JP7148835B2 - 水洗大便器 - Google Patents

水洗大便器 Download PDF

Info

Publication number
JP7148835B2
JP7148835B2 JP2016223229A JP2016223229A JP7148835B2 JP 7148835 B2 JP7148835 B2 JP 7148835B2 JP 2016223229 A JP2016223229 A JP 2016223229A JP 2016223229 A JP2016223229 A JP 2016223229A JP 7148835 B2 JP7148835 B2 JP 7148835B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shelf
bowl
rim
bowl portion
flush toilet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016223229A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018080503A (ja
Inventor
周 頭島
理彰 桃枝
祐紀 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2016223229A priority Critical patent/JP7148835B2/ja
Priority to CN201710799298.0A priority patent/CN108071158B/zh
Priority to US15/808,365 priority patent/US10633849B2/en
Publication of JP2018080503A publication Critical patent/JP2018080503A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7148835B2 publication Critical patent/JP7148835B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03DWATER-CLOSETS OR URINALS WITH FLUSHING DEVICES; FLUSHING VALVES THEREFOR
    • E03D11/00Other component parts of water-closets, e.g. noise-reducing means in the flushing system, flushing pipes mounted in the bowl, seals for the bowl outlet, devices preventing overflow of the bowl contents; devices forming a water seal in the bowl after flushing, devices eliminating obstructions in the bowl outlet or preventing backflow of water and excrements from the waterpipe
    • E03D11/02Water-closet bowls ; Bowls with a double odour seal optionally with provisions for a good siphonic action; siphons as part of the bowl
    • E03D11/08Bowls with means producing a flushing water swirl
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03DWATER-CLOSETS OR URINALS WITH FLUSHING DEVICES; FLUSHING VALVES THEREFOR
    • E03D11/00Other component parts of water-closets, e.g. noise-reducing means in the flushing system, flushing pipes mounted in the bowl, seals for the bowl outlet, devices preventing overflow of the bowl contents; devices forming a water seal in the bowl after flushing, devices eliminating obstructions in the bowl outlet or preventing backflow of water and excrements from the waterpipe
    • E03D11/02Water-closet bowls ; Bowls with a double odour seal optionally with provisions for a good siphonic action; siphons as part of the bowl
    • E03D11/06Bowls with downwardly-extending flanges for the sake of flushing

