JP3553684B2 - 包装機におけるリフト装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は包装機におけるリフト装置、詳しくは包装部に緊張保持されたフィルムの下方から生鮮食料品等の被包装品を押し上げる包装機におけるリフト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
トレーに収納された生鮮食料品等の被包装品を上記トレーごとフィルムにより包装する包装機が広く使用されている。この包装機においては、所定寸法に切断されたフィルムの両側縁を搬送ベルトにより挟持して包装部へ搬送して、その状態で該フィルムを緊張状態に保持すると共に、このフィルムの下方からリフト装置により被包装品をトレーに収納した状態で押し上げ、その状態でフィルムの左右側縁部及び後縁部を左右及び後折込板によって被包装品の底面側に折り込み、さらに、該被包装品を前進移動させることによりフィルムの前縁部が被包装品の底面側で先の折込部分に重合するように折り込んで包装するように構成される。その場合に、この種の包装機に用いられるリフト装置においては、例えば特開平3−162214号公報に開示されているように、フィルムの被包装品の底面側への折り込みをスムーズに行わせるため、左右及び後折込板がフィルムを被包装品の底面側に折り込んで行く動作に連動してリフト部材におけるリフトヘッドが左右及び後折込板の進入方向に対し逃げる方向に回倒できるようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のリフト装置のリフト部材は、図13に示したように頂面が円形の筒状リフトヘッドHをポスト本体Pの上部に支持軸Sを介して起立位置から左右及び後折込板Tの進入方向に対し逃げる方向に回倒自在に支持し、リターンスプリング(図示せず)でリフトヘッドHを起立位置に付勢する構成となっている。そのため、後折込板TがフィルムFを被包装品Bの底面側に折り込んで行く動作に連動してリフトヘッドHが回倒すると、図13に示したようにリフトヘッドHは後折込板Tとの間においてフィルムFに対し点接触することになり、フィルムFに十分な抵抗を与えることができなくなる。その結果、後折込板Tの押し込みによりフィルムFの後縁部が上下搬送ベルトVから離れて解放されたとき、緊張されていたフィルムFがその張力の反動で縮むことになるのであるが、その縮みに対して上記リフトヘッドHの点接触によるフィルムFの保持ではフィルムFを十分に保持しきれず、縮んだフィルムFの後縁部がリフトヘッドHと後折込板T間を通り抜けて被包装品Bの底面側に引き込まれることになる。つまり後折込板Tがこれの前進最終端まで進出する前にフィルムFの後縁部が縮んだ状態で被包装品Bの底面側に引き込まれることになる。これにより、フィルムFの後縁部側はリフトヘッドHから外れて張力がなく縮れた状態となっているので、後折込板Tがさらに前進最終端まで進出しても、フィルムFを被包装品Bの前部近くまで折り込むことができなくなる。このように後折込板Tによる折り込みが不完全で終わってしまうと、その後、被包装品Bを前進移動させてフィルムFの前縁部を被包装品Bの底面側に折り込んだときに、その折込部を先の折込部分に重合させて包装することができなくなり、隙間が発生するといった問題を有していた。
【0004】
そのため、従来では、縮み量が多くなってもフィルムFが被包装品Bの前部近くの所定位置まで届くように、やむなく予め長めのフィルムを用いて対処しているのが現状である。
【0005】
したがって、このように長めのフィルムFを用いた場合には、フィルムFのロスが多くてそれだけ不経済となる問題を有するし、また、縮み部分が多くできてだんご状に重なるため、見栄えが悪い問題があり、その上、だんご状に重なって縮れると、包装後、フィルムFの折り込んだ重合部分を熱シールする場合に、その重合部分を均等に加熱することができずシール性も悪い問題があった。
【0006】
この発明は、包装機のリフト装置における上記の問題に対処するもので、被包装品にフィルムを見栄えよく包装することできると共に、フィルムを節約することができ、その上、後処理で行う熱シール時のシール性も良好にできるリフト装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本願の請求項1に係る発明(以下「第1発明」という。)は、包装部に緊張保持されたフィルムの下方から被包装品を押し上げ、その状態でフィルムの前後左右側縁部を被包装品の底面側に折り込むようにした包装機における上記被包装品を押し上げるリフト装置であって、被包装品を受支する複数のポスト部材と、このポスト部材を昇降させる昇降手段とが備えられ、上記ポスト部材がポスト本体と該ポスト本体の上部に支持されるリフトヘッドとを有すると共に、これらリフトヘッドとポスト本体との間に、リフトヘッドを、フィルムの後縁部を折り込む後折込板の前進方向に平行状態のまま、起立位置から倒伏移動自在とする四節リンク機構が設けられ、このリンク機構に、上記リフトヘッドを起立位置に付勢する弾性部材が設けられていることを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に係る発明(以下「第2発明」という。)は、上記第1発明の構成において、ポスト部材が、前後及び左右方向に複数配列されていると共に、左右のポスト部材の頂面が矩形状とされた各リフトヘッドが、ポスト本体側に対して左右方向中央に向かって傾倒自在に支持され、かつ、上記左右のポスト部材の各リフトヘッドを起立位置に付勢する弾性部材が設けられていることを特徴とする。
【0009】
【作用】
上記の構成によれば次のような作用が得られる。
【0010】
すなわち、第1発明によれば、ポスト部材のリフトヘッドとポスト本体との間に、リフトヘッドをフィルムの後縁部を折り込む後折込板の前進方向に平行状態のまま起立位置から倒伏移動自在とする四節リンク機構が設けられ、このリンク機構に、上記リフトヘッドを起立位置に付勢する弾性部材が設けられているから、後折込板がフィルムを被包装品の底面側に折り込んで行く動作に連動して、リフトヘッドを後折込板の前進方向に平行状態のまま倒伏移動させることが可能となり、これにより、左右方向に傾倒しないリフトヘッドについては、頂面が後折込板との間においてフィルムに面接触して押付け保持することになって、フィルムに対し十分な保持力を与えることが可能となる。その結果、後折込板の押し込みによりフィルムの後縁部側が解放されたとき、緊張されていたフィルムが、その反動で縮んでリフトヘッドと後折込板間を通り抜けて被包装品の底面側に引き込まれるといったことが防止される。そして、後折込板をさらに前進させてフィルムを被包装品の前部側に折り込むときに、上記リフトヘッドの面接触によるフィルムの保持により、フィルムに適度な張力を与えつつ上記後折込板の前進最終端、つまり被包装品の前端近くまで折り込んでいくことが可能となる。したがって、フィルムの縮みを抑えて見栄えよく包装できると共に、フィルムを節約することができる。その上、縮み部分が少なく、まただんご状に重なるのを防止することができるので、後処理として行う熱シール時にフィルムの重合部分を均一状に熱溶着することが可能となって、シール性を向上することが可能となる。
【0011】
また、第2発明によれば、後折込板がフィルムを被包装品の底面側に折り込んで行く動作に連動して各ポスト部材の各リフトヘッドを後折込板の前進方向に平行状に倒伏移動させながら、左右折込板がフィルムを被包装品の底面側に折り込んで行く動作に連動して左右のポスト部材の各リフトヘッドをそれぞれベース部材の左右方向中央に向かって傾倒させることが可能になる。その結果、左右方向に傾倒しない中央のポスト部材のリフトヘッドについて上記第1発明の作用を維持しながら、左右のポスト部材の各リフトヘッドをベース部材の左右方向中央に向かって傾倒させることができると共に、リフトヘッドの頂面は矩形状とされているので、フィルムを後折込板の進退方向の線接触により押付け保持することができて、全体としてのフィルムの被包装品における底面側への折り込みをより一層スムーズに行うことが可能となる。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図3に示すように、この実施例に係る包装機1は、その本体2の正面中央部に設けられた計量搬入装置10と、同じく本体2の両側部にそれぞれ設けられたフィルム収容部20a,20bと、これらのフィルム収容部20a,20bにそれぞれ収容されたフィルムロールA,A’のいずれか一方から繰り出されたフィルムFを捕捉して本体内の包装部3に搬送するフィルム供給装置30と、上記計量搬入装置10から搬入された生鮮食料品等の被包装品Bを上記包装部3に保持されたフィルムFの下方から押し上げるリフト装置50と、該リフト装置50で押し上げられた被包装品Bを上記フィルムFにより包装する折込装置60と、上記包装部3の前方における計量搬入装置10の上部に配設されて被包装品Bの底面側に折り込まれたフィルムを熱シールするシール装置70とを有する。
【0014】
また、上記本体2の上方には、表示部80aと操作部80bとを有するコンソール80が設置されており、内蔵されたメイン制御ユニット(図示せず)により上記各装置10,30,50,60の作動を制御すると共に、上記計量搬入装置10により計量された被包装品Bの重量を示す信号に基づいて該被包装品Bの価格等の算出を行うようになされている。さらに、上記折込装置60の上方にはオートラベラー81が設置されており、上記コンソール80からの出力信号に基づいて被包装品Bの重量や価格等をラベルに印字して発行すると共に、発行したラベルを折込装置60上に位置する包装済の被包装品Bに自動的に貼付するようになされている。
