JP2561203B2 - ストレッチ包装体の開梱装置 - Google Patents

ストレッチ包装体の開梱装置

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JP2561203B2
JP2561203B2 JP4188935A JP18893592A JP2561203B2 JP 2561203 B2 JP2561203 B2 JP 2561203B2 JP 4188935 A JP4188935 A JP 4188935A JP 18893592 A JP18893592 A JP 18893592A JP 2561203 B2 JP2561203 B2 JP 2561203B2
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忠雄 増田
政広 佃
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薫 川西
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Oji Seitai Kaisha Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は開梱装置に関し、より詳
しくはパレットとその上に積載した被包装物をストレッ
チ・フィルムで包装して一体化した包装体(以下「スト
レッチ包装体」という)を覆うストレッチ・フィルムを
切断し、除去するための改良されたストレッチ包装体の
開梱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりガラス壜、PET壜、金属鑵な
どの空容器の多くは、パレット上に厚手の板紙の中敷シ
ートを介して積上げ、その外側をシュリンク包装又はス
トレッチ包装して飲料メーカー等に納入されてきた。パ
レット上に積上げた被包装物をシュリンク包装又はスト
レッチ包装した包装体を自動的に開梱する装置として
は、例えば、特開昭48−58995号、特開昭49−
95788号、特開平1−111642号、特開平2−
166033号各公報記載の提案がなされている。
【0003】しかしながら、これらの装置で、比較的軽
い空容器のような被包装物を中敷シートを介してバラで
パレット上に積上げ、ストレッチ包装した包装体を開梱
すると、被包装物である空容器が中敷シート上からこぼ
れ落ちることが指摘されてきた。
【0004】すなわち、図18に示すようにストレッチ
包装体においては、弾性のあるストレッチ・フィルム5
を緊張させて、被包装物4bの周囲にほぼ水平に巻きつ
けるため、上下の中敷シート4cの間で、ストレッチ・
フィルム5が内側に喰い込み、被包装物4bの表面に圧
着している。このままの状態でストレッチ・フィルム5
を切断すると、該フィルムは急に緊張状態から解放さ
れ、被包装物の表面に接触したまま、急激に収縮するの
で、バラ積みされた空容器のような被包装物は収縮する
ストレッチ・フィルムに引かれて移動し、中敷シート上
からこぼれ落ちてしまうことがある。又、切断したスト
レッチ・フィルムを除去する際、ストレッチ・フィルム
と被包装物とが接触している個所で、フィルムの緊張が
緩和され、該フィルムが急激に収縮すると、同様の事故
が発生することがある。そして、前記した現象は、特に
ストレッチ包装体の最上段四隅で最も多く発生すること
が経験上知られている。
【0005】前記各提案の装置には、上記した問題を解
決する有効な対策が取られていないので、比較的軽い空
容器などの被包装物を中敷シートを介してバラでパレッ
ト上に積上げ、ストレッチ包装した包装物の開梱には適
さなかった。
【0006】更に、これらの開梱装置には、被包装物か
ら除去されたストレッチ・フィルムの後処理を容易にす
るため、これらフィルムを圧縮・減量して排出する手段
が設けられておらず、かさばったストレッチ・フィルム
の取片付けのため余分な人手を要していた。
【0007】本出願人の出願に係る特願平3−2772
6号明細書には、上記問題を解決するため、被包装物に
接触している状態でストレッチ・フィルムが収縮運動を
起すのを防ぐことにより、開梱時、ストレッチ・フィル
ムと接触している空容器等の被包装物が収縮するフィル
ムに引ずられて移動し、中敷シート上から(特に包装体
の最上段の四隅から)落下するのを防止すると共に、被
