JP2524113Y2 - 包装機 - Google Patents

包装機

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JP2524113Y2
JP2524113Y2 JP208593U JP208593U JP2524113Y2 JP 2524113 Y2 JP2524113 Y2 JP 2524113Y2 JP 208593 U JP208593 U JP 208593U JP 208593 U JP208593 U JP 208593U JP 2524113 Y2 JP2524113 Y2 JP 2524113Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、包装機に係り、詳しく
は搬入部に載置された被包装物を受け取ると共に、該被
包装物をフィルムが引き出されている包装部の下まで搬
送した後、同被包装物を前記フィルムに向けて上昇突き
上げる動作をなす搬送台を具備し、この搬送台により上
昇突き上げられた被包装物の上面をフィルムで覆った
後、包装部に配設されている前後、左右の折込み板によ
りフィルムの四周縁を被包装物の底部側に折り込んで包
装を行なう包装機における前記搬送台の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】従来、この種の包装機に
おける搬送台は被包装物を載置せしめて受け取る上部面
(被包装物受け面)が平らに形成されているのが一般的
であるため、搬入部から受け取った被包装物をフィルム
が引き出されている包装部の下まで搬送し、そして該フ
ィルムに向けて上昇突き上げるその搬送中に規則正しく
整列された状態で搬入部から搬送台上に受け取られた被
包装物の整列状態が乱れてしまったり、最悪の場合は搬
送台上から転がり落ちてしまう不具合が生じ易かった。
従って、従来の包装機では搬入部から包装部までの搬送
速度を前記不具合が生じない様に遅く設定して、被包装
物の包装作業を行なわなければならず、作業能率が極め
て悪いものであった。特に転がり易い形状の例えばキュ
ウリやトマト等の球形な被包装物を収納容器(トレイ)
を使用しないで、即ちノートレイで包装する場合におい
ては前記問題が起り易いものである。
【0003】そこで、この様な問題を解消する対策(手
段)として、例えば図16に例示した様に搬送台C’の上
部面を中心部に向けて漸次傾斜させた凹型形状に形成
し、搬送中に被包装物1の整列状態が乱れたり、転がり
落ちない様にすることも考えられるが、単に被包装物が
転がりを防ぐ様に上部面を凹型形状に形成しただけで
は、折込み板15,20によりフィルム2の四周縁を被包装
物の底部側に折込みで包装する際に、複数個の被包装物
間に隙間や段差のない横一例に規則正しく整列させた状
態で包装することができなくなると言った他の問題が生
じてしまうものである。即ち、第16(ロ)に例示した様
に、包装部のフィルム2に向けて上昇突き上げられた被
包装物は搬送台の上部面形状に沿った状態で真中の被包
装物よりも左右の被包装物が一段高くなった不規則な状
態で包装されることになってしまうものである(図16
(ハ)参照)。
【0004】又、通常搬送台C’の上部面は、エレベー
タヘッドと呼ばれる複数の部材で構成し、各部材は折込
み板の侵入方向に関して傾倒する構造とすることで、
込み板による折込み動作がスムーズに行なえるようにな
っているが、前記の如く、上部面を凹型形状とすると、
エレベータヘッドが折込み板によって傾倒する際、エレ
ベータヘッドの端部が被包装物の底部を擦り被包装物に
キズが生じる。特にノートレイ包装の場合、被包装物で
ある商品にキズが生じると商品の価値が著しく低下して
しまう。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案はこの様な従来
事情に鑑みてなされたもので、被包装物を搬入部から包
装部の近くまで搬送する間においては被包装物の転がり
を防ぐことができ、そして被包装物の上面がフィルムで
覆われる時点では被包装物を横一列に規則正しく整列さ
