JP2014181061A - 包装機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、トレイの変形に起因して包装フィルムにしわが発生するのを防止することを課題とする。
【解決手段】張設状態のフィルムに対して下方から被包装物を押し上げ、フィルムの周縁部を被包装物の下側に折り込んで被包装物を包装する包装機であって、フィルムにおける前後方向側の周縁部を把持する前後把持手段と、フィルムにおける左右方向側の周縁部を把持する左右把持手段と、被包装物を上方に押し上げるリフト手段と、フィルムの周縁部を被包装物の下方に折り込む折込手段と、を備え、フィルムの周縁部を折り込む際に、折込手段は左右把持手段によって把持されているフィルムを引っ張って左右把持手段から引き抜くことを特徴とする。
【選択図】図15

Description

本発明は、トレイと該トレイに載せた商品を樹脂フィルムで包装する包装機に関する。特に、本発明は、張設状態の樹脂フィルムに対してその下方から商品を押し付けた後、樹脂フィルムの周縁部をトレイの下面に折り込んで包装する包装機に関する。
従来、発泡スチロールや樹脂等からなる上方が広く開放された容器状トレイに生鮮食料品等の商品を収容した被包装物を伸張可能な樹脂フィルム(通常は透明樹脂フィルム)(以下、単に「フィルム」という。)で包装する包装機が知られている。
例えば、特許文献1には、フィルムの前後縁部を把持して張設状態にされたフィルムに対してその下方から被包装物を押し付けた後、フィルムの周縁部をトレイの下面に折り込んで被包装物を包装する包装機が開示されている。
ところが、例えば、透明トレイ等の剛性が低いトレイを用いる場合、張設状態にされたフィルムに対して被包装物を押し付けた際、このフィルムの張力によってトレイは容易に変形する。すなわち、図18、図19に示すように、被包装物(トレイTとそれに収容された商品P)をフィルムFに押し付けていくと、トレイ開口縁部にフィルムFが接触し、その接触部を通じてフィルムFからトレイ開口縁部に力が伝わり、該トレイ開口縁部の前後部分が外方に広がって変形する(特に、図18(c)、図19の点線を参照)。そのため、フィルムFをトレイ下面に折り込んだ後(図18(d)参照)、フィルムFに加えた張力を取り除くと、トレイTが変形前の形に弾性復帰し、結果、商品Pを覆った上面フィルム部分が弛んでそこにしわを生じる(図18(e)参照)。
特開2011−020700号公報
そこで、本発明は、トレイの変形に起因して包装フィルムにしわが発生するのを防止する包装機を提供することを課題する。
前記課題を解決するため、本発明に係る包装機は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、
張設状態のフィルムに対して下方から被包装物を押し上げ、前記フィルムの周縁部を前記被包装物の下側に折り込んで前記被包装物を包装する包装機であって、
前記フィルムの前後方向両側の周縁部を把持する前後把持手段と、
前記フィルムの左右方向両側の周縁部を把持する左右把持手段と、
張設状態の前記フィルムに対して前記被包装物を上方に押し上げるリフト手段と、
前記フィルムの周縁部を前記被包装物の下側に折り込む折込手段と、を備え、
前記左右把持手段は、前記左右把持手段によって把持された前記フィルムを所定の張力をかけながら前記左右把持手段から引き抜き可能にその把持力が調整されており、
前記折込手段は、前記フィルムの左右方向側の周縁部を折り込む際、前記把持力に抗して前記フィルムを引っ張って前記左右把持手段から引き抜く
ことを特徴とする。
この発明によれば、前後把持手段と共に左右把持手段も設けられており、フィルムに対して下方から被包装物を押し上げた際に、フィルムは前後方向及び左右方向に引っ張られるため、トレイの上端開口部が前後方向に広がるように変形し難く、トレイ(特に、剛性の低いトレイ)が変形前の形に弾性復帰することで商品を覆った上面フィルム部分に弛みが生じて多数のしわが発生するのを防止できる。
また、折込手段によってフィルムの左右方向側の周縁部を折り込む際に、折込手段は左右把持手段によって把持されているフィルムを引っ張って左右把持手段から引き抜くため、フィルムが引き抜かれるまでの間、左右把持手段の把持力によってフィルムに対して常に所定の張力を与えることができ、しわの少ない包装が実現できる。
また、本願の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記リフト手段及び前記左右把持手段は、共通の駆動源により駆動される
ことを特徴とする。
この発明によれば、リフト手段及び左右把持手段を共通の駆動源により駆動するため、左右把持手段を駆動するために別途駆動源を設ける必要が無く、特に設置スペース及びコスト面で制約が大きい卓上に設置する包装機において有利である。
また、本願の請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の発明において、
前記左右把持手段は、その把持面が非付着性材料で形成されている
ことを特徴とする。
この発明によれば、左右把持手段の把持面は、フィルムが付着しない(樹脂製ベルトコンベヤ素材等の)非付着性材料で形成されているため、この把持面に対してフィルムを相対的に滑らせることができる。したがって、折込手段によってフィルムの左右方向側の周縁部を折り込む際、フィルムを引っ張って左右把持手段から引き抜くことができる。
さらに、本願の請求項4に記載の発明は、