【0015】
ここで、上記フィルム供給装置30の構成を説明すると、この供給装置30は、上記フィルム収容部20a,20bに収容されたフィルムロールA,A’からフィルムF,Fを捕捉しながら繰り出す左右一対のフィルム繰出機構31,32と、フィルムFを中央部に位置する包装部3へ搬送するフィルム搬送機構33と、上記各繰出機構31,32から繰り出されたフィルムFをフィルム搬送機構33に選択的に導入する一対のフィルム導入機構34,35とを備えている。
【0016】
上記フィルム搬送機構33は、図2に示すように、フィルム繰出機構31,32から繰り出されたフィルムFの一方の側縁(図2において向かって右側の側縁)を挟持しながら搬送する可動側搬送ユニット36と、同じく上記フィルムFの他方の側縁(図2において向かって左側の側縁)を挟持しながら搬送する固定側搬送ユニット37とを有する。
【0017】
そして、これらの搬送ユニット36,37の下方には、図3にも示すように、両端が本体2に支持された2本のガイドロッド38,38が配設されていると共に、このうち可動側搬送ユニット36のフレーム36aの下面に固設された支持ブロック39,39が上記ガイドロッド38,38に摺動自在に外嵌されている。また、上記可動側搬送ユニット36の下方には、上記ガイドロッド38,38に沿って一対のタイミングプーリ40a,40b間に張設されたタイミングベルト40cがそれぞれ配設されていると共に、一方のタイミングプーリ40aと一体回転するスプロケット41aと、本体2に固定された駆動モータ42の回転軸に固設されたスプロケット41bとがチェーン41cを介して連動連結されている。そして、上記タイミングベルト40cの上面に可動側搬送ユニット36のフレーム36aの下面に固設された上記支持ブロック39,39が固設されている。したがって、上記駆動モータ42を所定方向に回転させることにより、上記一対の支持ブロック39,39が各ガイドロッド38,38に沿ってスライドし、これにより、可動側搬送ユニット36の全体がガイドロッド38,38の軸心方向に移動されることとなって、該可動側搬送ユニット36と上記固定側搬送ユニット37との間の間隔を適宜に調整し得るようになされている。一方、固定側搬送ユニット37は、上記各ガイドロッド38,38の端部に支持された状態で本体2側に固定されている。
【0018】
ここで、上記可動側搬送ユニット36と固定側搬送ユニット37とはそれぞれ同様の構成とされており、したがって、可動側搬送ユニット36の構成について説明し、固定側搬送ユニット37の構成についてはその説明を省略する。
【0019】
すなわち、図3に示すように、上記可動側搬送ユニット36には、そのフレーム36aの上部の両端部に回転自在に支持された一対のプーリ43a,43b間にフィルムFの搬送方向に沿って平ベルトでなる上部搬送ベルト43cが張設されていると共に、同じくフレーム36aの両端部に回転自在に支持された一対のタイミングプーリ44a,44b間に上記上部搬送ベルト43cの下方に位置して該ベルト43cに平行してタイミングベルトでなる下部搬送ベルト44cが張設されている。図3において向かって左側に位置するタイミングプーリ44aは、パルスモータ等のベルト駆動モータ45aによって駆動されるようになされており、このベルト駆動モータ45aを例えば反時計回りに作動させることにより、下部搬送ベルト44cと上部搬送ベルト43cとの間に挟在するフィルムFが包装部3へ向けて搬送される。その場合に、下部搬送ベルト44cと上部搬送ベルト43cとが互いに密着した状態で配置されており、これにより両搬送ベルト44c,43c間で上記フィルムFの一方の側縁が確実に挟持されることとなる。
【0020】
なお、この可動側搬送ユニット36と同様な構成とされた上記固定側搬送ユニット37における下部搬送ベルト44cも、もう一つのベルト駆動モータ45bによって駆動されると共に、該搬送ベルト44cと上部搬送ベルト43cとにより上記フィルムFの他方の側縁が挾持されるようになっている。
【0021】
そして、このフィルム搬送機構33の両端側に、前述のフィルム繰出機構31,32とフィルム導入機構34,35とがそれぞれ配置されている。なお、これらのフィルム繰出機構31,32とフィルム導入機構34,35とはそれぞれ同様な構成となっているので、一方のみ説明して他方の説明は省略する。
【0022】
つまり、例えば図3においてフィルム搬送機構33の右側に位置する一方のフィルム繰出機構31は、駆動モータ46により駆動されてフィルムFを捕捉しながら上記フィルムロールAより繰り出す繰出ローラ47と、該繰出ローラ47との間でフィルムFを挟持する押圧ローラ48とを有すると共に、この繰出機構31の上方位置に、上記フィルム導入機構34が上下揺動可能に配設されている。その場合に、該フィルム導入機構34には、上記フィルム搬送機構33における各搬送ユニット36,37を構成する下部搬送ベルト44c,44cとの間でフィルムFの両側縁を挟持する一対の導入ベルト49,49が備えられる。
【0023】
そして、上記フィルム導入機構34を、図3に示すように、上記導入ベルト49,49を下部搬送ベルト44c,44cに対接させた導入位置にセットし、この状態で繰出ローラ47を作動させれば、該繰出ローラ47から繰り出されたフィルムFの端部が、上記両搬送ユニット36,37に受け渡されて、幅方向の両側縁が挟持された状態で包装部3へと搬送される。
【0024】
なお、これらのフィルム繰出機構31及びフィルム導入機構34の近傍には、フィルムFの幅方向のミシン目を形成するミシン目形成装置90が備えられている。このミシン目形成装置90には、上記繰出ローラ47と上記フィルム導入機構34における導入ベルト49との間に配備されて、該繰出ローラ47によるフィルムFの繰出動作に連係して昇降することにより該フィルムFの幅方向にミシン目を形成するカッター91が備えられている。
【0025】
上記可動側搬送ユニット36と固定側搬送ユニット37とによってフィルムが搬送供給される包装部3の下方には、図2に示すように、トレーCに収納された生鮮食料品等の被包装品Bを計量搬入装置10より受け取って包装部3に押し上げる前述のリフト装置50が配設されていると共に、上記フィルムFの直上部には、該フィルムFの前後左右の側縁部をトレーCの底面側に折り込んで上記被包装品BをトレーCごと包装する上記折込装置60が配設されている。
【0026】
上記計量搬入装置10は、トレーCに収納された被包装品Bの重量を計量する計量器11と、該計量器11の両側部に配置された一対の搬入ベルト12,12とを有し、上記計量器11上にトレーCに収納された被包装品Bを載荷することにより、該被包装品Bの重量が計量器によりトレーCごと計量されると共に、該トレーCが搬入ベルト12,12の駆動に伴って被包装品Bを収納した状態で上記リフト装置50に搬入されるようになされている。
【0027】
リフト装置50に搬入されたトレーCは、図2の鎖線で示すように、フィルムFの下方より押し上げられるようになっており、これによって上記フィルムFが被包装品Bの上面に密着すると共に、該フィルムFの幅方向の両側縁が可動側搬送ユニット36及び固定側搬送ユニット37における各搬送ベルト43c,44c間で保持されて該フィルムFが幅方向に張設状態で保持される。
【0028】
そして、このように張設状態とされたフィルムFにより被包装品BがトレーCごと折込装置60により包装されるようになされている。つまり、折込装置60は、図2に示すように、フィルムFの横断方向に対向配置された一対の折込板61,62と、これら折込板61,62の上方において上記フィルムFの配向方向に配置された後折込板63と、この後折込板63の上方に配置された排出用プッシャ64とを有する。そして、上記一対の折込板61,62が、駆動モータ65で駆動されることにより、フィルムFの長手方向に沿って互いに離接する方向に移動すると共に、後折込板63は、駆動モータ67で駆動されることにより、上記フィルムFの横断方向に進退するようになされている。また、排出用プッシャ64も駆動モータ66で駆動されることにより、上記フィルムFの横断方向に進退する。そして、上記各折込板61〜63により、図2の鎖線のように張設状態とされたフィルムFの前後左右の側縁部がトレーCの底面側に折り込まれた後、上記後折込板63より遅れたタイミングで前進する排出用プッシャ64により、トレーCごと包装された被包装品Bが、包装部3の前方に配置されたシール装置70に向けて押し出され、次いでシール装置70上に押し出されたトレーCの底面側に折り込まれたフィルムFが熱シールされる。
【0029】
前述したように、計量搬入装置10からリフト装置50に移載されたトレーCは、上方の包装部3へ押し上げられることとなるのであるが、この実施例においては、上記リフト装置50が次のような構成とされている。
【0030】
すなわち、図4、図5に示すように、包装機1の本体2のフレーム2a,2aに水平状態で固定された支持フレーム100の前部上面には、左右適宜間隔をおいて2本の案内筒101,101が立設されていると共に、各案内筒に本実施例における昇降手段を構成する2本の昇降ロッド102,102がそれぞれ上下動自在に挿通されている。また、上記支持フレーム100の後部上面には、サーボモータからなる駆動モータ103が据え付けられており、その回転がギヤボックス104を介して左右の出力軸105,105に伝達されるようになされている。そして、これらの出力軸105,105にそれぞれ固設されたピニオン106,106が、上記各昇降ロッド102,102の側面に形成されたラック部102a,102aに噛合されている。