Description

本発明は、水洗大便器に係り、特に、洗浄水源から供給される洗浄水によって洗浄されて汚物を排出する水洗大便器に関する。
従来から、洗浄水源から供給される洗浄水によって洗浄されて汚物を排出する水洗大便器として、例えば、特許文献1に記載されているように、リム内壁面の視認性を高めるために、リム内壁面が下方から上方に向かって外側に傾斜しているものや、リム内壁面が垂直に立ち上がっているものが知られている。
また、上述した特許文献1に記載されているように、リム内壁面が下方から上方に向かって内側に傾斜しているものについても知られている。
さらに、特許文献2に記載されているように、従来の水洗大便器として、リム内壁面が全周に亘ってオーバーハング形状になっているものや、リム内壁面の一部がオーバーハング形状になっているものについても知られている。
特開2009-97172号公報 特許第3381261号公報(国際公開第98/016696号)
しかしながら、上述した従来のような水洗大便器において、リム内壁面が下方から上方に向かって外側に傾斜した形態や、リム内壁面が垂直に立ち上がった形態については、ボウル部の汚物受け面の上縁に洗浄水を旋回させるための棚部が設けられると、ボウル部よりも前方且つ上方の使用者側から見て棚部が露出された状態となる。
したがって、使用者にとっては、汚物が棚部に付着するのではないかという見た目の不安感が生じ易いと共に、便器の意匠性を低下させる要因にもなっているという問題がある。
一方、リム内壁面が全周に亘って大きなオーバーハング形状にした場合には、リム内壁面の視認性が極度に低下してしまい、清掃性も低下するという問題がある。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、リム内壁面の視認性を維持しつつ、棚部の露出量を低減させて、汚物の付着し易さに関する見た目の不安感を解消することができる水洗大便器を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、洗浄水源から供給される洗浄水によって洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、ボウル形状の汚物受け面と、この汚物受け面の上縁よりも上方に形成される棚部と、上記汚物受け面の上縁と上記棚部の内縁との間を曲面にて連結する内側連結部と、上記棚部の外縁から外側へ延びる外側連結部と、この外側連結部の外縁から立ち上がるリム内壁面を形成するリム部と、を備えたボウル部と、上記ボウル部内に洗浄水を吐水するリム吐水部と、を有し、上記ボウル部は、このボウル部を前後方向に二等分する左右方向に延びる中心軸線に対して前方側及び後方側にそれぞれ形成される前方側領域及び後方側領域をそれぞれ備えており、上記リム内壁面は、その下方から上方に向かって上記ボウル部の内側に張り出したオーバーハング部分を備えており、上記ボウル部の平面視において、上記ボウル部の前方側領域の上記棚部の表面積は、上記ボウル部の前方側領域の上記汚物受け面の表面積よりも小さく、上記ボウル部の前方側領域の少なくとも一部の鉛直断面において、上記内側連結部は、上記汚物受け面の上縁と上記棚部の内縁との間を内側に向かって凸湾曲状の曲面にて連結されていると共に、上記外側連結部は、上記棚部の外縁から外側に向かって凹湾曲状の曲面で形成されており、上記オーバーハング部分の下端よりも上記ボウル部の内側に張り出した水平方向のオーバーハング量(W1)と上記棚部の幅(W2)との比率(W1/W2)は、1.0より小さく設定され、上記ボウル部の前方側領域の鉛直断面における上記内側連結部の第1曲面(C4)の第1曲率半径(ρ4)が、上記ボウル部の前方側領域の鉛直断面における上記外側連結部の第2曲面(C1)の第2曲率半径(ρ1)より大きく形成されており、
上記ボウル部内の前端付近における上記リム内壁面は、下方から上方に向かって上記ボウル部の外側へ傾斜していると共に、上記リム内壁面のオーバーハング部分は、その下端から上方に且つ上記ボウル部の内側に向かって傾斜した傾斜面を形成していることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、ボウル部の前方側領域の少なくとも一部の鉛直断面において、内側連結部が、汚物受け面の上縁と棚部の内縁との間を内側に向かって凸湾曲状の曲面にて連結されていると共に、外側連結部が、棚部の外縁から外側に向かって凹湾曲状の曲面で形成されており、におけるリム内壁面のオーバーハング部分の下端よりもボウル部の内側に張り出した水平方向のオーバーハング量(W1)と棚部の幅(W2)との比率(W1/W2)が1.0より小さく設定されていると共に、ボウル部の前方側領域の鉛直断面における内側連結部の第1曲面(C4)の第1曲率半径(ρ4)が、ボウル部の前方側領域の鉛直断面における外側連結部の第2曲面(C1)の第2曲率半径(ρ1)より大きく形成されていることにより、ボウル部よりも前方且つ上方の使用者側から見て、リム内壁面の視認性を効果的に維持することができると共に、ボウル部の前方側領域における棚部の外縁が見え難く、棚部の露出量を効果的に低減させることができる。
したがって、汚物が棚部に付着し易くなることを抑制することができ、見た目の不安感を解消することができる。
また、ボウル部内の前端付近におけるリム内壁面が、下方から上方に向かって上記ボウル部の外側へ傾斜していると共に、このリム内壁面のオーバーハング部分が、その下端から上方に且つボウル部の内側に向かって傾斜した傾斜面を形成しているため、ボウル部よりも前方且つ上方の使用者側から見て、リム内壁面の視認性をより効果的に維持することができると共に、棚部の露出量をより効果的に低減させることができる。
したがって、汚物が棚部に付着し易くなることを抑制することができ、見た目の不安感を解消することができる。
本発明において、好ましくは、上記傾斜面は、その鉛直面に対する傾斜角度が上記リム内壁面の全周のうちの上記ボウル部内の前端付近で最大となるように設定されている。
このように構成された本発明においては、リム内壁面のオーバーハング部分の傾斜面について、その鉛直面に対する傾斜角度がリム内壁面の全周のうちのボウル部内の前端付近で最大となるように設定されているため、特に、ボウル部内の前端付近の棚部の露出量をより効果的に低減させることができる。
また、例えば、小便がぶつかりやすいボウル部内の前端付近のリム内壁面に小便がぶつかった場合においても、小便がリム内壁面のオーバーハング部分の傾斜面に沿って駆け上がってボウル部の外部へ飛び出すことを抑制することができる。
さらに、ボウル部内の前端付近のリム内壁面のオーバーハング部分の傾斜角度が最大となる傾斜面により、水洗大便器の施工時等において把持がし易くなるため、施工性についても向上させることができる。
本発明において、好ましくは、上記ボウル部の内側に張り出した水平方向のオーバーハング量(W1)と上記棚部の幅(W2)との比率(W1/W2)は、0.2以上に設定されている。
このように構成された本発明においては、ボウル部の前方側領域におけるリム内壁面のオーバーハング部分の下端よりもボウル部の内側に張り出した水平方向のオーバーハング量(W1)と棚部の幅(W2)との比率(W1/W2)が0.2以上に設定されていることにより、ボウル部よりも前方且つ上方の使用者側から見て、リム内壁面の視認性を効果的に維持することができると共に、ボウル部の前方側領域における棚部の外縁が見え難く、棚部の露出量を効果的に低減させることができる。
