JP2583775Y2 - 流体継手 - Google Patents

流体継手

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JP2583775Y2
JP2583775Y2 JP5970691U JP5970691U JP2583775Y2 JP 2583775 Y2 JP2583775 Y2 JP 2583775Y2 JP 5970691 U JP5970691 U JP 5970691U JP 5970691 U JP5970691 U JP 5970691U JP 2583775 Y2 JP2583775 Y2 JP 2583775Y2
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spool
plate member
rotor
electromagnetic coil
rod
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JP5970691U
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Inventor
忠彦 加藤
Original Assignee
株式会社フジユニバンス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、油圧式差動制限装置な
どに用いられる流体継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の流体継手としては、例えば図4に
示すようなものがある。図4において、左アクスルシャ
フト1に固定されたカムハウジング2と右アクスルシャ
フト3に固定されたロータ4との間に回転差が生じる
と、吐出行程にあるプランジャー5はカムハウジング2
のカム面2Aにより内側に押し込まれる。
【0003】このため、プランジャー5はプランジャー
室6のオイルを吐出路7からオリフィス8を介して油圧
室9へ押し出し、吸入弁であるワンウェイバルブ10は
吸入路11を閉じる。この時、オリフィス8の流動抵抗
により吐出路7およびプランジャー室6の油圧が上昇
し、プランジャー5に反力が発生する。このプランジャ
ー反力に逆ってカムハウジング2を回転させることによ
りトルクが発生し、カムハウジング2とロータ4との間
でトルクが伝達される。
【0004】さらに、カムハウジング2が回転すると、
プランジャー5は吸入行程となり、油圧室9のオイルは
ワンウェイバルブ10を介してプランジャー室6に吸入
され、プランジャー5はカムハウジング2のカム面2A
に沿って元の位置に戻る。この流体継手は、1ポジショ
ン制御を行うもので、そのトルク特性は、図3のAに示
される。
【0005】次に、2ポジション制御の例を図5に示
す。図5において、電磁コイル13をオフとし、スプー
ル12を移動させないときは、ロータ14の油路15と
スプール12の間にオリフィス16が形成され、図3の
Aに示すように、通常のトルク特性になり、電磁コイル
13をオンとし、スリーブ17とピン18を介してロッ
ド19によりスプール12を図中右方向に移動させる
と、油路15と油圧室20が連通し、このときのトルク
特性は図3のBに示すように、ABS作動時に必要なフ
リーとなる。
【0006】次に、連続可変制御の例を図6に示す。図
6において、31はサイドフランジ、32はカバー、3
3はステッピングモータ、34はステッピングモータ3
3により作動するフォーク、35はフォーク34により
移動可能なスリーブ、36はスリーブ35に固定したピ
ン37に押圧されて移動するロッド、38はロータ、3
9はスプール、40はオリフィス41が形成されたオリ
フィス部材、42はカムハウジングである。
【0007】ステッピングモータ33により、スリーブ
35とピン37を介してロッド36で、スプール39を
前後方向に移動し、オリフィス41の面積を可変とす
る。これにより、連続可変制御を行うことができる。ス
プール39によりオリフィス41を閉止すると、図4の
Cに示すように、ロック状態となる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の流体継手にあっては、車両性能上3ポジショ
ン制御を行うことが必要であるが、図4および図5の場
合にはこれを達成することができないという問題点があ
った。図6の場合は、3ポジション制御を達成すること
は可能であるが、スプール、オリフィス部材の形状が複
雑で加工が困難であり、コストがかかり、また、ステッ
ピングモータなどが必要であるため、小型化が困難であ
るという問題点があった。
【0009】本考案は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、3ポジション制御を行うこと
ができ、かつ、小型化、コストダウンを図ることができ
る流体継手を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本考案は、カムハウジングとロータを有し、ロータ
内に摺動自在にスプールを収納し、スリーブによりロッ
ドを介してスプールを移動させる流体継手において、前
記スリーブを移動させるプレート部材と、デフケースの
内側に設けられ該プレート部材を移動させる電磁コイル
と、前記デフケースに挿入され前記プレート部材の移動
量を規制する電磁ソレノイドを備えたものである。
【0011】
【作用】電磁ソレノイド、電磁コイルがオフで、スプー
ルがアキューム圧によりロータに当接して、停止してい
る状態では、ロータとスプールとの間にオリフィスが形
成され、通常のトルク特性が得られる。電磁コイルをオ
ンにすると、プレート部材が吸引され、電磁ソレノイド
に当接して停止し、一方、プレート部材の移動により
ッドが移動して、スプールのスプール孔を閉止する。こ
れによりロックの状態になる。
【0012】電磁ソレノイドをオンにすると、電磁ソレ
ノイドは上方に移動し、プレート部材はさらに吸引さ
れ、電磁コイルに密着するまで移動し、スリーブ、ピン
を介してロッドによりスプール自体を移動させる。これ
によりフリーの状態になる。このように、3ポジション
制御を行うことができ、必要なトルク特性を得ることが
できる。また、ステッピングモータなどを用いる必要が
ないので、小型化を図ることができ、さらに、複雑なオ
リフィス部材などを加工、作成する必要がないので、コ
ストダウンを図ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本考案の一実施例を示す図である。まず、
構成を説明すると、図1において、51はロータであ
り、ロータ51と図示しないカムハウジングの回転速度