【0031】
また、図4から図8に示すように、上記昇降ロッド102,102は案内筒101,101を貫通して上方に突出していると共に、その上端には昇降フレーム108が水平状態に配置される。この昇降フレーム108の上面には、断面略逆L形を呈するベース取付台連結用ブラケット109が固定されていると共に、この連結用ブラケット109の両端部内には、夫々後方に突出するピン部材110が組み付けられた左右一対の連結用ブロック111,111がそれぞれ取り付けられている。
【0032】
そして、昇降ロッド102,102の上端が夫々上記昇降フレーム108を貫通して連結用ブロック111,111内部にまで延び、かつその上端が各ブロック111にボルト112により固定されている。
【0033】
斯して、上記昇降フレーム108、ベース取付台連結用ブラケット109及び連結用ブロック111,111が昇降ロッド102,102と一体に昇降するようになされている。
【0034】
一方、図6に示すように、ベース取付台連結用ブラケット109には、上記ピン部材110,110が挿通されるベース取付台113が取付けられ、該ベース取付台113には、複数本(図例では5本)の断面四角形状ベースロッド115〜115が適宜間隔をおいて固設されていると共に、各ベースロッド115には夫々前後方向に二基のリフトポスト120,120が立設されている。これらのうち、ベースロッド115〜115の先端部に配置された五基のリフトポスト120〜120、及び左右二本目のベースロッド117,117の取付台113寄りに配置された二基のリフトポスト120,120は夫々固定されているのに対し、図6において仮想線で示したように左右両端と中央のベースロッド115〜115の取付台113寄りに配置された三基のリフトポスト120〜120は夫々該ロッド115〜115に沿って移動可能とされている。
【0035】
次に、図5における右側2本のベースロッド115,115に装着されているリフトポスト120を例にとり、上記リフトポスト120…120の構成を説明する。
【0036】
すなわち、リフトポスト120は、図9、図10に示すように、ベースロッド115の断面形状に対応して断面四角形状の係合孔121aをもったポスト本体121としての基部ブロック(以下、基部ブロック121と称す)と、該基部ブロック121の上部に連結された中間ブロック122とを有すると共に、この中間ブロック122における上方へ突出する直方体状の突出部122aに、断面コ字形状に形成された連結部材123がビス123a,123aを介して連結されている。そして、この連結部材123の上端部に、支持軸124を介して被包装品Bを受支する頂面125aが矩形状のリフトヘッド125が回動自在に装着されている。その場合に、リフトヘッド125は、支持軸124に外嵌された弦巻状のリターンスプリング126により、その頂面125aが常時上方を向くように付勢されていると共に、図9に示すようにW方向に外力が作用したときに、上記支持軸126を支点としてX方向に傾動するようになされている。
【0037】
一方、上記基部ブロック121と中間ブロック122には、それぞれ夫々二つの側面壁121b,121b;122b,122bが形成され、これら二つの側面壁121b,121b;122b,122bにはそれぞれ前後一対の連結ピン127,127;128,128が左右の側面壁を貫通して設けられていると共に、基部ブロック121から突出する連結ピン127,127の突出端と、中間ブロック122から突出する連結ピン127,127の突出端との間に、互いに平行に配置された一対の連結片129…129がそれぞれ連結されて平行四節リンク機構130が構成されている。そして、基部ブロック121における各側面壁121bの一端部には、上方にのみ突出し、傾斜面121cを有する当接部121dが夫々形成され、これら当接部121d,121dが形成された部位に設けられた連結ピン127と、該ピン127に対して対角線上に設けられた連結ピン128との間に、側面壁121b,121b;122b,122bで囲まれた両ブロック121,122による空間内部においてリターンスプリング131が介設されている。
【0038】
さらに、中間ブロック122における各側面壁122bの下角部は夫々傾斜面122cとされて、上記リターンスプリング131の付勢力を受けて該ブロック122が起立し、上記連結片129〜129が直立した状態のときに、これら中間ブロック122の傾斜面122c,122cと基部ブロック121における上記当接部121dの傾斜面121c,121cとが当接するようになされている。
【0039】
したがって、中間ブロック122ないしリフトヘッド125は、リターンスプリング131の付勢力を受けて垂直方向に起立すると共に、図10に示すようにリフトヘッド125に対してY方向に外力が作用したときに、連結ピン127,127を支点として鎖線で示すようにZ方向に平行移動することとなる。
【0040】
一方、上記ベースロッド115…115には、図4、図6に示すように、それぞれ複数個の固定用穴部115aとデテント穴115b…115bとが所定の間隔をおいて設けられている。そして、図4に示すように、固定側のリフトポスト120における基部ブロック121には、該基部ブロック121を貫通して上記係合孔121aに開口する螺子孔121eが設けられ、該螺子孔121eに締付ボルト133が螺合されている。斯して、このボルト133の端部がベースロッド115の下面で端部に設けられた穴部115aに嵌り込むことにより、この固定側リフトポスト120がベースロッド115の端部に固定されている。
【0041】
また、可動側のリフトポスト120における基部ブロック121の下面には、図9、図10に示すように下方に延びる突出体134がボルト135,135によって取り付けられていると共に、該突出体134から基部ブロック121を貫通して上記係合孔121aに開口する螺子孔136が形成され、この螺子孔136に、デテントボール137と、該ボール137を外方に付勢するスプリング138とを外周面に螺子部が設けられたケーシング139内部に収納したデテントユニット140が、上記デテントボール137が係合孔121a内に所定量突出するように螺合嵌入されている。
【0042】
そして、上記突出体134が後述する間隔調整機構によってベースロッド115の長さ方向に押圧されることにより、この可動側のリフトポスト120がベースロッド115に沿って移動し、その場合に、上記デテントボール137が、ベースロッド115の下面で途中二箇所に設けられたデテント穴115b,115bのいずれかに嵌り込むことにより、可動側のリフトポスト120がベースロッド115における取付台113側位置又は中間位置のいずれかの位置で保持されることになる。
【0043】
また、上記リフトポスト120〜120が立設された5本のベースロッド115〜115を有するベース取付台113の両側面には、図8に示すように、連結リング142と、該リング142の操作レバー部143とを備えた連結錠144が取り付けられ、また前述の連結用ブラケット109の左右両側面には、上記連結錠144の連結リング142が係合するフック体145が夫々取り付けられている。そして、図6、図7に示すようにベース取付台113を連結用ブロック111,111に対接させると共に、その場合に該取付台113に形成した二つの係合孔113a,113aに連結用ブロック111,111のピン部材110,110を夫々係合させ、この状態で上記連結錠144を係止することによりベース取付台113が昇降フレーム108に着脱自在に連結されている。
【0044】
このようなリフト装置50の構成において、上記駆動モータ103を正逆転させれば、その回転がピニオン106,106を介して上下運動に変換されて昇降ロッド102,102に伝達されることとなり、この上下運動によって上記昇降ロッド102,102と一体の昇降フレーム108が上下に昇降し、それに伴って該昇降フレーム108で支持されたベースロッド115…115ないしリフトポスト120…120も上下に昇降することとなる。その場合に、昇降フレーム108ないしリフトポスト120…120は、通常時においては、図2に示す状態、つまり、後述する間隔調整機構150が作用しない該調整機構150の少し上方位置をホームポジションとして上下に往復運動される。
【0045】
また、このリフト装置50には、図4、図5に示すように、リフトポスト120…120の間隔を調整するための間隔調整機構150が備えられている。以下、この機構150の構成を概説すると、 上記支持フレーム100の後部上面の左右の両側部に立設された一対のサイドフレーム151,151の上部に、上方が開口する断面コ字形の支持プレート151aが上記ベースロッド115の直交方向に架設されていると共に、この支持プレート151aの前後フランジ部には、左右の両側部にする一対のガイドロッド152,152と、中央に位置する螺子軸153とがベースロッド115と平行にそれぞれ架設されている。これらガイドロッド152,152と螺子軸153には、上記ガイドロッド152,152に摺動可能に外嵌され、かつ螺子軸153に螺合される押圧片154aをもつ移動体154が設けられる。そして、上記サイドフレーム151側に螺子軸駆動用モータ155が設けられると共に、上記螺子軸153の突出端に従動プーリ157が固設されて、該従動プーリ157と上記モータ155の駆動軸に固設された駆動プーリ156との間に動力伝達用のベルト158が巻き掛けられている。
