JP2001254420A - ロータンク式サイフォンゼット便器 - Google Patents
ロータンク式サイフォンゼット便器Info
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E03—WATER SUPPLY; SEWERAGE
- E03D—WATER-CLOSETS OR URINALS WITH FLUSHING DEVICES; FLUSHING VALVES THEREFOR
- E03D2201/00—Details and methods of use for water closets and urinals not otherwise provided for
- E03D2201/30—Water injection in siphon for enhancing flushing
Landscapes
- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 洗浄効率を向上させることができ、節水効果
が得られるロータンク式サイフォンゼット便器の提供を
目的とする。 【構成】 ロータンク内の洗浄水を便器本体のリム孔か
ら鉢面へ流下させるとともに、ジェット孔からトラップ
部側へ噴射させる構成のロータンク式サイフォンゼット
便器において、ロータンク内の洗浄水がリム孔から流下
した後に、時間差をおいてジェット孔から噴出されるよ
うに、ロータンク１内に時間差形成手段を設けて構成す
る。
が得られるロータンク式サイフォンゼット便器の提供を
目的とする。 【構成】 ロータンク内の洗浄水を便器本体のリム孔か
ら鉢面へ流下させるとともに、ジェット孔からトラップ
部側へ噴射させる構成のロータンク式サイフォンゼット
便器において、ロータンク内の洗浄水がリム孔から流下
した後に、時間差をおいてジェット孔から噴出されるよ
うに、ロータンク１内に時間差形成手段を設けて構成す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、ロータンク式サイフ
ォンゼット便器の改良に関するものである。
ォンゼット便器の改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術及びその課題】従来、ロータンク式サイフ
ォンゼット便器は、図４の概略断面図で示すように構成
されており、便器本体５１の上面にはリム５２が形成さ
れ、このリム５２の下面に多数のリム孔５２ａが形成さ
れて、その下方には鉢面５３が形成され、この鉢面５３
内に封水用の溜水面Ｐが形成され、鉢面５３の後方側に
は、傾斜状にトラップ部５４が形成されており、このト
ラップ部５４に向かってジェット水を噴出させることが
できるように、鉢面５３の底側にはジェット孔５５が形
成されている。このような構成において、ロータンク内
の洗浄水が、便器本体５１のリム５２を通りリム孔５２
ａから鉢面５３内に流下されるとともに、ロータンク内
の洗浄水がジェット孔５５からトラップ部５４側へ噴射
されて、トラップ部５４内の水が排水口５６側へ押し出
され、内部が負圧状態となり、良好にサイフォン作用が
発揮されて、溜水面Ｐ内の水を強力に排水できるように
構成されている。
ォンゼット便器は、図４の概略断面図で示すように構成
されており、便器本体５１の上面にはリム５２が形成さ
れ、このリム５２の下面に多数のリム孔５２ａが形成さ
れて、その下方には鉢面５３が形成され、この鉢面５３
内に封水用の溜水面Ｐが形成され、鉢面５３の後方側に
は、傾斜状にトラップ部５４が形成されており、このト
ラップ部５４に向かってジェット水を噴出させることが
できるように、鉢面５３の底側にはジェット孔５５が形
成されている。このような構成において、ロータンク内
の洗浄水が、便器本体５１のリム５２を通りリム孔５２
