JP2566141B2 - 静電荷像現像剤 - Google Patents

静電荷像現像剤

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JP2566141B2
JP2566141B2 JP62076241A JP7624187A JP2566141B2 JP 2566141 B2 JP2566141 B2 JP 2566141B2 JP 62076241 A JP62076241 A JP 62076241A JP 7624187 A JP7624187 A JP 7624187A JP 2566141 B2 JP2566141 B2 JP 2566141B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、低軟化点化合物を量に含有した重合トナー
と、球形キャリアから成る二成分系現像剤に関する。
[従来の技術] 従来の一般的な懸濁重合法では、着色剤および重合性
単量体を少なくとも有する単量体組成物を水性媒体中で
トナー粒径に造粒し、あらかじめ添加されている重合開
始剤または新たに加えられた重合開始剤が熱によって分
解するときに発生するラジカルで重合性単量体を重合し
て重合体を形成し、重合トナーを生成している。すなわ
ち、この方法では粉砕工程を含まないため重合トナーは
脆性が必要でなく形状も球形であるため、流動性に優
れ、摩擦帯電性が均一である等の特徴を有している。ま
た、複写画像の画像品質向上、複写機の高速化および/
または省エネルギー化が指向され、トナーの現像特性を
より向上させるとともに、耐ブロッキング性、流動性、
耐摩耗性を低下させずに、より低温定着および/または
低圧定着で良好な定着画像を形成し得るトナーが待望さ
れている。このような状況下で単量体組成物中に、室温
では保形性を有する固形状のパラフィンワックスまたは
低分子量ポリオレフィンなどの低軟化点化合物を多量に
添加して、従来の重合トナーよりも多量に低軟化点化合
物を内包している重合トナーも得られている。
一般に、電子写真における画像形成方法は、トナー粒
子とこれを摩擦帯電による静電引力によって保持するキ
ャリア粒子とから成る二成分系現像剤を用いた現像法
(二成分現像法)と、磁性微粉末を含有したトナー粒子
のみを用いる一成分系現像剤を用いた現像法(一成分現
像法)に分けられる。一成分現像法は二成分系に比べて
トナーの帯電特性に安定性を欠き、またトナーに磁性微
粉末を用いているのでカラー化に不利であるという点か
らは、二成分現像法の方が好ましいが、一方、二成分現
像法の場合には、現像器中で現像剤がよく撹拌され、こ
のときトナー粒子は力学的により強い強度を有するキャ
リア粒子によって強い剪断力を受けるため、前述したよ
うな力学的に弱い低軟化点化合物を多量に内包したトナ
ーの場合、キャリア粒子から受ける剪断力によってトナ
ーが破壊され、内包された低軟化点化合物がトナー表面
に露出してしまう。このため高温下で現像器中の現像剤
を撹拌すると、現像スリーブ上に融着を生じるという問
題が生じている。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は、低軟化点化合物を多量に含有した球
形の重合トナー粒子に対し、球形のキャリア粒子を混合
した二成分系の静電荷像現像剤を提供することにある。
すなわち、球形のキャリア粒子を用いることによって、
現像器中での現像剤の撹拌に際しても、球形の重合トナ
ーがキャリア粒子から受ける剪断力を減少させ、重合ト
ナーが破壊されて低軟化点化合物が表面に露出するとい
うことがなく、更にこれによりトナーキャリア粒子の混
合系が常に一定で、高温下で長時間にわたる現像剤の撹
拌後もスリーブ上にトナーが融着することがない二成分
系の静電荷像現像剤を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段および作用] 本発明は、少なくとも重合性単量体、着色剤および軟
化点40〜130℃の低軟化点化合物を含有する単量体組成
物を重合して得られる重合トナーと、強磁性金属酸化物
で形成されている球形磁性キャリア又は強磁性金属酸化
物を含有している球形磁性キャリアとを有し、 重合トナーの個数平均粒径を、球形磁性キャリア
の個数平均粒径をとするとき、 の条件を満足していることを特徴とする静電荷像現像剤
に関する。キャリア粒子の形状を球形にすることによ
り、現像剤が長時間撹拌された場合でもキャリア粒子に
よって重合トナーが破壊されず、低軟化点化合物が表面
に露出しないために、高温下での現像剤を長時間撹拌し
てもスリーブ上にトナーの融着が生じないという作用が
ある。
本発明に使用される重合トナーとは、少なくとも重合
性単量体と着色剤とを含有する単量体組成物を、分散剤
