JP3147066B2 - ストレッチ包装機 - Google Patents

ストレッチ包装機

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JP3147066B2
JP3147066B2 JP35790897A JP35790897A JP3147066B2 JP 3147066 B2 JP3147066 B2 JP 3147066B2 JP 35790897 A JP35790897 A JP 35790897A JP 35790897 A JP35790897 A JP 35790897A JP 3147066 B2 JP3147066 B2 JP 3147066B2
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cut
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folding
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洋一 三瀬
智 池谷
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Teraoka Seiko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品加工センター
等で生鮮食品などをストレッチフイルムで包装するスト
レッチ包装機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の包装機は、フィルムロール
からフイルムを被包装物が包装できる所定長さに引き出
し、カッターで切断し、搬送して包装部に張架し、その
張架したフィルムに対し被包装物を突き上げて被包装物
の上面をフィルムで覆い、かつフィルム端部を被包装物
の底面に折り込む動作をしている。上記フイルムを切断
する動作は一般に鋸刃状のカッターを用いてフイルムを
切断するため、フイルムの切断縁が一直線状ではなく鋸
刃跡の残る荒れた切り口になり、その後に搬送手段を用
いてフイルムを包装部へ搬送する途中、あるいは包装部
でフイルムに被包装物を突き上げ包被する際に、荒れた
切り口からフイルムが裂けてしまい包装作業を中断しな
ければならない不具合がみられた。特に、フイルムを包
装前にプリストレッチする包装機においては、その傾向
が顕著であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来不
具合を解消すべく、切断工程において荒れた切り口とな
ったフイルム切断縁を、切断後に折り返し2枚合わせ状
にして補強することにより、フイルム搬送工程又は包装
工程時におけるフイルム裂断を防止し、包装機の作業性
を向上させることにある。また本発明は、フイルム折り
返し手段の構成を簡素化するとともに、折り返し動作の
確実性を確保するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決せんとす
る本発明は、フィルムロールから引き出したフィルムを
所定長さに切断し搬送して包装部に張架し、その張架し
たフィルムに対し被包装物を突き上げて被包装物の上面
をフィルムで覆い、かつフィルム端部を被包装物の底面
に折り込むストレッチ包装機において、切断された前記
フイルムの端縁部を折り返しさせる端部折り返し手段を
設けたことを特徴とする(請求項1)。斯かる本発明に
よれば、端部折り返し手段によって、切断されたフイル
ムの切離側の後端部及び/又はフイルムロール側(切断
残り側)フイルムの先端部が折り返され2枚合わせ状に
なる。
【0005】また本発明は、上記請求項1において、切
断されたフイルムロール側のフイルムの端縁部が、折り
返し分を残して保持されるようにし、該フイルムがフイ
ルムロールから引き出され前進する際にフイルム端縁部
が折り返しされるものである(請求項2)。斯かる本発
明によれば、切断残り側フイルムの先端部がフイルム引
き渡し動作をする工程で、風圧により又は機械的手段に
よって折り返され2枚合わせ状になる。
【0006】また本発明は上記請求項2において、フイ
ルムロールから繰り出されたフイルムの両側部をそれぞ
れ挟持して包装部へ搬送し張架するフイルム搬送手段
と、切断されたフイルムロール側のフイルム先端近傍を