包装物から除去されたストレッチ・フィルムを集束した
後、帯状に圧縮減量して排出するストレッチ包装体の開
梱装置が提案されている。
【0008】しかしながら、特願平3−27726号明
細書の開梱装置においてもPET壜のようなきわめて軽
量な空容器を、比較的粘着性の強いストレッチ・フィル
ムで包装した場合、開梱時、ごくまれに、ストレッチ包
装体の(開梱装置上)後方の二隅の最上段から空容器が
落下してしまうこともあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、この
ようにきわめて軽い空容器のような被包装物を中敷シー
トを介して、バラでパレット上に積み上げて、ストレッ
チ包装した包装体を開梱する際、被包装物が中敷シート
上からこぼれ落ちるのを効果的に防ぐことのできる改良
されたストレッチ包装体の開梱装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のストレッチ包装体の開梱装置は、パレット
とその上に積載した被包装物をストレッチ・フィルムで
包装して一体化した包装体を開梱する装置において、前
方と後方に位置する2本の支柱と、その支柱の間に開梱
すべき包装体を搬送する手段とからなり、前記前方の支
柱には前記被包装物を包装しているストレッチ・フィル
ムの下端を挟持して、前後に作動する2組の下部グリッ
パーを取付け、該支柱には更に、前記2組の下部グリッ
パーの間に位置し、前記フィルムを表裏から挟持する2
対の挟持ローラー及び前記フィルムを切断するカッター
とからなり、前記支柱に沿って昇降する切断ユニットを
取付け、又、前記後方の支柱には該支柱に沿って昇降す
るキャリエージを取付け、該キャリエージには前記包装
体の頂面を押圧して固定する押え装置と、該押え装置の
左右の対称位置に支点を有し、先端部に前記包装体上の
ストレッチ・フィルムの上端を挟持し、前後、上下に作
動する2組の上部グリッパーを備え、切断したフィルム
を左右に開扉する一対の揺動アームとを取付けた構造の
ものに、さらに、該揺動アームの支点近傍には、先端に
適当なストロークで昇降するピンを備え、開梱中の被包
装物の後方二隅の上端部外側を少くとも90°旋回する
開扉補助レバーを附加したものである。
【0011】本発明の開梱装置において、切断ユニット
のカッターとしては、ナイフ等も使用することができる
が、電気加熱のヒートカッターが好ましい。
【0012】ストレッチ包装体上に巻付けられている複
数層のストレッチ・フィルムをヒートシールして一体化
するために、切断ユニットの2対の挟持ローラーを構成
する4個のローラーの内、表面からフィルムを押える2
個のローラーにヒートシール用ヒーターを組込んだ構造
のヒートシーラーを設けるのが好ましい。
【0013】キャリエージ上には、被包装物の頂面を覆
うフィルムと、側面に巻付けられているストレッチ・フ
ィルムとを一体化するために、上下及び前後方向に作動
するヒートシーラーを設けるのがよい。
【0014】又、揺動アーム先端に取付けられている上
部グリッパーは、揺動アームがストレッチ・フィルムを
完全に開扉した後、揺動アームと平行状態になるよう
に、外側へ向って水平に90°の範囲で旋回することが
できるものであることが好ましく、このように構成する
ことによって、比較的粘着力の大きいフィルムをも確実
に上部グリッパーから分離することが可能である。
【0015】さらに、本発明の開梱装置の場合、上記キ
ャリエージに、被包装物から除去されたストレッチ・フ
ィルムを集束するリング状の集束ガイドと、該集束ガイ
ド内にフィルムを押込むプッシャーと、前記集束ガイド
の出口で、集束ガイド内に押込まれたフィルムを連続帯
状に圧縮して排出する排出ニップローラーを設けると、
前記フィルムを帯状に圧縮、減量して排出することがで
きる。
【0016】
【作用】本発明装置においては、先ずストレッチ包装体
の頂面を押え装置で押えて安定させ、次に下部グリッパ
ーがストレッチ・フィルムの下端を挟持し、そのままの
状態で、切断ユニットが下端から上端に向って移動し、
ストレッチ・フィルムを切断する。切断ユニットは、ス
トレッチ包装体の上端近傍で一旦停止し、上部グリッパ
ーが該フィルムの上端を挟持した後、切断ユニットは再
び上昇し、切断中のストレッチ・フィルムの残りの部分
を切断する。このように、本発明装置においては、スト
