JPH0455242Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0455242Y2
JPH0455242Y2 JP1985198713U JP19871385U JPH0455242Y2 JP H0455242 Y2 JPH0455242 Y2 JP H0455242Y2 JP 1985198713 U JP1985198713 U JP 1985198713U JP 19871385 U JP19871385 U JP 19871385U JP H0455242 Y2 JPH0455242 Y2 JP H0455242Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil pan
oil
vehicle body
pan
elastic member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985198713U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62105349U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985198713U priority Critical patent/JPH0455242Y2/ja
Publication of JPS62105349U publication Critical patent/JPS62105349U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0455242Y2 publication Critical patent/JPH0455242Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、内燃機関に設けられたオイルパン
の保護装置に関する。
従来の技術 周知のように自動車用内燃機関の下端部には潤
滑油を貯留するオイルパンが配設されており、こ
のオイルパンは下方に例えば第6図に示すような
保護装置が設けられている(実公昭60−23489号
公報参照)。
概略を説明すれば、1は車体、2はボンネツ
ト、3はフロントグリル、4はバンパー、5はラ
ジエータ、6はエンジンルーム内に配置された内
燃機関、7は該機関6の下端部に配置されたアル
ミ鋳物製のオイルパンであつて、このオイルパン
7の下方位置には、車体1のフロントクロスメン
バ8とセカンドクロスメンバ9に架設された金属
板製のアンダーガード10が配置され、このアン
ダーガード10によつてオイルパン7の油溜部7
aの底部に路上の物体が直接当らないように保護
している。特にアルミ鋳物製オイルパン7は、小
石などが当ると簡単にひび割れ等が生じてしまう
ため、アンダーガード10が不可欠なものとなつ
ている。
ところで、走行中における車体1と内燃機関6
とは相対的な可動をしており、したがつて互いの
干渉を防止するため、上記オイルパン7とアンダ
ーガード10は比較的大きな間隔Sをもつて配置
されている。よつて、オイルパン7の高さも自ず
と制限され、特に機関の搭載位置が低いスポーツ
タイプの自動車にあつては、両者7,10の干渉
を防止するためにオイルパン7の油溜部7aを通
常よりも浅く形成しなければならない。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、油溜部7aを浅くした場合は、
オイルパン7の容積が小さくなり十分な油量を貯
留できず、例えば加速時などに潤滑油が一方に偏
つて油面が傾くため、オイルパン7内の油吸入口
が大気へ露出し油ポンプによる油の吸い上げ不良
を起し、機関各部への適正な油供給作用が阻害さ
れるといつた問題がある。
一方、他の従来例として例えば実開昭58−
134641号公報や実開昭56−161157号公報等に記載
されている考案のように、機関本体からオイルパ
ンに伝播された振動を制振して遮音効果を得るこ
とを目的として、オイルパンの外周面全体を吸音
材や金属カバーで被覆するものも提供されてい
る。
しかし、この従来例にあつては、オイルパン全
体を金属カバー等で被覆するので、装置全体の構
造が複雑になり製造作業能率の低下とコストの高
騰を招くばかりか重量の増加が余儀なくされると
共に、オイルパン内のオイルの冷却作用が阻害さ
れる。
問題点を解決するための手段 この考案は、上記従来の問題点に鑑み案出され
たもので、アルミ鋳物製オイルパンの油溜部の底
部全体に密着固定された耐熱性弾性部材と、該耐
熱性弾性部材の下面全体に密着被装して、オイル
パンに固定された金属製の保護部材と、車体のフ
ロントクロスメンバからオイルパンの油溜部底部
まで、該油溜部底面に沿つて車体前後方向及び車
体巾方向に延設され、前記油溜部の底面に対向す
る部位が切欠された板状のアンダーカバーを設け
たことを特徴としている。
作 用 上記構成の本考案によれば、オイルパンの油溜
部底部が耐熱性弾性部材及び金属製保護部材で保
護されると共に、オイルパンの前端部及び両側部
が上記アンダーカバーで保護されるため、オイル
パン全体が跳ね上げられた小石等に対する耐衝撃
性が十分に確保されることは勿論のこと、オイル
パンの高さ制限が緩和され、下方へ十分に拡張で
きる。
しかも、保護部材やアンダーカバーでオイルパ
ンの外周面全体を被覆するのではなく、下部付近
一帯のみを被うだけであるから、構造の簡素化と
軽量化が図れる。
実施例 以下この考案の実施例を図面に基づいて詳述す
る。第1図及び第2図はこの考案の第1実施例を
示し、11は全体がアルミ鋳物製で形成されたオ
イルパン、12はこのオイルパン11の油溜部で
あつて、この油溜部12の底部12aは従来の底
部(破線)より下方に拡張形成されている。図中
13はオイルパン11の前端側に配置された合成
