JP3336937B2 - ストレッチフィルム包装機 - Google Patents

ストレッチフィルム包装機

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JP3336937B2
JP3336937B2 JP33877897A JP33877897A JP3336937B2 JP 3336937 B2 JP3336937 B2 JP 3336937B2 JP 33877897 A JP33877897 A JP 33877897A JP 33877897 A JP33877897 A JP 33877897A JP 3336937 B2 JP3336937 B2 JP 3336937B2
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和治 寺岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生鮮食品等の商品を
ストレッチフイルムで包装するストレッチフイルム包装
機に関し、詳しくは性質の異なる複数種類のフィルムを
使用することが出来るストレッチフィルム包装機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のストレッチフィルム包装機は、フ
ィルムロールからフィルムを引き出して所定長さに切断
すると共に、そのフィルムを水平に張架し、他方、被包
装物を前記フィルムに向けて突き上げて該被包装物の表
面をフィルムで覆い、且つそのフィルムの端部を被包装
物の底面側に折り込んで包装するものである。ところ
で、上記したストレッチフィルム包装機に使用するフイ
ルムは、メーカーの違い、或いは塩化ビニルフィルムと
ポリエチレンフィルムとの基本的な材質の違いによっ
て、フィルムの伸び率,収縮率,密着性,裂け易さ等の
フィルムの性質が様々である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】その為に、従来のスト
レッチフィルム包装機では特定のフィルムに合わせた制
御を行って包装するようにプログラムされており、ユー
ザーは特定のフィルムとほぼ同じ性質の限られた範囲の
フィルムを選択することしかできないという問題があっ
た。
【0004】本発明は上記した従来の技術が有する問題
点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
性質の異なるフィルムを使用して包装することが出来る
包装制御機構を備えたストレッチフィルム包装機を提供
することにある。
【0005】上記課題を解決するために本発明が講じた
技術的手段は、包装部に張架し、クランプ手段でクラン
プしたフィルムに向けて被包装物を突き上げて該被包装
物の表面をフィルムで覆い、そのフィルムの端部を被包
装物の底面側に折り込んで包装するストレッチフィルム
包装機において、性質の異なるフィルムの種類毎にクラ
ンプ解放タイミングデータを含む包装制御データを記憶
する記憶手段と、フィルムの種類を指定する指定手段
と、指定されたフィルムの種類に該当するクランプ解放
タイミングデータを読み出し、そのクランプ解放タイミ
ングデータに基づいてクランプ手段の解放動作を制御す
る制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】上記の包装制御データとしては、所定長さ
にカットしたフィルムの幅方向の両側縁をクランプす
クランプ手段のクランプ解放タイミングデータの他に、
幅狭1種類のフィルムを被包装物の寸法に合わせて前
記クランプ手段をフィルムの幅方向に移動させてプリス
トレッチするプリストレッチ手段を備えた包装機にあっ
てはクランプ手段の移動量、即ちプリストレッチ量デー
タが挙げられる。
【0007】更に、ストレッチフィルム包装機がフィル
ムロールから引き出したフィルムを鋸刃状のカッタによ
り所定長さにカットする方式として、フィルムを引き出
しながら所定長さにフィルムをカットする第1カット方
式と、フィルムを引き出した後にフィルムを停止させて
所定長さのフィルムをカットする第2カット方式とを備
えたものにあっては、前記包装制御データとして第1カ