保持し、かつ所定距離を移動して前記搬送手段へフイル
ムを渡すフイルム引き渡し手段と、密着部材及び押圧部
材からなるフイルム密着手段とを備え、前記密着部材は
フイルムを切断するカッターと前記引き渡し手段との間
でフイルム移送面から上方又は下方にずれた位置でフイ
ルム先端を支持し、前記押圧部材はフイルム切断から前
記引き渡し手段が前進するまでの間にフイルム先端を密
着部材に押圧して密着保持させ、前記引き渡し手段の前
進時にフイルム端縁部が折り返しされるものである(請
求項3)。斯かる本発明によれば、フイルム密着手段と
フイルム引き渡し手段との共働動作によって、切断残り
側フイルムの先端部が機械的に折り返され2枚合わせ状
になる。
【0007】さらに本発明によれば、上記請求項1にお
いて、切断されたフイルムの端縁部が、折り返し分を残
して保持されるようにし、該フイルム端縁部を折り返す
とともに折り返し部を圧着するものである(請求項
4)。斯かる本発明によれば、切離側の後端部(請求項
5)及び/又は切断残り側のフイルムの先端部が折り返
され、かつ圧着されて2枚合わせ状になる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2はストレッチフィル
ム包装機の全体図を示し、機枠Aは、側方に搬送コンベ
ア1が、内部にエレベータ2が配置されて、搬送コンベ
ア1により被包装物aをエレベータ2まで搬送するよう
にし、エレベータ2の上方には包装部bが設けられ、さ
らに、その包装部bの側方にはフィルムロール配置部3
及び該配置部3にセットされたフィルムロール4から繰
り出されるフィルム4a の先端を保持するフィルム保持
部5が所定距離あて移動可能に配置されている。また、
上記フイルム保持部5から前記包装部b上を通過する経
路には搬送手段Bが配置されており、その搬送手段にB
により、フィルム保持部5で保持されたフィルム4a の
先端を挟んで所定長さ引き出し切断すると共に、切断さ
れたフイルム4’を包装部bに張架し、かつ被包装物の
奥行寸法に応じて延伸包装できるようにフィルム4’を
プリストレッチするようにしている。さらに、搬送手段
Bの上方には、左右折込み板6,6’及び後折込み板7
を配置して、被包装物aの上面を覆うフィルム4’の端
部を商品の底面側に折り込むようにし、後折込み板の上
方には、排出プッシャー10を配置して包装済みの被包装
物を排出するようにしている。
【0009】搬送コンベア1は、複数本の帯状ベルトを
所定間隔をおいて平行に並べた第1コンベア 101と第2
コンベア 102を、一部をオーバーラップさせて構成さ
れ、被包装物aが供給載置される第1コンベア 101の搬
送速度は第2コンベアの搬送速度より速くし、かつエレ
ベータ2上へ被包装物aを搬送する第2コンベア 102の
ベルト面上には前記第1コンベア 101で搬入される被包
装物aの前端部を受け止めるストッパー 103が固着され
ている。これにより、被包装物aの搬送はストッパー 1
03に被包装物aの前端部が突き当てられた前端基準で行
われる。そして、被包装物aをエレベータ2上へ搬送す
る第2コンベア 102の搬送方向終端側は該エレベータ2
を構成する複数本のエレベータヘッド 201間に挿入配置
すると共に、第2コンベア 102の搬送面はエレベータヘ
ッド 201表面より上方に位置させてある。
【0010】フィルム保持部5は、フィルムロール4の
最大幅以上の間隔をおいて平行に配置した無端ベルト 5
01に係着部 502を介して係着した下保持板 503と、その
下保持板 503の表面に支持されるフィルム4a を該下保
持板 503とによって若干の隙間をあけて保持する上保持
板 504と、前記下保持板 503に取り付けた保持ローラ50
5とで構成されており、前記フィルムロール4のフィル
ム先端は該フィルムロール配置部3の上方に配置した繰
り出しローラ9を介してフィルム保持部5に供給される
(図2〜図4参照)。このフィルム保持部5は、後述す
る移動手段8によって、搬送手段Bにおけるフィルム4
a の搬送面線上(動線)で繰り出しローラ9と搬送手段
Bとの間を、所定距離あて水平往復動するように設置さ
れている。上記フイルム保持部5と移送手段8とにより
フイルム引き渡し手段Cを構成するものである。
【0011】下保持板 503は、平面形状が矩形状の平板
で、繰り出しローラ9寄りの幅方向両側に係着部 502を
