JP2021178654A - 包装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被包装物の変形や破損を防ぐ。【解決手段】 張設されたフィルムに被包装物を押し当てて包装する包装装置において、前記フィルムの下方側に、昇降動作する複数の昇降ヘッドを備え、前記複数の昇降ヘッドのうち、その一部である第一の昇降ヘッドにより前記フィルムを突き上げた後に、他の一部である第二の昇降ヘッドにより前記被包装物を上昇させ前記フィルムに近づけるようにした。【選択図】 図7

Description

本発明は、被包装物をフィルムによって包装する包装装置に関する。
従来、この種の発明には、例えば特許文献1に記載するように、フィルムロールからフィルムを繰り出すフィルム繰出部と、フィルム繰出部から繰出されるフィルムを搬送し張設するフィルム搬送部と、フィルム搬送部により張設されるフィルムに対し下方側から被包装物を押し付けるように該被包装物を上昇するエレベータと、被包装物が押し当てられたフィルムの端部側を該被包装物の下面側に折り込む折込部材とを具備した包装装置がある。
特開2020−6978号公報
しかしながら、上記従来技術によれば、被包装物をエレベータによりフィルムに押し付ける際に、被包装物が変形したり破損したりするおそれがある。
このような課題に鑑みて、本発明は、以下の構成を少なくとも具備するものである。
張設されたフィルムに被包装物を押し当てて包装する包装装置において、前記フィルムの下方側に、昇降動作する複数の昇降ヘッドを備え、前記複数の昇降ヘッドのうち、その一部である第一の昇降ヘッドにより前記フィルムを突き上げた後に、他の一部である第二の昇降ヘッドにより前記被包装物を上昇させ前記フィルムに近づけるようにしたことを特徴とする包装装置。
本発明に係る包装装置の一例を示す斜視図であり、一部の外装パネルを外して要部を露出し、フィルムは省いている。 同包装装置の要部を模式的に示す側面図である。 昇降ヘッド周りの構造を示す要部斜視図であり、(a)は第一の昇降ヘッドを上昇させた状態を示し、(b)は第二の昇降ヘッド及び被包装物を上昇させた状態を示す。 昇降ヘッド周りの構造を示す要部分解斜視図である。 昇降ヘッドの配列パターンを(a)〜(d)にそれぞれ示す平面図であり、第一の昇降ヘッドをハッチングして示している。 フィルムセット手段の切替動作を説明する側面図であり、(a)は上側のフィルムセット手段をフィルム供給元にした状態を示し、(b)は下側のフィルムセット手段をフィルム供給元にした状態を示す。 フィルム包装工程を(a)〜(d)に順次に示す模式図である。 図7に続き、フィルム包装工程を(e)〜(h)に順次に示す模式図である。 昇降ヘッドの配列パターンを(a)〜(d)にそれぞれ示す平面図であり、第一の昇降ヘッドをハッチングして示している。
本実施の形態では、以下の特徴を開示している。
第1の特徴は、張設されたフィルムに被包装物を押し当てて包装する包装装置において、前記フィルムの下方側に、昇降動作する複数の昇降ヘッドを備え、前記複数の昇降ヘッドのうち、その一部である第一の昇降ヘッドにより前記フィルムを突き上げた後に、他の一部である第二の昇降ヘッドにより前記被包装物を上昇させ前記フィルムに近づけるようにした(図1〜図5及び図7〜図9等参照)。
この包装装によれば、被包装物がフィルムから受ける負荷を軽減することができる。
第2の特徴として、フィルムを張設するフィルムフィード手段と、前記フィルムフィード手段にフィルムを供給するフィルムセット手段とが設けられ、前記フィルムフィード手段は、フィルム幅方向の両端側に、前記フィルムセット手段から供給されるフィルムの幅方向端部側を挟持して所定位置まで搬送するフィルム搬送部を備え、前記第一の昇降ヘッドは、少なくとも一方の前記フィルム搬送部寄りに設けられる(図3及び図5等参照)。
この構成によれば、フィルムにおいてフィルム搬送部の挟持によって張力が高くなった部分が、第一の昇降ヘッドによって突上げられる。したがって、この部分に被包装物が当接する際の衝撃を効果的に緩和することができる。
第3の特徴は、前記第二の昇降ヘッドにより前記被包装物を上昇させ前記フィルムに近づけた後に、前記第一の昇降ヘッドを、前記第二の昇降ヘッドと同じ高さ位置、または前記第二の昇降ヘッドよりも低い位置に退避する(図7参照)。
この構成によれば、第一昇降ヘッドの昇降量を小さくして、作業効率を向上することができる。
第4の特徴として、前記第二の昇降ヘッドの上昇量が、前記被包装物の高さに応じて設定されている(図7参照)。
この構成によれば、被包装物がフィルムから受ける負荷を、被包装物の高さ寸法に応じて適宜に軽減することができる。
第5の特徴として、前記複数の昇降ヘッドが、それぞれ独立して昇降するように構成され、前記複数の昇降ヘッドのうちの一部を前記第一の昇降ヘッドとして動作させ、他の一部を前記第二の昇降ヘッドとして動作させる(図5及び図9等参照)。
この構成によれば、被包装物の形状や大きさ、配置等に応じて、第一の昇降ヘッドと第二の昇降ヘッドの数や配列を適宜に組み替えることができる。
第6の特徴は、張設されたフィルムに被包装物を押し当てて包装する包装方法において、前記フィルムの下方側に、昇降動作する複数の昇降ヘッドを備え、前記複数の昇降ヘッドのうち、その一部である第一の昇降ヘッドにより前記フィルムを突き上げた後に、他の一部である第二の昇降ヘッドにより前記被包装物を上昇させ前記フィルムに近づけるようにした(図7参照)。
この包装方法によれば、被包装物がフィルムから受ける負荷を軽減することができる。
<具体的実施態様>
次に、上記特徴を有する具体的な実施態様について、図面に基づいて詳細に説明する。