したがって、汚物が棚部に付着し易くなることを抑制することができ、見た目の不安感を解消することができる。
本発明において、好ましくは、上記外側連結部は、曲面にて上記棚部の外縁と上記リム内壁面の下端とを連結するものであり、この外側連結部の曲面の上下方向の曲率半径は、上記ボウル部の側方よりも後方の方が大きくなるように設定されている。
このように構成された本発明においては、ボウル部の棚部の外縁から外側へ延びる外側連結部が、棚部の外縁とリム内壁面の下端とを連結するものであり、この外側連結部の曲面の上下方向の曲率半径が、ボウル部の側方よりも後方の方が大きくなるように設定されているため、ボウル部よりも前方且つ上方の使用者側から見て、ボウル部の側方よりも後方の棚部の外縁とリム内壁面の下端との外側連結部(境界)を目立ち難くすることができる。
したがって、ボウル部の側方よりも後方のリム内壁面の視認性をさらにより効果的に維持することができる。
本発明において、好ましくは、上記棚部の幅は、上記ボウル部の側方よりも後方の方が小さくなるように設定されている。
このように構成された本発明においては、棚部の幅がボウル部の側方よりも後方の方が小さくなるように設定されているため、ボウル部よりも前方且つ上方の使用者側から見て、ボウル部の側方よりも後方の棚部の存在を目立たなくさせることができる。
したがって、ボウル部の側方よりも後方のリム内壁面の視認性をさらにより効果的に維持することができると共に、汚物がボウル部の側方よりも後方の棚部に付着し易くなることを抑制することができ、見た目の不安感を解消することができる。
本発明において、好ましくは、上記棚部の幅は、上記ボウル部の側方よりも前方の方が大きくなるように設定されている。
このように構成された本発明においては、棚部の幅がボウル部の側方よりも前方の方が大きくなるように設定されているため、ボウル部よりも前方且つ上方の使用者側から見て、リム内壁面の視認性を効果的に維持することができると共に、ボウル部の側方よりも前方の棚部を見え難くすることができ、棚部の露出量を効果的に低減させることができる。
したがって、汚物が棚部に付着し易くなることを抑制することができ、見た目の不安感を解消することができる。
本発明において、好ましくは、上記傾斜面は、上記オーバーハング部分の下端から上方の上記オーバーハング部分の内縁まで傾斜している。
本発明の水洗大便器によれば、リム内壁面の視認性を維持しつつ、棚部の露出量を低減させて、汚物の付着し易さに関する見た目の不安感を解消することができる。
本発明の第1実施形態による水洗大便器の便器本体の中央側面断面図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器の便器本体の平面図である。 図2のIII-III線に沿った断面図である。 図2のIV-IV線に沿った断面図である。 図2のV-V線に沿った断面図である。 本発明の第2実施形態による水洗大便器におけるボウル部の前端付近における図3と同様な断面図である。 本発明の第2実施形態による水洗大便器におけるボウル部の左端付近における図4と同様な断面図である。
つぎに、図1~図5を参照して、本発明の第1実施形態による水洗大便器について説明する。
まず、図1は、本発明の第1実施形態による水洗大便器の便器本体の中央側面断面図である。また、図2は、本発明の第1実施形態による水洗大便器の便器本体の平面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の第1実施形態による水洗大便器1は、陶器製の便器本体2を備えている。また、この便器本体2については、陶器製以外の樹脂製等であってもよい。
ここで、図1及び図2に示す本実施形態の水洗大便器1においては、便器本体2の上面に便座及び便蓋が設けられていると共に、その後方側には、使用者の局部を洗浄する衛生洗浄部や便器本体2への給水機能に関与する給水系機能部等の機能部等が設けられているが、これらについては図示せず、説明を省略する。
また、図1及び図2に示すように、便器本体2は、ボウル形状の汚物受け面4と、この汚物受け面4の上縁4aに形成される棚部6と、この棚部6の外縁6aから立ち上がるように形成されたリム部8とからなるボウル部10を備えている。
さらに、図1に示すように、便器本体2は、ボウル部10の下方に入口部12aが接続されて、ボウル部10内の汚物を排出する排水路である排水トラップ管路12を備えている。
ここで、図1及び図2に示す本発明の第1実施形態による水洗大便器1においては、便器本体2のボウル部10の平面視において、ボウル部10を前後方向に二等分するように水平左右方向に延びる中心軸線を「X」で示し、ボウル部10を左右方向に二等分するように水平前後方向に延びる中心軸線を「Y」で示し、ボウル部10の中心Oを通る鉛直方向に延びる中心軸線を「Z」で示している。
また、図2に示すように、水洗大便器1の前後左右の方向については、「前」、「後」、「左」、「右」でそれぞれ示している。
そして、図1及び図2に示すように、水洗大便器1のボウル部10における中心O、水平左右方向の中心軸線X、及び鉛直方向の中心軸線Zに対して、前方側、後方側のそれぞれの領域について、「前方側領域F」、「後方側領域B」とそれぞれ定義している。
さらに、図2に示すように、水洗大便器1のボウル部10における中心O、水平前後方向の中心軸線Yに対して、前方から見て左側、右側のそれぞれの領域について、「左側領域L」、「右側領域R」とそれぞれ定義している。
つぎに、図1及び図2に示すように、ボウル部10の前方側領域F内の右側領域Rのリム部8の内部には、リム吐水部の一部として機能するリム通水路14が形成されている。
また、このリム通水路14の下流端には、ボウル部10内に洗浄水を後方に吐水して旋回流を形成するリム吐水部の一部として機能する単一のリム吐水口16が形成されている。
すなわち、リム吐水部は、ボウル部10のリム部8に設けられて洗浄水を吐水するリム吐水口16をリム部8の全周において1つ形成し、このリム吐水口16はボウル部10の前方側領域F内の右側領域Rのリム部8に設けられて洗浄水を後方に吐水するものである。
さらに、図2に示すように、リム通水路14の上流側は、導水管18に接続されている。この導水管18の上流側は、洗浄水源である水道(図示せず)に直結されており、この水道の給水圧力を利用して、導水管18からリム通水路14内に供給された洗浄水は、リム通水路14内で前方へ導かれ、その後、内側且つ後方側に屈曲し、下流側のリム吐水口16まで導かれるようになっている。
そして、リム吐水口16に導かれた洗浄水は、後方に向けて吐水(リム吐水)され、ボウル部10内を旋回することにより、ボウル部10内に旋回流が形成されるようになっている。
なお、本実施形態の水洗大便器1においては、リム通水路14がボウル部10の右側領域Rのリム部8の内部に設けられていると共に、単一のリム吐水口16が便器本体2の前方から見てボウル部10の前方側領域F且つ右側領域Rのリム部8の内周側に形成された形態について説明するが、このような形態に限られず、他の形態として、リム通水路14がボウル部10の左側領域Lのリム部8の内部に設けられていると共に、単一のリム吐水口16がボウル部10の前方側領域F且つ左側領域Lのリム部8の内周側に設けられて、リム吐水口16から後方に向けて吐水(リム吐水)が行われるような形態であってもよい。
また、単一のリム吐水口16については、ボウル部10の前方側領域F内のリム部8であれば、左側方又は右側方のいずれか一方の側方付近のリム部8に設けられていてもよい。