ａから鉢面５３内に流下されるとともに、ロータンク内
の洗浄水がジェット孔５５からトラップ部５４側へ噴射
されて、トラップ部５４内の水が排水口５６側へ押し出
され、内部が負圧状態となり、良好にサイフォン作用が
発揮されて、溜水面Ｐ内の水を強力に排水できるように
構成されている。
【０００３】従来、ロータンクからの給水は１水路で、
便器本体５１内で、前記リム孔５２ａへの水路とジェッ
ト孔５５への２水路に分岐されており、洗浄水は制御さ
れることなく一挙同時に両水路を流れ下るように構成さ
れている。なお、洗浄水量を制御して、効果的に洗浄水
を使用しようとして、両水路間に流量差を設けることが
あるが、この場合、一方の流路断面を小さくしたり、オ
リフィスを設けるなどの圧力損失手段で流量差を設け、
水を制御することになる。しかし、ロータンクに溜めら
れた洗浄水の水位は便器に対して低位にあり、便器の洗
浄に対して必要となる供給圧力はハイタンクや水道の直
接圧を利用するフラッシュバルブ方式に比べて低く、圧
力損失手段を設けることは更に条件を不利にする。この
ため、効率良く水を制御することは困難であり、ある一
定の洗浄水量を必要としていた。
便器本体５１内で、前記リム孔５２ａへの水路とジェッ
ト孔５５への２水路に分岐されており、洗浄水は制御さ
れることなく一挙同時に両水路を流れ下るように構成さ
れている。なお、洗浄水量を制御して、効果的に洗浄水
を使用しようとして、両水路間に流量差を設けることが
あるが、この場合、一方の流路断面を小さくしたり、オ
リフィスを設けるなどの圧力損失手段で流量差を設け、
水を制御することになる。しかし、ロータンクに溜めら
れた洗浄水の水位は便器に対して低位にあり、便器の洗
浄に対して必要となる供給圧力はハイタンクや水道の直
接圧を利用するフラッシュバルブ方式に比べて低く、圧
力損失手段を設けることは更に条件を不利にする。この
ため、効率良く水を制御することは困難であり、ある一
定の洗浄水量を必要としていた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、洗浄効率を向上させて
節水化を図ることのできるロータンク式サイフォンゼッ
ト便器を提供せんことを目的とし、その第１の要旨は、
ロータンク内の洗浄水を、便器本体のリム孔から鉢面へ
流下させるとともに、ジェット孔からトラップ部側へ噴
射させる構成のロータンク式サイフォンゼット便器にお
いて、前記洗浄水がリム孔からの流下ののち時間差をお
いてジェット孔から噴射されるように、前記ロータンク
内に時間差形成手段を設けたことである。また、第２の
要旨は、ロータンク内の洗浄水を、便器本体のリム孔か
ら鉢面へ流下させるとともに、ジェット孔からトラップ
部側へ噴射させる構成のロータンク式サイフォンゼット
便器において、前記ロータンク内を、低位水域が多い区
画と、水圧の高い高位水域が多い区画とに区画して、高
位水域が多い区画内の洗浄水量が、低位水域が多い区画
内の洗浄水量より多くなるように設定するとともに、低
位水域が多い区画の洗浄水が前記リム孔から流下され、
高位水域が多い区画の洗浄水が前記ジェット孔から噴射
されるように構成したことである。
点に鑑み案出したものであって、洗浄効率を向上させて
節水化を図ることのできるロータンク式サイフォンゼッ
ト便器を提供せんことを目的とし、その第１の要旨は、
ロータンク内の洗浄水を、便器本体のリム孔から鉢面へ
流下させるとともに、ジェット孔からトラップ部側へ噴
射させる構成のロータンク式サイフォンゼット便器にお
いて、前記洗浄水がリム孔からの流下ののち時間差をお
いてジェット孔から噴射されるように、前記ロータンク
内に時間差形成手段を設けたことである。また、第２の
要旨は、ロータンク内の洗浄水を、便器本体のリム孔か
ら鉢面へ流下させるとともに、ジェット孔からトラップ
