JP3351196B2 - 水洗式小便器の給水室構造 - Google Patents

水洗式小便器の給水室構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陶磁器製の水洗式小便
器の給水室構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水洗式小便器の給水室構造の一形
態として、例えば、実開昭56-130083号公報に示された
ものがあった。
【0003】すなわち、図5に示すように、洗浄水の給
水室Xは小便器本体Yの上部に設けらるとともに、仕切
壁53で上下に仕切られた第一給水室51と第二給水室52と
で構成されている。
【0004】また、小便器本体Yの上面部54に給水口55
を設け、第二給水室52の下壁部にはボール壁面56を洗浄
するように、同ボール壁面56の形状に沿って複数の射水
孔57を設けている。
【0005】58は洗浄水を第一給水室51から第二給水室
52へ供給する導通孔であり、給水口55から給水された洗
浄水は、かかる導通孔58を通って第二給水室52に供給さ
れ、複数の射水口57からボール壁面56に沿って流れ出し
てボール壁面56を洗浄することができる。
【0006】また、第一給水室51に給水された洗浄水の
一部は、第一給水室51の先端部に形成したリム導水孔
(図示せず)と連絡しているリム通水路59に供給され
て、小便器本体Yの下部に形成されたボール部60を洗浄
するように構成されている。
【0007】このように、第一給水室51と第二給水室52
とを区画形成することにより、射水孔57から流出させる
洗浄水の量と、リム通水路59を介して小便器下部のボー
ル部へ流出させる洗浄水の量を適切に配分できるように
するとともに、複数の射水孔57から洗浄水を均等に流出
させるようにしている。
【0008】ところで、上記構造の給水室Xを形成する
場合は、通常、第一給水室51は小便器本体Yと一体で鋳
込み成形するが、第二給水室52は、下壁部をなす下壁構
成部材61を別途形成し、同下壁構成部材61を前記第一給
水室51の下面部をなす仕切壁53とボール壁面56とに接着
用泥漿を用いて人手によって接合して形成している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した給
水室構造では、下壁構成部材61を別途形成しなければな
らないので成形コストが高くなるという問題があった。
【0010】また、下壁構成部材61を小便器本体Yに接
合する作業は熟練を要し、しかも、接合した後に、接合
部のはみ出した接着用泥漿を除去したり、あるいは、接
着用泥漿によって射水孔57を閉塞してしまった場合、治
具を用いてかかる射水孔57を開口させてやらなければな
らないなどの手当て作業が必要となって成形作業効率が
悪かった。
【0011】また、下壁構成部材61は、成形後の変形し
やすい生素地の状態で接合するために、接合時に変形し
て洗浄水が各射水孔57から均等に流出せず、ボール壁面
56の洗浄不良が発生したりしていた。
【0012】さらに、両端のリム部に近い部分に射水孔
57を形成できず、両端部の洗浄が不十分でもあった。
【0013】また、接着時に小便器本体Yの水分率と下
壁構成部材61の水分率とを略同じ状態にしておかなけれ
ば、成形後の次工程である乾燥工程、焼成工程において
接合部に亀裂を生じやすくなり、製品品質の安定を図る
ことができない。しかも、水分率の管理には手間がかか
るものであった。
【0014】本発明は、上記課題を解決することのでき
る水洗式小便器の給水室構造を提供することを目的とし
ている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、小便器本体の
上部に位置し、上面に給水口を開口した一つの空間を形
成する洗浄水給水室と、同給水室の壁面に開口したリム
導水孔と、同給水室の後壁を下方に延長して形成したボ
ール壁面との境界部に設けたボール壁面洗浄用の射水孔
と、洗浄水給水室の内部において、前記給水口と射水孔
との間で前方に突出すべく、小便器本体と一体に鋳込み
成形した突出部とを具備することを特徴とする水洗式小
便器の給水室構造に係るものである。
【0016】また、本発明は、上記突出部を、小便器本
体のボール壁面から突出させたことにも特徴を有する。
【0017】
【実施の形態】本発明の実施形態を、図面を参照しなが
ら以下に説明する。