フィルムによって被包装物を包装する包装方法であって、
前記フィルムの前後方向両側の周縁部を把持する前後把持工程と、
前記フィルムの左右方向両側の周縁部を左右把持手段によって把持する左右把持工程と、
張設状態の前記フィルムに対して前記被包装物を上方に押し上げるリフト工程と、
前記左右把持手段によって把持された前記フィルムの左右方向両側の周縁部を引っ張って前記左右把持手段から引き抜き、前記被包装物の下側に折り込む左右折込工程と、
前記フィルムの前後方向両側の周縁部を前記被包装物の下側に折り込む前後折込工程と、
を有する
ことを特徴とする。
この発明によれば、請求項1に係る発明と同様に、フィルムは前後方向両側と共に左右方向両側の周縁部も把持されており、剛性が低いトレイに内容物が収納された被包装物を包装する場合であっても、このフィルムに対して下方から被包装物を押し上げた際に、フィルムは前後方向及び左右方向に引っ張られるため、トレイの上端開口部が前後方向に広がるように変形し難く、トレイの復元力によってトレイの上端開口部に張られたフィルムに弛みが生じて多数のしわが発生するのを防止できる。
また、折込工程において、左右把持手段によって把持されているフィルムを引っ張って左右把持手段から引き抜くため、フィルムが引き抜かれるまでの間、左右把持手段の把持力によってフィルムに対して常に所定の張力を与えることができ、しわの少ない包装が実現できる。
本発明に係る包装機では、前後把持手段と共に左右把持手段も設けられており、フィルムに対して下方から被包装物を押し上げた際に、フィルムは前後方向及び左右方向に引っ張られるため、トレイの上端開口部が前後方向に広がるように変形し難く、トレイが変形前の形に弾性復帰することで商品を覆った上面フィルム部分に弛みが生じて多数のしわが発生するのを防止できる。
本発明の一実施形態に係る包装機の全体構成を示す概略斜視図である。 同包装機の動作の概略を示す正面図である。 同包装機の動作の概略を示す側面図である。 同包装機の構成を示すブロック図である。 同包装機の計量搬入機構の構成を示す拡大側面図である。 同包装機のフィルム供給機構、フィルム折込機構、搬出機構の構成を示す平面図である。 同包装機のフィルム供給機構の構成を示す側面図である。 同包装機のフィルム保持機構の構成を示す平面図である。 同包装機のフィルム折込機構の構成を示す斜視図である。 同包装機のリフト機構、フィルム保持機構の構成を示す斜視図である。 同包装機のリフト機構の構成を示す平面図である。 同包装機のリフト機構の構成を示す側面図である。 同包装機の左右クランプの構成を示す側面図である。 同包装機の左右クランプの一部構成を示す拡大斜視図である。 左右方向側のフィルムの折込動作の概略を示す正面図である。 前後方向側のフィルムの折込動作の概略を示す側面図である。 同包装機による商品の包装状態を示す斜視図である。 従来技術の包装機によるフィルムの折込動作の概略を示す側面図である。 従来技術の包装機による商品の包装状態を示す斜視図である。
以下、本発明に係る包装機の実施形態について図面を参照して説明する。具体的は説明の前に、以下の説明の中で使用する用語について説明する。まず、発明の理解を容易にするために、以下の説明では包装機の操作側の構成に関して「前」又は「前側」の用語を使用し、この位置を基準として、包装機の後側、右側、及び左側の構成に関してそれぞれ「後」又は「後側」、「右」又は「右側」、及び「左」又は「左側」の用語を使用するが、発明の技術的範囲はそれらの用語によって限定的に解釈されるものでない。また、包装機で包装する対象はトレイとそれに収容された商品(例えば、生鮮食料品)であり、以下の説明では、トレイとそれに収容された商品を併せて「被包装物」という。さらに、以下の説明では、トレイは容器状トレイ、すなわち、底板部とその周縁から上方に又外側に向かって斜め上方に伸びる周壁を有するトレイについて説明するが、本発明はそのような容器状トレイに限定するものでない。さらにまた、市場ではプラスチック又は発泡スチロールからなるトレイが一般的に使用されているが、トレイの材質も本発明を限定するものでない。
(1)包装機の全体構成
図1〜図3を参照すると、本発明の実施形態に係る包装機1は、3つの構成部−被包装物GをフィルムFで包装する包装機本体2、価格等が印字されたラベルLを発行するラベル発行部3、及びタッチパネル等の表示操作部4−を備えている。
包装機本体2の動作と構成を概略説明する。まず図4を参照すると、包装機本体2は、制御部10、計量搬入機構20、リフト機構30、フィルム供給機構40、フィルム保持機構50、フィルム折込機構60、及び搬出機構70を備えており、制御部10から出力される信号に基づいてそれらの機構が互いに関連して動作することにより、商品をフィルムFで包装する。具体的には、図2に示すように、包装時、包装機本体2の左上部に配置されたフィルムロールRに巻かれているフィルムFは、フィルム供給機構40によって引き出され、包装機本体2の中央上部に位置する包装エリアに向けて搬送され、そこでフィルム保持機構50で緊張保持させる。
一方、未包装の被包装物G(トレイTとそれに収容された商品)は、図3に示すように、包装機本体2の前側にある投入口aに投入される。投入された被包装物Gは、包装機本体2の中央下部に設けた計量搬入機構20の計量部21で計量される。計量後、被包装物Gは、計量搬入機構20の搬入部22により包装機本体2の中央下部に搬送され、そこで、リフト機構30で上方に押し上げられ、包装機本体2の中央上部(包装エリア)に緊張保持されているフィルムFに対して押し付けられる(矢印B参照)。次に、フィルムFに対して被包装物Gを十分に押し付けた状態で、フィルム折込機構60がフィルムFの周縁部をトレイTの下側に折り込み、包装を完了する。その後、包装された被包装物Gは、包装機本体2の中央上部に設けたフィルム搬出機構70によって、排出口bに排出される(矢印C参照)。