部側へ噴射させる構成のロータンク式サイフォンゼット
便器において、前記ロータンク内を、低位水域が多い区
画と、水圧の高い高位水域が多い区画とに区画して、高
位水域が多い区画内の洗浄水量が、低位水域が多い区画
内の洗浄水量より多くなるように設定するとともに、低
位水域が多い区画の洗浄水が前記リム孔から流下され、
高位水域が多い区画の洗浄水が前記ジェット孔から噴射
されるように構成したことである。
【０００５】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は、第１実施例のロータンクの断面構成図で
あり、便器本体５１の後部に立設されるロータンク１内
には洗浄水Ｗが溜められ、本例のロータンク１内には区
画部材２が配置されて、この区画部材２により、ロータ
ンク１内が低位水域Ｓ１と高位水域Ｓ２に区画されたも
のとなっており、区画部材２の水平部２ａには立ち上げ
状にガイド筒部２ｂが形成され、水平部２ａの図示右端
側には下方側へ一体状に垂下して垂下筒部２ｃが形成さ
れたものとなっており、この垂下筒部２ｃの底側に第２
弁座２ｄが形成されている。
する。図１は、第１実施例のロータンクの断面構成図で
あり、便器本体５１の後部に立設されるロータンク１内
には洗浄水Ｗが溜められ、本例のロータンク１内には区
画部材２が配置されて、この区画部材２により、ロータ
ンク１内が低位水域Ｓ１と高位水域Ｓ２に区画されたも
のとなっており、区画部材２の水平部２ａには立ち上げ
状にガイド筒部２ｂが形成され、水平部２ａの図示右端
側には下方側へ一体状に垂下して垂下筒部２ｃが形成さ
れたものとなっており、この垂下筒部２ｃの底側に第２
弁座２ｄが形成されている。
【０００６】この区画部材２の底側には水路部材３が接
続されており、この水路部材３はロータンク１の底に形
成された排水口１ａに接続されたものとなっており、水
路部材３の左端側には立ち上げ状にオーバーフロー管４
が立設されて、その右側には第１弁座３ａが形成されて
おり、この第１弁座３ａに連通状にリム通水路３ｂが形
成され、排水口１ａの中心部に、前記第２弁座２ｄに連
通してジェット通水路３ｃが形成されたものとなってい
る。
続されており、この水路部材３はロータンク１の底に形
成された排水口１ａに接続されたものとなっており、水
路部材３の左端側には立ち上げ状にオーバーフロー管４
が立設されて、その右側には第１弁座３ａが形成されて
おり、この第１弁座３ａに連通状にリム通水路３ｂが形
成され、排水口１ａの中心部に、前記第２弁座２ｄに連
通してジェット通水路３ｃが形成されたものとなってい
る。
【０００７】なお、ジェット通水路３ｃ及びリム通水路
３ｂと連通可能に、便器本体５１側には上方へ立ち上げ
て接続部材２３が水密状に設けられ、この接続部材２３
の中央部のジェット通水路２３ａに前記ジェット通水路
３ｃを接続させて、ロータンク１を便器本体５１上に設
置することができ、この時に、接続部材２３のリム通水
路２３ｂとロータンク１側のリム通水路３ｂが連通され
るものである。
３ｂと連通可能に、便器本体５１側には上方へ立ち上げ
て接続部材２３が水密状に設けられ、この接続部材２３
の中央部のジェット通水路２３ａに前記ジェット通水路
３ｃを接続させて、ロータンク１を便器本体５１上に設
置することができ、この時に、接続部材２３のリム通水
路２３ｂとロータンク１側のリム通水路３ｂが連通され
るものである。
【０００８】ロータンク１の上部には、使用者が操作で
きるハンドル５が設けられており、ハンドル５のロッド
５ａの先端側には鎖６が垂下されて、この鎖６の下端に
第１フロート弁７が設けられており、この第１フロート
弁７は前記第１弁座３ａを開閉できるように構成されて
いる。また、ロータンク１内の上部には一対の滑車８
ａ，８ｂが設けられており、この滑車８ａ，８ｂには鎖