レッチ・フィルムの切断開始から完了までの間、下部グ
リッパー或いは下部グリッパーと上部グリッパーの両方
で該フィルムの端部を挟持し、切断工程中、フィルムの
緊張が緩和して、収縮が起こるのを防止している。
【0017】フィルムの切断が完了すると、上部グリッ
パーが上昇し、直ちに下部グリッパーがストレッチ・フ
ィルムの下端を解放する。同時に上部グリッパーが取付
けられている一対の揺動アームが揺動を開始し、切断さ
れたストレッチ・フィルムを切断線から左右に開扉す
る。揺動アームは揺動開始後伸長し(すなわち、上部グ
リッパーが前進し)、開扉運転中、ストレッチ・フィル
ムの緊張が緩和されて、該フィルムが収縮するのを防
ぐ。
【0018】揺動アームがフィルムを完全に開扉する前
の適当なタイミングで一旦停止すると、開梱中の被包装
物の後方二隅近傍に各々取付けられている開扉補助レバ
ーの先端のピンが下降して、それぞれ開扉中のフィルム
と被包装物の間に挿入され、次いで、揺動アームの揺動
再開前後の適当なタイミングにこれら開扉補助レバーが
被包装物の後方二隅(角部)の外側を少くとも90°旋
回して、これら隅角部で被包装物とフィルムの間を分離
する。
【0019】このように被包装物と接触している状態で
のストレッチ・フィルムの収縮を防ぐことに加えて、被
包装物の後方二隅上端部で、切断したストレッチ・フィ
ルムを開扉する前に、予じめ被包装物と開扉中のストレ
ッチ・フィルムを分離することにより、前記した中敷シ
ートからの空容器等被包装物の落下(特に包装体の上部
四隅からの落下)を確実に防止するという作用が達成さ
れる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図面により説明するが、本発
明はこれに限定されない。図1は、本発明装置の全体像
を説明するための斜視図であり、図2は側面図である。
図1及び2において、1はベースフレーム、2a,2b
は前方、後方支柱、3はコンベア、4aはパレット、4
bは被包装物、5はストレッチ・フィルムである。前方
支柱2aには、前後に作動する固定爪7aと可動爪7b
を有する2組の下部グリッパー7が取付けられ、更に2
対の挟持ローラー8a,8b及びヒートカッター9から
なる切断ユニット17が取付けられ、前方支柱2aに沿
って昇降する。又、後方支柱2bには支柱に沿って昇降
するキャリエージ19が取付けられ、該キャリエージ1
9には押え装置用アーム18とその先端に押え装置6が
取付けられている。更に前記キャリエージ19上の前記
押え装置6の左右の対称位置には、先端にそれぞれ前
後、上下に作動する上部グリッパー10a,10bを備
えた揺動アーム11a,11bが取り付けられている。
【0021】開梱位置にある被包装物4bの後方二隅近
傍の適当な位置(本実施例では揺動アーム11a,11
bの支点11c近傍)には、先端に適当なストロークで
昇降するピン51a,51bを備え、前記した被包装物
4bの後方二隅の上端部の外側を少くとも90°旋回す
る開扉補助レバー50a,50bが取付けられている。
【0022】又、キャリエージ19には排出プッシャー
12と、リング状集束ガイド13と、排出ニップローラ
ー14と、ヒートシーラー15が設置されている。図1
において、コンベア3はチェーン・コンベアとして図示
されているが、ローラー・コンベア、自走運搬車など他
の搬送手段であってもよい。
【0023】図3は、図2の上部に図示された後方支柱
2bに設置された構造物の平面図であり、又図4は図2
の下部に図示された前方支柱2aに設置された構造物の
平面図である。図5は、下部グリッパー7の拡大側面
図、図6は挟持ローラー8a,8bとヒートカッター9
からなる切断ユニット17の拡大側面図、図7は上部グ
リッパー10a,10bの拡大側面図、図8は開扉補助
レバー、50a,50bの拡大斜視図、図9は下部グリ
ッパー7a,7bの作動を説明するための概略側面図、
図10及び図11は揺動アーム11a,11bの作動を
説明するための概略平面図である。
【0024】上記の各図面において、同一符号は同じ意
味を有し、16はスライドレール、20はキャリエージ
昇降用モーター、21は切断ユニット昇降用モーター、
22は挟持ローラー駆動用モーター、30a,30bは
下部グリッパーを前後進させるエアシリンダー、31
a,31bは下部グリッパーを開閉するエアシリンダ
