JP3385956B2 - ストレッチ包装機 - Google Patents
ストレッチ包装機Info
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Description
更に詳しくは被包装物のサイズ(奥行き寸法、高さ)に
応じてフィルムを幅方向にプリストレッチするストレッ
チ包装機に関する。
装機は、被包装物のサイズ(奥行き寸法、高さ)に応じ
てフィルムを幅方向に大幅にプリストレッチすること
で、幅狭い1種類のフィルムで小型の商品から大型の商
品まで包装できるように構成されている。(特開平9−
12004号)そのため、大型の商品(奥行き寸法が大
きい商品)の場合にはプリストレッチの量を大きくする
必要があるため、次のような問題が発生する。
レッチフィルムはフィルムロールから引き出され、先端
が鋸歯状をしたカッターでフィルムの搬送中に切断する
ため、その切断線は直線状でなくギザギザ状になってい
る。従って、大型の商品を包装するために大幅にプリス
トレッチをするとフィルムが裂ける虞れが有り、包装可
能な商品のサイズが制限される、即ちプリストレッチ量
が制限される。
を停止した状態で行うことにより、切断線におけるギザ
ギザの程度を少なくすることが出来るが、ストレッチフ
ィルムは鋸歯状のカッターでなければ切断できないの
で、切断線を完全に直線状とすることは出来ず、やはり
プリストレッチの量を大きくするとフィルムが裂ける虞
れがあると共に、一旦フィルムの搬送を停止した状態で
切断するため包装機の処理性能が低下するという問題点
を有する。
の搬送を開始する際、簡単な構成でフィルムの先端部
(フィルムの搬送方向前側)を自動的に折り返し、フィ
ルムがプリストレッチによって裂けないようにした発明
が提案されている。しかしこの方法は、フィルムが折り
返された先端側の裂けは防止できそれなりの効果が期待
できるものの、フィルムが折り返されない後端側の裂け
は防止することができないため、完全な解決策とは言え
ない。尚、フィルムの後端側を折り返すことは機構上困
難である。
点に鑑みてなされたもので、簡単な構成でフィルムの裂
けを効果的に防止することが出来るストレッチ包装機を
提供することを目的とする。
に本発明が講じた技術的手段は、フィルムロールから引
き出したフィルムを所定長さに切断し搬送して包装部に
張架し、その張架したフィルムに対し被包装物を突き上
げて被包装物の上面をフィルムで覆うと共に、被包装物
を突き上げる前に被包装物のサイズに応じてフィルムを
幅方向にプリストレッチし、且つフィルム端部を被包装
物の底面に折り込むストレッチ包装機において、フィル
ムの幅方向端部を挟持してフィルムのフィードを行う一
対のフィルムフィード手段と、前記一対のフィルムフィ
ード手段の間隔を被包装物のサイズに応じた量拡張する
プリストレッチ手段と、前記一対のフィルムフィード手
段に夫々設けられた、搬送方向に沿って複数に分割され
たフィルムクランプ手段と、を備え、少なくとも前記プ
リストレッチの量が所定以上の場合には、プリストレッ
チの途中或いはプリストレッチの終了後に前記複数個に
分割されたフィルムクランプ手段のうち搬送方向に沿っ
た先端側、後端側のフィルムクランプ手段を瞬間的(フ
ィルムがクランプから抜け出さない程度短期間)に解放
しフィルムの長手方向端部に裂けを生じる張力を減少さ
せることを特徴とする。本発明のストレッチ包装機にお
けるフィルムクランプ手段をフィルムの幅方向に拡張す
るプリストレッチ手段は、片側のフィルムクランプ手段
のみを移動させる形態でも、或いは両側のフィルムクラ
ンプ手段を移動させて行う形態の何れでもよい。
ムの搬送方向に沿った先端側、後端側の両方を行うのが
効果的であるが、フィルムの先端側を折り返しによって
補強した場合は、フィルムの後端側のみ開放してもよ
い。又、フィルムの先端部を折り返し2重にするフィル
ム先端部折り返し機構を備え、フィルムクランプ手段の
解放を後端側のみ行うようにした包装機にあっては、フ
ィルムクランプ手段の解放によりフィルムが長手方向に
縮む分、予めフィルム長さを増加させておき、フィルム
クランプ手段を解放してフィルムが縮んだ状態の時にフ
ィルムの中心が包装部の中心と合致するよう、フィルム
を包装部へ搬送し張架する時のフイルム中心を包装部の
中心より上流側に位置するようセンタリングする。
