JP2577534B2 - 曲面出隅付き板 - Google Patents

曲面出隅付き板

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JP2577534B2 JP13279294A JP13279294A JP2577534B2 JP 2577534 B2 JP2577534 B2 JP 2577534B2 JP 13279294 A JP13279294 A JP 13279294A JP 13279294 A JP13279294 A JP 13279294A JP 2577534 B2 JP2577534 B2 JP 2577534B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、収納棚の棚板、机やカ
ウンタの天板、或いは壁面に突出した柱の角部の内装材
などとして好適に利用できる曲面出隅付き板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、収納棚の棚板、机やカウンタ
の天板などに用いられる板材として、角部の外表面が曲
面に形成された曲面出隅付き板が知られている。
【0003】この種曲面出隅付き板は、板材の裏面側の
側端縁から適当距離の位置に、角部外表面を形成する薄
板部を残して断面矩形の凹溝部を全長にわたって切削加
工にて形成し、この凹溝部に発泡樹脂を充填した後、板
材を凹溝部で裏面側に直角に折曲して凹溝部の両側裏面
を直角に突き合わせ、この直角に突き合わされた両側裏
面に矩形断面の結合材を当接配置して接着材または釘な
どの結合手段にて結合固定して製造されており、凹溝部
に充填された発泡樹脂が発泡・硬化することにより薄板
部が外側に円弧状に突出されるとともにその状態で支持
され、滑らかな曲面の角部が形成されるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では板材を凹溝部で折曲して結合材にて結合固
定する際に、特殊な治具を用いて板材の凹溝部の両側部
分を正確に位置決めする必要があり、設備コストが高く
なるとともに治具にセットする作業に手間がかかるとい
う問題があり、そのような治具を用いないと寸法精度が
悪くなり、角部の外観形状がいびつに見えたりするなど
の問題があった。また、凹溝部内に充填する発泡樹脂量
が多く必要であるためコスト高になるという問題があっ
た。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、特殊
な治具を用いずに低コストで作業性よく製造できる寸法
精度の高い曲面出隅付き板を提案することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、後述の実施例における参照符号を参考まで
に括弧書きして示すならば、板材(1) と、位置決め部材
(2) と、充填発泡樹脂(3) とから成り、板材(1) は、裏
面側に全長にわたって形成された断面矩形の凹溝部(4)
と、当該凹溝部(4) の底を形成する曲げ可能な薄板部
(5) とを有するもので、当該凹溝部(4) において裏面側
へ所定角度に折曲され、位置決め部材(2)は、凹溝部(4)
両側の板材裏面に当接状態で固定された2つの当接面
(6a,6b) と、凹溝部(4) 内に入り込んで当該凹溝部(4)
の両側出隅部(4a,4b) に嵌合する2つの入隅部(8a,8b)
を有する突条部(7) とを有し、充填発泡樹脂(3) は、断
面形状において位置決め部材(2) の突条部(7) にて閉じ
られた凹溝部(4) 内に充填されて、外側へ円弧状に突出
する薄板部(5) を支持している構成を採用するものであ
る。
【0007】位置決め部材(2) としては、アルミニウム
または合成樹脂製の型材(9) から成り、2つの当接面(6
a,6b) を形成する断面L形の本体部(9a)には取付け孔(1
0)が設けられているものが好適である。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例の曲面出隅付き板に
ついて、図1、図2を参照しながら説明する。
