JP3569939B2 - ストレッチ包装機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、特にコンビニエンスストアー等で売られている弁当等のように軟弱なトレイに収容した商品を包装するストレッチ包装機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、弁当のように薄い合成樹脂板により成形される軟弱なトレイに収容される商品を包装するストレッチ包装機においては、例えば特開平4−57711号がある。
上記包装機は、包装部に引き出したフィルムに対して商品を下から突き上げる前に、四角い枠からなる押し上げ部材により、上記フィルムを押し上げることにより、上記フィルムに上記商品が収まる程度のくぼみを付け、このくぼみ内に商品を突き上げることにより、商品突き上げの際に軟弱トレイに負荷が加わるのを回避して商品の潰れを防止している。
【0003】
また、上記ストレッチ包装機は、商品のサイズに応じてフィルムを押し上げる四角い枠の大きさを変更する機能を具備しており、上記した四角い枠を構成する略L字形の部材を包装部の四隅で向かい合わせ、これら各部材を移動機構により前後左右方向に移動させることで対応している。
しかし、上記したストレッチ包装機にあっては、四角い枠を構成する略L字形の部材をそれぞれ移動機構により前後左右方向へ移動させるように構成しているので、どうしても構造が複雑化する問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本願出願人は特開平4−339727号に開示されるストレッチ包装機を開発している。
この包装機は、商品の大きさに対応して、フィルムロールからフィルムを包装部に引出し、該フィルムの左右を移動機構により左右方向に移動可能な左右クランプによりクランプすると共に、該フィルムの前後を前後クランプによりクランプし、上記フィルムを押し上げ部材により下から押し上げた後、該フイルムの下面から商品を突き上げて包装を行なうように構成したものである。
本願発明は、上記した如きストレッチ包装機に対して、前記した包装機の如き押し上げ部材によるフィルム押し上げ機能及びその押し上げ幅
の変更機能を、簡素な構成にて具備せしめることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願発明は上記した目的を達成するために、商品の大きさに対応して、フィルムロールからフィルムを包装部に引出し、該フィルムの左右を移動機構により左右方向に移動可能な左右クランプによりクランプすると共に、該フィルムの前後を前後クランプによりクランプし、上記フィルムを押し上げ部材により下から押し上げた後、該フイルムの下面から商品を突き上げて包装するストレッチ包装機において、前記押し上げ部材を包装部の左右両側に配設し、これら両押し上げ部材を左右クランプの移動機構により左右両側方向へ移動自在に構成し、更にフィルムロールと包装部との間にクラッチを介して動力が伝達される繰り出しローラを具備し、前記押し上げ部材により包装部に引き出されたフィルムを押し上げる際に、上記繰り出しローラのクラッチ機能を解除し、且つ、押し上げ部材の押し上げに遅れて後クランプによりフィルム後部のクランプを行なうように構成したものである(請求項1)
【0006】
又、商品の大きさに対応して、フィルムロールからフィルムを包装部に引出し、該フィルムの左右を移動機構により左右方向に移動可能な左右クランプによりクランプすると共に、該フィルムの前後を前後クランプによりクランプし、上記フィルムを押し上げ部材により下から押し上げた後、該フイルムの下面から商品を突き上げて包装するストレッチ包装機において、前記押し上げ部材を包装部の左右両側に配設し、これら両押し上げ部材を左右クランプの移動機構により左右両側方向へ移動自在に構成し、更に商品を包装部に搬入する際に同商品の搬入位置を規制するストッパ部材を具備し、該ストッパ部材を押し上げ部材と共に包装部に引き出されたフィルムに対して押し上げ作動するように構成してもよい(請求項2)