【0018】図1は本発明の一実施形態を示す水洗式小
便器の斜視図であり、図2は同水洗式小便器の縦断面側
面図、図3は図2のI−I線における断面図である。
【0019】図1及び図2に示すように、水洗式小便器
Aは床置式としており、同小便器Aは、下部を略碗状に
形成したボール部11と、同ボール部11の後部上面に立設
した垂直状のボール壁面12と、同ボール壁面12の両側か
ら前方に向けて伸延させ、先端部分にリム部13を形成し
た側壁14とから小便器本体1を形成し、同小便器本体1
の上部には洗浄水給水室2を形成している。
【0020】洗浄水給水室2の上面部21には図示しない
給水源に連通連結した給水口22を設けるとともに、下面
部23のボール壁面12との境界部分には、同境界部分をな
す上部ボール壁面24に沿って、一定の間隔を開けて複数
の射水孔25を穿設し、洗浄水を同射水孔25からボール壁
面12に沿って流出可能としている。
【0021】図2において、15はリム部13に設けたリム
通水路であり、同リム通水路13は、図3に示すように、
給水室2の左右端部に形成したリム導水孔20,20 に連通
連結している。また、図2中、11a はボール部11の中間
部、11b は同下部、16はボール部11の底部19に設けた排
水口、17はトラップ部、18は小便器本体1の裏面部、19
a は底部の下部外面部である。
【0022】上記構成の水洗式小便器Aにおいて本発明
の要旨となるのは、上記洗浄水給水室2の内部におい
て、前記給水口22と射水孔25との間で前方に突出すべ
く、小便器本体1と一体に鋳込み成形した突出部26を設
けたことにある。
【0023】すなわち、洗浄水給水室2の背面2aから、
同給水室2の内部中央に向かって側面視楔形状の突出部
26を形成し、その先端を、少なくとも前記洗浄水給水口
22から落下する洗浄水を受けることのできる位置まで伸
延している。なお、27は突出部上面、28は突出部下面で
ある。
【0024】かかる構成により、給水口22から供給され
た洗浄水は、同給水口22から落下すると、上記突出部上
面27に先ず衝突してその勢いが緩和され、突出下面28と
対面する洗浄水給水室2の下側部23との間を通って各射
水孔25に略均等に注ぎ込まれることになり、同射水口25
からボール壁面12に沿って流れ、同壁面11を洗浄するこ
とができる。
【0025】一方、上記突出部26に衝突した洗浄水の一
部は、洗浄水給水室2の両側端部に設けられたリム導水
孔20,20 に分配されてリム通水路15へ供給され、ボール
部下部11b を洗浄することができる。
【0026】かかる突出部26を設けても、これは外観上
は見えないので、製品のデザイン面における影響はきわ
めて小さいものである。
【0027】突出部26は、前述したように、小便器本体
1の一部と一体的に鋳込み成形したものであり、以下、
水洗式小便器Aの成形方法について説明する。
【0028】水洗式小便器Aは、石膏製、または、給水
能を有する多孔質樹脂製等からなる鋳込み型3に泥漿を
鋳込んで成形する鋳込み成形方法によって成形される。
【0029】先ず、鋳込み型3について説明する。
【0030】図4に水洗式小便器Aを成形するための鋳
込み型3を示しており、鋳込み型3は、小便器本体1の
裏面部18を成形する裏型31と、床に面する底部19を成形
する底型32と、上面部21、リム部13、ボール部11の中間
部11a 及び下部外面部19a とを成形する表型33と、同表
型33に組み合わされて前記給水室2の下面部23を成形す
る上部割型34と、小便器本体1のボール部11の下部11b
を成形する下部割型35,35aと、トラップ部17を成形する
トラップ型37と、前記底型32を貫通して排水口16を成形
する排水口型38とから構成している。
【0031】かかる構成の鋳込み型3において、洗浄水
給水室2の突出部26を成形するために、前記裏型31の一
部に山形の凸状部39を形成している。
【0032】さらに、前記底型32の一部には、泥漿供給
排出口40を設けるとともに、前記表型33の給水口22に面
する部分には、外部に連通する連通口41を設けている。
【0033】本発明に係る水洗式小便器Aを成形するに
は、底型32に設けた泥漿供給排出口40から泥漿を供給
し、所定の着肉操作を行って成形する。成形体Bを成形
した後に、前記連通口41より圧縮空気を供給して鋳込み
型3内の余剰泥漿を前記泥漿供給排出口40から型外部に
排出する。
【0034】その後、成形体Bを鋳込み型3内に所定時
