JP2021075951A - 小便器 - Google Patents

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Yoshihiro Yoshizawa
善博 吉澤
博道 鈴木
Hiromichi Suzuki
博道 鈴木
佑樹 宮地
Yuki Miyaji
佑樹 宮地
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Abstract

【課題】便鉢部を良好に洗浄することができる小便器を提供する。【解決手段】小便器1は洗浄水を下方前端部に誘導する棚面20を有した便鉢部10を備えている。棚面20は上下方向に延びた平面20Hを具備している。小便器1は、施工された状態における水平断面形状において、平面20Hの左右幅は棚面20の上端と下端との間で変化している。【選択図】図1

Description

本開示は小便器に関するものである。
特許文献1は従来の小便器を開示している。この小便器は上下方向に延びて洗浄水を下方前端部に誘導する棚面を有する便鉢部を備えている。この棚面は、便鉢部の左右中央の前方を向いて傾斜した順傾斜面と、便鉢部よりも左右外側の前方を向いて傾斜した逆傾斜面とを有している。棚面は順傾斜面と逆傾斜面とが連続して形成されている。この小便器は、逆傾斜面である棚面において、洗浄水が棚面から内側に流下することが抑制されるため、洗浄水を下方前端部に良好に誘導することができる。
特開2017−31641号公報
特許文献1の小便器は、棚面の逆傾斜面において、棚面から内側に流れ落ちる洗浄水が分かれて、便鉢部の棚面よりも内側が部分的に洗浄することができないおそれがある。
本開示は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、便鉢部を良好に洗浄することができる小便器を提供することを解決すべき課題としている。
本開示の小便器は、洗浄水を下方前端部に誘導する棚面を有した便鉢部を備え、上下方向に延びた平面を具備しており、施工された状態における水平断面形状において、前記平面の左右幅は前記棚面の上端と下端との間で変化している。
実施形態1の小便器の正面図である。 図1の矢視A−A断面図である。 実施形態1の小便器の側面図である。 実施形態1の小便器の平面図である。 実施形態1の小便器の背面図である。 図1の矢視B−B断面図である。 図1の矢視C−C断面図である。 図1の矢視D−D断面図である。 図1の矢視E−E断面図である。 図1の矢視F−F断面図である。 図1の矢視G−G断面図である。
本開示の小便器を具体化した実施形態1について、図面を参照しつつ説明する。説明において、上下は、小便器の壁付け面を壁面に当接して小便器を施工した状態における上下であり、図1における上下である。左右は、小便器の壁付け面を壁面に当接して小便器を施工した状態において、小便器を正面から見た左右であり、図1における左右である前後は、小便器の壁付け面を壁面に当接して小便器を施工した際に壁面に当接する側が後ろであり、その反対側が前であり、図2及び図3における左右である。
<実施形態1>
実施形態1の小便器1は、図1から図5に示すように、便鉢部10、左右壁部30、上壁部50、後壁部70、排水トラップ部90、及びスプレッダ100を備えている。便鉢部10、左右壁部30、上壁部50、後壁部70、及び排水トラップ部90は陶器製であり、一体に形成されている。
便鉢部10は、下部に形成された椀形状の受け部11と、受け部11の上端に連続して上方に延びた立面部13とを有している。受け部11は下端部に排水口11Aが形成されている。排水口11Aは目皿12が着脱自在に載置されている。排水口11Aは受け部11の下部に設けられた排水トラップ部90の上流端に連通している。