【0007】
【作用】
以上の手段によれば、複数のフィルムロールから包装部に引き出されたフィルムは左右両側部と前後部とを上記した前後、左右の各クランプによりクランプされて保持される。
左右クランプは移動機構の作動により選択的に左右方向に移動し、包装部に引き出されるフイルムのサイズに対応する。
押し上げ部材は、包装部の左右両側に配設され、フィルムの幅に対応して作動する左右クランプの移動機構により左右方向へ移動自在に移動する。
上記両押し上げ部材は、包装部にて左右両側部をクランプされるフィルムを下から押し上げて引き伸ばし、フィルムに所定幅のくぼみを付ける。
【0008】
次に、商品が上記フィルムのクボミへ向けて下面から突き上げられ、商品のフイルム包装が行なわれる。
従って、上記左右両押し上げ部材は、商品サイズに応じて選択的に移動する左右クランプの移動機構の作動に伴って左右方向に移動する。よって、商品の幅に対応して両押し上げ部材によりフィルムに付けられるくぼみの幅が増減される。
【0009】
そして、包装部に引き出されたフィルムを押し上げ部材により押し上げる際に繰り出しローラがフリー回転し、さらに、押し上げ部材の押し上げ動作から幾分遅れて後クランプによりフィルム後部のクランプが行なわれる。よって、押し上げ部材による押し上げの際にフィルムの引出しが抵抗なく行なわれ、押し上げ時にフィルムに生じる伸びが緩和される。
又、請求項にて記載したストレッチ包装機によれば、押し上げ部材により包装部に引き出されたフィルムを押し上げる際に、上記押し上げ部材と共にストッパ部材がフィルムに対して押し上げられるのでフィルムの押し上げ面が拡大される。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は包装機の全体構成を示し、符号Aは商品供給装置、Bは計量コンベア装置、Cはエレベータ・コンベア装置、Dはフィルム供給装置、Eはフィルム引出し装置、Fはフィルムクランプ装置、Gはフィルム折込み装置、Hは搬出装置、Rは包装部、Sはフィルム押し上げ機構である。
【0011】
図1において商品供給装置Aに搬入された商品(被包装物)aは供給コンベア1により計量コンベア装置Bへ搬送されるが、その搬送途上で幅寄せ装置2によって供給コンベア1の中心部へ移動される(センタリング)とともに、商品幅が検出される。
又、商品aが計量コンベア装置Bへ搬入される際に、検出器3、3’により商品aの高さ及び長さが検出される。
【0012】
計量コンベア装置Bにおいて、商品aは同コンベア装置Bが備える重量検出器(図示せず)によってその重量が検出されるとともに、その計量完了後にベルトコンベア5によりエレベータ・コンベア装置Cへ搬送される。
エレベータ・コンベア装置Cは搬送コンベア6及びエレベータヘッド60を上端に備えたエレベータ機構19により構成されるが、その搬送コンベア6は前記ベルトコンベア5により搬送される商品aを受け継いでエレベータヘッド60へ導入せしめ、エレベータ機構19はそのエレベータヘッド60を昇降動させて、その上昇時に前記フイルム折込み装置Gにより商品aを包装する包装部Rへ上昇させる。
【0013】
一方、上記包装部Rの商品供給側(図1左側)にはフイルム引出し装置Eを配置し、又、これと反対側の包装済み商品の搬出側(図1右側)にはフイルム供給装置Dを配置する。このフイルム供給装置Dとフイルム引出し装置Eとの協働動作により、前記包装部Rに包装用のストレッチフィルム8a又は8bが所定長さ引き出され、クランプ装置Fによってその左右両側縁をクランプする。
【0014】
上記フィルム8a、8bは前記商品aの幅及び高さ検出の結果に基づいて、幅サイズの異なるフイルムロール8A,8B から何れか一方が選択され引き出されると共に商品aの長さ及び高さ検出の結果に基づいて引出し長さが決定される。
上記包装部Rに引出し保持されたフィルム8a又は8bが、押し上げ機構Sにより上方に押し上げられると同時に、フィルムの後縁がクランプされてカッターIで切断され、さらに前記エレベータ機構19により商品aが突上げられ、該フィルムを折込み装置Gにより商品aの底部へ折込み包被せしめ、プッシャー9によって包装済の商品a’を搬出装置Hへ排出させる。