以下の実施態様は図示の内容を含むが、これのみに限定されるものではない。なお、以下の各図の説明で、既に説明した部位と略同様の部分は同一の符号を付して重複する説明を省略する。
また、以下の説明中、「前」とは、表示操作部101に向かって手前側を意味し、図示例によれば、被包装物Wの搬送方向の上流側になる。
また、「後」とは前記「前」に対する逆側を意味し、図示例によれば、被包装物Wの搬送方向の下流側になる。
また、「左」とは、表示操作部101に向かって左側を意味し、図示例によれば、フィルムを水平方向へ搬送する際の上流側になる。
また、「右」とは前記「左」に対する逆側を意味し、図示例によれば、フィルムを水平方向へ搬送する際の下流側になる。
また、図示例では、前記前後の方向と、前記左右の方向とは、略直交している(図1参照)。
包装装置Aは、複数種類のフィルムF1,F2を張設可能なフィルムフィード手段10と、フィルムフィード手段10にフィルムF1,F2を選択的に供給する複数のフィルムセット手段(図示例によれば、第一のフィルムセット手段20および第二のフィルムセット手段30)と、これら複数のフィルムセット手段の方向へフィルムF1,F2を導くフィルムガイド手段40と、このフィルムガイド手段40介して前記フィルムセット手段にフィルムF1,F2を供給する複数のフィルム供給手段(図示例によれば、第一のフィルム供給手段50および第二のフィルム供給手段60)と、フィルムフィード手段10によって張設されるフィルムF1又はF2の下方側で昇降動作する複数の昇降ヘッド(図示例によれば、第一の昇降ヘッド81および第二の昇降ヘッド91)と、これらを制御する制御部100とを備える。
そして、この包装装置Aは、前記複数のフィルムセット手段のうちの一つを選択してフィルムフィード手段10への供給元にするように、これら複数のフィルムセット手段を切替動作し、この切替動作に応じて、前記複数のフィルム供給手段を、連動機構70によって位置変化させ、選択された前記フィルムセット手段から供給されるフィルムF1又はF2を、フィルムフィード手段10によって張設する。
さらに、包装装置Aは、張設されたフィルムF1又はF2を、第一の昇降ヘッド81によって突上げた後に、第二の昇降ヘッド91により被包装物Wを上昇させ、この被包装物Wを、フィルムF1又はF2に押し当てて包装する。
<フィルムフィード手段>
フィルムフィード手段10は、フィルムF1又はF2を、その幅方向の一方側と他方側で挟持して所定位置まで搬送し、張設する機構である。
このフィルムフィード手段10は、フィルム幅方向の一端側と他端側に、フィルムF1又はF2の幅方向端部側を挟持して所定位置まで搬送するフィルム搬送部10a,10bを備え(図3参照)、当該包装装置Aの本体フレームa1等の不動部位に支持されている。
各フィルム搬送部10a(又は10b)は、フィルムF1又はF2の幅方向端部側を上下から挟む上側ベルト11及び下側ベルト12と、下側ベルト12を下方側から押圧して上側ベルト側へ圧接するクランプ板13とを具備する(図2参照)。
各フィルム搬送部10a(又は10b)は、上下のベルト11,12を互いに逆方向に回転させて、これらベルト11,12間の一端側(図2によれば左端側)にフィルムF1又はF2を導き入れ所定位置まで搬送して停止し、フィルム搬送部10aまたは10bを前後方向に動かすことによりフィルムF1又はF2をストレッチする。この動作により、フィルムF1又はF2は、両フィルム搬送部10a,10bの間で、略水平に引き張られる。
なお、図2中、符号12a,13aは、上側ベルト11と下側ベルト12を掛け回すプーリーである。符号12b,13bは、上側ベルト11と下側ベルト12を所定の張力に引き張るテンションローラである。
また、図3及び図4中、符号2,3は、フィルム搬送方向の上流側と下流側からフィルムF1又はF2の端部を被包装物Wの底部側に折り込む板状の折込部材、符号4は、被包装物搬送方向の上流側からフィルムF1又はF2の端部を被包装物Wの底部側に折り込む折込部材、符号5は、包装済みの被包装物Wを押し動かしてフィルムフィード手段10の後方へ排出する排出プッシャーである。
また、図7中、符号6は、排出プッシャーによって排出される被包装物Wをさらに前方へ送る排出ローラー、符号7は、排出ローラー6から受け渡される被包装物Wを搬送しながらフィルムF1又はF2をヒートシールするヒータ部である。
これらのフィルムフィード手段10周りの構成には、例えば特許文献1に記載される周知技術を適用することが可能である。
そして、上記構成のフィルムフィード手段10は、第一及び第二のフィルムセット手段20,30の切替動作に伴うフィルムF1又はF2のフィルム幅に応じて、何れか一方のフィルム搬送部10a又は10bを、フィルム幅方向へ移動して、フィルム挟持幅を変化させる。
例えば、フィルムフィード手段10は、第二のフィルムセット手段30がフィルムフィード手段10への供給源として位置している場合には、第二のフィルムセット手段30にセットされたフィルムF2の幅の情報を制御部100記憶手段から呼び出し、この情報に基づき、一方のフィルム搬送部10aをフィルム幅方向へ移動して、両フィルム搬送部10a,10b間のフィルム挟持幅を、フィルムF2の幅に対応させる。
なお、他例としては、フィルムフィード手段10の供給側でフィルムF1又はF2の幅をセンサにより感知し、この感知信号に応じて、一方のフィルム搬送部10aを、フィルム幅に対応するように、フィルム幅方向へ移動するようにしてもよい。
<フィルムセット手段>
図示例のフィルムセット手段は、上下方向に並設された第一のフィルムセット手段20と第二のフィルムセット手段30によって構成され、可動基部1に支持されている。