立面部13は、左右中央部に上下方向に延びた中央立面部13Aと、中央立面部13Aから湾曲しながら左右前方に向けて延びた左右立面部13Bとを具備している。立面部13は前方に向けて開放している。中央立面部13Aは前方を向いた平面部を有している。この平面部はスプレッダ100が取り付けられる部分の周辺のみであり、その周りは湾曲している。中央立面部13Aは上部にスプレッダ100が取り付けられている。スプレッダ100は、中央立面部13A、及び左右立面部13Bに向けて、洗浄水を下方に向けて左右両側に広がるように吐水する。スプレッダ100は吐水部に対応する。
左右壁部30は、便鉢部10の受け部11よりも上方において、前端縁が便鉢部10の立面部13の左右両端縁に連続し、後方に向けて延びている。左右壁部30は、便鉢部10の受け部11の上端縁よりも下方において、夫々の前端縁が小便器1の左右中央部において連続しており、後方に向けて延びている。
左右壁部30の後端縁は、図3に示すように、小便器1を側方から見た側面視(以下、「側面視」という。)において、鉛直方向に直線状に延びている。左右壁部30の後端面30Bが壁面に当接する壁付け面の一部を構成している。左右壁部30の上端縁30Uは、側面視において、前方に向けて僅かに下方に傾斜して直線状に延びている。左右壁部30の前端縁30Fは、側面視において、小便器1の上下方向の中央よりも下方まで、下方に向けて前方に傾斜して直線状に延びている。左右壁部30の前端縁30Fは、側面視において、小便器1の上下方向の中央よりも下方から便鉢部10の受け部11の前端上縁部まで後方斜め下方に凹むように湾曲した曲線状に延びている。左右壁部30の前端縁30Fは、側面視において、便鉢部10の受け部11の前端上縁部から受け部11の前面に沿って延びるとともに下部において前方斜め下方に膨らむように湾曲した曲線状に延びている。左右壁部30の下端縁30Dは、側面視において、前端縁の下端よりも僅かに上方で後方に向けて延びている。左右壁部30は、側面視において、便鉢部10を隠蔽している。左右壁部30は、図1に示すように、小便器1を正面から見た正面視(以下、「正面視」という。)において便鉢部10の受け部11を隠蔽している。
上壁部50は、図2及び図4に示すように、便鉢部10の上端縁に連続している。上壁部50の上面は、前方に向けて下方に傾斜した平面である。上壁部50の後端面50Bは、左右壁部30の後端面と同一面上に延びており、壁面に当接する壁付け面の一部を構成している。上壁部50の前端縁50Fは、図4に示すように、小便器1を上方から見た上面視(以下、「上面視」という。)において、左右中央部が後方に凹むように湾曲して左右方向に曲線状に延びている。上壁部50の前端縁50Fは、左右両端部において、便鉢部10の上端の左右両端部の表面から突出しておらず、左右中央部に向けて徐々に便鉢部10の上端の表面から前方に突出するように形成されている。
後壁部70は、図5に示すように、便鉢部10よりも後方において、左右壁部30、上壁部50、便鉢部10、及び排水トラップ部90を連結している。後壁部70は便鉢部10の左右中央部を間にして左右に分かれている。各後壁部70の上端縁は上壁部50の下面に連続している。各後壁部70の一方の左右縁は左右壁部30の内面に連続し、他方の左右縁は便鉢部10の後面に連続している。各後壁部70の下端縁は排水トラップ部90の上端部に連続している。各後壁部70は、左右壁部30の後端面30B及び上壁部50の後端面50Bよりも僅かに前方に位置している。各後壁部70は、便鉢部10側において、後方に突出し、上下方向に延びて屈曲したリム部71を有している。各リム部71の後端面71Bは、左右壁部30の後端面30B、上壁部50の後端面30Bと同一面上に延びており、壁面に当接する壁付け面の一部を構成している。
