JP2574224Y2 - オイルパンの遮音構造 - Google Patents

オイルパンの遮音構造

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JP2574224Y2
JP2574224Y2 JP1992027232U JP2723292U JP2574224Y2 JP 2574224 Y2 JP2574224 Y2 JP 2574224Y2 JP 1992027232 U JP1992027232 U JP 1992027232U JP 2723292 U JP2723292 U JP 2723292U JP 2574224 Y2 JP2574224 Y2 JP 2574224Y2
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cover
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俊昌 谷
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Isuzu Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】本考案は、エンジンのエンジ
ンブロックからオイルパンを伝って放射される騒音を遮
蔽するための遮音構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両のエンジン部分からオイルパ
ンを伝って放射される騒音を低減するため、図5に示す
ように、エンジンブロック11の下端に固定されたオイ
ルパン12の外側に、所定の間隔をおいて遮蔽カバー1
3を配設するとゝもに、前記間隔内にグラスウール等の
吸音材14を充填して、前記遮蔽カバー13に取付けた
ブラケット15aとオイルパン12の上方開口部に取付
けたブラケット15bとをゴムマウント16を介してボ
ルト・ナット17により締付け固定している。
【0003】これは、エンジンブロック11にオイルパ
ン12が強固に取付けられているため、前記エンジンブ
ロック11の振動がオイルパン12に伝達され、騒音と
して放射されるので、この音が外に出ていかないよう内
部に吸音材14を充填し、遮蔽カバー13の透過音抑制
機能とあいまって防音効果を上げるようにしたものであ
る。そして、前記ゴムマウント16は、エンジンブロッ
ク11の振動がオイルパン12を介して遮蔽カバー13
に直接伝わるのを防止するためのものである。
【0004】又、特開昭50−160630号公報に
は、図6に示すように、オイルパン18をほゞ同一形状
の2つの板材19,20で二重構造に形成するとゝも
に、二重の板材19,20の空間内に消音部材21を充
填し、また衝撃音を緩和するためにオイルパン18の内
側底部に織布部材22を配置したものが開示されてい
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、上記図5に
示す従来例のものは、オイルパン12と遮蔽カバー13
とはその取付け部において充分な隙間が形成されている
ため、この隙間から浸入した水や泥を吸音材14が吸収
し、表面に付着して固化したこの泥が吸音材14とオイ
ルパン12又は遮蔽カバー13とが振動によって互いに
擦れ、その摩擦によって穴が明くことがあり、又泥水は
吸音材14に吸収されているので外に抜けにくいため、
オイルパン12又は遮蔽カバー13が錆びて腐食するこ
とがあり、耐久性の面で問題点がある。
【0006】このような問題点は、図6に示す考案のも
のでは、消音部材21が密閉空間内に収納されていると
思われるので解消されるが、この消音部材21と二重の
板材19,20が、又図5に示すものでは、吸音材14
とオイルパン12及び遮蔽カバー13とは夫々上下両面
で、且つその全面において直接接触しているため、防音
効果が半減してしまうといった問題点もある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記のような
従来の問題点を解決するためになされたもので、腐食や
擦れによる穴明き現象の発生を防止することにより耐久
性を向上せしめるとゝもに、防音効果を高めることがで
きるものを提供することを目的としたものであり、その
要旨は、オイルパンの外側に該オイルパンを覆うように
所定間隔をおいて遮蔽カバーを装着するとゝもに、前記
間隔内に前記オイルパンを覆うように吸音材を配設し、
該吸音材を前記オイルパンと遮蔽カバーの双方側から弾
性片により支持する構成としたことを特徴とするオイル
パンの遮音構造にある。
【0008】
【考案の実施の形態】以下、本考案を図1乃至図4に示
