JP4193416B2 - ストレッチフィルム包装機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は生鮮食品等の商品をストレッチフイルムで包装するストレッチフイルム包装機に関し、詳しくは性質の異なる複数種類のフィルムを使用することが出来るストレッチフィルム包装機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のストレッチフィルム包装機は、フィルムロールからフィルムを引き出して所定長さに切断すると共に、そのフィルムを水平に張架し、他方、被包装物を前記フィルムに向けて突き上げて該被包装物の表面をフィルムで覆い、且つそのフィルムの端部を被包装物の底面側に折り込んで包装するものである。
ところで、上記したストレッチフィルム包装機に使用するフイルムは、メーカーの違い、或いは塩化ビニルフィルムとポリエチレンフィルムとの基本的な材質の違いによって、フィルムの伸び率,収縮率,密着性,裂け易さ等のフィルムの性質が様々である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
その為に、従来のストレッチフィルム包装機では特定のフィルムに合わせた制御を行って包装するようにプログラムされており、ユーザーは特定のフィルムとほぼ同じ性質の限られた範囲のフィルムを選択することしかできないという問題があった。
【0004】
本発明は上記した従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、性質の異なるフィルムを使用して包装することが出来るストレッチフィルム包装機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために本発明が講じた技術的手段は、包装部に張架したフィルムに向けて被包装物を突き上げて該被包装物の表面をフィルムで覆い、そのフィルムの端部を被包装物の底面側に折り込んで包装するストレッチフィルム包装機において、
包装部に搬送したフィルムをプリストレッチするプリストレッチ手段と、性質の異なるフィルムの種類毎に、被包装物の寸法に合わせてプリストレッチ量データを記憶する記憶手段と、フィルムの種類を指定する指定手段と、フィルムの種類が指定されると該当するプリストレッチ量データを読み出し、そのプリストレッチ量データに基づいてプリストレッチ手段を制御する制御手段と、を備えた構成を特徴とする。
【0006】
上記のプリストレッチ量データは、所定長さにカットしたフィルムの幅方向の両側縁をクランプして包装部に張架するクランプ手段を、被包装物の寸法に合わせてフィルムの幅方向に移動させる移動量である。
【0007】
更に、ストレッチフィルム包装機がフィルムロールから引き出したフィルムを鋸刃状のカッタにより所定長さにカットする方式として、フィルムを引き出しながら所定長さにフィルムをカットする第1カット方式と、フィルムを引き出した後にフィルムを停止させて所定長さのフィルムをカットする第2カット方式とを備えたものにあっては、前記包装制御データとして第1カット方式と第2カット方式を選択する選択データを、被包装物の寸法を複数に区分した区分毎に記憶させる。
【0008】
上記した手段によれば、指定手段によってフィルムの種類を指定すると、そのフィルムに応じたプリストレッチ量データが読み出され、そのプリストレッチ量データに基づいてプリストレッチ手段が制御され包装が行われる。従って、様々な種類のフィルムに対応した包装が可能となる。
そして、フィルムの種類に応じた量のプリストレッチを行うことが出来るので、性質の異なる幅狭いフィルムで確実なプリストレッチを行うことが出来る。
【0009】
又、フィルムロールから引き出したフィルムのカット方法としてフィルムを引き出しながらカットとする方法と、フィルムを引き出した後停止し、その停止した状態でカットする方法の二方法が備えられ、フィルムの種類に応じて前記カット方法を選択できる包装機にあっては、プリストレッチ時にカット縁から裂けやすいフィルムを使用する場合は、比較的少ないプリストレッチ量で包装する寸法の被包装物でもフィルムを停止してカットすることでカット縁の荒れを小さくしてフィルムの裂けを防止できる。逆に裂けにくいフィルムを使用する場合は比較的多いプリストレッチ量で包装する寸法の被包装物でも、フィルムを引き出しながらカットして包装速度をアップできることから、フィルムの特性に合わせた高い包装速度で包装を行うことが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態をプリストレッチ手段を備えたストレッチフィルム包装機について図面に基づき説明する。
