JP2616333B2 - 洋風便器の製造方法 - Google Patents

洋風便器の製造方法

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JP2616333B2
JP2616333B2 JP3186192A JP3186192A JP2616333B2 JP 2616333 B2 JP2616333 B2 JP 2616333B2 JP 3186192 A JP3186192 A JP 3186192A JP 3186192 A JP3186192 A JP 3186192A JP 2616333 B2 JP2616333 B2 JP 2616333B2
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千明 北折
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株式会社イナックス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洋風便器の製造方法に係
り、詳しくはトラップ部にゼット孔と称される噴水孔を
有する水栓式洋風便器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゼット孔を有する洋風便器について第3
〜5図を参照して説明する。なお、第3図は平面図、第
4図は第3図のIV−IV線断面図、第5図は第4図のV−
V線断面図である。
【0003】この洋風便器1は密結型と称されるタイプ
のものであり、前方側に便鉢2が設けられ、後部側にロ
ータンク(図示略)の載置部3が設けられている。便鉢
2の上縁を周回するようにリム通水路4が設けられてお
り、このリム通水路4の底面には多数の射水口5が間隔
をおいて設けられている。リム通水路4は、便器後方に
向って延在する給水路7を介して洗浄水の給水受入口8
に連通している。
【0004】なお、前記給水路7の底面には開口9が開
設されており、この開口9はトラップ部10のゼット孔
11にゼット水路12を介して連通している。13はロ
ータンク固定用ボルトの挿通孔、14は便座及び便蓋の
固定用ボルトの挿通孔、15は台座部である。
【0005】このように構成された水洗便器1におい
て、ロータンクから給水口8を経て洗浄水が供給される
と、この洗浄水は給水路7から便器前方に向って流れ、
その一部は開口9、ゼット水路12を経て、ゼット孔1
1からトラップ部10に噴出される。洗浄水の残部はリ
ム通水路4に流れ込み、射水口5から便鉢2に流出す
る。
【0006】陶器製の洋風便器1の従来の製造方法は次
の通りである。
【0007】まず、便鉢2とその下側の台座部15等よ
りなる(ただし、ゼット水路12は別としておく。)下
側主体部を泥しょう鋳込み法により成形する。また、リ
ム通水路4やロータンク載置部3等の便器上面部を泥し
ょう鋳込み法により成形し、両者を貼り合わせる。この
下側主体部のトラップ部10に臨む面にゼット孔11を
くり抜き(矢印)、次いでゼット水路12形成用の成
形片を便鉢2の外面に貼り付ける。
【0008】その後、乾燥、施釉、焼成を行なうことに
より陶器製洋風便器1が完成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の製造方法に
よると、ゼット孔11を作業者の手作業によりくり抜い
ているため、ゼット孔11の孔径がバラついたり、ゼッ
ト孔11の孔軸方向や位置が便器の中心線から外れるこ
とがある。
【0010】このようなゼット孔11の誤差があると、
便鉢2から汚水を排出する際のサイホンの起動性が所期
通りにならないことがある。
【0011】また、上記従来の製造方法によると、ゼッ
ト水路用成形片を便鉢2の外面に貼り付けるため、外観
仕上りが不整になり易い。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の洋風便器の製造
方法は、便鉢の上縁にリム通水路が周設され、便鉢の底
部にトラップ部が設けられ、このトラップ部にゼット孔
が設けられ、前記リム通水路と便器後部の給水受入口と
が給水路で連通され、該ゼット孔と該給水路とがゼット
水路で連通された陶器製の洋風便器の製造方法におい
て、該ゼット孔及びゼット水路の部分を形成する方法と
して、該ゼット水路と、ゼット孔の背後の部分において
前記トラップ部に臨む凹陥部とを便鉢部分と一体に成形
しておき、該凹陥部の壁面のうちゼット水路と該凹陥部
とを隔てる壁面に水路孔をくり抜き、次いで、凹陥部の
トラップ部に臨む面に被さる垂下面と、凹陥部の上面に
被さる天井面とを有する略L形側面視形状の成形片を該
凹陥部に貼り合わせるようにしたことを特徴とするもの
である。
【0013】
【作用】かかる本発明の洋風便器の製造方法によると、
