JP2649455B2 - 衛生陶器の鋳込型 - Google Patents
衛生陶器の鋳込型Info
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- JP2649455B2 JP2649455B2 JP11813492A JP11813492A JP2649455B2 JP 2649455 B2 JP2649455 B2 JP 2649455B2 JP 11813492 A JP11813492 A JP 11813492A JP 11813492 A JP11813492 A JP 11813492A JP 2649455 B2 JP2649455 B2 JP 2649455B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、洗面器等の衛生陶器
を鋳込成形するための鋳込型の改良に関するものであ
る。
を鋳込成形するための鋳込型の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、洗面器等の衛生陶器
は図4に断面図で示すような縦型の鋳込型51により造
形されており、鋳込型51は左型52と右型53により
構成されており、内部には縦方向に鋳込空間54が形成
され、この鋳込空間54内に泥漿を流し込むために通路
56を介し鋳込口55が連通されている。
は図4に断面図で示すような縦型の鋳込型51により造
形されており、鋳込型51は左型52と右型53により
構成されており、内部には縦方向に鋳込空間54が形成
され、この鋳込空間54内に泥漿を流し込むために通路
56を介し鋳込口55が連通されている。
【0003】このような鋳込型51内に鋳込口55から
泥漿を鋳込むと、図3に平面図で示すように、通路56
から鋳込空間54内に流入した泥漿は矢印A,Bで示す
方向に鋳込空間54内に流れ込み、A,Bの矢印の衝突
部分に盛り上がった筋Cが形成されることとなり、後に
脱型して洗面器を乾燥し焼成すると、この筋Cの部分が
洗面器のボウル面の見やすい部分に露出することとな
り、できあがった洗面器の見栄性が悪化してしまうとい
う問題点があった。
泥漿を鋳込むと、図3に平面図で示すように、通路56
から鋳込空間54内に流入した泥漿は矢印A,Bで示す
方向に鋳込空間54内に流れ込み、A,Bの矢印の衝突
部分に盛り上がった筋Cが形成されることとなり、後に
脱型して洗面器を乾燥し焼成すると、この筋Cの部分が
洗面器のボウル面の見やすい部分に露出することとな
り、できあがった洗面器の見栄性が悪化してしまうとい
う問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、筋を見えにくい位置に
形成させ、見栄性の良好な洗面器等を得ることのできる
鋳込型を提供せんことを目的とし、その第1の要旨は、
鋳込口から泥漿が鋳込空間内に流れ込む衛生陶器製造用
の縦型鋳込型において、前記鋳込口から前記鋳込空間に
向かう分岐通路を設け、該各分岐通路の端部をそれぞれ
前記鋳込空間の異なる位置に開口させたことである。
又、第2の要旨は、1個の鋳込口を下部に備え、泥漿が
下方から上方に向かって鋳込空間内を流れる衛生陶器製
造用の縦型鋳込型において、前記鋳込口から前記鋳込空
間に向かう分岐通路を設け、該分岐通路の一方側の通路
は泥漿が鋳込空間の底面側から流れ込むように鋳込空間
の底面側に開口され、他方側の通路は泥漿が鋳込空間の
側面側から流れ込むように鋳込空間の側面側に開口され
ていることである。
点に鑑み案出したものであって、筋を見えにくい位置に
形成させ、見栄性の良好な洗面器等を得ることのできる
鋳込型を提供せんことを目的とし、その第1の要旨は、
鋳込口から泥漿が鋳込空間内に流れ込む衛生陶器製造用
の縦型鋳込型において、前記鋳込口から前記鋳込空間に
向かう分岐通路を設け、該各分岐通路の端部をそれぞれ
前記鋳込空間の異なる位置に開口させたことである。
又、第2の要旨は、1個の鋳込口を下部に備え、泥漿が
下方から上方に向かって鋳込空間内を流れる衛生陶器製
造用の縦型鋳込型において、前記鋳込口から前記鋳込空
間に向かう分岐通路を設け、該分岐通路の一方側の通路
は泥漿が鋳込空間の底面側から流れ込むように鋳込空間
の底面側に開口され、他方側の通路は泥漿が鋳込空間の
側面側から流れ込むように鋳込空間の側面側に開口され
ていることである。
【0005】
【作用】鋳込型の鋳込空間と鋳込口を連通する通路は分
岐状に形成されており、一方側は底面側から、他方側は
側面側から鋳込空間内に泥漿を流すことができるため、
鋳込空間内に流れ込む泥漿は底面側からの流れと側面側