図1及び図2に示すストレッチフィルム包装機は、機枠Aの前方に被包装物を載置する商品載置部(計量部)aを設け、該商品載置部aに載せた被包装物をプッシャコンベアBにより機枠A内部に設けたエレベータ1まで搬送する。このプッシャコンベアBの側近に、被包装物の幅,奥行き,高さの各寸法を測定するセンサが設けられている。
上記エレベータ1の上方には包装部bが設けられ、その包装部bの側方(図2の右側)にフィルムロール配置部2とその配置部2にセットされたフィルムロール3から繰り出されるフィルム3’の先端部を保持するフィルム保持手段Cが設けられ、そのフィルム保持手段Cで保持されているフィルム先端を挟持して引き出し、包装部bまで移送するクランプ手段Dが前記フィルム保持手段Cの先端に接近させて配置され、且つフィルム保持手段Cとクランプ手段Dとの間には該クランプ手段Dで挟持され引き出されたフィルム3’を所定長さにカットするカッタEが配置されている。
又、クランプ手段Dの上方には左右折り込み板4,4’と後折り込み板5、及び後折り込み板5の上方に位置して排出プッシャ6が配設されている。
【0011】
因って、エレベータ1上に載せられた被包装物は、エレベータ1の上昇により上記包装部bに展張されたフィルム3’に対して突き上げられ、引き伸ばされた状態のフィルムの端部を、左右折り込み板4,4’と後折り込み板5とにより被包装物の底面に折り込んだ後、排出プッシャ6により被包装物を機枠A前側の排出部(ヒートシール部)7へ向けて水平に押動させながら、上記フィルム3’の前側端部を前折り込みローラ7’で被包装物の底部に折り込んでフィルムの折り込みが完了される。尚、ストレッチフィルム包装機が計量包装値付機の場合には上記排出プッシャ6による移送中にラベルが貼付される。
【0012】
フィルム保持手段Cは、フィルムロール配置部2にセットされたフィルムロール3のフィルム3’の先端部を保持するもので、図2及び図3に示すようにフィルムの下側に位置して前後方向に所定の間隔をおいて平行に配置した無端ベルト8に亘って架設固定されたフィルム受け板8’と、そのフィルム受け板8’の表面に支持されるフィルムを前記フィルム受け板8’とで挟んで保持する同形状の保持板9と、前記フィルム受け板8’に取り付けた保持ローラ10とで構成され、保持板9は機枠Aに対して開閉回動自在とした保護カバー11の内側に上下摺動自在に支持されると共に、無端ベルト8に架設固定されているフィルム受け板8’と係着して一緒に上下摺動し、フィルム受け板8’と保持板9とで挟着保持するフィルム3’の先端をフィルム移送手段Dに受け渡し得るように構成されている。
又、フィルム受け板8’に取り付けられている保持ローラ10はその外表面を鏡面状にし、且つ該受け板8’に開設した通孔12より保持板9に開設した通孔内に嵌入突出させて該フィルム3’を保持ローラ10の周面に沿って蛇行させフィルム保持を確実に行うと共に、該保持ローラ10はフィルムの引き出し方向のみ回転自在に構成されている。
【0013】
更に、前記した無端ベルト8はモータ13の回転軸に固定したプーリと、繰出しローラ(フィルム供給ローラ)14と同軸のプーリ15と、従動プーリ16とに亘って巻回されており、モータ13の駆動によって無端ベルト8がフィルムの移動方向に沿って上下(正逆回転)するように構成されている。
又、上記したフィルム保持手段Cにフィルムロール3のフィルムを引き出し供給する繰出しローラ14の駆動は後述するクランプ手段Dの駆動系にプーリを介して連結され、その中間の伝達プーリ(図示せず)はブレーキ及びクラッチ付きのものが用いられて繰出しローラの駆動、停止が前記フィルム保持手段Cとは別々に制御され、且つフィルムを切断するカッタの作動と同時に停止できるよう制御されている。
更に又、フィルム保持手段Cを構成するフィルム受け板8’と保持板9の上端部にはフィルム幅の異なるフィルムロールに対応し得るように幅方向の一方端を基準として反対側に複数の切り欠き17’が形成され、その切り欠きにより後述するクランプ手段Dへのフィルムの受け渡しが行われるように構成されている。
【0014】