便鉢部10は、図1及び図2に示すように、上下方向に延びた一対の棚面20を有している。各棚面20は、便鉢部10の表面に形成されており、洗浄水を便鉢部10の下方前端部に誘導する。各棚面20は、小便器1の左右中心線を対称として、左右に離れて形成されている。各棚面20はスプレッダ100より下方に上端が形成されている。各棚面20の上端は便鉢部10の中央立面部13Aと左右立面部13Bとの境界部に位置している。各棚面20は、正面視において、上端から後述する到達部Xの近傍まで間隔を徐々に広げ、到達部X近傍から下端まで間隔が徐々に狭くなるように左右外側に膨らんで湾曲している。各棚面20よりも左右中央側であり、各棚面20の間の便鉢部10の表面は中央便鉢面Uである。各棚面20よりも左右外側の便鉢部10の表面は外側便鉢面Sである。
各棚面20は、図6から図11に示すように、平面20H、外側湾曲面20SR、内側湾曲面20URを具備している。小便器1の壁付け面を壁面に当接して施工された状態における水平断面形状(以下、「水平断面形状」という。)において、外側湾曲面20SRの中点から内側湾曲面20URの中点までの領域が棚面20である。各棚面20の平面20Hは、正面視において、棚面20の上端から下方に延びている。各棚面20の平面20Hは、正面視において、棚面20の上下方向の約3/4の長さを有している。各棚面20の平面20Hは、水平断面形状において、左右壁部30の後端面30B、上壁部50の後端面50B、及び各後壁部70のリム部71の後端面71Bによって構成された壁付け面と同一平面上の仮想平面(以下、「仮想平面」という。)に対して平行に形成されている。具体的には、各棚面20の平面20Hは、水平断面形状において、仮想平面から左右中央側の端部までの距離と仮想平面から左右外側の端部までの距離とが等しい。仮想平面からの距離は仮想平面から対象とする部位までの最短距離のことである(以下、同じ。)。各棚面20の平面20Hは、到達部Xの下方から下端に向けて左右幅H1,H2,H3,H4が徐々に小さくなっている。
各棚面20は、水平断面形状において、上端から下端までの全領域において、左右中央側の端部(内側湾曲面20URの中点UP1,UP2、UP3,UP4,UP5、UP6)よりも左右外側の端部(外側湾曲面20SRの中点SP1,SP2,SP3,SP4,SP5,SP6)の方が仮想平面からの距離が大きい。仮想平面から左右外側の端部SP1,SP2,SP3,SP4,SP5,SP6までの距離と仮想平面から左右中央側の端部UP1,UP2、UP3,UP4,UP5、UP6までの距離との差は、棚面20の高さによって変化している。具体的には、棚面20の上端から到達部Xまでの変化に比べ、到達部Xから下端までの変化の方が大きい。
各棚面20が向いている方向を左右中央側の端部(UP1,UP2、UP3,UP4,UP5、UP6)と左右外側の端部(SP1,SP2,SP3,SP4,SP5,SP6)とを結んだ仮想直線に直交する方向とすると、各棚面20は、上端から下端までの全領域において便鉢部10の左右中央の前方を向いており、仮想平面に対する傾斜角度が下方に向けて徐々に大きくなるように変化している。
各棚面20は、図6及び図7のW1,W2が示すように、左右幅が一定に延びた第1領域と、図7から図10のW2,W3,W4,W5が示すように、第1領域の下端に連続して下方に延び、左右幅が下方に向けて徐々に小さくなる第2領域と、図10及び図11のW5,W6が示すように、第2領域の下端に連続して下方に延び、左右幅が一定の第3領域とを有している。第1領域は、各棚面20の上端部から後述する到達部Xの近傍まで延びている。第2領域は、第1領域の下端から棚面20の平面20Hが無くなる付近まで延びている。
棚面20の平面20Hが上下方向に延びて存在している範囲において、外側湾曲面20SRは、平面20Hと外側便鉢面Sとを連結している。外側湾曲面20SRは、内縁が平面20Hに連続し、外縁が外側便鉢面Sに連続している。棚面20の平面20Hが上下方向に延びて存在している範囲において、内側湾曲面20URは、平面20Hと中央便鉢面Uとを連結している。内側湾曲面20URは、外縁が平面20Hに連続し、内縁が中央便鉢面Uに連続している。棚面20の平面20Hが存在していない範囲において、外側湾曲面20SRの内縁と内側湾曲面20URの外縁とが連続している。外側湾曲面20SRは外縁が外側便鉢面Sに連続している。内側湾曲面20URは内縁が中央便鉢面Uに連続している。
