JP2583525Y2 - 小便器構造 - Google Patents
小便器構造Info
- Publication number
- JP2583525Y2 JP2583525Y2 JP1993033889U JP3388993U JP2583525Y2 JP 2583525 Y2 JP2583525 Y2 JP 2583525Y2 JP 1993033889 U JP1993033889 U JP 1993033889U JP 3388993 U JP3388993 U JP 3388993U JP 2583525 Y2 JP2583525 Y2 JP 2583525Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- urinal
- receiving portion
- water
- washing water
- sauce
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、小便器の改良に関す
るものである。
るものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来の小便器は、図6に縦
断面で示すような構造となっており、小便器51の下部
には前方側へ突出してタレ受け部52が形成されてお
り、タレ受け部52の上部外周には、内部にリム通水路
54を形成したリム53が一体状に形成されており、こ
のリム53の底面には複数のリム洗浄穴55が形成され
たものとなっている。このような従来構造の小便器51
においては、タレ受け部52の上部外周にリム53が内
側へ突出状に形成されるものであるため、成形型内に泥
漿を鋳込んで小便器51を成形する際にリム53の上方
へは型を抜き取ることができないため、成形型として複
雑な割型が必要となり、また成形後において、前記複数
のリム洗浄穴55を手作業で穴開けする必要があり、手
作業で形成したリム洗浄穴55は精度的に不均一で、そ
のためタレ受け部52の内面に流下される洗浄水が不均
一なものとなり、タレ受け部52の洗浄が不安定なもの
となるという問題点があった。
断面で示すような構造となっており、小便器51の下部
には前方側へ突出してタレ受け部52が形成されてお
り、タレ受け部52の上部外周には、内部にリム通水路
54を形成したリム53が一体状に形成されており、こ
のリム53の底面には複数のリム洗浄穴55が形成され
たものとなっている。このような従来構造の小便器51
においては、タレ受け部52の上部外周にリム53が内
側へ突出状に形成されるものであるため、成形型内に泥
漿を鋳込んで小便器51を成形する際にリム53の上方
へは型を抜き取ることができないため、成形型として複
雑な割型が必要となり、また成形後において、前記複数
のリム洗浄穴55を手作業で穴開けする必要があり、手
作業で形成したリム洗浄穴55は精度的に不均一で、そ
のためタレ受け部52の内面に流下される洗浄水が不均
一なものとなり、タレ受け部52の洗浄が不安定なもの
となるという問題点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本考案は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、成形が容易で、かつ洗
浄性能が安定する小便器を提供せんことを目的とし、そ
の要旨は、タレ受け部の上部周縁に上面が開放された段
部を形成し、該段部の両端を、小便器の前面両縁に垂直
方向に形成された袖部通水路の下端に形成された水路開
口と連通させ、水路開口から流下される洗浄水が前記段
部上を流れてタレ受け部の内側に流下されるように構成
したことである。
点に鑑み案出したものであって、成形が容易で、かつ洗
浄性能が安定する小便器を提供せんことを目的とし、そ
の要旨は、タレ受け部の上部周縁に上面が開放された段
部を形成し、該段部の両端を、小便器の前面両縁に垂直
方向に形成された袖部通水路の下端に形成された水路開
口と連通させ、水路開口から流下される洗浄水が前記段
部上を流れてタレ受け部の内側に流下されるように構成
したことである。
【0004】
【作用】タレ受け部の上部周縁には上面が開放された段
部が形成されているため、従来のようなタレ受け部の内
側に突出するリムが必要ではなく、そのため段部は割型
を必要とせず簡易な成形型で造形することができ、また
従来のような洗浄穴の穴開け作業が不要となって小便器
の製作が容易となる。また、段部に沿ってタレ受け部の
上部周縁に安定して洗浄水が流されるため、タレ受け部
の全域に亘る洗浄効率が安定する。
部が形成されているため、従来のようなタレ受け部の内
側に突出するリムが必要ではなく、そのため段部は割型