せた状態に揃えることができ、且つ被包装物にキズが生
じることのない包装機の提供を目的とする。
【0006】
【課題を達成するための手段】上記目的を達成するため
に本考案が講じる技術的手段は、搬入部に載置された被
包装物を、該搬入部の下側からの上昇移動により受け取
ると共に水平方向への移動によりフィルムが引き出され
ている包装部の下まで搬送した後、上昇移動により同被
包装物の上面が前記フィルムで覆われる上昇域まで被包
装物をフィルムに向けて上昇突き上げる動作をなす搬送
台を具備する包装機であって、前記搬送台を、所定の間
隔をおいて一方向に並設させた被包装物を受け取る上部
面が略平坦な第1受け部と、この第1受け部間に上下動
自在に配設され被包装物を受け取る上部面が中央部に向
けて漸次傾斜させた凹型形状の第2受け部から構成し、
且つ前記被包装物を受け取る時及び水平方向への移動時
には前記第2受け部の上部面を前記第1受け部の上部面
より上方へ突出させておくと共に、少なくとも被包装物
のフィルムに向けての上昇突き上げ動作が終了した時点
では第2受け部を第1受け部の上部面より下方へ没入さ
せる様に構成したことを特徴とする。又、上記第2受け
部をバネ材で支えて、該第2受け部の第1受け部の上部
面より上方へ突出する上昇状態を保持する様に構成した
ことを特徴とする。
【0007】
【作 用】而して、上記した本考案の技術的手段によれ
ば、搬入部に載置された被包装物を該搬入部から受け取
り、該被包装物をフィルムが引き出されている包装部の
下まで搬送すると共に同被包装物の上面がフィルムで覆
われる上昇域まで搬送する際には被包装物を搬送台の上
方に突出する第2受け部の凹型形状の上部面で載置受け
止める。そして、被包装物のフィルムに向けての突き上
げ動作が終了した時点では第2受け部を第1受け部の上
部面より該第1受け部間内に没入せしめて第2受け部に
替わって被包装物を第1受け部の略平坦な上部面で載置
受け取らせる。それにより、被包装物は横一列に揃えら
れた規則正しい整列状態で包装される。
【0008】又、搬入部から被包装物を受け取る際の搬
送台の上昇移動と被包装物自体の重さとによる両者間の
反発作用は、第2受け部を支えるバネ材により緩衝され
る。即ち、被包装物を載置受け止める第2受け部は被包
装物の重量によってバネ材のバネ力に反して第1受け部
間に下降する(沈む)動きをなして、被包装物が第2受
け部により下から突き上げられる状態を和らげる。
【0009】
【実施例】本考案の実施の一例を図面に基づいて以下説
明すると、図1は本実施例の包装機の全体を示した側面
図で、この包装機は被包装物1(以下、商品と称す)を
載置する搬入部Aを装置機枠3の前面側に配設する一
方、商品1を包装するフィルム2が水平に引き出されて
伸張された状態で張架される包装部Bを装置機枠3の上
面に配設し、且つ前記搬入部Aから商品1を受け取ると
共に同商品1を包装部Bに搬送する搬送台Cを駆動機構
Dに支持させて装置機枠3内に水平方向並びに垂直方向
に移動自在に配備して、前記搬送台Cを駆動機構Dの後
述する水平動作部D-1 により商品1が載置された搬入部
Aの下へと水平移動させた後、該搬入部Aにおいて後述
する第1及び第2受け部C-1 ,C-2 が搬入部Aから僅か
に上方へ突出する程度に駆動機構Dの後述する垂直動作
部D-2 により垂直移動させて該搬入部Aから商品1を第
2受け部C-2 上に受け取る。次に商品1を第2受け部C-
2上に載せた同搬送台Cを包装部Bの下へと水平動作部D
-1 により水平移動させて該下方に商品1を搬送せし
め、搬送台Cを所定量伸張された状態で包装部Bに水平
に引出し張架されているフィルム2に向けて垂直動作部
D-2 により垂直移動させると共に商品1を第2受け部C-
2 に変わって第1受け部C-1 上で受け取らせた状態で同
フィルム2へ向けて上昇突き上げることによって、該商
品1を包装する様に構成されている。
【0010】上記搬入部Aは、複数本の載置杆4を適宜
の間隔をおいてそれらの一端を連結支持させた他端側解
放の平面櫛刃状に形成して、搬送台Cの第1及び第2受
け部C-1 ,C-2 が載置杆4間を通過することにより、該