スプレッダ100から吐水された洗浄水は、図1及び図2に示すように、下方に向けて左右両側に広がり、各棚面20の間の中央便鉢面Uと、各棚面20の左右外側の外側便鉢面Sを流下する。外側便鉢面Sを流れた洗浄水は、棚面20の上端から中間位置までの間で棚面20に到達する。外側便鉢面Sを流れて棚面20に到達した洗浄水は、図7に示すように、棚面20に沿って便鉢部10の下方前端部に向けて流れる流れF1と、棚面20から中央便鉢面Uに流れ落ちる流れF2とを形成する。スプレッダ100に供給される洗浄水は、小便器1に定められた設定水圧範囲内の水圧で供給される。設定水圧範囲内における最小水圧でスプレッダ100に供給され、スプレッダ100から吐水された洗浄水が、外側便鉢面において最も左右外側を流れて棚面20に到達する流れF3は到達部Xに到達する。到達部Xは、正面視において、棚面20の上端から棚面20の上下方向の約2/5の地点である。
水平断面形状において、棚面20の内側湾曲面20URの曲率半径は、図6及び図7のUR1,UR2に示すように、上端から徐々に小さくなる。水平断面形状において、棚面20の内側湾曲面20URの曲率半径は、図7及び図8のUR2,UR3に示すように、到達部Xの上方近傍で徐々に大きくなっている。水平断面形状において、棚面20の内側湾曲面20URの曲率半径は、図8及び図9のUR3,UR4に示すように、到達部Xの上下近傍において略一定になっている。水平断面形状において、棚面20の内側湾曲面20URの曲率半径は、図10及び図11のUR5,UR6に示すように、到達部Xよりも下方から下端部に向けて徐々に大きくなっている。水平断面形状において、棚面20の内側湾曲面20URの曲率半径は、棚面20の下端部がそれよりも上流側に比べて大きい。水平断面形状において、図10及び図11に示すように、棚面20の下部において、内側湾曲面20URの曲率半径UR5,UR6は外側湾曲面20SRの曲率半径SR5,SR6よりも大きい。棚面20の一つの水平断面形状における内側湾曲面20URは、一定の曲率半径を有している場合に限らない。棚面20の一つの水平断面形状における内側湾曲面20URが、異なる曲率半径を有する複数の円弧を合成したものである場合、内側湾曲面20URの曲率半径は、実際の内側湾曲面20URの形状に最も近い一定の曲率半径を有する一つの円弧の曲率半径と等しいと見なす。
水平断面形状において、棚面20の外側湾曲面20SRの曲率半径は、図6から図8のSR1,SR2,SR3に示すように、上端から徐々に小さくなり、到達部Xの上方から到達部Xにかけて略一定になっている。水平断面形状において、棚面20の外側湾曲面20SRの曲率半径は、図9のSR4に示すように、到達部Xの下方近傍において到達部Xに比べて僅かに大きくなっている。水平断面形状において、到達部Xの下方近傍において外側湾曲面20SRの曲率半径が僅かに大きくなった部分より下方では、外側湾曲面20SRの曲率半径は徐々に小さくなり、棚面20の下部における外側湾曲面20SRの曲率半径は、図10及び図11のSR5,SR6に示すように、略一定になっている。棚面20の一つの水平断面形状における外側湾曲面20SRは、一定の曲率半径を有している場合に限らない。棚面20の一つの水平断面形状における外側湾曲面20SRが、異なる曲率半径を有する複数の円弧を合成したものである場合、外側湾曲面20SRの曲率半径は、実際の外側湾曲面20SRの形状に最も近い一定の曲率半径を有する一つの円弧の曲率半径と等しいと見なす。