これら第一のフィルムセット手段20と第二のフィルムセット手段30は、表示操作部101に対する操作に応じて選択された一つのフィルムセット手段20又は30がフィルムフィード手段10の供給元になるように、上下方向への位置変化による切替動作をする。
詳細に説明すれば、この第一のフィルムセット手段20は、フィルムF1を間に挿入して上下に平行する二枚のフィルムガイド板21,22と、これらフィルムガイド板21,22の上流側(換言すれば、フィルム挿入側)にて、フィルムF1の一方の面に接触するワンウェイローラ23と、同フィルムF2の他方の面に接触するガイドローラ24とを備え、これらフィルムガイド板21,22、ワンウェイローラ23及びガイドローラ24を、可動基部1に対し図示の左右方向へ移動させることで、フィルムフィード手段10に対する接近離隔方向へ変位する。
第二のフィルムセット手段30は、第一のフィルムセット手段20と同様に構成され、フィルムガイド板31,32、ワンウェイローラ33及びガイドローラ34を、可動基部1に対し図示の左右方向へ移動させることで、フィルムフィード手段10に対する接近離隔方向へ変位して、上下のフィルムガイド板31,32に挟んだフィルムF2を、フィルムフィード手段10へ受け渡す。
<フィルムガイド手段>
フィルムガイド手段40は、上記複数のフィルムセット手段にそれぞれ対応する複数のガイドローラを備え、これらガイドローラを第一のフィルムセット手段20と連動して上下動するように支持している。
具体的に説明すれば、このフィルムガイド手段40は、第一のフィルムセット手段20に対応する第一のガイドローラ41と、第二のフィルムセット手段30に対応する第二のガイドローラ42とを具備する。
そして、第一のガイドローラ41は、第一のフィルム供給手段50から供給される一方のフィルムF1を、外周面に沿わせて第一のフィルムセット手段20へ導く。
また、第二のガイドローラ42は、第二のフィルム供給手段60から供給される他方のフィルムF2を、外周面に沿わせて第二のフィルムセット手段30へ導く。
<可動基部>
可動基部1は、不動部位である本体フレームa1に対し、所定量上下動作するように支持されている。
この可動基部1は、第一のフィルムセット手段20と第二のフィルムセット手段30を、それぞれ独立して、図示の左右方向へ所定量進退動作させるように支持するとともに、第一のガイドローラ41と第二のガイドローラ42をそれぞれ回転自在に支持している。
すなわち、一方のフィルムセット手段20又は30は、フィルムフィード手段10へフィルムF1又はF2を受け渡す時に、他方のフィルムセット手段30又は20とは独立して前記接近離隔方向へ進退動作し、フィルムフィード手段10への供給元を変える切替動作の時には、他方のフィルムセット手段30又は20と連動して上下動する。
<フィルム供給手段>
第一のフィルム供給手段50及び第二のフィルム供給手段60は、第一のフィルムセット手段20及び第二のフィルムセット手段30の切替動作に応じて、その切替動作の動作方向(図示例によれば上下方向)へ位置変化するとともに、この位置変化の際に、フィルムF1のテンションを略均一に保持する。
詳細に説明すれば、第一のフィルム供給手段50は、一方のフィルムF1をロール状に支持するフィルムセット軸51と、このフィルムセット軸51の周りから繰出されるフィルムF1を、対応するフィルムセット手段側(図示例によれば上方)へ送出する送出ローラー52と、フィルムセット軸51と送出ローラー52との間でフィルムF1を案内する複数のガイドローラ53,54,55と、前記切替動作の動作方向へ先端側位置を変化させる支持部材56とを備える。
フィルムセット軸51は、図示の前後方向へわたる長尺状の軸であり、本体フレームa1等の不動部位に支持されている。このフィルムセット軸51は、ロール状のフィルムF1を回転自在に支持している。
送出ローラー52は、フィルムセット軸51に対し略平行な長尺円筒状のローラーであり、フィルムセット軸51から径方向へ離れた位置で自在に回転し、且つフィルムセット軸51を中心にして所定量回動するように、支持部材56によって支持される(図6(b)参照)。
支持部材56は、送出ローラー52及びガイドローラ54等を支持する長尺杆状の部材である。この支持部材56の一端側は、フィルムセット軸51と同芯上の位置で、フィルムセット軸51又は本体フレームa1等の不動部位に、回転自在に支持される。この支持部材56の他端側には、送出ローラー52及びガイドローラ54が、それぞれ回転自在に支持されている。
この支持部材56は、フィルムF1又は連動機構70によって、上方へ引っ張られた際に上方へ所定量回動し、フィルムF1による引張力が解除された際に、自重により下方へ回動し、元の位置に戻る。
なお、必要に応じて、上方へ回動した支持部材56を元の位置に戻すように付勢部材(例えば、捩じりバネや、コイルバネ等)を設けてもよい。
ガイドローラ53,54,55は、それぞれ、フィルムセット軸51及び送出ローラー52に対し略平行な長尺円筒状に形成される。
これらのうち、支持部材56の上方側に位置する二つのガイドローラ53,55は、図示の左右方向に離れて配設され、それぞれ、本体フレームa1等の不動部位に対し回転自在な定滑車状に支持されている。
また、ガイドローラ54は、ガイドローラ53,55間の下方側にて、支持部材56に対し、回転自在に支持されている。
そして、フィルムセット軸51の周囲から繰出されるフィルムF1は、図2に示すように、ガイドローラ53の上半部側に掛けられて下方へ導かれ、ガイドローラ54の下半部側に掛けられて上方へ導かれ、ガイドローラ55の上半部側に掛けられて下方へ導かれ、さらに、送出ローラー52の下半部側に掛けられて上方へ導かれる。