さらに、図1に示すように、ボウル部10の底部には、排水トラップ管路12の入口部12aに差し向けられるようにジェット吐水口20が形成されており、このジェット吐水口20からも給水系機能部(図示せず)からの吐水(ジェット吐水)が行われるようになっている。
なお、本実施形態による水洗大便器1においては、リム吐水口16によるリム吐水について水道の給水圧力を利用して行い、ジェット吐水口20によるジェット吐水について加圧ポンプ(図示せず)を制御することにより貯水タンク(図示せず)内の洗浄水を供給する、いわゆる、ハイブリット式の水洗大便器の形態について説明するが、このような形態に限られず、他の形態についても適用可能である。また、ジェット吐水口20によるジェット吐水について省略した形態であってもよい。
つぎに、図1~図5を参照して、本発明の第1実施形態による水洗大便器1のボウル部10の汚物受け面4の上縁部からリム部8までの部分の詳細について説明する。
まず、図3は、図2のIII-III線に沿った断面図であり、すなわち、本発明の第1実施形態による水洗大便器1におけるボウル部10の前端付近の断面図である。
また、図4は、図2のIV-IV線に沿った断面図であり、すなわち、本発明の第1実施形態による水洗大便器1におけるボウル部10の左端付近の断面図である。
さらに、図5は、図2のV-V線に沿った断面図であり、すなわち、本発明の第1実施形態による水洗大便器1におけるボウル部10の後端付近の断面図である。
まず、図3~図5に示すように、ボウル部10は、棚部6の外縁6aから外側へ延びる連結部として、棚部6の外縁6aとリム部8の下端8aとの間を各曲面C1,C2,C3にてそれぞれ連結する外側連結部22を備えている。そして、リム部8のリム内壁面8bは、この外側連結部22の外縁から立ち上がるように形成されている。
同様に、ボウル部10は、汚物受け面4の上縁4aと棚部6の内縁6bとの間を各曲面C4,C5,C6にてそれぞれ連結する内側連結部24を備えている。
また、図2に示すように、ボウル部10の前方側領域F且つ右側領域Rにおける棚部6の外縁6aは、リム吐水口16よりもボウル部10の内側に位置しており、ボウル部10の前方側領域F且つ左側領域Lにおける棚部6の外縁6aとほぼ左右対称となっている。
つぎに、図3~図5に示すように、リム部8は、その下端8aから立ち上がるようにリム内壁面8bを形成し、このリム内壁面8bは、その下方から上方に向かってボウル部10の内側に張り出したオーバーハング部分8cを備えている。
ここで、図3及び図4に示すように、ボウル部10の前方側領域Fにおけるオーバーハング部分8cの下端を「オーバーハング下端8d」とし、このオーバーハング下端8dよりもボウル部10の内側に最も張り出したオーバーハング部分8cの内縁を「オーバーハング内縁8e」とすると、図3に示すボウル部10の前方側領域Fの前端付近におけるオーバーハング部分8cの下端8dから内縁8eまでの水平方向のオーバーハング量W1は、例えば、10mmに設定されている。
同様に、図4に示すボウル部10の前方側領域Fの左端付近におけるオーバーハング部分8cの下端8dから内縁8eまでの水平方向のオーバーハング量W1についても、例えば、10mmに設定されている。
一方、図3に示すボウル部10の前方側領域Fの前端における棚部6の内縁6bから外縁6aまでの水平方向の棚幅W2は、例えば、20mmに設定されているが、図4に示すボウル部10の前方側領域Fの左端付近における棚部6の内縁6bから外縁6aまでの水平方向の棚幅W2は、例えば、10mmに設定されている。
したがって、図3に示すボウル部10の前方側領域Fの前端付近におけるオーバーハング量W1と棚幅W2との比率W1/W2は、例えば、0.5となっているが、図4に示すボウル部10の前方側領域Fの左端付近におけるオーバーハング量W1と棚幅W2との比率W1/W2は、例えば、1.0となっている。
なお、本実施形態では、ボウル部10の前方側領域Fにおけるオーバーハング量W1と棚幅W2との比率W1/W2は、例えば、0.2以上且つ1.0より小さく設定されていることが好ましく、0.3~0.7に設定されていることが最も好ましい。
これらにより、ボウル部10よりも前方且つ上方の使用者側から見て、図2に示すように、リム内壁面8bの視認性を効果的に維持することができると共に、ボウル部10の前方側領域Fにおける棚部6の外縁6aが見え難く、棚部6の露出量を効果的に低減させることができるようになっている。さらに、汚物が棚部6に付着し易くなることを抑制することができ、見た目の不安感を解消することができるようにもなっている。
つぎに、図3~図5に示すように、リム内壁面8bのオーバーハング部分8cは、その下端8dから斜め上方に且つボウル部10の内側の内縁8eに向かって傾斜した傾斜面S1~S3を形成している。
また、図3に示すボウル部10の前方側領域Fの前端付近におけるオーバーハング部分8cの傾斜面S1は、その鉛直面V1に対する傾斜角度α1がリム内壁面8bの全周のうちのボウル部10内の前端付近で最大となるように設定されている。
すなわち、図3に示すボウル部10の前方側領域Fの前端付近におけるオーバーハング部分8cの傾斜面S1の傾斜角度α1は、図4に示すボウル部10の前方側領域Fの左端付近におけるオーバーハング部分8cの傾斜面S2の傾斜角度α2(<α1)よりも大きくなるように設定され、図5に示すボウル部10の後方側領域Bの後端付近におけるオーバーハング部分8cの傾斜面S3の傾斜角度α3(<α1)よりも大きくなるように設定されている。
なお、図3に示すボウル部10の前方側領域Fの前端付近におけるオーバーハング部分8cの傾斜面S1の傾斜角度α1については、例えば、5°~40°に設定されていることが好ましく、20°~30°に設定されていることが最も好ましい。
つぎに、図5に示すボウル部10の後方側領域Bの後端付近における棚部6の外縁6aとリム部8の下端8aとの間の外側連結部22の曲面C3の立面視の上下方向の曲率半径ρ3は、図4に示すボウル部10の前方側領域Fの左端付近における外側連結部22の曲面C2の立面視の上下方向の曲率半径ρ2(<ρ3)よりも大きく設定されており、外側連結部22の曲面C2,C3の立面視の上下方向の曲率半径ρ2,ρ3がボウル部10の側方よりも後方の方が大きくなるように設定されている。
ちなみに、図3に示すボウル部10の前方側領域Fの前端付近における外側連結部22の曲面C1の立面視の上下方向の曲率半径ρ1については、例えば、3mm~20mmに設定されていることが好ましく、5~10mmに設定されていることが最も好ましい。
また、図4に示すボウル部10の前方側領域Fの左端付近における外側連結部22の曲面C2の立面視の上下方向の曲率半径ρ2については、例えば、3mm~20mmに設定されていることが好ましく、5~10mmに設定されていることが最も好ましい。
さらに、図5に示すボウル部10の後方側領域Bの後端付近における外側連結部22の曲面C3の立面視の上下方向の曲率半径ρ3については、例えば、5mm~40mmに設定されることが好ましく、10~25mmに設定されることがより好ましい。
つぎに、図5に示すボウル部10の後方側領域Bの後端付近における棚部6の棚幅W3は、図4に示すボウル部10の前方側領域Fの左端付近における棚部6の棚幅W2(>W3)よりも小さく設定されており、棚部6の棚幅W2,W3は、ボウル部10の側方よりも後方の方が小さくなるように設定されている。
つぎに、図3に示すボウル部10の前方側領域Fの前端付近における棚部6の棚幅W2は、図4に示すボウル部10の前方側領域Fの左端付近における棚部6の棚幅W2よりも大きく設定されており、棚部6の棚幅W2は、ボウル部10の側方よりも前方の方が大きくなるように設定されている。