ット方式と第2カット方式を選択する選択データを、被
包装物の寸法を複数に区分した区分毎に記憶させる。
【0008】上記した手段によれば、指定手段によって
フィルムを指定するとそのフィルムに応じたクランプ解
放タイミングデータが読み出され、そのクランプ解放タ
イミングデータに基づいてクランプ手段の解放動作が制
御され包装が行われる。従って、様々な種類のフィルム
に対応した包装が可能となる。そして、プリストレッチ
手段を備えた包装機にあっては、フィルムの種類に応じ
た量のプリストレッチを行うことが出来るので、性質の
異なる幅狭いフィルムで確実なプリストレッチを行うこ
とが出来る。
【0009】又、フィルムロールから引き出したフィル
ムのカット方法としてフィルムを引き出しながらカット
とする方法と、フィルムを引き出した後停止し、その停
止した状態でカットする方法の二方法が備えられ、フィ
ルムの種類に応じて前記カット方法を選択できる包装機
にあっては、プリストレッチ時にカット縁から裂けやす
いフィルムを使用する場合は、比較的少ないプリストレ
ッチ量で包装する寸法の被包装物でもフィルムを停止し
てカットすることでカット縁の荒れを小さくしてフィル
ムの裂けを防止できる。逆に裂けにくいフィルムを使用
する場合は比較的多いプリストレッチ量で包装する寸法
の被包装物でも、フィルムを引き出しながらカットして
包装速度をアップできることから、フィルムの特性に合
わせた高い包装速度で包装を行うことが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態をプリ
ストレッチ手段を備えたストレッチフィルム包装機につ
いて図面に基づき説明する。図1及び図2に示すストレ
ッチフィルム包装機は、機枠Aの前方に被包装物を載置
する商品載置部(計量部)aを設け、該商品載置部aに
載せた被包装物をプッシャコンベアBにより機枠A内部
に設けたエレベータ1まで搬送する。このプッシャコン
ベアBの側近に、被包装物の幅,奥行き,高さの各寸法
を測定するセンサが設けられている。上記エレベータ1
の上方には包装部bが設けられ、その包装部bの側方
(図2の右側)にフィルムロール配置部2とその配置部
2にセットされたフィルムロール3から繰り出されるフ
ィルム3’の先端部を保持するフィルム保持手段Cが設
けられ、そのフィルム保持手段Cで保持されているフィ
ルム先端を挟持して引き出し、包装部bまで移送するク
ランプ手段Dが前記フィルム保持手段Cの先端に接近さ
せて配置され、且つフィルム保持手段Cとクランプ手段
Dとの間には該クランプ手段Dで挟持され引き出された
フィルム3’を所定長さにカットするカッタEが配置さ
れている。又、クランプ手段Dの上方には左右折り込み
板4,4’と後折り込み板5、及び後折り込み板5の上
方に位置して排出プッシャ6が配設されている。
【0011】因って、エレベータ1上に載せられた被包
装物は、エレベータ1の上昇により上記包装部bに展張
されたフィルム3’に対して突き上げられ、引き伸ばさ
れた状態のフィルムの端部を、左右折り込み板4,4’
と後折り込み板5とにより被包装物の底面に折り込んだ
後、排出プッシャ6により被包装物を機枠A前側の排出
部(ヒートシール部)7へ向けて水平に押動させなが
ら、上記フィルム3’の前側端部を前折り込みローラ
7’で被包装物の底部に折り込んでフィルムの折り込み
が完了される。尚、ストレッチフィルム包装機が計量包
装値付機の場合には上記排出プッシャ6による移送中に
ラベルが貼付される。
【0012】フィルム保持手段Cは、フィルムロール配
置部2にセットされたフィルムロール3のフィルム3’
の先端部を保持するもので、図2及び図3に示すように
フィルムの下側に位置して前後方向に所定の間隔をおい
て平行に配置した無端ベルト8に亘って架設固定された
フィルム受け板8’と、そのフィルム受け板8’の表面
に支持されるフィルムを前記フィルム受け板8’とで挟
んで保持する同形状の保持板9と、前記フィルム受け板
8’に取り付けた保持ローラ10とで構成され、保持板
9は機枠Aに対して開閉回動自在とした保護カバー11
の内側に上下摺動自在に支持されると共に、無端ベルト
8に架設固定されているフィルム受け板8’と係着して
一緒に上下摺動し、フィルム受け板8’と保持板9とで