有し、その係着部 502より搬送手段B寄りの裏側には、
両端部に設けた軸受 506によって保持ローラ 505が回転
自在に支持されている。また、下保持板 503の搬送手段
B寄り先端部には、フィルムロール4の基準側(図3の
二点鎖線で示すフィルムロール幅の下側)に対応する位
置と、ロール幅の異なる数種類(図面は3種類)のフィ
ルムロール4の反対側に対応する位置にそれぞれ切り欠
き 507と 507’が切欠形成され、保持されるフィルムの
幅方向の両側部が露出するようになっている。
【0012】保持ローラ 505は、前述の基準側の切り欠
き 507と、反対側の切り欠き 507’に対応する範囲の直
径が太く、その他の部分の直径が細くなった所謂段付き
ローラで、該ローラの内部には一方向クラッチが内蔵さ
れてフィルム引き出し方向にのみ回転できるように構成
される。また、直径の太い部分の表面、即ちフィルムと
接触する面は鏡面仕上げが施されてフィルムとの密着性
が高められている。
【0013】上保持板 504は、上記した下保持板 503と
若干の間隙をおいて支持され、該下保持板 503とほぼ同
一形状の平板で、搬送手段Bと対向する先端側には下保
持板503に形成した切り欠き 507,507’と同一線上に位
置して切り欠き 507,507’が切欠形成されている。また
上保持板 504には、下保持板 503の係着部 502と係合す
る係着部 502’が形成されて下保持板 503と一緒に上保
持板 504が移動するように構成されている(図6参
照)。また、上保持板 504は、フィルム保持部5の上方
を覆う開閉可能な保護カバー509の内側に架設したガイ
ド軸 510に取付片 511を介して一体的に支持され、保護
カバー 509を閉じた状態では下保持板 503と上保持板 5
04とが一体となってガイド軸 510に沿って水平移動され
る。
【0014】移動手段8は、モータ 801の回転軸 801’
に固着したスプロケット 802と、繰り出しローラ9の軸
9’に固着したスプロケット 803と、搬送手段B側に配
置したアイドルスプロケット 804及びテンションスプロ
ケット 805とに亘って下保持板 503の係着部 502を連結
した無端ベルト 501を巻回して構成され、モータ 801の
駆動により、上下両保持板 504,503及び保持ローラ 505
がスプロケット 803とスプロケット 804との間を水平往
復移動される。
【0015】搬送手段Bは、前記下保持板 503及び上保
持板 504の切り欠き 507の線上に配置した搬送ベルトB
1 と切り欠き 507’の線上に配置した搬送ベルトB2 の
二組からなり、包装部bを挟んで平行に配置されると共
に、夫々フィルムの幅方向に移動可能に支持されてい
る。そして、両搬送ベルトB1 ,B2 はフィルム4’の
幅方向の側端部を挟持する上下一対の無端状の弾性ベル
ト11,12と、下側の弾性ベルト12の往路側を上側の弾性
ベルト11の往路側へ圧接するクランプ板13と、上側の弾
性ベルト11の往路側と復路側の間に挿入配置した受け板
14とで構成され、これら構成部材はフィルムの幅方向に
移動可能な取り付け枠15,15’に支持されている。
【0016】取り付け枠15,15’は、該取り付け枠の下
側に直角に交差して配置された2本の案内杆16,16’に
連結部材17,17’を介して支持される。この取り付け枠
15,15’は、連結部材17,17’に2台の無端ベルト18,
18’を連結固定し、該無端ベルト18,18’が互いに逆方
向に回転することで搬送ベルトB1 と搬送ベルトB2 が
それぞれ幅方向外側に向けて平行移動し、被包装物aの
大きさ(奥行寸法)に応じてフィルム4’の横幅をプリ
ストレッチし得るようになっている。(図1 ,12 参
照)
【0017】上記の搬送ベルトB1 ,B2 の上下各一対
の弾性ベルト11,12は、図示しない駆動機構によって、
フィルム4’の幅方向の側端部を挟持して搬送できるよ
うに駆動回転される。
【0018】上記搬送ベルトB1 ,B2 の始端側には、
前記フィルム保持部5で保持されたフィルム4a の先端
を、該フィルム保持部5の移動によって受取り搬送手段
B側に引き込む受け部Dが連接形成されている。その受
け部Dは、前記した上下各一対の弾性ベルト11,12が巻
回された始端側のローラ 111, 112の軸心に開閉ローラ
128を取り付けた上側枠 129と、開閉ローラ 130を取り