載置杆4上に載置された商品1が第2受け部C-2 により
受け取られる様にしてある。そして、この搬入部Aは装
置機枠3の前面におけるその高さ方向中央部位に配設し
たロードセル内蔵の計量器5より突出する両側の支持杆
6に固着支持させて該計量器5の上方に配設せしめて
(図1乃至図2参照)、載置杆4上に載置された商品1
の重量が検出されて不図示のラベルプリンタによりその
重量データ及び重量データに基づいて算出された値段等
を印字したラベルが発行される様になっている。尚、こ
の搬入部Aへの商品1の載置は作業者が行なう手動式、
或いは供給コンベヤー等による自動式等どちらでも良
い。
【0011】包装部Bは、フィルム2の前縁を掴持して
該フィルム2をフィルム供給機構Eから所定の長さ引き
出すフィルム引出し機構Fをフィルム引出し方向におけ
る装置機枠3の前面の搬入部A側上方に前後方向に水平
動自在に配設すると共に、フィルム切断機構Gによりフ
ィルム供給機構Eから切り離されたフィルム2の後縁を
掴持する後クランプ機構Hをフィルム引出し機構Fと対
面するフィルム引出し方向の機枠3後面側に前後方向に
水平動自在に配設し(図2参照)、且つフィルム引出し
機構Fと後クランプ機構Hとの協動動作により所定位置
に引き出された同フィルム2の左右両側縁を掴持する左
右クランプ機構Iをフィルム引出し方向に対して交差す
る機枠3の両側に配設して(図3参照)、フィルム供給
機構Eから引き出したフィルム2の四周縁をこれら各機
構F,H,Iにより掴持せしめて該フィルム2を所定量
伸張即ちプリストレッチせしめた状態で保持する様に構
成してある。
【0012】フィルム引出し機構Fと後クランプ機構H
は、固定クランプ板7,8と不図示のシリンダーにより
固定クランプ板7,8に対して開閉動作する可動クラン
プ板9,10とから構成され、装置機枠3の両側外面に前
後方向に亘り夫々巻回配備された独自のモーター11,12
により前後方向に回転するタイミングベルト13,14に個
々に固着支持させて夫々のモーター11,12により前進,
後退移動する様になっている。そして、前記各機構F,
H,Iが配設されたその上には搬送台Cにより商品1が
フィルム2に向けて突き上げられた後に、フィルム2の
前後縁と左右両側縁とを商品1の底部側に折り込む前
後,左右の折込み機構J,Kが配設されている。
【0013】前後折込み機構Jは、装置機枠3の幅方向
に亘る長さに形成した平面矩形状の折込み板15を、前記
フィルム引出し機構F側と後クランプ機構H側に夫々前
後方向に水平動自在に配設すると共に、装置機枠3の両
側外部に前後方向に亘り巻回配備した、モーター16によ
り同調回転する両側のチェーン17にその両端を連結腕18
にて夫々固着連結せしめられ、同調した移動速度にて互
いの間隔を接近せしめることによって、フィルム2の前
縁と後縁を商品1の底部側に同時に折り込むものであ
る。尚、前後折込み板15のいずれか一方、図示例では前
折込み板15の折込み縁にはヒートシール用のヒーター19
が埋め込み装着されている(図3参照)。
【0014】一方、左右折込み機構Kは、開状態で待機
する前後の折込み板15間に亘る程度の長さに形成した帯
板状の折込み板20を、前記前後の折込み板15上に位置さ
せた状態で装置機枠3の左右両側に左右方向に水平動自
在に配設すると共に、その前後端側を前記チェーン17を
スプロケット21を介して巻回保持する前後に架設されて
いる回転軸22にガイドブッシュ23にて支持連結せしめ、
且つ左右折込み板20の後端を前記後クランプ機構Hの上
部近傍に巻回配設した後部のチェーン24にその一端側を
連結腕25にて夫々固着連結せしめられ、モーター26によ
り同調した移動速度にて互いの間隔を接近せしめてフィ
ルム2の左右両側縁を商品1の底部側に同時に折り込む
ものである。
【0015】尚、本実施例にあってはフィルム2の幅方
向両側縁を掴持する左右クランプ機構Dは、開状態で待
機する左右折込み機構Kの左右折込み板20の略下方に位
置させて起立状に夫々設置したエアシリンダー27のロッ
ド上端に連結支持させた昇降枠に断面略L字状に形成し
た可動クランプ板28を、左右折込み板20の折込み及び戻