挟着保持するフィルム3’の先端をフィルム移送手段D
に受け渡し得るように構成されている。又、フィルム受
け板8’に取り付けられている保持ローラ10はその外
表面を鏡面状にし、且つ該受け板8’に開設した通孔1
2より保持板9に開設した通孔内に嵌入突出させて該フ
ィルム3’を保持ローラ10の周面に沿って蛇行させフ
ィルム保持を確実に行うと共に、該保持ローラ10はフ
ィルムの引き出し方向のみ回転自在に構成されている。
【0013】更に、前記した無端ベルト8はモータ13
の回転軸に固定したプーリと、繰出しローラ(フィルム
供給ローラ)14と同軸のプーリ15と、従動プーリ1
6とに亘って巻回されており、モータ13の駆動によっ
て無端ベルト8がフィルムの移動方向に沿って上下(正
逆回転)するように構成されている。又、上記したフィ
ルム保持手段Cにフィルムロール3のフィルムを引き出
し供給する繰出しローラ14の駆動は後述するクランプ
手段Dの駆動系にプーリを介して連結され、その中間の
伝達プーリ(図示せず)はブレーキ及びクラッチ付きの
ものが用いられて繰出しローラの駆動、停止が前記フィ
ルム保持手段Cとは別々に制御され、且つフィルムを切
断するカッタの作動と同時に停止できるよう制御されて
いる。更に又、フィルム保持手段Cを構成するフィルム
受け板8’と保持板9の上端部にはフィルム幅の異なる
フィルムロールに対応し得るように幅方向の一方端を基
準として反対側に複数の切り欠き17’が形成され、そ
の切り欠きにより後述するクランプ手段Dへのフィルム
の受け渡しが行われるように構成されている。
【0014】クランプ手段Dは、フィルムの幅方向の側
端部を挟持する上下一対の無端状の弾性ベルト18,1
8’と、下側の弾性ベルト18’を上側の弾性ベルト1
8側へ圧接するクランプ板19と、下側の弾性ベルト1
8’の始端側は前記したフィルム保持手段C側に向けて
下向きに傾斜させ、その下向きに傾斜した始端側の上面
に重ね合わせて配置すると共に、その先端側を開閉移動
自在とした押えベルト20とで構成され、それらが図3
に示すように包装部bを挟んで前後に、フィルムロール
3から引き出されたフィルム3’の側端部を挟持する位
置に配置されている。そして、その前後一対の構成部材
は取り付け枠21,21’に支持され、その取り付け枠
21,21’は該取り付け枠21,21’の下側に直角
に交差して配置された2本の案内杆22,22’に連結
部材23,23’を介して支持されており、一方のクラ
ンプ手段D1を取り付けた取り付け枠21は固定され、
他方のクランプ手段D2を取り付けた取り付け枠21’
は案内杆22,22’に沿って移動自在に構成され、そ
の可動側のクランプ手段D2にはプリストレッチ手段、
即ち間隔拡張手段が連結されて固定側のクランプ手段D
1との間隔を広狭調節し得るように構成されている。
【0015】上記のクランプ手段を構成する上下一対の
無端状の弾性ベルト18,18’はフィルムを挟持して
搬送し得るよう同方向に駆動回転され、その駆動方式は
減速機付モータ24で下側の弾性ベルト18’が巻回さ
れている駆動ローラ18’aを回転し、且つその駆動ロ
ーラの軸に固着したチェーンスプロケット(図示せず)
と上側の弾性ベルト18が巻回されている駆動ローラ1
8aの軸に固着したチェーンスプロケット(図示せず)
とに亘ってチェーンを巻回して動力伝達が行われ上側の
弾性ベルト18も回転するように構成されている。
【0016】又、上側の弾性ベルト18に対して下側の
弾性ベルト18’を圧接するクランプ板19は図4に示
すように5個に分割され、その5個のクランプ板は中央
クランプ板19a,中央クランプ板19aの左右に配置
された第1の左右クランプ板19b,19b’、及び前
記第1の左右クランプ板19b,19b’の外側に配置
された第2の左右クランプ板19c,19c’の如く中
央クランプ板19aに対して左右対称位置に配置されて
いる。そして、上記5個のクランプ板は外側に配置され
る第2の左右クランプ板19c,19c’の長さよりそ
の内側に配置される第1の左右クランプ板19b,19
b’及び中央クランプ板19aの長さが短く形成されて
いる。更に、上記のクランプ板19はその中央クランプ
板19aを略包装位置の中央(センタリング完了後のフ