付けた下側枠 131を上下方向に起伏回動可能に取り付
け、その開閉ローラ 128, 130に亘り前記弾性ベルト1
1,12を延長して巻回されている。
【0019】受け部Dの上側枠 129及び下側枠 131を上
下方向に開閉する開閉機構は、前記取り付け枠15,15’
に取り付けた電磁ソレノイド 132, 132’のON/ OFFの
切り換えにより出没動する芯杆の直線運動をリンク機構
133によって上側枠 129と下側枠 131に回転運動として
伝達する。それにより上側枠 129はローラ 111の軸心を
中心として、下側枠 131はローラ 112の軸心を中心とし
てそれぞれ上下方向に開閉するように構成されている
(図4参照)。そして、上記受け部Dは上側枠 129と下
側枠 131が閉じた場合、両者のベルトで形成されるフィ
ルムの搬送面は該受け部Dに連続する搬送手段Bの搬送
面(動線)とほぼ一直線となるように構成され、それに
よりフィルム保持部5より受け取ったフィルムにストレ
スをかけずに搬送することができるようになっている。
【0020】上記受け部Dとフィルム保持部5との間に
は図2に示すように搬送手段Bの駆動で引き出されたフ
ィルム4a を所定長さで切断するフィルム切断機構Eが
配置されている。そのフィルム切断機構Eは、フィルム
保持部5から受け部Dに渡されるフィルム4a を挟んで
下側に配置したカッター34と、フィルム4a の上側に配
置したカッター受け35とで構成され、カッター34とカッ
ター受け35はそれぞれ電磁ソレノイド36,37で上下作動
するように構成されている。
【0021】次に本発明のフイルムの端部折り返し手段
について説明するに、図1〜図11は第1実施例を示し、
その詳細を図3〜図11により説明する。図3〜図5、特
に図4に示すように、フイルム密着手段20は、フイルム
密着部材21とフイルム押圧部材22とにより構成される。
そのフイルム密着部材21は、前記フイルムの移送面より
下方にずれた位置であって、前記フイルム保持部の下保
持板 503の前方下部に配置され、両側端を機枠Aに固着
し下保持板 503の全幅にわたって横架されている。この
密着部材21は、フイルムを密着支持できる材料で形成さ
れ、例えば金属帯板の表面に鏡面状のプラスチック板を
接着させた構造である。フイルム押圧部材22は、前記密
着部材21の上面に上方から接離動作するよう長尺部材で
構成され、実施例においては、前記切断機構Eのカッタ
ー受け35の後脚35’底面にスポンジ材を貼着した構造を
示す。
【0022】上記密着手段20は、前述したフイルム引き
渡し手段Cとの共働動作によって切断残り側のフイルム
4a の端部折り返し作業をする。以下に、図7〜図11に
よりフイルム4aの端部折り返し作業を説明する。
【0023】図7は、引き渡し手段Cと搬送手段Bの受
け部Dとによるフイルム4a の引き渡し動作が完了し
て、フイルム保持部5が初期位置(後端位置)へ復帰
し、フイルム4a が搬送手段Bにより引き出し搬送され
ている状態である。この搬送手段Bによるフイルム引き
出し中に、被包装物aの大きさ(幅寸法)に合った長さ
のフィルムを引き出すタイミングで、フィルム切断機構
のカッター34とカッター受け35が前記電磁ソレノイド3
6,37により作動し、フイルムの切断動作をする(図
8)。
【0024】上記フイルム切断後も、搬送手段Bの搬送
ベルトB1 ,B2 は搬送動作を続行し、所定長さに切断
されたフィルム4’を、そのフィルム4’の中央を包装
部bの中央と一致させるセンタリング動作をして搬送を
停止し、の搬送ベルトB1 ,B2 がそれぞれ幅方向外側
に平行移動する前述のプリストレッチ動作(図12) を
し、その後にエレベータ2、左右折込み板6,6’及び
後折込み板7による被包装物aの包装動作をする。
【0025】一方、上記切断工程(図8)において、フ
イルムの切断と同時に前記押圧部材22がフイルム4a 上
より密着部材21上面をに接触押圧し、フイルム4a は、
その先端部(折り返し分)を残した状態で密着部材21上
に保持される。上記密着手段20の押圧部材22による押圧
は、 そのフイルム4a の密着保持を確実にするために、
前記包装動作がほぼ終了するまで持続させることが望ま
しく、それによって、フイルム切断時の反動によりフイ
ルム4a 先端部が密着部材21から離反しフイルムロール