ゼット孔が成形片により形成されているから、このゼッ
ト孔を手作業ではなく鋳込み成形時に成形型(例えば石
膏型や多孔性合成樹脂型)によって正確に設計寸法通り
に形成しておくことができる。そして、この成形片を凹
陥部に嵌め合わせるようにして貼り付けるため、ゼット
孔を設計通りの位置に正確に設けることができる。
【0014】また、本発明にあっては、ゼット水路も便
鉢と一体に成形されるため、外観形状も整ったものとな
る。
【0015】さらに、本発明においては、貼り合わせ部
分が少ないため、製造が容易である。
【0016】
【実施例】以下、第1,2図を参照して実施例について
説明する。
【0017】本実施例方法においては、便鉢2を泥しょ
う鋳込み法により成形するに際し、ゼット水路12を一
体に形成すると共に、ゼット孔11を形成すべき位置に
凹陥部16を形成しておく。この凹陥部16は、便器1
の前方に向って左側壁17、右側壁18及び奥壁19を
有し、さらに底壁20を有する。
【0018】この凹陥部16の壁面のうち、ゼット水路
12と凹陥部16とを隔てる奥壁19に水路孔21を作
業員の手作業によりくり抜く。次に、垂下面22及び天
井面23を有するL形側面視形状の成形片24をこの凹
陥部16に上方から嵌め合わせるようにして貼り付け
る。なお、ゼット孔11は、成形片24の垂下面22を
短尺としておくことにより、該垂下面22の下側に形成
される。
【0019】本実施例方法のその他は従来例と同様であ
る。
【0020】この製造方法によると、ゼット孔11の寸
法が高精度となり、しかも成形片24を凹陥部16に嵌
め合わせるようにして貼り付けるから、ゼット孔11の
位置、方向も高精度となる。従って、ゼット孔11から
の噴出水量、方向が設計通りとなり、サイホン起動特性
が安定化する。
【0021】また、ゼット水路12を便鉢2と一体に成
形しておくため、便器の外観も整ったものとなる。さら
に、貼り合わせする部分の長さが短かいため、製造も容
易である。
【0022】加えて、本実施例では、凹陥部16内(ゼ
ット孔11の背後の小室内)の両側に側壁17,18が
位置する。従って、ゼット水路12から水路孔21を経
てこの小室内に流れ込んだ水が、この側壁17,18に
よって案内されて真直ぐに便器後方に向って流れるよう
になるため、ゼット孔11からの噴水方向が真直ぐに便
器後方を指向するようになる。この結果、サイホン起動
力が強くなる。
【0023】
【発明の効果】以上の通り、本発明の洋風便器の製造方
法によると、ゼット孔の孔径、形状、位置の精度が高ま
り、サイホン性能が著しく改善された洋風便器を製造で
きる。また、本発明によると、外観形状の整った洋風便
器を製造できる。さらに、本発明によると、洋風便器の
製造が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例方法を説明する縦断面図である。
【図2】実施例方法を説明する要部斜視断面図である。
【図3】ゼット孔を有する洋風便器の平面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【符号の説明】
1 洋風便器 2 便鉢 4 リム通水路 7 給水路 8 給水受入口 10 トラップ部 11 ゼット孔 12 ゼット水路 16 凹陥部 17,18 側壁 21 水路孔 22 垂下面 23 天井面 24 成形片

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便鉢の上縁にリム通水路が周設され、便
    鉢の底部にトラップ部が設けられ、このトラップ部にゼ
    ット孔が設けられ、前記リム通水路と便器後部の給水受
    入口とが給水路で連通され、該ゼット孔と該給水路とが
    ゼット水路で連通された陶器製の洋風便器の製造方法に
    おいて、 該ゼット孔及びゼット水路の部分を形成する方法とし
    て、 該ゼット水路と、ゼット孔の背後の部分において前記ト
    ラップ部に臨む凹陥部とを便鉢部分と一体に成形してお
    き、 該凹陥部の壁面のうちゼット水路と該凹陥部とを隔てる
    壁面に水路孔をくり抜き、 次いで、凹陥部のトラップ部に臨む面に被さる垂下面
    と、凹陥部の上面に被さる天井面とを有する略L形側面
    視形状の成形片を該凹陥部に貼り合わせる、ようにした
    ことを特徴とする洋風便器の製造方法。
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CN110788961B (zh) * 2019-10-28 2020-11-13 恒洁卫浴集团有限公司 用于制作虹吸式坐便器的模具及虹吸式坐便器的制备方法

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