【0046】
したがって、上記駆動モータ155の作動により二つのプーリ156,157を介して螺子軸153を回転させ、この螺子軸153の回転により支持ブロック1154をガイドロッド152,152ひいてはベースロッド115に沿って移動させることになり、間隔調整時にホームポジションよりさらに下降した図4、図5に示す間隔調整位置において可動側のリフトポスト120の突出体134を押圧して該ポスト120をベースロッド115に沿って移動させるようになされている。
【0047】
次に、上記構成の包装機におけるリフト装置の作用について説明する。
【0048】
まず、計量搬入装置10で計量され、リフト装置50の各リフトポスト120…120上に搬入されたトレーCは、該リフトポスト120の上昇により図2の仮想線で示すように、包装部3に緊張保持されたフィルムFの下方より押し上げられる。これによって上記フィルムFが被包装品Bの上面に密着すると共に、該フィルムFの幅方向の両側縁が可動側搬送ユニット36及び固定側搬送ユニット37における各搬送ベルト43c,44c間で保持されて該フィルムFが幅方向に張設状態で保持される。
【0049】
次いで、折込装置60の後折込板63と左右折込板61,62が駆動されて、後折込板63が上記フィルムFの横断方向に前進すると共に、左右折込板61,62がフィルムFの長手方向に沿って互いに近接する方向に移動して、これら各折込板61〜63により、図2の鎖線のように張設状態とされたフィルムFの後縁部及び左右側縁部がトレーCの底面側に折り込まれる。
【0050】
この場合、後折込板63がフィルムFをトレーCの底面側に折り込んで行く動作に連動して、図10の仮想線で示すようにリフトヘッド125は四節リンク機構130を介して後折込板63の前進方向に平行状態のまま倒伏移動されることになる。また、左右のリフトポスト120の各リフトヘッド125については、上記平行移動と共に左右折込板61,62がフィルムFをトレーCの底面側に折り込んで行く動作に連動してそれぞれ中央のリフトポスト120側に向かって傾倒されることになる。これにより、図11に示すように上記後折込板63及び左右折込板61,62のトレーCとリフトヘッド125間への進入をスムーズに行わせながら、中央のリフトポスト120のリフトヘッド125では、その頂面125aを後折込板63との間においてフィルムFを面接触により押付け保持し、また、左右のリフトポスト120のリフトヘッド125では、折込板63との間においてフィルムFを後折込板63の進退方向において線接触により押付け保持することとなる。
【0051】
斯して、上記リフトヘッド125は、前進方向に平行状態のまま倒伏移動されて後折込板63の前進を容易にしながら、フィルムFに対し十分な保持力を確保することが可能となる。その結果、後折込板63の押し込みによりフィルムFの後縁部側が可動搬送ユニット36における各搬送ベルト43c,44cから離れたときに、緊張されていたフィルムFがその反動により縮んでリフトヘッド125と後折込板63間を通り抜けてトレーCの底面に引き込まれるといったことなくリフトヘッド125の後方に垂れ下がることになる。
【0052】
そして、後折込板63をさらに前進させてフィルムFをトレーCの前部側に折り込むときに、上記中央のリフトヘッド125のフィルムFとの面接触と、左右のリフトヘッド125の後折込板63の進退方向におけるフィルムFとの線接触とにより、リフトヘッド125から後方に垂れ下がったフィルムFに適度な張力を与えることが可能となる。これにより、フィルムFの縮みをなくすように引っ張りを与えながら上記後折込板63の前進最終端、つまりトレーCの前端近くまで確実に折り込んでいくことが可能となる。
【0053】
また、上記後折込板63の前進移動より遅れたタイミングで前進する排出用プッシャ64により、トレーCごと包装された被包装品Bが、包装部3の前方に配置されたシール装置70に向けて押し出される。このとき、フィルムFの前縁部がトレーCの底面側に折り込まれて、この前縁部が先の折込部分上に重合されて被包装品Bは密封状に包装され、その後フィルムFの前端側が固定搬送ユニット36における各搬送ベルト43c,44cから離れることになる。
これにより、図12に示したようにフィルムFの縮みを抑えて見栄えよく包装できると共に、フィルムFを節約することが可能となる。
【0054】
然る後、シール装置70上に押し出されたトレーCの底面側に折り込まれたフィルムFの重合部分が熱シールされる。この場合、重合部分におけるフィルムの縮みが少なく、だんご状に重なることもないことから、シール装置70で行う熱シール時に均一状に熱溶着することが可能となって、シール性を向上することが可能となる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、第1発明によれば、ポスト部材におけるリフトヘッドとポスト本体との間に、リフトヘッドを後折込板の前進方向に平行状態のまま起立位置から倒伏移動自在とした四節リンク機構が設けられ、かつ、このリンク機構に、上記リフトヘッドを起立位置に付勢する弾性部材が設けられているから、後折込板がフィルムを被包装品の底面側に折り込んで行く動作に連動して、リフトヘッドを前進方向に平行状態のまま倒伏移動させることが可能となり、これにより、左右方向に傾倒しないリフトヘッドについては、頂面が後折込板との間においてフィルムに面接触して押付け保持することになって、フィルムに対し十分な保持力を与えることが可能となる。その結果、後折込板の押し込みによりフィルムの後縁部が解放されたとき、緊張されていたフィルムが、その反動により縮んでリフトヘッドと後折込板間を通り抜けて被包装品の底面に取り込まれるといったことを防止できる。しかも、後折込板をさらに前進させて解放されて垂れ下がったフィルムの後縁部を被包装品の前部側に折り込むときに、上記リフトヘッドの面接触により、フィルムに適度な張力を与えてフィルムの縮みを抑えながら該フィルムの後縁部を上記後折込板の前進最終端、つまり被包装品の前端近くまで確実に折り込んでいくことが可能となる。したがって、フィルムの縮みを抑えて見栄えよく包装できると共に、フィルムを節約することができ。その上、縮み部分が少ないことから、後処理として行う熱シール時にフィルムの重合部分を均一状に熱溶着することが可能となって、シール性を向上することが可能となる。
【0056】
また、第2発明によれば、ポスト部材が、前後及び左右方向に複数配列されていると共に、左右のポスト部材の各リフトヘッドが、ポスト本体側に対して起立位置からベース部材の左右方向中央に向かい弾性部材を介して傾倒自在に支持されているから、後折込板がフィルムを被包装品の底面側に折り込んで行く動作に連動して各ポスト部材の各リフトヘッドを後折込板の前進方向に平行状に倒伏移動させながら、左右折込板がフィルムを被包装品の底面側に折り込んで行く動作に連動して左右のポスト部材の各リフトヘッドをそれぞれベース部材の左右方向中央に向かって傾倒させることが可能となる。その場合にリフトヘッドの頂面は矩形状とされているので、左右のポスト部材のリフトヘッドでフィルムを線接触により押付け保持することが可能となり、その結果、左右方向に傾倒しない中央のポスト部材のリフトヘッドについての上記第1発明の効果に加えて、全体としてのフィルムの被包装品における底面側への折り込みをより一層スムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る包装機の正面図である。
【図2】包装部の周辺の構成を示す一部切欠断面図である。
【図3】フィルム供給装置の一部を示す拡大断面図である。
【図4】リフト装置の構成を示す側面図である。
【図5】同じくリフト装置の正面図である。
【図6】同じくリフト装置の駆動部分を省略した平面図である。
【図7】図6のア−ア線断面図である。
【図8】ベース取付台の昇降フレームへの組み付け状態を示す説明図である。
【図9】リフトポストの正面図である。
【図10】同じくリフトポストの側面図である。
【図11】後折込板によるフィルムの折り込み状態を示す説明図である。
【図12】フィルムで包装されたトレーの底面図である。
【図13】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 包装機
50 リフト装置
102 昇降ロッド
108 昇降フレーム
115 ベースロッド
120 リフトポスト
121 基部ブロック
125 リフトヘッド
125a 頂面
126 リターンスプリング
130 四節リンク機構
115 ベース取付台
131 リターンスプリング
B 被包装品
F フィルム
【産業上の利用分野】
この発明は包装機におけるリフト装置、詳しくは包装部に緊張保持されたフィルムの下方から生鮮食料品等の被包装品を押し上げる包装機におけるリフト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