【0015】
搬出装置Hは包装済の商品a’を所定位置へ搬出させるものであり、その搬送途上で前記重量検出器4の計量データに基づいた所要データを印字したラベルをラベルプリンタ(図示せず)により発行し商品a’へ貼付するとともにヒータベルト等により商品a’の底部へ折込まれたフィルムを熱接着せしめるなどの処理を施す。尚、図1において、符号10は主モータ、11はタイミング円板であり、そのタイミング円板11により前記包装機の各部分の動作タイミングが制御される。
【0016】
主モータ10には歯車機構12を介してカム軸13が連係され、このカム軸13に取付けたカム14に揺動アーム18が連結され、カム14の回転により前記アーム18が揺動可能に配設されている。
上記揺動アーム18はその揺動端を前記エレベータ機構19に連結し、カム14の回転による揺動アーム18の揺動によってエレベータ機構19がエレベータヘッド60を昇降動させる。
【0017】
エレベータ機構19は、前記エレベータヘッド60を主ヘッド60a と補助ヘッド60b との2群に区画するとともに各ヘッドを支持する支持杆を主支持杆61a と補助支持杆61b とに区画し、商品aの幅及び長さが小さい場合には主ヘッド60a のみを昇降動させ、それが大きい場合に主ヘッド60a 及び補助ヘッド60b の両者を昇降動させる如く選択使用が可能なようにしてある(図1,2)。
【0018】
フイルム供給装置Dは本体機枠の背部に配設され、包装材であるストレッチフイルムをロール状にした上下2段の幅を異にするフイルムロール8A、8Bと、このフイルムロール8A,8Bを支持する支持ローラ80a ,80b と、フイルム繰出しローラ81a,81b と、上下2個の供給口82a,82b を有する供給枠82とにより構成される(図1)。
【0019】
上記フイルムロール8A,8B から引き出したフイルム8a,8b はそれぞれ繰出しローラ81a,81b を介して供給枠82の夫々の供給口82a,82b に先端を保持される。この供給枠82はエアシリンダ82c によって上下動し、商品幅との関連で選択されたフイルム8a又は8bの供給口82a,82b を所定の供給位置へ移動させる。この供給口82a,82b は櫛歯状に形成され、フイルム引出装置Eによりフイルムを把持しやすくしている。
【0020】
繰出しローラ81a,81b は、フイルムロール8A または8B からフイルム8aまたは、8bを引き出すためのローラで、主モーター10から繰出しカム15およびアーム16を介して駆動用チェーン83に伝達される動力を電磁クラッチ84を介して繰出しローラ81a,81b へ伝達し、この繰出しローラ81a,81b を回転とともに電磁ブレーキ85を介してゴムベルトで支持ローラ80a,80b を駆動し、繰出しローラ81a,81b の回転と共にフイルムロール8A,8B を回転させてフイルムを繰り出す。
繰り出し終了後電磁ブレーキ85でフイルムの出過ぎを防ぎ、かつ非励磁状態で電磁ブレーキ85はブレーキ作動するため、主電源を切断してもフイルム供給口でのフイルム先端を保持することができる。
【0021】
フイルム引出し装置Eは前記フイルム供給装置Dの供給枠82に対向する本体機枠内の前部に配置され、前記カム14と同軸上に固定された繰出しカム15の回転に基づいて揺動するアーム16に開閉自在な把持部材91を連結して構成される。
把持部材91は先端が前記供給口82a,82b と対応する櫛歯状で前記アーム16の揺動により前記供給枠82へ向けて接近し後退する往復動作をし、その往動時に開いた状態で供給枠82へ接近し、供給位置にある供給口82a 又は82b のフイルム8a,又は8b先端を閉じ動作により把持するとともに復動により所定量の長さのフイルムを引出す。
【0022】
又、上記引出し装置Eは前記アーム16とカム15との間に引出し量制御機構92を介在させて、商品aの高さ及び長さ検出により設定されたフイルム引出し量に応じた把持部材91の後退位置が設定される。尚、引出し装置Eにより引出されたフイルムは、その後所定のタイミングで供給枠の直前に設置されたカッターIにより切断されて後続フイルムから分離される。