クランプ手段Dは、フィルムの幅方向の側端部を挟持する上下一対の無端状の弾性ベルト18,18’と、下側の弾性ベルト18’を上側の弾性ベルト18側へ圧接するクランプ板19と、下側の弾性ベルト18’の始端側は前記したフィルム保持手段C側に向けて下向きに傾斜させ、その下向きに傾斜した始端側の上面に重ね合わせて配置すると共に、その先端側を開閉移動自在とした押えベルト20とで構成され、それらが図3に示すように包装部bを挟んで前後に、フィルムロール3から引き出されたフィルム3’の側端部を挟持する位置に配置されている。そして、その前後一対の構成部材は取り付け枠21,21’に支持され、その取り付け枠21,21’は該取り付け枠21,21’の下側に直角に交差して配置された2本の案内杆22,22’に連結部材23,23’を介して支持されており、一方のクランプ手段D1を取り付けた取り付け枠21は固定され、他方のクランプ手段D2を取り付けた取り付け枠21’は案内杆22,22’に沿って移動自在に構成され、その可動側のクランプ手段D2にはプリストレッチ手段、即ち間隔拡張手段が連結されて固定側のクランプ手段D1との間隔を広狭調節し得るように構成されている。
【0015】
上記のクランプ手段を構成する上下一対の無端状の弾性ベルト18,18’はフィルムを挟持して搬送し得るよう同方向に駆動回転され、その駆動方式は減速機付モータ24で下側の弾性ベルト18’が巻回されている駆動ローラ18’aを回転し、且つその駆動ローラの軸に固着したチェーンスプロケット(図示せず)と上側の弾性ベルト18が巻回されている駆動ローラ18aの軸に固着したチェーンスプロケット(図示せず)とに亘ってチェーンを巻回して動力伝達が行われ上側の弾性ベルト18も回転するように構成されている。
【0016】
又、上側の弾性ベルト18に対して下側の弾性ベルト18’を圧接するクランプ板19は図4に示すように5個に分割され、その5個のクランプ板は中央クランプ板19a,中央クランプ板19aの左右に配置された第1の左右クランプ板19b,19b’、及び前記第1の左右クランプ板19b,19b’の外側に配置された第2の左右クランプ板19c,19c’の如く中央クランプ板19aに対して左右対称位置に配置されている。
そして、上記5個のクランプ板は外側に配置される第2の左右クランプ板19c,19c’の長さよりその内側に配置される第1の左右クランプ板19b,19b’及び中央クランプ板19aの長さが短く形成されている。
更に、上記のクランプ板19はその中央クランプ板19aを略包装位置の中央(センタリング完了後のフィルムの中心位置)に配置し、他は前記中央のクランプ板19aに対し左右対称位置に配置されている。
【0017】
上記5分割されたクランプ板19を下側の弾性ベルト18’に押し付け、離反させる機構は、図5に示すように電磁ソレノイド26のプランジャ26’の先端を固定部材(図示省略)に対し回動自在に軸支した揺動板27の一方端に連結し、その揺動板27の他方端はクランプ板19の長さ方向の略中央に連結すると共に、前記プランジャ26’にはスプリング28を張設して該プランジャを常時引き出す方向に付勢している。
それによって、電磁ソレノイド26がOFFの時はスプリング28の作用でクランプ板19は下側の弾性ベルト18’を上側の弾性ベルト18側に押し付け(図5の実線の状態)、電磁ソレノイド26に通電されてONするとプランジャ26’は引き込まれ、それにより揺動板27が反時計周り方向に回動されてクランプ板19は弾性ベルト18’より離反し(図5の仮想線の状態)、フィルムの挟持が解放される。
上記の5分割したクランプ板19の解放のタイミングはフィルムの折り込みの順番に従って解放し、一般的にはフィルムの幅方向前後に配置された第2の左右クランプ板19c,19c’→前後の第1の左右クランプ板19b,19b’→後側の中央クランプ板19a→前側の中央クランプ板19aの順に解放される。(図6参照)
【0018】
前記したクランプ手段Dと繰出しローラ14との作動で引き出されたフィルムを所定長さにカットするカッタEは刃先が山形をした鋸刃状刃で構成すると共に電磁ソレノイド25によって構成された制御手段によりフィルム3’に対してほぼ直角に出没するように構成され、電磁ソレノイド25への通電の制御によってフィルム3’のカットが行われるように構成されている。
そして、このカッタEによるフィルム3’のカット方式としては、フィルム3’を引き出し中にカットする第1カット方式と、フィルム引き出し後にフィルムを停止させてカットする第2カット方式の二方式が備えられており、使用するフィルムの種類や被包装物の寸法(奥行き寸法+高さ寸法)に応じたプリストレッチ量に応じて選択される選択データとして、被包装物の寸法を複数に区分した区分毎に記憶されている。
【0019】