トレーに収納された生鮮食料品等の被包装品を上記トレーごとフィルムにより包装する包装機が広く使用されている。この包装機においては、所定寸法に切断されたフィルムの両側縁を搬送ベルトにより挟持して包装部へ搬送して、その状態で該フィルムを緊張状態に保持すると共に、このフィルムの下方からリフト装置により被包装品をトレーに収納した状態で押し上げ、その状態でフィルムの左右側縁部及び後縁部を左右及び後折込板によって被包装品の底面側に折り込み、さらに、該被包装品を前進移動させることによりフィルムの前縁部が被包装品の底面側で先の折込部分に重合するように折り込んで包装するように構成される。その場合に、この種の包装機に用いられるリフト装置においては、例えば特開平3−162214号公報に開示されているように、フィルムの被包装品の底面側への折り込みをスムーズに行わせるため、左右及び後折込板がフィルムを被包装品の底面側に折り込んで行く動作に連動してリフト部材におけるリフトヘッドが左右及び後折込板の進入方向に対し逃げる方向に回倒できるようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のリフト装置のリフト部材は、図13に示したように頂面が円形の筒状リフトヘッドHをポスト本体Pの上部に支持軸Sを介して起立位置から左右及び後折込板Tの進入方向に対し逃げる方向に回倒自在に支持し、リターンスプリング(図示せず)でリフトヘッドHを起立位置に付勢する構成となっている。そのため、後折込板TがフィルムFを被包装品Bの底面側に折り込んで行く動作に連動してリフトヘッドHが回倒すると、図13に示したようにリフトヘッドHは後折込板Tとの間においてフィルムFに対し点接触することになり、フィルムFに十分な抵抗を与えることができなくなる。その結果、後折込板Tの押し込みによりフィルムFの後縁部が上下搬送ベルトVから離れて解放されたとき、緊張されていたフィルムFがその張力の反動で縮むことになるのであるが、その縮みに対して上記リフトヘッドHの点接触によるフィルムFの保持ではフィルムFを十分に保持しきれず、縮んだフィルムFの後縁部がリフトヘッドHと後折込板T間を通り抜けて被包装品Bの底面側に引き込まれることになる。つまり後折込板Tがこれの前進最終端まで進出する前にフィルムFの後縁部が縮んだ状態で被包装品Bの底面側に引き込まれることになる。これにより、フィルムFの後縁部側はリフトヘッドHから外れて張力がなく縮れた状態となっているので、後折込板Tがさらに前進最終端まで進出しても、フィルムFを被包装品Bの前部近くまで折り込むことができなくなる。このように後折込板Tによる折り込みが不完全で終わってしまうと、その後、被包装品Bを前進移動させてフィルムFの前縁部を被包装品Bの底面側に折り込んだときに、その折込部を先の折込部分に重合させて包装することができなくなり、隙間が発生するといった問題を有していた。
【0004】
そのため、従来では、縮み量が多くなってもフィルムFが被包装品Bの前部近くの所定位置まで届くように、やむなく予め長めのフィルムを用いて対処しているのが現状である。
【0005】
したがって、このように長めのフィルムFを用いた場合には、フィルムFのロスが多くてそれだけ不経済となる問題を有するし、また、縮み部分が多くできてだんご状に重なるため、見栄えが悪い問題があり、その上、だんご状に重なって縮れると、包装後、フィルムFの折り込んだ重合部分を熱シールする場合に、その重合部分を均等に加熱することができずシール性も悪い問題があった。
【0006】
この発明は、包装機のリフト装置における上記の問題に対処するもので、被包装品にフィルムを見栄えよく包装することできると共に、フィルムを節約することができ、その上、後処理で行う熱シール時のシール性も良好にできるリフト装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本願の請求項1に係る発明(以下「第1発明」という。)は、包装部に緊張保持されたフィルムの下方から被包装品を押し上げ、その状態でフィルムの前後左右側縁部を被包装品の底面側に折り込むようにした包装機における上記被包装品を押し上げるリフト装置であって、被包装品を受支する複数のポスト部材と、このポスト部材を昇降させる昇降手段とが備えられ、上記ポスト部材がポスト本体と該ポスト本体の上部に支持されるリフトヘッドとを有すると共に、これらリフトヘッドとポスト本体との間に、リフトヘッドを、フィルムの後縁部を折り込む後折込板の前進方向に平行状態のまま、起立位置から倒伏移動自在とする四節リンク機構が設けられ、このリンク機構に、上記リフトヘッドを起立位置に付勢する弾性部材が設けられていることを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に係る発明(以下「第2発明」という。)は、上記第1発明の構成において、ポスト部材が、前後及び左右方向に複数配列されていると共に、左右のポスト部材の頂面が矩形状とされた各リフトヘッドが、ポスト本体側に対して左右方向中央に向かって傾倒自在に支持され、かつ、上記左右のポスト部材の各リフトヘッドを起立位置に付勢する弾性部材が設けられていることを特徴とする。
【0009】
【作用】
上記の構成によれば次のような作用が得られる。
【0010】
すなわち、第1発明によれば、ポスト部材のリフトヘッドとポスト本体との間に、リフトヘッドをフィルムの後縁部を折り込む後折込板の前進方向に平行状態のまま起立位置から倒伏移動自在とする四節リンク機構が設けられ、このリンク機構に、上記リフトヘッドを起立位置に付勢する弾性部材が設けられているから、後折込板がフィルムを被包装品の底面側に折り込んで行く動作に連動して、リフトヘッドを後折込板の前進方向に平行状態のまま倒伏移動させることが可能となり、これにより、左右方向に傾倒しないリフトヘッドについては、頂面が後折込板との間においてフィルムに面接触して押付け保持することになって、フィルムに対し十分な保持力を与えることが可能となる。その結果、後折込板の押し込みによりフィルムの後縁部側が解放されたとき、緊張されていたフィルムが、その反動で縮んでリフトヘッドと後折込板間を通り抜けて被包装品の底面側に引き込まれるといったことが防止される。そして、後折込板をさらに前進させてフィルムを被包装品の前部側に折り込むときに、上記リフトヘッドの面接触によるフィルムの保持により、フィルムに適度な張力を与えつつ上記後折込板の前進最終端、つまり被包装品の前端近くまで折り込んでいくことが可能となる。したがって、フィルムの縮みを抑えて見栄えよく包装できると共に、フィルムを節約することができる。その上、縮み部分が少なく、まただんご状に重なるのを防止することができるので、後処理として行う熱シール時にフィルムの重合部分を均一状に熱溶着することが可能となって、シール性を向上することが可能となる。
【0011】
また、第2発明によれば、後折込板がフィルムを被包装品の底面側に折り込んで行く動作に連動して各ポスト部材の各リフトヘッドを後折込板の前進方向に平行状に倒伏移動させながら、左右折込板がフィルムを被包装品の底面側に折り込んで行く動作に連動して左右のポスト部材の各リフトヘッドをそれぞれベース部材の左右方向中央に向かって傾倒させることが可能になる。その結果、左右方向に傾倒しない中央のポスト部材のリフトヘッドについて上記第1発明の作用を維持しながら、左右のポスト部材の各リフトヘッドをベース部材の左右方向中央に向かって傾倒させることができると共に、リフトヘッドの頂面は矩形状とされているので、フィルムを後折込板の進退方向の線接触により押付け保持することができて、全体としてのフィルムの被包装品における底面側への折り込みをより一層スムーズに行うことが可能となる。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図3に示すように、この実施例に係る包装機1は、その本体2の正面中央部に設けられた計量搬入装置10と、同じく本体2の両側部にそれぞれ設けられたフィルム収容部20a,20bと、これらのフィルム収容部20a,20bにそれぞれ収容されたフィルムロールA,A’のいずれか一方から繰り出されたフィルムFを捕捉して本体内の包装部3に搬送するフィルム供給装置30と、上記計量搬入装置10から搬入された生鮮食料品等の被包装品Bを上記包装部3に保持されたフィルムFの下方から押し上げるリフト装置50と、該リフト装置50で押し上げられた被包装品Bを上記フィルムFにより包装する折込装置60と、上記包装部3の前方における計量搬入装置10の上部に配設されて被包装品Bの底面側に折り込まれたフィルムを熱シールするシール装置70とを有する。
【0014】
また、上記本体2の上方には、表示部80aと操作部80bとを有するコンソール80が設置されており、内蔵されたメイン制御ユニット(図示せず)により上記各装置10,30,50,60の作動を制御すると共に、上記計量搬入装置10により計量された被包装品Bの重量を示す信号に基づいて該被包装品Bの価格等の算出を行うようになされている。さらに、上記折込装置60の上方にはオートラベラー81が設置されており、上記コンソール80からの出力信号に基づいて被包装品Bの重量や価格等をラベルに印字して発行すると共に、発行したラベルを折込装置60上に位置する包装済の被包装品Bに自動的に貼付するようになされている。
【0015】
ここで、上記フィルム供給装置30の構成を説明すると、この供給装置30は、上記フィルム収容部20a,20bに収容されたフィルムロールA,A’からフィルムF,Fを捕捉しながら繰り出す左右一対のフィルム繰出機構31,32と、フィルムFを中央部に位置する包装部3へ搬送するフィルム搬送機構33と、上記各繰出機構31,32から繰り出されたフィルムFをフィルム搬送機構33に選択的に導入する一対のフィルム導入機構34,35とを備えている。