樹脂製のアンダーカバーで、この板状のアンダー
カバー13は、第1図及び第3図に示すように、
車体のフロントクロスメンバ13からオイルパン
11の油溜部12底部後端縁付近まで延出されて
いると共に、油溜部12底面に沿つて車体前後方
向及び車体巾方向に延設されている。また、油溜
部12の底部12aと対向する部位が切欠されて
全体が略コ字形状を呈し、フロントクロスメンバ
14に固定された前端部13aが後方下り傾斜状
に形成されていると共に、車体の両側パネル1
5,15にボルトを介して固定された両側部13
b,13bが水平状に形成されており、これによ
つて、オイルパン11の前端部及び両側部に対す
る飛石等の衝撃を防止すると共に、泥や塵などの
付着を防止している。また、このアンダーカバー
13は、内端縁がオイルパン11の前端部と一定
の隙間Cをもつて配置されており、また、前述の
ように油溜部12の底部12aと対向する部位が
切欠されているため、走行時の相対的な上下動等
によるオイルパン11との接触が防止されるよう
になつている。
そして、上記オイルパン11は、前面下部付近
に水平方向へ所定間隔をもつて3つのボス部16
…が一体形成されていると共に、両側面下端部に
第2図、第3図にも示すように水平方向へ所定間
隔をもつて各2つのボス部17…が一体形成され
ている。また、各ボス部16,17には固定用の
ボルト18…が螺着するねじが切られている。
更に、オイルパン11の下端部には、油溜部1
2の底部12aを覆う金属板製の保護部材19が
配置されており、この保護部材19は底部12a
に沿つて彎曲形成されていると共に、上記ボス部
16,17に対応した個所に円弧状の突出部20
…が形成され、ここに形成されたボルト孔21に
挿通するボルト18を介してオイルパン11に固
定されるようになつている。また、この保護部材
19の上面には、第1図及び第3図、第4図に示
すように油溜部12底部12aの略全域に密着す
る耐熱性弾性部材たるラバー22が焼き付けある
いは接着により固定されている。
したがつて、この実施例によれば、車輌走行中
にオイルパン11方向へ跳ね上げられた小石など
が、保護部材19やアンダーカバー13に当つて
跳ね返され、また、ラバー22の弾性力によつて
十分緩衝されるため、オイルパン11に対する路
上物体の直線的な当りが確実に防止され、十分に
保護される。この結果、従来のようなアンダーガ
ードが全く不要となるので、オイルパン11を下
方へ可及的に拡張することが可能となり、大きな
容積を確保できる。
しかも、保護部材19やラバー22を、オイル
パン11の外周面全体に被覆するのではなく、油
溜部12の底部12aのみに設けるだけであるか
ら構造が極めて簡素化され、その製造作業能率の
低下とコストの高騰が抑制できると共に、重量の
増加を防止できる。更に、オイルパン11内のオ
イルの冷却作用が大きく阻害されることもない。
第5図はこの考案の他例を示し、保護部材29
と弾性部材32を波形状に形成したものである。
これによつて、各部材29,32の剛性が向上
し、小石などの衝突に対するオイルパン11の保
護が一層強化される。
考案の効果 以上の説明で明らかなように、この考案に係る
オイルパンの保護装置によれば、オイルパンが、
油溜部底部やその付近に設けられた耐熱性弾性部
材や金属製の保護部材及びアンダーカバーによつ
て跳び石等による衝撃から確実に保護されるた
め、従来のような油溜部底部を覆うように延出し
たアンダーガードが不要になる。この結果、オイ
ルパンを下方へ可及的に拡張することができ、容
積の拡大により潤滑油を大量に貯留できる。この
ため、加速時などにおいて油面の傾きがあつても
油吸入口が露出することがなく、機関各部への油
供給作用が常時適正に行われる。
しかも、耐熱性弾性部材や金属製の保護部材
を、オイルパンの外周面全体に被覆するのではな
く、油溜部の底部のみに設けるだけであるから構
造の簡素化が図れ、製造作業能率の低下やコスト
の高騰を抑制できると共に、重量の増加も防止で
きる。更に、オイルパン内のオイル冷却作用が阻
害されることもない。
また、アンダーカバーは、平板状であるため、
構造が簡単であると共に、油溜部の底面に対向す
る部位が切欠されているため、重量の増加を抑制
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るオイルパンの保護装置
の第1実施例を示す側面図、第2図は同第1実施
例の正面図、第3図は底面図、第4図は第1図の
−線断面図、第5図はこの考案の第2実施例
を第4図と同じ位置から示す断面図、第6図は従
来のオイルパン保護装置が適用された車体の前端
部を断面して示す側面図である。 1……車体、11……オイルパン、12……油
溜部、12a……底部、13……アンダーカバ
ー、19,29……保護部材、22,32……弾
性部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. アルミ鋳物製オイルパンの油溜部の底部全体に
    密着固定された耐熱性弾性部材と、該耐熱性弾性
    部材の下面全体に密着被装して、オイルパンに固
    定された金属製の保護部材と、車体のフロントク
    ロスメンバからオイルパンの油溜部底部まで、該
    油溜部底面に沿つて車体前後方向及び車体巾方向
    に延設され、前記油溜部の底面に対向する部位が
    切欠された板状のアンダーカバーを設けたことを
    特徴とするオイルパンの保護装置。
JP1985198713U 1985-12-24 1985-12-24 Expired JPH0455242Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985198713U JPH0455242Y2 (ja) 1985-12-24 1985-12-24