図7は上述した装置の電気的構成を示すもので、計量ラベルプリンタ制御部Fと、包装機構制御部Gとを備え、計量ラベルプリンタ制御部Fは主として計量ラベルプリンタ関係の制御を行うもので、本発明と直接関係しないため図示及び説明を省略し、本発明と関係する包装機構制御部Gについて説明する。
包装機構制御部Gは、主として包装機の機構部の制御を行うものでCPU29によって制御される。
【0020】
CPU29にはバス29aを介して交信用インターフェース回路(INF)30,ROM31,RAM32,操作部33,表示部34,及び機構駆動部35が接続されている。
交信用インターフェース回路(INF)30は、計量ラベルプリンタ制御部Gと各種データ、指令の交信を行うための回路である。
ROM31は、CPU29が実行するプログラム、包装制御データテーブルが記憶されている。その包装制御データテーブルについては後で詳細に説明する。RAM32は、CPU29がROM31の包装制御データテーブルを実行する場合に用いる各種レジスタ及びフラグのエリア等が記憶されている。
操作部33は、装置の起動、停止等のための各種スイッチ及びデータの入力等を行うキーボードからなる。
表示部34は、タッチパネルで構成されており、CPU30の指令に基づいて入力データの表示、プリセットデータの表示、各種メッセージの表示を行うもので、別名コンソール部とも呼ばれている。
【0021】
機構駆動部35は、包装を実行する場合に包装機の各機構部を駆動するための回路で、具体的にはエレベータ1を駆動するモータ36,被包装物を搬入するコンベアBの駆動モータ37,クランプ手段Dの駆動モータ24,フィルムの左右端部を商品の底部に折り込む左右折り込み板4,4’を作動させる駆動モータ38,フィルムの後端部を商品の底部に折り込む後折り込み板5を作動させる駆動モータ39,排出プッシャ6を作動させる駆動モータ40,エレベータ1を駆動するカム41の回転角度を検出するロータリーエンコーダ42,フィルム3’をカットするカッタEを作動させる電磁ソレノイド25,クランプ手段Dの複数個に分割されたクランプ板19を上下動作させる電磁ソレノイド26,クランプ手段Dの可動側クランプ手段D2をフィルムの幅方向に移動させるプリストレッチモータ43等がある。尚、包装機の構成は先に簡単に説明したが本発明と直接関係しない他のモータの制御の詳細については説明を省略する。
【0022】
次に包装に関する各部の動作を図8のタイムチャートに基づいて説明する。尚、図中、実線は標準的な特性をもったフィルムの場合を示す。
包装機の各部の制御はエレベータ1を駆動するカム41の回転角度に基づいて行われ、そのカム41が1回転すると包装の1サイクルが行われる。このカムの回転角度の検出は、カム軸に取り付けられているロータリーエンコーダ42からの出力パルスをカウントし、カウント値で検出される。
このカム41の1回転によりエレベータは(1)のタイミングで上下する。即ち、1包装サイクルの後半でエレベータが上下し、1包装サイクルの前半ではプッシャコンベアBによる被包装物の搬入、クランプ手段Dによるフィルムの引き出し、センタリング、及びプリストレッチが行われる。
【0023】
被包装物を搬入するプッシャコンベアBは(2)のタイミングでON/OFFされ、クランプ手段Dは(3)のタイミングでON/OFFする。クランプ手段Dのフィルム搬送中にカッタEを動作してフィルムをカットしているが、このカッタEについては省略してある。従って、クランプ手段Dが「ON」状態の間、フィルムの引き出し及びカットしたフィルムのセンタリングを行っている。尚、フィルムのカット長さによってクランプ手段DがOFFされるタイミングは異なるが、図示した場合はカット長さが長い場合で、カット長さが短い場合は図示したタイミング以前にOFFされる。
そして、上記したクランプ手段Dはその一方のクランプ手段D2を他方のクランプ手段D1との間隔を拡張する方向に大幅に移動させることでフィルムを幅方向に大幅にプリストレッチしている。そのプリストレッチのタイミングは(4)に示されている(右上がりの線の時にプリストレッチしている)。
そのプリストレッチ量(クランプ手段D2の移動量)は、被包装物の奥行き寸法に応じて変わり、図示のものは最大寸法の場合を示している。そして、フィルム特性で収縮率が高い又は密着率が弱い場合は、点線のようにプリストレッチ量を大きくする。これにより、フィルムの折り込み代(フィルムの重なり合う面積)の収縮による減少分又は密着力を補うことができる。又、本実施例ではフィルムのプリストレッチはクランプ手段DがOFFした後行っており、プリストレッチは後折り込みの途中で緩められている。(間隔を狭くする方向へ移動される)