り方向に移動可能にスプリング29を巻回装着したガイド
ピン30により取付け支持させて、この可動クランプ板28
をシリンダー27により上昇させて左右折込み板20の下面
に当接させることによって、フィルム2の左右両側縁を
掴持する様に構成してなる。即ち、左右クランプ機構K
は左右折込み板20を左右の固定クランプ板として利用し
ている。
【0016】上記搬送台Cは、駆動機構Dに後述する支
持部材35を介して支持させて該駆動機構Dの動きにより
装置機枠3内に水平方向並びに垂直方向移動自在に配設
されて、搬入部Aに載置された商品1を、該搬入部Aか
ら受け取ると共に包装部Bの下方へと搬送せしめ且つ該
下方から包装部Bのフィルム2に向けて突き上げ供給す
る働きをなすもので、搬入部Aを構成する櫛刃状に配設
する各載置杆4間を通過させる間隔にて一方向に並設さ
せた商品1を受け取る上部面が略平坦な第1受け部C-1
と、この各第1受け部C-1 間に上下動自在に配設され商
品1を受け取る上部面が中央部に向けて漸次傾斜させた
凹型形状の第2受け部C-2 から構成してなる。
【0017】上記第1受け部C-1 は、平面矩形形状に形
成したヘッドベース31の長辺両側に沿わせてその長辺方
向に上記間隔をおいて且つ倒動自在に起立並設させた両
側の受け群と、これら両側の受け群間に位置させて同じ
間隔にて倒動自在に起立並設させた中央受け群とからな
り、それらの商品1が載る載置部32を商品1にキズ等を
付けることない弾性材にて形成すると共に、該載置部32
の上面を平らに形成して、不図示のバネ材にて起立姿勢
を保持させておき、上記前後折込み板15と左右折込み板
20が衝突又は接触することにより、バネ材に反して前
後、左右の折込み方向に適宜倒れる様に、そして前後折
込み板15と左右折込み板20の衝突又は接触状態が解除さ
れることにより、バネ材により自動的に起立姿勢に戻る
様に構成してある。尚、中央受け群を構成する各第1受
け部C-1 の上部面には図示した如く、レモン,みかん等
の転がり易い丸みを持った商品の転がりを防ぐ窪み68を
設けてある(図4乃至図5参照)。一方、第2受け部C-
2 は、搬入部Aから受け取った複数個(ばら物)の商品
1が該搬入部Aから包装部Bへの搬送中にその整列状態
が乱れたり、転がり落ちたりしない様に商品1を保持す
る働きをなすもので、金属薄板を略T字型に切断加工す
ると共にその上部面(上部辺)を中央部に向けて漸次傾
斜させた凹型形状に形成してなり、ヘッドベース31の中
央開口部においてその短辺方向両側に起立配設せしめた
両側のガイド支柱33に亘り上下動自在に支持させて配設
した昇降部材34に下端を固着支持させて(図5乃至図6
参照)、上記各第1受け部C-1 間において搬入部Aの各
載置杆4と干渉しない位置に立設すると共に昇降部材34
により上下動自在に支持させて配設する(図4参照)。
尚、第2受け部C-2 の商品と接触する部分は、柔軟材で
被着し、商品が滑らず、且つ商品にキズが生じないよう
にする。そして、この第2受け部C-2 を各第1受け部C-
1 間において上下動自在に支持する昇降部材34を後述す
る昇降機構Lに連結させることにより、商品1を搬入部
Aから受け取って包装部Bの近くまで搬送際には第2受
け部C-2 の上部面を第1受け部C-1 の載置部32上面より
上方へ上昇突出させておき、商品1がフィルム2に上昇
突き上げられて同商品1の上面がフィルム2により覆わ
れるタイミングにて第1受け部C-1 の載置部32上面より
下方へ没入する様に構成してある。
【0018】上記駆動機構Dは、装置機枠3内底部に設
置されて搬送台Cを搬入部Aから包装部Bへと移動せし
めるためのもので、支持部材35に支持された搬送台Cを
搬入部Aと包装部Bとの間を水平方向に移動せしめる水
平動作部D-1 と、同搬送台Cを搬入部Aと包装部Bとの
夫々の場所において垂直方向に移動せしめる垂直動作部
D-2 からなる。支持部材35は、装置機枠3の両側底部に
下端を固着せしめて立設した両側のガイド支柱36と、こ
の両側ガイド支柱36間に両側枠部を上下摺接動自在に支
持させて機枠3内に水平に配設した平面矩形形状に枠組