上記フイルムクランプ装置Fは,前記引出し装置Eにより包装部に引出されたフイルム8a又は8b(以下、便宜のため8bとする)の後辺および左右両側辺を挟持するもので、包装部Rのフイルム供給装置D側に配置された後クランプ装置20および包装部Rのフイルム搬送路両側に配置された左右一対のクランプ装置30,32 により構成され(図1参照)、その詳細を図3乃至図5により説明する。
【0023】
図4にて示すように、後クランプ装置20は、機枠の左右側板間にわたって水平に架設した後当板22と、その下方に間隔をおいて平行に架設せる支持板23に取付けたクランプ機構24とにより構成され、そのクランプ機構24は支持板23の中央部にエアシリンダ25を配置するとともに、該エアシリンダ25のロッド25a に連結され昇降動可能なクランプ板27を備える。
従って、後クランプ装置20はエアシリンダ25の作動によりクランプ板27が昇降動し、その上昇時にクランプ板27がフイルム8bを介して当板22に当接してフイルム8bの後辺を挟持してクランプする。
【0024】
上記包装部のフイルム引出し装置E側には、所定の間隔をおいて上下2本のガイド杆31,31aを機枠の左右側板に渡り前記架設、詳しくは前記包装部Rを挟んで後当板22及び支持板23に対向して平行にガイド杆31,31aを架設し、その後当板22及び支持板23とガイド杆31,31aとの間に左右クランプ装置30,32 を配設する。
【0025】
左クランプ装置30は機枠内左側で前記後当板22とガイド杆31とに渡り配置された左当板33と、前記支持板23とガイド杆31a とに渡り配置せる支持板34に取付けたクランプ機構35からなる。
左当板33のガイド杆31側前端に可動子33a を設けて該可動子33a をガイド杆31に摺動自在に貫通せしめると共に、その後端にガイド板33b を設けて該ガイド板33b を後当板22上に摺動自在に載承し、ガイド杆31および後当板22に沿って移動可能とする(図4)。
支持板34もまたガイド杆31側前端に可動子34a を設けて該可動子34a をガイド杆31a に摺動自在に貫通せしめると共に、その後端にガイド板34b を設けて該ガイド板34b を前記支持板23上に摺動自在に載承し、ガイド杆31a および支持板23に沿って移動可能とする。
【0026】
右クランプ装置32は機枠内右側で前記後当板22とガイド杆31とに渡り配置された右当板36と、前記支持板23とガイド杆31a とに渡り配置せる支持板37に取付けたクランプ機構38からなり、その支持構造は前記左クランプ装置30と同一であるので説明は省略する。
【0027】
上記左クランプ装置30は、その可動子33a をリンク39a を介してアーム39に連結するとともに、この可動子33a の下側に配置された可動子34a をリンク40a を介してアーム40に連結し、両アーム39,40 の各端をモータ41により駆動される回動軸42の上下端に連結し、該回動軸42の回転によってアーム39,40 およびリンク39a,40a を介し左クランプ装置30が幅方向へ移動するようにする。
又、右クランプ装置32も、その可動子33a をリンク43a を介してアーム43に連結するとともに、この可動子33a の下側に配置された可動子34a をリンク44a を介してアーム44に連結し、両アーム43,44 の各端をモータ41により歯車機構45を介して駆動される回動軸46の上下端に連結し、該回動軸46の回転によってアーム44及びリンク44a を介し右クランプ装置32が幅方向へ移動するようにする。
【0028】
上記左右クランプ装置30,32 の開閉動作は前記幅寄せ装置2により商品aの幅および高さが検出され、それに応じた幅のフイルム8a又は8bが選択された結果に基づいて左右クランプ装置30,32 の左右幅方向の移動量が設定されるもので、その設定は回動軸42に取付けたタイミング円板47及び検出器48によりなされる。