を含有する分散媒中にて懸濁重合することにより得られ
るトナーである。
この重合トナーに使用される重合性単量体としては、
スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェ
ニルスチレン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロルス
チレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレ
ン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレ
ン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチ
レン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレ
ン、p−n−ドデシルスチレン等のスチレンおよびその
誘導体;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレ
ンなどのエチレン不飽和モノオレフィン類;塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化ビニルなどの
ハロゲン化ビニル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、ベンゾエ酸ビニルなどのビニルエステル類;メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロ
ピル、メタクリル酸−n−ブチル、メタクリル酸イソブ
チル、メタクリル酸−n−オクチル、メタクリル酸ドデ
シル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル
酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジ
メチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチ
ルなどのα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル
類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
−n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロ
ピル、アクリル酸−n−オクチル、アクリル酸ドデシ
ル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸ステ
アリル、アクリル酸−2−クロルエチル、アクリル酸フ
ェニルなどのアクリル酸エステル類;ビニルメチルエー
テル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテ
ルなどのビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニ
ルヘキシルケトン、メチルイソプロペニルケトンなどの
ビニルケトン類;N−ビニルピロール、ビニルカルバゾー
ル、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドンなど
のN−ビニル化合物;ビニルナフタレン類;アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドなどのア
クリル酸もしくはメタクリル酸誘導体などのビニル系単
量体がある。これらを単独あるいは二種以上用いても良
い。また、これらの重合性単量体の重合体を単量体組成
物中に添加しても良い。上記した単量体の中で、スチレ
ン、またはアルキル基のような置換基を有するスチレ
ン、またはスチレンと他の単量体との組合せが重合トナ
ーの現像性、耐久性を考慮した場合好ましい。
また、単量体組成物中には必要に応じて荷電制御剤、
各種着色剤、流動性改質剤を添加しても良い。荷電制御
剤としては含金属染料、ニグロシン等があり、着色剤と
しては従来より知られている染料、カーボンブラック、
カーボンブラックの表面を樹脂で被覆しているグラフト
化カーボンブラックのような顔料が使用可能であり、流
動性改質剤としてはコロイダルシリカ、脂肪酸金属塩な
どがある。また、増量の目的で炭酸カルシウム、微粉状
シリカ等の充填剤を0.5〜20重量%の範囲でトナー中に
配合してもよい。さらにトナー粒子相互の凝集を防止し
て流動性を向上するために、テフロン微粉末のような流
動性向上剤を配合してもよい。
本発明においては、重合時に極性基を有する重合体、
共重合体または環化ゴムを加えた重合性単量体系を該極
性重合体と逆荷電性の分散剤を分散せしめた水相中に懸