【0024】
又、(5)は左右折り込み板4,4’のタイミング、(6)は後折り込み板5のタイミング、(7)は排出プッシャ6のタイミングを示し、夫々右上がりの線の時に折り込み動作を行っている。
更に、(8)乃至(13)はクランプ手段Dにおける5分割されたクランプ板19が下側の弾性ベルト18’から離反してフィルム挟持を解放するタイミングを示し、前後に配置された第2の左右クランプ板19c,19c’は夫々(8),(9)で示すように同じタイミングでON(ON時、挟持を解放)され、次に前記した第2の左右クランプ板のONするタイミングよりも遅いか又は少なくとも同時に、前後に配置された第1の左右クランプ板19b,19b’は夫々(10),(11)で示すように同じタイミングでON(ON時、挟持を解放)される。そして、前後の第2の左右クランプ板と第1の左右クランプ板は前記した左右折り込み板4,4’の動作中にONされ、第2の左右クランプ板19c,19c’と第1の左右クランプ板19b,19b’がONするタイミングが遅いほど包装時のフィルムの張りは強くなる。
又、(12)は前側の中央クランプ板19aがONされるタイミングを示し、(13)は後側の中央クランプ板19aがONされるタイミングを示し、後側の中央クランプ板19aは後折り込み板5の動作中にONされる。
尚、5分割されたクランプ板の解放タイミングは、フィルム特性で収縮率が高い又は密着率が弱いフィルムを使用する場合は、点線のように遅らせることでフィルム収縮の開始を遅らせ、又、フィルム挟持中の折り込み板の進行によりフィルムを引き伸ばすことによりフィルムの折り代を十分に確保して確実に包装できる。
【0025】
図9は表示部34のタッチパネルの表示を示し、メニューから「フィルム種類の指定」を選択した場合の画面例で、フィルム名を表示している部分をタッチするとそのフィルムが指定されたことになり、その部分を枠で囲む表示になる。指定されたフィルムの表示は図示の形態に限らず、タッチして指定された部分を白黒反転表示してもよい。
【0026】
図10はROM31に記憶されているフィルム種類毎の包装制御データテーブルで、メーカー側で予め各種フィルムに合わせた制御データを記憶させおく。
その制御データは、フィルムの種類毎に、且つ、被包装物(商品)の「奥行き寸法+高さ寸法」を大きさの順に区分した区分毎に記憶してある。
その制御データとしては、「クランプ解放タイミング」,「プリストレッチ量」,「カット方式」の他に、フィルムカット長さ,左右折り込み板及び後折り込み板の始動タイミングなどが挙げられる。以下、図示した「クランプ解放タイミング」,「プリストレッチ量」,「カット方式」について簡単に説明する。
「クランプTM」はクランプ解放タイミングのことで、被包装物(商品)の「奥行+高さ」寸法が大きい程、早い解放にし、又、フィルム特性で収縮率が高い、密着性が低い、或いは伸び率が高い場合は遅い解放とする。
「プリストレッチ量」は、被包装物(商品)の「奥行+高さ」寸法が大きい程、その量を大きくする。又、フィルム特性で収縮率が高い、密着性が低い、或いは伸び率が低い場合は、プリストレッチ量を大きくする。
「カット方式」は、フィルム引き出し中にカットする方式か、フィルム引き出し後にフィルムを停止させてカットする方式かを選択するデータで、裂けやすいフィルム特性の場合は、停止させてカットする方式が標準のフィルムに比べて前記被包装物(商品)の「奥行+高さ」寸法の小さい方に増える。(被包装物(商品)の「奥行+高さ」寸法が小さければプリストレッチ量が少なくて済み、フィルムの裂けがないので引き出し中にカットする方式となり、被包装物(商品)の「奥行+高さ」寸法が大きければプリストレッチ量が多くなりフィルムが裂けてしまうので停止してカットする方式となるため、裂けやすいフィルムは比較的小さい被包装物でも停止させてカットし、カット縁の荒れをなくして、フィルム裂けを防止する。)
尚、図示のデータは、張り強さ,被包装物の幅寸法等の他の条件は標準とした場合のデータであって、他の条件によりこれらのデータは加算、減算されて最終的な制御データとなる。
【0027】
上記した実施の形態では包装制御データテーブルをROMに記憶させたが、ROMだけに記憶させることに限定されず、バッテリバックアップしてデータの長期保存可能なRAMに記憶させてもよい。
この場合は、データを追加することで新規なフィルムにも対応可能となり、データの調整も容易となる。