上記左右クランプ装置30,32のクランプ機構35,38 は基本的な構成を同一とするので、説明の重複を避けるため右クランプ装置32について図5,6により説明し、左クランプ装置30については同一符号を付し説明を省略する。
【0029】
右クランプ装置32は、前記支持板37の中央部よりフイルム供給装置D側寄りの位置にエアシリンダ50を配置するとともに、該エアシリンダ50のロッド50a にクランプ53を取付ける。また、上記クランプ板53の上面にはフエルトなどを接着して取り付けてある。
上記構成によれば、包装部Rにフイルム8bが引出し供給された後に前記後クランプ装置20及び左右クランプ装置30,32が作動し、左右クランプ装置30,32のクランプ板53がエアシリンダ50,50により上昇し、同クランプ板53,53と左当板33,右当板36とによりフイルム8bの左右両側辺を挟持してクランプし(図5)、後述する押し上げ機構Sによりフイルム8bを押し上げた後に、後クランプ装置20のエアシリンダ25が上昇作動してクランプ板27と後当板22とによりフイルム8bの後辺をクランプする。
【0030】
上記後クランプ装置20及び左右クランプ装置30,32にて包囲される包装部Rには上記クランプ装置20,30,32と共にフィルム押し上げ機構Sが設けてある。
図3及び図4にて示すように、フィルム押し上げ機構Sは、左右クランプ装置30,32 の支持板34,37 に対して回動自在に取付支持される左右一対の押し上げレバー101 と、この押し上げレバー101 により押し上げられて上昇するストッパ板102 とを備えている。上記ストッパ板102 はエレベータ機構19のエレベータヘッド60 の上に搬送されてくる商品aを所定位置に停止させるものであり、上記エレベータヘッド60の後側において垂直に立てられた状態で支持される。
【0031】
左右両押し上げレバー101 は、先端部を下へ向けて略ヘ形に屈曲させた形状であり、上記レバー先端を前方へ向けた状態でレバー基端部を支持板34,37 略中央部下面に取付た回転軸103 に対して取付固定し、両支持板34,37 の内側に沿って上下回動自在に支持してある。
また、上記回転軸103 の外周からは回動レバー104 を延出させ、この回動レバー104 の先端に駆動シリンダ105 のロッド先端を連結してある。上記駆動シリンダ105 の他端は支持板34,37 の下面に対して軸着してあり、駆動シリンダ105 の作動により上記押し上げレバー101 が水平状態から上方へ向けて回動するように成っている。また、押し上げレバー101 は連係して同時に昇降する。
また、両押し上げレバー101 先端部の内面側にはローラ115 が付設してある。このローラ115 は後述するストッパ板102 に設けられる係合爪120 と係合するものである。
【0032】
尚、上記したように、駆動シリンダ105 の作動により上記押し上げレバー101 を回動させてフィルム8bを押し上げるように構成することによれば、例えば押し上げ部材を駆動シリンダにより直接垂直に押し上げる構造と比較すると、ストロークの小さな駆動シリンダ105 により必要な押し上げ量を確保することがでる。
【0033】
一方、ストッパ板102 は、上記両押し上げレバー101 の先端部の間に入り込む形で設けられ、支持機構110 により上下動自在に支持されている。
図3乃至図5にて示すように、ストッパ板102 の支持機構110 は、機枠の左右両側板間にわたって架設される取付板111 の前面に固定子112 を取付固定し、該固定子112 に2本の摺動杆113 を垂直に貫通させて上下摺動可能に支持し、上記ストッパ板102 の背面に取付固定した固定板102aに対して上記両摺動杆113 の上端部を取付固定することにより構成し、ストッパ板102 が上記両摺動杆113 のガイドにより上下移動するように支持してある。
また、上記両摺動杆113 の下端と固定子112 との間にはコイルスプリング114 を適度な圧縮状態で嵌装し、このコイルスプリング114 の反発力によりストッパ板102 が常時下方へ向けて付勢されるように構成してある。
【0034】