トレッチの途中或いはプリストレッチの終了後に、複数
個に分割されたフィルムクランプ手段の外側に位置する
フィルムクランプ手段を瞬間的に解放することでフィル
ムの長手方向の端部に裂けを生じる張力を減少させるこ
とが出来る。また、請求項2の手段によれば、フィルム
先端部折り返し機構では防止できなかったフィルムの後
端部の裂けを、上記の作用によって防止することが出来
る。更に、請求項3の手段によれば、フィルムクランプ
手段の解放によってフィルムの後端側が縮むが、その縮
む量に相当する長さは予め見込んで切断し、且つそのフ
ィルムのセンタリングも包装部の中心より上流側にずら
して行われるため、プリストレッチ終了後のフィルム中
心は包装部の中心と合致し、包装部の中心から前後方向
に延びるフィルムの長さは同じとなり、フィルムに裂け
を生じること無く奇麗な包装が可能となる。
に基づいて説明する。図1及び図2はストレッチ包装機
の全体図を示し、機枠Aの前方に被包装物aを載置する
商品載置部1を設け、該商品載置部1に載せた被包装物
aをプッシャコンベア2により機枠A内部に設けたエレ
ベータ3まで搬送する。上記エレベータ3の上方には包
装部bが設けられ、その包装部bの側方(上流側)にフ
ィルムロール配置部4とその配置部4にセットされたフ
ィルムロール5から繰り出されるフィルム5’の先端部
を保持するフィルム保持手段6が設けられ、そのフィル
ム保持手段6で保持されているフィルムを挟持して引き
出し、包装部bまで搬送するフィルムフィード手段7が
前記フィルム保持手段6の先端に接近させて配置され、
且つフィルム保持手段6とフィルムフィード手段7との
間にはフィルムフィード手段7で挟持され引き出された
フィルムを所定長さに切断するフィルム切断機構8が配
置されている。又、フィルムフィード手段7の上方には
左右折り込み板9,9’と後折り込み板10、及び後折り
込み板10の上方に位置して排出プッシャ11が配設されて
いる。
物aは、エレベータ3の上昇により上記包装部bに展張
されたフィルム5’に対して突き上げられ、引き伸ばさ
れた状態のフィルムの端部を、左右折り込み板9,9’
と後折り込み板10とにより被包装物aの底面に折り込ん
だ後、排出プッシャ11により被包装物aを機枠A前側の
ヒートシール部へ向けて水平に押動させながら、上記フ
ィルム5’の前側端部を折り込んでフィルムの折り込み
を行う。そして、ヒートシール部12で被包装物aの底面
に折り込まれたフィルムの端部をヒートシールして包装
を完成する。
フィルムロール配置部4にセットされるフィルムロール
5の最大幅以上の間隔をおいて平行に配置した無端ベル
ト601に係着部602を介して係着した下保持板603と、そ
の下保持板603の表面に支持されるフィルム5aを該下保
持板603とによって若干の隙間をあけて保持する上保持
板604と、前記下保持板603に取り付けた保持ローラ605
とで構成されており、前記フィルムロール5のフィルム
先端は該フィルムロール配置部4の上方に配置した繰り
出しローラ13を介してフィルム保持手段6に供給される
(図2、図3参照)。このフィルム保持手段6は、後述
する移動手段14によって、フィルムフィード手段7にお
けるフィルム5a の搬送面線上(動線)で繰り出しロー
ラ13とフィルムフィード手段7との間を、所定距離あて
水平往復動するように設置されている。上記フイルム保
持手段6と移動手段14とによりフイルム引き渡し手段B
を構成するものである。
で、繰り出しローラ13寄りの幅方向両側に係着部 602を
有し、その係着部 602よりフィルムフィード手段7寄り
の裏側には、両端部に設けた軸受 606によって保持ロー
ラ 605が回転自在に支持されている。また、下保持板 6
03のフィルーフィード手段7寄り先端部には、フィルム
ロール5の基準側(図3の二点鎖線で示すフィルムロー
ル幅の下側)に対応する位置と、ロール幅の異なる数種
類(図面は3種類)のフィルムロール5の反対側に対応
する位置にそれぞれ切り欠き 607と 607’が切欠形成さ
れ、保持されるフィルムの幅方向の両側部が露出するよ
うになっている。
き 607と、反対側の切り欠き 607’に対応する範囲の直
径が太く、その他の部分の直径が細くなった所謂段付き
ローラで、該ローラの内部には一方向クラッチが内蔵さ
れてフィルム引き出し方向にのみ回転できるように構成
される。また、直径の太い部分の表面、即ちフィルムと
