JPS5918942Y2 - フエンダ−プロテクタの構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動車のフェンダ−プロテクタの構造に係り
、特にマッドガード機能を備えたフェンダ−プロテクタ
に関する。

一般にフェンダ−プロテクタは、フロントフェンダ−プ
ロテクタを例にとり説明すれば、フロントフェンダ−プ
ロテクタＰは第１図に示すようにフロントフェンダ−１
とフードレッジ２とで形成されたホイールハウス３に配
設され、フロントフェンダ−１の折曲フランジ部１ａに
タイヤオープニングライン４に沿って形成されたフラン
ジ部Ｐｅと重合してクリップ（図示せず）でその一側Ｐ
ａが固定され、他側Ｐｂがフードレッジ２にビス止め固
定されていると共に、その前端部Ｐｃは図示外のラジェ
ータコアサポートにビス止め固定され、かつその後端部
Ｐｄはサイドシル６の前端部にサイドシル６下面より突
出しない状態でビス止め固定されている。

このような構造は例えば実開昭５３−４３６号公報に示
されている。

このため従来のフロントフェンダ−プロテクタＰにあっ
ては、その後端部Ｐｄがサイドシル６の下面より突出し
ない状態で配設されているのでタイヤからのスプラッシ
ュが図示外のフロアパネル下面やサイドシル６に飛散し
て耐着し易いので防錆上極めて不利であると共に、石は
ねによってフロアパネルやフロアパネル下面に配設され
たパイピングが破損し易い等多くの問題を有していた。

この考案はかかる現状に鑑み創案されたものであって、
その目的とするところは、ホイールハウス内に収納固定
されたフェンダ−プロテクタの後端部に車体のサイドシ
ル下面より下方に突出するマッドガード部番設（チ、こ
めマッドガード部の下端とホイールハウス後方の車体下
面との間に補強部を架設してこのマッドガード部により
自動車走行時におけるタイヤからのズブラッシュを確実
に防禦することによりサイドシルの発錆を確実に防止す
ると共に、石はねによるフロアパネル下面並びにフロア
パネル下面に配設されたパイピングの破損を防止するこ
とができ、しかもマッドガード部の車体への取り付けを
確実なものとして騒音発生のないフェンダプロテクタの
構造を提供しようとするものである。

以下添附図面に示す実施例にもとづきこの考案を詳細に
説明する。

第２図はこの考案の第１実施例を示すものであって、こ
の実施例に係るフロントフェンダ−プロテクタＰは第２
図に示すようにフロントフェンダ−１とフードレッジ２
とで形成されたホイールハウス３内に収納され、その一
側Ｐａがフロントフエンダー１の新曲フランジ部１ａの
タイヤオープニングライン４に沿って形成されたフラン
ジ部Ｐｅと重合してクリップで固定され、他側Ｐｂがフ
ードレッジ２にビス止め固定されていると共に、その前
端部Ｐｃはラジェータコアサポート５にビス止め固定さ
れ、かつその後端部Ｐｄはサイドシル６の前端部にビス
止め固定されている。

そしてこのフロントフェンダ−プロテクタＰの上記後端
部Ｐｄには、フロントフェンダプロテクタＰの板厚と同
一板厚のマッドガード部１０が延設されており、このマ
ッドガード部１０はサイドシル６の下面より下方に突出
して、さらに車体後方に折曲形成されて補強部２１を形
威しており、この補強部２１の終端部２２はサイドシル
６にビス止め固定され、マッドガード部１０と車体下面
を形成するサイドシルとの間に補強部２１を架設したも
のとなっている。

尚、このマッドガード部１０の下端は地表面に接地しな
い状態で配設されている。

従って、このフロントプロテクタＰの構造によれば、自
動車の走行時にスプラッシュや石はわが発生しても、こ
れらの水滴や石はこのフロントプロテクタＰのマッドガ
ード部１０に当って停止し、フロアパネルやサイドシル
には衝突せずこれらの部材の発錆や、フロアパネルやフ
ロアパネル下面のパイピングの破損を効果的に防止でき
る。

即ちこのマッドガード部１０は補強部２１を介してサイ
ドシル６にも固定されているから、後方にめくれ上がる
ことはなく、フロアパネル等は確実に防禦されるもので
ある。

更にこのため走行中に車体の振動や走行風によってもマ
ッドガード部１０は振動せず騒音は発生しない他、特に
マッドガード部１０の肉厚を厚くしなくとも剛性が確保
できるから薄肉に形成しても振動等をしないため車体の
軽量化に貢献することができる。

なお、上記実施例においては、補強部２１は、マッドガ
ード部１０と一体として折曲形成した場合につき説明し
たが、補強部２１を別体に形威し、ビス止め等の手段で
マッドガード部１０に接続してもよい。

また本実施例においては、この考案をフロントフェンダ
−プロテクタＰに適用した場合を例にとり説明したが、
この考案にあっては必ずしもこれに限定されるものでは
なく、例えばリヤフェンダプロテクタにも適用で゛きる
もので゛ある。

この考案は上述したようにタイヤのホイールハウス内に
配設されるフェンダ−プロテクタの後端部にマッドガー
ド部を連設し、かつ、このマッドガード部と車体下面と
の間に補強部を架設し、このマッドガード部によりタイ
ヤからのスプラッシュ並びに小石等がサイドシル下面や
フロアパネル下面に飛散しないように構成したため、上
記スプラッシュが耐着してサイ下シルやフロアパネルの
発錆防止に大きな効果を発揮する他、サイドシル下面や
フロアパネル下面に小石等が飛散しないのでサイドシル
下面やフロアパネル下面並びにフロアパネル下面に配設
されたパイピングが損傷しにくいばかりか、このマツ、
ドガード部が補強部で確実に車体に取り付けられている
マッドガード部がめくり上らず常に上記機能を果たすし
、自動車走行中に車体振動や走行風圧でマッドガード部
が振動することがなく騒音が発生することもない地組付
作業も容易である等幾多の有益なる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のフロントフェンダ−プロテクタの取付構
造を示す分解斜視図、第２図は本考案の実施例を示す分
解斜視図である。 Ｐ・・・フロントフェンダ−プロテクタ、Ｐａ・・・フ
ロントフェンダ−プロテクタの一側、Ｐｂ・・・フロン
トフェンダ−プロテクタの他側、Ｐｄ・・・フロントフ
ェンダ−プロテクタの後端部、１・・・フロントフェン
ダ−１１ａ・、・・折曲フランジ部、２・・・フードレ
ッジ、４・・・タイヤオープニングライン、７・・・タ
イヤ、１０・・・マッドガード部、２１・・・補強部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フェンダ−パネル１の折曲フランジ部１ａにタイヤオー
   プニングライン４に沿ってその一側Ｐａが固定され、他
   側ｐｂがホイールハウスの内側を形成する車体パネル２
   に固定されるフェンダ−プロテクタＰにおいて、上記フ
   ェンダ−プロテクタＰの後端部Ｐｄに車体のサイドシル
   ６の下面より下方に突出するマッドガード部１０を形成
   し、こめマッドガード部１０の下端とホイールハウス後
   方の車体下面との間に補強部２１を架設したことを特徴
   とするフェンダ−プロテクタの構造。