差により、図示しないプランジャーを駆動し、流動抵抗
を発生させ、伝達トルクの制御を行う。
【0014】ロータ51には油路52が形成され、油路
52はプランジャーを摺動自在に収納する図示しないプ
ランジャー室に連通している。ロータ51内にはスプー
ル53が摺動自在に収納され、矢印Dで示すように、ア
キューム圧により押圧され、そのストッパ部53Aによ
り、ロータ51に当接して、停止する。またスプール5
3には油圧室54に連通するスプール孔53Bが形成さ
れている。
【0015】55はロッドであり、ロッド55はスプー
ル孔53Bを閉止し、さらに、スプール53自体を押圧
して右方向に移動させる。ロッド55にはロータ51に
当接して停止するためのストッパリング56が設けら
れ、また油路52に連通可能な連通孔55Aが形成され
ている。57はスリーブ58に固定されたピンであり、
ピン57はシャフト59内に移動自在に収納されたロッ
ド55を押圧して移動させる。
【0016】60はプレート部材であり、プレート部材
60はシャフト59とデフケース61の間に設けられ、
ニードルベアリング62を介してスリーブ58に当接す
るようになっている。63はデフケース61の内側に設
けられた電磁コイルであり、電磁コイル63をオンにす
ると、プレート部材60は図中右方向に吸引されて移動
する。
【0017】64はデフケース61に挿入された電磁ソ
レノイドであり、電磁ソレノイド64をオンにすると、
図中上方に移動し、オフになると図中下方に移動して、
プレート部材60の移動量を規制するストッパとしての
機能をもつ。なお、65はオイルシール、66はテーパ
ローラーベアリングである。次に、作用を説明する。
【0018】まず、通常の状態について説明する。電磁
ソレノイド64をオフにした状態では、電磁ソレノイド
64は、図示のように、下方に移動してストッパとして
機能する。同時に、電磁コイル63をオフにした状態で
は、プレート部材60は電磁コイル63により吸引され
ず、移動しない。したがって、スリーブ58、ピン57
およびロッド55は移動しない。
【0019】この状態において、スプール53はアキュ
ーム圧Dにより図中左側に押圧され、ストッパ部53A
によりロータ51に当接して停止し、ロータ51とスプ
ール53の間にオリフィス67が形成される。この通常
状態は、図のAに示される。次に、ロックの状態につ
いて説明する。
【0020】前記通常の状態において、電磁コイル63
をオンにすると、プレート部材60は電磁コイル63に
吸引されて図中右方向に移動し、電磁ソレノイド64に
当接して停止する。プレート部材60の移動により、ス
リーブ58が図中右方向に移動し、ピン57により、ロ
ッド55も図中右方向に移動する。ロッド55の移動に
より、スプール孔53Bが閉止され、油路52が閉止さ
れる。こうして、ロックの状態になる。
【0021】このときのトルク特性は、図4のCに示さ
れる。次に、フリー(ABS作動時)の状態について説
明する。前記ロックの状態において、電磁ソレノイド6
4をオンにすると、電磁ソレノイド64は図中上方に移
動し、プレート部材60が電磁コイル63に密着するま
で移動する。これにより、スリーブ58、ピン57、ロ
ッド55を介してスプール53自体を図中右方向に移動
させる。このため、油路52と連通孔55Aが連通し、
フリーの状態になる。
【0022】このときのトルク特性は、図4のBに示さ
れる。こうして、3ポジション制御を行うことができ、
必要なトルク特性を得ることができる。ステッピングモ
ータなどを用いる必要がないので、小型化を図ることが
でき、複雑なオリフィス部材などを加工、作製する必要
がないので、コストダウンを図ることができる。
【0023】次に、図2は本考案の他の実施例を示す図
である。図2において、ロッド55に連通孔を形成しな
いで、スプール69に連通孔69Aを形成している。電
磁コイル63および電磁ソレノイド64がオフで、アキ
ューム圧Dにより油路52が閉止されて、ロックの状態
となり、電磁ソレノイド64がオフ、電磁コイル63が
オンでオリフィス68が形成されて、通常の状態とな
り、電磁ソレノイド64および電磁コイル63がオン
で、油路52と連通孔69Aが連通して、フリーの状態
になる。
【0024】本実施例においても前記実施例と同様な効
果を得ることができる。
【0025】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案によれ
ば、プレート部材、電磁コイルおよび電磁ソレノイドを
設けたため、3ポジション制御を行うことができ、か
つ、小型化およびコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図
【図2】本考案の他の実施例を示す図
【図3】トルク特性を示すグラフ
【図4】従来例を示す図
【図5】他の従来例を示す図
【図6】さらに他の従来例を示す図
【符号の説明】
51:ロータ 52:油路 53:スプール 53A:ストッパ部 53B:スプール穴 54:油圧室 55:ロッド 55A:連通孔 56:ストッパリング 57:ピン 58:スリーブ 59:シャフト 60:プレート部材 61:デフケース 62:ニードルベアリング 63:電磁コイル 64:電磁ソレノイド 65:オイルシール 66:テーパローラーベアリング 67:オリフィス 68:オリフィス 69:スプール 69A:連通孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カムハウジングとロータを有し、ロータ内
    に摺動自在にスプールを収納し、スリーブによりロッド
    を介してスプールを移動させる流体継手において、 前記スリーブを移動させるプレート部材と、デフケース
    の内側に設けられ該プレート部材を移動させる電磁コイ
    ルと、前記デフケースに挿入され前記プレート部材の移
    動量を規制する電磁ソレノイドを備えたことを特徴とす
    る流体継手。
JP5970691U 1991-07-30 1991-07-30 流体継手 Expired - Lifetime JP2583775Y2 (ja)

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JP5970691U JP2583775Y2 (ja) 1991-07-30 1991-07-30 流体継手

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JPH0561529U JPH0561529U (ja) 1993-08-13
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