９が掛装され、鎖９の左端はガイド筒部２ｂ内に垂下さ
れて、鎖９の左下端には比重１程度の浮玉１０が設けら
れ、この浮玉１０は、区画部材２の水平部２ａの下面側
の低位水域Ｓ１内に配置されたものとなっている。ま
た、鎖９の右下端には第２フロート弁１１が設けられて
おり、この第２フロート弁１１は前記第２弁座２ｄを開
閉できるように構成されている。
きるハンドル５が設けられており、ハンドル５のロッド
５ａの先端側には鎖６が垂下されて、この鎖６の下端に
第１フロート弁７が設けられており、この第１フロート
弁７は前記第１弁座３ａを開閉できるように構成されて
いる。また、ロータンク１内の上部には一対の滑車８
ａ，８ｂが設けられており、この滑車８ａ，８ｂには鎖
９が掛装され、鎖９の左端はガイド筒部２ｂ内に垂下さ
れて、鎖９の左下端には比重１程度の浮玉１０が設けら
れ、この浮玉１０は、区画部材２の水平部２ａの下面側
の低位水域Ｓ１内に配置されたものとなっている。ま
た、鎖９の右下端には第２フロート弁１１が設けられて
おり、この第２フロート弁１１は前記第２弁座２ｄを開
閉できるように構成されている。
【０００９】このような構成において、使用者がハンド
ル５を手で回転させると、鎖６が引き上げられ、これに
伴い、第１フロート弁７が第１弁座３ａから引き上げら
れて第１弁座３ａが開かれ、これにより、ロータンク１
内の低位水域Ｓ１内の洗浄水がリム通水路３ｂに流され
て、便器本体５１のリム５２内を通りリム孔５２ａから
鉢面５３に流下されるものである。低位水域Ｓ１内の洗
浄水がリム通水路３ｂを通り排出されてゆくと、水位の
下降に伴い浮玉１０が次第に下降し、これにより、鎖９
を介して第２フロート弁１１を引き上げることとなり、
第２弁座２ｄが開かれて、高位水域Ｓ２内の洗浄水がジ
ェット通水路３ｃを通り便器本体５１のジェット孔５５
に導かれて、ジェット孔５５から噴出されるものであ
る。
ル５を手で回転させると、鎖６が引き上げられ、これに
伴い、第１フロート弁７が第１弁座３ａから引き上げら
れて第１弁座３ａが開かれ、これにより、ロータンク１
内の低位水域Ｓ１内の洗浄水がリム通水路３ｂに流され
て、便器本体５１のリム５２内を通りリム孔５２ａから
鉢面５３に流下されるものである。低位水域Ｓ１内の洗
浄水がリム通水路３ｂを通り排出されてゆくと、水位の
下降に伴い浮玉１０が次第に下降し、これにより、鎖９
を介して第２フロート弁１１を引き上げることとなり、
第２弁座２ｄが開かれて、高位水域Ｓ２内の洗浄水がジ
ェット通水路３ｃを通り便器本体５１のジェット孔５５
に導かれて、ジェット孔５５から噴出されるものであ
る。
【００１０】このように本例では、最初に、ロータンク
１内の低位水域Ｓ１の洗浄水がリム孔５２ａから鉢面５
３に流下されて鉢面５３が洗浄され、溜水面Ｐが上昇し
た後に、時間差をおいて、高位水域Ｓ２の洗浄水がジェ
ット孔５５から噴出される。高位水域Ｓ２の洗浄水は位
置エネルギーが高く、速い速度でジェット孔５５から噴
出されるが、それに先立って供給されたリム孔５２ａか
らの洗浄水の流入によって溜水面Ｐは上昇しているた
め、多量の便器鉢面５３内の溜水をトラップ部５４側へ
押し込んで、トラップ部５４内に、引きの強い、時間の
長いサイフォン現象を発生させて排水口５６から排出さ
せることができ、洗浄効率が従来よりも向上し、例えば
６．５リットル程度の洗浄水で十分な洗浄効果が得られ
るものとなり、使用する洗浄水量が従来よりも少なくて
良く、その分、節水効果を得ることができるものとな
る。
１内の低位水域Ｓ１の洗浄水がリム孔５２ａから鉢面５
３に流下されて鉢面５３が洗浄され、溜水面Ｐが上昇し
た後に、時間差をおいて、高位水域Ｓ２の洗浄水がジェ
ット孔５５から噴出される。高位水域Ｓ２の洗浄水は位
置エネルギーが高く、速い速度でジェット孔５５から噴