を必要とせず簡易な成形型で造形することができ、また
従来のような洗浄穴の穴開け作業が不要となって小便器
の製作が容易となる。また、段部に沿ってタレ受け部の
上部周縁に安定して洗浄水が流されるため、タレ受け部
の全域に亘る洗浄効率が安定する。
【0005】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は第1実施例の小便器の縦断面構成図であ
り、図2は小便器の正面図、また図3は要部斜視構成図
である。図において、小便器1の下部には前方側へ突出
状にタレ受け部2が形成されており、本例ではタレ受け
部2の上部周縁に、ほぼ水平状に段部4が形成されてお
り、段部4の外側は上方へ立ち上がった立上部3となっ
ている。この段部4の両端は、小便器1の前面両縁に垂
直方向に形成された袖部通水路5,5の下端に形成され
た水路開口6,6と連通状態となっており、小便器1の
上端の給水口9から供給される洗浄水が、この両側の袖
部通水路5,5を通り、水路開口6,6から流下される
と、洗浄水は段部4上を流れてタレ受け部2の内側に流
下されるものとなっている。タレ受け部2の下部にはト
ラップ部7が形成され、トラップ部7の下流端には排水
孔8が形成されている。また、前記上端の給水口9の下
部には洗浄水流下穴10が形成されており、この洗浄水
流下穴10から垂直に洗浄水が流下される。
する。図1は第1実施例の小便器の縦断面構成図であ
り、図2は小便器の正面図、また図3は要部斜視構成図
である。図において、小便器1の下部には前方側へ突出
状にタレ受け部2が形成されており、本例ではタレ受け
部2の上部周縁に、ほぼ水平状に段部4が形成されてお
り、段部4の外側は上方へ立ち上がった立上部3となっ
ている。この段部4の両端は、小便器1の前面両縁に垂
直方向に形成された袖部通水路5,5の下端に形成され
た水路開口6,6と連通状態となっており、小便器1の
上端の給水口9から供給される洗浄水が、この両側の袖
部通水路5,5を通り、水路開口6,6から流下される
と、洗浄水は段部4上を流れてタレ受け部2の内側に流
下されるものとなっている。タレ受け部2の下部にはト
ラップ部7が形成され、トラップ部7の下流端には排水
孔8が形成されている。また、前記上端の給水口9の下
部には洗浄水流下穴10が形成されており、この洗浄水
流下穴10から垂直に洗浄水が流下される。
【0006】本例では、このようにタレ受け部2の上部
周縁に上面が開放された段部4を形成したために、水路
開口6,6から流下される洗浄水は段部4上を流れて、
良好にタレ受け部2の全域をほぼ均一な水量により良好
に洗浄することができ、タレ受け部2の洗浄状況が安定
化したものとなり、従来のようにリム洗浄穴55から流
下される不均一な洗浄水に比べて、タレ受け部2の洗浄
効率が向上したものとなる。
周縁に上面が開放された段部4を形成したために、水路
開口6,6から流下される洗浄水は段部4上を流れて、
良好にタレ受け部2の全域をほぼ均一な水量により良好
に洗浄することができ、タレ受け部2の洗浄状況が安定
化したものとなり、従来のようにリム洗浄穴55から流
下される不均一な洗浄水に比べて、タレ受け部2の洗浄
効率が向上したものとなる。
【0007】また、従来のようなリム53が存在しない
ため割型が不要となり、型内で成形する際に成形後に型
を上方へ抜き取って容易に段部4および立上部3を一体
形成することができ、成形型の構造が簡単となり成形が
容易なものとなる。また、従来のようなリム洗浄穴を手
作業で穴開けする必要がなく、より製作が容易なものと
なる。
ため割型が不要となり、型内で成形する際に成形後に型
を上方へ抜き取って容易に段部4および立上部3を一体
形成することができ、成形型の構造が簡単となり成形が
容易なものとなる。また、従来のようなリム洗浄穴を手
作業で穴開けする必要がなく、より製作が容易なものと
なる。
【0008】次に、図4は第2実施例を示すものであ
り、本例においては段部4を小便器1の上端側まで延長
させたものであり、図5のA−A線断面図で示すよう
に、上方まで段部4と立上部3が一体形成されているた
め、より成形が容易なものとなる。なお、図5において
5は袖部通水路であり、成形型内で泥漿を鋳込で成形す
る際に自然に空洞状に形成されるものである。
り、本例においては段部4を小便器1の上端側まで延長
させたものであり、図5のA−A線断面図で示すよう
に、上方まで段部4と立上部3が一体形成されているた
め、より成形が容易なものとなる。なお、図5において
5は袖部通水路であり、成形型内で泥漿を鋳込で成形す
る際に自然に空洞状に形成されるものである。
【0009】
【考案の効果】本考案の小便器構造は、タレ受け部の上
部周縁に上面が開放された段部を形成し、該段部の両端