み形成してなる上下移動枠37と、この上下移動枠37の両
側枠の内面に設けたガイド溝38に両側辺部を嵌合係止せ
しめて該移動枠37内に前後方向に摺接動自在に支持内設
せしめた前後移動板39から構成し、この前後移動板39の
上面前方に位置させて側面L字型に形成した支持脚40を
介して搬送台Cのヘッドベース31を固着支持させて、該
支持脚40により支持杆6の長さをあまり長くさせなくと
も搬送台Cが搬入部Aの下に入り込む様にしてある。
(図1参照)。
【0019】水平動作部D-1 は、装置機枠3の底部に歯
車機構、所謂減速機構が内蔵された減速ボックス41を介
して設置した主モーター42に連繋せるカム軸43に取り付
けたカムA44と、このカムA44に連結せしめて該カムA
44により後端軸支部45を支点として前端側即ち揺動端を
上下に揺動せしめる揺動アームA46と、側面略L字型を
呈しその角部位を機枠3底部に架設した回動軸47に取り
付けて配設せしめて前記揺動アームA46の揺動端を連結
アームA48を介して短辺側端部に軸支連結せしめた起動
アーム49と、前記支持部材35の前後移動板39の下面より
固着垂設せしめてその垂設せる略全長に亘り形成された
連結長孔50に前記起動アーム49の長辺側端部を長孔50に
沿って摺接動自在に嵌合連結せしめた垂直アーム51とか
らなり、前記主モーター42により回動するカムA44のカ
ムフロアに沿う揺動アームA46の上下揺動動作によっ
て、回動軸47を支点とする起動アーム49の長辺側に前後
方向の動きを起こさせて搬送台Cを前後移動板39を介し
て搬入部Aから包装部Bの下方へと移動させ(図7の状
態から図8の状態)、又包装部Bの下方から搬入部Aの
下部へと移動させる様に構成してなる(図12の状態)。
【0020】一方、垂直動作部D-2 は、前記カム軸43に
取り付けたカムB52と、このカムB52に連結せしめて該
カムB52により後端軸支部53を支点として前端側即ち揺
動端を上下に揺動せしめる揺動アームB54と、この揺動
アームB54の揺動端と前記支持部材35の上下移動枠37と
に亘り夫々端部を軸支連結せしめて取り付けた連結アー
ムB55とからなり、前記主モーター42により回動するカ
ムB52のカムフロアに沿う揺動アームB54揺動端の上下
揺動動作によって、搬送台Cを上下移動枠37を介して搬
入部Aと包装部Bの夫々場所において上下に移動させる
様に構成してなる。即ち搬入部Aにおいては図1の状態
から図7の状態へと上昇し、包装部Bにおいては図8の
状態から図10の状態へと上昇、そして図10の状態から図
11の状態へと下降する様に構成してなる。図中56は、揺
動アームB54の長さ方向途中から装置機枠3に亘り張架
せしめたバネ材であり、このバネ材56は揺動アームB54
を吊持せしめて、搬送台Cを上昇移動せしめる時に主モ
ーター42の負担を軽減する働きをなすものである。
【0021】上記昇降機構Lは、搬送台Cが搬入部Aか
ら商品1を受け取り同商品1を包装部Bの近くまで搬送
する際には商品1を第2受け部C-2 上で受ける様に該第
2受け部C-2 を第1受け部C-1 より上方へ突出させた状
態で保持し、そして商品1を載せた搬送台Cが包装部B
の下からフィルム2に向けて垂直に上昇移動せしめられ
て該フィルム2により商品1の上面が覆われるタイミン
グにて第2受け部C-2に変わって商品1を第1受け部C-1
上で受ける様に該第1受け部C-1 の載置部32上面より
下方へ第2受け部C-2 を没入させる如く該第2受け部C-
2 を上下動させるもので、ヘッドベース31の一側長辺に
取り付けたブラケット57に軸支せしめて一端解放端をヘ
ッドベース31の下面より垂れ下がる連結板58に軸支連結
せしめた略への字型の第1リンク59と、ヘッドベース31
を支持する支持脚40に軸支せしめて一端解放端を第1リ
ンク59の他端解放端に軸支連結せしめて同じく略への字
型の第2リンク60と、この第2リンク60の他端解放端に
上端を軸支せしめて垂設した垂下板61と、この垂下板61
の下端側に形成された長孔62に沿って摺接動自在に連結
ピン63を介して一端解放端を連結せしめると共に他端解
