JP3490352B2 - 包装装置 - Google Patents

包装装置

Info

Publication number
JP3490352B2
JP3490352B2 JP25652599A JP25652599A JP3490352B2 JP 3490352 B2 JP3490352 B2 JP 3490352B2 JP 25652599 A JP25652599 A JP 25652599A JP 25652599 A JP25652599 A JP 25652599A JP 3490352 B2 JP3490352 B2 JP 3490352B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
holder
feeder
tray
held
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25652599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001080606A (ja
Inventor
進 木本
憲史 廣部
一男 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishida Co Ltd
Original Assignee
Ishida Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishida Co Ltd filed Critical Ishida Co Ltd
Priority to JP25652599A priority Critical patent/JP3490352B2/ja
Publication of JP2001080606A publication Critical patent/JP2001080606A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3490352B2 publication Critical patent/JP3490352B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Basic Packing Technique (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムで被包装
物を包装する包装装置、特に、保持したフィルムに被包
装物を押しつける機能を有するフィルム横送り型の包装
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発泡スチロールなどを使ったトレ
ーに収納された生鮮食料品等の被包装物をストレッチフ
ィルムによって包装する装置が、ストレッチ包装装置と
して知られている。このストレッチ包装装置では、所定
の幅を有するストレッチフィルムをトレーの大小に応じ
て所定長さ寸法に切断するとともに、フィルムの幅方向
の両側縁部を上下のベルト等から成る一対のフィーダユ
ニットにより保持しながらフィルムを包装ステーション
に搬送し、包装ステーションで包装を施す。包装ステー
ションでは、搬送されてきたフィルムをクランプし、そ
のフィルムに対してトレーに収納された被包装物を押し
上げ、被包装物をフィルムに密着させた状態でフィルム
の周縁部をトレーの底面側に折り込む。これにより、被
包装物及びトレーがストレッチフィルムに包まれるの
で、その後トレー底面のフィルムにヒートシールを施し
て包装を完了させる。
【0003】このようなストレッチ包装装置が、特開平
9−169307号公報に開示されている。ここに開示
されている包装装置は本願出願人により発明されたもの
であり、計量や包装を迅速に行うことができる装置とな
っている。この装置は、フィルムロールから引き出され
たフィルムの両側部を一対の搬送ユニット18,19に
よって保持して包装ステーションに移動させるフィルム
横送り型の装置であり、比較的大きなトレーを用いる場
合に採用される装置である。
【0004】上記公報に開示されている包装装置では、
被包装物をフィルムに対して押し上げる際にフィルムが
強く保持されているように、両搬送ユニット(フィーダ
ユニット)18,19それぞれに複数のクランプ部材3
1を配設している。これらのクランプ部材31は、下部
搬送ベルト30の下に一列に並べられており、下部搬送
ベルト30を上部搬送ベルト28に密着させることが可
能となっている。そして、クランプ状態においては、フ
ィルムの側部が両搬送ベルト28,30に挟持される仕
組みとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の包装装置で
もそうであるが、従来のフィルム横送り型の包装装置で
は、フィルムの側部を保持して搬送する一対の搬送ユニ
ットにおいて、クランプが平面的に搬送ベルトと重なる
位置に配置されている。そして、フィルムを強く保持す
るときには、クランプによってフィルムを搬送ベルトに
押圧させている。したがって、それぞれの搬送ユニット
に設けられるクランプは、分割されていても、現状では
必然的にそれぞれが一直線上に配置されている。
【0006】このように、従来のフィルム横送り型の装
置においては、フィルムの側部を挟む搬送ベルトに沿っ
て各クランプが一直線上に配置されている。そして、ク
ランプを離すタイミングを調整するといった、被包装物
を包装するフィルムに皺が寄ることを抑える工夫が為さ
れている。しかしながら、最近では、正方形や長方形の
トレーに加えて湾曲部や球状部を有する見栄えの良いト
レーが増えてきている。このため、分割されたクランプ
を離すタイミングを調整しても、上記のような異形トレ
ーに対しては皺のないフィルム包装を施すことが難しく
なってきている。
【0007】本発明の課題は、湾曲部等を有するトレー
に対しても皺のないフィルム包装が可能な包装装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る包装装置
は、緊張保持させたフィルムに被包装物を押しつける機
能を有するフィルム横送り型の包装装置であって、第1
及び第2フィーダユニットと、第1保持具と、第2保持
具とを備えている。第1及び第2フィーダユニットは、
フィルムロールから引き出されたフィルムの両側部を保
持してフィルムを横送りする。第1保持具は、第1及び
第2フィーダユニットにそれぞれ設けられるもので、フ
ィルムの側部を保持することができる。第2保持具は、
第1保持具により保持されるフィルムの側部よりも内側
の部分において、フィルムを保持することができる。ま