上記ストッパ板102 及び両押し上げレバー101 は、上動する以前の状態において、夫々包装部Rに引き出されるフイルム8bよりも下に位置し、また、エレベータヘッド60に載せられて上昇する商品aの直上における周囲3方をコ形に包囲する状態で配置される。
尚、上記両押し上げレバー101 とストッパ板102 の上縁部には柔軟で滑べり性の良い布地(アクリル製モケット地)116,117 を被覆し、押し上げ時においてフィルム8bとの接触が円滑に行なわれるようにしてある。
【0035】
上記ストッパ板102 背面における左右両側部には係合爪120 が夫々設けてある。
係合爪120 は、ストッパ板102 背面における左右両側部に取付固定した案内部材122 の内部に対して爪片121 を両側から水平に貫挿し、爪片121 を案内部材122 の内部に沿って水平摺動自在に支持すると共に、同爪先端部が側方に突出する状態で抜け止めがなされ、それ以上爪片121 が突出して案内部材122 内から脱落しないように構成してある。また、案内部材122 から突出する爪片121 の先端部は上面側を斜めにカットしてある。
さらに、上記案内部材122 の内部にはコイルスプリング123 が弾装され、該コイルスプリング123 の反発力により上記爪片121 の先端が側方へ突出する方向へ付勢し、また、外部からの負荷により爪片121 が案内部材122 の内部へ弾性的に入り込むように構成してある。
【0036】
上記した左右両係合爪120 の爪片121 は左右両押し上げレバー101 先端に設けたローラ115 が描く回動軌道上に位置している。(図4,図5)。
従って、両押し上げレバー101 が上方へ回動する際に、同レバー101 先端のローラ115 がストッパ板102 の左右両側から突出する爪片121 に当接して下から押し上げ、両押し上げレバー101 の作動と共に、ストッパ板102 が上昇するように構成してある。
尚、爪片121 を下から押し上げるローラ115 は押し上げレバー101 の上方移動に伴って爪片121 下面の範囲から外れ、これにより支えのなくなったストッパ板102 は自重とスプリング114 の反発力により自然に降下する。また反対に、上動位置にあった押し上げレバー101 が降下する際には、上記ローラ115 が爪片121 の上面の傾斜部に上から当接するので、爪片121 が内側に引っ込んでローラ115 の通過を許容する(図8)。
【0037】
次に、上記した如く構成したフィルム押し上げ機構Sの作動を図4乃至7に基づいて説明する。
フィルムの供給口82a 若しくは82b にてフィルム8a,8b の何れか一方の先端部を把持した把持部材91は後退して所定長さのフィルム8bを包装部R上に引き出す(図4)。包装部Rに引き出されたフイルム8bは両側部を左右クランプ装置30,32 によりクランプする。この時、後クランプ装置20はまだフィルム8bの後部をクランプしていない。
【0038】
次いで下動位置、即ち水平状態にあった左右両押し上げレバー101 が同時に上方へ向けて作動を開始し、これに伴って、両押し上げレバー101 先端に設けたローラ115 が円弧軌道を描きながら上方へ移動する。
上記ローラ115 は、移動開始直後にストッパ板102 の両側部に突出する爪片121 に下から当接し、該爪片121 を持ち上げらながら上方へ移動する。これによりストッパ板102 が上昇し、その先端部で包装部Rに引き出されたフイルム8bの後部に線状に当接して押し上げ、これに追動して商品aを載せたエレベータヘッド60が押し上げられたフィルム8bへ向けて上昇する(図6)。
引続き両押し出しレバー101 が上方へ移動すると、レバー101 先端のローラ115 がストッパ板102 の爪片121 の範囲から外れる。これによりローラ115 による支えがなくなったストッパ板102 は自重とスプリング114 の反発力により自然降下し、このストッパ板102 に代わって左右両押し上げレバー101 の先端部によりフィルム8bの両側部が押し上げられる(図7)。
【0039】