又、包装制御データテーブルの包装制御データとして、折り込み時にクランプ手段同士を接近させる開始タイミングデータを加えるとよい。例えば、伸び率が小さいフィルムでは早めに接近させることで張力の過度の増大を防止して被包装物の潰れを防止できる。
更に、フィルム種類の指定はオペレータが操作することに限定されず、フィルム種類を自動的に識別して指定してもよい。例えば、フィルムのロール芯に識別マークを付けておき、そのロールがセットされている間に装置がマークを読み込むことで可能である。
また、商品の横幅に関しては包装制御データテーブルからは除いて説明したが、商品の横幅寸法に応じてフィルムカット長さは変える必要があり、伸び率が低いフィルムの場合はその分カット長さを長くするようにするとよい。
そして、商品の搬入方向とフィルム搬送方向とが本実施例のように直交するタイプでなく、周方向のタイプであっても容易に本発明を適用できる。
【0028】
【発明の効果】
本発明のストレッチフィルム包装機は請求項1に記載の構成により、フィルムの種類を指定することでそのフィルムに合ったプリストレッチ量でプリストレッチできるので、性質が異なったフィルムにも対応できる。
又、請求項2に記載の構成により、指定された種類のフィルムに合った量のプリストレッチを行うことができるので、幅狭なフィルムであっても確実に包装することができる。
更に、請求項3に記載の構成により、プリストレッチ時にカット縁から裂けやすいフィルムを使用する場合は、比較的少ないプリストレッチ量で包装する商品寸法でもフィルムを停止させてカットすることでカット縁の荒れを小さくして裂けを防止できる。また、裂けにくいフィルムを使用する場合には比較的大きいプリストレッチ量で包装する商品寸法でもフィルムを引き出し中にカットして包装速度をアップできることから、フィルムの特性に合わせた高い包装速度で包装することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るストレッチフィルム包装機の概略を示す縦断側面図である。
【図2】図1の縦断正面図である。
【図3】図2の(X)−(X)線に沿える拡大断面図である。
【図4】クランプ手段と左右折り込み板及び後折り込み板の配置関係を示す概略平面図である。
【図5】クランプ手段におけるクランプ板の構造を示す拡大断面図である。
【図6】クランプ手段における5分割のクランプ板の解放順序を示す説明図である。
【図7】包装機の制御手段の電気的構成を示す説明図である。
【図8】包装に関する各部の動作を示すタイムチャートである。
【図9】表示部(タッチパネル)に表示される「フィルム種類の指定」の画面例である。
【図10】フィルム種類毎の包装制御データテーブルの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
A…機枠 D…クランプ手段
E…カッタ G…包装機構制御部
b…包装部 1…エレベータ
3’…フィルム 19…クランプ板

Claims (3)

  1. 包装部に張架したフィルムに向けて被包装物を突き上げて該被包装物の表面をフィルムで覆い、そのフィルムの端部を被包装物の底面側に折り込んで包装するストレッチフィルム包装機において、
    包装部に搬送したフィルムをプリストレッチするプリストレッチ手段と、
    性質の異なるフィルムの種類毎に、被包装物の寸法に合わせてプリストレッチ量データを記憶する記憶手段と、
    フィルムの種類を指定する指定手段と、
    フィルムの種類が指定されると該当するプリストレッチ量データを読み出し、そのプリストレッチ量データに基づいてプリストレッチ手段を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とするストレッチフィルム包装機。
  2. 上記ストレッチフィルム包装機が、幅狭い1種類のフィルムを被包装物の寸法に合わせてその幅方向をプリストレッチすることを特徴とする請求項1記載のストレッチフィルム包装機。
  3. 上記ストレッチフィルム包装機が、鋸刃状のカッタにより、フィルム引き出し中にフィルムをカットする第1カット方式と、フィルム引き出し後にフィルムを停止させてカットする第2カット方式とを備え、且つ前記包装制御データとして前記第1カット方式と第2カット方式を選択する選択データを、被包装物の寸法を複数に区分した区分毎に記憶した、ことを特徴とする請求項2記載のストレッチフィルム包装機。
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