た、第2保持具は、第1及び第2フィーダユニットの少
なくとも一方から内側に延びている。
【0009】ここでは、従来から設けられている第1保
持具に加えて、第2保持具を具備させている。第1保持
具は第1及び第2フィーダユニットに設けられるもので
あってフィルムの側部を保持するものであるが、第2保
持具は、フィルムを、第1保持具が保持するフィルムの
側部よりも内側の部分において保持する。これにより、
フィルムを両側部だけで緊張保持させていた従来の状態
を、被包装物が押しつけられるフィルムを四方から保持
する状態に近づけることが可能となる。すなわち、第2
保持具がフィルム側部よりも内側の部分を保持する分だ
け、フィルムの両側部だけを保持している状態よりも、
フィルムに被包装物を押しつけてフィルム包装するとき
のフィルムの皺の発生を抑えることが容易となる。
【0010】このように、本請求項1の包装装置では、
フィルム側部よりも内側の部分を保持する第2保持具を
備えたため、湾曲部等を有するトレーに対しても皺のな
いフィルム包装が可能となる。また、従来からの通常の
形状を有するトレーに対しても、より皺のない見栄えの
よいフィルム包装が可能となる。また、ここでは、フィ
ルムを搬送する第1及び第2フィーダユニットから第2
保持具が延びているので、第2保持具とフィルムの搬送
経路との干渉を容易に避けることができる。
【0011】なお、第2保持具は、第1及び第2フィー
ダユニットに固定されていても、第1及び第2フィーダ
ユニットとは別個に設けられていてもよいが、搬送され
るフィルムの搬送経路が確保される位置に配備される必
要がある。また、第2保持具は、第1フィーダユニット
側及び第2フィーダユニット側の両側に配備されていて
もよいし、どちらか片側だけに配備されていてもよい。
【0012】請求項2に係る包装装置は、請求項1に記
載の包装装置であって、フィーダユニット駆動具をさら
に備えている。このフィーダユニット駆動具は、第1及
び第2フィーダユニットのフィルム幅方向相対距離を変
化させる駆動具である。ここでは、第1及び第2フィー
ダユニットの少なくとも一方がフィーダユニット駆動具
により移動して両者のフィルム幅方向相対距離が変化す
ることがあるが、第2保持具が第1及び第2フィーダユ
ニットから延びているため、第2保持具も第1あるいは
第2フィーダユニットとともに移動し、第2保持具と第
1あるいは第2フィーダユニットとが衝突することがな
い。
【0013】請求項3に係る包装装置は、緊張保持させ
たフィルムに被包装物を押しつける機能を有するフィル
ム横送り型の包装装置であって、第1及び第2フィーダ
ユニットと、第1保持 具と、第2保持具とを備えてい
る。第1及び第2フィーダユニットは、フィルムロール
から引き出されたフィルムの両側部を保持してフィルム
を横送りする。第1保持具は、第1及び第2フィーダユ
ニットにそれぞれ設けられるもので、フィルムの側部を
保持することができる。第2保持具は、第1保持具によ
り保持されるフィルムの側部よりも内側の部分におい
て、フィルムを保持することができる。また、第2保持
具は、細長いフィルム接触部を有している。また、第2
保持具のフィルム接触部の長手方向の向きは、変更する
ことが可能である。
【0014】ここでは、従来から設けられている第1保
持具に加えて、第2保持具を具備させている。第1保持
具は第1及び第2フィーダユニットに設けられるもので
あってフィルムの側部を保持するものであるが、第2保
持具は、フィルムを、第1保持具が保持するフィルムの
側部よりも内側の部分において保持する。これにより、
フィルムを両側部だけで緊張保持させていた従来の状態
を、被包装物が押しつけられるフィルムを四方から保持
する状態に近づけることが可能となる。すなわち、第2
保持具がフィルム側部よりも内側の部分を保持する分だ
け、フィルムの両側部だけを保持している状態よりも、
フィルムに被包装物を押しつけてフィルム包装するとき
のフィルムの皺の発生を抑えることが容易となる。
【0015】このように、本請求項1の包装装置では、
フィルム側部よりも内側の部分を保持する第2保持具を
備えたため、湾曲部等を有するトレーに対しても皺のな
いフィルム包装が可能となる。また、従来からの通常の
形状を有するトレーに対しても、より皺のない見栄えの
よいフィルム包装が可能となる。また、ここでは、第2
保持具のフィルム接触部の長手方向の向きを変更可能と
しているため、使用するトレーや被包装物のサイズに合
わせて、第2保持具のフィルム接触部の向きを、フィル
ムを保持する見地から適切な向きとなるように修正する
ことができる。これにより、より皺のないフィルム包装
が可能となる。
【0016】なお、第2保持具は、第1及び第2フィー
ダユニットに固定されていても、第1及び第2フィーダ
ユニットとは別個に設けられていてもよいが、搬送され
るフィルムの搬送経路が確保される位置に配備される必
要がある。また、第2保持具は、第1フィーダユニット
側及び第2フィーダユニット側の両側に配備されていて
もよいし、どちらか片側だけに配備されていてもよい。
【0017】請求項4に係る発明は、緊張保持させたフ
ィルムに被包装物を押しつけてフィルムの周辺部を被包
装物の下に折り込む機能を有するフィルム横送り型の包
装装置であって、第1及び第2フィーダユニットと、第
1保持具と、第2保持具とを備えている。第1及び第2
フィーダユニットは、フィルムロールから引き出された
フィルムの幅方向の両側部を保持してフィルムを横送り
する。第1保持具は、第1及び第2フィーダユニットに
それぞれ設けられるもので、フィルムの幅方向の側部を
保持することができる。第2保持具は、第1保持具によ
り保持されるフィルムの幅方向の側部よりも内側の部分
において、フィルムを保持することができる。また、第
1保持具および第2保持具は、フィルムに被包装物を押
しつける前からフィルムを保持し、フィルムの周辺部を
被包装物の下に折り込んでいる最中にフィルムの保持を
解除する。
【0018】ここでは、従来から設けられている第1保
持具に加えて、第2保持具を具備させている。第1保持
具は第1及び第2フィーダユニットに設けられるもので
あってフィルムの幅方向の側部を保持するものである
が、第2保持具は、フィルムを、第1保持具が保持する
フィルムの幅方向の側部よりも内側の部分において保持
する。これにより、フィルムを両側部だけで緊張保持さ
せていた従来の状態を、被包装物が押しつけられるフィ
ルムを四方から保持する状態に近づけることが可能とな
る。すなわち、第2保持具がフィルム側部よりも内側の
部分を保持する分だけ、フィルムの両側部だけを保持し