出されるが、それに先立って供給されたリム孔５２ａか
らの洗浄水の流入によって溜水面Ｐは上昇しているた
め、多量の便器鉢面５３内の溜水をトラップ部５４側へ
押し込んで、トラップ部５４内に、引きの強い、時間の
長いサイフォン現象を発生させて排水口５６から排出さ
せることができ、洗浄効率が従来よりも向上し、例えば
６．５リットル程度の洗浄水で十分な洗浄効果が得られ
るものとなり、使用する洗浄水量が従来よりも少なくて
良く、その分、節水効果を得ることができるものとな
る。
【００１１】次に、図２は第２実施例のロータンクの断
面構成図であり、図２では、ロータンク１内に、図３に
示すような区画部材２２が設けられて、ロータンク１内
が、低位水域が多い区画Ｓ１と、水圧の高い高位水域が
多い区画Ｓ２とに区画されており、高位水域が多い区画
Ｓ２内の洗浄水量が、低位水域が多い区画Ｓ１内の洗浄
水量より多くなるように設定されている。区画部材２２
は、下端側に第１弁座２２ａと第２弁座２２ｂを備え、
第１弁座２２ａから垂下状にジェット通水路２２ｃが形
成され、このジェット通水路２２ｃの外周側に、第２弁
座２２ｂに連通するリム通水路２２ｄが形成されたもの
となっており、垂下壁２２ｅが第１弁座２２ａと第２弁
座２２ｂを仕切るように立ち上げ形成されて、その上端
には傾斜状に傾斜壁２２ｆが形成され、さらに上方へ立
ち上げて立壁２２ｇが形成され、立壁２２ｇには補強壁
２２ｈが一体形成されたものとなっている。
面構成図であり、図２では、ロータンク１内に、図３に
示すような区画部材２２が設けられて、ロータンク１内
が、低位水域が多い区画Ｓ１と、水圧の高い高位水域が
多い区画Ｓ２とに区画されており、高位水域が多い区画
Ｓ２内の洗浄水量が、低位水域が多い区画Ｓ１内の洗浄
水量より多くなるように設定されている。区画部材２２
は、下端側に第１弁座２２ａと第２弁座２２ｂを備え、
第１弁座２２ａから垂下状にジェット通水路２２ｃが形
成され、このジェット通水路２２ｃの外周側に、第２弁
座２２ｂに連通するリム通水路２２ｄが形成されたもの
となっており、垂下壁２２ｅが第１弁座２２ａと第２弁
座２２ｂを仕切るように立ち上げ形成されて、その上端
には傾斜状に傾斜壁２２ｆが形成され、さらに上方へ立
ち上げて立壁２２ｇが形成され、立壁２２ｇには補強壁
２２ｈが一体形成されたものとなっている。
【００１２】本例では、ハンドル５のロッド５ａに２本
の鎖６ａ，６ｂが接続されており、鎖６ａの下端には、
前記第１弁座２２ａを開閉する第１フロート弁７が設け
られており、また、鎖６ｂの下端には、前記第２弁座２
２ｂを開閉する第２フロート弁１１が設けられたものと
なっている。なお、ジェット通水路２２ｃ及びリム通水
路２２ｄと連通可能に、便器本体５１側には上方へ立ち
上げて接続部材２３が水密状に設けられ、この接続部材
２３の中央部のジェット通水路２３ａに前記ジェット通
水路２２ｃを接続させて、ロータンク１を便器本体５１
上に設置することができ、この時に、接続部材２３のリ
ム通水路２３ｂとロータンク１側のリム通水路２２ｄが
連通されるものである。
の鎖６ａ，６ｂが接続されており、鎖６ａの下端には、
前記第１弁座２２ａを開閉する第１フロート弁７が設け
られており、また、鎖６ｂの下端には、前記第２弁座２
２ｂを開閉する第２フロート弁１１が設けられたものと
なっている。なお、ジェット通水路２２ｃ及びリム通水
路２２ｄと連通可能に、便器本体５１側には上方へ立ち
上げて接続部材２３が水密状に設けられ、この接続部材
２３の中央部のジェット通水路２３ａに前記ジェット通
水路２２ｃを接続させて、ロータンク１を便器本体５１
上に設置することができ、この時に、接続部材２３のリ
ム通水路２３ｂとロータンク１側のリム通水路２２ｄが
連通されるものである。
【００１３】このような構成において、使用者がハンド