また、上記のように押し上げレバー101 にて包装部Rのフイルム8bを押し上げる最中、フイルム供給装置Dの繰り出しローラ81b の電磁クラッチ84が非励磁状態となって同繰り出しローラ81b がフリーとなっており、さらに、後クランプ装置20によるフイルム8bクランプはまだ行なわれていない。後クランプ装置20のクランプは両押し上げレバー101 による押し上げ作動に遅れる形で行なわれ、その後、カッターIが作動するようになっている。
上記したように、押し上げ行程の際、繰り出しローラ81b をフリーにすると共に、フィルム後部のクランプを押し上げレバー101 の作動に対して後クランプ装置20によるフィルム8b後部のクランプを遅らせることにより、フィルム8b押し上げ時において必要十分な長さのフィルム8bを後続部から抵抗なく引き出すことが可能となる。よって、押し上げレバー101 及びストッパ板102 によるフイルム8bの押し上げの際に生じるフィルム8bの伸びが緩和され、フィルム8bの折り込み後にフィルムの収縮により商品aに加わる締め付け力を緩和することができる。
【0040】
最上位置から両押し上げレバー101 が降下すると同時に、エレベータヘッド60に載って上昇してきた商品aが、押し上げられたフイルムaの中央部に対して下から突き上げられる。この際、既に両押し上げレバー101 とストッパ板102 とにより山状に押し上げられたフィルム8bに対して商品aが突き上げられるので、突き上げにより商品aに加わる負荷が大幅に低減される。
商品aが突き上げられ、後クランプ装置20により後部をクランプされたフイルム8bはその後カッターIにより後端が切り放される。そして、折込み装置Gにより上記フィルム8bの周囲を底部へ折込み包被され、プッシャー9によって包装済の商品a’を搬出装置Hへ排出される。
【0041】
尚、両押し上げレバー101 は、前記した如く左右クランプ装置30,32 の支持板34,37 に対して取付支持することにより、上記支持板34,37 の開閉移動と共に左右両幅方向に移動するように構成してある。よって、商品aの幅が変更されるのに伴ってフイルム8a又は8bが選択された結果に基づいて、左右クランプ装置30,32 の左右両側方向の移動量が設定されると、この左右クランプ装置30,32 の開閉に対応して両押し上げレバー101 間の距離、即ちフィルム押し上げの幅が増減される。
【0042】
上記したように幅広いフィルム8aの選択により左右クランプ装置30,32 が外側に移動した場合、両押し上げレバー101 のローラ115 がストッパ板102 両側部に設けられる係合爪120 と係合する範囲から外れる。したがって、上記実施例の場合、商品aのサイズに応じて幅広いフィルム8aが選択された場合は、ストッパ板102 の上昇は行なわれず、フィルム8aの押し上げは両押し上げレバー101 だけで行なわれる。
【0043】
上記実施例の場合、ストッパ板102 の上昇作動を両押し上げレバー101 の上動を利用して行なっているので、ストッパ板102 専用の駆動機構を設ける必要がなくなるので、装置の構造を簡素化できる利点がある。
しかし、上記ストッパ板102 は押し上げレバー101 の作動を利用することなく、専用の駆動機構を設けて昇降動させてもよく、この場合、フイルム8a,8b の選択に関係なくストッパ板102 による押し上げを行なうことができる。
【0044】
上記実施例は、両押し上げレバー101 と共にストッパ板102 を上昇させることにより、フイルム8bの押し上げ面積を拡大して押し上げの効果を向上させている。しかし、フイルム8bの押し上げはストッパ板102 を使用せずに両押し上げレバー101 だけで行なってもよい。この場合、ストッパ板102 の昇降機構は無論不要となり、押し上げ機構の構造は簡素化される。
尚、商品の大きさにより、左右クランプによるプリストレッチ量を変えるようにすれば、フィルム切換機構のない包装機でも、押し上げレバー101 によるフィルムの押し上げ幅を換える本発明を適用できる。
また、前後左右のクランプを行なってからフィルムをカットし、次に押し上げレバー101 でフィルムを押し上げても軟弱トレイを包装できるが、包装後商品の後クランプ側はフィルムの収集により多少のストレスがかかってしまう。
