JP2575127Y2 - レンズのアクセサリ着脱機構 - Google Patents

レンズのアクセサリ着脱機構

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Blocking Light For Cameras (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、レンズ鏡筒の先端部に
レンズフード等のアクセサリを着脱するための着脱機構
に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】レンズ鏡筒は、レンズ画
角以外からの有害光線を防止するためのレンズフード等
のアクセサリをその鏡筒先端部に取り付け可能なものが
ある。従来、レンズ鏡筒にレンズフード等のアクセサリ
を着脱する手段としてバヨネット機構を採用していたも
のでは、回動装着および回動脱着時、レンズ鏡筒とアク
セサリそれぞれの所定の部材を互いに摺動摩擦させて一
定のトルク(以後「着脱トルク」と称す)を発生させて
互いを結合する構造としていた。この着脱トルクは、ア
クセサリの脱落防止、装着状態でのがたつき防止、回動
装着および回動脱着途中での着脱感を与える等のために
必要とされていた。しかしながら、この構造によると上
述のように摺動部での摩擦による摩耗は避けられず、摩
擦によって摺動部表面に傷が付き、さらには摩耗により
着脱トルクの低下を引き起こす、という問題があった。
レンズ鏡筒の先端部は特に目に付き易い箇所であるた
め、傷が付くことは外観上好ましくない。また着脱トル
クの低下は、アクセサリを脱落させる主たる原因とな
る。
【0003】
【考案の目的】本考案は、上述のような従来の問題点に
鑑みて成されたもので、レンズ鏡筒の先端部にレンズフ
ード等のアクセサリをバヨネット機構を用いて着脱可能
とする着脱機構において、容易に着脱が可能であり、傷
が付きにくく、十分な着脱感が得られ、かつ不用意に装
着状態が解除されてアクセサリが脱落することのないレ
ンズのアクセサリ着脱機構を提供することを目的とす
る。
【0004】
【考案の概要】本考案は、レンズ鏡筒先端の筒状部に、
アクセサリの筒状部を着脱するための機構であって、上
記レンズ鏡筒先端の筒状部は、その外周に突出形成され
た少なくとも一対のバヨネット爪と、このバヨネット爪
の間に形成された少なくとも一対の切欠と、上記少なく
とも一対のバヨネット爪の外周面に形成された少なくと
も一対のローラ支持溝とを備え、上記アクセサリの筒状
部は、上記レンズ鏡筒先端部の少なくとも一対の切欠に
進入し、上記バヨネット爪の裏面に係合可能な少なくと
も一対の固定爪と、上記少なくとも一対のローラ支持溝
に係合する、その回転軸が光軸と平行な少なくとも一対
の回転自在なローラとを備え、このアクセサリの筒状部
の上記少なくとも一対のローラに内接する光軸を中心と
する内接円形は、上記レンズ鏡筒先端の筒状部のバヨネ
ット爪の外径よりも小さく設定されていることを特徴と
している。
【0005】
【実施例】以下図示実施例に基づいて本考案を説明す
る。図1および図2はそれぞれ、本考案の着脱機構を適
用したレンズ鏡筒20および該レンズ鏡筒20の先端部
に取り付けたレンズフード10を示す、斜視図および縦
断面図である。レンズ鏡筒20は、例えば一眼レフカメ
ラに用いられる交換式レンズの鏡筒であり、その内部前
方には撮影レンズL1、L2、L3およびL4が被写体
側から順に設けられている。撮影レンズL1は、レンズ
押え環22によりレンズ保持枠21に対して固定されて
おり、同様に撮影レンズL2、L3、L4はそれぞれ押
え環23、24および25、26によりレンズ保持枠2
1に対して固定されている。レンズ保持枠21は継ぎ環
27と螺子結合により一体に固定されており、継ぎ環2
7は螺子28により外環30に固定されている。
【0006】レンズ鏡筒20の外装の一部を構成する外
環30の先端部30aには、レンズフード取付環31が
嵌め込まれ、円周方向に等間隔で設けられた複数のねじ
32により先端部30aに対して固定されている。レン