ちなみに、図3に示すボウル部10の前方側領域Fの前端付近における棚部6の棚幅W2については、例えば、5mm~50mmに設定されていることが好ましく、15~30mmに設定されていることが最も好ましい。
また、図4に示すボウル部10の前方側領域Fの左端付近における棚部6の棚幅W2については、例えば、5mm~30mmに設定されていることが好ましく、5~20mmに設定されていることが最も好ましい。
さらに、図5に示すボウル部10の後方側領域Bの後端付近における棚部6の棚幅W3については、例えば、0mm~20mmに設定されることが好ましく、0mm~10mmに設定されることが最も好ましい。
また、図3に示すボウル部10の前方側領域Fの前端付近における汚物受け面4の上縁4aと棚部6の内縁6bとの間の内側連結部24の曲面C4の立面視の上下方向の曲率半径ρ4については、例えば、20mm~70mmに設定されていることが好ましく、30~50mmに設定されていることが最も好ましい。
さらに、図4に示すボウル部10の前方側領域Fの左端付近における内側連結部24の曲面C5の立面視の上下方向の曲率半径ρ5については、例えば、5mm~35mmに設定されていることが好ましく、5~20mmに設定されていることが最も好ましい。
また、図5に示すボウル部10の後方側領域Bの後端付近における内側連結部24の曲面C6の立面視の上下方向の曲率半径ρ6については、例えば、30mm~80mmに設定されることが好ましく、35~55mmに設定されることがより好ましい。
つぎに、上述した本発明の第1実施形態による水洗大便器1における作用について説明する。
まず、本発明の第1実施形態による水洗大便器1によれば、ボウル部10の前方側領域Fにおけるリム内壁面8bのオーバーハング部分8cの下端8dよりもボウル部10の内側に張り出した水平方向のオーバーハング量W1と棚部6の棚幅W2との比率W1/W2が0.2以上且つ1.0より小さく設定されていることにより、ボウル部10よりも前方且つ上方の使用者側から見て、リム内壁面8bの視認性を効果的に維持することができると共に、ボウル部10の前方側領域Fにおける棚部6の外縁6aが見え難く、棚部6の露出量を効果的に低減させることができる。
したがって、汚物が棚部6に付着し易くなることを抑制することができ、見た目の不安感を解消することができる。
つぎに、本実施形態による水洗大便器1によれば、リム内壁面8bのオーバーハング部分8cが、その下端8dから上方に且つボウル部10の内側に向かって傾斜した傾斜面S1,S2,S3を形成しているため、ボウル部10よりも前方且つ上方の使用者側から見て、リム内壁面8bの視認性をより効果的に維持することができると共に、棚部の露出量をより効果的に低減させることができる。
したがって、汚物が棚部6に付着し易くなることを抑制することができ、見た目の不安感を解消することができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、リム内壁面8bのオーバーハング部分8cの傾斜面S1について、その鉛直面V1に対する傾斜角度α1がリム内壁面8bの全周のうちのボウル部10内の前端付近で最大となるように設定されているため、特に、ボウル部10内の前端付近の棚部6の露出量をより効果的に低減させることができる。
また、例えば、小便がぶつかりやすいボウル部10内の前端付近のリム内壁面8bに小便がぶつかった場合においても、小便がリム内壁面8bのオーバーハング部分8cの傾斜面S1に沿って駆け上がってボウル部10の外部へ飛び出すことを抑制することができる。
さらに、ボウル部10内の前端付近のリム内壁面8bのオーバーハング部分8cの傾斜角度α1が最大となる傾斜面S1により、水洗大便器1の施工時等において把持がし易くなるため、施工性についても向上させることができる。
さらに、本実施形態による水洗大便器1によれば、図5に示すボウル部10の後方側領域Bの後端付近における棚部6の外縁6aとリム部8の下端8aとの間の外側連結部22の曲面C3の立面視の上下方向の曲率半径ρ3は、図4に示すボウル部10の前方側領域Fの左端付近における外側連結部22の曲面C2の立面視の上下方向の曲率半径ρ2(<ρ3)よりも大きく設定されており、外側連結部22の曲面C2,C3の立面視の上下方向の曲率半径ρ2,ρ3がボウル部10の側方よりも後方の方が大きくなるように設定されているため、ボウル部10よりも前方且つ上方の使用者側から見て、ボウル部10の側方よりも後方の棚部6の外縁6aとリム内壁面8bの下端8aとの境界である外側連結部22を目立ち難くすることができる。
したがって、ボウル部10の側方よりも後方のリム内壁面8bの視認性をさらにより効果的に維持することができるようになっている。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、図5に示すボウル部10の後方側領域Bの後端付近における棚部6の棚幅W3は、図4に示すボウル部10の前方側領域Fの左端付近における棚部6の棚幅W2(>W3)よりも小さく設定されており、棚部6の棚幅W2,W3は、ボウル部10の側方よりも後方の方が小さくなるように設定されているため、ボウル部10よりも前方且つ上方の使用者側から見て、ボウル部10の側方よりも後方の棚部6の存在を目立たなくさせることができる。
したがって、ボウル部10の側方よりも後方のリム内壁面8bの視認性をさらにより効果的に維持することができると共に、汚物がボウル部10の側方よりも後方の棚部6に付着し易くなることを抑制することができ、見た目の不安感を解消することができる。
さらに、本実施形態による水洗大便器1によれば、図3に示すボウル部10の前方側領域Fの前端付近における棚部6の棚幅W2が、図4に示すボウル部10の前方側領域Fの左端付近における棚部6の棚幅W2よりも大きく設定されており、棚部6の棚幅W2が、ボウル部10の側方よりも前方の方が大きくなるように設定されているため、ボウル部10よりも前方且つ上方の使用者側から見て、リム内壁面8bの視認性を効果的に維持することができると共に、ボウル部10の側方よりも前方の棚部6を見え難くすることができ、棚部6の露出量を効果的に低減させることができる。
したがって、汚物が棚部6に付着し易くなることを抑制することができ、見た目の不安感を解消することができる。
つぎに、図6及び図7を参照して、本発明の第2実施形態による水洗大便器について説明する。
図6は、本発明の第2実施形態による水洗大便器におけるボウル部の前端付近における図3と同様な断面図であり、図7は、本発明の第2実施形態による水洗大便器におけるボウル部の左端付近における図4と同様な断面図である。
ここで、図6及び図7に示す本発明の第2実施形態による水洗大便器において、図1~図5に示す本発明の第1実施形態による水洗大便器1と同一部分については同一の符号を付し、これらの説明については省略する。
まず、図6及び図7に示すように、本発明の第2実施形態による水洗大便器100においては、ボウル部110が、本発明の第1実施形態による水洗大便器1のボウル部10の外側連結部22や内側連結部24に相当するものを備えていない点で、上述した第1実施形態による水洗大便器1と異なった構造となっている。
すなわち、本実施形態による水洗大便器100においては、棚部106の外縁106aとリム部108の下端108aとが、互いに曲面にて連結されることなく、互いに一致するように接続されていると共に、汚物受け面104の上縁104aと棚部106の内縁106bとが、互いに曲面にて連結されることなく、互いに一致するように接続されている。