ー、32a,32bは上部グリッパーを上下動させるエ
アシリンダー、33a,33bは上部グリッパーを開閉
するエアシリンダー、34a,34bは上部グリッパー
を前後進させるエアシリンダー、35a,35bは揺動
アームを揺動させるための、市販の流量比例電磁弁を取
付けたエアシリンダー、36は排出プッシャーを前後進
させるエアシリンダー、37aはヒートシーラーを上下
動させるエアシリンダー、37bはヒートシーラーを前
後進させるエアシリンダー、38a,38bはピン51
a,51bを昇降させるエアシリンダー、39a,39
bは開扉補助レバー50a,50bを旋回させるロータ
リーアクチュエーター、40〜44はリミットスイッチ
である。又図中の矢印は各部の動きを示す。
【0025】次に、本発明装置を作動について説明す
る。まずストレッチ包装体4bはコンベア3によって上
流より搬入され、図示されていないビームスイッチなど
の検知器により、該包装体の進行方向ほぼ中央が、前
方、後方支柱2a,2bの前に来たとき、自動的に停止
する。このとき、図5の2組の下部グリッパー7は図2
に示す位置で待機し、その下方に、図6の挟持ローラー
8a,8bとヒートカッター9からなる切断ユニット1
7が待機している。又、キャリエージ19の押え装置用
アーム18に取付けられている押え装置6、揺動アーム
11a,11b及び該揺動アームの先端に取付けられて
いる上部グリッパー10a,10bはそれぞれ図2に示
す状態で待機している。
【0026】ストレッチ包装体が定位置で停止すると、
押え装置6が下降し、該包装体の頂面を押え、図1に示
すリミット・スイッチ41によって停止する。次に図9
のA、B、C、Dに示すように、下部グリッパー7が前
進して固定爪7aと可動爪7bが閉じストレッチ・フィ
ルム5の下端を挟持した後、定位置まで後退し、ストレ
ッチ・フィルム5をパレット4a及び被包装物4bから
引離す。次いで挟持ローラー8a,8bが回転を開始
し、ストレッチ・フィルム5を表裏から挟持して上昇す
ると、ヒートカッター9もこれに同調して上昇し、ヒー
トカッター9がストレッチ・フィルム5の切断を開始す
る。なお、挟持ローラー8a,8bは上昇中被包装物4
bに接触しないよう、被包装物4bから充分な距離だけ
離れた位置にセットする。
【0027】挟持ローラー8a,8bはストレッチ包装
体の上端部近傍で、図1に示すリミット・スイッチ43
によって停止する。次いで上部グリッパー10a,10
bが下降し、挟持ローラー8a,8bの左右の位置で、
ストレッチ・フィルム5の上端を挟持する。次いで、挟
持ローラー8a,8bはストレッチ包装体の上端まで上
昇し、図1に示すリミット・スイッチ44で停止する。
このとき、ストレッチ・フィルム5の2組の下部グリッ
パー7と上部グリッパー10a,10bに挟持され、緊
張した状態のまま、左右に完全に分離されている。
【0028】次いで、下部グリッパー7の固定爪7aと
可動爪7bが開いてストレッチ・フィルム5を解放し、
上部グリッパー10a,10bが上昇し、揺動アーム1
1a,11bが揺動して切断されたストレッチ・フィル
ム5を左右に開扉する。このとき、エアシリンダー34
a,34bが作動して、図10のA、B、Cに示すよう
に、揺動アーム11a,11bを伸長させ、上部グリッ
パー10a,10bを前方に押出す。この動作によっ
て、揺動アーム11a,11bが切断されたストレッチ
・フィルム5を開扉するとき、上部グリッパー10a,
10bは開扉中フィルムを緊張させたまま、収縮させず
保つことができる。なお、揺動アーム11a、11bの
作動源であるエアシリンダー35a、35bには図示さ
れていない流量比例電磁弁が取付けられていて、フィル
ムの開扉をスムースにするため、揺動アームの揺動速度
(すなわち等速旋回速度)を自由に選択できるばかりで
なく、揺動の途中で、揺動アームを一時停止させたり、
揺動中、その(旋回)速度を変化させることもできる。
【0029】本実施例において揺動アーム11a,11
bはフィルム5を完全に開扉する前の適当なタイミング
(例えば図10cの伏態)で一旦停止すると開梱位置に
ある被包装物の後方二隅近傍の適当な位置(本実施例で
は揺動アーム11a,11bの支点11c近傍)にそれ
ぞれ取付けられている開扉補助レバー50a,50bの
先端のピン51a,51bがエアシリダー38a,38