からの流れが衝突する部位が鋳込空間の角部となるため
に、この部位に筋が生じても製品となった後には見にく
い部分であり、見栄性の良好な製品を得ることができ
る。
岐状に形成されており、一方側は底面側から、他方側は
側面側から鋳込空間内に泥漿を流すことができるため、
鋳込空間内に流れ込む泥漿は底面側からの流れと側面側
からの流れが衝突する部位が鋳込空間の角部となるため
に、この部位に筋が生じても製品となった後には見にく
い部分であり、見栄性の良好な製品を得ることができ
る。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は洗面器を造形するための鋳込型の型内の構
成図であり、図2は鋳込型の断面構成図である。鋳込型
1は、石膏にて形成された左型2と右型3とが整合され
て内部に縦方向の洗面器型の鋳込空間4が形成されたも
のであり、下部部位には外部より泥漿を流し込む鋳込口
5が形成され、鋳込口5と前記鋳込空間4とは第1通路
6と第2通路7とにより連通されている。第1通路6は
鋳込空間4の底面側に開口しており、又、第2通路7は
鋳込空間4の側面側に開口して形成されている。
する。図1は洗面器を造形するための鋳込型の型内の構
成図であり、図2は鋳込型の断面構成図である。鋳込型
1は、石膏にて形成された左型2と右型3とが整合され
て内部に縦方向の洗面器型の鋳込空間4が形成されたも
のであり、下部部位には外部より泥漿を流し込む鋳込口
5が形成され、鋳込口5と前記鋳込空間4とは第1通路
6と第2通路7とにより連通されている。第1通路6は
鋳込空間4の底面側に開口しており、又、第2通路7は
鋳込空間4の側面側に開口して形成されている。
【0007】このような鋳込型1の鋳込口5内に泥漿を
流し込むと、泥漿は第1通路6を通り底面側より鋳込空
間4内に流れ込むとともに、第2通路7を通り側面側よ
り鋳込空間4内に流れ込み、第1通路6及び第2通路7
から流れ込む泥漿は鋳込空間4内で下方より上方側へ流
れ込み、その流れ込みの圧力により両通路から流し込ま
れる泥漿は図1のCで示す部分で衝突し、この部分に僅
かに盛り上がった筋が形成される。この筋Cの部分は洗
面器の角部の最も見にくい部分となる個所であり、その
後に脱型して乾燥,焼成した後にも、製品となった時に
この筋Cは洗面器の角部の最も凹んだ見にくい位置に存
在し、洗面器を使用する際には見えにくい位置であるた
め、製品としての洗面器の見栄性は良好に保持されるこ
ととなる。
流し込むと、泥漿は第1通路6を通り底面側より鋳込空
間4内に流れ込むとともに、第2通路7を通り側面側よ
り鋳込空間4内に流れ込み、第1通路6及び第2通路7
から流れ込む泥漿は鋳込空間4内で下方より上方側へ流
れ込み、その流れ込みの圧力により両通路から流し込ま
れる泥漿は図1のCで示す部分で衝突し、この部分に僅
かに盛り上がった筋が形成される。この筋Cの部分は洗
面器の角部の最も見にくい部分となる個所であり、その
後に脱型して乾燥,焼成した後にも、製品となった時に
この筋Cは洗面器の角部の最も凹んだ見にくい位置に存
在し、洗面器を使用する際には見えにくい位置であるた
め、製品としての洗面器の見栄性は良好に保持されるこ
ととなる。
【0008】このように本例における鋳込型では、鋳込
空間4内に分岐状の2本の通路6,7を介して底面及び
側面側から泥漿を流し込み、泥漿の衝突する位置を角部
の見にくい位置としたため、見栄性の良好な製品とする
ことができる。尚、本例では洗面器を製造するための鋳
込型を例示したが、洗面器に限らず他の衛生陶器の鋳込
型にもこのような分岐通路を採用することができる。
空間4内に分岐状の2本の通路6,7を介して底面及び
側面側から泥漿を流し込み、泥漿の衝突する位置を角部
の見にくい位置としたため、見栄性の良好な製品とする
ことができる。尚、本例では洗面器を製造するための鋳
込型を例示したが、洗面器に限らず他の衛生陶器の鋳込
型にもこのような分岐通路を採用することができる。
【0009】
【発明の効果】本発明は、鋳込口から泥漿が鋳込空間内
に流れ込む衛生陶器製造用の縦型鋳込型において、前記
鋳込口から前記鋳込空間に向かう分岐通路を設け、該各
分岐通路の端部をそれぞれ前記鋳込空間の異なる位置に
開口させたことにより、異なる位置から鋳込空間内に泥
漿が流れ込み、泥漿の衝突する部分に生ずる筋を製品と
なった時の最も見にくい部位に形成させることができ、
見栄性の良好な製品を得ることができる。
に流れ込む衛生陶器製造用の縦型鋳込型において、前記
鋳込口から前記鋳込空間に向かう分岐通路を設け、該各
分岐通路の端部をそれぞれ前記鋳込空間の異なる位置に