また、図6及び図7に示すように、本発明の第2実施形態による水洗大便器100においては、図6に示すボウル部110の前方側領域Fの前端付近におけるオーバーハング部分108cの下端108dから内縁108eまでの水平方向のオーバーハング量W1は、例えば、10mmに設定されている。
同様に、図7に示すボウル部110の前方側領域Fの左端付近におけるオーバーハング部分108cの下端108dから内縁108eまでの水平方向のオーバーハング量W1についても、例えば、10mmに設定されている。
一方、図6に示すボウル部110の前方側領域Fの前端における棚部106の内縁106bから外縁106aまでの水平方向の棚幅W2は、例えば、33mmに設定されているが、図7に示すボウル部110の前方側領域Fの左端付近における棚部106の内縁106bから外縁106aまでの水平方向の棚幅W2は、例えば、25mmに設定されている
したがって、図6に示すボウル部110の前方側領域Fの前端付近におけるオーバーハング量W1と棚幅W2との比率W1/W2は、例えば、0.3となっているが、図7に示すボウル部110の前方側領域Fの左端付近におけるオーバーハング量W1と棚幅W2との比率W1/W2は、例えば、0.4なっている
なお、本実施形態では、ボウル部110の前方側領域Fにおけるオーバーハング量W1と棚幅W2との比率W1/W2は、例えば、0.2以上且つ1.0より小さく設定されていることが好ましく、0.2~0.5に設定されていることが最も好ましい。
つぎに、本実施形態による水洗大便器100においては、上述した第1実施形態による水洗大便器1と同様に、図6に示すボウル部110の前方側領域Fの前端付近におけるオーバーハング部分108cの傾斜面S1について、その鉛直面V1に対する傾斜角度α1がリム内壁面108bの全周のうちのボウル部110内の前端付近で最大となるように設定されている。
すなわち、図6に示すボウル部110の前方側領域Fの前端付近におけるオーバーハング部分108cの傾斜面S1の傾斜角度α1が、図7に示すボウル部110の前方側領域Fの左端付近におけるオーバーハング部分108cの傾斜面S2の傾斜角度α2(<α1)よりも大きくなるように設定されている。
また、本実施形態による水洗大便器100においては、上述した第1実施形態による水洗大便器1と同様に、図6に示すボウル部110の前方側領域Fの前端付近における棚部106の棚幅W2(例えば、W2=34.5mm)が、図7に示すボウル部110の前方側領域Fの左端付近における棚部106の棚幅W2(例えば、W2=27.4mm)よりも大きく設定されており、棚部106の棚幅W2が、ボウル部110の側方よりも前方の方が大きくなるように設定されている。
ちなみに、図6に示すボウル部110の前方側領域Fの前端付近における棚部106の棚幅W2については、例えば、10mm~100mmに設定されていることが好ましく、20~50mmに設定されていることが最も好ましい。
また、図7に示すボウル部110の前方側領域Fの左端付近における棚部106の棚幅W2については、例えば、10mm~50mmに設定されていることが好ましく、15~30mmに設定されていることが最も好ましい。
上述した本発明の第2実施形態による水洗大便器100によれば、ボウル部110の前方側領域Fにおけるリム内壁面108bのオーバーハング部分108cの下端108dよりもボウル部110の内側に張り出した水平方向のオーバーハング量W1と棚部106の棚幅W2との比率W1/W2が0.2以上且つ1.0より小さく設定されていることにより、ボウル部110よりも前方且つ上方の使用者側から見て、リム内壁面108bの視認性を効果的に維持することができると共に、ボウル部110の前方側領域Fにおける棚部106の外縁106aが見え難く、棚部106の露出量を効果的に低減させることができる。
したがって、汚物が棚部106に付着し易くなることを抑制することができ、見た目の不安感を解消することができる。
また、本実施形態による水洗大便器100によれば、ボウル部110よりも前方且つ上方の使用者側から見て、リム内壁面108bの視認性をより効果的に維持することができると共に、棚部106の露出量をより効果的に低減させることができると共に、汚物が棚部106に付着し易くなることを抑制することができ、見た目の不安感を解消することができる。
また、例えば、小便がぶつかりやすいボウル部110内の前端付近のリム内壁面108bに小便がぶつかった場合においても、小便が図6に示すリム内壁面108bのオーバーハング部分108cの傾斜面S1に沿って駆け上がってボウル部110の外部へ飛び出すことを抑制することができる。
さらに、図6に示すボウル部110内の前端付近のリム内壁面108bのオーバーハング部分108cの傾斜角度α1が最大となる傾斜面S1により、水洗大便器100の施工時等において把持がし易くなるため、施工性についても向上させることができる。
さらに、本実施形態による水洗大便器100によれば、図6に示すボウル部110の前方側領域Fの前端付近における棚部106の棚幅W2が、図7に示すボウル部110の前方側領域Fの左端付近における棚部106の棚幅W2よりも大きく設定されており、棚部106の棚幅W2が、ボウル部110の側方よりも前方の方が大きくなるように設定されているため、ボウル部110よりも前方且つ上方の使用者側から見て、リム内壁面108bの視認性を効果的に維持することができると共に、ボウル部110の側方よりも前方の棚部106を見え難くすることができ、棚部106の露出量を効果的に低減させることができる。
したがって、汚物が棚部106に付着し易くなることを抑制することができ、見た目の不安感を解消することができる。
1 本発明の第1実施形態による水洗大便器
2 便器本体
4 汚物受け面
4a 汚物受け面の上縁
6 棚部
6a 棚部の外縁
6b 棚部の内縁
8 リム部
8a リム部の下端
8b リム内壁面
8c オーバーハング部分
8d オーバーハング下端
8e オーバーハング内縁
10 ボウル部
12 排水トラップ管路
12a 入口部
14 リム通水路(リム吐水部)
16 リム吐水口(リム吐水部)
18 導水管
20 ジェット吐水口
22 外側連結部(連結部)
24 内側連結部
100 本発明の第2実施形態による水洗大便器
104 汚物受け面
104a 汚物受け面の上縁
106 棚部
106a 棚部の外縁
106b 棚部の内縁
108 リム部
108a リム部の下端
108b リム内壁面
108c オーバーハング部分
108d オーバーハング下端
108e オーバーハング内縁
110 ボウル部
B ボウル部の後方側領域
C1 曲面
C2 曲面
C3 曲面
L ボウル部の左側領域
F ボウル部の前方側領域
O ボウル部の中心
R ボウル部の右側領域
S1 オーバーハング部分の傾斜面
S2 オーバーハング部分の傾斜面
S3 オーバーハング部分の傾斜面
V1 鉛直面
W1 オーバーハング部分の下端から内縁までの水平方向のオーバーハング量
W2 棚部の内縁から外縁までの水平方向の棚幅
W3 棚部の内縁から外縁までの水平方向の棚幅
X ボウル部の水平左右方向の中心軸線
Y ボウル部の水平前後方向の中心軸線
Z ボウル部の中心を通る鉛直方向の中心軸線
α1 オーバーハング部分の傾斜面の傾斜角度
α2 オーバーハング部分の傾斜面の傾斜角度
α3 オーバーハング部分の傾斜面の傾斜角度
ρ1 曲率半径
ρ2 曲率半径
ρ3 曲率半径

