JP3147604B2 - スピーカーボックス - Google Patents

スピーカーボックス

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JP3147604B2
JP3147604B2 JP21283993A JP21283993A JP3147604B2 JP 3147604 B2 JP3147604 B2 JP 3147604B2 JP 21283993 A JP21283993 A JP 21283993A JP 21283993 A JP21283993 A JP 21283993A JP 3147604 B2 JP3147604 B2 JP 3147604B2
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JP
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box
wooden box
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wooden
molded
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中川  彰
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーディオ機器のスピ
ーカーボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、スピーカボックスの前面パネルに
斬新的なデザインが要求されるため、3次元曲面の形状
を用いたスピーカが普及してきている。このようなスピ
ーカの前面パネルは3次元曲面形状の成形が容易でコス
トが安い樹脂成形品を用いることが多い。
【0003】以下、上述した従来のスピーカーボックス
の一例について図面を参照しながら説明する。
【0004】図3は、従来のスピーカーボックスの分解
斜視図である。図3において、1はパーティクルボード
からなる箱状の木箱、2は木箱1の前面開口を覆うよう
に取り付けられるポリスチロール等の樹脂からなる成型
前面パネルであり、木箱1のパネル接合面に欠取りをし
て成型前面パネル2を嵌合し、木ネジ3で固定される。
4は、成型前面パネル2の前面に取り付けられるネット
が張られたネット枠を固定するためのネットキャッチゴ
ムである。
【0005】次に木箱1と成型前面パネル2の嵌合部を
詳細に説明する。図4は、木箱1と成型前面パネル2の
嵌合部を示す要部断面図であり、1はパーティクルボー
ドからなる木箱であり、1aはその表層部、1cは中層
部、1cは成型前面パネルとの接合面、1dは欠取り頂
点部、1eは成型前面パネル2を嵌合するための欠取り
部である。2は木箱1の欠取り部1eに嵌合される成型
前面パネル、2aは表面の欠取り部、2bは木箱1との
接合面、2cは嵌合性向上のために設けられるR取り部
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来のスピーカーボックスは、前述のようにスピー
カーボックスの木箱1の材料には通常パーティクルボー
ドが使用されており、このパーティクルボードは、表層
部1aは細かい木片、中層部1bは粗い木片で構成され
ている。
【0007】したがって、図5に示すように成型前面パ
ネル2と木箱1の嵌合時に粗い木片から構成された中層
部1bから削り落ちた木片1fが成型前面パネル2の接
合面2bと木箱1の接合面1cの間に入り込み隙間δを
発生させ外観の商品価値が低下する、あるいは、木片が
削り落ちないように注意して作業をする、また隙間δが
発生したときは作業をやり直すなど嵌合作業の高難易度
によるコストアップという問題点を有していた。
【0008】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、成型
前面パネルと木箱の嵌合部において隙間のない外観の商
品価値の向上と組立作業性向上によるコストダウンを図
ることができるスピーカボックスを提供することを目的
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のスピーカーボックスは、パーティクルボード
からなる箱状の木箱と、前記木箱の前面開口を覆うよう
に前記木箱の欠取り部に嵌合して取り付けられる樹脂成
型品からなる成型前面パネルとからなるスピーカボック
スにおいて、前記成型前面パネルの木箱接合部内面に欠
取り部を設け、前記木箱に前記成型前面パネルを嵌合さ
せたとき前記成型前面パネルの前記欠取り部と前記木箱
の欠取り部とによりパーティクルボードから削り落ちる
木片を収納する空洞を形成したことを特徴とするもので
ある。
【0010】
【作用】本発明は上記した構成によって、前記木箱と前
記成型前面パネルの嵌合時に削り取られた木片は前記成
型前面パネルの木箱接合部内面に設けられた欠取り部と
前記木箱の欠取り部とにより形成された空洞に収納さ
れ、成型前面パネルと木箱間での隙間の発生は皆無とな
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明のスピーカーボックスの一実施
例について、第1図〜第2図を参照しながら詳細に説明
する。
【0012】図1は本発明の一実施例におけるスピーカ
ボックスの組立後の要部断面図を示すものである。図2
は本発明の一実施例におけるスピーカボックスの組立前
の要部断面図を示すものである。なお、本発明のスピー
カボックスの外観の分解斜視図は図3と同様であり、説
明は省略する。
【0013】図1、図2において、1はパーティクルボ
ードからなるスピーカボックスの木箱であり、1aは木
箱1を構成する木箱胴板の表層部、1bは木箱1を構成
する木箱胴板の中層部である。スピーカーボックスの木
箱の材料には前述のように通常パーティクルボードが使
用される。このパーティクルボードは、表層部1aは細
かい木片、中層部1bは粗い木片で構成されている。ま
た、1cは成型前面パネルの接合面に当接する木箱欠取
り低面部、1dは木箱欠取り頂点部、1eは成型前面パ
ネルを嵌合するための木箱欠取り部である。なお、木箱
1は、従来例と同じ構成のものである。
【0014】2はポリスチロール等の樹脂成型品からな
り、木箱1の前面開口を覆うようにして嵌合取り付けら
れる成型前面パネルであり、2aは成型前面パネルの表
面欠取り部、2cは木箱1の木箱欠取り低面部1cに当
接する接合面、2dはR取り部である。2eは成型前面
パネル2の接合部内面に設ける欠取り部であり、従来例
と異なる部分である。
【0015】そして、図1に示すように成型前面パネル
2を木箱1に嵌合させて、成型前面パネル2の接合面2
cが木箱1の木箱欠取り低面部1cに当接するよう組み
立てたとき、木箱欠取り部1eと成型前面パネル2の接
合部内面に設けた欠取り部2eによって表面から見えな
い空洞13が形成される。
【0016】そして、成型前面パネル2を嵌合するため
に設けられた木箱欠取り部1eにより、成型前面パネル
2の嵌合時、成型前面パネル2と最初に接触する木箱欠
取り頂点部1d及び中層部1bの粗い木片1fは削り取
られる。この削り落ちた木片1fは、木箱欠取り部1e
と成型前面パネル2の接合部内面に設ける欠取り部12
bによって形成された空洞13に収納される。したがっ
て、本実施例によれば、成型前面パネル2と木箱1の嵌
合時に発生する削り落ちた木片1fは成型前面パネル2
の接合面2cと木箱1の木箱欠取り低面部1cの間に挟
まることなく、成型前面パネル2と木箱1の間との隙間
発生を防止することができる。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明のスピーカーボック
スは、パーティクルボードからなる箱状の木箱と、前記
木箱の前面開口を覆うように前記木箱の欠取り部に嵌合
して取り付けられる樹脂成型品からなる成型前面パネル
とからなるスピーカボックスにおいて、前記成型前面パ
ネルの木箱接合部内面に欠取り部を設け、前記木箱に前
記成型前面パネルを嵌合させたとき前記成型前面パネル
の前記欠取り部と前記木箱の欠取り部とによりパーティ
クルボードから削り落ちる木片を収納する空洞を形成し
たことにより前記木箱と前記成型前面パネルの嵌合時に
削り取られた木片を空洞に収納し、成型前面パネルと木
箱間での隙間の発生をなくすことができ、スピーカボッ
クスの外観の商品的品位を向上させると共に嵌合作業性
の向上によりコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるスピーカーボックス
の組立後の要部を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例におけるスピーカーボックス
の組立前の要部を示す断面図である。
【図3】従来及び本発明のスピーカーボックスの分解斜
視図である。
【図4】従来のスピーカボックスの組立前の要部を示す
断面図である。
【図5】従来のスピーカボックスの組立後の要部を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 木箱 1a 木箱の胴板表層部 1b 木箱の胴板中層部 1c 木箱欠取り低面部 1d 木箱欠取り頂点部 1e 木箱欠取り部 1f 削り落ちる木片 2 成型パネル 2a 表面欠取り部 2e 内面欠取り部 2c 木箱との接合面 2d R取り部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーティクルボードからなる箱状の木箱
    と、前記木箱の前面開口を覆うように前記木箱の欠取り
    部に嵌合して取り付けられる樹脂成型品からなる成型パ
    ネルとからなるスピーカボックスにおいて、前記成型パ
    ネルの木箱接合部内面に欠取り部を設け、前記木箱に前
    記成型パネルを嵌合させたとき前記成型パネルの前記欠
    取り部と前記木箱の欠取り部とによりパーティクルボー
    ドから削り落ちる木片を収納する空洞を形成したことを
    特徴とするスピーカーボックス。
JP21283993A 1993-08-27 1993-08-27 スピーカーボックス Expired - Fee Related JP3147604B2 (ja)

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