また、第二のフィルム供給手段60は、第一のフィルム供給手段50と略同様にして、他方のフィルムF2をロール状に支持するフィルムセット軸61と、このフィルムセット軸61の周りから繰出されるフィルムF2を、対応するフィルムセット手段側へ送出する送出ローラー62と、フィルムセット軸61と送出ローラー62との間でフィルムF2を案内する複数のガイドローラ63,64,65と、第一及び第二のフィルムセット手段20,30の切替動作の方向へ位置変化する支持部材66とを備え、第一のフィルム供給手段50の上方側に配設される。
本実施の形態の一例によれば、第一のフィルム供給手段50にセットされるフィルムF1と、第二のフィルム供給手段60にセットされるフィルムF2は、フィルム幅が異なる。
なお、他例としては、これら二つのフィルムF1,F2を同幅のフィルムとした態様や、厚さの異なるフィルムとした態様、材質の異なるフィルムとした態様、表面処理の異なるフィルムとした態様等とすることも可能である。
<連動機構>
支持部材56,66の回動端側(図示の左側)には、第一のフィルムセット手段20の切替動作に連動して、第一のフィルム供給手段50及び第二のフィルム供給手段60を位置変化させる連動機構70が設けられる。
この連動機構70は、可動基部1の上下移動に伴って上下動する第一連結杆71と、この第一連結杆71の下端側で上側の支持部材66の回動端部側を受ける第一受け部72と、第一連結杆71の下端側に接続されて下方へ延設された第二連結杆73と、この第二連結杆73の下端側で下側の支持部材56の回動端部側を受ける第二受け部74とを備える。
第一連結杆71は、可動基部1と支持部材66に跨るように上下方向へ延設され、第一及び第二のフィルムセット手段20,30の切替動作に伴って可動基部1が所定量上昇する際に、この上昇の途中で、可動基部1と連動して上昇する。そして、この第一連結杆71は、可動基部1が下降する際、この下降中の可動基部1に連動して下降する。
詳細に説明すれば、この第一連結杆71の上端側には、上下方向の長孔71aが設けられ、この長孔71aの下端寄りに、可動基部1のピン1aが遊挿されている。このため、可動基部1が上昇する際、ピン1aが長孔71a内を上方へ移動している間は、第一連結杆71が静止している。ピン1aが長孔71a内の上端まで達すると、第一連結杆71がピン1aに掛けられて上昇する。また、可動基部1が下降する際は、連動して第一連結杆71も下降する。
第一連結杆71の下端側は、第一受け部72を介して支持部材66の回動端側を受けている。
第一受け部72は、本体フレームa1等の不動部位に一端を軸支して他端側を上下に所定量回動させる揺動杆72aと、この揺動杆72aの回動端側に回転自在に支持されて支持部材66の下面を受けて転動可能な支持ローラー72bとを備え、支持ローラー72bの軸部に、第一連結杆71の下端側が回転自在に接続される。
したがって、第一連結杆71が上昇すると、第一受け部72は、第二支持部上方へ回動し、支持部材66の下面で転動しながら支持部材66を上方へ押動し回動させる。
また、第二連結杆73は、支持部材66と支持部材56に跨るように上下方向へ延設され、その上端側を、支持ローラー72bに対し、回転自在に接続している。この第一受け部72の下端側は、第二受け部74を介して支持部材56の回動端側を受けている。
第二受け部74は、第一受け部72と同様に、本体フレームa1等の不動部位に一端を軸支して他端側を上下に所定量回動させる揺動杆74aと、この揺動杆74aの回動端側に回転自在に支持されて支持部材56を下方側から受けて転動可能な支持ローラー74bとを備え、支持ローラー74bの軸部に、第二連結杆73の下端側を回転自在に接続している。
<昇降ヘッド>
第一及び第二の昇降ヘッド81,91は、フィルムフィード手段10によって張設されるフィルムF1又はF2の下方側に、上方向きに多数設けられる。
これら多数の第一及び第二の昇降ヘッド81,91のうち、その一部である第一の昇降ヘッド81は、第二の昇降ヘッド91よりも先に上昇してフィルムF1又はF2を突き上げる。
各第一の昇降ヘッド81は、上下方向へわたる長尺棒状に構成される。
この第一の昇降ヘッド81は、図示例によれば複数設けられ、下端が連結部材82により連結されることで、一体的な第一の昇降ヘッド群80を構成する。
また、他の一部である第二の昇降ヘッド91は、被包装物Wを載置した状態で第一の昇降ヘッド81よりも後に上昇して、被包装物WをフィルムF1又はF2に押し付ける。
各第二の昇降ヘッド91は、第一の昇降ヘッド81と同様に構成される。
この第一の昇降ヘッド91は、図示例によれば複数設けられ、下端が連結部材92により連結されることで、一体的な第二の昇降ヘッド群90を構成する。
第一の昇降ヘッド群80と第二の昇降ヘッド群90は、それぞれ独立して昇降駆動するように構成される。
第一の昇降ヘッド群80を構成する第一の昇降ヘッド81の配列パターンと、第二の昇降ヘッド群90を構成する第二の昇降ヘッド91の配列パターンは、被包装物Wの形状や、大きさ、配置等に応じて適宜に設定される。
例えば、図5(a)に示す一例によれば、被包装物Wの搬送方向の上流側(図5の前側)に左右方向にわたって第一の昇降ヘッド81を複数並べ、フィルム搬送方向の上流側と下流側(図5の左側と右側)のそれぞれに、前後方向にわたって第一の昇降ヘッド81を複数並べて、平面視凹状の第一の昇降ヘッド群80を構成している。そして、その凹状部分の内側に、第二の昇降ヘッド91を平面視矩形状に並べて第二の昇降ヘッド群90を構成している。
すなわち、第一の昇降ヘッド群80は、第二の昇降ヘッド群90を囲む平面視凹状に構成される。