水平断面形状において、棚面20の内側湾曲面20URの曲率半径と、外側湾曲面20SRの曲率半径は、図6から図9のUR1,UR2,UR3,UR4,SR1,SR2,SR3,SR4に示すように、棚面20の上部において、内側湾曲面20URの方が外側湾曲面20SRよりも小さい、棚面20の平面20Hが無くなる付近の水平断面形状において、内側湾曲面20URの曲率半径と外側湾曲面20SRとは略等しくなる。水平断面形状において、棚面20の内側湾曲面20URの曲率半径と、外側湾曲面20SRの曲率半径は、図10及び図12のUR5,UR6,SR5,SR6に示すように、棚面20の下部において内側湾曲面20URの方が外側湾曲面20SRよりも大きい。このように、水平断面形状において、棚面は、外側湾曲面の曲率半径と内側湾曲面の曲率半径との大小関係が棚面の上端から下端までの間で入れ替わっている。
以上説明したように、この小便器1は、上下方向に延びた左右一対の棚面20を有した便鉢部10を備えている。各棚面20は、平面20Hを具備しており、洗浄水を下方前端部に誘導する。この小便器1の各棚面20の平面20Hは、水平断面形状において、左右幅が上端と下端との間で変化している。この小便器1は、水平断面形状において、各棚面20の平面20Hは下方に向けて左右幅H1,H2,H3,H4が徐々に小さくなっているため、スプレッダ100から吐水され、外側便鉢面を流れて棚面20に到達した洗浄水が、棚面20の平面20Hに沿って流れつつ、中央便鉢面Uに流れ落ちる洗浄水が別れずに便鉢部10を良好に洗浄することができる。
この小便器1の棚面20は、外側湾曲面20SRと内側湾曲面20URとを具備している。この小便器1は、水平断面形状において、外側湾曲面20SRの曲率半径、及び内側湾曲面20URの曲率半径が変化している。この小便器1は、水平断面形状において、棚面20の下端部における内側湾曲面20URの曲率半径UR6は、それよりも上側の内側湾曲面20URの曲率半径UR1,UR2,UR3,UR4,UR5に比べて大きい。より詳しくは、この小便器1は、棚面20よりも上方の便鉢部10に設けられ、吐水される洗浄水の一部が棚面20よりも左右外側に位置する外側便鉢面Sを流れて棚面20に到達するスプレッダ100を備えている。スプレッダ100から吐水され外側便鉢面Sにおいて最も左右外側を流れた洗浄水は棚面20の到達部Xに到達する。水平断面形状において、内側湾曲面20URは、棚面20の上端から到達部Xに向けて徐々に小さくなり、到達部Xの上下において略一定になり、到達部Xよりも下方から下端部に向けて徐々に大きくなっている。このように、水平断面形状において、棚面20の内側湾曲面20URの曲率半径が到達部Xまで小さいため、洗浄水が棚面20に沿って下方に流れやすい。水平断面形状において、棚面20の内側湾曲面20URの曲率半径が到達部Xよりも下方において徐々に大きくなっているため、洗浄水が棚面20に沿って流れつつ、棚面20から中央便鉢面Uに向けて流れ落ちる洗浄水が別れずに便鉢部10を良好に洗浄することができる。
この小便器1は、水平断面形状において、棚面20の到達部Xの下方近傍の前記外側湾曲面20SRの曲率半径が、前記到達部の前記外側湾曲面20SRの曲率半径に比べて大きい。このため、この小便器1は、到達部Xよりも上方から棚面20を流れる洗浄水と、外側便鉢面Sを流れて到達部Xに到達した洗浄水とが合流することによって、棚面20よりも左右外側に広がる洗浄水の広がる流れF4を抑え(図7参照)、中央便鉢面U側に洗浄水を誘導することができる。よって、この小便器1は、棚面20上を洗浄水が良好に流れて、便鉢部10の中央便鉢面Uを良好に洗浄することができる。
この小便器1は、水平断面形状において、棚面20の内側湾曲面20URの曲率半径と、外側湾曲面20SRの曲率半径との大小関係が棚面の上端から下端までの間で入れ替わっている。詳しくは、この小便器1は。水平断面形状において、棚面20の上部における内側湾曲面20URの曲率半径が棚面20の上部における外側湾曲面20SRの曲率半径よりも小さく、棚面20の下部における内側湾曲面20URの曲率半径が棚面20の下部における外側湾曲面20SRの曲率半径よりも大きい。このため、この小便器1は、外側便鉢面Sを流れて棚面20に到達した洗浄水が、棚面20の平面20Hに沿って流れつつ、内側便鉢面に流れ落ちる。よって、この小便器1は便鉢部10の中央便鉢面Uを良好に洗浄することができる。