を、小便器の前面両縁に垂直方向に形成された袖部通水
路の下端に形成された水路開口と連通させ、水路開口か
ら流下される洗浄水が前記段部上を流れてタレ受け部の
内側に流下されるように構成したことにより、従来のよ
うな割型を必要とせず、かつリム洗浄穴の穴開け作業が
不要となり、小便器を容易に造形することができるとと
もに、洗浄水は段部上を流れタレ受け部に流下して、タ
レ受け部の全域に亘りほぼ均一な洗浄水を流下させるこ
とができて、タレ受け面の洗浄が安定したものとなる効
果を有する。
部周縁に上面が開放された段部を形成し、該段部の両端
を、小便器の前面両縁に垂直方向に形成された袖部通水
路の下端に形成された水路開口と連通させ、水路開口か
ら流下される洗浄水が前記段部上を流れてタレ受け部の
内側に流下されるように構成したことにより、従来のよ
うな割型を必要とせず、かつリム洗浄穴の穴開け作業が
不要となり、小便器を容易に造形することができるとと
もに、洗浄水は段部上を流れタレ受け部に流下して、タ
レ受け部の全域に亘りほぼ均一な洗浄水を流下させるこ
とができて、タレ受け面の洗浄が安定したものとなる効
果を有する。
【図1】第1実施例の小便器の縦断面構成図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の要部斜視構成図である。
【図4】第2実施例の小便器の縦断面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】従来の小便器の縦断面構成図である。
1 小便器 2 タレ受け部 3 立上部 4 段部 5 袖部通水路 6 水路開口
Claims (1)
- 【請求項1】 タレ受け部2の上部周縁に上面が開放さ
れた段部4を形成し、該段部4の両端を、小便器の前面
両縁に垂直方向に形成された袖部通水路5,5の下端に
形成された水路開口6,6と連通させ、水路開口6,6
から流下される洗浄水が前記段部4上を流れてタレ受け
部2の内側に流下されるように構成したことを特徴とす
る小便器構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993033889U JP2583525Y2 (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 小便器構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993033889U JP2583525Y2 (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 小便器構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0687490U JPH0687490U (ja) | 1994-12-22 |
JP2583525Y2 true JP2583525Y2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=12399105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993033889U Expired - Lifetime JP2583525Y2 (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 小便器構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2583525Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6617869B2 (ja) * | 2015-07-13 | 2019-12-11 | Toto株式会社 | 小便器装置 |
JP2021075951A (ja) * | 2019-11-12 | 2021-05-20 | 株式会社Lixil | 小便器 |
JP7356871B2 (ja) * | 2019-11-12 | 2023-10-05 | 株式会社Lixil | 小便器 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0349185U (ja) * | 1989-09-21 | 1991-05-13 |
-
1993
- 1993-05-28 JP JP1993033889U patent/JP2583525Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0687490U (ja) | 1994-12-22 |
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