また、図5(b)に示す他例では、被包装物Wの搬送方向の上流側と下流側(図5の前側と後側)に、それぞれ左右方向にわたって第一の昇降ヘッド81を複数並べて第一の昇降ヘッド群80を構成している。そして、これら略平行する二列の第一の昇降ヘッド81の間に、第二の昇降ヘッド91を平面視矩形状に並べて、第二の昇降ヘッド群90を構成している。
また、図5(c)に示す他例では、フィルム搬送方向の上流側と下流側(図5の前側と後側)に、それぞれ前後方向にわたって第一の昇降ヘッド81を複数並べて、第一の昇降ヘッド群80を構成している。そして、これら略平行する二列の第一の昇降ヘッド81の間に、第二の昇降ヘッド91を平面視矩形状に並べて、第二の昇降ヘッド群90を構成している。
また、図5(d)に示す他例では、被包装物Wの搬送方向の上流側と下流側(図5の前側と後側)、フィルム搬送方向の上流側と下流側(図5の左側と右側)に、それぞれ、第一の昇降ヘッド81を複数並べるようにして、平面視矩形枠状の第一の昇降ヘッド群80を構成している。そして、この第一の昇降ヘッド群80の内側に、第二の昇降ヘッド91を平面視矩形状に並べて、第二の昇降ヘッド群90を構成している。
すなわち、第一の昇降ヘッド群80は、第二の昇降ヘッド群90を囲む矩形枠状に構成される。
なお、上記構成において、フィルムフィード手段10のベルト11,12を回転させる駆動源や、フィルムフィード手段10のクランプ板13を上側ベルト側へ移動する機構、一方のフィルム搬送部10a又は10bをフィルム幅方向へ駆動する機構、第一及び第二のフィルムセット手段20,30をそれぞれ進退駆動する機構、可動基部1を所定量上下に駆動する機構、第一の昇降ヘッド群80と第二の昇降ヘッド群90をそれぞれ昇降駆動する機構等は、例えば、電動モータや、電磁ソレノイド、歯車、リニアガイド、駆動ベルト等、周知の機構を用いればよい。
<制御部>
制御部100は、フィルムF1,F2のフィルム幅を含む各種情報、プログラム等を記憶する記憶手段(図示しないROM及びRAM等)と、キーボード及びタッチパネル液晶常時装置等を具備した表示操作部101と、前記記憶手段の情報や表示操作部101による入力情報等を演算処理するCPU(図示せず)等を具備した制御回路である。
この制御部100は、前記記憶手段に記憶された情報や、表示操作部101に手動入力された情報、被包装物Wの搬送経路中で被包装物Wの大きさを計測するセンサ(図示せず)等の情報に基づいて、上述した各種機構の駆動源を制御し、後述する各種動作を実行する。
次に上記構成の包装装置Aについて、その特徴的な動作及び作用効果等を詳細に説明する。
<フィルム供給動作>
図2に示す初期位置において、フィルムF1をフィルムフィード手段10へ供給する場合、フィルムF1を挿通した状態の第一のフィルムセット手段20を左右方向へ進退させる。
この進退動作中、第一のフィルムセット手段20がフィルムフィード手段10側へ前進する際は、フィルムF1が、回転不能に保持されたワンウェイローラ23との摩擦により引っ張られて、第一のフィルム供給手段50から繰り出される。そして、第一のフィルム供給手段50側では、送出ローラー52がフィルムF1によって上方へ引っ張られ、支持部材56の先端側が若干上方へ回動する。
前進した第一のフィルムセット手段20は、上下のフィルムガイド板21,22に挟んだフィルムF1を、フィルムフィード手段10へ受け渡す。
この後、フィルムフィード手段10により挟持されたフィルムF1に相対し、第一のフィルムセット手段20が後退する。この後退の際は、ワンウェイローラ23とガイドローラ24が、相対的にフィルムF1を繰出すようにして回転する。
したがって、前記進退動作の繰り返しにより、フィルムF1は、フィルムフィード手段10側へ徐々に移動してゆく。
そして、前記進退動作により、フィルムF1を受け渡されたフィルムフィード手段10は、上側ベルト11及び下側ベルト12を所定量回転させることで、フィルムF1を所定位置まで搬送し張設する。
<切替動作>
図6(a)(b)は、フィルムフィード手段10の供給元となる第一のフィルムセット手段20を、第二のフィルムセット手段30に変更する切替動作を示している。
先ず、第一及び第二のフィルムセット手段20,30の進退動作を停止した状態で、可動基部1を上昇させると、第一及び第二のフィルムセット手段20,30、第一及び第二のガイドローラ41,42も一体的に上昇する。この上昇は、第二のフィルムセット手段30がフィルムフィード手段10に対向するまで継続して停止する。
前記上昇の途中においては、可動基部1のピン1aが第一連結杆71の長孔71aの上端に掛かることで、連動機構70全体が可動基部1に連動して上昇し、連動機構70に係合している支持部材56,66の回動により、送出ローラー52,62がそれぞれ上方へ回動する(図6(b)参照)。つまり、可動基部1の上昇量よりも、送出ローラー52,62の上昇量は小さい。
すなわち、可動基部1の上昇に伴い、フィルムF1,F2が、それぞれ、第一のフィルム供給手段50と第二のフィルム供給手段60から繰り出されて上方へ引っ張られるが、この際、送出ローラー52,62は、それぞれ、動滑車として作用するため、送出ローラー52,62の上昇量は、フィルムF1,F2が上方へ繰り出される量よりも小さくなる。
そして、前記切替動作中、フィルムF1,F2は、それぞれ、上端側が上方へ引っ張られ、下端側が、支持部材56,66及び支持ローラー72b,74b等の重量で下方へ引っ張られるため、弛みを生じることがない。
ひいては、前記切替動作中に、フィルムF1又はフィルムF2が弛んで、これらフィルムが付着してしまうのを防ぐことができる。