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985198713U JPH0455242Y2 (ja) 1985-12-24 1985-12-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62105349U JPS62105349U (ja) 1987-07-04
JPH0455242Y2 true JPH0455242Y2 (ja) 1992-12-25

Family

ID=31159655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985198713U Expired JPH0455242Y2 (ja) 1985-12-24 1985-12-24

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0455242Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5281951B2 (ja) * 2009-04-24 2013-09-04 ダイキョーニシカワ株式会社 オイルパンの保護カバー取付構造
JP5519823B2 (ja) * 2013-04-19 2014-06-11 ダイキョーニシカワ株式会社 オイルパンの保護カバー取付構造

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5410408U (ja) * 1977-06-21 1979-01-23

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56161157U (ja) * 1980-04-30 1981-12-01
JPS58134641U (ja) * 1982-03-08 1983-09-10 日産自動車株式会社 内燃機関のオイルパン

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5410408U (ja) * 1977-06-21 1979-01-23

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62105349U (ja) 1987-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7624835B2 (en) Protective cover for the underside of a vehicle
JPH0584246B2 (ja)
JPH10196341A (ja) 内燃機関におけるオイルパンの制振構造
JPH0455242Y2 (ja)
US4060142A (en) Environmental noise pollution reduction device of running road vehicle
JP3853108B2 (ja) フロントアンダーカバー
US4427225A (en) Bumper for motor vehicles
JPS6123623Y2 (ja)
JP3680310B2 (ja) 車両用前部構造
JP4983690B2 (ja) 車両用エンジンの遮音装置
JP6819390B2 (ja) 車両下部構造
JPS6350431Y2 (ja)
JPS5934726Y2 (ja) グリル等の取付構造
US4252301A (en) Stopper structure of engine mount
JP3566084B2 (ja) 燃料タンクの保護構造
JP3246201B2 (ja) エンジン用マウントブラケット
CN211567847U (zh) 一种客车用动力系统隔音防护装置
JPH0724312Y2 (ja) 車両の泥はね防止装置
JPH0455213Y2 (ja)
JPS58590Y2 (ja) 吊下げ式フユ−エルタンク用プロテクタ
JPH0246463Y2 (ja)
US4824166A (en) Understructure for an automobile
JP2561025Y2 (ja) 自動車用燃料タンクにおける断熱カバー構造
JPS6024892Y2 (ja) バッフルプレ−トの取付構造
JPH0433410Y2 (ja)