本開示は上記記述及び図面によって説明した実施形態1に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1では、水平断面形状において、棚面の平面の左右幅が下方に向けて徐々に小さくなっていた。これとは異なり、左右幅が一定の部分があってもよい。
(2)実施形態1では、水平断面形状において、棚面の内側湾曲面の曲率半径が、上端から到達部までにおいて、徐々に小さくなる部分と、徐々に大きくなる部分があった。これとは異なり、到達部よりも下側の内側湾曲面の曲率半径よりも小さければ、到達部よりも上側の内側湾曲面の曲率半径は一定であってもよい。
(3)実施形態1では、水平断面形状において、棚面の外側湾曲面の曲率半径が変化していた。これとは異なり、曲率半径は一定であっても良い。
(4)実施形態1では、棚面の左右幅が一定の第1領域が棚面の上端部から到達部近傍まで延びていた。これとは異なり、棚面の上端部から棚面の上下方向の中央部まで延びていても良い。
(5)実施形態1では、水平断面形状において、仮想平面から平面の左右中央側の端部までの距離と仮想平面から平面の左右外側の端部までの距離とが等しかった。これとは異なり、水平断面形状において、仮想平面から平面の左右中央側の端部までの距離よりも仮想平面から平面の左右外側の端部までの距離が大きくてもよい。
(6)水平断面形状において、各棚面の内側湾曲面の曲率半径は以下に示すようにしてもよい。水平断面形状において、内側湾曲面の曲率半径は、棚面の上端から到達部近傍まで略一定にしてもよい。水平断面形状において、内側湾曲面の曲率半径は、到達部の上下近傍で徐々に大きくしてもよい。水平断面形状において、内側湾曲面の曲率半径は、到達部の下方において略一定にしてもよい。上下近傍で徐々に近傍まで略一定にしてもよい。水平断面形状において、内側湾曲面の曲率半径は、端面の平面が無くなる部分から実施形態1における図10及び図11に示す断面に相当する位置までにおいて、下方に向けて徐々に大きくしてもよい。
(7)実施形態1では、各棚面の平面は棚面の上端から下方に延び、棚面の上下方向の約3/4の長さを有していた。これとは異なり、棚面の上端から下端までの全領域に平面が存在してもよい。この場合、水平断面形状において、各棚面の下部における平面が便鉢部の左右中央の前方を向くようにする。
(8)実施形態1では、各棚面が外側湾曲面、内側湾曲面、及び平面を具備していた。これとは異なり、各棚面は、平面のみ、又は外側湾曲面及び内側湾曲面のいずれか一方と平面とを具備してもよい。
(9)実施形態1では、各棚面の上端から平面が下方に延びている。これとは異なり、各棚面の上端部を外側湾曲面及び内側湾曲面のみから構成してもよい。
(10)水平断面形状において、棚面は、上端から下端までの全領域において、仮想平面から左右中央側の端部までの距離よりも仮想平面から左右外側の端部までの距離が大きい。これとは異なり、水平断面形状において、棚面の少なくとも一部が仮想平面から左右中央側の端部までの距離よりも仮想平面から左右外側の端部までの距離が等しくてもよい。
(11)各棚面の左右幅は以下に示すようにしてもよい。棚面の上端から下方に向けて左右幅が一定に延びた第1領域と、第1領域の下端に連続して下方に延び、左右幅が下方に向けて徐々に小さくなる第2領域と、第2領域の下端に連続して下方に延び、左右幅が一定の第3領域とを有していてもよい。第1領域は、実施形態1における図6から図8に示す各断面に相当する位置である。具体的には、第1領域は、棚面の上端から到達部近傍まで延びている。第2領域は、実施形態1における図8に示す断面に相当する位置から棚面の平面が無くなる位置である。具体的には、第2領域は、到達部近傍から棚面の平面が無くなる付近まで延びている。
(12)各棚面の左右幅は棚面の上端から下端まで徐々に小さくなってもよいし、段階的に小さくなってもよい。