また、フィルムフィード手段10の供給元を第二のフィルムセット手段30から第一のフィルムセット手段20に変更する切替動作では、可動基部1を下降させることで、第一及び第二のフィルムセット手段20,30、第一及び第二のガイドローラ41,42、連動機構70等を一体的に下降させる。そして、この下降に伴い、支持部材56,66がそれぞれ下方へ回動する。
この切替動作中、フィルムF1,F2は、それぞれ、下端側が支持部材56,66及び支持ローラー72b,74b等の重量で下方へ引っ張られるため、弛みを生じることがない。したがって、この下降動作においても、フィルムF1又はフィルムF2が弛んで、これらフィルムが付着してしまうのを防ぐことができる。
<包装動作>
図7(a)〜(d)及び図8(e)〜(h)は、制御部100が各種駆動源を制御することで、張設されたフィルムF1(又はF2)に被包装物Wを押し当てて包装する動作を順次に示している。
この包装動作の一例では、昇降ヘッドは、図5(b)の態様を適用している。すなわち、第一の昇降ヘッド81は前側と後側に配設され、これら前後の第一の昇降ヘッド81の間に第二の昇降ヘッド91が配設されている。なお、この包装動作において、図5(a)(c)(d)に示す昇降ヘッドや、図示例以外の昇降ヘッドを適用することも可能である。
先ず、図7(a)に示すように、略水平に張設されたフィルムF1(又はF2)の下方側において、第二の昇降ヘッド91の上端に被包装物Wが載置される。この被包装物Wは、当該包装装置Aの前寄りに構成されるコンベヤ機構等によって搬送されたものである。
次に、図7(b)に示すように、複数の昇降ヘッドのうち、被包装物Wに対し前側と後側の第一の昇降ヘッド81を所定量上昇させ、これら第一の昇降ヘッド81によってフィルムF1を突き上げる。
次に、図7(c)に示すように、前後の第一の昇降ヘッド81の間の複数の第二の昇降ヘッド91を所定量上昇させ、これら第二の昇降ヘッド91に載置された被包装物WをフィルムF1に押し付ける。
第二の昇降ヘッド91の上昇量は、被包装物Wの高さ寸法に応じて適宜に設定される。
すなわち、被包装物Wの高さ寸法は、当該包装装置Aによる被包装物Wの搬送経路中に、図示しないセンサによって形成される。この高さ寸法は、この被包装物Wを構成する合成樹脂製の凹状トレーと、このトレー上に載置された商品等を含む全体の高さである。例えば、商品がブロック肉の場合には、この商品を含む高さ寸法が、前記トレーの高さ寸法よりも大きくなる場合が多い。
制御部100は、被包装物W全体の高さ寸法が大きい場合には、第二の昇降ヘッド91の上昇量を小さくし、被包装物W残体の高さ寸法が小さい場合には、第二の昇降ヘッド91の上昇量を大きくする。
これらの構成によれば、被包装物Wは、前の動作で突き上げられたフィルムF1に対し、後から近づいて、押し付けられるため、フィルムF1から受ける負荷が小さい。ひいては、被包装物WがフィルムF1に押し当てられて破損や変形するようなことを防ぐことができる。
なお、図7(b)(c)に示す前記動作は、フィルムF1に対し、先に当たる第一の昇降ヘッド81よりも、極僅かな時間遅れて第二の昇降ヘッド91が当たるようにすればよい。
また、他例としては、フィルムF1に対し、第一の昇降ヘッド81と第二の昇降ヘッド91が同時に当たるようにしてもよく、この場合でも、被包装物WがフィルムF1との当接で受ける負荷を軽減することができる。
また、図示例によれば、第二の昇降ヘッド91の上昇により被包装物Wの上端がフィルムF1に接触するようにしたが、より好ましい他の態様としては、第二の昇降ヘッド91の上昇量を図示例よりも小さくして、上昇した被包装物Wの上端がフィルムF1に接触せずに近接するようにしてもよい。この態様によれば、被包装物Wが受ける負荷をより小さくして、被包装物Wの破損や変形をより確実に防ぐことができる。
次に、図7(d)に示すように、前後の第一の昇降ヘッド81を下降して、引き張られたフィルムF1の中央側に被包装物Wのみを押し付けた状態にする。
この動作において、第一の昇降ヘッド81は、第二の昇降ヘッド91と同じ高さ位置、または第二の昇降ヘッド91よりも低い位置に退避すればよい。
すなわち、第一の昇降ヘッド81は、少なくとも第二の昇降ヘッド91と同じ高さ位置まで下降すれば、後述工程にて折込部材2,3,4による折込み動作が可能である。そして、このようにして第一の昇降ヘッド81の動作量を極力小さくすれば、全体の作業効率を向上することができる。
次に、被包装物Wによって山形に引き上げられたフィルムF1に対し、左右両側から折込部材2,3を押し当て、これら折込部材2,3を、図8(e)に示すように、被包装物Wの底面と第二の昇降ヘッド91の上端の間に差し入れるようにして、フィルムF1を被包装物Wの底部側へ折り込む。
次に、山形に引き上げられたフィルムF1に対し、前側の折込部材4を押し当て、この折込部材4を、図8(f)示すように、被包装物Wの底面と第二の昇降ヘッド91の上端の間に差し入れるようにして、フィルムF1を被包装物Wの底部側へ折り込む。
次に、図8(g)(h)に示すように、排出プッシャー5により被包装物Wを搬出方向下流側へ押し出し、第二の昇降ヘッド91を初期位置まで下降する。
このようにして、フィルムF1の端部側が全て被包装物Wの下面側に折り込まれた後、左右の折込部材2,3及び前側の折込部材4は、それぞれ、多数の第一及び第二の昇降ヘッド81,91の側面に近接する位置に退避する。
このように制御すれば、次の被包装物Wを包装する動作を、速やかに行うことができる。
よって、上記構成の包装装置Aによれば、包装中に被包装物が破損したり変形したりするのを防ぐとともに、被包装物を包装する処理の効率化をはかることができる。