ィルムの中心位置)に配置し、他は前記中央のクランプ
板19aに対し左右対称位置に配置されている。
【0017】上記5分割されたクランプ板19を下側の
弾性ベルト18’に押し付け、離反させる機構は、図5
に示すように電磁ソレノイド26のプランジャ26’の
先端を固定部材(図示省略)に対し回動自在に軸支した
揺動板27の一方端に連結し、その揺動板27の他方端
はクランプ板19の長さ方向の略中央に連結すると共
に、前記プランジャ26’にはスプリング28を張設し
て該プランジャを常時引き出す方向に付勢している。そ
れによって、電磁ソレノイド26がOFFの時はスプリ
ング28の作用でクランプ板19は下側の弾性ベルト1
8’を上側の弾性ベルト18側に押し付け(図5の実線
の状態)、電磁ソレノイド26に通電されてONすると
プランジャ26’は引き込まれ、それにより揺動板27
が反時計周り方向に回動されてクランプ板19は弾性ベ
ルト18’より離反し(図5の仮想線の状態)、フィル
ムの挟持が解放される。上記の5分割したクランプ板1
9の解放のタイミングはフィルムの折り込みの順番に従
って解放し、一般的にはフィルムの幅方向前後に配置さ
れた第2の左右クランプ板19c,19c’→前後の第
1の左右クランプ板19b,19b’→後側の中央クラ
ンプ板19a→前側の中央クランプ板19aの順に解放
される。(図6参照)
【0018】前記したクランプ手段Dと繰出しローラ14
との作動で引き出されたフィルムを所定長さにカットす
るカッタEは刃先が山形をした鋸刃状刃で構成すると共
に電磁ソレノイド25によって構成された制御手段により
フィルム3’に対してほぼ直角に出没するように構成さ
れ、電磁ソレノイド25への通電の制御によってフィルム
3’のカットが行われるように構成されている。そし
て、このカッタEによるフィルム3’のカット方式とし
ては、フィルム3’を引き出し中にカットする第1カッ
ト方式と、フィルム引き出し後にフィルムを停止させて
カットする第2カット方式の二方式が備えられており、
使用するフィルムの種類や被包装物の寸法(奥行き寸法
+高さ寸法)に応じたプリストレッチ量に応じて選択さ
れる選択データとして、被包装物の寸法を複数に区分し
た区分毎に記憶されている。
【0019】図7は上述した装置の電気的構成を示すも
ので、計量ラベルプリンタ制御部Fと、包装機構制御部
Gとを備え、計量ラベルプリンタ制御部Fは主として計
量ラベルプリンタ関係の制御を行うもので、本発明と直
接関係しないため図示及び説明を省略し、本発明と関係
する包装機構制御部Gについて説明する。包装機構制御
部Gは、主として包装機の機構部の制御を行うものでC
PU29によって制御される。
【0020】CPU29にはバス29aを介して交信用
インターフェース回路(INF)30,ROM31,R
AM32,操作部33,表示部34,及び機構駆動部3
5が接続されている。交信用インターフェース回路(I
NF)30は、計量ラベルプリンタ制御部Gと各種デー
タ、指令の交信を行うための回路である。ROM31
は、CPU29が実行するプログラム、包装制御データ
テーブルが記憶されている。その包装制御データテーブ
ルについては後で詳細に説明する。RAM32は、CP
U29がROM31の包装制御データテーブルを実行す
る場合に用いる各種レジスタ及びフラグのエリア等が記
憶されている。操作部33は、装置の起動、停止等のた
めの各種スイッチ及びデータの入力等を行うキーボード
からなる。表示部34は、タッチパネルで構成されてお
り、CPU30の指令に基づいて入力データの表示、プ
リセットデータの表示、各種メッセージの表示を行うも
ので、別名コンソール部とも呼ばれている。
【0021】機構駆動部35は、包装を実行する場合に
包装機の各機構部を駆動するための回路で、具体的には
エレベータ1を駆動するモータ36,被包装物を搬入す
るコンベアBの駆動モータ37,クランプ手段Dの駆動
モータ24,フィルムの左右端部を商品の底部に折り込
む左右折り込み板4,4’を作動させる駆動モータ3
8,フィルムの後端部を商品の底部に折り込む後折り込
み板5を作動させる駆動モータ39,排出プッシャ6を
作動させる駆動モータ40,エレベータ1を駆動するカ
ム41の回転角度を検出するロータリーエンコーダ4