(13)水平断面形状において、各棚面の外側湾曲面の曲率半径は以下に示すようにしてもよい。水平断面形状において、実施形態1における図6から図8に示す断面に相当する位置において、略一定にしてもよい。実施形態1における図9に示す断面に相当する位置から下端までにおいて、略一定にしてもよい。到達部の下方を除いて、略一定にしてもよい。
10…便鉢部、20…棚面、20H…平面、20SR…外側湾曲面、20UR…内側湾曲面、100…スプレッダ(吐水部)、S…外側便鉢面、U…中央便鉢面、X…到達部

Claims (8)

  1. 洗浄水を下方前端部に誘導する棚面を有した便鉢部を備え、
    前記棚面は上下方向に延びた平面を具備しており、
    施工された状態における水平断面形状において、前記平面の左右幅は上端と下端との間で変化している小便器。
  2. 壁面に当接する壁付け面を備えており、
    前記施工された状態において、前記壁面の前記壁付け面を当接され、
    前記水平断面形状において、前記平面は、前記棚面の上端から下端までの全領域において、前記壁付け面と同一平面上の仮想平面から左右外側の端部までの距離と、前記仮想平面から左右中央側の端部までの距離との差が高さによって変化する請求項1に記載の小便器。
  3. 前記棚面よりも上方に設けられ、吐水される洗浄水の一部が前記棚面よりも左右外側に位置する外側便鉢面を流れて前記棚面に到達するように前記洗浄水を吐水する吐水部を備え、
    前記水平断面形状において、前記外側便鉢面において最も左右外側を流れた洗浄水が前記棚面に到達する到達部より下方の前記平面は、前記仮想平面から左右中央側の端部までの距離よりも前記仮想平面から左右外側の端部までの距離が大きい又は等しい請求項1及び2のいずれか1項に記載の小便器。
  4. 前記棚面は、前記棚面よりも左右外側に位置する外側便鉢面に連続した外側湾曲面と、前記棚面よりも左右中央側に位置する中央便鉢面に連続した内側湾曲面とを具備しており、
    前記水平断面形状において、前記外側湾曲面の曲率半径と、前記内側湾曲面の曲率半径との少なくとも一方が前記棚面の上端と下端との間で変化している請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の小便器。
  5. 前記棚面は、前記棚面よりも左右中央側に位置する中央便鉢面に連続した内側湾曲面を具備しており、
    前記水平断面形状において、前記棚面の下端部における前記内側湾曲面の曲率半径は、前記棚面の下端部よりも上側の前記内側湾曲面の曲率半径に比べて大きい請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の小便器。
  6. 前記棚面よりも上方に設けられ、吐水される洗浄水の一部が前記棚面よりも左右外側に位置する外側便鉢面を流れて前記棚面に到達するように前記洗浄水を吐水する吐水部を備え、
    前記棚面は、前記棚面よりも左右外側に位置する前記外側便鉢面に連続した外側湾曲面を具備しており、
    前記水平断面形状において、前記外側便鉢面において最も左右外側を流れた洗浄水が前記棚面に到達する到達部の下方近傍の前記外側湾曲面の曲率半径が、前記到達部の前記外側湾曲面の曲率半径に比べて大きい請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の小便器。
  7. 前記水平断面形状において、前記棚面は、前記外側湾曲面の曲率半径と前記内側湾曲面の曲率半径との大小関係が前記棚面の上端から下端までの間で入れ替わる請求項4から請求項6までのいずれか1項に記載の小便器。
  8. 前記水平断面形状において、前記棚面の上部における前記内側湾曲面の曲率半径が前記棚面の上部における前記外側湾曲面の曲率半径よりも小さく、前記棚面の下部における前記内側湾曲面の曲率半径が前記棚面の下部における前記外側湾曲面の曲率半径よりも大きい請求項7に記載の小便器。
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