JP2578405Y2 - 音声検波出力回路 - Google Patents

音声検波出力回路

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JP2578405Y2
JP2578405Y2 JP1991097023U JP9702391U JP2578405Y2 JP 2578405 Y2 JP2578405 Y2 JP 2578405Y2 JP 1991097023 U JP1991097023 U JP 1991097023U JP 9702391 U JP9702391 U JP 9702391U JP 2578405 Y2 JP2578405 Y2 JP 2578405Y2
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広 高木
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Sanyo Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はVTRやテレビジョン受
像機のインタキャリア方式による音声検波出力回路に関
するものであり、特に専用の集積化回路を使用する音声
検波出力回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インタキャリア方式によるテレビ
ジョン信号受信回路は図5に示す如く構成されている。
まず、アンテナ1で受信されたTV信号はチューナ2で
映像中間周波(IF)信号fv及び音声IF信号fsに変換
される。次にIF信号は映像中間周波増幅回路3にて増
幅されて映像検波回路4で検波され、映像信号とインタ
キャリア音声信号を得ている。このインタキャリア音声
信号はNTSC方式の場合、4.5MHzであり、帯域
通過フィルタ5及びリミッタ6を介してFM検波回路7
にて検波され、ディエンファシス回路8を通して音声信
号として取出される。
【0003】近年、IC技術の進歩に伴って種々の回路
がIC化されるようになり、インタキャリア方式の映像
IF信号及び音声IF信号処理用IC(三洋電機製LA
7545,LA7550等)が現れ、実用化されてい
る。例えば、LA7545は疑似同期検波方式にて映像
検波を行うICであり、図5の破線部分がワンチップで
構成されている。尚、このICのデータブック(’89
三洋半導体データブック映像機器集積回路編,CQ出版
社,’88年12月,p.166−175)には図4に
示す回路が推奨回路として提供されている。
【0004】この図4の回路では、帯域通過フィルタ5
を通過したインタキャリア音声信号はリミッタ6にて矩
形波に変換され、FM検波回路7に入力される。FM検
波回路7には移相器9が接続され、クオドラチャ検波方
式によって検波している。この移相器9は4.5MHz
セラミックディスクリミネータX1(またはディスクリミ
ネータコイルを使用する場合もあるが、無調整化や価格
面からディスクリミネータを使用することが多くなって
いる)を使用している。L1はアキシャルインダクタで2
2μH、R1は音声出力兼ダンピング抵抗で820Ω、C1
は直流阻止用コンデンサで0.01μFである。
【0005】尚、10は音声信号を通過させるフィルタで
あり、R2は音声出力レベル調整用抵抗、8はディエンフ
ァシス回路、C2は音声出力用コンデンサである。11はI
F信号処理用ICの電源回路である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
メーカ推奨回路に準じている回路構成において、使用す
るディスクリミネータX1の部品のばらつきにより、音の
善し悪しを決定する復調歪率に図3の破線で示すような
アバレを生じる場合がある(測定条件:400Hz,±
25kHz/DEV.)。尚、図3の横軸は周波数、縦
軸は復調歪率(対数目盛)である。
【0007】この復調歪率は3.5%以上になると実用
上問題となり、上述のようなアバレが生じると、3.5
%を越える場合があるため、好適な復調ができなくなる
恐れがある(ディスクリミネータX1単品での復調歪率の
リミットは2.5%以下と規格化されている)。
【0008】このようなアバレが生じる原因は、セラミ
ックディスクリミネータX1が圧電共振特性を利用したも
のであるため、必然的に4.5MHzの振動の他に、奇
数次の高次振動による高調波が発生することによる。図
2の破線は、図6(a)にしめすようなセラミックディ
スクリミネータX1単独のインピーダンス特性であり、
4.5MHzの3次高調波である13.5MHzの成分
が大きいことが分かる。尚、図2の横軸は周波数、縦軸
はインピーダンス(対数目盛)である。
【0009】また、このディスクリミネータX1へ入力さ
れる信号はその前段のIF信号処理ICの中のリミッタ
6により矩形波に変換されており、その信号にも奇数次
の高調波成分が含まれている。
【0010】さらに、クオドラチュア検波回路は移相器
9の位相カーブを利用する検波方式であり、位相カーブ