接触する面は鏡面仕上げが施されてフィルムとの密着性
が高められている。
若干の間隙をおいて支持され、該下保持板 603とほぼ同
一形状の平板で、フィルムフィード手段7と対向する先
端側には下保持板 603に形成した切り欠き 607,607’と
同一線上に位置して切り欠き607,607’が切欠形成され
ている。また上保持板 604には、下保持板 603の係着部
602と係合する係着部(図示省略)が形成されて下保持
板 603と一緒に上保持板 604が移動するように構成され
ている。また、上保持板 604は、フィルム保持手段6の
上方を覆う開閉可能な保護カバー 609の内側に架設した
ガイド軸 610に取付片 611を介して一体的に支持され、
保護カバー 609を閉じた状態では下保持板 603と上保持
板 604とが一体となってガイド軸 610に沿って水平移動
される。
したスプロケット14bと、繰り出しローラ13の軸13’に
固着したスプロケット14cと、フィルムフィード手段7
側に配置したアイドルスプロケット14d及びテンション
スプロケット14eとに亘って下保持板 603の係着部 602
を連結した無端ベルト 601を巻回して構成され、モータ
14aの駆動により、上下両保持板 604, 603及び保持ロ
ーラ 605がスプロケット14cとアイドルスプロケット14
dとの間を水平往復移動される。
603及び上保持板 604の切り欠き 607の線上に配置した
前側フィード手段7A と、切り欠き 607’の線上に配置
した後側フィード手段7B の二組からなり、包装部bを
挟んで平行に配置されると共に、後側フィード手段7B
はフィルムの幅方向に移動可能に支持されている。そし
て、前側フィード手段7A ,後側フィード手段7B はフ
ィルム5’の幅方向の側端部を挟持する上下一対の無端
状の弾性ベルト 701, 702と、下側の弾性ベルト 702の
往路側を上側の弾性ベルト 701の往路側へ圧接するクラ
ンプ板 703と、上側の弾性ベルト 701の往路側と復路側
の間に挿入配置した受け板 704とで構成され、これら構
成部材は取り付け枠15,15’に支持されると共に、その
取り付け枠15,15’は該取り付け枠15,15’の下側に直
角に交差して配置された2本の案内杆16,16’に連結部
材17,17’を介して支持されており、前側フィード手段
7A を取り付けた取り付け枠15は固定され、後側フィー
ド手段7B を取り付けた取り付け枠15’は案内杆16,1
6’に沿って移動自在に構成され、その可動する後側フ
ィード手段7B にはプリストレッチ手段18が連結されて
固定側の前側フィード手段7A との間隔を広狭調節し得
るように構成されている。そして、後側フィード手段7
B を幅方向外側に向けて移動させる量は、被包装物aの
サイズ(奥行き寸法、高さ)に応じて決定され、フィル
ム5’の横幅を被包装物aの大きさに応じてプリストレ
ッチし得るようになっている。
に向けて移動させるプリストレッチ手段18は、該フィー
ド手段7B の移動ストロークに相当する間隔をおいて配
置した駆動プーリ18bと従動プーリ18cとに亘って無端ベ
ルト18a を巻回し、その無端ベルト18a に連結部材17’
を連結固定し、駆動プーリをモータ18dによって正逆方
向に回転することで無端ベルト18a が回転して後側フィ
ード手段7B はフィルムの幅方向に向けて平行移動し、
被包装物aの大きさに応じた量だけフィルム5’の横幅
をプリストレッチし得るようになっている。
対の弾性ベルト 701, 702は、図示しない駆動機構によ
って、フィルム5’の幅方向の側端部を挟持して搬送で
きるように駆動回転される。
ド手段7A ,後側フィード手段7Bの始端側には、前記
フィルム保持手段6で保持されたフィルム5a の先端
を、該フィルム保持手段6の移動によって受取りフィル
ムフィード手段7側に引き込む受け部Cが連接形成され
ている。その受け部Cは、前記した上下各一対の弾性ベ
ルト 701, 702が巻回された始端側のローラ 111, 112
の軸心に開閉ローラ 128を取り付けた上側枠 129と、開
閉ローラ 130を取り付けた下側枠 131を上下方向に起伏
回動可能に取り付け、その開閉ローラ 128,130に亘り
前記弾性ベルト 701,702を延長して巻回されている。
下方向に開閉する開閉機構は、前記取り付け枠15,15’
に取り付けた電磁ソレノイド 132,132’のON/OFFの切