特に、図5(a)(b)(c)に示す態様によれば、第一の昇降ヘッド81を、少なくとも一方のフィルム搬送部10a又は10b寄り(すなわち、図示の前寄り又は後寄り)に設けているため、フィルムF1又はF2においてフィルム搬送部10a又は10bによって張力が高くなった部分を、第一の昇降ヘッド81によって突上げることができ、このことによって、フィルムF1に被包装物Wが当接することによる衝撃を緩和し、被包装物Wの破損や変形を効果的に防ぐことができる。
<昇降ヘッドの別態様>
上記実施態様によれば、複数の第一の昇降ヘッド81を連結部材82より固定して第一の昇降ヘッド群80を構成し、他の複数の第二の昇降ヘッド91を連結部材92より固定して第二の昇降ヘッド群90を構成したが、これら昇降ヘッドは、好ましい別態様として、以下のものに置換することが可能である。
この別態様では、上記構成から連結部材82及び連結部材92を省き、前記複数の昇降ヘッドをそれぞれ独立して昇降するように構成し、被包装物Wの水平方向の形状や大きさ等に応じて、これら多数の昇降ヘッドのうちの一部をフィルム突上げ用の第一の昇降ヘッド81として動作させ、他の一部を被包装物昇降用の第二の昇降ヘッド91として動作させる。
この別態様において、各第一の昇降ヘッド81と、各第二の昇降ヘッド91は、それぞれ、図示しない独立した昇降駆動源を備える。そして、これら昇降駆動源の各々は、制御部100により制御される。
被包装物Wの水平方向の形状や大きさ等は、被包装物Wの搬送経路中に設けられる図示しないセンサにより認識すればよい。また、他例としては、制御部100の記憶手段に、被包装物Wの形状や大きさ等のデータを予め記憶するようにしてもよい。
制御部100は、前記のようにして認識される被包装物Wに応じて、その周囲の複数の昇降ヘッドをフィルム突上げ用の第一の昇降ヘッド群80として制御動作し、被包装物Wの略真下に位置する複数の昇降ヘッドを被包装物昇降用の第二の昇降ヘッド群90として制御動作する。
第一の昇降ヘッド群80を構成する第一の昇降ヘッド81の配列パターンと、第二の昇降ヘッド群90を構成する第二の昇降ヘッド91の配列パターンは、例えば図5(a)〜(d)に示すように、制御部100の制御指令によって適宜に組み替えることができる。
すなわち、同一の昇降ヘッドを、フィルム突上げ用の第一の昇降ヘッド81として用いたり、被包装物昇降用の第二の昇降ヘッド91として用いたりすることが可能である。
また、他例としては、図9(a)〜(d)に示すように、上記被包装物Wよりもサイズの小さい被包装物W’に応じて、昇降ヘッドの配列パターンを組み替えるようにしてもよい。
図9(a)は、被包装物搬送方向の下流寄り(図中、後寄り)に被包装物W’を配置し、この被包装物W’を平面視凹状に囲む十一個の昇降ヘッドを、フィルム対上げ用の第一の昇降ヘッド81として用い、被包装物W’の略真下にある九つの昇降ヘッドを被包装物昇降用の第二の昇降ヘッド91として用い、これら以外の昇降ヘッドは用いない(制御動作しない)ようにしている。
図9(b)は、中央寄りに配置された被包装物W’に対し、フィルム幅方向の一方側と他方側(図中、後側と前側)に近接する六つの昇降ヘッドを、フィルム突上げ用の第一の昇降ヘッド81として用い、被包装物W’の略真下にある九つの被包装物W’を被包装物昇降用の第二の昇降ヘッド91として用い、その他の昇降ヘッドは用いない(制御動作しない)ようにしている。
図9(c)は、中央寄りに配置された被包装物W’に対し、フィルム搬送方向の一方側と他方側(図中、左側と右側)に近接する六つの昇降ヘッドを、フィルム突上げ用の第一の昇降ヘッド81として用い、被包装物W’の略真下にある九つの被包装物W’を被包装物昇降用の第二の昇降ヘッド91として用い、その他の昇降ヘッドは用いない(制御動作しない)ようにしている。
図9(d)は、中央寄りに配置された被包装物W’を平面視枠状に囲む十六個の昇降ヘッドを、フィルム突上げ用の第一の昇降ヘッド81として用い、被包装物W’の略真下にある九つの被包装物W’を被包装物昇降用の第二の昇降ヘッド91として用い、これら以外の昇降ヘッドは用いない(制御動作しない)ようにしている。
このように、複数の昇降ヘッドをそれぞれ独立駆動する包装装置によれば、上記包装装置Aと略同様の作用効果が得られるのに加え、セットされる被包装物W(又はW’)の種類や大きさ、配置等に応じて、フィルムFを突上げるための昇降ヘッド(第一の昇降ヘッド81)と、被包装物W(又はW’)を昇降するための昇降ヘッド(第二の昇降ヘッド91)とを、適宜に組み替えて制御動作させることができる。また、包装作業に直接関係しない昇降ヘッドを、無駄に昇降することなく静止させておくことができる。
<他の変形例>
上記実施態様によれば、フィルムセット手段及びのフィルム供給手段を二組備えたが、他例としては、これらフィルムセット手段及び第一のフィルム供給手段を三組以上備え、これら三組以上のフィルムセット手段及び第一のフィルム供給手段のうちの一組が選択されるように、切替動作する構成とすることも可能である。
また、上記実施態様によれば、複数のフィルムセット手段を上下方向に並べ、これらが上下方向への移動により切替動作するようにしたが、他例としては、これらフィルムセット手段を水平方向へ並べ、水平方向への移動により切替動作する態様とすることも可能である。
また、上記実施態様によれば、複数のフィルム供給手段を上下方向に並べたが、他例としては、これらを水平方向(図示の左右方向)に並べた態様や、斜め方向に並べた態様等とすることも可能である。
また、上記実施態様によれば、上記切替動作において、フィルムセット手段の移動方向とフィルム供給手段の移動方向とを略同方向(図示例によれば上下方向)としたが、他例としては、フィルムセット手段の移動方向とフィルム供給手段の移動方向とを異なる方向(例えば、一方を上下方向、他方を斜め方向等)とすることも可能である。