濁させ、重合させることが好ましい。すなわち、重合性
単量体系中に含まれるカチオン性またはアニオン性重合
体、共重合体または環化ゴムは、水相中に分散している
逆荷電性のアニオン性またはカチオン性分散剤と重合進
行中のトナーとなる粒子表面で静電気的に引き合い、粒
子表面を分散剤が覆うことにより粒子同士の合一を防
ぎ、安定化せしめる。
本発明に使用し得る極性重合体(極性共重合体を包含
する)及び逆荷電性分散剤を以下に例示する。
(a) カチオン性重合体としては、ジメチルアミノエ
チルメタクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレー
ト等含窒素単量体の重合体もしくはスチレン、不飽和カ
ルボン酸エステル等と該含窒素単量体との共重合体があ
る。
(b) アニオン性重合体としてはアクリロニトリル等
のニトリル系単量体、塩化ビニル等の含ハロゲン系単量
体、アクリル酸等の不飽和カルボン酸、不飽和二塩基
酸、不飽和二塩基酸の無水物、ニトロ系単量体の重合体
がある。
(c) アニオン性分散剤としては、酢酸ビニル系重合
体の部分ケン化物等の水溶性高分子またアエロジル#20
0,#300(日本アエロジル社製)等のコロイダルシリカ
がある。
(d) カチオン性分散剤としては酸化アルミニウム、
水酸化マグネシウム、アミノアルキル、変性コロイダル
シリカ等の親水性正帯電性シリカ微粉末等がある。極性
重合体のかわりに環化ゴムを使用しても良い。
さらに、重合トナーの定着温度の低温化および/また
は定着圧の低圧化の目的で、単量体組成物中に室温では
保形性を有する固形状のパラフィンまたは低分子量ポリ
オレフィンのような低軟化点化合物を多量に添加する。
本発明における低軟化点化合物とは、環球法(JIS K 25
31等参照)で測定した軟化点が40〜130℃、好ましくは5
0〜120℃を有するものである。軟化点が40℃未満ではト
ナーの耐ブロッキング性及び保形性が不充分であり、13
0℃を超える場合は定着温度または定着圧力を低下させ
る効果が少ない。
低軟化点化合物としては、軟化点40〜130℃のパラフ
ィンワックス、低分子量ポリオレフィン、芳香族基を有
する変性ワックス、脂環基を有する炭化水素化合物、天
然ワックス、炭素数12以上の長鎖炭化水素鎖〔CH3CH2
11又はCH2 12以上の脂肪族炭素鎖〕を有する長鎖
カルボン酸、そのエステル等を例示し得る。異なる低軟
化点化合物を混合して用いても良い。具体的には、パラ
フィンワックス(日本石油製)、パラフィンワックス
(日本精蝋製)、マイクロワックス(日本石油製)、マ
イクロクリスタリンワックス(日本精蝋製)、硬質パラ
フィンワックス(日本精蝋製)、PE−130(ヘキスト
製)、三井ハイワックス110P(三井石油化学製)、三井
ハイワックス220P(三井石油化学製)、三井ハイワック
ス660P(三井石油化学製)、三井ハイワックス210P(三
井石油化学製)、三井ハイワックス320P(三井石油化学
製)、三井ハイワックス410P(三井石油化学製)、三井
ハイワックス420P(三井石油化学製)、ハイレッツT−
100X(三井石油化学製)、ハイレッツT−200X(三井石
油化学製)、ハイレッツT−300X(三井石油化学製)、
ペトロジン80(三井石油化学製)、ペトロジン100(三
井石油化学製)、ペトロジン120(三井石油化学製)、
タックエースA100(三井石油化学製)、タックエースF
−100(三井石油化学製)、タックエースB−60(三井
石油化学製)、変性ワックスJC−1141(三井石油化学
製)、変性ワックスJC−2130(三井石油化学製)、変性
ワックスJC−4020(三井石油化学製)、変性ワックスJC
−1142(三井石油化学製)、変性ワックスJC−5020(三
井石油化学製):密ロウ、カルナバワックス、モンタン
ワックス等を挙げることができる。なお、100℃以上の
軟化点の低軟化点化合物を使用する場合には、加圧下で
水性媒体の液温を100℃以上にして分散造粒するのが好
ましい場合もある。
上記低軟化点化合物は、重合トナーの定着温度および
/または定着圧力を下げるために、重合性単量体100重
量部に対して50〜3,000重量部混合される。特に70〜1,0
00重量部混合されるのが好ましい。50重量部未満では定
着ローラの定着温度または定着圧力を下げるには不充分
であり、3,000重量部を超える場合は耐ブロッキング性
および耐久性が低下する傾向が強まる。
低軟化点化合物を多量に含有する場合、前述の重合性
単量体に添加した極性重合体がトナーとなる粒子表層部
に集まるため、一種の殻のような形態となり、得られた
粒子は擬似的なカプセルとなる。比較的高分子量の極性
重合体、共重合体または環化ゴムは、多量の低軟化点化
合物をトナー粒子内部に内包するので、トナー粒子に耐