放端を装置機枠3の底部に固着せしめて適宜の高さに立
設した支柱枠64の上端に軸支せしめた支持杆65とから構
成してなる(図6参照)。図中66は前記第2リンク60の
第1リンク59との連結端側を回動方向に付勢せしめて第
1受け部C-1 の載置部32からの第2受け部C-2 の上昇突
出状態を保持する第2リンク60の前記連結端からヘッド
ベース31を支持する支持脚40に亘り張架せしめたバネ材
であり、67は前記バネ材66のバネ力より大きなバネ力を
有し、フィルム2により商品1の上面が覆われる時点で
搬送台Cの上昇移動に伴う垂下板61の動きを止める如く
支持杆65を付勢するバネ力が生じる様に設定されて該支
持杆65と前記支柱枠64とに亘り張架せしめたバネ材であ
る。
【0022】而して、本実施例の搬送台Cはバネ材66の
バネ力により第2受け部C-2 を第1受け部C-1 の載置部
32から上方へ上昇突出させた状態で支持させておき、そ
して包装部Bの下方へと移動されてきた搬送台Cが上昇
移動を開始し、その上昇移動に伴い一緒に上昇する垂下
板61の長孔62下端に対して支持杆65の連結ピン63が商品
1の上面がフィルム2により覆われる時点で衝突係止せ
しめて垂下板61の動きをバネ材67のバネ力により止める
ことによって、第2受け部C-2 を第1受け部C-1 の載置
部32よりも下方へと下降させて該第1受け部C-1 間内に
没入させ、それにより、第2受け部C-2 で整列状態が乱
れたり、転がり落ちない様に受け止めていた複数個の商
品1を上面が略平坦な第1受け部C-1 上に受け渡す様に
構成してなる(図8の状態から図9の状態)。
【0023】次に、以上の如く構成した包装機による包
装方法を図7乃至図12を参照しながら説明すれば、商品
1を搬入部Aに載せて装置の作動スイッチを入れる。す
ると、計量器5による計量が完了した後、作動を開始し
て、まず最初に搬入部Aの下でバネ材66により第2受け
部C-2 を第1受け部C-1 から上方に突出させた状態で待
機している搬送台Cが垂直動作部D-2 により上昇せしめ
て該搬入部Aから第2受け部C-2 上に商品1を受け取る
(図7の状態)と同時に搬送台Cはその高さが保たれた
状態で水平動作部D-1 により包装部Bの下へと移動さ
れ、該下方に商品1を搬送する(図8の状態)。この
時、昇降機構Lを構成する第2リンク60に上端を軸支連
結せしめて垂れ下がる垂下板61は支持杆65に対してフリ
ー状態になっている。それにより、垂下板61は搬送台C
の上昇に伴い一緒に上昇する。その後、包装部Bの下方
へと移動された搬送台Cが垂直動作部D-2 により包装部
Bのフィルム2に向けて垂直に上昇移動される動作が開
始して、第2受け部C-2 上に受け止められている商品1
の上面がフィルム2で覆われる上昇域まで該商品1が垂
直に搬送されると、垂下板61の長孔62下端に支持杆65の
連結ピン63が衝合係止せしめて垂下板61の前記動きがバ
ネ材67により止められる。すると、継続して上昇移動す
る搬送台Cの第1受け部C-1 のみが更に上昇し、該第1
受け部C-1 は第2受け部C-2 から上方へと突出せしめて
第2受け部C-2 から商品1を受け取る(図9の状態)。
商品1を第1受け部C-1 上に受け取った搬送台Cは商品
1の底部側にフィルム2の前後縁及び左右両側縁が前
後,左右の折込み板15,20により折り込まれる上昇限ま
で垂直に上昇移動されることによって、搬送台Cによる
商品1の包装部Bへの搬送が終了となる。この時、垂下
板61はバネ材67に反して搬送台Cと共にその上昇限まで
上昇されるものである(図10の状態)。その後、搬送台
Cが垂直動作部D-2 により垂直に下降移動せしめられ
て、垂下板61の長孔62下端に対する支持杆65の係止ピン
63の係止状態が解除されると、第2受け部C-2 はバネ材
66により上昇せしめられて再び第1受け部C-1 から上方
へと突出せしめて、商品1を搬入部Aから受け取る状態
に戻される(図11乃至図12参照)。以後は上記した動作
を繰り返して商品1の包装を行なう。
【0024】従って、本実施例の包装機によれば、搬入
部Aから包装部Bへと商品1を搬送する際においては複