【0045】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように、左右クランプの移動機構を利用して押し上げ部材を左右両方向に移動させるように構成したものであるから、押し上げ部材を移動させるのに必要な機構を省略することができる。よって、フィルム押し上げ機構の構造を簡素化し、コストダウンを図ることができる。
そして、フィルム押し上げ時において、繰り出しローラのフリー回転とフィルム後部のクランプの遅れにより必要十分な長さのフィルムを抵抗なく引き出すことが可能となる。よって、押し上げ部材によるフィルムの押し上げの際に生じるフィルムの伸びが緩和され、フィルムの折り込み後における商品の締め付け力を減少せしめて、軟弱トレイであっても潰れを生じることなく奇麗に包装することができる。
【0046】
請求項2のものにあっては、押し上げ部材と共にストッパ部材がフィルムに対して押し上げるように構成したものによれば、上記ストッパ部材による押し上げによりフィルムの押し上げ面が拡大されるので、商品突き上げ時の商品に対する負荷をより効果的に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明のストレッチ包装機を示す縦断側面図。
【図2】図1におけるII−II 線断面図。
【図3】同包装機における左右クランプ装置とストッパ板部分を示す斜視図。
【図4】包装部を示す縦断側面図で、フイルムを引出した状態を示す。
【図5】包装部を示す縦断正面図で、フイルムの両側を左右クランプ装置によりクランプした状態を示す。
【図6】包装部を示す縦断側面図で、押し上げレバーの上動によりストッパ板を押し上げた状態を示す。
【図7】包装部を示す縦断側面図で、押し上げレバーを最上位置まで移動させた状態を示す。
【図8】ストッパ板側部の係合爪部と押し上げレバーとの係合部を示す正面図。
【符号の説明】
a・・・商品
R・・・包装部
8A,8B・・・フィルムロール
8a,8b・・・フィルム
20・・・後クランプ装置
30,32・・・左右クランプ装置
101・・・押し上げレバー
102・・・ストッパ板
34,37・・・支持板

Claims (2)

  1. 商品の大きさに対応して、フィルムロールからフィルムを包装部に引出し、該フィルムの左右を移動機構により左右方向に移動可能な左右クランプによりクランプすると共に、該フィルムの前後を前後クランプによりクランプし、上記フィルムを押し上げ部材により下から押し上げた後、該フイルムの下面から商品を突き上げて包装するストレッチ包装機において、
    前記押し上げ部材を包装部の左右両側に配設し、これら両押し上げ部材を左右クランプの移動機構により左右両側方向へ移動自在に構成し、更にフィルムロールと包装部との間にクラッチを介して動力が伝達される繰り出しローラを具備し、前記押し上げ部材により包装部に引き出されたフィルムを押し上げる際に、上記繰り出しローラのクラッチ機能を解除し、且つ、押し上げ部材の押し上げに遅れて後クランプによりフィルム後部のクランプを行なうことを特徴とするストレッチ包装機。
  2. 商品の大きさに対応して、フィルムロールからフィルムを包装部に引出し、該フィルムの左右を移動機構により左右方向に移動可能な左右クランプによりクランプすると共に、該フィルムの前後を前後クランプによりクランプし、上記フィルムを押し上げ部材により下から押し上げた後、該フイルムの下面から商品を突き上げて包装するストレッチ包装機において、
    前記押し上げ部材を包装部の左右両側に配設し、これら両押し上げ部材を左右クランプの移動機構により左右両側方向へ移動自在に構成し、更に商品を包装部に搬入する際に同商品の搬入位置を規制するストッパ部材を具備し、該ストッパ部材を押し上げ部材と共に包装部に引き出されたフィルムに対して押し上げ作動することを特徴とするストレッチ包装機。
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