【0016】
上記フィルム搬送機構33は、図2に示すように、フィルム繰出機構31,32から繰り出されたフィルムFの一方の側縁(図2において向かって右側の側縁)を挟持しながら搬送する可動側搬送ユニット36と、同じく上記フィルムFの他方の側縁(図2において向かって左側の側縁)を挟持しながら搬送する固定側搬送ユニット37とを有する。
【0017】
そして、これらの搬送ユニット36,37の下方には、図3にも示すように、両端が本体2に支持された2本のガイドロッド38,38が配設されていると共に、このうち可動側搬送ユニット36のフレーム36aの下面に固設された支持ブロック39,39が上記ガイドロッド38,38に摺動自在に外嵌されている。また、上記可動側搬送ユニット36の下方には、上記ガイドロッド38,38に沿って一対のタイミングプーリ40a,40b間に張設されたタイミングベルト40cがそれぞれ配設されていると共に、一方のタイミングプーリ40aと一体回転するスプロケット41aと、本体2に固定された駆動モータ42の回転軸に固設されたスプロケット41bとがチェーン41cを介して連動連結されている。そして、上記タイミングベルト40cの上面に可動側搬送ユニット36のフレーム36aの下面に固設された上記支持ブロック39,39が固設されている。したがって、上記駆動モータ42を所定方向に回転させることにより、上記一対の支持ブロック39,39が各ガイドロッド38,38に沿ってスライドし、これにより、可動側搬送ユニット36の全体がガイドロッド38,38の軸心方向に移動されることとなって、該可動側搬送ユニット36と上記固定側搬送ユニット37との間の間隔を適宜に調整し得るようになされている。一方、固定側搬送ユニット37は、上記各ガイドロッド38,38の端部に支持された状態で本体2側に固定されている。
【0018】
ここで、上記可動側搬送ユニット36と固定側搬送ユニット37とはそれぞれ同様の構成とされており、したがって、可動側搬送ユニット36の構成について説明し、固定側搬送ユニット37の構成についてはその説明を省略する。
【0019】
すなわち、図3に示すように、上記可動側搬送ユニット36には、そのフレーム36aの上部の両端部に回転自在に支持された一対のプーリ43a,43b間にフィルムFの搬送方向に沿って平ベルトでなる上部搬送ベルト43cが張設されていると共に、同じくフレーム36aの両端部に回転自在に支持された一対のタイミングプーリ44a,44b間に上記上部搬送ベルト43cの下方に位置して該ベルト43cに平行してタイミングベルトでなる下部搬送ベルト44cが張設されている。図3において向かって左側に位置するタイミングプーリ44aは、パルスモータ等のベルト駆動モータ45aによって駆動されるようになされており、このベルト駆動モータ45aを例えば反時計回りに作動させることにより、下部搬送ベルト44cと上部搬送ベルト43cとの間に挟在するフィルムFが包装部3へ向けて搬送される。その場合に、下部搬送ベルト44cと上部搬送ベルト43cとが互いに密着した状態で配置されており、これにより両搬送ベルト44c,43c間で上記フィルムFの一方の側縁が確実に挟持されることとなる。
【0020】
なお、この可動側搬送ユニット36と同様な構成とされた上記固定側搬送ユニット37における下部搬送ベルト44cも、もう一つのベルト駆動モータ45bによって駆動されると共に、該搬送ベルト44cと上部搬送ベルト43cとにより上記フィルムFの他方の側縁が挾持されるようになっている。
【0021】
そして、このフィルム搬送機構33の両端側に、前述のフィルム繰出機構31,32とフィルム導入機構34,35とがそれぞれ配置されている。なお、これらのフィルム繰出機構31,32とフィルム導入機構34,35とはそれぞれ同様な構成となっているので、一方のみ説明して他方の説明は省略する。
【0022】
つまり、例えば図3においてフィルム搬送機構33の右側に位置する一方のフィルム繰出機構31は、駆動モータ46により駆動されてフィルムFを捕捉しながら上記フィルムロールAより繰り出す繰出ローラ47と、該繰出ローラ47との間でフィルムFを挟持する押圧ローラ48とを有すると共に、この繰出機構31の上方位置に、上記フィルム導入機構34が上下揺動可能に配設されている。その場合に、該フィルム導入機構34には、上記フィルム搬送機構33における各搬送ユニット36,37を構成する下部搬送ベルト44c,44cとの間でフィルムFの両側縁を挟持する一対の導入ベルト49,49が備えられる。
【0023】
そして、上記フィルム導入機構34を、図3に示すように、上記導入ベルト49,49を下部搬送ベルト44c,44cに対接させた導入位置にセットし、この状態で繰出ローラ47を作動させれば、該繰出ローラ47から繰り出されたフィルムFの端部が、上記両搬送ユニット36,37に受け渡されて、幅方向の両側縁が挟持された状態で包装部3へと搬送される。
【0024】
なお、これらのフィルム繰出機構31及びフィルム導入機構34の近傍には、フィルムFの幅方向のミシン目を形成するミシン目形成装置90が備えられている。このミシン目形成装置90には、上記繰出ローラ47と上記フィルム導入機構34における導入ベルト49との間に配備されて、該繰出ローラ47によるフィルムFの繰出動作に連係して昇降することにより該フィルムFの幅方向にミシン目を形成するカッター91が備えられている。
【0025】
上記可動側搬送ユニット36と固定側搬送ユニット37とによってフィルムが搬送供給される包装部3の下方には、図2に示すように、トレーCに収納された生鮮食料品等の被包装品Bを計量搬入装置10より受け取って包装部3に押し上げる前述のリフト装置50が配設されていると共に、上記フィルムFの直上部には、該フィルムFの前後左右の側縁部をトレーCの底面側に折り込んで上記被包装品BをトレーCごと包装する上記折込装置60が配設されている。
【0026】
上記計量搬入装置10は、トレーCに収納された被包装品Bの重量を計量する計量器11と、該計量器11の両側部に配置された一対の搬入ベルト12,12とを有し、上記計量器11上にトレーCに収納された被包装品Bを載荷することにより、該被包装品Bの重量が計量器によりトレーCごと計量されると共に、該トレーCが搬入ベルト12,12の駆動に伴って被包装品Bを収納した状態で上記リフト装置50に搬入されるようになされている。
【0027】
リフト装置50に搬入されたトレーCは、図2の鎖線で示すように、フィルムFの下方より押し上げられるようになっており、これによって上記フィルムFが被包装品Bの上面に密着すると共に、該フィルムFの幅方向の両側縁が可動側搬送ユニット36及び固定側搬送ユニット37における各搬送ベルト43c,44c間で保持されて該フィルムFが幅方向に張設状態で保持される。
【0028】
そして、このように張設状態とされたフィルムFにより被包装品BがトレーCごと折込装置60により包装されるようになされている。つまり、折込装置60は、図2に示すように、フィルムFの横断方向に対向配置された一対の折込板61,62と、これら折込板61,62の上方において上記フィルムFの配向方向に配置された後折込板63と、この後折込板63の上方に配置された排出用プッシャ64とを有する。そして、上記一対の折込板61,62が、駆動モータ65で駆動されることにより、フィルムFの長手方向に沿って互いに離接する方向に移動すると共に、後折込板63は、駆動モータ67で駆動されることにより、上記フィルムFの横断方向に進退するようになされている。また、排出用プッシャ64も駆動モータ66で駆動されることにより、上記フィルムFの横断方向に進退する。そして、上記各折込板61〜63により、図2の鎖線のように張設状態とされたフィルムFの前後左右の側縁部がトレーCの底面側に折り込まれた後、上記後折込板63より遅れたタイミングで前進する排出用プッシャ64により、トレーCごと包装された被包装品Bが、包装部3の前方に配置されたシール装置70に向けて押し出され、次いでシール装置70上に押し出されたトレーCの底面側に折り込まれたフィルムFが熱シールされる。
【0029】
前述したように、計量搬入装置10からリフト装置50に移載されたトレーCは、上方の包装部3へ押し上げられることとなるのであるが、この実施例においては、上記リフト装置50が次のような構成とされている。
【0030】
すなわち、図4、図5に示すように、包装機1の本体2のフレーム2a,2aに水平状態で固定された支持フレーム100の前部上面には、左右適宜間隔をおいて2本の案内筒101,101が立設されていると共に、各案内筒に本実施例における昇降手段を構成する2本の昇降ロッド102,102がそれぞれ上下動自在に挿通されている。また、上記支持フレーム100の後部上面には、サーボモータからなる駆動モータ103が据え付けられており、その回転がギヤボックス104を介して左右の出力軸105,105に伝達されるようになされている。そして、これらの出力軸105,105にそれぞれ固設されたピニオン106,106が、上記各昇降ロッド102,102の側面に形成されたラック部102a,102aに噛合されている。
【0031】
また、図4から図8に示すように、上記昇降ロッド102,102は案内筒101,101を貫通して上方に突出していると共に、その上端には昇降フレーム108が水平状態に配置される。この昇降フレーム108の上面には、断面略逆L形を呈するベース取付台連結用ブラケット109が固定されていると共に、この連結用ブラケット109の両端部内には、夫々後方に突出するピン部材110が組み付けられた左右一対の連結用ブロック111,111がそれぞれ取り付けられている。