り換えにより出没動する芯杆の直線運動をリンク機構 1
33によって上側枠 129と下側枠 131に回転運動として伝
達する。それにより上側枠 129はローラ 111の軸心を中
心として、下側枠 131はローラ 112の軸心を中心として
それぞれ上下方向に開閉するように構成されている(図
4参照)。そして、上記受け部Cは上側枠 129と下側枠
131が閉じた場合、両者のベルトで形成されるフィルム
の搬送面は該受け部Cに連続するフィルムフィード手段
7の搬送面(動線)とほぼ一直線となるように構成さ
れ、それによりフィルム保持手段6より受け取ったフィ
ルムにストレスをかけずに搬送することができるように
なっている。
には図2に示すようにフィルムフィード手段7の駆動で
引き出されたフィルム5a を所定長さで切断するフィル
ム切断機構8が配置されている。そのフィルム切断機構
8は、フィルム保持手段6から受け部Cに渡されるフィ
ルム5a を挟んで下側に配置したカッター 801と、フィ
ルム5a の上側に配置したカッター受け 802とで構成さ
れ、カッター 801とカッター受け 802はそれぞれ電磁ソ
レノイド19,20で上下作動するように構成されている。
ィード手段7A ,7B における上側の弾性ベルト 701に
対して下側の弾性ベルト 702を圧接するクランプ板 703
は図5に示すように5個に分割され、その5個のクラン
プ板は中央クランプ板 703a、中央クランプ板 703a の
左右に配置された第1の左右クランプ板 703b , 703
b’、および前記第1の左右クランプ板 703b ,703b’
の外側に配置された第2の左右クランプ板 703c ,703
c’の如く中央クランプ板 703a に対して左右対称位置
に配置されている。そして、上記5個のクランプ板は外
側に配置される第2の左右クランプ板 703c , 703c ’
の長さよりその内側に配置される第1の左右クランプ板
703b ,703b’及び中央クランプ板 703a の長さが短く
形成されている。
その中央クランプ板 703a を略包装位置の中央(センタ
リング完了後のフィルムの中心位置)に配置し、他は前
記中央のクランプ板 703a に対し左右対称位置に配置さ
れている。又、上記5分割されたクランプ板 703を下側
の弾性ベルト 702に押し付け、離反させる機構は、図6
に示すように電磁ソレノイド21のプランジャ21’の先端
を固定部材(図示省略)に対し回動自在に軸支した揺動
板22の一方端に連結し、その揺動板22の他方端はクラン
プ板 703の長さ方向の略中央に連結すると共に、前記プ
ランジャ21’にはスプリング23を張設して該プランジャ
を常時引き出す方向に付勢している。それによって電磁
ソレノイド21が OFFの時はスプリング23の作用でクラン
プ板703は下側の弾性ベルト 702を上側の弾性ベルト 70
1側に押し付け(図6の実線の状態)、電磁ソレノイド2
1に通電されてONするとプランジャ21’は引き込まれ、
それにより揺動板22が半時計回り方向に回動されてクラ
ンプ板 703は下側の弾性ベルト 702より離反し(図6の
仮想線の状態)、フィルムの挟持が解放される。そし
て、上記した5分割されたクランプ板 703の包装時にお
ける解放のタイミングは図7に示すようにフィルムの折
り込みの順番に従って解放し、一般的にはフィルムの幅
方向前後に配置された第2の左右クランプ板 703c ,70
3c’→前後の第1の左右クランプ板 703b ,703b’→後
側の中央クランプ板 703a →前側の中央クランプ板 703
a の順に解放される。
はフィルムの先端部を折り返すフィルム先端部折り返し
手段24が設けられている。そのフィルム先端部折り返し
機構24は、フイルム密着部材25とフイルム押圧部材26と
により構成される。そのフイルム密着部材25は、前記フ
イルムの移送面より下方にずれた位置であって、前記フ
イルム保持手段6の下保持板 603の前方下部に配置さ
れ、両側端を機枠Aに固着し下保持板 603の全幅にわた
って横架されている。このフィルム密着部材25は、フイ
ルムを密着支持できる材料で形成され、例えば金属帯板
の表面に鏡面状のプラスチック板を接着させた構造であ
る。フイルム押圧部材26は、前記密着部材25の上面に上
方から接離動作するよう長尺部材で構成され、実施例に