開口させたことにより、異なる位置から鋳込空間内に泥
漿が流れ込み、泥漿の衝突する部分に生ずる筋を製品と
なった時の最も見にくい部位に形成させることができ、
見栄性の良好な製品を得ることができる。
【0010】又、1個の鋳込口を下部に備え、泥漿が下
方から上方に向かって鋳込空間内を流れる衛生陶器製造
用の縦型鋳込型において、前記鋳込口から前記鋳込空間
に向かう分岐通路を設け、該分岐通路の一方側の通路は
泥漿が鋳込空間の底面側から流れ込むように鋳込空間の
底面側に開口され、他方側の通路は泥漿が鋳込空間の側
面側から流れ込むように鋳込空間の側面側に開口されて
いることにより、鋳込空間内に分岐通路を介し底面及び
側面側から泥漿が流し込まれて、泥漿の衝突する部分に
生ずる筋が製品となった時に最も見にくい角部位に形成
されるため、見栄性の良好な製品を得ることができる効
果を有する。
方から上方に向かって鋳込空間内を流れる衛生陶器製造
用の縦型鋳込型において、前記鋳込口から前記鋳込空間
に向かう分岐通路を設け、該分岐通路の一方側の通路は
泥漿が鋳込空間の底面側から流れ込むように鋳込空間の
底面側に開口され、他方側の通路は泥漿が鋳込空間の側
面側から流れ込むように鋳込空間の側面側に開口されて
いることにより、鋳込空間内に分岐通路を介し底面及び
側面側から泥漿が流し込まれて、泥漿の衝突する部分に
生ずる筋が製品となった時に最も見にくい角部位に形成
されるため、見栄性の良好な製品を得ることができる効
果を有する。
【図1】鋳込型の型内の概略構成図である。
【図2】鋳込型の側面断面構成図である。
【図3】従来の鋳込型の図1に対応させた概略構成図で
ある。
ある。
【図4】従来の鋳込型の図2に対応させた側面断面構成
図である。
図である。
1 鋳込型 4 鋳込空間 5 鋳込口 6 第1通路 7 第2通路 C 筋
Claims (2)
- 【請求項1】 鋳込口から泥漿が鋳込空間内に流れ込む
衛生陶器製造用の縦型鋳込型において、前記鋳込口から
前記鋳込空間に向かう分岐通路を設け、該各分岐通路の
端部をそれぞれ前記鋳込空間の異なる位置に開口させた
ことを特徴とする衛生陶器の鋳込型。 - 【請求項2】 1個の鋳込口を下部に備え、泥漿が下方
から上方に向かって鋳込空間内を流れる衛生陶器製造用
の縦型鋳込型において、前記鋳込口から前記鋳込空間に
向かう分岐通路を設け、該分岐通路の一方側の通路は泥
漿が鋳込空間の底面側から流れ込むように鋳込空間の底
面側に開口され、他方側の通路は泥漿が鋳込空間の側面
側から流れ込むように鋳込空間の側面側に開口されてい
ることを特徴とする衛生陶器の鋳込型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11813492A JP2649455B2 (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | 衛生陶器の鋳込型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11813492A JP2649455B2 (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | 衛生陶器の鋳込型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05285922A JPH05285922A (ja) | 1993-11-02 |
JP2649455B2 true JP2649455B2 (ja) | 1997-09-03 |
Family
ID=14728894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11813492A Expired - Fee Related JP2649455B2 (ja) | 1992-04-10 | 1992-04-10 | 衛生陶器の鋳込型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2649455B2 (ja) |
-
1992
- 1992-04-10 JP JP11813492A patent/JP2649455B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05285922A (ja) | 1993-11-02 |
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Legal Events
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