ている状態よりも、フィルムに被包装物を押しつけてフ
ィルム包装するときのフィルムの皺の発生を抑えること
が容易となる。
【0019】このように、本請求項1の包装装置では、
フィルムの幅方向の側部よりも内側の部分を保持する第
2保持具を備えたため、湾曲部等を有するトレーに対し
ても皺のないフィルム包装が可能となる。また、従来か
らの通常の形状を有するトレーに対しても、より皺のな
い見栄えのよいフィルム包装が可能となる。なお、第2
保持具は、第1及び第2フィーダユニットに固定されて
いても、第1及び第2フィーダユニットとは別個に設け
られていてもよいが、搬送されるフィルムの搬送経路が
確保される位置に配備される必要がある。
【0020】また、第2保持具は、第1フィーダユニッ
ト側及び第2フィーダユニット側の両側に配備されてい
てもよいし、どちらか片側だけに配備されていてもよ
い。請求項5に係る包装装置は、請求項4に記載の包装
装置であって、第1及び第2フィーダユニットは、フィ
ルムの幅方向の側部を挟む2つの搬送ベルトを有してい
る。第1保持具は、フィルムの幅方向の側部を搬送ベル
トに押しつけることができる。第2保持具は、第1及び
第2フィーダユニットの各搬送ベルトよりも内側に配置
されている。
【0021】ここでは、フィルムの幅方向の側部を搬送
ベルトに押しつけることでフィルムを保持する第1保持
具に加えて、それよりもフィルムの内側を保持すること
のできる第2保持具を配備している。この第2保持具
は、上述のように、第1フィーダユニット側及び第2フ
ィーダユニット側の両側に配備されていてもよいし、ど
ちらか片側だけに配備されていてもよい。
【0022】請求項6に係る包装装置は、請求項1から
5のいずれかに記載の包装装置であって、第2保持具
は、第1保持具との相対距離の変更が可能である。ここ
では、第2保持具と第1保持具との相対距離の変更を可
能としているため、使用するトレーや被包装物のサイズ
に合わせてフィルムを保持する位置がより適切な位置と
なるように修正することができる。これにより、より皺
のないフィルム包装が可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態に係るフィル
ム横送り型の包装装置を図1に示す。この包装装置1
は、緊張保持させたストレッチフィルムFに対してトレ
ーに載せた生鮮食料品等の商品を押し上げ、フィルムF
の周辺部をトレーの底面側に折り込むことによってフィ
ルム包装を行う装置である。また、この包装装置1は、
フィルム包装機能に加えて、計量機能やラベル貼付によ
る値付機能を兼ね備えたものである。
【0024】<装置の全体概略> 図1及び図2に示すように、包装装置1は、計量搬入機
構2と、包装ステーション3と、ロール支持機構4と、
フィルム送り出し機構5と、フィルム搬送機構6と、折
り込み機構7と、シール機構8とを備えている。計量搬
入機構2は、本体1aの正面中央部に設けられている。
包装ステーション3は、本体1a内に形成される空間で
ある。ロール支持機構4は、本体1aの両側部に配設さ
れており、それぞれフィルムロールRを保持する。フィ
ルム送り出し機構5は、フィルムロールRから引き出さ
れたフィルムFを上方に送り出す。フィルム搬送機構6
は、フィルム送り出し機構5からフィルムFを受け取
り、包装ステーション3へとフィルムFを搬送する。折
り込み機構7は、包装ステーション3に搬送されたフィ
ルムFによって、被包装物を包装する。シール機構8
は、折り込み機構7により被包装物の底面側に折り込ま
れたフィルムFに対して、熱シールを施す。
【0025】また、本体1aの上部には、表示パネル9
a及び操作キー9bを備えた制御装置9が配置されてい
る。この制御装置9は、上記の各機構2,5,6,7,
8の作動を制御するとともに、計量搬入機構2により計
量された商品Gの重量を示す信号に基づいて商品Gの価
格の算出等を行い、商品Gの重量や価格等をラベルに印
字するラベルプリンタ10やラベル発行機11の作動
を制御している。
【0026】なお、この包装装置1で使用するフィルム
ロールRは、所定の幅寸法とされたストレッチフィルム
Fが多重に巻き付けられているものである。 <計量搬入機構> 計量搬入機構2は、トレーTに収納された食品等の商品
Gの重量を計量する計量器と、一対のローラ間に張設さ
れた複数の搬入ベルトを有している。搬入ベルトには搬
送用の突起が設けられており、計量器上(搬入ベルト上
方)に商品Gを収容したトレーTを図3に示すように載
置すれば、商品Gの重量が計量器により計量された後、
トレーTが搬入ベルトの突起に押されて、包装ステーシ
ョン3(装置内部)のリフター機構30(後述)の支持
部材33上に送られる(図15及び図16参照)。
【0027】<包装ステーション> 包装ステーション3は、本体1a内にあって、計量が終
わったトレーT内の商品Gに一連のフィルム包装処理を
施す空間である。この包装ステーション3では、フィル
ム搬送機構6によってストレッチフィルムFが張られ、
張られたフィルムFに対してリフター機構30がトレー
T及び商品Gを突き上げる(図17参照)。そして、フ
ィルムFを突き上げた状態のトレーTの底面側に折り込
み機構7がフィルムFの周囲の部分を折り込むことによ
って、トレーT及び商品GがフィルムFで覆われた状態
となる。
【0028】この包装ステーション3の下部には、トレ
ーTの底面を保持してトレーT及び商品Gを上方に移動
させるためのリフター機構30が設けられている。リフ
ター機構30は、図3に示すように、支持ベース31
と、支持ベース31上に固定された複数の支持バー32
と、各支持バー32の上端部にそれぞれ回動自在に支持
されトレーTの底面を受ける支持部材33とを有してい
る。また、リフター機構30は、支持ベース31を上下
移動させる電動ボールネジ機構34を下部に備えてい
る。
【0029】なお、各支持バー32は、その中央部分に
前後左右に折れ曲がるヒンジを備えており、後述する左
右折り込み板76,77や後折り込み板78がトレーT
の下部に入ってくるときに一時的に転倒するようにされ
ている。 <ロール支持機構> フィルムロールRを支持するロール支持機構(ロール保
持具)4は、本体1aの両側部に概ね対称に設けられて
いる(図2及び図4参照)。ロール支持機構4は、主と
してロールバー4aから構成されている。
【0030】このロールバー4aは、フィルムロールR
を挿通させ、ホルダー等でフィルムロールRを保持する
ことができる。また、ロールバー4aは本体1aに回転
自在に支持されているが、その一端に固定されたプーリ
4bにはベルト4cが掛けられている(図2参照)。こ