制御部10は、表示操作部4に入力された情報に応じて、包装機本体2の各構成要素を制御する。表示操作部4で入力された情報の一部はラベル発行部3に送信される。ラベル発行部3は、計量部21で計量された商品Pの重量(被包装物Gの重量からトレイTの重量を引いた値)及びそれに対応する商品価格を算出し、商品Pに関する必要情報(商品名、価格、重量等)を印刷したラベルLを発行する。発行されたラベルLは包装フィルムFに貼り付けられる。
(2)包装機の詳細な説明
以下、包装機1の詳細な構成及び動作について説明する。
(2−1)制御部
図4を参照すると、制御部10は、CPU10a、ROM10b、RAM10c及び記憶部10dを備えている。
制御部10は、表示操作部4、主電源スイッチ、非常停止スイッチ等から入力された操作情報、外部の装置から記憶部10dに記憶されたデータ、プログラムに基づいて、計量搬入機構20、リフト機構30、フィルム供給機構40、フィルム保持機構50、フィルム折込機構60及び搬出機構70の動作を制御して、包装機1全体の動作を統括的に制御する。
記憶部10dには、商品マスタ11、トレイマスタ12、及びフィルムマスタ13が記憶されている。商品マスタ11は商品データ(商品名、価格等)、トレイマスタ12はトレイデータ(重量、大きさ等)、フィルムマスタ13はフィルムデータ(大きさ、フィルム材質等)を含む。その他、記憶部10dには、図示しないが、包装機本体2、ラベル発行部3及び表示操作部4の制御プログラムも記憶されている。
(2−2)計量搬入機構
図1〜図3を参照すると、計量搬入機構20は、被包装物Gの重量を計る計量部21と、投入口aに投入された被包装物Gを包装機本体2の中央下部に搬入する搬入部22を有する。
(2−2−1)計量部
計量部21は、図示しないが、被包装物Gが搭載されるテーブル211、テーブル211を支持する支持筐体部212、及びテーブル211に搭載された被包装物Gの重量を計るロードセル等の重量センサ213を備えている。テーブル211には、テーブル211に搭載された被包装物Gを投入口aから本体中央下部に送り込むための爪部23aが通過するスリットが形成されている。
(2−2−2)搬入部
図5に示すように、搬入部22は、被包装物Gを支持する搬送部材23を有し、この搬送部材23の前端に爪部23aが設けられている。図示するように、爪部23aは、常時は前方壁の背後に隠れており、搬送部材23が被包装物Gを搬送する際に該搬送部材23と共に後方に移動し、テーブル211に置かれた被包装物Gを本体中央下部に押し込む。搬入部22はまた、搬送部材23を前後方向に移動するリンク機構24を有する。図示のとおり、リンク機構24を構成している一つのリンクは、包装機本体2に設けたモータ35の回転軸360aに、偏心カム361を介して連結されており、モータ35の駆動に基づいて搬送部材23及び爪部23aが前後に往復移動し、テーブル211に置かれた被包装物Gを包装機本体中央下部に搬送するようにしてある。
(2−3)リフト機構
図10を参照すると、リフト機構30は包装機本体2の中央下部に配置されている。図11〜図12を参照すると、リフト機構30は、被包装物Gを支持する可動載置台31と、可動載置台31を昇降するリフト駆動部34を有する。
可動載置台31は、水平面に沿って延びる支持板32と、支持板32上に立設された複数の支持部材33を備えている。
支持板32は、左右前方端部32aに上下方向のガイド孔(図示せず)を備え、包装機本体2の左右前部に固定された垂直ガイド棒37が該ガイド孔に挿通されており、垂直ガイド棒37に沿って支持板32が昇降するようにしてある。支持板32はまた、その下面の左右両側部に下方に延びる垂直板32bを備えている。垂直板32bには、後述する第2リンク部材366の端部366aが回転自在に取り付けられている。
支持部材33は、支持板32に固定された柱状の固定ポスト33bと、固定ポスト33bの上部に支持されたヘッド33aを有する。ヘッド33aは、固定ポスト33bに対して前後方向及び左右方向に傾動可能に構成されている。また。ヘッド33aは、外力が作用しないときは傾動せずに鉛直方向に向いた状態を維持するように、バネ等の付勢部材が連結されている。
リフト駆動部34は、モータ35と該モータ35と支持板32とを連結するリンク機構36を備えており、モータ35の駆動に基づいて支持板32が昇降するようにしてある。
リンク機構36は、偏心カム361、カムフォロア362、カムフォロア支持板363、基軸364、第1リンク部材365及び第2リンク部材366を備えている。偏心カム361はモータ35の回転軸360aに固定されている。基軸364は、包装機本体2の後部に左右方向に向けて配置されており、左右方向の軸を中心に回転可能としてある。カムフォロア支持板363と第1リンク部材365は、それらの一端が基軸364に固定されている。カムフォロア支持板363はその他端にカムフォロア362を支持しており、カムフォロア362が偏心カム361の外周面(カムフォロア案内面)に接触するようにしてある。第1リンク部材365の他端は第2リンク部材366の一端に回転可能に連結され、さらに第2リンク部材366の他端が垂直板32bに回転可能に連結されている。したがって、モータ35が駆動すると、カムフォロア362が偏心カム361の外周面に沿って移動しながら上下し、その動きに連動して、支持板32と支持部材33が図示の姿勢を保ちながら、実線で示す下降位置(垂直板32bの下端レベルをH1で示す。)と二点鎖線で示す上昇位置(垂直板32bの下端レベルをH3で示す。)の間を昇降することができる。本実施形態では、モータ35の回転軸360aは、レベルH1とH3の略中間にある。