ル５を回転させると、鎖６ａ及び６ｂが同時に引き上げ
られ、第１フロート弁７と第２フロート弁１１が上方へ
引き上げられることとなり、第１弁座２２ａ及び第２弁
座２２ｂが解放される。これにより、区画部材２２の傾
斜壁２２ｆの下方側の低位水域が多い区画Ｓ１内の洗浄
水は、第２弁座２２ｂからリム通水路２２ｄを通り、便
器本体５１のリム孔５２ａから鉢面５３に流下され、水
圧の高い高位水域が多い区画Ｓ２内の洗浄水は、第１弁
座２２ａからジェット通水路２２ｃを通り、ジェット通
水路２３ａを経て、便器本体５１のジェット孔５５から
速い速度でトラップ部５４に噴出されることとなり、本
例では、高位水域が多い区画Ｓ２内の洗浄水量は、低位
水域が多い区画Ｓ１内の洗浄水量より多く設定されてい
るため、多量の洗浄水をトラップ部５４内に押し込ん
で、トラップ部５４内に、引きの強い、時間の長いサイ
フォン現象を発生させて洗浄することができるものとな
り、便器本体５１にオリフィスを設けるなどの圧力損失
手段を設けることなく、ロータンク１側で両水路間に流
量差を設けることができ、洗浄水量を制御して、効果的
に洗浄水を使用し、従来よりも少ない洗浄水量で効率の
良い洗浄効果を得ることができ、洗浄水を少なくして節
水効果を高めることができるものとなる。
ル５を回転させると、鎖６ａ及び６ｂが同時に引き上げ
られ、第１フロート弁７と第２フロート弁１１が上方へ
引き上げられることとなり、第１弁座２２ａ及び第２弁
座２２ｂが解放される。これにより、区画部材２２の傾
斜壁２２ｆの下方側の低位水域が多い区画Ｓ１内の洗浄
水は、第２弁座２２ｂからリム通水路２２ｄを通り、便
器本体５１のリム孔５２ａから鉢面５３に流下され、水
圧の高い高位水域が多い区画Ｓ２内の洗浄水は、第１弁
座２２ａからジェット通水路２２ｃを通り、ジェット通
水路２３ａを経て、便器本体５１のジェット孔５５から
速い速度でトラップ部５４に噴出されることとなり、本
例では、高位水域が多い区画Ｓ２内の洗浄水量は、低位
水域が多い区画Ｓ１内の洗浄水量より多く設定されてい
るため、多量の洗浄水をトラップ部５４内に押し込ん
で、トラップ部５４内に、引きの強い、時間の長いサイ
フォン現象を発生させて洗浄することができるものとな
り、便器本体５１にオリフィスを設けるなどの圧力損失
手段を設けることなく、ロータンク１側で両水路間に流
量差を設けることができ、洗浄水量を制御して、効果的
に洗浄水を使用し、従来よりも少ない洗浄水量で効率の
良い洗浄効果を得ることができ、洗浄水を少なくして節
水効果を高めることができるものとなる。
【００１４】
【発明の効果】本発明は、ロータンク内の洗浄水を、便
器本体のリム孔から鉢面へ流下させるとともに、ジェッ
ト孔からトラップ部側へ噴射させる構成のロータンク式
サイフォンゼット便器において、洗浄水がリム孔からの
流下ののち時間差をおいてジェット孔から噴射されるよ
うに、ロータンク内に時間差形成手段を設けたことによ
り、リム孔から流下される洗浄水により便器本体の鉢面
上の溜水面が上昇し、鉢面上の水量が増加した時点で、
ジェット孔から噴出される洗浄水がトラップ部側へ押し
込まれ、多量の洗浄水によりトラップ部内に、引きの強
い、時間の長いサイフォン現象を発生させて、洗浄効率
を高めることができ、少ない洗浄水量で十分な洗浄効果
が得られ、使用する洗浄水量が従来よりも少なくて良
く、その分、節水効果を得ることができるものとなる。
器本体のリム孔から鉢面へ流下させるとともに、ジェッ
ト孔からトラップ部側へ噴射させる構成のロータンク式
サイフォンゼット便器において、洗浄水がリム孔からの
流下ののち時間差をおいてジェット孔から噴射されるよ
うに、ロータンク内に時間差形成手段を設けたことによ
り、リム孔から流下される洗浄水により便器本体の鉢面
上の溜水面が上昇し、鉢面上の水量が増加した時点で、