のベルト4cは、フィルムロール駆動モータ4dの回転
に従って駆動されるようになっている。さらに、ベルト
4cとフィルムロール駆動モータ4dとの間にはフィル
ムブレーキ4eが設けられており、フィルムロールRか
らのフィルムFの繰り出しを止めることもできるように
なっている。
【0031】<フィルム送り出し機構> フィルム送り出し機構5は、フィルムロールRから引き
出されたフィルムFを後述するフィルム搬送機構6の一
対のフィーダユニット61,62に受け渡すための機構
である。このフィルム送り出し機構5は、図2に示すよ
うに、主として、繰り出しローラ51と、繰り出しロー
ラ51を回す繰り出しモータ52と、フィルム差し込み
板ユニット53と、フィルム差し込み板ユニット53を
上下移動させるフィルム差し込み板駆動モータ54とか
ら構成されている。
【0032】繰り出しローラ51は、ロール支持機構4
に保持されたフィルムロールRの斜め上方、フィルムロ
ールRよりも外側に配置されるローラであって、フィル
ムロールRの長手方向に沿ってフィルムロールRよりも
長く延びている(図2及び図5参照)。この繰り出しロ
ーラ51は、ベルトを介して繰り出しモータ52と連結
されており、繰り出しモータ52の作動によって回転す
る。
【0033】フィルム差し込み板ユニット53は、主と
して2枚の板から構成されており、図2及び図5に示す
ように、ロール支持機構4に支持されたフィルムロール
Rの上方に配置されている。このフィルム差し込み板ユ
ニット53も、フィルムロールRの長手方向に沿ってフ
ィルムロールRよりも長く延びている。図6及び図7を
用いて詳細に説明すると、フィルム差し込み板ユニット
53は、それぞれの一端が図示しないヒンジで連結され
ている2枚の板57,58と、板58に支持される複数
のワンウェイローラ59とから構成されている。
【0034】2枚の板57,58には、図6に示すよう
に、上部に切欠き53a〜53gが形成されている。切
欠き53aと切欠き53c〜53gとの距離は、それぞ
れ異なるフィルム幅の5種類のフィルムFに対応した距
離となっている。例えば、切欠き53aの外側と切欠き
53gの外側との距離は、最もフィルム幅が大きいフィ
ルムFのフィルム幅に概ね一致している。また、板58
は図示しないヒンジ部分を中心として板57に対して回
動するようになっており、図4に示すように板58の開
閉が可能となっている(図4において点線で示す状態
が、板58の開の状態を表す)。
【0035】ワンウェイローラ59は、板58の長手方
向(フィルム幅方向)に沿って複数配備されており、板
57,58に挟まれたフィルムFが下方に抜け落ちない
ようにフィルムFを保持する役割を果たす。このワンウ
ェイローラ59は、フィルム差し込み板ユニット53が
上下動するものであることから、慣性を減らす為、樹脂
製の本体にニッケル等で金属メッキを施したものとなっ
ている。なお、ワンウェイローラ59の表面が板57の
表面よりも板58側に突出するようにされているため
(図7参照)、板57,58に挟まれたフィルムFは必
ずワンウェイローラ59に接触する。
【0036】このようなワンウェイローラ59の存在に
より、板58を閉めて板57,58でフィルムFを挟ん
だときには、フィルムFがフィルム差し込み板ユニット
53から抜け落ちることがない。すなわち、後述するカ
ッター機構69により板57,58の上方でフィルムF
が切断されたときにも、フィルムFはワンウェイローラ
59に保持され下方にはずれ落ちない。
【0037】フィルム差し込み板駆動モータ54は、上
記のフィルム差し込み板ユニット53を上下に移動させ
るために配備されており、リンク機構を介してフィルム
差し込み板ユニット53を上下移動させる。具体的に
は、フィルム差し込み板ユニット53の高さ位置を、図
5の実線で示す位置と点線で示す位置との間で切り換え
る役割を果たす。
【0038】<フィルム搬送機構> フィルム搬送機構6は、フィルムロールRから上記フィ
ルム送り出し機構5によって繰り出されたフィルムFを
受け取って、包装ステーション3の中央部分に搬送し、
さらにフィルムFを緊張保持する。このフィルム搬送機
構6は、主として、第1フィーダユニット61と、第2
フィーダユニット62と、第1フィーダ移動ユニット6
3と、第2フィーダ移動ユニット64と、フィーダ駆動
ユニット65とから構成されている。
【0039】第1フィーダユニット61は装置1の正面
から見て手前側に、第2フィーダユニット62は装置1
の正面から見て向こう側に配置されている(図4及び図
12参照)。これらの第1及び第2フィーダユニット6
1,62は、横送りされるフィルムFの両側部(手前側
及び向こう側の側部)をベルトで挟み、フィーダ駆動ユ
ニット65の作動によってフィルムFを搬送する。
【0040】また、第1フィーダユニット61は第1フ
ィーダ移動ユニット63の作動により、第2フィーダユ
ニット62は第2フィーダ移動ユニット64の作動によ
って、それぞれフィルム幅方向(図3、図4、図12の
左右方向)に移動するように構成されている。それぞれ
のフィーダユニット61,62は、フィルム幅方向に沿
って延びるスライドシャフト66,67によって、2カ
所でフィルム幅方向に移動自在に支持されている。
【0041】図8に示すように、各フィーダ移動ユニッ
ト63,64は、駆動モータ63a,64aと、この駆
動モータ63a,64aの作動によりフィルム幅両方向
に移動するベルト63b,64bとを有している。そし
て、各フィーダユニット61,62が各ベルト63b,
64bに連結されており(図8参照)、駆動モータ63
a,64aの作動でフィーダユニット61,62がそれ
ぞれ別個にフィルム幅方向の移動を行い得るようになっ
ている。
【0042】(フィーダユニットの詳細) 次に、第1及び第2フィーダユニット61(62)の構
成について詳述する。両フィーダユニット61,62の
構成は概ね等しいので、以下、第1フィーダユニット6
1を例にとって説明を行う。図9〜図11に、第1フィ
ーダユニット61の詳細図を示す。これらの図は、図1
〜図8において図示を省略していたクランプ25〜29
を含んだものとなっている。なお、クランプ25〜29
を含む第1及び第2フィーダユニット61,62の上面
図を図12に、図12からクランプ25〜29の配置を
抽出したものを図13に示す。
【0043】これらの図に示すように、第1フィーダユ
ニット61は、フレーム21と、下ベルト22と、上ベ
ルト23と、導入ベルト24と、メインクランプ25〜
27と、補助クランプ28,29とを備えている。 (フレーム) フレーム21は、各ベルト22〜24を支持しているプ