bの作動により下降し、開扉中のフィルム5と被包装物
4b上端部分の間に挿入され、次いで図11のA、B、
Cに示すように揺動アーム11a,11bの揺動再開後
の適当なタイミングに、ロータリーアクチュエーター3
9a,39bが作動して、これら開扉補助レバー50
a,50bが被包装物4bの後方二隅の外側を少くとも
90゜旋回して、これら隅角部において、被包装物4b
上部とフィルム5の間を分離する(図12参照)。
【0030】なお、開扉補助レバー50a,50bが旋
回するタイミングとしては、図11A、B、Cに示すよ
うに先ず開扉補助レバー50a,50bが被包装物4b
の後方二隅の外側を通過した直後、揺動アーム11a,
11bがフィルム5を完全に開扉するのが好ましい。揺
動アーム11a,11bがフィルム5の開扉を完了する
と、開扉補助レバー50a,50b、それらの先端のピ
ン51a,51b並びに押え装置6は原点に復帰する。
【0031】次いで、図11のCのように被包装物4b
から分離され、上部グリッパー10a,10bによって
挟持されているストレッチ・フィルム5に向って、排出
プッシャー12が前進し、リング状集束ガイド13にス
トレッチ・フィルム5を押込み始めると、上部グリッパ
ー10a,10bが開いて、該フィルムの上端を解放す
る。排出プッシャー12が更に前進し、ストレッチ・フ
ィルム5を排出ニップローラー14の間に挿入する。排
出ニップローラー14はリング状集束ガイド13を通過
して集束されたストレッチ・フィルム5を帯状に圧縮、
減量して排出する。開梱された被包装物4b及びパレッ
ト4aは揺動アーム11a,11bの停止後の適当な時
点にコンベア3によって排出される。
【0032】又、被包装物4bの頂面を別のフィルム
(以下「トップシート」という)で覆った後、ストレッ
チ包装した包装体の場合、本発明装置では、コンベア3
によって搬入されたストレッチ包装体が開梱位置で停止
してから、ストレッチ・フィルム5の切断が完了するま
での間の適当な時点で、エアシリンダー37aを作動さ
せてヒートシーラー15を下降させ、ついでエアシリン
ダー37bを作動させて該ヒートシーラーを前進させ、
該包装体の上端部近傍で、該包装体の側面に巻きつけら
れている複数層のストレッチ・フィルムとトップシート
をヒートシールして一体化することにより、開梱後、ス
トレッチ・フィルムとトップシートを連続して帯状に圧
縮して排出することができる。
【0033】以下、図13〜図17を参照して本発明装
置の別の実施態様について説明する。本発明装置におい
て、揺動アーム11a,11bを揺動させる作動源とし
て図3に示す流量比例電磁弁を取付けたエアシリンダー
35a,35bの代りにサーボモーターを用いてもよ
い。図13は本発明装置の別の実施態様において、後方
支柱に設置された構造物の平面図で、図中の符号は図1
〜図12におけるのと同じ意味を有し、23はサーポモ
ーター、24は減速機である。
【0034】なお、ストレッチ・フィルム5として、粘
着性フィルムの代りに非粘着性フィルムを使用すると、
ストレッチ包装体上の複数層のフィルムは一体化されて
おらず、開梱後排出プッシャー12で、リング状集束ガ
イド13に押込むとき、単層のフィルムに分離してしま
い、連続作業に支障をきたすことがある。
【0035】この問題を解決するため、本発明装置で
は、切断ユニット17の2対の挟持ローラーを構成する
4本のローラーの内、フィルム5をその表面から押える
2本のローラー8bにヒートシール用ヒーターを組込む
ことにより、ストレッチ・フィルム5の切断線の両側を
実質的に連続線状にヒートシールして複数層のフィルム
を一体化させるとよい。すなわち、図14及び図15に
示すように、フィルムを外側から挟持する挟持ローラー
8bは複数のナイロンディスクを組合せて凸部81と凹
部82を形成し、凸部81にはニクロム線60を配置
し、その上をテフロンテープで覆い、又、凹部82には
前記ニクロム線60に給電するためのスリップリング6
1を配し、該ローラーの下側には前記スリップリング6
1に接する給電子62が取付けられている。又、フィル
ムをその内側から挟持する挟持ローラー8aも、8bと
同様ナイロンローラーとし、その表面にシリコンラバー
の層を設け、その上をテフロンテープで覆う構造として
いる。
【0036】なお、上記例とは逆に、比較的粘着力の強
いストレッチ・フィルムを使用したときには、揺動アー