Claims (7)

  1. 洗浄水源から供給される洗浄水によって洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、
    ボウル形状の汚物受け面と、この汚物受け面の上縁よりも上方に形成される棚部と、上記汚物受け面の上縁と上記棚部の内縁との間を曲面にて連結する内側連結部と、上記棚部の外縁から外側へ延びる外側連結部と、この外側連結部の外縁から立ち上がるリム内壁面を形成するリム部と、を備えたボウル部と、
    上記ボウル部内に洗浄水を吐水するリム吐水部と、を有し、
    上記ボウル部は、このボウル部を前後方向に二等分する左右方向に延びる中心軸線に対して前方側及び後方側にそれぞれ形成される前方側領域及び後方側領域をそれぞれ備えており、
    上記リム内壁面は、その下方から上方に向かって上記ボウル部の内側に張り出したオーバーハング部分を備えており、
    上記ボウル部の平面視において、上記ボウル部の前方側領域の上記棚部の表面積は、上記ボウル部の前方側領域の上記汚物受け面の表面積よりも小さく、
    上記ボウル部の前方側領域の少なくとも一部の鉛直断面において、上記内側連結部は、上記汚物受け面の上縁と上記棚部の内縁との間を内側に向かって凸湾曲状の曲面にて連結されていると共に、上記外側連結部は、上記棚部の外縁から外側に向かって凹湾曲状の曲面で形成されており、上記オーバーハング部分の下端よりも上記ボウル部の内側に張り出した水平方向のオーバーハング量(W1)と上記棚部の幅(W2)との比率(W1/W2)は、1.0より小さく設定され、上記ボウル部の前方側領域の鉛直断面における上記内側連結部の第1曲面(C4)の第1曲率半径(ρ4)が、上記ボウル部の前方側領域の鉛直断面における上記外側連結部の第2曲面(C1)の第2曲率半径(ρ1)より大きく形成されており、
    上記ボウル部内の前端付近における上記リム内壁面は、下方から上方に向かって上記ボウル部の外側へ傾斜していると共に、上記リム内壁面のオーバーハング部分は、その下端から上方に且つ上記ボウル部の内側に向かって傾斜した傾斜面を形成しており、上記オーバーハング部分の内縁の前後方向の位置は、上記棚部の外縁の前後方向の位置と同一であることを特徴とする水洗大便器。
  2. 上記傾斜面は、その鉛直面に対する傾斜角度が上記リム内壁面の全周のうちの上記ボウル部内の前端付近で最大となるように設定されている請求項1記載の水洗大便器。
  3. 上記ボウル部の内側に張り出した水平方向のオーバーハング量(W1)と上記棚部の幅(W2)との比率(W1/W2)は、0.2以上に設定されている請求項1又は2に記載の水洗大便器。
  4. 上記外側連結部は、曲面にて上記棚部の外縁と上記リム内壁面の下端とを連結するものであり、この外側連結部の曲面の上下方向の曲率半径は、上記ボウル部の側方よりも後方の方が大きくなるように設定されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の水洗大便器。
  5. 上記棚部の幅は、上記ボウル部の側方よりも後方の方が小さくなるように設定されている請求項4記載の水洗大便器。
  6. 上記棚部の幅は、上記ボウル部の側方よりも前方の方が大きくなるように設定されている請求項1乃至5の何れか1項に記載の水洗大便器。
  7. 上記傾斜面は、上記オーバーハング部分の下端から上方の上記オーバーハング部分の内縁まで傾斜している請求項1乃至6の何れか1項に記載の水洗大便器。
JP2016223229A 2016-11-16 2016-11-16 水洗大便器 Active JP7148835B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016223229A JP7148835B2 (ja) 2016-11-16 2016-11-16 水洗大便器
CN201710799298.0A CN108071158B (zh) 2016-11-16 2017-09-07 冲水大便器
US15/808,365 US10633849B2 (en) 2016-11-16 2017-11-09 Flush toilet having a bowl with a shelf