ーリや、各クランプ25〜29を支持するもので、第1
フィーダユニット61の骨格を構成している。また、こ
のフレーム21は、下ベルト22の上側のベルトと下側
のベルトとの間に、概ねベルト22,23と同じ幅を持
った帯板21aを有している。この帯板21aは、後述
するメインクランプ25〜27との間にベルト22,2
3及びフィルムFを挟むという役割を果たす。
【0044】(ベルト) 下ベルト22は、フィルムFに下から接触するもので、
図9に示すように6つのプーリに掛け渡されている。こ
れらのプーリのうち1つが、図2に示すように、複数の
ベルトを介してフィーダ駆動ユニット65の駆動モータ
につながっている。このフィーダ駆動ユニット65の駆
動モータが作動すると、両フィーダユニット61,62
の下ベルト22が同期して動く仕組みになっている。
【0045】上ベルト23は、下ベルト22の上に乗っ
ており、下ベルト22の動きに従動する。この上ベルト
23は、4つのプーリに掛け渡されている。導入ベルト
24は、下ベルト22の長手方向両端の外側にそれぞれ
配置されており、下ベルト22の鉛直に延びている部分
と接触している。また、この導入ベルト24は、図示し
ない駆動具によって、図9の実線で示す状態と1点鎖線
で示す状態との切り替えが可能である。図9の1点鎖線
で示す状態のときには、下ベルト22と導入ベルト24
との間に隙間があき、この隙間にフィルム送り出し機構
5のフィルム差し込み板ユニット53に保持されている
フィルムFが入り込めるようになる。すなわち、導入ベ
ルト24は、フィルム送り出し機構5によって下方から
送られてくるフィルムFを下ベルト22との間で挟持し
て、下ベルト22と上ベルト23との間へと導く役割を
果たす。
【0046】なお、フィルム差し込み板ユニット53に
保持されたフィルムFが下ベルト22と導入ベルト24
との隙間に入り込むときには、その後両ベルト22,2
4でフィルムFを挟持することに鑑み、フィルム差し込
み板ユニット53のいずれかの切欠き53a〜53gの
フィルム幅方向の位置と両ベルト22,24のフィルム
幅方向の位置とが一致するように、フィーダユニット6
1,62のフィルム幅方向の位置がセットされる(図6
参照)。
【0047】(メインクランプ) メインクランプ25〜27は、上ベルト23の上側のベ
ルトと下側のベルトとの間に配置されており、平面的に
は両ベルト22,23と重なる位置に配置されている。
これらのクランプ25〜27は、図示しないソレノイド
(フレーム21の外側の面に固定される電磁アクチュエ
ータ)によって作動する。クランプ25〜27は、通常
は両ベルト22,23に力を作用させていないが、ソレ
ノイドがオンされると押し下げられ、上ベルト23の下
側のベルトと下ベルト22の上側のベルトとに下向きの
力をかけ、これらを帯板21aとの間で強く挟持する。
したがって、フィルムFが下ベルト22と上ベルト23
との間にあるときには、ソレノイドをオンすればフィル
ムFが両ベルト22,23に密着保持され、ソレノイド
をオフすればフィルムFの保持が解除されることにな
る。
【0048】(補助クランプ) 補助クランプ28,29は、平面的に一直線上に並んで
いるメインクランプ25〜27から外れた位置に配置さ
れている。具体的には、図13に示すように、メインク
ランプ25〜27がベルト22,23と重なるように配
置されベルト22,23ごとフィルムFを掴んでフィル
ムFを強く保持するのに対し、補助クランプ28,29
はベルト22,23から内側にずれた位置に配置されフ
ィルムFを直接掴んでフィルムFを保持する構成となっ
ている。以下、補助クランプ28,29の構成が同様で
あることから、補助クランプ28を例にとって説明す
る。
【0049】補助クランプ28は、図9〜図11に示す
ように、主として、フィルムFの上方に位置することに
なる固定接触部28aと、フィルムFの下方に位置する
ことになる移動接触部28bとから構成されている。移
動接触部28bが上方に移動すると、フィルムFが固定
接触部28aと移動接触部28bとによって強く挟持さ
れフィルムFがクランプされる。
【0050】固定接触部28aは、フィルム搬送方向
(図10の左右方向,図13の上下方向)に長く延びる
板部材であり、フィルムFを保護するために下面の角が
丸められている。この固定接触部28aは、L字型の固
定具28dを介してフレーム21に固定されている(図
11参照)。移動接触部28bは、ソレノイド28cに
よって上下に移動するものであって、フィルム搬送方向
に延びている。但し、移動接触部28bは、固定接触部
28aよりもフィルム搬送方向の長さが短くなってい
る。この移動接触部28bを上下動させるソレノイド2
8cは、固定具28eを介してフレーム21に固定され
ている(図11参照)。
【0051】<カッター機構> また、フィルム搬送機構6のフィルム搬送方向前側に
は、カッター機構69が配備されている。カッター機構
69は、フィルム送り出し機構5からフィルム搬送機構
6へと受け渡されたフィルムFがフィルム搬送機構6で
所定量だけ搬送された後に、両機構5,6間においてフ
ィルムFを切断するために設けられている。カッター機
構69は、フィルム幅よりも長い切断刃69aを有し、
この切断刃69aをアクチュエータで移動させることに
よりフィルムFを切断する。
【0052】なお、カッター機構69も、正面右側のフ
ィルムロールRからフィルムFが繰り出されるときのた
めのものと、正面左側のフィルムロールRからフィルム
Fが繰り出されるときのためのものとの2セットが配備
されている(図2参照)。 <折り込み機構> 折り込み機構7は、図2や図3に示すように、主とし
て、左右折り込み板76,77と、後折り込み板78
と、前折り込み棒79とから構成されている。
【0053】左右折り込み板76,77は、フィルムF
のフィルム搬送方向両端部をトレーTの底面側に折り込
むもので、図示しないモータ及びタイミングベルトによ
って水平移動が可能である。後折り込み板78は、フィ
ルムFの第2フィーダユニット62側の側部をトレーT
の底面側に折り込むもので、図示しないモータ及びタイ
ミングベルトによって水平移動が可能である。
【0054】前折り込み棒79は、トレーTをシール機
構8側に向けて押し出す排出プッシャー79aによるト
レーTの排出時に、フィルムFの第1フィーダユニット
側の側部がトレーTの底面側に折り込まれるように配置
されている。 <シール機構,ラベルプリンター,ラベル発行機> シール機構8は、排出プッシャー79aによって押し出
されたトレーTの底面を熱してシールする役割を果たす