おいては、前記切断機構8のカッター受け 802の後脚 8
02’底面にスポンジ材を貼着した構造を示す。
述したフイルム引き渡し手段Bとの共働動作によって切
断残り側のフイルム5a の端部折り返し作業をする。以
下に、図8〜図12によりフイルム4aの端部折り返し作
業を説明する。
ド手段7の受け部Cとによるフイルム5a の引き渡し動
作が完了して、フイルム保持手段6が初期位置(後端位
置)へ復帰し、フイルム5a がフィルムフィード手段7
により引き出し搬送されている状態である。このフィル
ムフィード手段7によるフイルム引き出し中に、被包装
物aの大きさ(幅寸法)に合った長さのフィルムを引き
出すタイミングで、フィルム切断機構8のカッター 801
とカッター受け 802が前記電磁ソレノイド19,20により
作動し、フイルムの切断動作をする(図9)。
手段7のフィード手段7A ,7B は搬送動作を続行し、
所定長さに切断されたフィルム5’を、そのフィルム
5’の中央を包装部bの中央と一致させるセンタリング
動作をして搬送を停止し、フィード手段7B が幅方向外
側に平行移動する前述のプリストレッチ動作をし、その
後にエレベータ3、左右折込み板9,9’及び後折込み
板10による被包装物aの包装動作をする。
イルムの切断と同時に前記押圧部材26がフイルム5a 上
より密着部材25上面をに接触押圧し、フイルム5a は、
その先端部(折り返し分)を残した状態で密着部材25上
に保持される。上記密着手段25の押圧部材26による押圧
は、そのフイルム5a の密着保持を確実にするために、
前記包装動作がほぼ終了するまで持続させることが望ま
しく、それによって、フイルム切断時の反動によりフイ
ルム5a 先端部が密着部材25から離反しフイルムロール
5側へ戻ることを回避できる。
クルのためにフィルムフィード手段7がその受け部Cの
弾性ベルト 701,702 を開いた状態へ復帰するが、その
途中でフィルム切断機構8のカッター受け 802を上動復
帰させるとともに引き渡し手段Bを作動させる。それに
より引き渡し手段Bは、繰り出しローラ13の駆動に同調
しながらフイルム保持手段6が初期位置から前進を開始
する。このフイルム保持手段6の前進に伴い、下保持板
603の先端がフイルム5a に衝合しそのまま前進してフ
イルム5a の端部を前記密着部材25から剥がすので、フ
イルム5a の先端部は下保持板 603の底面に折り返され
る。
て、上下両保持板 604,603 が前進し、フイルム5a は
先端部を折り返された状態のままで前記受け部Cの開い
た弾性ベルト 701,702 間に挿入される(図11)。次い
で上下両保持板 604,603 が閉動することによって、フ
イルム4a は端部が折り返され2枚合わせの状態でフィ
ルムフィード手段7の受け部Cに引き渡され、弾性ベル
ト 701,702 の駆動によりフイルム5a の引き出しが開
始され(図12)、その後に引き渡し手段Bの復帰により
図8の状態に至る。なお、フイルム5a の引き出し移動
中において、フイルム5a はその両側部をフィード手段
7A ,7B に挟持されているので、折り返し部の中央部
分も風圧により2枚合わせ状になる。そして一旦フイル
ムが2枚合わせ状になると、フイルム同士の自己密着性
によりその状態が維持され、従来に比べて2倍を超える
強度となる。
構成図で、包装機における各種動作の制御はマイコン制
御によって行われる。図中、27はマイクロコンピュータ
で構成されるCPU(中央処理装置)で、そのCPU27
にはバス28を介してROM29、RAM30、表示部31、操
作部32、及びI/Oポート33が接続されている。上記の
ROM29にはCPU27が実行する制御プログラムが格納
されており、RAM30には予め物品毎にプリセットされ
た各種データが記憶されると共に、CPU27がROM29
のプログラムを実行する際にデータが一時的に記憶され
る。操作部32は各種指令及びデータの入力を行うもので
あり、表示部31は操作部32で入力した指令やデータ、又
はRAM30に記憶されているデータ又は包装機の動作状
況の表示の他、各種操作、エラーメッセージが文字及び
図形で表示されるようになっている。I/Oポート33は
CPU27によって制御される包装機構部全体を概念的に
示したもので、本発明に直接関係する部分を挙げると、
エレベータ3を駆動するエレベータモータ3A の駆動回
路34、フィルムフィードモータの駆動回路35、フィルム