レベルH1は、垂直板32bの底面32cがレベルH1にあるとき、支持部材33の載置面33cが搬送部材23の載置面23aよりもわずかに下方に位置するように決められる。また、レベルH3は、垂直板32bの底面32cがレベルH3にあるとき、フィルム保持機構50によって包装機本体2の中央上部において張られているフィルムFよりも上方に支持部材33の載置面33cが位置するように決められる。
なお、本実施形態では、リフト機構30は、上述した計量搬入機構20と共通のモータ35を利用しているが、計量搬入機構20とリフト機構30で別々のモータを利用してもよい。
(2−4)フィルム供給機構
図6,7を参照すると、フィルム供給機構40は、フィルム送出機構41とフィルム搬送機構42を備えている。
(2−4−1)フィルム送出機構
フィルム送出機構41は、ロールRから引き出されたフィルムFをフィルム搬送機構42に受け渡すものである。
フィルム送出機構41は、ロールRを支持する支持ローラ411,412と、ロールRから繰り出されるフィルムFをフィルム搬送機構42に受け渡すガイド部413と、フィルムFを切断するカッター414とを備えている。
支持ローラ411,412は、それらの中心軸を左右方向に向け、前後方向に所定の間隔をあけて配置されている。支持ローラ411は両方向に回転可能なローラで、支持ローラ412は一方向(図7の反時計回り)にだけ回転可能なワンウェイローラである。したがって、ロールRは、支持ローラ411,412に載せた状態で回転可能に支持される。
ガイド部413は、板状の内側ガイド部材413aと、当該内側ガイド部材413aに対向する板状の外側ガイド部材413bとを備えており、両者は互いに接離可能に支持されている。これにより、例えばロール交換時、新たなロールRを支持ローラ411,412に載せ、内側ガイド部材413aと外側ガイド部材413bとを離間させてそれらの間に隙間を形成し、ロールRから繰り出したフィルムFをその隙間に通す。その後、内側ガイド部材413aと外側ガイド部材413bを接近させ、外側ガイド部材413bに支持されているフィルムF先端部分を後述するフィルム搬送機構42に受け渡す。
(2−4−2)フィルム搬送機構
フィルム搬送機構42は、ロールRからフィルム送出機構41によって繰り出されたフィルムFを受け取って、包装機本体2の中央上部にある包装エリアにフィルムFを搬送するための機構である。そのために、フィルム搬送機構42は、包装エリアを挟む前後の領域に、フィルムFの両縁部を把持すると共に該両縁部を通じてフィルムFに搬送力を付与するための搬送ベルト装置を備えている。
搬送ベルト装置は、図7に示すように、包装エリアの左側に配置された一対の上下ローラ431,433と包装エリアの右側に配置された一対の上下ローラ432,434を有する。ローラ431〜434のうち、2つの上ローラ431,432に2つの無端ベルト421,423(ベルト423は図6にのみ示す。)が巻回されており、一方のベルト421が包装エリアの前側に配置され、他方のベルト423が包装エリアの後側に配置されている。同様に、ローラ431〜434のうち、2つの下ローラ433,434に2つの無端ベルト422,424(ベルト424は図示せず。)が巻回されており、一方のベルト422が包装エリアの前側に配置され、他方のベルト424が包装エリアの後側に配置されている。そして、上下のローラの間隔(ローラ431と433の間隔と、ローラ432と434の間隔)は、左右の上ローラに巻回されて支持されたベルト421と423が左右の下ローラに巻回されて支持されたベルト422と424がそれぞれフィルムFの前後縁部を把持できるように決められている。なお、図示しないが、本実施形態では左側の下ローラ433がモータに駆動連結されており、該モータの回転に基づいて、ローラ433,434、ベルト422が図7に示す矢印方向に回転し、ベルト422,424とベルト421,423との接触に基づいて、ローラ431,432、ベルト421,423が図7に示す矢印方向に同じ速度で回転することができる。
ローラ431,433の位置は、フィルム送出機構41の内側ガイド部材413aと外側ガイド部材413bを接近させた状態で、外側ガイド部材413bに支持されているフィルム先端部分がローラ431と433の対向領域の近傍に位置するように設定されている。したがって、フィルム送出機構41から繰り出されたフィルムFは、ガイド部材413a,413bの間を通り、ローラ431と433の対向領域の近傍で上下のベルト421と422,423と424の間に挟持され、ベルトとフィルムFの付着力及び摩擦力に基づいて、図7の左側から包装エリアを介して図7の右側に送られる。
カッター414は、制御部10からの信号に基づいて駆動する手段(図示せず)によって駆動し、ローラ431と433の左側でフィルムFを切断するように構成されている。
(2−5)フィルム保持機構
図8を参照すると、フィルム保持機構50は、包装エリアに搬送されたフィルムF(正確には所定長さに切断されたカットフィルム)の前後左右の縁部を保持する機構で、そのために、フィルムFの前後縁部を把持する前クランプ53、後クランプ54と、フィルムFの左右縁部を把持する左右クランプ51,52を備えている。