数個の商品1を第2受け部C-2 上で受け止めることによ
って、その整列状態の乱れ、転がりを防止する。そし
て、商品1の上面がフィルム2により覆われる上昇突き
上げ動作が終了する時点では第2受け部C-2 から上面が
平な第1受け部C-1 へと商品1を受け取らせることによ
って、前後,左右の折込み板15,20によりフィルム2の
前後及び左右両側縁を商品1の底部側に折り込んで包装
する際においては商品1を横一列に規則正しく整列させ
た状態に揃えて、複数個の商品1を横一列に規則正しく
整列させた状態で確実に美しく包装することができる。
又、被包装物の底部にキズを付けることがない。
【0025】図13乃至図15はバネ材66により上方へ突出
された状態で支えられている第2受け部C-2 を第1受け
部C-1 の載置部32上面より下方へ没入させる如く上下動
させる昇降機構Lの他の実施例であり、斯る実施例の昇
降機構Lは第2リンク60の他端解放端に上端を軸支せし
めて垂設した上記垂下板61に変えて、第2リンク60の他
端解放端を掛止受け止める掛止杆69を図示した如く、装
置機枠3に回動自在に軸支すると共にバネ材67により装
置機枠3の前方に向けた傾斜状態に配設して構成したも
のである。即ち、搬入部Aから商品1を受け取った後に
包装部Bの下方へと水平に移動された搬送台Cが垂直動
作部D-2 により包装部Bのフィルム2に向けて垂直に上
昇移動される動作が開始され、第2受け部C-2 上に受け
取られている商品1の上面がフィルム2で覆われる上昇
域まで該商品1が垂直に上昇搬送された時点で前記第2
リンク60の他端解放端が掛止杆69の傾斜端部に衝合掛止
されることによって、第2受け部C-2 を第1受け部C-1
の上部面より下方へ下降没入させ、それにより商品1を
第1受け部C-1 上に受け取らせる様に構成したものであ
る(図15参照)。
【0026】尚、搬送台Cの初期位置、即ち次の包装作
業が開始するまでの搬送台Cの待機位置としては上記し
た搬入部Aの下に限らず、包装部Bの下方位置を搬送台
Cの初期位置として、当該位置より動作を開始させて搬
入部Aの下へと水平移動させ、以後は上記した動作順に
て動作を繰り返す様にしても良い。この様に構成するこ
とで、包装機の動作が開始してから所定時間経過後、搬
送台Cによる搬入部Aからの被包装物の受け取り動作が
行なわれるので、搬入部Aへの被包装物の搬入を作業者
が手動で行なう場合に安全性を高くできる。更に、第2
受け部C−2を上下動させる機構は図示した昇降機構L
に限定されず、例えばエアシリンダー、又はソレノイド
等で行なってもよい。
【0027】
【発明の効果】本考案の包装機は叙上の如く構成してな
るから、下記の作用効果を秦する。 .搬入部に載置された被包装物を該搬入部から受け取
り、該被包装物をフィルムが引き出されている包装部の
下まで水平に搬送すると共に同被包装物の上面がフィル
ムで覆われる上昇域まで垂直に搬送する搬送中において
は被包装物を第1受け部から上方に突出する搬送台の上
部面が凹型形状の第2受け部上で載置受け止めることが
でき、そして被包装物のフィルムへ向けての上昇突き上
げ動作が終了した時点では第2受け部を下降せしめて第
1受け部の上部面より該第1受け部間内に没入せしめ、
第2受け部に替わって被包装物を上部面が略平坦な第1
受け部上にて載置受け取らせる様にしてなるから、被包
装物の搬送中に被包装物の整列状態を乱したり、転がり
落とすことなく搬送することができ、被包装物をフィル
ムに突き上げた包装する際には横一列に揃えられた規則
正しい整列状態で包装することができる。従って、被包
装物の搬入部から包装部への該被包装物の搬送スピード
を大幅にアップさせることができるこから、作業性の向
上を図り得ると共に、被包装物を整列状態を崩さずに確
実に美しく包装することができる .又、折込み板によってフィルムの端部を被包装物の
底部に折込んだ時に、被包装物の底部をキズ付けること
がないから、ノートレイ包装をした場合でも商品の価値
を低下させることがない。 .請求項2では搬入部から被包装物を受け取る際の搬
送台の上昇移動と被包装物自体の重さとによる両者間の