また、上記実施態様によれば、特に好ましい一例として、上記送出ローラーと上記フィルムセット軸の間に複数の上記ガイドローラを設けたが、他例としては、上記複数のガイドローラの一部又は全部を省くことも可能である。
また、上記実施態様によれば、特に好ましい一例として、上記切替動作の際に、上記送出ローラーが上記フィルムセット軸を中心に回動するようにしたが、他例としては、上記切替動作の際に上記送出ローラーが上下方向へ直線移動する態様や、上記フィルムセット軸及び上記送出ローラーを含む上記フィルム供給手段全体が上下方向へ移動する態様等とすることも可能である。
また、上記実施態様では、上記第一の昇降ヘッドによりフィルムを突き上げた後に、上記第二の昇降ヘッドにより被包装物を上昇させフィルムに当接するようにしたが、他例として、被包装物が十分な強度を有する場合には、第一の昇降ヘッドによりフィルムを突上げる動作をせずに、第二の昇降ヘッドにより被包装物を上昇させフィルムに当接するようにしてもよい。
この場合、被包装物の強度が十分であるか否かの判断は、例えば、上記制御部の記憶手段に予め記憶した商品情報に基づいて判断する態様や、被包装物の強度を判別するセンサを設け該センサによる判別情報に基づいて判断する態様等とすることが可能である。
また、上記実施態様によれば、上記第一の昇降ヘッドと上記第二の昇降ヘッドをそれぞれ複数設けたが、他例としては、これらのうちの、一方又は双方の昇降ヘッドを単数にすることも可能である。
上記実施態様によれば、多数の昇降ヘッドを上記第一の昇降ヘッド群と上記第二の昇降ヘッド群の二つに分け、上記第一の昇降ヘッド群をフィルム突上げ専用に用い、上記第二の昇降ヘッド群を被包装物昇降用に用いたが、他例としては、多数の昇降ヘッドを三以上の複数群に分け、被包装物の形状や大きさ等に応じて、これら複数の昇降ヘッド群の一部を、フィルム突上げ用に用い、他の一部を被包装物昇降用に用いるようにしてもよい。
また、上記実施態様に付加する構成として、上記昇降ヘッドの汚れを検知するセンサを備え、このセンサの感知信号に応じて、音や光、信号発信等による報知を行うようにしてもよい。この構成によれば、前記報知により、昇降ヘッドの汚れを容易に認識することができ、ひいては、昇降ヘッドを清掃作業やメンテナンス等を適切に行うことができる。
また、上記実施態様によれば、次の包装作業に速やかに移行できるように、上記折込部材を、フィルムに干渉しないようにして、多数の昇降ヘッドの外側面に近接する位置に待機したが(図7における符号4参照)、この待機位置は、被包装物の大きさに伴う昇降ヘッドの配置に応じて変更するようにしてもよい。
また、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
1:可動基部
2,3,4:折込部材
10:フィルムフィード手段
10a,10b:フィルム搬送部
40:フィルムガイド手段
50:第一のフィルム供給手段
60:第二のフィルム供給手段
51,61:フィルムセット軸
52,62:送出ローラー
53,54,55,63,64,65:ガイドローラ
56,66:支持部材
70:連動機構
71:第一連結杆
72:第一受け部
74:第二受け部
80:第一の昇降ヘッド群
81:第一の昇降ヘッド
90:第二の昇降ヘッド群
91:第二の昇降ヘッド
A:包装装置
W,W’:被包装物

Claims (6)

  1. 張設されたフィルムに被包装物を押し当てて包装する包装装置において、
    前記フィルムの下方側に、昇降動作する複数の昇降ヘッドを備え、
    前記複数の昇降ヘッドのうち、その一部である第一の昇降ヘッドにより前記フィルムを突き上げた後に、他の一部である第二の昇降ヘッドにより前記被包装物を上昇させ前記フィルムに近づけるようにしたことを特徴とする包装装置。
  2. フィルムを張設するフィルムフィード手段と、前記フィルムフィード手段にフィルムを供給するフィルムセット手段とが設けられ、
    前記フィルムフィード手段は、フィルム幅方向の両端側に、前記フィルムセット手段から供給されるフィルムの幅方向端部側を挟持して所定位置まで搬送するフィルム搬送部を備え、
    前記第一の昇降ヘッドは、少なくとも一方の前記フィルム搬送部寄りに設けられることを特徴とする請求項1記載の包装装置。
  3. 前記第二の昇降ヘッドにより前記被包装物を上昇させ前記フィルムに近づけた後に、前記第一の昇降ヘッドを、前記第二の昇降ヘッドと同じ高さ位置、または前記第二の昇降ヘッドよりも低い位置に退避することを特徴とする請求項1又は2記載の包装装置。
  4. 前記第二の昇降ヘッドの上昇量が、前記被包装物の高さに応じて設定されていることを特徴とする請求項1〜3何れか1項記載の包装装置。
  5. 前記複数の昇降ヘッドが、それぞれ独立して昇降するように構成され、
    前記複数の昇降ヘッドのうちの一部を前記第一の昇降ヘッドとして動作させ、他の一部を前記第二の昇降ヘッドとして動作させることを特徴とする請求項1〜4何れか1項記載の包装装置。
  6. 張設されたフィルムに被包装物を押し当てて包装する包装方法において、
    前記フィルムの下方側に、昇降動作する複数の昇降ヘッドを備え、
    前記複数の昇降ヘッドのうち、その一部である第一の昇降ヘッドにより前記フィルムを突き上げた後に、他の一部である第二の昇降ヘッドにより前記被包装物を上昇させ前記フィルムに近づけるようにしたことを特徴とする包装方法。
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