【0032】
そして、昇降ロッド102,102の上端が夫々上記昇降フレーム108を貫通して連結用ブロック111,111内部にまで延び、かつその上端が各ブロック111にボルト112により固定されている。
【0033】
斯して、上記昇降フレーム108、ベース取付台連結用ブラケット109及び連結用ブロック111,111が昇降ロッド102,102と一体に昇降するようになされている。
【0034】
一方、図6に示すように、ベース取付台連結用ブラケット109には、上記ピン部材110,110が挿通されるベース取付台113が取付けられ、該ベース取付台113には、複数本(図例では5本)の断面四角形状ベースロッド115〜115が適宜間隔をおいて固設されていると共に、各ベースロッド115には夫々前後方向に二基のリフトポスト120,120が立設されている。これらのうち、ベースロッド115〜115の先端部に配置された五基のリフトポスト120〜120、及び左右二本目のベースロッド117,117の取付台113寄りに配置された二基のリフトポスト120,120は夫々固定されているのに対し、図6において仮想線で示したように左右両端と中央のベースロッド115〜115の取付台113寄りに配置された三基のリフトポスト120〜120は夫々該ロッド115〜115に沿って移動可能とされている。
【0035】
次に、図5における右側2本のベースロッド115,115に装着されているリフトポスト120を例にとり、上記リフトポスト120…120の構成を説明する。
【0036】
すなわち、リフトポスト120は、図9、図10に示すように、ベースロッド115の断面形状に対応して断面四角形状の係合孔121aをもったポスト本体121としての基部ブロック(以下、基部ブロック121と称す)と、該基部ブロック121の上部に連結された中間ブロック122とを有すると共に、この中間ブロック122における上方へ突出する直方体状の突出部122aに、断面コ字形状に形成された連結部材123がビス123a,123aを介して連結されている。そして、この連結部材123の上端部に、支持軸124を介して被包装品Bを受支する頂面125aが矩形状のリフトヘッド125が回動自在に装着されている。その場合に、リフトヘッド125は、支持軸124に外嵌された弦巻状のリターンスプリング126により、その頂面125aが常時上方を向くように付勢されていると共に、図9に示すようにW方向に外力が作用したときに、上記支持軸126を支点としてX方向に傾動するようになされている。
【0037】
一方、上記基部ブロック121と中間ブロック122には、それぞれ夫々二つの側面壁121b,121b;122b,122bが形成され、これら二つの側面壁121b,121b;122b,122bにはそれぞれ前後一対の連結ピン127,127;128,128が左右の側面壁を貫通して設けられていると共に、基部ブロック121から突出する連結ピン127,127の突出端と、中間ブロック122から突出する連結ピン127,127の突出端との間に、互いに平行に配置された一対の連結片129…129がそれぞれ連結されて平行四節リンク機構130が構成されている。そして、基部ブロック121における各側面壁121bの一端部には、上方にのみ突出し、傾斜面121cを有する当接部121dが夫々形成され、これら当接部121d,121dが形成された部位に設けられた連結ピン127と、該ピン127に対して対角線上に設けられた連結ピン128との間に、側面壁121b,121b;122b,122bで囲まれた両ブロック121,122による空間内部においてリターンスプリング131が介設されている。
【0038】
さらに、中間ブロック122における各側面壁122bの下角部は夫々傾斜面122cとされて、上記リターンスプリング131の付勢力を受けて該ブロック122が起立し、上記連結片129〜129が直立した状態のときに、これら中間ブロック122の傾斜面122c,122cと基部ブロック121における上記当接部121dの傾斜面121c,121cとが当接するようになされている。
【0039】
したがって、中間ブロック122ないしリフトヘッド125は、リターンスプリング131の付勢力を受けて垂直方向に起立すると共に、図10に示すようにリフトヘッド125に対してY方向に外力が作用したときに、連結ピン127,127を支点として鎖線で示すようにZ方向に平行移動することとなる。
【0040】
一方、上記ベースロッド115…115には、図4、図6に示すように、それぞれ複数個の固定用穴部115aとデテント穴115b…115bとが所定の間隔をおいて設けられている。そして、図4に示すように、固定側のリフトポスト120における基部ブロック121には、該基部ブロック121を貫通して上記係合孔121aに開口する螺子孔121eが設けられ、該螺子孔121eに締付ボルト133が螺合されている。斯して、このボルト133の端部がベースロッド115の下面で端部に設けられた穴部115aに嵌り込むことにより、この固定側リフトポスト120がベースロッド115の端部に固定されている。
【0041】
また、可動側のリフトポスト120における基部ブロック121の下面には、図9、図10に示すように下方に延びる突出体134がボルト135,135によって取り付けられていると共に、該突出体134から基部ブロック121を貫通して上記係合孔121aに開口する螺子孔136が形成され、この螺子孔136に、デテントボール137と、該ボール137を外方に付勢するスプリング138とを外周面に螺子部が設けられたケーシング139内部に収納したデテントユニット140が、上記デテントボール137が係合孔121a内に所定量突出するように螺合嵌入されている。
【0042】
そして、上記突出体134が後述する間隔調整機構によってベースロッド115の長さ方向に押圧されることにより、この可動側のリフトポスト120がベースロッド115に沿って移動し、その場合に、上記デテントボール137が、ベースロッド115の下面で途中二箇所に設けられたデテント穴115b,115bのいずれかに嵌り込むことにより、可動側のリフトポスト120がベースロッド115における取付台113側位置又は中間位置のいずれかの位置で保持されることになる。
【0043】
また、上記リフトポスト120〜120が立設された5本のベースロッド115〜115を有するベース取付台113の両側面には、図8に示すように、連結リング142と、該リング142の操作レバー部143とを備えた連結錠144が取り付けられ、また前述の連結用ブラケット109の左右両側面には、上記連結錠144の連結リング142が係合するフック体145が夫々取り付けられている。そして、図6、図7に示すようにベース取付台113を連結用ブロック111,111に対接させると共に、その場合に該取付台113に形成した二つの係合孔113a,113aに連結用ブロック111,111のピン部材110,110を夫々係合させ、この状態で上記連結錠144を係止することによりベース取付台113が昇降フレーム108に着脱自在に連結されている。
【0044】
このようなリフト装置50の構成において、上記駆動モータ103を正逆転させれば、その回転がピニオン106,106を介して上下運動に変換されて昇降ロッド102,102に伝達されることとなり、この上下運動によって上記昇降ロッド102,102と一体の昇降フレーム108が上下に昇降し、それに伴って該昇降フレーム108で支持されたベースロッド115…115ないしリフトポスト120…120も上下に昇降することとなる。その場合に、昇降フレーム108ないしリフトポスト120…120は、通常時においては、図2に示す状態、つまり、後述する間隔調整機構150が作用しない該調整機構150の少し上方位置をホームポジションとして上下に往復運動される。
【0045】
また、このリフト装置50には、図4、図5に示すように、リフトポスト120…120の間隔を調整するための間隔調整機構150が備えられている。以下、この機構150の構成を概説すると、 上記支持フレーム100の後部上面の左右の両側部に立設された一対のサイドフレーム151,151の上部に、上方が開口する断面コ字形の支持プレート151aが上記ベースロッド115の直交方向に架設されていると共に、この支持プレート151aの前後フランジ部には、左右の両側部にする一対のガイドロッド152,152と、中央に位置する螺子軸153とがベースロッド115と平行にそれぞれ架設されている。これらガイドロッド152,152と螺子軸153には、上記ガイドロッド152,152に摺動可能に外嵌され、かつ螺子軸153に螺合される押圧片154aをもつ移動体154が設けられる。そして、上記サイドフレーム151側に螺子軸駆動用モータ155が設けられると共に、上記螺子軸153の突出端に従動プーリ157が固設されて、該従動プーリ157と上記モータ155の駆動軸に固設された駆動プーリ156との間に動力伝達用のベルト158が巻き掛けられている。
【0046】
したがって、上記駆動モータ155の作動により二つのプーリ156,157を介して螺子軸153を回転させ、この螺子軸153の回転により支持ブロック1154をガイドロッド152,152ひいてはベースロッド115に沿って移動させることになり、間隔調整時にホームポジションよりさらに下降した図4、図5に示す間隔調整位置において可動側のリフトポスト120の突出体134を押圧して該ポスト120をベースロッド115に沿って移動させるようになされている。