とともに、正面側の部分は排出台の役目も兼ねている。
そして、ここに排出された包装済みの商品には、ラベル
発行機11がラベルプリンター10で印字処理されたラ
ベルを貼り付ける。
【0055】<制御装置> 本体1aの上部に配される制御装置9は、図14に示す
ように構成されており、各機構2,5,6,30,7,
8,10,11の各動作を制御する。そして、オペレー
タによる操作は、操作キー9bの他、各スイッチやダイ
ヤル16,17,18,19,50によっても受け付け
られる。
【0056】<包装装置の動作概略> 次に、上記のような構成を持つ本包装装置1の動作を簡
単に説明する。本装置1では、オペレータが商品Gを収
容したトレーTを計量搬入機構2の計量器上に載せる
と、計量値が安定して計量が完了するのを待って、搬入
ベルトが動き出す。この搬入ベルトの動きに従って搬入
ベルトに固定されている突起が移動し、商品Gを載せた
トレーTをリフター機構30の支持部材33上に押し出
す(図16参照)。
【0057】一方、フィルムロールRからフィルム送り
出し機構5によりフィルム搬送機構6へと受け渡された
フィルムFは、カッター機構69により切断され1枚の
長方形状のフィルムFの形で、リフター機構30の上方
まで両フィーダユニット61,62によって運ばれてい
る。そして、リフター機構30の上方において、各クラ
ンプ25〜29の作動によりフィルムFの周囲を保持さ
れた状態となっている。
【0058】そして、このように周囲、特に両側部を保
持されたフィルムFに対して、リフター機構30が商品
G及びトレーTを押し上げる(図17参照)。すると、
周囲を保持されているフィルムFは商品G及びトレーT
の上部を覆うように伸張する。この状態において、後折
り込み板78及び左右折り込み板76,77がトレーT
の底面側に水平移動すると、適当なタイミングで正面側
(図18の左側)にあるクランプ以外のクランプ25〜
29がフィルムFの保持を解除して、フィルムFの周囲
3辺がトレーTの下側に折り込まれる。そして、排出プ
ッシャー79aがトレーTをシール機構8側に押し出す
と、折り込まれていなかった正面側のフィルムFの1辺
が折り込み棒79に当たり、シール機構8側へのトレー
Tの移動にしたがってトレーTの下側に折り込まれてい
く。なお、正面側にあるクランプは、このときにフィル
ムFの保持が解除される。また、この移動中に、トレー
Tの下側に折り込まれたフィルムFが熱シールされ、図
18に示す位置に排出されたときには、商品G及びトレ
ーT全体をフィルムFが覆った包装完了の状態となる。
【0059】さらに、ラベル貼付を含む処理を選択して
いる場合には、計量値に基づいて算出される商品の値段
や重量などがラベルプリンター10によりラベルに印字
され、そのラベルがラベル発行機11により包装済みの
商品G及びトレーTに貼付される。 <包装装置のフィルム折り込み動作> 次に、第1及び第2フィーダユニット61,62の各ク
ランプ25〜29によって保持されているフィルムFを
トレーTの下側に折り込むフィルム折り込み動作につい
て、図19〜図22を用いてもう少し詳しく説明する。
【0060】図19は、リフター機構30(図示せず)
によってトレーが後折り込み板78及び左右折り込み板
76,77よりも上方に持ち上げられたときの状態を表
している。図19(a)は側面から、図19(b)は正
面から見たときの状態を表す。ここでは、フィルムFが
ある程度伸張しており、トレーT内の商品はピンと張ら
れたフィルムFで覆われた状態となっている。
【0061】この図19に示す状態までトレーTが持ち
上げられると、後折り込み板78及び左右折り込み板7
6,77がトレーTの下方の空間に向かって水平移動し
てくる。そして、図20(a)(b)に示すように、後
折り込み板78及び左右折り込み板76,77がフィル
ムFを側方から押し始める。このときには、まだ各クラ
ンプ25〜29(図では一部のみ表示)を含む第1及び
第2フィーダユニット61,62の位置は変わらない。
【0062】そして、さらに後折り込み板78及び左右
折り込み板76,77が移動して、それらの先端がある
程度トレーTの下側に入ってくると、図21に示すよう
に、第2フィーダユニット62(図21(a)の右側の
クランプ28を含むもの)がフィルム幅方向内側に寄っ
てくる。これにより、フィルムFに過剰な張力が作用す
ることが抑えられる。
【0063】そして、所定の位置まで後折り込み板78
及び左右折り込み板76,77が進むと、順次各クラン
プ25〜29のフィルム保持が解除される(図22参
照)。この後、さらに後折り込み板78及び左右折り込
み板76,77が移動して、正面側(図22(a)の左
側)を除くフィルムFの周囲3辺がトレーTの下側に折
り込まれた状態となる。このときには、正面側のクラン
プ(図23の第1フィーダユニット61のメインクラン
プ26)を除いては、各クランプ25〜29がフィルム
Fの保持を解除した状態となっている。
【0064】そして、上述のように、排出プッシャー7
9aでトレーTをシール機構8側に押すと、折り込まれ
ていなかった正面側のフィルムFの1辺が折り込み棒7
9に当たり、シール機構8側へのトレーTの移動にした
がってトレーTの下側に折り込まれていく。このとき
に、正面側のメインクランプ26によるフィルムFの保
持が解除される。
【0065】上記折り込み動作における各クランプ25
〜29のフィルム保持の解除タイミングは、トレーTの
形状やフィルムFの大きさにもよるが、図23に示すよ
うな形状のトレーTであれば、図23に示す順序とな
る。この順序は、折り込まれるフィルムFの各部の張力
(テンション)が保持解除時に概ね等しくなるように決
められ、見栄えのよいフィルム包装が為されるようにな
っている。すなわち、ここでは、最初に第2フィーダユ
ニット62の補助クランプ28,29による保持が解除
され(図23の番号1参照)、次に第1フィーダユニッ
ト61の補助クランプ28,29による保持が解除され
(図23の番号2参照)、その次に両フィーダユニット
61,62のメインクランプ25,27の4つの保持が
解除され(図23の番号3参照)、その次に第2フィー
ダユニット62の中央にあるメインクランプ26の保持
が解除される(図23の番号4参照)。排出プッシャー
79aの作動時に保持が解除される第1フィーダユニッ
ト61のメインクランプ26は、最後に保持が解除され
ることになる(図23の番号5参照)。
【0066】なお、図23に示すものよりも大きなトレ
ーを包装する場合には、排出プッシャー79aの作動時
まで第1フィーダユニット61のメインクランプ25,
26,27全てがフィルムFの保持を続けることもあり