す実施例に基づき詳細に説明するに、図において、1は
エンジンブロックで、その下部に設置したオイルパン2
はその取付けフランジ2aと前記エンジンブロック1の
下端に形成した取付けフランジ部1aにおいてボルトに
より固定されている。3は遮蔽カバーで、前記オイルパ
ン2の外側にこれを覆うようにして所定間隔Sを設けて
配設されており、該遮蔽カバー3の上方開口部外側面に
取付けたブラケット4aと前記オイルパン2の取付けフ
ランジ部2a下面に取付けたブラケット4bにおいて、
ゴムマウント5を介してボルト・ナット6により締付け
固定されている。
【0009】7はグラスウール等よりなる平板状の吸音
材で、前記オイルパン2を覆うようにして、該オイルパ
ン2と遮蔽カバー3との前記間隔S内に配設されてお
り、該吸音材7の上下両面には合成ゴム等よりなる方形
状の弾性片8,9がそれぞれ装着されている。この弾性
片8,9は、図示の実施例では、前記吸音材7の上面側
においては前記オイルパン2の外壁2Aの所定個所に、
又下面側においては前記遮蔽カバー3の内壁3Aの所定
個所に、夫々両面テープ又は接着剤等で固定されてお
り、両弾性片8,9により吸音材7は浮かし状態となっ
てオイルパン2及び遮蔽カバー3とは直接接触しないよ
うに配設されている。
【0010】従って、各弾性片8,9間には夫々空隙1
0a,10bが形成されていて、前記遮蔽カバー3によ
る遮音効果と相まってより一層防音効果を高めている。
例えば、エンジン音は、従来の吸音材付オイルパンに比
べて1.0〜2.0dBだけ低減される防音効果があ
る。なお、上記実施例において、弾性片8,9は方形状
としたがこの形状に限定されるものでなく、例えば図4
に示すように、帯状でもよく、また丸形等他の形状でも
よい。
【0011】而して、エンジンブロック1からオイルパ
ン2に伝達された振動は、両弾性片8,9及び吸音材7
で吸収されるとゝもに、空隙10a,10bにより更に
減少され、防音効果が向上する。また、オイルパン2及
び遮蔽カバー3はそれぞれ吸音材7と直接接触しないよ
うに浮かし状態で配設されているため、吸音材7との擦
れによるオイルパン2及び遮蔽カバー3の穴あきが防止
される。
【0012】
【考案の効果】本考案に係るオイルパンの遮音構造は、
上記のように、オイルパンの外側に該オイルパンを覆う
ように所定間隔をおいて遮蔽カバーを装着するとゝも
に、前記間隔内に前記オイルパンを覆うように吸音材を
配設し、該吸音材を前記オイルパンと遮蔽カバーの双方
側から弾性片により支持する構成としたので、オイルパ
ン又は遮蔽カバーとの擦れ摩擦による穴あきや、腐食に
よる穴あきが防止され、耐久性が向上するとゝもに、防
音効果が一段と向上するといった諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る構造を採用したオイルパンの側面
図である。
【図2】図1のII−II線断面拡大図である。
【図3】本考案に係る弾性材の配置例を示す側面図であ
る。
【図4】同他の配置例を示す側面図である。
【図5】従来の構造を示す縦断面図である。
【図6】他の従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】 1 エンジンブロック 2 オイルパン 2A 同外壁 3 遮蔽カバー 3A 同内壁 4a ブラケット 4b ブラケット 5 ゴムマウント 6 ボルト・ナット 7 吸音材 8 弾性片 9 弾性片 10a 間隙 10b 間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02F 7/00 302 F01M 11/00 F02B 77/13

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルパンの外側に該オイルパンを覆う
    ように所定間隔をおいて遮蔽カバーを装着するとゝも
    に、前記間隔内に前記オイルパンを覆うように吸音材を
    配設し、該吸音材を前記オイルパンと遮蔽カバーの双方
    側から弾性片により支持する構成としたことを特徴とす
    るオイルパンの遮音構造。
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JPS58165240U (ja) * 1982-04-30 1983-11-02 三菱自動車工業株式会社 エンジンのオイルパン構造
JPH0237250U (ja) * 1988-09-05 1990-03-12

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