(2−5−1)前後クランプ
前クランプ53は、前側上クランプ部材530と、3つの前側下クランプ部材531〜533を有する。同様に、後クランプ54は、後側上クランプ部材540と、3つの後側下クランプ部材541〜543を有する。
図7に示すように、前側上クランプ部材530は、そのフィルム把持面(下面)がベルト421,422のフィルム把持面(把持レベル)にほぼ一致するように固定されている。一方、前側下クランプ部材531〜533は、ソレノイド等の駆動手段に連結されており、制御部10から該駆動手段に出力される信号に基づいて、図7に実線で示すように前側上クランプ部材530から離間した下降位置と、図7に一点鎖線で示すように、フィルム把持面(上面)が前側上クランプ部材530に接触して前側上クランプ部材530と前側下クランプ部材531〜533でフィルムFの縁部を把持する上昇位置との間を移動するように構成されている。
後クランプ54を構成する後側上クランプ部材540と後側下クランプ部材541〜543は、上述した前側上クランプ部材530と前側下クランプ部材531〜533と同様に構成されている。
実施形態では、フィルム把持面とフィルムFとの付着力を高めるために、下クランプ部材531〜533,541〜543のフィルム把持面(上面)が鏡面加工された金属により形成されている。
上クランプ部材530,540のフィルム把持面は、マジックテープ(登録商標)と呼ばれる面ファスナのループ面で形成してもよい。このループ面とは、例えばポリエステルの繊維をループ状に密集して起毛してなる面である。この実施形態によれば、下クランプ部材531〜533,541〜543によってフィルムFを傷付けることがない。
(2−5−2)左右クランプ
図8に示すように、左クランプ51は、左側上クランプ部材510と左側下クランプ部材511を備えており、右クランプ52は、右側上クランプ部材520と右側下クランプ部材521を備えている。この左クランプ51によるフィルムFの把持位置は、前後クランプ53,54の下クランプ部材531,541の左端よりも左側にあり、また、右クランプ52によるフィルムFの把持位置は、前後クランプ53,54の下クランプ部材533,543の右端よりも右側にある。
左側上クランプ部材510は、搬送ベルト421〜424のフィルム把持面の上方に固定されており、左側下クランプ部材511は、該フィルム把持面の下方に昇降可能に配置されている。同様に、右側上クランプ部材520は、搬送ベルト421〜424のフィルム把持面の上方に固定されており、右側下クランプ部材521は、該フィルム把持面の下方に昇降可能に配置されている。
下クランプ部材511,521は、そのフィルム把持面(上面)511a,521aが、例えば樹脂製ベルトコンベヤ素材等の非付着性の材料で形成されている。このベルトコンベヤ素材は、例えばナイロン製の帆布等を積層して芯体とし、これにPET樹脂を含浸して所定の厚さに形成したものである。
フィルムF上面に接する上クランプ部材510,520のフィルム把持面は、上クランプ部材530,540のフィルム把持面と同様に、面ファスナのループ面の素材を使用してもよい。これによれば、クランプ部材に把持されたフィルムFを傷付けることがない。
図13は、右クランプ52の右側下クランプ部材521を上下方向に移動させるための昇降機構を示す。図面は省略するが、左クランプ51の左側下クランプ部材511を上下方向に移動させる昇降機構も同様の構成を有する。図示するように、昇降機構は、包装機本体2に固定された固定板526と、下クランプ部材521を支持する支持部材522と、固定板526と支持部材522を連結する2つのリンク部材523,524と、支持部材522を実線で示す下降位置から二点鎖線で示す上昇位置に付勢するスプリング525を有する。図示するように、リンク部材523,524は、平行に配置され、その一端(図上右側端部)が固定板526の支軸523a,524aに回転自在に連結され、他端(図上左側端部)が支持部材522の支軸523b,524bに回転自在に連結されて支持部材522と共に平行リンク機構を構成し、下クランプ部材521の上端フィルム把持面が水平を保ちながら上下方向に移動するようにしてある。
スプリング525は、一端が固定板526に連結され、他端が一方のリンク部材(実施形態では下方のリンク部材524)に連結されており、下クランプ部材521を上方に向けて付勢するようにしてある。スプリング525の付勢力は、例えば、スプリング525が固定板526又はリンク部材に引っかける位置を変えることによって調整可能である。具体的には、例えば、固定板526とリンク部材に複数の穴を形成し、スプリング525の両端を支持するピン524c、526aの差し込み位置(穴)を適宜選択することによって、スプリング525の付勢力を調整できる。
図示しないが、左クランプ51の左側下クランプ部材511を上下方向に移動させるための昇降機構も上述と同様の構成を有する。
左右の下クランプ部材511,521の昇降動作は、リフト機構30の動作に連動するように構成されている。具体的に説明すると、リンク部材524の先端部524dには本体内側に向けて突出する凸部527が設けられている。凸部527の高さは、リフト機構30の支持板32が下降位置(図12に実線で示す位置)にあるとき、該支持板32の左右両端部から下方に延びる垂直板32bの下端32に接触して下クランプ部材511,521が図13に示す下降位置に保持され、支持板32の上昇に伴って凸部527がスプリング525の付勢力で上昇し、図13にH2で示しレベルまで支持板32が上昇したときに下クランプ部材511,521が上クランプ部材510,520に接触するように決められている。図13に示すように、レベルH2は、支持板32が最も上昇した位置に対応するレベルH3より下方にある。