得る。 <本包装装置の特徴> (1) この実施形態の包装装置1では、従来から用いられてい
るメインクランプ25〜27に加えて、補助クランプ2
8,29を配備している。そして、これらの補助クラン
プ28,29に、メインクランプ25〜27が保持する
フィルムFの側部よりも内側の部分においてフィルムF
を保持させている(図13参照)。
【0067】したがって、本包装装置1では、フィルム
Fを両側部だけで保持していた従来の包装装置よりも、
商品G及びトレーTが押しつけられるフィルムFを四方
から保持する状態に近づいている。すなわち、補助クラ
ンプ28,29がフィルムFの側部よりも若干内側の部
分を保持している分だけ、フィルムFの両側部だけを保
持している状態よりも、フィルムFに対して商品G及び
トレーTを押し上げてフィルムFでトレーT上の商品G
を覆うとき(図17及び図19参照)のフィルムFに発
生する皺を抑えることができる。
【0068】これにより、通常の長方形あるいは正方形
のトレーを包装するときはもちろん、従来の包装装置で
はきれいにフィルム包装をすることが困難であった湾曲
部等を有する異形トレーに対しても、皺のないきれいな
フィルム包装が可能となっている。例えば、図23に示
すような異形トレーTに対しても、また3次元的な異形
トレーに対しても、皺のない見栄えのよいフィルム包装
が可能となっている。
【0069】(2) この包装装置1では、補助クランプ28,29を第1及
び第2フィーダユニット61,62から延ばし、第1及
び第2フィーダユニット61,62の一部として構成し
ている。したがって、各フィーダユニット61,62が
フィルム幅方向に移動すれば、それに従って補助クラン
プ28,29も移動する。このため、第1,第2フィー
ダユニット61,62とは別に補助クランプを設ける場
合に較べて、第1,第2フィーダユニット61,62と
補助クランプとの干渉を避けることが容易になるととも
に、補助クランプとフィルムFの搬送経路との干渉の回
避も容易となっている。
【0070】[他の実施形態] (1) 上記実施形態では補助クランプ28,29を第1及び第
2フィーダユニット61,62の一部として構成してい
るが、補助クランプをフィーダユニット61,62とは
別に設けてもよい。このときには、第1及び第2フィー
ダユニット61,62のフィルム幅方向の移動に対して
補助クランプが干渉しないように設計することが必要に
なる。
【0071】(2) 上記実施形態では補助クランプ28,29とメインクラ
ンプ25〜27との平面的な相対位置は変えられないよ
うになっているが、これを変更可能に構成することも可
能である。例えば、手動によりアジャスターを付け替え
たり、アクチュエータを介して移動制御できるようにし
て、図24や図25に点線で示すような補助クランプ2
8,29の平面配置ができるようにしてもよい。
【0072】図24において点線で示すように、補助ク
ランプ28,29がメインクランプ25〜27からより
離れるように調整できれば、トレーに合わせてフィルム
Fの周囲をより安定した位置で保持することが可能とな
り、商品G及びトレーTを押し上げたときのフィルムF
の皺の発生がより確実に抑えられるようになる。また、
図25において点線で示すように、補助クランプ28,
29が平面的に回転できるようになった場合も、トレー
に合わせてフィルムFの周囲をより安定した位置で保持
することが可能となり、商品G及びトレーTを押し上げ
たときのフィルムFの皺の発生がより確実に抑えられる
ようになる。
【0073】
【発明の効果】本発明では、従来から設けられている第
1保持具に加えて、第1保持具が保持するフィルムの側
部よりも内側の部分においてフィルムを保持する第2保
持具を具備させているため、フィルムに被包装物を押し
つけてフィルム包装するときのフィルムの皺の発生を抑
えることが容易となる。これにより、湾曲部等を有する
トレーに対しても皺のないフィルム包装が可能となり、
従来からの通常の形状を有するトレーに対してもより皺
のない見栄えのよいフィルム包装が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である包装装置の外観斜視
図。
【図2】包装装置内部の正面概略図。
【図3】図2のIII-III矢視概略図。
【図4】包装装置内部の平面概略図。
【図5】包装装置内部の側面概略図。
【図6】フィルム差し込み板ユニットの側面図。
【図7】フィルム差し込み板ユニットの一部拡大断面
図。
【図8】フィーダユニット及びフィーダ移動ユニットの
相関図。
【図9】フィーダユニットの正面図。
【図10】フィーダユニットの平面図。
【図11】フィーダユニットの側面図。
【図12】フィーダユニットの平面配置図。
【図13】クランプの平面配置図。
【図14】制御装置のブロック構成図。
【図15】包装装置の動作説明図。
【図16】包装装置の動作説明図。
【図17】包装装置の動作説明図。
【図18】包装装置の動作説明図。
【図19】折り込み動作説明図。
【図20】折り込み動作説明図。
【図21】折り込み動作説明図。
【図22】折り込み動作説明図。
【図23】クランプの保持解除順序図。
【図24】他の実施形態のクランプ配置図。
【図25】他の実施形態のクランプ配置図。
【符号の説明】
1 包装装置 22 下ベルト(搬送ベルト) 23 上ベルト(搬送ベルト) 25,26,27 メインクランプ(第1保持具) 28,29 補助クランプ(第2保持具) 28a 固定接触部(フィルム接触部) 28b 移動接触部(フィルム接触部) 61 第1フィーダユニット 62 第2フィーダユニット 63 第1フィーダ移動ユニット(フィーダユニット
駆動具) 64 第2フィーダ移動ユニット(フィーダユニット
駆動具) F フィルム R フィルムロール T トレー
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−12004(JP,A) 特開 平9−169307(JP,A) 特開 平7−267219(JP,A) 実開 昭64−6201(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 11/00 - 11/58 B65B 49/00 - 49/16

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緊張保持させたフィルムに被包装物を押し
    つける機能を有するフィルム横送り型の包装装置であっ
    て、 フィルムロールから引き出されたフィルムの両側部を保
    持してフィルムを横送りする第1及び第2フィーダユニ