ズフード取付環31は、その先端部31aの内周面に、
フィルター等のアクセサリを着脱するための雌ねじ33
を有している。
【0007】レンズフード10は、合成樹脂等の弾性変
形可能な材料によって構成されており、その先端部10
aに該先端部を保護するためのフード保護環1を備えて
いる。このフード保護環1は、その内周に形成された係
合部1aをレンズフード10の先端部外周に形成された
係合溝部11に係合させてレンズフード10に備えられ
ている。またレンズフード10は、その後端部10bが
レンズフード取付環31の先端部31aと係合してレン
ズ鏡筒20に対して着脱可能となっている。この着脱機
構の詳細を以下に述べる。
【0008】図3は、レンズフード10とレンズフード
取付環31との係合部分を拡大して示す断面図であり、
図4ないし図6は、レンズフード10をレンズフード取
付環31に装着する過程を示した、レンズフード10の
前方開口側から視た正面図である。レンズフード取付環
31は、その外周の相対する方向に向けて突出成形され
た一対のバヨネット爪35を備えている。この一対のバ
ヨネット爪35の間は、一対の切欠36として形成され
ている。レンズフード取付環31の外周には、バヨネッ
ト爪35の後方に位置させて、バヨネット爪35と略同
一の外径を有するように突出させたフランジ40が形成
されている。フランジ40は、レンズフード取付環31
を外環30の先端部30aに固定した図2および図3に
示す状態において、その後端面40cをレンズフード取
付環31の先端部31aの端面30bに対して当接させ
ている。フランジ40はまた、光軸X方向において切欠
36と対応する位置に形成された、切欠36よりも円周
方向長さの短い切欠41を備えている。バヨネット爪3
5の外周面35bには、後述するローラ2が係合するロ
ーラ支持溝35aが形成されている。またフランジ40
の外周面40bにも、光軸X方向に沿ってローラ支持溝
35aに対向する位置にローラ支持溝40aが形成され
ている。これらローラ支持溝35aおよび40aは、半
径方向で光軸Xからその溝底面までの長さが、それぞれ
外周面35bおよび40bまでの長さよりも短く、環状
支持溝37の溝底部までの長さよりも長く設定されてい
る。
【0009】光軸方向においてフランジ40とバヨネッ
ト爪35に挟まれた空間は、円周方向に伸びる環状支持
溝37として形成されている。この環状支持溝37は、
その溝内を後述する固定爪6が回動するものであり、そ
の溝底部の所定の位置に半径方向に突出するストッパー
ピン38を備えている。
【0010】一方、レンズフード10は、その後端部1
0bの内周部に、その回転軸Yがレンズ光軸Xと平行す
る一対の回転自在なローラ2を備えている。ローラ2
は、後端部10bに形成されたローラ支持凹部4内に位
置されており(図3)、ローラ支持凹部4内のローラ規
制面4aに対して螺合された回転軸Yを中心軸とするロ
ーラ支持ねじ3を回転軸として該ローラ支持ねじ3によ
り支持されている。このローラ2は、摩擦係数の小さい
ポリアタール等の合成樹脂材料により構成されてい
る。レンズフード10はまた、後端部10bのローラ2
の後方(レンズ鏡筒20側)に、フード内方に突出成形
された、バヨネット爪35の裏面と係合可能な一対の固
定爪6を備えている。固定爪6は、環状支持溝37内を
回動可能とするべく、その光軸X方向での幅が環状支持
溝37の幅よりも若干狭い幅で形成されている。さら
に、ローラ2に内接する光軸を中心とした仮想内接円形
(図示せず)は、バヨネット爪35およびフランジ40
の光軸Xを中心とする外径よりも所定量だけ若干小さく
設定されている。
【0011】以下、本考案の装着機構に関わる各種部材
の機能を、レンズフード10の装着手順を追って説明す
る。図4は、レンズフード10の一対の固定爪6を、所
定の位置でレンズフード取付環31の切欠36に進入さ
せた装着前状態を示している。この状態では、固定爪6
は、環状支持溝37内に位置しているがバヨネット爪3
5とは係合していない。この図4に示す状態からレンズ
フード10をレンズ鏡筒20に対して時計回り方向に所
定量回転させた状態を図5に示している。この状態で