を幅方向にプリストレッチするフィード手段7B をフィ
ルムの幅方向に移動させるフィルムフィードモータの駆
動回路36、引き出されたフィルムを所定の長さで切断す
るカッター 801を駆動させる電磁ソレノイド19の駆動回
路37、フィルムフィード手段7の前側フィード手段7A
に装備された5分割のクランプ板(FC1〜FC5 )及び後
側フィード手段7B に装備された5分割のクランプ板
(RC1 〜RC5 )を夫々開閉作動させる電磁ソレノイド21
の駆動回路38〜42,43〜47、被包装物aのサイズ(奥行
き寸法L,高さH,横幅W)を検出する夫々のセンサー
S1〜S3 の駆動回路48等を備えている。そして、包装
機全体の制御はエレベータモータの回転に同期してロー
タリーエンコーダ49によって発生されるタイミングパル
スのカウント値に基づいて行われる。
図18のフローチャートを用いて説明する。 (ステップ1)…被包装物aをエレベータヘッド上へ搬
入する。 (ステップ2)…被包装物aをエレベータヘッド上へ搬
入する途中で該被包装物aのサイズ(奥行き寸法L,高
さH,横幅W)をセンサーS1,S2 ,S3 で検出す
る。尚、このサイズの検出は、奥行き寸法Lと、高さH
は被包装物aをエレベータ3まで搬送するプッシャコン
ベア2の搬送路の側近に配置したセンサーS1 ,S2で
検出され、横幅Wは商品載置部1の手前に配置したセン
サーS3 で検出される。 (ステップ3)…検出したサイズにより被包装物aの包
装条件(包装制御データ)を決定する。その包装条件と
しては、例えばフィルムカット長さ、プリストレッチの
量、各クランプ板の解放タイミング、左右折り込み板及
び後折り込み板の作動および停止のタイミング等が挙げ
られる。尚、この決定はROM29(或いはRAM30)に
記憶されているテーブルを用いて行われる。 (ステップ4)…ステップ3で決定された包装条件(包
装制御データ)に基づいて包装する。
18中のステップ4における処理の一部、即ち本発明に係
るフィルムのプリストレッチ時のフィルムの裂けを防止
するための処理の概要を示すフローチャートである。 (ステップ11)…前記ステップ3の処理で決定されたプ
リストレッチの量ΔWがPより大きいか否か判断する。
但し、「P」は予め記憶されている定数、つまりΔWが
Pより大きい場合、本発明の処理を実行し、ΔWがPよ
り小さい場合は従来の処理(ステップ17)を実行する。 (ステップ12)…被包装物aの奥行き寸法「L」に基づ
いて決定されたフィルムカット長さを+α(例えば、5
cm)とする。尚、+αはプリストレッチ量ΔWの量に応
じて変えることも可能である。 (ステップ13)…切断されたフィルムの中心(O−O
線)を包装部の中心(O’−O’線)より上流側に位置
させてセンタリングする。即ち、包装部の中心より上流
側の後端部側が+αとなるようにセンタリングする(図
13参照)。 (ステップ14)…前記ステップ3で決定されたプリスト
レッチ量ΔWだけプリストレッチする。このフィルムの
プリストレッチはフィルムフィード手段7における後側
フィード手段7B をフィルムの幅方向外側に向けて移動
させて行う(図14参照)。 (ステップ15)…フィルムを幅方向にΔWだけプリスト
レッチ完了後、前側フィード手段7A と後側フィード手
段7B におけるフィルムの後端側に位置する外側のクラ
ンプ板FC5 ,RC5 を瞬間的(例えば50msec 程度)に
解放する(図15参照)。クランプ板FC5 ,RC5 の瞬間的
な解放によりフィルムの後端側は予め長くした+α分が
収縮して包装部の中心とフィルムの中心とが合致するよ
うになる(図16参照)。 (ステップ16)…前記ステップ3で決定された包装制御
データ(プリストレッチの戻し量、各クランプ板の解放
タイミング、左右折り込み板及び後折り込み板の作動お
よび停止のタイミング等)に基づいて包装する。 (ステップ17)…被包装物aの奥行き寸法Lに基づいて
決定されたフィルム長さ(通常、即ち+αの無い長さ)
をフィルム長さとする。 (ステップ18)…通常のセンタリングを行う(包装部の
中心にフィルムの中心を合わせる)。 (ステップ19)…前記ステップ3で決定されたプリスト
レッチ量ΔWだけプリストレッチする。このフィルムの
プリストレッチはフィルムフィード手段7における後側
フィード手段7B をフィルムの幅方向外側に向けて移動