(2−6)フィルム折込機構
図9は、フィルム保持機構50によって包装エリアに張設状態で保持されたフィルムFの下面に押し付けられた被包装物の下面にフィルム周縁部を折り込むフィルム折込機構60を示す。図示するようにフィルム折込機構60は、前後クランプ53,54及び左右クランプ51,52の上方にあって、包装エリアの前後左右に配置された、前折込部材63、後折込部材64、及び左右折込部材61,62を備えている。
前折込部材63は、左右方向に向けて固定された丸棒状部材である。後折込部材64及び左右折込部材61,62はそれぞれ板状部材である。後折込部材64は、図示しない案内部材によって、包装エリアの後方で待機する図示の待避位置と包装エリアに進出した前進位置(図示せず)との間を往復移動できるようにしてある。同様に、左右折込部材61,62は、図示しない案内部材によって、包装エリアの後方で待機する図示の待避位置と包装エリアに進出した前進位置(図示せず)との間を往復移動できるようにしてある。また、後折込部材64及び左右折込部材61,62はモータ等の駆動手段65に連結機構(図示せず)を介して連結されており、駆動手段65の駆動に基づいて上述した待避位置と前進位置との間を移動するようにしてある。
(2−7)搬出機構
図16は、フィルム折込機構60によって包装された被包装物Gを搬出機構70によって包装機1から排出口bに搬出する状況を示す図である。図示するように、搬出機構70は、被包装物Gを前方の排出口bに押し出す押出機構71と、トレイTの底面のフィルムFを熱溶着する加熱機構72とを備えている。
(2−7−1)押出機構
押出機構71は、排出プッシャ710とトレイ押さえ部材717を備えている。排出プッシャ710は、図6に示すように、左押動部材711、右押動部材713、ベース部材716、及び、左右押動部材711,713をベース部材716に取り付けるための取り付け部材715を備えている。
ベース部材716は、制御部10によって制御される駆動手段(図示せず)の駆動に基づいて前後方向に移動し、ベース部材716が前後方向に移動することによって左右押動部材711,713を前後方向に移動する。これにより、排出プッシャ710は、リフト機構30で持ち上げられた被包装物Gの後側を押して前部の排出台74に移動させることができる。
本実施形態において、左押動部材711は、4個の長さが異なる細長い板状部材711−1〜711−4を備えている。各板状部材711−1〜711−4は、ベース部材716に固定された取り付け部材715にボルト712を介して回転可能に連結されており、ボルト712を支点として、図示する水平位置と前方端部が上方に向けて回転した傾斜位置との間を移動できるようになっている。そして、板状部材711−1〜711−4は、それらの長手方向を前後方向に向けてこの順番で左右に隣接して整列されている。一方、右押動部材713は、左押動部材711と左右対称に構成されており、4個の長さが異なる細長い板状部材713−1〜713−4を備え、各板状部材713−1〜713−4は取り付け部材715にボルト714を介して回転可能に連結されており、ボルト714を支点として、図示する水平位置と前方端部が上方に向けて回転した傾斜位置との間を移動できるようになっている。
図示するように、板状部材711−1〜711−4,713−1〜713−4の長さは、最も内側に配置された板状部材711−1,713−1から最も外側に配置された板状部材711−4,713−4に向けて、先端部の位置が前から後に向かって次第に後退するように決められている。
このような構成を採用したことにより、本実施形態の排出プッシャ710は、リフト機構30によって被包装物Gが押し上げられた状態で、被包装物Gの大きさによって異なるが、幾つかの板状部材はその下方から被包装物Gが押し当てられて、ボルト712,714を支点として上方に回転する。当然、被包装物Gが下から押し当てられていない板状部材は図示する水平位置を維持し、その前方先端部が被包装物Gの後部に対向する。したがって、この状態からベース部材716が前方に移動すると水平位置に留まった板状部材が被包装物Gを前方の排出口bに押し出す。
トレイ押さえ部材717は、長尺の板状部材であって、左押動部材711と右押動部材713との間において、その長手方向を前後方向に向けて配置されている。図示するように、トレイ押さえ部材717の後方端部は取り付け部材718に固定されている。取り付け部材718は包装機本体2に固定されている。一方、トレイ押さえ部材717の前方端部は最長の板状部材711−1,713−1よりも前方に突出している。したがって、リフト機構30によって持ち上げられた被包装物Gがトレイ押さえ部材717の下面に押し当てられると、トレイ押さえ部材717はその弾性によって上方に反り上がる一方で、その弾性復元力で被包装物Gを上から支持する。これにより、フィルムFの張力によって被包装物Gが横転するのを防ぐことができる。
(2−7−2)加熱機構