ブロッキング性、現像性、耐摩耗性の優れた性質を付与
する一方で、定着性も付与し、これら相反する要求を満
足するトナーを得ることが出来る。
また、本発明で使用する重合開始剤は重合性単量体に
可溶であるものが通常使用する量範囲(単量体100重量
部に対して重合開始剤2〜5重量部)で使用される。本
発明に使用可能な重合開始剤としては、例えば2,2′−
アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2−ア
ゾビスイソブチロニトリル、1,1′−アゾビス(シクロ
ヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2′−アゾビス−
4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、その他
のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)などのアゾ系ま
たはジアゾ系重合開始剤;ベンゾイルパーオキサイド、
メチルエチルケトンパーオキサイド、イソプロピルパー
オキシカーボネート、キュメンハイドロパーオキサイ
ド、2,4−ジクロリルベンゾイルパーオキサイド、ラウ
ロイルパーオキサイドのような過酸化物系重合開始剤が
挙げられる。またこれらを2種以上混合して用いてもよ
い。
懸濁重合反応は、通常重合温度50℃以上でおこなわ
れ、重合開始剤の分解速度を考慮して上限温度が設定さ
れる。設定重合温度が高すぎると、重合開始剤が急激に
分解されてしまうので好ましくない。従って使用する低
軟化点化合物の軟化点温度が高い(通常70℃以上)場合
には、重合に適する温度での造粒は単量体組成物の粘度
が増加して行なえないので、水性分散媒の温度をこの軟
化点以上に保ち、重合開始剤を添加していない単量体組
成物の造粒を最初に行なった後に、分散系の温度を重合
に適した上限温度以下の温度域まで下げてから、水性媒
体中に重合開始剤を添加するという特別の手法が必要と
なる。
懸濁方法は、着色剤を低軟化点化合物に分散させたも
のに重合性単量体、及び添加剤等を均一に溶解、または
分散せしめた単量体組成物を、0.1〜50重量%の分散剤
(例えば、難溶性無機分散剤)を含有する水性媒体(例
えば重合温度よりも5℃以上、好ましくは10℃以上高い
温度に加温されている)中に通常の撹拌機またはホモミ
キサー、ホモジナイザ等により分散せしめる。好ましく
は単量体液滴が所望のトナー粒子のサイズ、一般に30μ
m以下(例えば体積平均粒径0.1〜20μm)の大きさを
有する様に撹拌速度、時間および水性媒体の液温を調整
する。その後、分散剤の作用によりほぼその状態が維持
される様、撹拌を粒子の沈降が防止される程度に行ない
ながら、水性媒体の液温を重合温度まで下げる。重合温
度は50℃以上、好ましくは55〜80℃、特に好ましくは60
〜75℃の温度に設定し、撹拌しながら実質的に非水溶性
の重合開始剤を添加し重合を行なう。反応終了後、生成
したトナー粒子を洗浄、ろ過、デカンテーション、遠心
等の適当な方法により回収し乾燥することにより重合ト
ナーが得られる。懸濁重合法においては、通常重合性単
量体100重量部に対し水200〜3000重量部を水性分散媒と
して使用する。
また、適当な安定化剤、例えばポリビニルアルコー
ル、ゼラチン、メチルセルロース、メチルハイドロプロ
ピルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチル
セルロースのナトリウム塩、ポリアクリル酸およびそれ
らの塩、デンプン、ガムアルギン酸塩、ゼイン、カゼイ
ン、リン酸三カルシウム、タルク、硫酸バリウム、ベン
トナイト、水酸化アルミニウム、水酸化第2鉄、水酸化
チタン、水酸化ナトリウム等のいずれか1種または混合
物を本発明の製造方法に悪影響を与えない程度に水性媒
体に包含したものを使用しても良い。
また、前記無機分散剤の均一な分散のために、界面活
性剤を本発明の製造方法に悪影響を与えない程度に使用
することもよい。これは上記分散剤の所期の作用を促進
するためのものであり、その具体例としては、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナト
リウム、ペンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナ
トリウム、アリル−アルキル−ポリエーテルスルホン酸
ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリ
ウム、カプリン酸ナトリウム、カプリル酸ナトリウム、
カプロン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、オレイ
ン酸カルシウム、3,3−ジスルホンジフェニル尿素−4,4