ジェット孔から噴出される洗浄水がトラップ部側へ押し
込まれ、多量の洗浄水によりトラップ部内に、引きの強
い、時間の長いサイフォン現象を発生させて、洗浄効率
を高めることができ、少ない洗浄水量で十分な洗浄効果
が得られ、使用する洗浄水量が従来よりも少なくて良
く、その分、節水効果を得ることができるものとなる。
【００１５】また、ロータンク内の洗浄水を、便器本体
のリム孔から鉢面へ流下させるとともに、ジェット孔か
らトラップ部側へ噴射させる構成のロータンク式サイフ
ォンゼット便器において、前記ロータンク内を、低位水
域が多い区画と、水圧の高い高位水域が多い区画とに区
画して、高位水域が多い区画内の洗浄水量が、低位水域
が多い区画内の洗浄水量より多くなるように設定すると
ともに、低位水域が多い区画の洗浄水が前記リム孔から
流下され、高位水域が多い区画の洗浄水が前記ジェット
孔から噴射されるように構成したことにより、ロータン
ク内の低位水域が多い区画の洗浄水はリム孔から便器本
体の鉢面内に流下され、ロータンク内の高位水域が多い
区画の水圧の高い多量の洗浄水が高速でジェット孔から
トラップ部側へ向かって噴射されるため、トラップ部内
に、引きの強い、時間の長いサイフォン現象を発生させ
て、洗浄効率を向上させることができるものとなり、そ
の分、従来よりも少ない洗浄水で十分な洗浄効果が得ら
れるものとなる。
のリム孔から鉢面へ流下させるとともに、ジェット孔か
らトラップ部側へ噴射させる構成のロータンク式サイフ
ォンゼット便器において、前記ロータンク内を、低位水
域が多い区画と、水圧の高い高位水域が多い区画とに区
画して、高位水域が多い区画内の洗浄水量が、低位水域
が多い区画内の洗浄水量より多くなるように設定すると
ともに、低位水域が多い区画の洗浄水が前記リム孔から
流下され、高位水域が多い区画の洗浄水が前記ジェット
孔から噴射されるように構成したことにより、ロータン
ク内の低位水域が多い区画の洗浄水はリム孔から便器本
体の鉢面内に流下され、ロータンク内の高位水域が多い
区画の水圧の高い多量の洗浄水が高速でジェット孔から
トラップ部側へ向かって噴射されるため、トラップ部内
に、引きの強い、時間の長いサイフォン現象を発生させ
て、洗浄効率を向上させることができるものとなり、そ
の分、従来よりも少ない洗浄水で十分な洗浄効果が得ら
れるものとなる。
【図１】第１実施例のロータンクの内部断面構成図であ
る。
る。
【図２】第２実施例のロータンク内の断面構成図であ
る。
る。
【図３】第２実施例のロータンク内に設けられる区画部
材の斜視構成図である。
材の斜視構成図である。
【図４】便器本体の断面構成図である。
１ ロータンク １ａ 排水口 ２ 区画部材 ２ａ 水平部 ２ｂ ガイド筒部 ２ｃ 垂下筒部 ２ｄ 第２弁座 ３ 水路部材 ３ａ 第１弁座 ３ｂ リム通水路 ３ｃ ジェット通水路 ５ ハンドル ５ａ ロッド ６，６ａ，６ｂ，９ 鎖 ７ 第１フロート弁 ８ａ，８ｂ 滑車 １０ 浮玉 １１ 第２フロート弁 ２２ 区画部材 ２２ａ 第１弁座 ２２ｂ 第２弁座 ２２ｃ ジェット通水路 ２２ｄ リム通水路 ２２ｅ 垂下壁 ２２ｆ 傾斜壁 ２２ｇ 立壁 ２３ 接続部材 ２３ａ ジェット通水路 ２３ｂ リム通水路 ５１ 便器本体 ５２ リム ５２ａ リム孔 ５３ 鉢面 ５４ トラップ部 ５５ ジェット孔 ５６ 排水口 Ｐ 溜水面 Ｗ 洗浄水 Ｓ１ 低位水域 Ｓ２ 高位水域
Claims (2)
- 【請求項１】 ロータンク内の洗浄水を、便器本体のリ
ム孔から鉢面へ流下させるとともに、ジェット孔からト
ラップ部側へ噴射させる構成のロータンク式サイフォン
ゼット便器において、前記洗浄水がリム孔からの流下の
のち時間差をおいてジェット孔から噴射されるように、
前記ロータンク内に時間差形成手段を設けたことを特徴
とするロータンク式サイフォンゼット便器。 - 【請求項２】 ロータンク内の洗浄水を、便器本体のリ