図16に示すように、トレイTの下側に折り込まれたフィルムFを互いに熱溶着する加熱機構は、一対のヒートローラ72を備えている。これらのヒートローラ72は、前折込部材63の後方で左右方向に向けて互いに平行に配置されており、排出プッシャ710によって押し出されてくる、フィルムFで包装された被包装物G(以下、「フィルム包装物」という。)の底面に対向するようにしてある。実施形態では、ヒートローラ72の前方に、ヒートローラ72と平行に、左右方向に向けて搬送ローラ73が配置されている。
ヒートローラ72は、昇降可能に支持し、制御部10から出力される信号に基づいて図示しない駆動手段を駆動することにより、非加熱時は前折込部材63の下方に退避し、加熱時に図示する加熱位置に上昇するようにしてもよい。このような構成を採用すれば、例えばメンテナンス作業時、ヒートローラ72を下方の退避位置に退避させることが可能である。
ヒートローラ72は、制御部10からの信号に基づいて、加熱状態と非加熱状態に任意に設定することができる。このようにすれば、ヒートローラ72が下方に退避しているときは、ヒートローラ72の温度を低く保つことができる。
(2−8)ラベル発行部
図2、図3に示すように、ラベル発行部3は、制御部10に接続されており、計量部21で計量された商品Pの重量に基づいて商品Pの価格を算出し、それら重量及び価格等をラベルLに印字して、そのラベルLを包装機1の前方に発行するように構成されている。なお、発行されたラベルLは、対応するフィルム包装物に貼り付けられる。
(2−9)表示操作部
表示操作部4は、液晶ディスプレイ等の操作画面や計量結果等を表示する表示部4aと、テンキー等のユーザが操作情報を入力する操作キー4bとを備えている。本実施形態において、表示部4aはタッチパネル式液晶ディスプレイで、操作キー4bを兼ねている。
(3)包装機の動作
図15、図16を参照しながら、被包装物Gが包装機1に投入されてから排出されるまでの包装機1の一連の動作について説明する。
まず、投入口aに投入された被包装物Gは、計量部21により計量され、計量後に搬入部22により包装機本体2の中央下部に搬送される。また、ロールRから繰り出されたフィルムFは、中央上部の包装エリアに搬送される。
次に、図15(a)に示すように、搬入された被包装物Gは、リフト機構30(図15に図示せず)により上方に押し上げられる。この押上げ動作に連動して、左右クランプ51,52及び前後クランプ53,54(図15に図示せず)の下クランプ部材511,521,531〜533,541〜543が上昇し、上クランプ510,520,530,540との間にフィルムFの左右縁部及び前後縁部が把持される。
次に、図15(b)に示すように、包装エリアに保持されたフィルムFに対して、被包装物Gがリフト機構30によりさらに押し上げられる。この押し上げ動作は、被包装物Gの下面が左右折込部材61,62よりも上方の所定位置に達した時点で停止する。この時点で、フィルムFは、周縁部がクランプ51〜54により保持されたまま、中央部が被包装物Gの上面により上方に引っ張られ、中央部から周縁部の間が外側に向かって下方に傾斜した状態で緊張保持されている。
このとき、押出機構71のトレイ押さえ部材717が被包装物Gを上から押さえ、後のフィルム包装時に被包装物Gが横転するのを防ぐ。また、被包装物Gのサイズが比較的小さいとき、図示するように、複数の板状部材711−1〜711−4、713−1〜713−4は全て水平位置にある。
次に、図15(c)に示すように、左右折込部材61,62が互いに接近するように待機位置から前進位置へ向かって、左右折込部材61,62がその端部でフィルムFの左右の傾斜部を押しながら被包装物Gの下面に沿って移動する。このとき、フィルムFの左右縁部は左右クランプ51,52に把持されているが、左右クランプ51,52のフィルム把持力はフィルムFに所定張力以上の張力を加えると上下クランプ部材の間をすり抜けるように調整されている。そのため、左右折込部材61,62の前進とともにフィルムFの左右縁部が被包装物Gの下側に折り込まれていく。
したがって、図15(d)に示すように、左右折込部材61,62が前進位置へ向かって所定量移動した時点で、フィルムFの左右縁部は左右クランプ51,52から引き抜かれる。
このように、フィルムFの左右縁部が左右クランプ51,52から引き抜かれるまで、フィルムFは左右方向に所定の張力が加えられた状態であり、その状態で、フィルムFは左右両縁部が被包装物Gの下側に折り込まれる。
図16(a)に示すように、前後クランプ53,54では、フィルムFの前側縁部における左右側部分を把持する前側下クランプ部材531,533と、フィルムFの後側縁部の左右側部分を把持する後側下クランプ部材541,543が下降してフィルムFを解放する。一方、前後中央部を把持する前側下クランプ部材532と後側下クランプ部材542が下降せず、緊張したフィルムFの中央部分を保持する。
次に、図16(b)に示すように、後折込部材64はフィルムFの後側の傾斜部を押しながら被包装物Gの下面に沿って移動する。この折込動作に連動して、フィルムFの後側縁部を把持する後側下クランプ部材542及び後側上クランプ部材540はフィルムFを解放する。
これにより、フィルムFの後側端部は、フィルムFにおける被包装物Gを覆う部分に対して後方へ張りを与えるように被包装物Gの下側に折り込まれる。
次に、図16(c)に示すように、フィルムFの後側端部が被包装物Gの下側に折り込まれると、排出プッシャ710によって被包装物Gが前方に押動される。これにより、固定された前折込部材63の上を被包装物Gが前方に向かって通過するため、前折込部材63がフィルムFの前側の傾斜部を押してフィルムFを引っ張りながら被包装物Gの下側に入る。このとき、フィルムFの前側端部を把持する前側下クランプ部材532及び前側上クランプ部材530がフィルムFを解放する。