2,フィルム3’をカットするカッタEを作動させる電
磁ソレノイド25,クランプ手段Dの複数個に分割され
たクランプ板19を上下動作させる電磁ソレノイド2
6,クランプ手段Dの可動側クランプ手段D2をフィル
ムの幅方向に移動させるプリストレッチモータ43等が
ある。尚、包装機の構成は先に簡単に説明したが本発明
と直接関係しない他のモータの制御の詳細については説
明を省略する。
【0022】次に包装に関する各部の動作を図8のタイ
ムチャートに基づいて説明する。尚、図中、実線は標準
的な特性をもったフィルムの場合を示す。包装機の各部
の制御はエレベータ1を駆動するカム41の回転角度に
基づいて行われ、そのカム41が1回転すると包装の1
サイクルが行われる。このカムの回転角度の検出は、カ
ム軸に取り付けられているロータリーエンコーダ42か
らの出力パルスをカウントし、カウント値で検出され
る。このカム41の1回転によりエレベータは(1)の
タイミングで上下する。即ち、1包装サイクルの後半で
エレベータが上下し、1包装サイクルの前半ではプッシ
ャコンベアBによる被包装物の搬入、クランプ手段Dに
よるフィルムの引き出し、センタリング、及びプリスト
レッチが行われる。
【0023】被包装物を搬入するプッシャコンベアBは
(2)のタイミングでON/OFFされ、クランプ手段
Dは(3)のタイミングでON/OFFする。クランプ
手段Dのフィルム搬送中にカッタEを動作してフィルム
をカットしているが、このカッタEについては省略して
ある。従って、クランプ手段Dが「ON」状態の間、フ
ィルムの引き出し及びカットしたフィルムのセンタリン
グを行っている。尚、フィルムのカット長さによってク
ランプ手段DがOFFされるタイミングは異なるが、図
示した場合はカット長さが長い場合で、カット長さが短
い場合は図示したタイミング以前にOFFされる。そし
て、上記したクランプ手段Dはその一方のクランプ手段
D2を他方のクランプ手段D1との間隔を拡張する方向
に大幅に移動させることでフィルムを幅方向に大幅にプ
リストレッチしている。そのプリストレッチのタイミン
グは(4)に示されている(右上がりの線の時にプリス
トレッチしている)。そのプリストレッチ量(クランプ
手段D2の移動量)は、被包装物の奥行き寸法に応じて
変わり、図示のものは最大寸法の場合を示している。そ
して、フィルム特性で収縮率が高い又は密着率が弱い場
合は、点線のようにプリストレッチ量を大きくする。こ
れにより、フィルムの折り込み代(フィルムの重なり合
う面積)の収縮による減少分又は密着力を補うことがで
きる。又、本実施例ではフィルムのプリストレッチはク
ランプ手段DがOFFした後行っており、プリストレッ
チは後折り込みの途中で緩められている。(間隔を狭く
する方向へ移動される)
【0024】又、(5)は左右折り込み板4,4’のタ
イミング、(6)は後折り込み板5のタイミング、
(7)は排出プッシャ6のタイミングを示し、夫々右上
がりの線の時に折り込み動作を行っている。更に、
(8)乃至(13)はクランプ手段Dにおける5分割さ
れたクランプ板19が下側の弾性ベルト18’から離反
してフィルム挟持を解放するタイミングを示し、前後に
配置された第2の左右クランプ板19c,19c’は夫
々(8),(9)で示すように同じタイミングでON
(ON時、挟持を解放)され、次に前記した第2の左右
クランプ板のONするタイミングよりも遅いか又は少な
くとも同時に、前後に配置された第1の左右クランプ板
19b,19b’は夫々(10),(11)で示すよう
に同じタイミングでON(ON時、挟持を解放)され
る。そして、前後の第2の左右クランプ板と第1の左右
クランプ板は前記した左右折り込み板4,4’の動作中
にONされ、第2の左右クランプ板19c,19c’と
第1の左右クランプ板19b,19b’がONするタイ
ミングが遅いほど包装時のフィルムの張りは強くなる。
又、(12)は前側の中央クランプ板19aがONされ
るタイミングを示し、(13)は後側の中央クランプ板
19aがONされるタイミングを示し、後側の中央クラ
ンプ板19aは後折り込み板5の動作中にONされる。
尚、5分割されたクランプ板の解放タイミングは、フィ
ルム特性で収縮率が高い又は密着率が弱いフィルムを使