−ジアゾ−ビス−アミノ−8−ナフトール−6−スルホ
ン酸ナトリウム、オルト−カルボキシベンゼン−アゾ−
ジメチルアニリン、2,2,5,5−テトラメチル−トリフェ
ニルメタン−4,4−ジアゾ−ビス−β−ナフトール−ジ
スルホン酸ナトリウム、その他を挙げることができる。
また、水に易溶性のモノマーは水中で乳化重合を同時
におこし、生成した懸濁重合物を副生の小さな乳化重合
粒子で汚染するので、水溶性の重合禁止剤、例えば金属
塩等を加えて水相での乳化重合を防ぐこともよい。ま
た、水性媒体の粘度を増して重合時の粒子の合一を防ぐ
ために、水にグリセリン、グリコールなどを添加する事
も可能である。また、易溶性モノマーの水への溶解度減
少のためにNaCl,KCl,Na2SO4などの塩類を、または極性
基のイオン性を高めるために塩酸のようなブレンステッ
ド酸を水性媒体へ添加することも可能である。
このようにして得られた重合トナーに対して、球形キ
ャリア粒子を混合することによって本発明の静電荷造現
像剤が得られる。
球形磁性キャリア粒子としては、フェライト、マグネ
タイト、ヘマタイト等の強磁性金属酸化物が単独で、ま
たはこれらに樹脂を結着あるいは被覆した形態で用いら
れる。例えば、微粉砕したフェライトを球形に造粒して
得られる球形磁性フェライトキャリアなどがある。ま
た、球形磁性フェライト等の表面に樹脂被覆層を設けた
球形の樹脂コーティングキャリア、フェライト等の強磁
性金属酸化物微粉末と樹脂とを結着させ粉砕した不定形
の樹脂結着キャリアを、加熱気流を使ったり機械的な研
磨法によって球形に成形することにより得られる球形磁
性キャリアも用いうる。
本発明の二成分系静電荷像現像剤において、重合トナ
ーの個数平均粒径を(μm)、球形キャリアの個数
平均粒径を(μm)とするとき、おのおのが の条件を満たす場合に重合トナーがキャリア粒子に破壊
されないという結果が得られる。この条件をみたす場合
には、第2図に示されるように、3個の球形キャリア粒
子21が形成する空間にトナー粒子22が入ることが可能と
なる。一方、この空間にトナーが入りこめない場合に
は、トナー粒子にはキャリア粒子から強い剪断力がかか
りやすくなるため、高温下で長時間現像剤が撹拌される
と、重合トナーは破壊され内包していた低軟化点化合物
が表面に露出して現像スリーブ上にトナーの融着を生じ
る。
本発明で用いられる球形キャリア粒子の抵抗率は108
〜1014Ωcmが好ましい。抵抗率が108Ωcm未満のときは
トナーに静電荷像の現像に必要な帯電を充分に与えるこ
とができず、また、1014Ωcmを超えるときは、トナーに
過剰な帯電を与えてしまい、キャリアとトナーの付着力
が増大して静電荷像を現像することができなくなる。ま
た、球形キャリア粒子の個数平均粒径は20〜300μm、
好ましくは40〜100μmである。
[実施例] 以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。
実施例1 上記成分をアトライター(MA−ISD,三井三池製)で4
時間混合し、この混合物154gを75℃に保ったものに同じ
温度で溶融させたパラフィンワックス155゜F100gを混合
撹拌し、単量体組成物を調製した。
得られた単量体組成物を、アミノ変性シリカ(100重
量部のアエロジル200をアミノプロピルトリエトキシシ
ラン5重量部で処理したもの)18gおよび0.1N塩酸23gを
含有する75℃に加温された蒸留水600gの水性媒体へT.K.
ホモミキサーの撹拌下に投入し、投入後1時間10,000r.
p.m.で撹拌して、分散造粒した。
造粒後液温を65℃に下げ、重合開始剤として2,2′−
アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)4gおよび
2,2′−アゾビスイソブチロニトリル2gを水性媒体へ添
加し、さらに30分撹拌した。さらに、撹拌をパドル刃撹
拌に変えて60℃で10時間撹拌し、重合を完結させた。
洗浄後水性分散媒をろ過により除去した(トナーは、
水にぬれた状態になっている)。このトナーの個数平均
粒径は6μmであった。
一方疎水性コロイダルシリカR972(日本アエロジル
(株)製)20gとエタノール160gを室温下で混合した
後、これに水2000gを加えてT.K.ホモミキサーを用いて1
0,000r.p.m.で3分間予備分散の後、この分散液をピス
トン型高圧式均質化機(ゴーリン社製、型式15M−87A)
を用いて吐出圧力580Kg/cm2で分散液を2度循環させ
て、疎水性シリカを均一に分散させた(所要時間3
分)。
この分散液と先に得られているろ過後のトナーとを混
合し、パドル撹拌翼にて100r.p.m.で5分間予備混合撹
拌を行なった。その後、この分散液をピストン型高圧式