【0009】図2において、11は収納棚の棚板やカウ
ンタや机の天板として用いられる曲面出隅付き板であ
り、一側端部1aを直角に折曲された板材1と、その折
曲部の内側に当接させて固定された位置決め部材2と、
折曲部の内側の扇状空間に充填された充填発泡樹脂3に
て構成されている。
【0010】図1を参照しながらその製造工程とともに
詳細に説明する。図1(a)に示すように、板材1に
は、側端から適当距離の位置の裏面側に全長にわたって
底を形成する薄板部5を残して断面矩形の凹溝部4が形
成され、板材1の側端から凹溝部4までの部分が板材1
の側端部1aを構成している。凹溝部4は板材1の裏面
を切削加工することによって形成されている。薄板部5
は曲げ可能な板材1の表面材から成っており、この薄板
部5が断面円弧状に曲がることによって板材1を凹溝部
4で裏面側に所定角度折曲することができる。
【0011】位置決め部材2は、凹溝部4両側の板材1
裏面に当接して固定される2つの当接面6a,6bを構
成する断面L形の本体部9aとその角部から突出する突
条部7とを有するアルミニウムまたは合成樹脂製の型材
9から成っており、突条部7は凹溝部4内に入り込んで
凹溝部4の裏面側の左右両側の出隅部4a,4bに嵌合
する2つの入隅部8a,8bを有している。本体部9a
には、長手方向に適当間隔おきに複数の取付け孔10が
設けられている。
【0012】そして、図1(a)に示すように、凹溝部
4一側の板材1裏面に位置決め部材2の一方の当接面6
aを当接させるとともに凹溝部4一側の出隅部4aに突
条部7の一側の入隅部8aを嵌合させて固定し、その状
態で凹溝部4内にウレタン発泡樹脂などの発泡樹脂を充
填した後、図1(b)に矢印で示すように、板材1の側
端部1aを凹溝部4で裏面側に直角に折曲し、その裏面
を位置決め部材2の他方の当接面6bに当接させるとと
もに凹溝部4他側の出隅部4bに突条部7の他側の入隅
部8bを嵌合させて固定する。こうすることにより、板
材1とその側端部1aとが正確に位置決めされ、かつそ
の状態で凹溝部4は突条部7にて断面形状において閉じ
た扇状空間を形成する。そして、この扇状空間の内部に
充填されている発泡樹脂が1.2〜1.5倍に発泡して
硬化することによって薄板部5が外側に向けて押圧さ
れ、硬化した充填発泡樹脂3にて薄板部5が断面円弧状
に突出した状態で支持され、寸法精度の高い曲面出隅付
き板11が形成される。
【0013】上記板材1と位置決め部材2の固定に際し
ては、位置決め手段2の本体部9aに設けられている取
付け孔10に通した釘10aや木ねじなどにて簡単な作
業で固定することができる。なお、板材1裏面または当
接面6a,6bや、入隅部8a,8bに接着材を塗布す
ることによって接着材にて固定してもよい。
【0014】また、発泡樹脂の充填は、上記のように板
材1を凹溝部4で折曲する直前に凹溝部4内に行っても
よいが、板材1を折曲した後扇状空間内に充填ノズルを
挿入して充填してもよい。
【0015】本実施例の曲面出隅付き板11によると、
位置決め部材2の当接面6a,6bに板材1の裏面を当
接させ、位置決め部材2の突条部7両側の入隅部8a,
8bを凹溝部4の両側の出隅部4a,4bに嵌合させて
いるので、板材1の凹溝部4両側部分を正確に所定角度
に折曲しかつ正確に位置決めすることができ、寸法精度
の高い曲面出隅付き板10を得ることができる。
【0016】また、このように板材1の折曲部を位置決
め部材2で位置決めするようにしているので特殊な位置
決め用の治具を用いる必要がなく、設備コストが低下す
るとともに治具のセット作業も簡単にできて生産性良く
製造できる。しかも板材1には凹溝部4のみを加工すれ
ば良く、位置決め用の溝などを加工形成する必要がない
ので、従来に比して加工コストが高くなるということも
ない。また、凹溝部4内に突条部7が入り込むため、扇
状空間の容積がその分小さくなって、充填する発泡樹脂
量を少なくでき、それだけコスト低下を図ることができ
る。さらに、板材1の板厚よりも大きな任意の半径の曲
面を有する出隅付き板を製造することができる。
【0017】上記実施例では位置決め部材2としてアル