間保持して土締め操作を行った後、前記各型を脱型す
る。
【0035】すなわち、先ず、裏型31、底型32、排水口
型38を脱型し、図示しない受板を成形体Bの裏面部にセ
ットし、180 度反転して受板を下側に位置させる。
【0036】次に、表型33を脱型し、続いて上部割型3
4、ボール部11の下部割型35,35aをを脱型する。
【0037】最後にトラップ型37を脱型するとともに、
前記受板上に成形体Bを離型する。
【0038】さらに、成形型Bの給水室2下面部23と上
部ボール壁面24の境界部に、治具(図示せず)を用いて
射水孔25を上部ボール壁面24の形状に沿って、所定の間
隔で穿設する。
【0039】上記のようにして、便器本体1の上部に設
けた給水室2の内部に突出する突出部26を有する水洗式
小便器Aが一体成形できる。
【0040】以上説明してきたように、本発明に係る給
水室構造とすることにより、洗浄水給水室2を構成する
部材を別途成形するための成形型や成形設備が不要とな
り、成形コストを削減することができる。
【0041】また、前記部材を使用する場合などに必要
な部材の接着工程も不要となって成形作業能率が向上
し、しかも、洗浄水給水室2が変形したりすることがな
く、射水孔25からの洗浄水の吐出状態も安定して洗浄不
良を生じることもない。
【0042】さらに、部材接着の際には、小便器本体1
の水分率と前記部材の水分率とを略同じ状態にしておか
なければ接合部に亀裂を生じることもあったが、そのよ
うなおそれもなくなり品質を安定させることができる。
【0043】
【発明の効果】 本発明では、小便器本体の上部に位置し、上面に給水
口を開口した一つの空間を形成する洗浄水給水室と、同
給水室の壁面に開口したリム導水孔と、同給水室の後壁
を下方に延長して形成したボール壁面との境界部に設け
たボール壁面洗浄用の射水孔と、洗浄水給水室の内部に
おいて、前記給水口と射水孔との間で前方に突出すべ
く、小便器本体と一体に鋳込み成形した突出部とを具備
した給水室構造としたことにより、洗浄水給水室を構成
する部材を別途成形するための成形型や成形設備が不要
となり、成形コストを削減することができる。
【0044】また、前記部材を使用する場合などに必要
な部材の接着工程も不要となって成形作業能率が向上
し、しかも、給水室が変形したりすることがなく、射水
孔からの洗浄水の吐出状態も安定して洗浄不良を生じる
こともない。
【0045】さらに、部材接着の際には、小便器本体の
水分率と前記部材の水分率とを略同じ状態にしておかな
ければ接合部に亀裂を生じることもあったが、そのよう
なおそれもなくなり品質を安定させることができる。
【0046】また、本発明では、上記突出部を、小便
器本体のボール壁面から突出させたので、小便器を取付
けた状態では外観上からは同突出部の形状が見えず、水
洗式小便器のデザインに与える影響がきわめて小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】水洗式小便器の斜視図である。
【図2】同小便器の縦断面側面図である。
【図3】図2におけるI−I線の断面図である。
【図4】同小便器の成形型を示す説明図である。
【図5】従来の水洗式小便器の説明図である。
【符号の説明】
A 水洗式小便器 1 小便器本体 2 洗浄水給水室 12 ボール壁面 22 給水口 25 射水孔 26 突出部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小便器本体(1) の上部に位置し、上面に
    給水口(22)を開口した一つの空間を形成する洗浄水給水
    室(2) と、同給水室(2) の壁面に開口したリム導水孔(2
    0)と、同給水室(2) の後壁(2a)を下方に延長して形成し
    たボール壁面(12)との境界部に設けたボール壁面洗浄用
    の射水孔(25)と、洗浄水給水室(2) の内部において、前
    記給水口(22)と射水孔(25)との間で前方に突出すべく、
    小便器本体(1) と一体に鋳込み成形した突出部(26)とを
    具備することを特徴とする水洗式小便器の給水室構造。
  2. 【請求項2】 上記突出部(26)を、洗浄水給水室(2) の
    後壁(2a)から突出させたことを特徴とする請求項1記載
    の水洗式小便器の給水室構造。
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