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016223229A JP7148835B2 (ja) 2016-11-16 2016-11-16 水洗大便器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018080503A JP2018080503A (ja) 2018-05-24
JP7148835B2 true JP7148835B2 (ja) 2022-10-06

Family

ID=62106866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016223229A Active JP7148835B2 (ja) 2016-11-16 2016-11-16 水洗大便器

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10633849B2 (ja)
JP (1) JP7148835B2 (ja)
CN (1) CN108071158B (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7115012B2 (ja) * 2018-04-19 2022-08-09 オムロン株式会社 遊技球発射装置
DE102019110573A1 (de) * 2018-04-27 2019-10-31 Lixil Corporation Toilettenbecken
JP7300249B2 (ja) * 2018-08-13 2023-06-29 株式会社Lixil 水洗大便器
JP7458176B2 (ja) 2019-11-29 2024-03-29 株式会社Lixil 水洗大便器
JP7105342B2 (ja) * 2020-12-18 2022-07-22 株式会社Lixil 水洗式大便器
JP7132551B1 (ja) * 2021-02-26 2022-09-07 Toto株式会社 水洗大便器
JP7158657B2 (ja) * 2021-02-26 2022-10-24 Toto株式会社 水洗大便器
PL244326B1 (pl) * 2021-09-29 2024-01-08 Cersanit Spolka Akcyjna Miska ustępowa spłukiwana wodą
DE102022114693A1 (de) * 2022-06-10 2023-12-21 Meissen Keramik Gmbh Toilette mit Wasserspülung

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004011414A (ja) 2003-10-07 2004-01-15 Toto Ltd 水洗便器
JP2009097172A (ja) 2007-10-15 2009-05-07 Toto Ltd 水洗便器
US20120210505A1 (en) 2007-09-05 2012-08-23 Ideal Standard International Bvba Rimless toilet with flush water distribution apparatus
JP2015151845A (ja) 2014-02-19 2015-08-24 Toto株式会社 水洗大便器
JP2016501326A (ja) 2012-11-13 2016-01-18 エイエス アイピー ホールドシーオー リミテッド ライアビリティ カンパニー 呼び水型サイフォン式水洗トイレ
JP2016041880A (ja) 2014-08-18 2016-03-31 株式会社Lixil 水洗式大便器
JP2016094762A (ja) 2014-11-14 2016-05-26 Toto株式会社 水洗大便器

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4197599A (en) * 1978-12-05 1980-04-15 Tsai Kuo L Water-saving toilet bowl
GB2045311B (en) * 1979-04-03 1983-04-20 Armitage Shanks Ltd Water closet pan
JPH06287989A (ja) * 1993-04-06 1994-10-11 Toto Ltd 水洗便器
KR100388951B1 (ko) * 1996-10-15 2003-06-25 토토주식회사 수세(水洗)식 변기
AU2003261910A1 (en) * 2002-09-03 2004-03-29 Toto Ltd. Water closet
GB0522615D0 (en) * 2005-11-05 2005-12-14 Twyford Bathrooms Improved water closet pans
JP2008274679A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Toto Ltd サイホンゼット便器
CN102776934B (zh) * 2011-05-11 2015-07-15 Toto株式会社 冲水大便器
JP5093627B1 (ja) * 2011-07-14 2012-12-12 Toto株式会社 水洗大便器

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004011414A (ja) 2003-10-07 2004-01-15 Toto Ltd 水洗便器
US20120210505A1 (en) 2007-09-05 2012-08-23 Ideal Standard International Bvba Rimless toilet with flush water distribution apparatus
JP2009097172A (ja) 2007-10-15 2009-05-07 Toto Ltd 水洗便器
JP2016501326A (ja) 2012-11-13 2016-01-18 エイエス アイピー ホールドシーオー リミテッド ライアビリティ カンパニー 呼び水型サイフォン式水洗トイレ
JP2015151845A (ja) 2014-02-19 2015-08-24 Toto株式会社 水洗大便器
JP2016041880A (ja) 2014-08-18 2016-03-31 株式会社Lixil 水洗式大便器
JP2016094762A (ja) 2014-11-14 2016-05-26 Toto株式会社 水洗大便器

Also Published As

Publication number Publication date
CN108071158A (zh) 2018-05-25
JP2018080503A (ja) 2018-05-24
CN108071158B (zh) 2020-04-24
US10633849B2 (en) 2020-04-28
US20180135290A1 (en) 2018-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7148835B2 (ja) 水洗大便器
JP6573066B2 (ja) 水洗大便器
CN108071157B (zh) 冲水大便器
JP2015190245A (ja) 水洗大便器
JP6805507B2 (ja) 水洗大便器
JP7438482B2 (ja) 水洗大便器
US10370839B2 (en) Flush toilet
JP6848428B2 (ja) 水洗大便器
JP2018080504A (ja) 水洗大便器
JP2018048518A5 (ja)
JP6341359B2 (ja) 水洗大便器
JP6066043B2 (ja) 水洗大便器
JP7118355B2 (ja) 水洗大便器
JP5787110B2 (ja) 水洗大便器
JP2018119400A (ja) 水洗大便器
JP6921379B2 (ja) 便器装置
JP6802518B2 (ja) 水洗大便器
JP2018111949A (ja) 水洗式便器
JP2018048520A (ja) 水洗大便器
JP6828426B2 (ja) 水洗大便器
JP7218767B2 (ja) 水洗大便器
WO2018131439A1 (ja) 水洗式便器
JP2019027138A (ja) 水洗大便器
JP2019173324A (ja) 水洗大便器
JP7093507B2 (ja) 水洗大便器

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170427

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191011

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200918

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200930

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210310

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210506

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210915

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220824

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7148835

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150