9側へ戻ることを回避できる。
【0026】次に、図9に示すように、次回の包装サイ
クルのために搬送手段Bがその受け部Dの弾性ベルト1
1,12を開いた状態へ復帰するが、その途中で切断機構
Eのカッター受け35を上動復帰させるとともに引き渡し
手段Cを作動させる。それにより引き渡し手段Cは、繰
り出しローラ9の駆動に同調しながらフイルム保持部5
が初期位置から前進を開始する。このフイルム保持部5
の前進に伴い、下保持板 503の先端がフイルム4a に衝
合しそのまま前進してフイルム4a の端部を前記密着部
材21から剥がすので、フイルム4a の端部は下保持板 5
03の底面に折り返される。
【0027】さらにフイルム保持板5の進行に伴って、
上下両保持板 504, 503が前進し、フイルム4a は先端
部を折り返された状態のままで前記受け部Dの開いた弾
性ベルト11,12間に挿入される(図10)。次いで上下両
保持板 504, 503が閉動することによって、フイルム4
a は端部が折り返され2枚合わせの状態で搬送手段の受
け部Dに引き渡され、弾性ベルト11,12の駆動によりフ
イルム4a の引き出しが開始され(図11)、その後に引
き渡し手段Cの復帰により図7の状態に至る。なお、フ
イルム4a の引き出し移動中において、フイルム4a は
その両側部を搬送ベルトB1,B2に挟持されているの
で、折り返し部の中央部分も風圧により2枚合わせ状に
なる。そして一旦フイルムが2枚合わせ状になると、フ
イルム同士の自己密着性によりその状態が維持され、従
来に比べて2倍を超える強度となる。
【0028】従って上記第1実施例によれば、フイルム
切断後のフイルム4a は、フイルムロール4から引き出
され前進する際にその端縁部が折り返されることにな
り、また上記の通りフイルム密着手段20とフイルム引き
渡し手段Cとの共働動作によって、端縁部が折り返され
た状態で受け部Dへ引き渡され包装に供される。なお上
記第1実施例においては、密着部材21をフイルム移送面
の下方に偏位させた場合を示したが、該密着部材をフイ
ルム移送面の上方に偏位させて配置し、押圧部材をカッ
ター34側に設けた配置とすることもよい。また、本発明
の請求項1又は2においては、上記フイルム密着手段20
を用いずに折り返し動作させることも可能である。すな
わち、フイルム切断位置と引き渡し手段Cとの間隔を大
きくすることによってフイルム折り返し量を比較的長く
設定し、フイルム切断時にフイルム先端が下保持板 503
の前で垂れ下がるようにすれば、密着手段20を用いるこ
となくフイルムの折り返しが可能である。
【0029】次にフイルムの端部折り返し手段につい
て、その第2実施例を図13〜図17により説明する。図13
に示すように第2実施例においては、フイルム切断機構
Eとフイルム受け部Dとの間に、第1実施例(図4)よ
りも大きなスペースを設け、その受け部D側の近傍に端
部折り返し手段30を配設してなる。折り返し手段30は、
フイルム移送面下に固定上に配置したフイルム支持部材
31と、 該支持部材の上方に間隔をおき平行に配置された
ガイド部材32と、 支持部材31の直後下位に配置された折
返し部材33とにより構成される。
【0030】上記各部材31,32,33は、それぞれフイル
ム幅に亘る帯板部材であり、かつフイルムと密着しない
ように、例えば粗面状に形成されている。また、ガイド
部材32及び折返し部材33は、図13において初期位置を示
すが、図示省略した駆動機構によって可動状に、すなわ
ちガイド部材32は前上方へ斜め移動し、折返し部材33は
上下昇降動及び前後動するように配置される。
【0031】而して、第2実施例におけるフイルム折り
返し作業を説明すれば、図13は搬送手段Bによるフイ
ルム引き出し中の状態を示し、所定長さのフイルムを引
き出すタイミングで搬送手段Bが第1実施例の場合と違
って停止する。この搬送手段Bの停止中に、図14に示す
ように、フイルム切断機構Eの作動によりフイルムの切
断がなされるとともに、前述した密着手段20の押圧部材
22が切断残り側のフイルム4a 端部をその折り返し分を
残した状態に密着部材21上に押圧する。その後に、折り
返し手段30が動作して切離側のフイルム4’の後端部の
折り返しがなされるが、先ず折返し部材33が上動してフ
イルム4’の後端部をガイド部材32に沿って折り上げ、
その途中からカッター受け35が折返し部材33の上動の支