ム11a,11bが切断したフィルムを開扉した後、上
部グリッパー10a,10bがフィルム5を解放すべく
開いても、フィルム5が上部グリッパー10a,10b
から離れないことがある。
【0037】この問題を解決するため、本発明装置では
図16に示すようにロータリーアクチュエーター70
a,70bを附加し、揺動アーム11a,11bでフィ
ルムを完全に開扉した直後、上部グリッパー10a,1
0bを揺動アームと平行になるよう外側に向って水平に
90°回転させるとよい。これにより、図17に示すよ
うにフィルム5は上部グリッパー10a,10bに挟持
されたままの状態で一直線に張られ、上部グリッパー1
0a,10bが開くと、フィルムはそれ自体の収縮によ
り確実に前記グリッパーから離れる。
【0038】
【発明の効果】このように、本発明の装置は、被包装物
に接触している状態でストレッチ・フィルムが収縮運動
を起すのを防ぐことに加えて、被包装物の後方二隅で、
切断したストレッチ・フィルムを開扉する前に、予じめ
被包装物と開扉中のフィルムを分離することにより、前
記した中敷シートからの被包装物の落下(特に最上段四
隅からの落下)を確実に防止することができるものであ
る。以上、詳述したように、本発明によれば、きわめて
軽い空容器のような被包装物を中敷シートを介してバラ
で、パレット上に積上げて、ストレッチ包装した包装体
を開梱する際、被包装物が中敷シート上から、(特に包
装体の最上段の四隅から)こぼれ落ちるのを確実に防止
することのできる改良されたストレッチ包装体の開梱装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の開梱装置の全体像を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の側面図である。
【図3】後方支柱に設置された構造物の平面図である。
【図4】前方支柱に設置された構造物の平面図である。
【図5】下部グリッパーの拡大側面図である。
【図6】切断ユニットの拡大側面図である。
【図7】上部グリッパーの拡大側面図である。
【図8】開扉補助レバーの拡大斜視図である。
【図9】下部グリッパーの作動を説明するための概略側
面図である。
【図10】揺動アーム及び開扉補助レバーの作動を説明
するための概略平面図である。
【図11】図10の作動に引続く、揺動アーム及び開扉
補助レバーの作動を説明するための概略平面図である。
【図12】開扉補助アームの作動状態を示す拡大斜視図
である。
【図13】本発明装置の後方支柱に設置された別の態様
の構造物の平面図である。
【図14】本発明装置の前方支柱に設置された別の態様
の構造物の平面図である。
【図15】本発明装置の別の態様の切断ユニットの拡大
側面図である。
【図16】本発明装置の別の態様の上部グリッパーの側
面図である。
【図17】図16の上部グリッパーがストレッチ・フィ
ルムの開扉を完了し、フィルムを解放するときの作動状
態を示す概略平面図である。
【図18】ストレッチ包装体の側面図である。
【符号の説明】
1:ベースフレーム、2a:前方支柱、2b:後方支
柱、3:コンベア、4a:パレット、4b:被包装物、
4c:中敷シート、5:ストレッチ・フィルム、6:押
え装置、7:下部グリッパー、7a:下部グリッパーの
固定爪、7b:下部グリッパーの可動爪、8a,8b:
挟持ローラー、9:ヒートカッター、10a,10b:
上部グリッパー、11a,11b:揺動アーム、11
c:揺動アームの支点、12:排出プッシャー、13:
リング状集束ガイド、14:排出ニップローラー、1
5:ヒートシーラー、16:スライドレール、17:切
断ユニット、18:押え装置用アーム、19:キャリエ
ージ、20:キャリエージ昇降用モーター、21:切断
ユニット昇降用モーター、22:挟持ローラー駆動用モ
ーター、23:揺動アーム作動用サーボモーター、2
4:減速機、30:下部グリッパー前後動用エアシリン
ダー、31:下部グリッパー開閉用エアシリンダー、3
2a,32b:上部グリッパーを上下動させるエアシリ
ンダー、33a,33b:上部グリッパーを開閉するエ
アシリンダー、34a,34b:上部グリッパーを前後
動させるエアシリンダー、35a,35b:揺動アーム
を揺動させるエアシリンダー、36:排出プッシャーを
前後動させるエアシリンダー、37a:ヒートシーラー