ミニウムまたは合成樹脂製の型材9を用いた例を示した
が、矩形断面の1つの角部に突条部7が突出した形状に
削り出した棒状木材を用いてもよく、その場合固定手段
としては釘や木ねじの他、接着材なども好適に使用する
ことができる。
【0018】また、以上の実施例では、棚板や天板とし
て用いるために、板材1の側端部1aを直角に折曲げた
例を示したが、板材1の中央部を折曲して壁面に突出し
た柱の角部の内装材などに用いるようにすることもでき
る。また、板材1を直角に折曲する例を示したが、任意
の所定角度に折曲げることもできる。
【0019】
【発明の作用及び効果】本発明の曲面出隅付き板は以上
のように実施し得るものであって、板材を裏面の凹溝部
で折曲してその裏面に位置決め部材の当接面を当接させ
るとともに位置決め部材の突条部両側の入隅部を凹溝部
両側の出隅部に嵌合させているので、板材の凹溝部両側
部分を正確に所定角度に折曲しかつ正確に位置決めで
き、寸法精度の高い出隅を形成することができる。ま
た、このように板材の折曲部を位置決め部材で位置決め
するようにしているので、特殊な位置決め用の治具を用
いる必要がなく、設備コストが低下するとともに治具の
セット作業も簡単にできて生産性を向上できる。しか
も、板材には凹溝部以外の切削加工が不要であり、従来
に比して板材の加工コストが増加せず、かつ凹溝部内に
突条部が入り込むことにより充填する発泡樹脂量を少な
くでき、それだけコスト低下を図ることができるので、
総体的にコスト低下を図ることができる。かくして、本
発明によれば、特殊な治具を用いずに低コストで作業性
よく寸法精度の高い曲面出隅付き板が得られる。さら
に、突条部の大きさを任意に設定することにより板材の
板厚よりも大きな任意の半径の曲面を有する出隅付き板
を製造することができる。
【0020】また、請求項2に記載のように位置決め部
材としてアルミニウムまたは合成樹脂製の型材を用いる
と、量産する場合にコスト低下を図ることができるとと
もに本体部に取付け孔を設けておくことにより、釘や木
ねじなどにて簡単な作業で固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の曲面出隅付き板の製造工
程を示す斜視図である。
【図2】 同実施例の曲面出隅付き板の断面斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 板材 2 位置決め部材 3 充填発泡樹脂 4 凹溝部 4a 出隅部 4b 出隅部 5 薄板部 6a 当接面 6b 当接面 7 突条部 8a 入隅部 8b 入隅部 9 型材 9a 本体部 10 取付け孔 11 曲面出隅付き板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材(1) と、位置決め部材(2) と、充填
    発泡樹脂(3) とから成り、 板材(1) は、裏面側に全長にわたって形成された断面矩
    形の凹溝部(4) と、当該凹溝部(4) の底を形成する曲げ
    可能な薄板部(5) とを有するもので、当該凹溝部(4) に
    おいて裏面側へ所定角度に折曲され、 位置決め部材(2) は、凹溝部(4) 両側の板材裏面に当接
    状態で固定された2つの当接面(6a,6b) と、凹溝部(4)
    内に入り込んで当該凹溝部(4) の両側出隅部(4a,4b) に
    嵌合する2つの入隅部(8a,8b) を有する突条部(7) とを
    有し、 充填発泡樹脂(3) は、断面形状において位置決め部材
    (2) の突条部(7) にて閉じられた凹溝部(4) 内に充填さ
    れて、外側へ円弧状に突出する薄板部(5) を支持してい
    る曲面出隅付き板。
  2. 【請求項2】 位置決め部材(2) がアルミニウムまたは
    合成樹脂製の型材(9) から成り、2つの当接面(6a,6b)
    を形成する断面L形の本体部(9a)には取付け孔(10)が設
    けられている請求項1に記載の曲面出隅付き板。
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