は、固定爪6は、バヨネット爪35とフランジ40間の
環状支持溝37に入り込み、ローラ2は、バヨネット爪
35の外周面35bに乗り上る直前位置にある。
【0012】この図5に示す状態からさらにレンズフー
ド10をレンズ鏡筒20に対して時計回り方向に回転さ
せると、ローラ2は、バヨネット爪35の外周面35b
に乗り上がり、レンズフード10の回動に伴って外周面
35b上を転がる。このローラ2が外周面35bに乗り
上がった状態では、上述したように光軸Xから外周面3
5bの距離よりもローラ2までの距離の方が若干小さく
設定されているため、ローラ2およびレンズフード10
が弾性変形し、光軸Xを中心とする半径方向でローラ2
とバヨネット爪35の外周面35bが互いに向かう方向
に押し合う力が発生する。この力によって、レンズフー
ド10を回動する際に一定の着脱トルクが発生する。
【0013】図6は、レンズフード10をさらに回転さ
せた後の装着完了状態を示している。この状態で、ロー
ラ2は、バヨネット爪35の外周面35bに形成された
ローラ支持溝35aに係合する。また、環状支持溝37
内に形成されたストッパーピン38が、一方の固定爪6
の周方向における一端部6aと当接し、レンズフード1
0の更なる回動を規制している。この図6に示す装着完
了状態でのローラ支持溝35aとローラ2の関係を図7
に模式的に示している。なお、レンズフード10の脱着
は、前述した装着順序と逆に行なえばよい。
【0014】図15は、レンズフード10のレンズ鏡筒
20に対する着脱角での上述した着脱トルクの変化状況
を示している。この図において、着脱角0度は図4の状
態に対応し、着脱角90度は図6の装着完了状態に対応
している。この図から、装着完了後にもレンズフード1
0を回動するためには適度の着脱トルクを要するのでレ
ンズフード10が不用意に外れないことがわかる。
【0015】また、ローラ2は、ローラ支持ねじ3を外
して他のローラと交換可能である。したがって、径の異
なるローラを装着することにより、着脱トルクを調整す
ることが可能である。
【0016】本考案によるレンズフード10は、その非
使用時、該フードをレンズ鏡筒20に対して逆に向け、
即ちフード保護環1側をレンズ鏡筒20側に向け、該フ
ード全体をレンズ鏡筒20に対して覆い被せるようにレ
ンズ鏡筒20に対して着脱可能な構成となっている。図
8および図9は、この非使用時でのレンズ鏡筒20と、
該レンズ鏡筒20に覆い被せるせるべく取り付けられた
レンズフード10を示している。図10は、この場合で
のレンズフード10とレンズフード取付環31との係合
部分を拡大して示す断面図であり、図11ないし図13
は、レンズフード10をレンズフード取付環31に装着
する過程を示した、レンズ鏡筒20の前方から視た正面
図である。
【0017】図11は、レンズフード10の一対の固定
爪6を、所定の位置でレンズフード取付環31の切欠3
6に進入させた装着前状態を示している。図12は、こ
の図11に示す状態からレンズフード10をレンズ鏡筒
20に対して時計回り方向に所定量回転させた装着途中
状態を示している。この図12に示す状態では、固定爪
6は、バヨネット爪35とフランジ40間の環状支持溝
37に入り込み、ローラ2はバヨネット爪35の外周面
35bに乗り上る直前位置にある。この状態からさらに
レンズフード10をレンズ鏡筒20に対して時計回り方
向に回転させると、ローラ2は、フランジ40の外周面
40bに乗り上がり、該外周面40b上を転がる。この
ローラ2が外周面40bに乗り上がった状態では、上述
したように光軸Xから外周端面40bの距離よりもロー
ラ2までの距離の方が若干小さく設定されているため、
ローラ2およびレンズフード10が弾性変形し、光軸X
を中心とする半径方向でローラ2とフランジ40の外周
面40bが互いに向かう方向に押し合う力が発生する。
【0018】図13は、レンズフード10をさらに回転
させた後の装着完了状態を示している。この状態で、ロ
ーラ2は、フランジ40の外周面40bに形成されたロ
ーラ支持溝40aに係合する。また、環状支持溝37内
に形成されたストッパーピン38が、一方の固定爪6の