これにより、被包装物Gを覆うフィルム部分に前後方向の張りを与えられる。
最後に、図16(d)に示すように、フィルムFの周縁部が下方に折り込まれた被包装物Gは、その底面のフィルムFがヒートローラ72によって熱溶着されながら前方に押し出されてその包装が完了する。包装が完了した被包装物Gは、排出プッシャ710により前方にある搬出台74上に押し出されて、包装機本体2の排出口bから排出される。
(4)包装機の特徴
本包装機1によれば、包装時、フィルムFの前後縁部だけでなく、左右クランプ51,52によってフィルムFの左右縁部も把持されており、フィルムFは前後方向及び左右方向に引っ張られている。そのため、フィルム包装時、トレイTの前後左右の開口縁部がフィルムFに接触し、前後開口縁部だけでなく左右開口縁部も外側に向かう力を受けるが、左右開口縁部を外側に広げようとする力によって前後開口縁部の外側に向かう変形が抑制され、同時に、前後開口縁部を外側に広げようとする力によって左右開口部の外側に向かう変形が抑制され、結果として、トレイ全体の変形が抑制される(図17参照)。
したがって、トレイT(特に、剛性の低いトレイ)が変形前の形に弾性復帰することにより商品Pを覆った上面のフィルム部分が弛んでそこにしわが発生するのを防止できる。
また、本包装機1では、フィルムFの周縁部を折り込む際に、左右折込部材61,62は左右クランプ51,52によって把持されているフィルムFを引っ張って左右クランプ51,52から引き抜くように構成されており、左右クランプ51,52の把持力は一定に調整されているので、フィルムFに対して常に所定の張力を与えながら包装できる。
また、本包装機1では、左右の下クランプ部材511,521の昇降動作は、リフト機構30の動作に連動するように構成されており、リフト機構30及び左右クランプ51,52を共通の駆動モータ35を用いて駆動するため、左右クランプ51,52を駆動するために別途駆動源を設ける必要が無く、特に設置スペース及びコスト面で制約が大きい卓上に設置する包装機において有利である。
さらに、本包装機1では、左右クランプ51,52の把持面511a,521aが樹脂製ベルトコンベヤ素材等の非付着性材料で形成されているため、この把持面511a,521aにフィルムFは付着しない。したがって、左右クランプ51,52によって把持されているフィルムFの周縁部を左右折込部材61,62によって引っ張ってトレイTの下方に折り込む際、把持面511a,521aに左右クランプ51,52からフィルムFを引き抜ける程度の摩擦力を働かせ、フィルムFに対して所定の張力を与えながら被包装物Gを包装することができる。
本発明は例示された実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
以上のように、本発明である包装機によれば、トレイの変形に起因して包装フィルムにしわが発生するのを防止できる。したがって、この種の包装機の製造産業分野において好適に利用される可能性がある。
1 包装機
30 リフト機構(リフト手段)
35 駆動モータ(駆動源)
51,52 左右クランプ(左右把持手段)
511a,521a 把持面
53,54 前後クランプ(前後把持手段)
60 折込機構(折込手段)
G 被包装物
T トレイ
F フィルム

Claims (4)

  1. 張設状態のフィルムに対して下方から被包装物を押し上げ、前記フィルムの周縁部を前記被包装物の下側に折り込んで前記被包装物を包装する包装機であって、
    前記フィルムの前後方向両側の周縁部を把持する前後把持手段と、
    前記フィルムの左右方向両側の周縁部を把持する左右把持手段と、
    張設状態の前記フィルムに対して前記被包装物を上方に押し上げるリフト手段と、
    前記フィルムの周縁部を前記被包装物の下側に折り込む折込手段と、を備え、
    前記左右把持手段は、前記左右把持手段によって把持された前記フィルムを所定の張力をかけながら前記左右把持手段から引き抜き可能にその把持力が調整されており、
    前記折込手段は、前記フィルムの左右方向側の周縁部を折り込む際、前記把持力に抗して前記フィルムを引っ張って前記左右把持手段から引き抜く
    ことを特徴とする包装機。
  2. 前記リフト手段及び前記左右把持手段は、共通の駆動源により駆動される
    ことを特徴とする請求項1に記載の包装機。
  3. 前記左右把持手段は、その把持面が非付着性材料で形成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の包装機。
  4. フィルムによって被包装物を包装する包装方法であって、
    前記フィルムの前後方向両側の周縁部を把持する前後把持工程と、
    前記フィルムの左右方向両側の周縁部を左右把持手段によって把持する左右把持工程と、
    張設状態の前記フィルムに対して前記被包装物を上方に押し上げるリフト工程と、
    前記左右把持手段によって把持された前記フィルムの左右方向両側の周縁部を引っ張って前記左右把持手段から引き抜き、前記被包装物の下側に折り込む左右折込工程と、
    前記フィルムの前後方向両側の周縁部を前記被包装物の下側に折り込む前後折込工程と、
    を有することを特徴とする包装方法。
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