障にならないように上動復帰する(図15参照) 。
【0032】なお、折返し部材33とカッター受け35が衝
合しない位置関係にある場合には、第1実施例と同様に
フイルム4’による包装サイクルが終了するまでカッタ
ー受け35の復帰を遅らせることも可能である。
【0033】次に、折返し部材33がガイド部材32上へ前
進してフイルム4’後端部を該ガイド部材32上へ折り返
しを開始し、、その動作に若干遅れてガイド部材32が斜
前方へ退避し(図16参照)、さらに折返し部材33が前進
してフイルム4’の後端部が折返される。次いで、折返
し部材33が下降してフイルム4’の折り返し部を支持部
材31上へ押圧し、折り返し部のフイルム同士を密着させ
る(図17参照)。
【0034】その後には、ガイド部材32及び折返し部材
33が初期位置(図13参照) へ復帰するとともに搬送手段
Bがフイルム4’の搬送動作を再開し、前述した通り包
装部bにおいてプリストレッチ及び包装作業が行われ
る。なお、搬送手段Bの再開初期には、フイルム受け部
Dの上下各一対の弾性ベルト11,12を若干開くことによ
って(図17参照)、折り返し部を円滑に受け部Dへ引き
入れることができ望ましい。また包装作業の終了後に、
引き渡し手段Cの前進により、フイルム4’がその端部
を折り返した状態で搬送手段Bの受け部Dへ引き渡しさ
れることは第1実施例と同様である(図9〜図11参
照)。
【0035】従って、上記第2実施例によれば、フイル
ム切断後の切離側フイルム4’の後端部を折り返し状に
して包装部bへ供給することができ、また第1実施例と
の組合わせによって、切断残り側フイルム4a 先端部
(フイルム4’の先端部でもある)も折り返し状にする
ことが可能となり、結局フイルム4’の両端切断縁を折
り返し補強することが可能となる。しかし本発明におい
ては、フイルム4’の両端切断縁を折り返すことまでは
必須ではない。なぜなら、フイルムの先端部を折り返し
補強するだけでフイルム裂けのトラブルをほぼ半分に減
少させることができ、またフイルム後端部の裂け防止と
して、フイルム後端側に余分にフイルム引き出しをし後
端側のみプリストレッチを少なくし、あるいはプリスト
レッチ後に少しストレッチ分を戻すことにより、プリス
トレッチ時のフイルム裂けをほぼ解消できるので、フイ
ルム後端部の折り返しを必要としない場合があるからで
ある。また、上記第2実施例発明(請求項4又は5)に
おいては、折り返し手段30はフイルム折り返し部分とな
る後端縁の両側部をそれぞれ掴んで反転させる機構を採
用するなど、例示の具体的構造に限定されるものではな
い。
【0036】なお、本発明の実施例に示した包装機の構
成、特にフイルム引き渡し手段C、フイルム搬送手段B
及び受け部Dによるフイルム中継ぎ機構については、本
発明の端部折り返し作用についての趣旨を逸脱しない限
り、実施例の具体的構造に限定されるものではない。
【0037】
【発明の効果】本発明(請求項1)によれば、端部折り
返し手段によりフイルム切断縁が折り返されると、フイ
ルム同士の自己密着性により折り返し状態が維持される
ので、該切断縁が2枚合わせ状になって補強され包装に
供される。従って、フイルム切断工程において荒れた切
り口の補強によって、搬送工程又は包装工程におけるフ
イルム裂断を防止し、トラブルによる中断のなく作業性
に優れた包装機を提供することができる。
【0038】また本発明(請求項2)によれば、フイル
ムがフイルムロールから引き出され前進する際に折り返
し動作をするので、切断されたフイルムの先端部が、前
記効果に加えて、特に折り返し動作のための時間を余分
に必要とすることなく、効率的な作業性の中で補強が可
能となる。さらに本発明(請求項3)によれば、密着手
段と引き渡し手段との共働により機械的に折り返し動作
がなされるので、該動作の確実性が確保できるとともに
フイルム折り返し量を余分に設定する必要がなくなる。
【0039】また本発明(請求項4)によれば、フイル
ムの折り返し部においてはフイルム同士が強制的に密着
されるので、前記効果に加えて、折り返し部の戻りを防
止し2枚合わせが確実に維持された状態で供給され、そ
の後の搬送・包装工程を円滑ならしめることができる。
特に、請求項5によれば、切断されたフイルムの後端部
が確実に2枚合わせ状に維持されるので、フイルム搬送