ム孔から鉢面へ流下させるとともに、ジェット孔からト
ラップ部側へ噴射させる構成のロータンク式サイフォン
ゼット便器において、前記ロータンク内を、低位水域が
多い区画と、水圧の高い高位水域が多い区画とに区画し
て、高位水域が多い区画内の洗浄水量が、低位水域が多
い区画内の洗浄水量より多くなるように設定するととも
に、低位水域が多い区画の洗浄水が前記リム孔から流下
され、高位水域が多い区画の洗浄水が前記ジェット孔か
ら噴射されるように構成したことを特徴とするロータン
ク式サイフォンゼット便器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000064800A JP2001254420A (ja) | 2000-03-09 | 2000-03-09 | ロータンク式サイフォンゼット便器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000064800A JP2001254420A (ja) | 2000-03-09 | 2000-03-09 | ロータンク式サイフォンゼット便器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001254420A true JP2001254420A (ja) | 2001-09-21 |
Family
ID=18584438
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000064800A Pending JP2001254420A (ja) | 2000-03-09 | 2000-03-09 | ロータンク式サイフォンゼット便器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001254420A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005085538A1 (ja) * | 2004-03-08 | 2005-09-15 | Toto Ltd. | 水洗大便器 |
| JP2010121411A (ja) * | 2008-11-21 | 2010-06-03 | Toto Ltd | トイレ装置 |
| CN102322093A (zh) * | 2011-06-30 | 2012-01-18 | 泉州科牧智能厨卫有限公司 | 低轮廓型马桶 |
| JP2020041409A (ja) * | 2014-09-12 | 2020-03-19 | エーエス・アメリカ、インコーポレイテッドＡＳ Ａｍｅｒｉｃａ，Ｉｎｃ． | 呼び水型噴出便器 |
-
2000
- 2000-03-09 JP JP2000064800A patent/JP2001254420A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US7325258B2 (en) | 2004-03-08 | 2008-02-05 | Toto Ltd. | Flush toilet |
| JP2010121411A (ja) * | 2008-11-21 | 2010-06-03 | Toto Ltd | トイレ装置 |
| CN102322093A (zh) * | 2011-06-30 | 2012-01-18 | 泉州科牧智能厨卫有限公司 | 低轮廓型马桶 |
| JP2020041409A (ja) * | 2014-09-12 | 2020-03-19 | エーエス・アメリカ、インコーポレイテッドＡＳ Ａｍｅｒｉｃａ，Ｉｎｃ． | 呼び水型噴出便器 |
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