の発生している周波数域で検波する機能を持つ。
【0011】従って、復調歪率のアバレはリミッタ6よ
り発生する高調波成分とセラミックディスクリミネータ
X1の高次振動、特に3次振動がちょうど重なり合うと、
音声検波出力が本来の復調特性に悪影響を与えることに
なる。
【0012】これに対しては、インダクタL1の自己共振
点がセラミックディスクリミネータX1の3次高調波の近
辺にあるものを使用すれば抑圧されるが、一般的に使用
するインダクタでは困難である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願は上述の課題に鑑み
成されたものであり、現行の推奨回路の問題を非常に簡
単に且つ効果的に解決するものである。
【0014】即ち、本願考案はインタキャリア音声信号
が入力されるクオドラチュア方式のFM検波回路と、セ
ラミックディスクリミネータX1及びインダクタL1を直列
に接続したものと抵抗R1及びキャパシタC1を直列に接続
したものとを並列接続して構成される前記FM検波回路
7の移相器9を有する音声検波出力回路において、前記
移相器9のインダクタL1と並列に接続されるキャパシタ
C3を有することを特徴とする音声検波出力回路である。
【0015】
【作用】本願考案によれば、移相器9を構成するインダ
クタL1の自己共振点を低域側にシフトさせることができ
るため、インタキャリア音声信号の周波数域には復調歪
率のアバレが生じない。
【0016】
【実施例】本願の特徴は、インダクタL1と並列に小容量
のコンデンサC3を配設したことである。本願の一実施例
を図1に示す。図1において、図4の従来例と同一の部
分は同一の番号を付してある。図4のものに本願考案を
実施する場合、例えば、22μHのアキシャルインダク
タL1に並列接続されるコンデンサC3は5pF程度のもの
が適当である。尚、このコンデンサC3はインダクタL1の
自己共振点を低域側にずらすだけで、他の特性には殆ど
影響を与えない。
【0017】この時の、図6(b)の移相器9のインピ
ーダンス特性を図2に実線で示す。同図の破線のセラミ
ックディスクリミネータX1単独のインピーダンス特性に
みられた3次の高調波成分が改善されることが分かる。
【0018】従って、復調歪率は図3の実線に示す如く
なり、4.5MHzの歪率のアバレが抑制されるととも
に、復調歪率の値も1.5%以下に改善される。
【0019】
【考案の効果】上述の本願考案によれば、現行のメーカ
推奨回路にキャパシタを追加するという、特別な部品を
使用すること無しに、簡単且つ効果的に音声検波出力回
路の復調歪率が改善することができる。即ち、従来は復
調歪率にアバレが発生して3.5%以上であったものが
このアバレを抑制して、1.5%以下とすることができ
る。
【0020】さらに、従来の回路にみられた部品による
ばらつきも圧縮することができ、生産性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】音声検波出力回路である。
【図2】インピーダンス特性図である。
【図3】復調歪率特性図である。
【図4】従来の音声検波出力回路図である。
【図5】インタキャリア方式のテレビジョン信号受信回
路の要部ブロック図である。
【図6】インピーダンス特性測定時の回路図である。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 チューナ 3 映像中間周波増幅回路 4 映像検波回路 5 4.5MHz帯域通過フィルタ 6 リミッタ 7 FM検波回路 8 ディエンファシス回路 9 移相器 L1 アキシャルインダクタ R1 音声出力兼ダンピング抵抗 C1 直流阻止用コンデンサ X1 セラミックディスクリミネータ 10 フィルタ R2 音声出力レベル用抵抗 C2 音声出力用コンデンサ 11 電源回路

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インタキャリア音声信号が入力されるク
    オドラチュア方式のFM検波回路7と、セラミックディ
    スクリミネータX1及びインダクタL1を直列に接続したも
    のと抵抗R1及びキャパシタC1を直列に接続したものとを
    並列接続して構成される前記FM検波回路7の移相器9
    を有する音声検波出力回路において、前記移相器9のイ
    ンダクタL1と並列に接続されるキャパシタC3を有するこ
    とを特徴とする音声検波出力回路。
JP1991097023U 1991-11-26 1991-11-26 音声検波出力回路 Expired - Lifetime JP2578405Y2 (ja)

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JPH0548481U JPH0548481U (ja) 1993-06-25
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