を上下動させるエアシリンダー、37b:ヒートシーラ
ーを前後動させるエアシリンダー、38a,38b:ピ
ン(51a,51b)を昇降させるエアシリンダー、3
9a,39b:開扉補助レバーを旋回させるロータリー
アクチュエーター、40:リミットスイッチ、41:リ
ミットスイッチ、42:リミットスイッチ、43:リミ
ットスイッチ、44:リミットスイッチ、50a,50
b:開扉補助レバー、51a,51b:ピン、60:ニ
クロム線、61:スリップリング、62:給電子、70
a,70b:上部グリッパーを旋回させるロータリーア
クチュエーター、81:ヒートシールローラーの凸部、
82:ヒートシールローラーの凹部
フロントページの続き (72)発明者 川西 薫 大阪府高槻市大塚町1丁目9番3号 王 子製袋株式会社 機械工場内 (72)発明者 岩崎 廣司 東京都千代田区外神田3丁目6番4号 王子製袋株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−218034(JP,A) 特開 平4−253626(JP,A) 実開 昭62−143607(JP,U) 実開 平3−69608(JP,U)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パレットとその上に積載した被包装物を
    ストレッチ・フィルムで包装して一体化した包装体を開
    梱する装置において、前方と後方に位置する2本の支柱
    と、その支柱の間に開梱すべき包装体を搬送する手段と
    からなり、前記前方の支柱には前記被包装物を包装して
    いるストレッチ・フィルムの下端を挟持して、前後に作
    動する2組の下部グリッパーを取付け、該支柱には更
    に、前記2組の下部グリッパーの間に位置し、前記フィ
    ルムを表裏から挟持する2対の挟持ローラー及び前記フ
    ィルムを切断するカッターとからなり、前記支柱に沿っ
    て昇降する切断ユニットを取付け、又、前記後方の支柱
    には該支柱に沿って昇降するキャリエージを取付け、該
    キャリエージには前記包装体の頂面を押圧して固定する
    押え装置と、該押え装置の左右の対称位置に支点を有
    し、先端部に前記包装体上のストレッチ・フィルムの上
    端を挟持し、前後、上下に作動する2組の上部グリッパ
    ーを備え、切断したフィルムを左右に開扉する一対の揺
    動アームとを取付け、該揺動アームの支点近傍には、先
    端に適当なストロークで昇降するピンを備え、開梱中の
    被包装物の後方二隅の上端部外側を少なくとも90°旋
    回する開扉補助レバーを設置したことを特徴とするスト
    レッチ包装体の開梱装置。
  2. 【請求項2】 前記切断ユニットのカッターがヒートカ
    ッターである請求項1記載のストレッチ包装体の開梱装
    置。
  3. 【請求項3】 前記キャリエージ上に、前後に作動し、
    前記包装体の頂面を覆うフィルムと側面に巻付けられて
    いる複数層のストレッチ・フィルムとをヒートシールし
    て一体化するヒートシーラーを設けた請求項1又は2記
    載のストレッチ包装体の開梱装置。
  4. 【請求項4】 前記切断ユニットの、フィルムを表裏か
    ら挟持する2対の挟持ローラーの内、表面からフィルム
    を押える側のローラー2本に、フィルムをヒートシール
    するためのヒーターを組込んだ請求項1、2又は3記載
    のストレッチ包装体の開梱装置。
  5. 【請求項5】 前記キャリエージ上に、被包装物から除
    去されたストレッチ・フィルムを集束するリング状集束
    ガイドと、該集束ガイドにフィルムを押込むプッシャー
    と、前記集束ガイドの出口で、該集束ガイドに押込まれ
    たフィルムを連続して圧縮して排出するニップローラー
    とを設けた請求項3又は4記載のストレッチ包装体の開
    梱装置。
  6. 【請求項6】 前記揺動アームがフィルムを完全に開扉
    して停止した後、上部グリッパーが揺動アームと平行に
    なるよう外側に向って水平に90°の範囲で旋回する請
    求項1〜5のいずれか一つに記載のストレッチ包装体の
    開梱装置。
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