周方向における一端部6bと当接し、レンズフード10
の更なる回動を規制している。この図13に示す装着完
了状態でのローラ支持溝40aとローラ2の関係を図1
4に模式的に示している。
【0019】本実施例では、レンズ鏡筒の先端部取り付
けるアクセサリをレンズフードに限って説明したが、本
考案はそれに限定されない。レンズフードに限らず、他
の筒またはリング形状を有するアクセサリとレンズ鏡筒
の先端部を着脱可能とする装着機構であればよい。さら
に、レンズ鏡筒は撮影用のレンズ鏡筒に限らず、望遠鏡
等多種のレンズ鏡筒でもよいことは言うまでもない。
【0020】
【考案の効果】以上のように本発明によれば、バヨネッ
ト爪に対してローラを転がり接触させることにより着脱
トルクを発生させることができ、これにより摺動部に傷
が付きにくい構成とし、十分な着脱感を生じさせること
ができ、かつ不用意に装着状態が解除されないレンズの
アクセサリ装着機構を提供することができる。また、機
構が簡単なため、部品点数が少なくて済み、コストパフ
ォーマンスに優れたレンズのアクセサリ装着機構とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るレンズ鏡筒と該レンズ鏡筒に装着
したレンズフードを示す外観斜視図である。
【図2】同図の上半縦断面図である。
【図3】同図の本発明に係る要部を拡大して示す断面図
である。
【図4、図5、図6】レンズフードの装着過程を示す、
光軸前方から視た図である。
【図7】図6に示す装着完了状態を模式的に示す概略斜
視図である。
【図8】本考案に係るレンズ鏡筒と該レンズ鏡筒に逆に
装着した状態を示す外観斜視図である。
【図9】同図の上半縦断面図である。
【図10】同図の本発明に係る要部を拡大して示す断面
図である。
【図11、図12、図13】レンズフードをフード取付
環に対して逆に装着する過程を示す、光軸前方から視た
図である。
【図14】図13に示す装着完了状態を模式的に示す概
略斜視図である。
【図15】レンズフードのレンズ鏡筒に対する着脱角で
の着脱トルクの変化状況を示すグラフである。
【符号の説明】
1 フード保護環 2 ローラ 3 ローラ支持ねじ 4 ローラ支持凹部 6 固定爪 10 レンズフード 20 レンズ鏡筒 21 レンズ保持枠 30 外環 31 レンズフード支持環 32 ねじ 35 バヨネット爪 35a ローラ支持溝 35b 外周面 36 切欠 37 環状支持溝 38 ストッパーピン 40 フランジ 40a ローラ支持溝 40b 外周面 41 切欠

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ鏡筒先端の筒状部に、アクセサリ
    の筒状部を着脱するための機構であって、 上記レンズ鏡筒先端の筒状部は、 その外周に突出形成された少なくとも一対のバヨネット
    爪と;このバヨネット爪の間に形成された少なくとも一
    対の切欠と;上記少なくとも一対のバヨネット爪の外周
    面に形成された少なくとも一対のローラ支持溝と;を備
    え、 上記アクセサリの筒状部は、 上記レンズ鏡筒先端部の少なくとも一対の切欠に進入
    し、上記バヨネット爪の裏面に係合可能な少なくとも一
    対の固定爪と;上記少なくとも一対のローラ支持溝に係
    合する、その回転軸が光軸と平行な少なくとも一対の回
    転自在なローラと;を備え、 このアクセサリの筒状部の上記少なくとも一対のローラ
    に内接する光軸を中心とする内接円形は、上記レンズ鏡
    筒先端の筒状部のバヨネット爪の外径よりも小さく設定
    されていることを特徴とするレンズのアクセサリ着脱機
    構。
  2. 【請求項2】 請求項1において、アクセサリの筒状部
    は、合成樹脂材料からなっているレンズのアクセサリ着
    脱機構。
  3. 【請求項3】 請求項1において、ローラは、合成樹脂
    材料からなっているレンズのアクセサリ着脱機構。
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