用する場合は、点線のように遅らせることでフィルム収
縮の開始を遅らせ、又、フィルム挟持中の折り込み板の
進行によりフィルムを引き伸ばすことによりフィルムの
折り代を十分に確保して確実に包装できる。
【0025】図9は表示部34のタッチパネルの表示を
示し、メニューから「フィルム種類の指定」を選択した
場合の画面例で、フィルム名を表示している部分をタッ
チするとそのフィルムが指定されたことになり、その部
分を枠で囲む表示になる。指定されたフィルムの表示は
図示の形態に限らず、タッチして指定された部分を白黒
反転表示してもよい。
【0026】図10はROM31に記憶されているフィ
ルム種類毎の包装制御データテーブルで、メーカー側で
予め各種フィルムに合わせた制御データを記憶させお
く。その制御データは、フィルムの種類毎に、且つ、被
包装物(商品)の「奥行き寸法+高さ寸法」を大きさの
順に区分した区分毎に記憶してある。その制御データと
しては、「クランプ解放タイミング」,「プリストレッ
チ量」,「カット方式」の他に、フィルムカット長さ,
左右折り込み板及び後折り込み板の始動タイミングなど
が挙げられる。以下、図示した「クランプ解放タイミン
グ」,「プリストレッチ量」,「カット方式」について
簡単に説明する。「クランプTM」はクランプ解放タイ
ミングのことで、被包装物(商品)の「奥行+高さ」寸
法が大きい程、早い解放にし、又、フィルム特性で収縮
率が高い、密着性が低い、或いは伸び率が高い場合は遅
い解放とする。「プリストレッチ量」は、被包装物(商
品)の「奥行+高さ」寸法が大きい程、その量を大きく
する。又、フィルム特性で収縮率が高い、密着性が低
い、或いは伸び率が低い場合は、プリストレッチ量を大
きくする。「カット方式」は、フィルム引き出し中にカ
ットする方式か、フィルム引き出し後にフィルムを停止
させてカットする方式かを選択するデータで、裂けやす
いフィルム特性の場合は、停止させてカットする方式が
標準のフィルムに比べて前記被包装物(商品)の「奥行
+高さ」寸法の小さい方に増える。(被包装物(商品)
の「奥行+高さ」寸法が小さければプリストレッチ量が
少なくて済み、フィルムの裂けがないので引き出し中に
カットする方式となり、被包装物(商品)の「奥行+高
さ」寸法が大きければプリストレッチ量が多くなりフィ
ルムが裂けてしまうので停止してカットする方式となる
ため、裂けやすいフィルムは比較的小さい被包装物でも
停止させてカットし、カット縁の荒れをなくして、フィ
ルム裂けを防止する。) 尚、図示のデータは、張り強さ,被包装物の幅寸法等の
他の条件は標準とした場合のデータであって、他の条件
によりこれらのデータは加算、減算されて最終的な制御
データとなる。
【0027】上記した実施の形態では包装制御データテ
ーブルをROMに記憶させたが、ROMだけに記憶させ
ることに限定されず、バッテリバックアップしてデータ
の長期保存可能なRAMに記憶させてもよい。この場合
は、データを追加することで新規なフィルムにも対応可
能となり、データの調整も容易となる。又、包装制御デ
ータテーブルの包装制御データとして、折り込み時にク
ランプ手段同士を接近させる開始タイミングデータを加
えるとよい。例えば、伸び率が小さいフィルムでは早め
に接近させることで張力の過度の増大を防止して被包装
物の潰れを防止できる。更に、フィルム種類の指定はオ
ペレータが操作することに限定されず、フィルム種類を
自動的に識別して指定してもよい。例えば、フィルムの
ロール芯に識別マークを付けておき、そのロールがセッ
トされている間に装置がマークを読み込むことで可能で
ある。また、商品の横幅に関しては包装制御データテー
ブルからは除いて説明したが、商品の横幅寸法に応じて
フィルムカット長さは変える必要があり、伸び率が低い
フィルムの場合はその分カット長さを長くするようにす
るとよい。そして、商品の搬入方向とフィルム搬送方向
とが本実施例のように直交するタイプでなく、周方向の
タイプであっても容易に本発明を適用できる。
【0028】
【発明の効果】本発明のストレッチフィルム包装機は請
求項1に記載の構成により、フィルムの種類を指定する
ことでそのフィルムに合ったクランプ解放タイミングで
フィルムをクランプするクランプ手段を解放できるの
