スラスト部材
とブレーキシューを設け、弾性部材によりスラスト部材
を押圧して、ブレーキシューによりロータをしめつける
ようにしたため、起動トルクを大きく設定することがで
きる。
【0025】その結果、同じサイズでトルクアップを図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図
【図2】本発明の一実施例を示す他の断面図
【図3】要部分解斜視図
【図4】トルク特性を示すグラフ
【符号の説明】
1:カム 2:カム面 3:出力軸 4:カムハウジング 5:ロータ 5A:摩擦面 6:入力軸 7:プランジャー室 8:プランジャー 9:リターンスプリング 10:吸入吐出孔 11:ロータリバルブ 12:吸入ポート 13:吸入路 14:吐出ポート 15:連通溝 16:蓋部材 17:オリフィス 18:切欠き 19:突起 20:スラストブロック 21:ベアリング 22:ニードルベアリング 23:アキュムレータピストン 24:リテーナ 25:リターンスプリング 26:オイルシール 27:ストッパリング 28:ボルト 29:注油孔 30:ニードルベアリング 31:スラスト部材 31A:テーパ面 32:突起 33:皿ばね(弾性部材) 34:ブレーキシュー 34A:テーパ面 34B:摩擦面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対回転可能な入出力軸間に設けられ、前
    記一方の軸に連結され、内側面に2つ以上の山を有する
    カム面を形成したカムハウジングと;前記他方の軸に連
    結されるとともに、前記カムハウジング内に回転自在に
    収納され、複数のプランジャー室を軸方向に形成したロ
    ータと;前記複数のプランジャー室のそれぞれに、往復
    移動自在に収納されるとともに、前記両軸の相対回転時
    に前記カム面によって駆動される複数のプランジャー
    と;前記ロータに形成され、前記プランジャー室と通じ
    る吸入吐出孔と;前記ロータの端面に回転自在に摺接す
    るとともに、前記カムハウジングとの間で所定の関係に
    位置決めされ、前記吸入吐出孔との位置関係によって吸
    入弁および吐出弁の作用をする複数の吸入ポート、吐出
    ポートを形成した弁体と、 前記プランジャーの駆動による吐出油の流動により流動
    抵抗を発生する手段を備え、;前記両軸の回転速度差に
    応じたトルクを伝達する油圧式動力伝達継手において、 前記カムハウジングに形成した切欠きに軸方向に摺動可
    能に収納されるスラスト部材と、該スラスト部材を押圧
    する弾性部材と、前記スラスト部材により軸心方向に前
    記ロータを押圧するブレーキシューを備えたことを特徴
    とする油圧式動力伝達継手。
  2. 【請求項2】前記カムハウジングに形成した、前記弁体
    の位置決め用突起を、前記スラスト部材および前記ブレ
    ーキシューの周方向のストッパとしたことを特徴とする
    前記請求項1の油圧式動力伝達継手。
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