反発作用は、第2受け部を支えるバネ材により緩衝され
ることから、搬入部からの被包装物の受け取りを安定且
つスムーズに行え、又搬送時の被包装物の姿勢の乱れを
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案包装機の実施の一例を示した側面図
【図2】 包装部におけるフィルム引出し機構と後クラ
ンプ機構を示した斜視図
【図3】 包装部における前後,左右の折込み機構を示
した斜視図
【図4】 搬送台を搬入部の下方に位置させた状態を示
した平面図
【図5】 同搬送台を示した斜視図
【図6】 搬送台を水平並びに垂直方向に移動させる駆
動機構と搬送台の第2受け部を昇降させる昇降機構とを
示した要部の斜視図
【図7】 搬送台が搬入部の下から垂直に上昇移動せし
めて該搬入部から第2受け部上に被包装物を受け取った
状態の概略図
【図8】 搬入台が搬入部から包装部の下へと水平に移
動せしめた状態の概略図
【図9】 搬入台が包装部のフィルムに向けて垂直に上
昇移動せしめて第2受け部に変わって被包装物を第1受
け部上で受け取った状態の概略図
【図10】 搬送台が上昇限まで上昇移動せしめた被包
装物をフィルムに完全に突き上げた状態を示した概略図
【図11】 フィルムへの被包装物の突き上げ終了後搬
送台が包装部の下へ下降せしめた状態の概略図
【図12】 搬送台が包装部の下から搬入部の下へと戻
された状態の概略図
【図13】 搬送台の第2受け部を昇降させる昇降機構
の他の実施例を示した要部の斜視図
【図14】 搬入台が搬入部から包装部の下へと水平に
移動せしめた状態の概略図
【図15】 搬入台が包装部のフィルムに向けて垂直に
上昇移動せしめて第2受け部にわって被包装物を第1
受け部上で受け取った状態の概略図
【図16】 従来包装機の搬入台を示した概略図で、
(イ)はその上部面で被包装物を受け取った状態を示
す、(ロ)は被包装物をフィルムに突き上げた状態を示
す、(ハ)は被包装物がフィルムに包装された状態を示

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬入部に載置された被包装物を、該搬入
    部の下側からの上昇移動により受け取ると共に水平方向
    への移動によりフィルムが引き出されている包装部の下
    まで搬送した後、上昇移動により同被包装物の上面が前
    記フィルムで覆われる上昇域まで被包装物をフィルムに
    向けて上昇突き上げる動作をなす搬送台を具備する包装
    機であって、前記搬送台を、所定の間隔をおいて一方向
    に並設させた被包装物を受け取る上部面が略平坦な第1
    受け部と、この第1受け部間に上下動自在に配設され被
    包装物を受け取る上部面が中央部に向けて漸次傾斜させ
    た凹型形状の第2受け部から構成し、且つ前記被包装物
    を受け取る時及び水平方向への移動時には前記第2受け
    部の上部面を前記第1受け部の上部面より上方へ突出さ
    せておくと共に、少なくとも被包装物のフィルムに向け
    ての上昇突き上げ動作が終了した時点では第2受け部を
    第1受け部の上部面より下方へ没入させる様に構成した
    ことを特徴とする包装機。
  2. 【請求項2】 上記第2受け部をバネ材で支えて、該第
    2受け部の第1受け部の上部面より上方へ突出する上昇
    状態を保持する様に構成したことを特徴とする請求項1
    記載の包装機。
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EP19930308715 EP0595662B1 (en) 1992-10-30 1993-11-01 Packaging method and packaging apparatus
DE1993607458 DE69307458T2 (de) 1992-10-30 1993-11-01 Verpackungsverfahren und -vorrichtung

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