    ットと、 前記第1及び第2フィーダユニットにそれぞれ設けら
    れ、フィルムの側部を保持し得る第1保持具と、 前記第1保持具により保持されるフィルムの側部よりも
    内側の部分においてフィルムを保持し得る第2保持具
    と、 を備え、 前記第2保持具は、前記第1及び第2フィーダユニット
    の少なくとも一方から内側に延びている、包装装置
  2. 【請求項2】前記第1及び第2フィーダユニットのフィ
    ルム幅方向相対距離を変化させるフィーダユニット駆動
    具をさらに備えている、請求項1に記載の包装装置。
  3. 【請求項3】緊張保持させたフィルムに被包装物を押し
    つける機能を有するフィルム横送り型の包装装置であっ
    て、 フィルムロールから引き出されたフィルムの両側部を保
    持してフィルムを横送りする第1及び第2フィーダユニ
    ットと、 前記第1及び第2フィーダユニットにそれぞれ設けら
    れ、フィルムの側部を保持し得る第1保持具と、 前記第1保持具により保持されるフィルムの側部よりも
    内側の部分においてフィルムを保持し得る第2保持具
    と、 を備え、 前記第2保持具は、細長いフィルム接触部を有してお
    り、前記フィルム接触部の長手方向の向きを変更するこ
    とができる、包装装置
  4. 【請求項4】緊張保持させたフィルムに被包装物を押し
    つけてフィルムの周辺部を被包装物の下に折り込む機能
    を有するフィルム横送り型の包装装置であって、 フィルムロールから引き出されたフィルムの幅方向の
    側部を保持してフィルムを横送りする第1及び第2フィ
    ーダユニットと、 前記第1及び第2フィーダユニットにそれぞれ設けら
    れ、フィルムの幅方向の側部を保持し得る第1保持具
    と、 前記第1保持具により保持されるフィルムの幅方向の
    部よりも内側の部分においてフィルムを保持し得る第2
    保持具と、 を備え 前記第1保持具および前記第2保持具は、フィルムに被
    包装物を押しつける前からフィルムを保持し、フィルム
    の周辺部を被包装物の下に折り込んでいる最中にフィル
    ムの保持を解除する、包装装置
  5. 【請求項5】前記第1及び第2フィーダユニットは、フ
    ィルムの幅方向の側部を挟む2つの搬送ベルトを有し、 前記第1保持具は、フィルムの幅方向の側部を前記搬送
    ベルトに押しつけることができるものであり、 前記第2保持具は、前記第1及び第2フィーダユニット
    の各搬送ベルトよりも内側に配置されている、請求項4 に記載の包装装置。
  6. 【請求項6】前記第2保持具は、前記第1保持具との相
    対距離の変更が可能である、請求項1から5のいずれか
    に記載の包装装置。
JP25652599A 1999-09-10 1999-09-10 包装装置 Expired - Fee Related JP3490352B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25652599A JP3490352B2 (ja) 1999-09-10 1999-09-10 包装装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25652599A JP3490352B2 (ja) 1999-09-10 1999-09-10 包装装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001080606A JP2001080606A (ja) 2001-03-27
JP3490352B2 true JP3490352B2 (ja) 2004-01-26

Family

ID=17293844

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25652599A Expired - Fee Related JP3490352B2 (ja) 1999-09-10 1999-09-10 包装装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3490352B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001080606A (ja) 2001-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4036024B2 (ja) フィルム包装方法及びその包装装置
EP3251957B1 (en) Packaging apparatus
JP3490352B2 (ja) 包装装置
JP4486724B2 (ja) 包装装置
EP0602624B1 (en) Device for supplying film for a packaging machine
JP3474501B2 (ja) 包装装置
JP4764577B2 (ja) 包装装置
US10710755B2 (en) Packaging apparatus
JP3189989U (ja) 包装装置
JP2973284B2 (ja) ストレッチ包装機
JP3301374B2 (ja) ストレッチ包装機
JP2576352B2 (ja) ストレッチ包装装置
JPH06183416A (ja) 包装装置におけるフィルムロールの配置構造
JPH07215305A (ja) ストレッチ包装機
JPS6181913A (ja) 包装機におけるフィルム張り調整方法
JPH0732404Y2 (ja) 包装装置におけるリフター装置
JP2584948Y2 (ja) ストレッチ包装機
JPH06156416A (ja) ストレッチ包装装置
JP2795247B2 (ja) ストレッチ包装機
JP2005096797A (ja) ストレッチ包装機
JP2012176777A (ja) ストレッチ包装装置
JP2001114207A (ja) 包装装置
JP2012176778A (ja) ストレッチ包装装置
JPS6160410A (ja) 包装機の折り込み機構
JPH03162214A (ja) 計量包装値付装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091107

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101107

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees