JP2576363B2 - ストレッチ包装機 - Google Patents

ストレッチ包装機

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JP2576363B2
JP2576363B2 JP15891393A JP15891393A JP2576363B2 JP 2576363 B2 JP2576363 B2 JP 2576363B2 JP 15891393 A JP15891393 A JP 15891393A JP 15891393 A JP15891393 A JP 15891393A JP 2576363 B2 JP2576363 B2 JP 2576363B2
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武臣 安田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストレッチ包装機に係
り、詳しくは前後左右の端部が前後,左右のグリッパー
で挟持されて包装部の所定位置に張架されているフィル
ムに、その下側からトレイに収容された被包装物を突き
上げて該被包装物の上面をフィルムで覆った後、該フィ
ルムの端部を前後,左右の折込み板で被包装物の底部即
ちトレイの底部に折り込むことにより被包装物を包装す
る、特に軟弱トレイ使用の包装やトレイを使用しないで
包装所謂ノートレイ包装に良好なストレッチ包装機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術背景】従来、この種のストレッチ包装機と
しては、例えば特開平4−57711 号公報に開示されてい
る包装機が知られている。斯る包装機による被包装物の
ストレッチ包装動作は包装部の所定位置に引き出し張架
されているフィルムに向けてその下側から押上枠を上昇
させ、該押上枠でフィルムを押し上げることでフィルム
を所定量伸張させた後に、通称エレベーターと称されて
いる搬送装置を上昇させてトレイに収容されている被包
装物を前記フィルムに向けて突き上げ、該被包装物がフ
ィルムに接触した時点で前記押上枠を下降させ、該押上
枠がフィルムから離れることで被包装物がフィルムで覆
われる。その後、折込み板によりフィルム端部をトレイ
の底部に四方向から折り込むこで被包装物の包装を行な
う。
【0003】しかし乍ら、この従来の包装機は被包装物
を突き上げる搬送装置の昇降機構の他にフィルムを伸張
させる押上枠を昇降させるための昇降機構が必要とな
り、しかも被包装物(トレイを含む)の大きさに応じて
四方向の間隔を可変自在とする複雑な構造の押上枠を別
途に製作し且つ包装機の機枠内に組み込む必要がある。
従って、従来の包装機ではフィルムを所定量伸張させる
ための付属部材が必要となることから、構造が複雑にな
ると共に大型化を招き、ひいては製作コストの高騰にな
る等の数々の問題を有していた。
【0004】そこで、本願出願人は上記した従来包装機
の様に、構造の複雑化を招く押上枠等の付属部材を使用
せずに軟弱トレイ使用の被包装物を、軟弱トレイに変形
力を与えないで見栄え良くストレッチ包装し得る様に改
良を加えたストレッチ包装機を先に提案した(特願平5
−74275 号)。この包装機は下記の構成を特徴とする。 .被包装物を覆ったフィルムの端部を左右及び前後の
折込み板で折り込むこと、.予めフィルムのタテ、ヨ
コ方向に被包装物(トレイ)の種別及び形状(タテ、ヨ
コ、高さ)に応じた量のプリストレッチを加えておくこ
と、.前後のフィルムグリッパーを前後の折込み板に
よる折込み時に互いに接近する方向へ移動させること、
の構成を採用し、前記前後フィルムグリッパーの移動開
始のタイミング及び左右フィルムグリッパーの解放タイ
ミングを被包装物の種別及び形状に応じて適宜制御する
ことで、通常トレイ、軟弱トレイ、ノートレイの夫々の
場合について見栄え良く包装が行える様にしたものであ
る。
【0005】しかし、この様な制御によっても、例えば
大型で高さの高い軟弱トレイの場合には包装時にフィル
ムに加わる張力によって変形することがあり、又この様
な軟弱トレイが変形しない様にすると、通常トレイの場
合に張りが弱くなり、見栄えの良い包装が行えない場合
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な事情
に鑑みてなされたもので、包装機自体の構造の簡素化を
図ることは勿論、被包装物の大小に左右されることなく
軟弱トレイにフィルムによる変形力を与えないで更に見
栄え良くストレッチ包装し得る様に、そして一般トレイ
使用やトレイを使用しない所謂ノートレイの包装であっ
ても適度な張り強さをフィルムに持たせて見栄え良いス
トレッチ包装を行ない得る様に更に改良を加えたストレ
ッチ包装機を提供することを目的とする。
【0007】この発明は、上述した軟弱トレイの変形の
原因して、実験によって発見し、確認した以下の事実に
基づいてなされたものである。 .搬送台(通称、エレベーターと称している)により
被包装物を上昇させてその上面フィルムで覆う際、搬
送台の上昇速度及び前後のグリッパーの移動速度がいず
れも固定(一定)であるため、被包装物の上面をフィル
ムで覆う際のフィルムの張り強さの微妙な調整ができな
いこと(前記グリッパーの移動開始タイミングの制御だ
けでは十分ではない。) .前後折込み板による折込み時、グリッパーの移動速
度と折込み板の移動速度が固定(一定)であるため、フ
ィルム折込み時の張り強さの微妙な調整ができないこと
(前記グリッパー及び折り込み板の移動開始のタイミン
グ制御だけでは十分ではない) .上記、の内、いがれか一方が解決できれば両方
とも解決されなくとも目的とする効果が期待できるが、
よりもの方がより影響が大である。
【0008】
【課題を達成するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1記載の発明は、前後左右の端部が前後,左
右のグリッパーで挟持されて包装部の所定位置に張架さ
れているフィルムに、その下側から被包装物を突き上げ
て該被包装物の上面をフィルムで覆った後、該フィルム
の端部を前後,左右の折込み板で被包装物の底部に折り
込むことにより該被包装物の包装を行なうストレッチ包
装機に於いて、前記前後,左右の少なくとも一方のグリ
ッパーを、被包装物の前記突き上げ上昇時に互いに接近
する方向に移動自在に構成すると共に、同グリッパーの
移動速度、前記折込み板の移動速度、被包装物を包装部
のフィルムに向けて突き上げる際の上昇速度の少なくと
もいずれか一つを、被包装物に応じて変更する様に構成
したことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、移動速度或いは上昇速度を、被包装物の使
用トレイの種別に基づいて決定することを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、移動速度を、被包装物の使用トレイの種別
とサイズに基づいて決定することを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、使用トレイが軟弱トレイの場合、前記グリ
ッパーの移動速度を、一般トレイやノートレイの場合に
比べて速く変更することを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、使用トレイが軟弱トレイの場合、軟弱トレ
イの上端部がフィルムに接触するタイミングにて前記グ
リッパーの移動を開始させることを特徴とする。
【0013】
【作 用】而して、請求項1記載の発明によれば、被
包装物の上面をフィルムで覆う際のフィルムの張り強さ
は、グリッパーの移動速度を速くするほど弱められ、こ
れと反対に被包装物の上昇速度を速くするほど強められ
る。又、フィルムの端部を折り込む際のフィルムの張り
強さは、グリッパーの移動速度を速くするほど弱めら
れ、これと反対に折込み板の移動速度を速くするほど強
められる。従って、被包装物に応じてグリッパーの移動
速度、折込み板の移動速度、被包装物の上昇速度の少な
くともいずれか一つを変更するすることで、被包装物に
応じたより微妙な張り調整が可能となる。
【0014】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、使用トレイの種別に基づいてグリッ
パーの移動速度、又は折込み板の移動速度、或いは被包
装物の上昇速度が決定され、使用トレイの種別に応じた
張り調整が行われる。
【0015】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、使用トレイの種別と形状に基づいて
グリッパーのの移動速度、又は折込み板の移動速度、或
いは被包装物の上昇速度が決定され、使用トレイの種別
と形状に応じた張り調整が行われる。
【0016】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、使用トレイが軟弱トレイの場合に
は、グリッパーの移動速度が一般トレイやノートレイに
比べて速く変更されるので、軟弱トレイの場合にはフィ
ルムの張力によって加わる変形力が一般トレイやノート
レイに比べて弱められる。
【0017】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の発明において、使用トレイが軟弱トレイの場合、ト
レイの上端部がフィルムに接触するタイミングに同期さ
せてグリッパーの移動を開始させるので、軟弱トレイの
場合にはフィルムの張力によって加わる変形力が極めて
小さくなる。
【0018】
【実 施 例】本発明の実施の一例を図面に基づいて以
下説明すると、図1は本実施例のストレッチ包装機の全
体を示した側面図で、被包装物1(以下、商品と称す)
を載置する搬入部Aを機枠3の前面側に配設すると共
に、商品1を包装するフィルム2が水平に引き出されて
張架される包装部Bを機枠3の上面に配設し、且つ前記
搬入部Aから受け取った商品1を包装部Bに搬送する搬
送台Cを駆動機構Dに支持させて機枠3内に水平及び垂
直方向へ移動自在に配設してなり、前記搬送台Cを駆動
機構Dの後述する水平動作部D-1 により商品1が搬入載
置されている搬入部Aへと水平移動させた後、該搬入部
Aにおいて駆動機構Dの後述する垂直動作部D-2 により
垂直移動させて該搬入部Aから商品1を受け取る。
【0019】次に、商品1を上面に載置した同搬送台C
を、前後のグリッパーF,Gにより挾持されて包装部B
の所定位置に移送されると共に該所定位置において左右
のグリッパーHにより挾持されることでフィルム2が水
平に且つ所定量伸張されて張架保持されている包装部B
の下へと水平動作部D-1 により水平移動させて該下方に
商品1を搬送させる。そして、包装部Bの下方から同搬
送台Cを垂直動作部D-2 により包装部Bの前記フィルム
2に向けて垂直移動させるこれらの動作により、包装部
Bの下側からトレイ1aに収容載せられた商品1を該包装
部Bに突き上げて該商品1の上面をフィルム2で覆った
後、該フィルム2の端部を前後,左右の折込み装置I,
Jでトレイ1aの底部に折り込む、そして底部に折り込ま
れたフィルム2の端部を後述するヒーター19によりヒー
トシールすることにより商品1の包装を包装部Bにおい
て完了する様に構成してある。
【0020】搬入部Aは、図2に示す様に複数本の載置
杆4を適宜間隔をおいて並設すると共にそれらの一端を
連結支持することにより平面略櫛刃状に形成し、搬送台
Cの後述する受け部34が上記載置杆4の間を通過する際
に載置杆4の上に載置されている商品1を受け取る様に
なっている。そして、この搬入部Aは機枠3の前面に配
設した計量部5より突出させた支持杆6に固着支持させ