させて行う(図14参照)。 上記ステップを示す図13乃至図16におけるフィルム5’
の前端部は前記したフィルム先端部折り返し機構24によ
って折り返され2重になっている。
折り返しにより2重としフィルムの裂けを防止していた
のでフィルムの後端側に位置するクランプ板のみ解放し
ているがこれに限定されるものではない。フィルムの先
端部も同様の方法で裂けを防止するようにしてもよい。
その場合にはフィルムの前後端部でフィルムが縮むの
で、フィルムの中心は包装部の中心に合わせてセンタリ
ングする必要がある(但し、フィルム長さは長くする必
要がある)。
合に動作モードを標準から低速に切り替え、低速モード
においてはフィルムを搬送中ではなく一旦搬送を停止し
た状態で切断することにより、切断線におけるギザギザ
の程度を少なくすることが出来る。切断線におけるギザ
ギザの程度が少なくなれば、その分フィルムの裂けが発
生する虞れが少なくなるので、この場合には、本提案の
内容を標準の動作モード、即ちフィルムを搬送中に切断
する場合のみに実施することや、或いは低速モードの場
合においても、プリストレッチの量が予め設定した量以
上の場合にのみ本提案の内容を実施することも考えられ
る。本提案の内容を実施するとクランプを短期間解放し
た際、フィルムの長さが短くなるため、予めフィルムの
長さをこの縮む分を加味して設定する必要がある。この
ためフィルムの使用量が増加するが、上記の如く構成す
ることでフィルムの使用量を節約することが出来る。
構成するクランプ板が5分割の場合であったが、3分割
以上であれば4分割、6分割などでも可能である。更
に、実施の形態におけるフィルムのプリストレッチはフ
ィルムの幅方向の両側縁部を挟持する前・後のフィード
手段の片側のみを移動させてプリストレッチしている
が、この形態に限定されるものではなく、両方のフィー
ド手段をフィルムの幅方向に移動させてプリストレッチ
してもよい。また、実施の形態は被包装物のサイズをセ
ンサーで検出しているが、これに限定されない。例え
ば、商品番号毎に予め商品のサイズ或いは使用するトレ
イのサイズを記憶しておき、商品番号を入力することで
呼び出すようにしてもよい。上記した実施の形態はプリ
ストレッチ完了後、後端側のクランプ板を瞬間的に解放
しているが、このクランプ板の解放をプリストレッチの
完了直前に行うようにしてもよい。
記載の構成により、プリストレッチによってフィルムの
長手方向端部に裂けを生じる張力を減少させることが出
来る。従って、従来に比べてプリストレッチの量を大き
くしてもフィルムに裂けが生じることがなくなり、それ
により、より大型の商品を包装することが可能になる。
又、請求項2に記載の構成によりフィルム先端部折り返
し機構では防止することが出来なかったフィルムの後端
部の裂けを防止できるので、フィルムの裂け防止の効果
をより確実なものとすることが出来る。そして、上記効
果を奏する包装機の構造は、機構的には従来装置の構成
をそのまま利用できるので、制御プログラムの変更のみ
で実施することが出来る。従って、従来の包装機でもP
−ROMの交換で実施することが出来るというメリット
を有する。
断側面図である。
フィルム切断機構部分を示す拡大図である。
段を示す概略図である。
図である。
て、フィルム搬送動作中でありの折り返し機構の動作前
を示す正面図である。
構の動作中を示す正面図である。
端部が折り返される状態の正面図である。
ム先端部が折り返されたまま受け部へ引き渡しされる状
態の正面図である。
状態の正面図である。
グした状態を示す説明図である。
ストレッチした状態を示す説明図である。
ンプ板を瞬間的に解放した状態を示す説明図である。
架状態を示す平面図である。
る。
である。
段 8…フィルム切断機構 24…フィルム先端部折り
返し機構
Claims (3)
- 【請求項1】 フィルムロールから引き出したフィルム
を所定長さに切断し搬送して包装部に張架し、その張架
したフィルムに対し被包装物を突き上げて被包装物の上
面をフィルムで覆うと共に、被包装物を突き上げる前に
被包装物のサイズに応じてフィルムを幅方向にプリスト
レッチし、且つフィルム端部を被包装物の底面に折り込
むストレッチ包装機において、 フィルムの幅方向端部を挟持してフィルムのフィードを
行う一対のフィルムフィード手段と、 前記一対のフィルムフィード手段の間隔を被包装物のサ