【0047】
次に、上記構成の包装機におけるリフト装置の作用について説明する。
【0048】
まず、計量搬入装置10で計量され、リフト装置50の各リフトポスト120…120上に搬入されたトレーCは、該リフトポスト120の上昇により図2の仮想線で示すように、包装部3に緊張保持されたフィルムFの下方より押し上げられる。これによって上記フィルムFが被包装品Bの上面に密着すると共に、該フィルムFの幅方向の両側縁が可動側搬送ユニット36及び固定側搬送ユニット37における各搬送ベルト43c,44c間で保持されて該フィルムFが幅方向に張設状態で保持される。
【0049】
次いで、折込装置60の後折込板63と左右折込板61,62が駆動されて、後折込板63が上記フィルムFの横断方向に前進すると共に、左右折込板61,62がフィルムFの長手方向に沿って互いに近接する方向に移動して、これら各折込板61〜63により、図2の鎖線のように張設状態とされたフィルムFの後縁部及び左右側縁部がトレーCの底面側に折り込まれる。
【0050】
この場合、後折込板63がフィルムFをトレーCの底面側に折り込んで行く動作に連動して、図10の仮想線で示すようにリフトヘッド125は四節リンク機構130を介して後折込板63の前進方向に平行状態のまま倒伏移動されることになる。また、左右のリフトポスト120の各リフトヘッド125については、上記平行移動と共に左右折込板61,62がフィルムFをトレーCの底面側に折り込んで行く動作に連動してそれぞれ中央のリフトポスト120側に向かって傾倒されることになる。これにより、図11に示すように上記後折込板63及び左右折込板61,62のトレーCとリフトヘッド125間への進入をスムーズに行わせながら、中央のリフトポスト120のリフトヘッド125では、その頂面125aを後折込板63との間においてフィルムFを面接触により押付け保持し、また、左右のリフトポスト120のリフトヘッド125では、折込板63との間においてフィルムFを後折込板63の進退方向において線接触により押付け保持することとなる。
【0051】
斯して、上記リフトヘッド125は、前進方向に平行状態のまま倒伏移動されて後折込板63の前進を容易にしながら、フィルムFに対し十分な保持力を確保することが可能となる。その結果、後折込板63の押し込みによりフィルムFの後縁部側が可動搬送ユニット36における各搬送ベルト43c,44cから離れたときに、緊張されていたフィルムFがその反動により縮んでリフトヘッド125と後折込板63間を通り抜けてトレーCの底面に引き込まれるといったことなくリフトヘッド125の後方に垂れ下がることになる。
【0052】
そして、後折込板63をさらに前進させてフィルムFをトレーCの前部側に折り込むときに、上記中央のリフトヘッド125のフィルムFとの面接触と、左右のリフトヘッド125の後折込板63の進退方向におけるフィルムFとの線接触とにより、リフトヘッド125から後方に垂れ下がったフィルムFに適度な張力を与えることが可能となる。これにより、フィルムFの縮みをなくすように引っ張りを与えながら上記後折込板63の前進最終端、つまりトレーCの前端近くまで確実に折り込んでいくことが可能となる。
【0053】
また、上記後折込板63の前進移動より遅れたタイミングで前進する排出用プッシャ64により、トレーCごと包装された被包装品Bが、包装部3の前方に配置されたシール装置70に向けて押し出される。このとき、フィルムFの前縁部がトレーCの底面側に折り込まれて、この前縁部が先の折込部分上に重合されて被包装品Bは密封状に包装され、その後フィルムFの前端側が固定搬送ユニット36における各搬送ベルト43c,44cから離れることになる。
これにより、図12に示したようにフィルムFの縮みを抑えて見栄えよく包装できると共に、フィルムFを節約することが可能となる。
【0054】
然る後、シール装置70上に押し出されたトレーCの底面側に折り込まれたフィルムFの重合部分が熱シールされる。この場合、重合部分におけるフィルムの縮みが少なく、だんご状に重なることもないことから、シール装置70で行う熱シール時に均一状に熱溶着することが可能となって、シール性を向上することが可能となる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、第1発明によれば、ポスト部材におけるリフトヘッドとポスト本体との間に、リフトヘッドを後折込板の前進方向に平行状態のまま起立位置から倒伏移動自在とした四節リンク機構が設けられ、かつ、このリンク機構に、上記リフトヘッドを起立位置に付勢する弾性部材が設けられているから、後折込板がフィルムを被包装品の底面側に折り込んで行く動作に連動して、リフトヘッドを前進方向に平行状態のまま倒伏移動させることが可能となり、これにより、左右方向に傾倒しないリフトヘッドについては、頂面が後折込板との間においてフィルムに面接触して押付け保持することになって、フィルムに対し十分な保持力を与えることが可能となる。その結果、後折込板の押し込みによりフィルムの後縁部が解放されたとき、緊張されていたフィルムが、その反動により縮んでリフトヘッドと後折込板間を通り抜けて被包装品の底面に取り込まれるといったことを防止できる。しかも、後折込板をさらに前進させて解放されて垂れ下がったフィルムの後縁部を被包装品の前部側に折り込むときに、上記リフトヘッドの面接触により、フィルムに適度な張力を与えてフィルムの縮みを抑えながら該フィルムの後縁部を上記後折込板の前進最終端、つまり被包装品の前端近くまで確実に折り込んでいくことが可能となる。したがって、フィルムの縮みを抑えて見栄えよく包装できると共に、フィルムを節約することができ。その上、縮み部分が少ないことから、後処理として行う熱シール時にフィルムの重合部分を均一状に熱溶着することが可能となって、シール性を向上することが可能となる。
【0056】
また、第2発明によれば、ポスト部材が、前後及び左右方向に複数配列されていると共に、左右のポスト部材の各リフトヘッドが、ポスト本体側に対して起立位置からベース部材の左右方向中央に向かい弾性部材を介して傾倒自在に支持されているから、後折込板がフィルムを被包装品の底面側に折り込んで行く動作に連動して各ポスト部材の各リフトヘッドを後折込板の前進方向に平行状に倒伏移動させながら、左右折込板がフィルムを被包装品の底面側に折り込んで行く動作に連動して左右のポスト部材の各リフトヘッドをそれぞれベース部材の左右方向中央に向かって傾倒させることが可能となる。その場合にリフトヘッドの頂面は矩形状とされているので、左右のポスト部材のリフトヘッドでフィルムを線接触により押付け保持することが可能となり、その結果、左右方向に傾倒しない中央のポスト部材のリフトヘッドについての上記第1発明の効果に加えて、全体としてのフィルムの被包装品における底面側への折り込みをより一層スムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る包装機の正面図である。
【図2】包装部の周辺の構成を示す一部切欠断面図である。
【図3】フィルム供給装置の一部を示す拡大断面図である。
【図4】リフト装置の構成を示す側面図である。
【図5】同じくリフト装置の正面図である。
【図6】同じくリフト装置の駆動部分を省略した平面図である。
【図7】図6のア−ア線断面図である。
【図8】ベース取付台の昇降フレームへの組み付け状態を示す説明図である。
【図9】リフトポストの正面図である。
【図10】同じくリフトポストの側面図である。
【図11】後折込板によるフィルムの折り込み状態を示す説明図である。
【図12】フィルムで包装されたトレーの底面図である。
【図13】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 包装機
50 リフト装置
102 昇降ロッド
108 昇降フレーム
115 ベースロッド
120 リフトポスト
121 基部ブロック
125 リフトヘッド
125a 頂面
126 リターンスプリング
130 四節リンク機構
115 ベース取付台
131 リターンスプリング
B 被包装品
F フィルム
Claims (2)
- 包装部に緊張保持されたフィルムの下方から被包装品を押し上げ、その状態でフィルムの前後左右側縁部を被包装品の底面側に折り込むようにした包装機における上記被包装品を押し上げるリフト装置であって、被包装品を受支する複数のポスト部材と、このポスト部材を昇降させる昇降手段とが備えられ、上記ポスト部材がポスト本体と該ポスト本体の上部に支持されるリフトヘッドとを有すると共に、これらリフトヘッドとポスト本体との間に、リフトヘッドを、フィルムの後縁部を折り込む後折込板の前進方向に平行状態のまま、起立位置から倒伏移動自在とする四節リンク機構が設けられ、このリンク機構に、上記リフトヘッドを起立位置に付勢する弾性部材が設けられていることを特徴とする包装機におけるリフト装置。
- ポスト部材が、前後及び左右方向に複数配列されていると共に、左右のポスト部材の頂面が矩形状とされた各リフトヘッドが、ポスト本体側に対して左右方向中央に向かって傾倒自在に支持され、かつ、上記左右のポスト部材の各リフトヘッドを起立位置に付勢する弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の包装機におけるリフト装置。
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