て該計量部5の上方に配設する(図1乃至図2参照)。
【0021】包装部Bは、その上方に配設されているフ
ィルム供給部Eのフィルムロールeからフィルム2の先
端を挟持して所定の長さ引き出す前側グリッパーFを機
枠3の前面の搬入部A側上方に配設すると共に、機枠3
内の上部に引き出されたフィルム2の後端を挟持する後
側グリッパーGを前側グリッパーFと対面する方向の機
枠3背面側に配設し、且つ同フィルム2の左右両側端を
挟持する左右グリッパーHをフィルム2引出し方向に対
して直交する機枠3の両側に配設して、フィルム供給部
Eから引き出したフィルム2の四側端部を各グリッパー
F,G,Hにより挟持して該フィルム2を所定量伸張
(プリストレッチ)せしめた状態で所定位置に張架保持
する様に構成してある。
【0022】尚、上記フィルム供給装置Eのフィルムロ
ールeから引き出されたフィルム2は、フィルム保持板
61,62の間に通過して包装部Bへ向けて水平に引き出す
様にしてあり、該フィルム保持板61,62は先端辺部を櫛
形に形成され、後退待機する後側グリッパーGの直前に
配設されてフィルム2が通過する程度の間隙が両者間に
確保されている。このフィルム保持板61,62間を通して
前側グリッパーFにより包装部Bに引き出されるフィル
ム2の引出し長さは商品1の大きさにより設定される。
又、フィルム保持板61,62間を通して前側グリッパーF
によりフィルム2が包装部Bに引き出されてその後端が
後側グリッパーGによって挟持されると、フィルム保持
板61,62の直前に配設したカッターKにより切断される
様になっている。
【0023】上記前側グリッパーFと後側グリッパーG
は、上側の固定クランプ板7,8と、図27に示す包装機
制御部63の回路図において夫々の前グリッパー開閉駆動
部63a 、後グリッパー開閉駆動部63b 及びI/0ポート
63c を介して中央処理装置(CPU)に接続されている
図面においては不図示のエアシリンダー64,65により固
定クランプ板7,8に対して夫々開閉動作させる可動ク
ランプ板9,10とから構成され、機枠3の両側部に配設
した独自のステッピングモーター11,12により前後方向
に回転するタイミングベルト13,14に対して個々に固着
支持されて夫々のモーター11,12により前進、後退移動
する様に構成してある(図2参照)。モーター11,12
は、包装機制御部63の夫々の前グリッパー移動駆動部63
d 、後グリッパー移動駆動部63e 及びI/0ポート63c
を介して中央処理装置(CPU)に接続されると共に、
後述する指示手段と制御手段とにより、前側グリッパー
Fと後側グリッパーGとを互いに接近する方向(前後折
込み装置Iの折込み方向)に移動させるための移動開始
タイミングとその移動速度が調整される様になってい
る。
【0024】即ち、搬送台Cにより上昇させて所定量伸
張(プリストレッチ)せしめた状態で包装部Bの所定位
置に張架保持されているフィルム2に突き上げられる商
品1を収容するトレイ1aが指示手段により軟弱トレイと
指定されていた場合には該トレイ1aの上端部がフィルム
2に接触するタイミングと同期させてモーター11,12を
作動させ、両グリッパーF,Gを互いに接近する方向に
移動させるその移動を開始させる。この移動開始タイミ
ングは前記指示手段により硬質の一般トレイと指定され
ていた場合に比べて早いタイミングに調整し、そのタイ
ミングにて両グリッパーF,Gの前記移動を開始させ
る。更にこの時、前記モーター11,12の回転速度を調整
して、一般トレイの場合に比べて両グリッパーF,Gの
移動速度を速める。それにより、フィルム2の伸張量
(ストレッチ量)をトレイ1aの上端部がフィルム2に接
触するタイミングと同期させて適宜減少させることによ
って、トレイ1aに加わるフィルム2の伸張力による変形
力を弱め、トレイ1a本来の形状を崩すことなく、軟弱ト
レイ使用の商品1でも見栄え良くストレッチ包装し得る
様に構成してある。
【0025】一方、左右グリッパーHは、開状態で待機
する左右折込み装置Jの下方に設置したエアシリンダー
27のロッド上端に昇降枠28を連結し、且つ昇降枠28に対
して断面略L字状に形成される可動クランプ板29をスプ
リング30が弾装されるガイドピン31を介して取付支持す
ることにより左右折込み装置Jの開動方向へ移動可能に
支持させて、この可動クランプ板29をシリンダー27によ
り上昇させて左右折込み装置Jの下面に開閉自在に当接
させることによって、フィルム2の左右両側端を挟持す
る様に構成してある。即ち左右グリッパーHは左右の折
込み板Jを固定クランプ板として利用してなる。エアシ
リンダー27は包装機制御部63の左右グリッパー開閉駆動
部63f 及びI/0ポート63c を介して中央処理装置(C
PU)に接続され、該装置(CPU)からのデータによ
り作動する様になっている。
【0026】指示手段は、包装する商品1の各種データ
のバッファ,レジスタとして用いられる図23に示すRA
M66の構成概略図においてバッファ,レジスタエリア、
商品データファイルエリア、トレイデータファイルエリ
ア、集計データファイルエリア等の内、本実施例では商
品データファイルエリアとトレイデータファイルエリア
に例えば図24に示した内容(データ)で記憶されている
商品データファイルの商品番号を後述する操作部67にキ
ー入力することで、トレイN0に基づいて商品1の包装に
使用されるトレイ1aの材質が軟弱か否かを指定するトレ
イ種別(「1」の場合軟弱トレイで、「0」の場合一般
トレイ)、そしてトレイ1a周囲のタテ、ヨコ及びその高
さの各データがトレイデータファイルから呼び出され、
これらのデータに基づいて使用トレイ1aに応じた包装機
の各作動部の制御用のデータが設定される様に構成され
ている。
【0027】尚、指示手段としては上記した方法(構成
形態)に限られるものではなく、商品1を収容載せたト
レイ1aを搬入載置する搬入部Aや商品1を載せた搬送台
Cが包装部Bの下側から該包装部Bに向けて上昇するそ
の移動範囲の適宜位置等にトレイ1aの材質が軟弱か硬質
かを検出判断するセンサー等を配設せしめて置いて、ト
レイ1aの材質が軟弱か否かを自動的に指定する構成とす
るも可能である。又、トレイ種別を操作部67から直接入
力する指定方法を採用するも良い。
【0028】制御手段は、上記指示手段により指定され
た使用トレイ1aが軟弱トレイである場合と、硬質の一般
トレイである場合に応じて前側グリッパーFと後側グリ
ッパーGを互いに接近する方向に移動させる移動開始タ
イミングとその移動速度を変更する働きをなすもので、
本実施例においては軟弱トレイの場合、搬入部Aから受
け取った商品1を載せた搬送台Cが包装部Bの下方へと
移動した後、該包装部Bに向けて上昇移動を開始するそ
の開始地点Qから包装部Bの所定位置に水平に張架保持
されているフィルム2までの高さから使用トレイ1aの
高さを減算した()分の高さ、搬送台Cが上昇
移動した時点で前側グリッパーFと後側グリッパーGを
互いに接近する方向(前後折込み板15の折込み方向)へ
の移動を開始させる様に構成してある(図5参照)。
【0029】又、制御手段は前側グリッパーFと後側グ
リッパーGの前記接近する方向への移動速度をトレイ1a
の種別、そしてトレイ1aの高さに応じて変更する様に構
成してある。この変更内容としては、指示手段により指
定された使用トレイ1aが軟弱トレイの場合、一般トレイ
の場合に比べて移動速度を速く、且つトレイ1a周囲の高
さが高いものは低いものに比べて速くするものである。
【0030】そして、包装部Bの各グリッパーF,G,
Hが配設されたその上には搬送台Cにより商品1がフィ
ルム2に向けて上昇突き上げられた後に、フィルム2の
前後端と左右両側端とを商品1が収容されたトレイ1aの
底部側に折り込む動作をなす前後、左右の折込み装置
I、Jが配設されている。
【0031】前後折込み装置Iは、図3に示す様に機枠
3の幅方向に亘る長さで適宜の幅を有する平面矩形形状
に形成した折込み板15を、前側グリッパーF側と後側グ
リッパーG側とに夫々前後方向に水平動自在に配設する
と共に、機枠3両側部において前後方向に亘り巻回配備
され、包装機制御部63の前後折込み駆動部63g 及びI/
Oポート63c を介して中央処理装置(CPU)に接続さ
れているステッピングモーター16により回転する駆動チ
ェーン17に連結腕18を介して板両端部を夫々固着連結
し、同調した移動速度にて互いの間隔を接近せしめるこ
とによって、フィルム2の先端と後端を商品1を収容し
たトレイ1aの底部側に同時に折り込む様に構成してあ
る。そして、前後折込み板15のいずれか一方、図示例で
は前折込み板15の先端部にはヒートシール用のヒーター
19が埋め込み装着されており(図3参照)、このヒータ
ー19は包装機制御部63のヒーター駆動部63h 及びI/O
ポート63c を介して中央処理装置(CPU)に接続され
ている。
【0032】一方、左右折込み装置Jは、開状態で待機
する前後の折込み板15の間に亘る帯板状に形成した折込
み板20を、前後の折込み板15上に位置させた状態で機枠
3の左右両側に左右方向に水平動自在に配設すると共
に、その前後端に設けたガイドブッシュ23をチェーン17
及びスプロケット21を介して連動回転自在に軸支される
2本の回転軸22に沿って摺動自在に挿嵌支持させ、且つ
その後端を後側グリッパーG側に配設したチェーン24に
連結腕25を介して夫々固着連結せしめて、包装機制御部
63の左右折込み駆動部63i 及びI/Oポート63c を介し
て中央処理装置(CPU)に接続されているステッピン
グモーター26により同調した移動速度にて互いの間隔を
接近せしめてフィルム2の左右両側端部を商品1の底部
側に同時に折り込む様に構成されている。
【0033】搬送台Cは、搬入部Aに載置されれ計量が
完了した商品1を、該搬入部Aから受け取ると同時に包
装部Bの下方へと搬送せしめた後、該下方から包装部B
に引き出されて張架されているフィルム2に向けて突き
上げ供給するもので、搬入部Aを構成する櫛刃状の載置
杆4の間を通過する間隔にて起立部32を形成してヘッド
ベース33を構成すると共に、該ヘッドベース33の各起立
部32上に商品1を受け取る受け部34を固着してなり、駆
動機構Dに支持部材35を介して支持させて該駆動機構D
の作動により機枠3内を水平方向並びに垂直方向に移動
自在に配設する。
【0034】上記駆動機構Dは、機枠3内底部に設置さ
れ搬送台Cを搬入部Aから包装部Bへと移動せしめるた
めのもので、支持部材35に支持された搬送台Cを搬入部
Aと包装部Bとの間を水平方向に移動せしめる水平動作
部D-1 と、該搬送台Cを搬入部Aと包装部Bとの夫々の
場所において垂直方向に移動せしめる垂直動作部D-2と
からなる。
【0035】支持部材35は、下端を固定した状態で立設
した機枠3両側のガイド支柱36と、この両側ガイド支柱
36間に両側枠部を上下摺接動自在に支持させて機枠3内
において水平に配設した平面矩形形状の上下移動枠37
と、この上下移動枠37の両側枠の内面に設けたガイド溝
38に両側辺部を嵌合係止することにより該移動枠37内に
おいて前後摺接動自在に支持した前後移動板39とから構
成してある。そして、上記前後移動板39上にL字形に形
成した支持脚40を介して搬送台Cのヘッドベース33を取
付支持してある。これによれば、上記支持脚40により前
記支持杆6の長さをあまり長くさせなくとも搬送台Cが
搬入部Aの下に入り込む様になる(図4参照)。
【0036】水平動作部D-1 は、機枠3底部に設置した
ステッピングモーター42の作動により駆動する減速ボッ
クス41のカム軸43に装着されるカム44と、このカム44に
連係することによりカム44の回転によって後端軸支部45
を支点として上下に揺動する揺動アーム46を備える。
又、水平動作部D-1 は略L字型に形成しその角部位を機
枠3底部に架設した回動軸47により軸支すると共に前記
揺動アーム46の揺動端と短辺側端部との間を連結アーム
48を介して連結せしめた起動アーム49と、前記支持部材
35の前後移動板39の下面より垂下し、その略全長に亘り
形成される連結長孔50に起動アーム49の長辺側端部を嵌
合して、該長孔50に沿って摺接動自在に連結せしめた垂
直アーム51とを備えている。
【0037】そして、水平動作部D-1 は前記モーター42
により回動するカム44のカムフロアに沿う揺動アーム46
の上下揺動動作によって、回動軸47を支点とする起動ア
ーム49の長辺側に前後方向の動きを起こさせることで搬
送台Cを前後移動板39を介して搬入部Aから包装部Bの
下方へと移動させ(図6乃至図7参照)、更に、包装部
Bの下方から搬入部A下へと移動させる様に構成してあ
る(図18の状態から図20の状態)。
【0038】一方、垂直動作部D-2 は、前記モーター42
のカム軸43に取り付けたカム52と、このカム52に連結せ
しめ後端軸支部53を支点として上下に揺動する揺動アー
ム54と、この揺動アーム54の揺動端と前記支持部材35の
上下移動枠37とに亘って端部を連結して取り付けた連結
アーム55とからなる。そして、前記モーター42により回
動するカム52のカムフロアに沿う揺動アーム54揺動端の
上下揺動動作に伴って、搬送台Cが上下移動枠37を介し
て搬入部Aと包装部Bとの夫々場所において上下に移動
する様に構成してある。即ち、搬入部Aにおいては図1
の状態から図6の状態へと上昇し、包装部Bにおいては
図7の状態から図15の状態(図15は上昇の過程を示して
いる)へと上昇、そして図15の状態から図7の状態へと
下降することになる。
【0039】上記スピッテングモーター42は、包装機制
御部63のエレベーター駆動部63j 及びI/Oポート63c
を介して中央処理装置(CPU)に接続され、該装置
(CPU)からのデータに基づいて作動せしめて、水平
動作部D-1 と垂直動作部D-2 に上記した動きをさせる様
になっている。
【0040】図中56は、揺動アーム54の長さ方向途中か
ら機枠3に亘り張架配設したバネであり、このバネ56は
揺動アーム54をテンション作用の状態で吊持せしめ、搬
送台Cを上昇移動する際にモーター42の負担を軽減する
働きをなす。
【0041】次に、本実施例包装機の電気的構成につい
て図22の示したブロック図に基づきながら説明すると、
包装機は中央処理装置(CPU)がROM68に記憶され
ている制御プログラムを実行することにより包装機制御
部63を介して上記した各機構及び駆動部を順次作動させ
ることで商品1の包装を進行する。計量部5はロードセ
ル内蔵の電子秤であり、搬入部Aに搬入載置された商品
1の重量を計量し、計量した重量データを中央処理装置
(CPU)に出力する様になっている。ラベル印字部69
は中央処理装置(CPU)からのデータに基づいて商品
1の重量や値段等をラベルに印字して発行する様になっ
ている。
【0042】RAM66には図23に示す概念図の如く、上
記した各エリアに区分けされており、商品データファイ
ルエリアには図24に示す様に、予め商品番号に対応させ
た商品名、単価、風袋等の値付(ラベル印字)用のデー
タと共にトレイNOが記憶されている。そして、トレイ
データファイルエリアには上記トレイNOに対応させて
軟弱トレイか一般トレイか否かのトレイ種別、トレイの
タテ(長寸),ヨコ(短寸),高さ等のサイズデータが
記憶されていて、本実施例の包装機の制御は使用するト
レイ1aのトレイ種別データ、タテ,ヨコ,高さのサイズ
データに基づいて包装動作が行なわれる。
【0043】又、ROM68には上記した制御プログラム
と共にトレイ1aのタテ,ヨコ,高さのサイズデータを各
部の具体的な動作タイミングデータに変換するための各
種のテーブルが記憶されている。即ちROM68に記憶さ
れている制御プログラムにより、フィルムフィード時の
前後グリッパーF,Gの移動開始,及び停止タイミン
グ、プリストレッチ時の左右グリッパーHのフィルム2
端部を挟持するその挾持開始タイミング、包装時の左右
グリッパーHのフィルム2端部を放すその解放開始タイ
ミング、左右折込み板20の折込み動作開始,終了タイミ
ング,前後グリッパーF,Gの移動開始、停止及びフィ
ルム2端部を放すその解放開始タイミング,前後グリッ
パーF,Gの移動速度、前後折込み板15の折込み動作開
始及び停止タイミング等が決定される様になっている。
そして、これらのタイミングに関し、必要に応じてRO
M68に後述する様な一般トレイ用のテーブルと軟弱トレ
イ用のテーブルを記憶させて置き、使用するトレイ1aの
種別に応じてこれらのテーブルを選択して用いるもので
ある。
【0044】例えば、前後グリッパーF,Gの移動開始
のタイミングについては、ROM68に図25に例示した様
に、トレイの高さと前後グリッパーF,Gの移動開始タ
イミングとの関係を示す一般トレイ用のテーブルと軟弱
トレイ用のテーブルをトレイ種別毎に記憶させて置くも
のである。図25に例示した両テーブルにおいてT1 ’〜
5 ’はT1 〜T5 よりも早いタイミングで前後グリッ
パーF,Gを互いに接近する方向へ移動を開始させるも
のである。又、T1 ’〜T5 ’は高さH1 〜H 5 のトレ
イの上端部がフィルム2と接触するタイミングに設定し
てある。即ち、指示手段により指定された使用トレイ1a
が軟弱トレイの場合、該トレイ1aが搬送台Cにより包装
部Bの下からフィルム2に向けて上昇移動されてその上
端部が包装部Bのフィルム2に接触するタイミングにて
前後グリッパーF,Gの上記移動を開始させる様に設定
してある。
【0045】又、前後グリッパーF,Gの移動速度につ
いては、ROM68に図26に例示した様に、トレイの高さ
と前後グリッパーF,Gの移動速度との関係を示す一般
トレイ用のテーブルと軟弱トレイ用のテーブルをトレイ
種別毎に記憶させて置くものである。図26に例示した両
テーブルにおいてV1 〜V5 、V1 ’〜V5 ’の具体的
な値は実験で決めるものである。その傾向としては軟弱
トレイ用の移動速度V 1 ’〜V5 ’の方が一般トレイ用
の移動速度V1 〜V5 よりも速く設定する。つまり、軟
弱トレイの場合、硬質な一般トレイに比べて前後グリッ
パーF,Gの移動速度を速くすることで、フィルム2の
プリストレッチ量を適宜減少させて軟弱トレイに加わる
変形力を弱める様に設定(決定)するものである。
【0046】又、トレイの高さが高いほど移動速度を速
く設定する。これはトレイの高さがが高いほどトレイに
加わる変形力が大きくなる傾向があるからである。
【0047】操作部67は各種指令やデータを入力するた
めのものであり、操作キーとタッチパネルから構成され
ている。表示部70はドット表示器であり、ラベル印字部
69で印字される各種データやメッセージ、或いはRAM
66に記憶させる上記した各種データ等が表示される様に
なっている。これらの構成機器は双方向バスを介して中
央処理装置(CPU)に接続されて前記の動きをなす。
【0048】以下、その包装工程を図6乃至図21に示し
た上記各機構及び駆動部の動き、図28と図29に示したフ
ローチャート及び図30に示したメカニカルチャートを参
照しながら説明すれば、図28のフローチャートは作業者
(オペレーター)が操作部67から包装する商品1の商品
番号を入力した場合の処理を示し、図29のフローチャ直
移動を開始するその開始地点Qからトレイ1aの上端部が
包装部Bの所定量伸張された状態で張架保持されている
フィルム2に接触する上昇位置まで搬送台Cが上昇し、
それと同時のタイミングによりフィルム2の前記伸張量
を弱める如く互いに接近する方向へ移動を開始させる前
後グリッパーF,Gの移動開始時点の処理を示したもの
で、まず初めに作業者は商品番号を操作部67にキー入力
すると、RAM66に予め記憶させておいた各種データの
中から入力された商品番号に基づき商品データファイル
から該当するデータが呼び出される(ステップ71)。商
品データファイルから該当データが呼び出されると、次
に呼び出されたデータの中からトレイNOに基づいてト
レイデータファイルから該当するトレイ種別、タテ,ヨ
コ,高さの各データを呼び出す(ステップ72)。
【0049】そして、呼び出された各データに基づいて
商品1に応じて調整を必要とする各作動部の動作開始及
び停止のタイミングやその移動速度が決定される。この
際、例えば包装時における前後グリッパーF,Gの移動
開始のタイミング及び移動速度や左右グリッパーHのフ
ィルム2端部の解放タイミングの様にトレイ種別に応じ
た値に設定する必要があるタイミングに関しては、呼び
出されたデータのトレイ種別で使用トレイ1aが軟弱か否
かが判断処理され(ステップ73)、軟弱トレイ1aと判断
処理されると、ROM68に記憶されているテーブルの中
から軟弱トレイ用テーブルが選択され、トレイの高さデ
ータとこのテーブルに基づいて包装時の前後グリッパー
F,Gの移動開始のタイミング及びその移動速度と左右
グリッパーHのフィルム2端部の解放タイミングが設定
される(ステップ74)。
【0050】即ち、図29に示すフローチャートにおける
動作タイミング(開始時間)と移動速度が設定される。
又、一般トレイ1aと判断された場合にはROM68に記憶
されているテーブルの中から一般トレイ用テーブルが選
択され、トレイの高さデータとこのテーブルに基づいて
包装時の前後グリッパーF,Gの移動開始のタイミング
及びその移動速度と左右グリッパーHのフィルム2端部
の解放タイミングが設定される(ステップ75)。この状
態において作業者が商品1を搬入部Aに載置することに
より包装機の動作が開始する。即ち、計量部5による搬
入部Aに載置された商品1の計量が完了すると、図6に
示した様に搬入部Aの下で待機している搬送台Cが垂直
動作部D-2 により上昇し、搬入部Aに搬入載置され計量
部5により重量が計量された商品1を受け取り、搬送台
Cはその高さが保たれた状態で水平動作部D-1 により包
装部Bの下方へと、該包装部B下部の前記開始地点Qの
所定位置に商品1を搬送する(図7の状態)。この時、
この商品1の搬送動作と平行して、図8に示す様にフィ
ルム保持板61,62の間に保持されるフィルム2の先端を
挟持している前側グリッパーFは、モーター11の作動に
よりフィルム2の引き出し動作を開始し、商品1の大き
さ(トレイの大きさ)に対応して設定される長さ分だけ
フィルム2を包装部Bへ引き出す(図9の状態)。次ぎ
に、フィルム保持板61,62の後側に待機していた後側グ
リッパーGがカッターKの前まで前進し(図10の状
態)、所定長さ引き出されたフィルム2の後部を挟持す
る(図11の状態)。その後、フィルム2はカッターKに
より後側グリッパーGの後で切断され、切断されたフィ
ルム2は間隔Lをおいて対向する前後両グリッパーF,
Gにより前後の端部を挟持された状態となる(図12の状
態)。また、後側グリッパーGと包装部Bの商品1を載
せた搬送台Cが上昇する中央との間は距離Xをおいた状
態で維持されている。
【0051】フィルム2が切り離された後、所定のタイ
ミングにてモーター11,12が同時に作動して前側グリッ
パーFと後側グリッパーGとを同調した速度にて包装部
Bへ向けて前進移動せしめると共に、その移動過程にお
いて両グリッパーF,Gの間隔LがL+ΔLに離間可変
することにより、前後両グリッパーF,G間に挟持させ
るフィルム2が所定量ΔL分だけ伸張(プリストレッ
チ)され、これと同時に伸張されたフィルム2の中央を
包装部Bの中央に対して合わせるフィルム2のセンタリ
ングが行なわれる(図13の状態)。
【0052】尚、前後両グリッパーF,Gの移動量M1
は(X−L/2)+ΔL/2で算出され、M2は(X−
L/2)−ΔL/2で算出される。即ち、フィルム2の
伸張量は上記した前後両グリッパーF,Gの移動差であ
るΔLの値を可変(増減)させることにより自由に調節
することができる。その後、フィルム2の左右両側端部
が左右グリッパーHの可動クランブ板29と左右折込み板
20により挟持されると同時に、図14に示した様に所定量
左右に伸張されることで、包装部Bに引き出されセンタ
リングされたフィルム2はプリストレッチされた状態で
張架保持される(図6乃至図7参照)。
【0053】そして、包装部B下の上昇移動を開始する
開始地点Qへと移動された搬送台Cは、図15に示す様に
モーター42の作動による垂直動作部D-2 の動作により包
装部Bのフィルム2に向けて上昇し、該包装部Bに商品
1を供給する。この時、図29に示す様にCPUは上昇開
始からの経過時間Tを計時し、この時間Tが前記の如く
決定された前後グリッパーF,Gの移動開始タイミング
及び左右グリッパーHのフィルム2端部の解放タイミン
グと一致したか否が判断され(ステップ76)、一致した
場合にはエアシリンダー27が作動して左右グリッパーH
の可動クランプ板29を左右折込み板20から離してフィル
ム2の左右両側端部を解放する(ステップ77)と共に同
時にモーター11,12が図26に示すROM68の軟弱トレイ
用テーブルにより決定された速度にて作動して前後グリ
ッパーF,Gを互いに接近する折込み方向への移動を開
始させる(ステップ78)(図15、図17参照)。この時の
前後グリッパーF,Gの移動速度は、前記ROM68のテ
ーブルからトレイ種別及びトレイ高さに基づいて読み出
された速度、例えばトレイ種別が軟弱トレイで図26に示
したテーブルから読み出されたトレイ高さがH3 である
場合、V3 ’に予め記憶設定されいる速度で駆動せしめ
て前記の如く前後グリッパーF,Gは夫々のモーター1
1,12によって互いに接近する折込み方向へ移動を開始
するものである。尚、移動速度の制御はモーター11,12
の駆動パルスの周波数をテーブルから読み出された速度
データに基づいて変化させることで行なう。
【0054】上記作動タイミングは前記の如く軟弱トレ
イの場合には、トレイ1aの上端部が略フィルム2に接触
する時点に設定される様になっているので、トレイ1aに
加わる変形力は極めて弱められる。尚、一般トレイの場
合には、軟弱トレイに比べてより遅いタイミングに設定
される。又、前後グリッパーF,Gの互いに接近する折
り込み方向への移動速度も軟弱トレイの場合、一般トレ
イに比べて速くなる様に設定されているので、軟弱トレ
イの場合には搬送台Cによる商品1の包装部Bのフィル
ム2に向けた突上げ上昇時に加わる変形力は一般トレイ
に比べて弱められる。更に、商品1が包装部Bの突上げ
限(上昇限)まで突上げ供給された後に行われる前後の
折込み板15による包装時においても該折込み板15の移動
速度と前後グリッパーF,Gの移動速度との差が軟弱ト
レイの場合には一般トレイに比べて大きくなる。換言す
れば、軟弱トレイの場合には一般トレイに比べて前後折
込み板15が遅れてフィルム2端部をトレイ底部に折り込
むことから、その折込み時にトレイに加わる変形力は軟
弱トレイの場合に一般トレイに比べて更に弱められる。
【0055】又、同様にトレイの高さが高いものほど低
いものに比べて変形力が弱められる。その後、商品2が
包装部Bの突上げ限まで突き上げられ、モーター26によ
り左右折込み板20が折り込み方向に移動を開始し、トレ
イ1a底部中央で若干の間隔をおいて停止する(図16の状
態)。これと略同時に前後折込み板15がモーター16によ
り折込み方向に移動すると共に、これに追動する形で前
後両グリップF,Gがフィルム2の前後端部を解放する
(図18の状態)。そして、前後折込み板15の先端部が衝
合当接することによってヒーター19によりトレイ1aの底
部に折り込まれたフィルム2端部のヒートシールが行な
われ(図19乃至図20参照)、商品1の包装が包装部Bに
おいて全て完了する。これにより、軟弱トレイ1a本来の
形状を崩すことなく、しかも表面にシワのない見栄えの
良いストレッチ包装を行なうことができる。ヒートシー
ルが終了し包装された商品1は作業者が先端部同士の若
干離間させた状態で待機する前後折込み板15上から取り
出し、ラベル印字部69から発行されたラベルを商品1に
貼付ける(図21の状態)。
【0056】尚、上記した実施例では、前後グリッパー
F,Gの移動速度をトレイ種別とトレイ高さデータに基
づいて決定したが、更にトレイの大きさ(タテ、ヨコ寸
法)に基づいて決定する様にしても良い。この様にトレ
イ種別とトレイ高さデータに更にトレイ大きさデータを
加えて前後グリッパーF,Gの移動速度を決定すること
により、より一層フィルム2のきめ細かな張り強さの制
御を行なうことができる。
【0057】又、上記した実施例では、前後グリッパー
F,Gの移動速度をトレイ種別とトレイ高さデータに基
づいて変更する様に構成していたが、前後折込み板15の
移動速度を変更する様にしても上記した同様の効果が期
待できる。同様に原理的にはトレイ種別等に応じて搬送
台Cの上昇速度を変えることでも同様の効果が期待でき
るものである。
【0058】更に、予め商品番号毎にトレイデータを記
憶して置き、商品番号を入力するだけで、トレイ種別及
びトレイ高さデータが設定される様になっているが、こ
れらのデータはその都度、操作部67より入力したり、或
いはセンサーによって自動的に入力する様にしても良
い。
【0059】
【発明の効果】本発明のストレッチ包装機は叙上の如く
構成してなるから、下記の作用効果を秦する 包装部の所定位置に張架されているフィルムに向けて被
包装物を突き上げるその上昇速度、又はフィルムの端部
を挟持する前後,左右の少なくとも一方のグリッパーを
互いに接近する方向に移動させるその移動速度、或いは
該フィルム端部を被包装物の底部に折り込む折込み板の
移動速度の少くともいずれか一つを、被包装物に応じて