で、フィルムの伸び率等の性質の異なったフィルムにも
対応でき、確実に包装することができる。更に、請求項
に記載の構成により、指定された種類のフィルムに合
った量のプリストレッチを行うことができるので、幅狭
なフィルムであっても確実に包装することができる。
又、請求項に記載の構成により、プリストレッチ時に
カット縁から裂けやすいフィルムを使用する場合は、比
較的少ないプリストレッチ量で包装する商品寸法でもフ
ィルムを停止させてカットすることでカット縁の荒れを
小さくして裂けを防止できる。また、裂けにくいフィル
ムを使用する場合には比較的大きいプリストレッチ量で
包装する商品寸法でもフィルムを引き出し中にカットし
て包装速度をアップできることから、フィルムの特性に
合わせた高い包装速度で包装することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るストレッチフィルム包装機の概略
を示す縦断側面図である。
【図2】図1の縦断正面図である。
【図3】図2の(X)−(X)線に沿える拡大断面図で
ある。
【図4】クランプ手段と左右折り込み板及び後折り込み
板の配置関係を示す概略平面図である。
【図5】クランプ手段におけるクランプ板の構造を示す
拡大断面図である。
【図6】クランプ手段における5分割のクランプ板の解
放順序を示す説明図である。
【図7】包装機の制御手段の電気的構成を示す説明図で
ある。
【図8】包装に関する各部の動作を示すタイムチャート
である。
【図9】表示部(タッチパネル)に表示される「フィル
ム種類の指定」の画面例である。
【図10】フィルム種類毎の包装制御データテーブルの
一例を示す説明図である。
【符号の説明】
A…機枠 D…クランプ手段 E…カッタ G…包装機構制御部 b…包装部 1…エレベータ 3’…フィルム 19…クランプ板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−127213(JP,A) 特開 平8−169408(JP,A) 特開 平9−169307(JP,A) 特開 平9−12008(JP,A) 特開 平8−80920(JP,A) 特開 平8−217007(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 11/00 - 11/48 B65B 41/00 B65B 57/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装部に張架し、クランプ手段でクラン
    プしたフィルムに向けて被包装物を突き上げて該被包装
    物の表面をフィルムで覆い、そのフィルムの端部を被包
    装物の底面側に折り込んで包装するストレッチフィルム
    包装機において、 性質の異なるフィルムの種類毎にクランプ解放タイミン
    グデータを含む包装制御データを記憶する記憶手段と、 フィルムの種類を指定する指定手段と、 指定されたフィルムの種類に該当するクランプ解放タイ
    ミングデータを読み出し、そのクランプ解放タイミング
    データに基づいてクランプ手段の解放動作を制御する制
    御手段と、 を備えたことを特徴とするストレッチフィルム包装機。
  2. 【請求項2】 上記ストレッチフィルム包装機が幅狭い
    1種類のフィルムを被包装物の寸法に合わせてその幅方
    向をプリストレッチするプリストレッチ手段を備え、且
    つ前記包装制御データとしてプリストレッチ量データを
    含むことを特徴とする請求項1記載のストレッチフィル
    ム包装機。
  3. 【請求項3】 上記ストレッチフィルム包装機が鋸刃状
    のカッタにより、フィルムを引き出し中にフィルムをカ
    ットする第1カット方式と、フィルム引き出し後にフィ
    ルムを停止させてカットする第2カット方式とを備え、
    且つ前記包装制御データとして前記第1カット方式と第
    2カット方式を選択する選択データを、被包装物の寸法
    を複数に区分した区分毎に記憶した、ことを特徴とする
    請求項記載のストレッチフィルム包装機。
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