均質化機(15M−87A,ゴーリン社製)を用いて吐出圧力5
00Kg/cm2で2度循環させてトナーの表面に疎水性シリカ
を均一に付着させた。その後、分散媒をろ過し乾燥させ
た後、分級器(西独HEYMAIV社製、アルピネ100MZR)を
使用して、微粉トナー、過剰な疎水性シリカ、未反応物
などの微細物を除いた。
得られた重合トナー10重量部および球形磁性フェライ
トキャリア粒子(TDK(株)社製、個数平均粒径50μ
m)90重量部を混合して現像剤を調製した。次いで、下
記条件で現像を行なった。
現像器として第1図に示すものを使用した。像担持体
8はセレン感光体を有し、感光体の周速は100mm/秒、像
担持体8に形成された静電荷像の最高電位は+750V、ス
リーブ9の外径は20mmであり、その周速は100mm/秒、磁
石のN,S極のスリーブ表面の垂直方向の磁束密度は1000
ガウス、現像剤層の厚さ200μm、スリーブ9と像担持
体8との間隙300μm、スリーブ9に印加するバイアス
電圧は直流電圧成分+200V、交流電圧成分3.0KHzで1400
VPPで現像をおこなった。静電荷潜像は良好に現像さ
れ、現像されたトナー像を普通紙へ静電転写し、180℃
で定着した。
表1に初期および30℃下15分カラ回転耐久後の画像濃
度およびスリーブ上へのトナー融着の有無を示した。
実施例2 四三酸化鉄とエポキシ樹脂からなる不定形の樹脂結着
キャリアを加熱ジェット気流中で撹拌する球形化処理に
より、球形に成形して個数平均粒径45μmの球形磁性キ
ャリアを得た。このキャリア90重量部と実施例1で得た
重合トナーとを混合して静電荷像現像剤とした。
実施例1と同様の操作で画出しを行ない、初期及び50
℃下15分カラ回転後の画像濃度およびスリーブ上へのト
ナー融着の有無を表1に示した。
比較例1 キャリア粒子として不定形の樹脂結着キャリアをその
まま用いる外は実施例2と同様の操作を行なった。その
結果を表1に示した。
比較例2 アミノ変性シリカの使用量を12gとし、かつ個数平均
粒径8μmの重合トナーが得られた点を除いて、実施例
1と同様の操作を行なった。その結果を表1に示した。
[発明の効果] 本発明は低軟化点化合物を多量に含有した重合トナー
と球形のキャリア粒子から成る二成分系の静電荷像現像
剤に関するものである。本発明は、このような構成を採
用することによって下記の作用効果を奏するものであ
る。
球形のキャリア粒子を用いることによって、現像器
中での現像剤の撹拌に際しても、球形の重合トナーがキ
ャリア粒子から受ける剪断力を減少させることができる
ため、重合トナーが破壊されて低軟化点化合物が表面に
露出するということがない。これにより重合トナーと
球形キャリア粒子の混合系が常に一定であり、高温下で
長時間にわたる現像剤の撹拌後もスリーブ上にトナーが
融着することがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例および比較例で使用した現像
装置を概略的に示した図である。第2図は本発明に係る
重合トナーと球形キャリア粒子との相互の個数平均粒径
の関係を示す概念図である。 8……感光ドラム、9……スリーブ、 10……マグネットローラ、11……現像剤、 12,13……現像バイアス電源、 17……ドクターブレード、21……球形キャリア、 22……重合トナー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−110947(JP,A) 特開 昭56−110951(JP,A) 特開 昭60−230665(JP,A) 特開 昭60−23860(JP,A) 特開 昭57−158848(JP,A) 特開 昭59−157655(JP,A) 特開 昭59−189353(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも重合性単量体、着色剤および軟
    化点40〜130℃の低軟化点化合物を含有する単量体組成
    物を重合して得られた重合トナーと、強磁性金属酸化物
    で形成されている球形磁性キャリア又は強磁性金属酸化
    物を含有している球形磁性キャリアとを有し、 重合トナーの個数平均粒径を、球形磁性キャリアの
    個数平均粒径をとするとき、 の条件を満足していることを特徴とする静電荷像現像
    剤。
  2. 【請求項2】球形磁性キャリアの抵抗率が108〜1014Ωc
    mである特許請求の範囲第1項に記載の静電荷像現像
    剤。
  3. 【請求項3】低軟化点化合物の含有量が重合性単量体10
    0重量部に対して50〜3000重量部である特許請求の範囲
    第1項又は第2項に記載の静電荷像現像剤。
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