変更し得る様に構成したので、被包装物に応じた(適し
た)フィルムの張り強さでストレッチ包装することがで
きる。従って、軟弱トレイ使用の場合にはトレイ本来の
形状を崩すことなく、一般トレイ使用の場合やトレイを
使用しないで被包装物の包装を行なう所謂ノートレイの
場合でも表面にシワの無い適度な張り強さをフィルムに
持たせた見栄えの良い状態でストレッチ包装することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明ストレッチ包装機の実施の一例を示し
た側面図
【図2】 包装部における前側グリッパーと後側グリッ
パーを示した斜視図
【図3】 包装部における前後,左右の折込み板を示し
た斜視図
【図4】 搬送台及びその駆動機構を示した要部の斜視
【図5】 被包装物を載せた搬送台が包装部の下側にお
いて上昇移動を開始するその開始地点Qから包装部のフ
イルムまでの高さ関係を示した概略図
【図6】 搬送台が搬入部から被搬送物を受け取った状
態を示した概略図
【図7】 被包装物を載せた搬送台を包装部の下方まで
移動させた状態を示す概略図
【図8】 フィルム保持板部分にて保持されるフィルム
先端を示す概略図
【図9】 フィルムを包装部に所定の長さ引出し状態を
示す概略図
【図10】 後側グリッパーをカッターの前まで移動させ
た状態を示す概略図
【図11】 後側グリッパーでフィルムを挟持した状態を
示す概略図
【図12】 カッターでフィルムを切断した状態を示す概
略図
【図13】 前後両グリッパーで挟持したフィルムを包装
部に対してセンタリングした状態を示す概略図
【図14】 フィルム左右両側端部を挾持した状態の左右
グリッパーを左右折込板により離間する方向に移動させ
てフィルム左右のプリストレッチ状態を示した概略図で
あり、(a)は平面図、(b)は縦断正面図
【図15】 搬送台を包装部の下側からフィルムに向けて
上昇させるその上昇過程においてトレイの上端部がフィ
ルムに接触するタイミングで左右グリッパーを互いに接
近する方向に移動させてフィルムの伸張量を適宜減少さ
せた状態を示す概略図
【図16】 同要部を拡大して示した概略図
【図17】 搬送台により被包装物が包装部に上昇供給さ
れた後、左右折込み板を閉じた状態を示す概略図
【図18】 前後折込み板の折込み動作開始に伴って前後
両グリッパーが追動してフィルムの前後端部を解放した
状態を示す概略図
【図19】 前後折込板の折込み動作が終了した状態を示
す概略図であり、(a)はその平面図、(b)は縦断正
面図
【図20】 前後グリッパーが当初の待機位置に戻された
状態を示す同概略図
【図21】 包装が完了した商品を取り上げた状態を示し
た概略図
【図22】 本発明ストレッチ包装機の電気的構成を示し
たブロック図
【図23】 同ブロック図のRAMの各種データエリアを
示した概念図
【図24】 同RAMの商品データファイルエリアとトレ
イデータファイルエリアに記憶されたデータの一例を示
したデータ表
【図25】 ROMに記憶されたトレイ高さと前後グリッ
パーの移動開始タイミングとの関係をトレイ種別毎に示
す一般トレイ用と軟弱トレイ用の一例を示したデータ表
【図26】 ROMに記憶されたトレイ高さと前後グリッ
パーの移動速度との関係をトレイ種別毎に示す一般トレ
イ用と軟弱トレイ用の一例を示したデータ表
【図27】 同ブロック図の包装機制御部の回路図
【図28】 商品番号の入力時の動作を示すフローチャー
【図29】 搬送台が包装部の下側からフィルムに向けて
上昇移動を開始してから前後グリッパーが互いに接近す
る方向に移動を開始する包装時の動作を示すフローチャ
ート
【図30】 本発明ストレッチ包装機の各機構の動作時間
を示したメカニカルチャート
【符号の説明】
1…商品(被包装物) 1a…トレイ 2…フィルム 15…前後折込み
板 20…左右折込み板 F…前グリッパ
ー G…後グリッパー H…左右グリッ
パー

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後左右の端部が前後,左右のグリッパ
    ーで挟持されて包装部の所定位置に張架されているフィ
    ルムに、その下側から被包装物を突き上げて該被包装物
    の上面をフィルムで覆った後、該フィルムの端部を前
    後,左右の折込み板で被包装物の底部に折り込むことに
    より該被包装物の包装を行なうストレッチ包装機に於い
    て、前記前後,左右の少なくとも一方のグリッパーを、
    被包装物の前記突き上げ上昇時に互いに接近する方向に
    移動自在に構成すると共に、同グリッパーの移動速度、
    前記折込み板の移動速度、被包装物を包装部のフィルム
    に向けて突き上げる際の上昇速度の少なくともいずれか
    一つを、被包装物に応じて変更する様に構成したことを
    特徴とするストレツチ包装機。
  2. 【請求項2】 上記移動速度或いは上昇速度を、被包装
    物の使用トレイの種別に基づいて決定することを特徴と
    する請求項1に記載のストレッチ包装機。
  3. 【請求項3】 上記移動速度或いは上昇速度を、被包装
    物の使用トレイの種別と形状に基づいて決定することを
    特徴とする請求項1に記載のストレッチ包装機。
  4. 【請求項4】 使用トレイが軟弱トレイの場合、前記グ
    リッパーの移動速度を、一般トレイやノートレイの場合
    に比べて速く変更することを特徴とする請求項1に記載
    のストレッチ包装機。
  5. 【請求項5】 使用トレイが軟弱トレイの場合、軟弱ト
    レイの上端部がフィルムに接触するタイミングに同期さ
    せて前記グリッパーの移動を開始させることを特徴とす
    る請求項4に記載のストレッチ包装機。
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