時に風圧による折り返し部分の戻りを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るストレッチ包装機の概略を示す縦
断側面図である。
【図2】図1の縦断正面図である。
【図3】フィルム保持部を示す拡大平面図である。
【図4】本発明の第1実施例の要部を示す拡大正面図で
ある。
【図5】フィルム保持部と搬送手段及び受け部との関係
を示す斜視図である。
【図6】フィルム保持部を構成する下保持板と上保持板
との係合を示す係着部の拡大断面図である。
【図7】図4に対応する部分図であって、フイルム搬送
動作中であり密着手段の動作前を示す正面図である。
【図8】同様に、フイルム切断工程であって密着手段が
動作中を示す正面図である。
【図9】同様に、引き渡し手段が前進しフイルム先端部
が折り返しされる状態の正面図である。
【図10】同様に、引き渡し手段が前進し終えフイルム先
端部が折り返されたまま受け部へ引き渡しされる状態の
正面図である。
【図11】同様に、フイルムが受け部へ引き渡し完了した
状態の正面図である。
【図12】搬送手段がフィルムをセンタリングした後プリ
ストレッチする状態を示す平面図である。
【図13】本発明の第2実施例の要部を示す拡大正面図で
ある。
【図14】図13に対応する部分図であって、切断工程であ
り折り返し手段の動作前を示す正面図である。
【図15】折り返し手段がフイルム後端部を折り上げる状
態の正面図である。
【図16】同様に、折り返し手段がフイルム後端部を前方
へ折り返す状態の正面図である。
【図17】同様に、折り返し手段がフイルムの折り返し部
を圧着する状態の正面図である。
【符号の説明】
A…機枠 B…搬送手段 B1 …搬送ベルト B2 …搬送ベルト C…フイルム引き渡し手段 D…受け部 E…フィルム切断機構 1…搬送コンベア 2…エレベータ 4…フィルムロール 4a ,4’…フイルム 5…フィルム保持部 9…繰り出しロー
ラ 20…フイルム密着手段 21…密着部材 22…押圧部材 30…折り返し手段 31…支持部材 32…ガイド部材 33…折返し部材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムロールから引き出したフィルム
    を所定長さに切断し搬送して包装部に張架し、その張架
    したフィルムに対し被包装物を突き上げて被包装物の上
    面をフィルムで覆い、かつフィルム端部を被包装物の底
    面に折り込むストレッチ包装機において、切断された前
    記フイルムの端縁部を折り返しさせる端部折り返し手段
    を設けたことを特徴とするストレッチ包装機。
  2. 【請求項2】 切断されたフイルムロール側のフイルム
    の端縁部が、折り返し分を残して保持されるようにし、
    該フイルムがフイルムロールから引き出され前進する際
    にフイルム端縁部が折り返しされることを特徴とする請
    求項1記載のストレッチ包装機。
  3. 【請求項3】 フイルムロールから繰り出されたフイル
    ムの両側部をそれぞれ挟持して包装部へ搬送し張架する
    フイルム搬送手段と、切断されたフイルムロール側のフ
    イルム先端近傍を保持し、かつ所定距離を移動して前記
    搬送手段へフイルムを渡すフイルム引き渡し手段と、密
    着部材及び押圧部材からなるフイルム密着手段とを備
    え、前記密着部材はフイルムを切断するカッターと前記
    引き渡し手段との間でフイルム移送面から上方又は下方
    にずれた位置でフイルム先端を支持し、前記押圧部材は
    フイルム切断から前記引き渡し手段が前進するまでの間
    にフイルム先端を密着部材に押圧して密着保持させ、前
    記引き渡し手段の前進時にフイルム端縁部が折り返しさ
    れることを特徴とする請求項2記載のストレッチ包装
    機。
  4. 【請求項4】 切断されたフイルムの端縁部が、折り返
    し分を残して保持されるようにし、該フイルム端縁部を
    折り返すとともに折り返し部を圧着することを特徴とす
    る請求項1記載のストレッチ包装機。
  5. 【請求項5】 フイルムの端縁部が、切断されたフイル
    ムの後端であることを特徴とする請求項4記載のストレ
    ッチ包装機。
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