イズに応じた量拡張するプリストレッチ手段と、 前記一対のフィルムフィード手段に夫々設けられた、搬
送方向に沿って複数に分割されたフィルムクランプ手段
と、を備え、 少なくとも前記プリストレッチの量が所定以上の場合に
は、プリストレッチの途中或いはプリストレッチの終了
後に前記複数個に分割されたフィルムクランプ手段のう
ち搬送方向に沿った先端側、後端側のフィルムクランプ
手段をフィルムがクランプから抜け出さない程度短期間
そのクランプを解放しフィルムの長手方向端部に裂けを
生じる張力を減少させることを特徴とするストレッチ包
装機。 - 【請求項2】 フィルムロールから引き出したフィルム
を所定長さに切断し搬送して包装部に張架し、その張架
したフィルムに対し被包装物を突き上げて被包装物の上
面をフィルムで覆うと共に、被包装物を突き上げる前に
被包装物のサイズに応じてフィルムを幅方向にプリスト
レッチし、且つフィルム端部を被包装物の底面に折り込
むストレッチ包装機において、 フィルムの幅方向端部を挟持してフィルムのフィードを
行う一対のフィルムフィード手段と、 前記一対のフィルムフィード手段の間隔を被包装物のサ
イズに応じた量拡張するプリストレッチ手段と、 前記一対のフィルムフィード手段に夫々設けられた、搬
送方向に沿って複数に分割されたフィルムクランプ手段
と、 フィルムの搬送を開始する際、フィルムの先端部を自動
的に折り返すフィルム先端部折り返し機構を備え、少なくとも前記プリストレッチの量が所定以上の場合に
は、プリストレッチの途中或いはプリストレッチの終了
後に前記複数個に分割されたフィルムクランプ手段のう
ち、フィルムの搬送方向に沿った後端側のフィルムクラ
ンプ手段のみをフィルムがクランプから抜け出さない程
度短期間そのクランプを解放しフィルムの長手方向端部
に裂けを生じる張力を減少させることを特徴とする スト
レッチ包装機。 - 【請求項3】 上記フィルムクランプの解放によりフィ
ルムが長手方向に縮む分、予め切断するフィルム長さを
増加させておき、フィルムが縮んだ状態の時にフィルム
の中心が包装部の中心となるように、フィルムの包装部
へのフィードはフィルムの中心を包装部の中心より上流
側に位置させることを特徴とする請求項2記載のストレ
ッチ包装機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04778798A JP3385956B2 (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | ストレッチ包装機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04778798A JP3385956B2 (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | ストレッチ包装機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11240510A JPH11240510A (ja) | 1999-09-07 |
JP3385956B2 true JP3385956B2 (ja) | 2003-03-10 |
Family
ID=12785095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04778798A Expired - Lifetime JP3385956B2 (ja) | 1998-02-27 | 1998-02-27 | ストレッチ包装機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3385956B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109132065A (zh) * | 2018-09-21 | 2019-01-04 | 深圳市纳瑞科技有限公司 | 一种模组全自动撕膜卡合机 |
-
1998
- 1998-02-27 JP JP04778798A patent/JP3385956B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11240510A (ja) | 1999-09-07 |
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