JPH0723966B2 - 磁性トナ− - Google Patents

磁性トナ−

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JPH0723966B2
JPH0723966B2 JP60133529A JP13352985A JPH0723966B2 JP H0723966 B2 JPH0723966 B2 JP H0723966B2 JP 60133529 A JP60133529 A JP 60133529A JP 13352985 A JP13352985 A JP 13352985A JP H0723966 B2 JPH0723966 B2 JP H0723966B2
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    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/087Binders for toner particles
    • G03G9/08784Macromolecular material not specially provided for in a single one of groups G03G9/08702 - G03G9/08775
    • G03G9/08793Crosslinked polymers

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は潜像を顕像化する方法に用いられるトナーに関
する。このような目的におけるトナーとは画像を形成
し、記録する為のものであり、例えば電子写真法におい
ては、米国特許第2,297,691号明細書をはじめ、特公昭4
2−23910号公報及び特公昭43−24748号公報等に記載さ
れている様に多数の方法が知られており、一般には光導
電性物質を利用し、種々の手段で感光体上に電気的潜像
を形成し、次いで該潜像をトナーを様いて現像し、必要
に応じて紙等の転写部材にトナー画像を転写した後、
熱、圧力、熱圧ローラあるいは溶剤蒸気等により定着
し、複写物を得るものである。トナーを用いて現像する
方法としては従来より各種の方法が提案され、例えば米
国特許第2,874,063号明細書に記載されている磁気ブラ
シ法、米国特許第2,618,552号明細書に記載されている
カスケード現像法及び米国特許第2,221,776号明細書に
記載されている粉末雲法の他、フアーブラシ現像法、液
体現像法などが知られている。これら現像法において、
特にトナー及びキヤリヤーを主体とする現像剤を用いる
磁気ブラシ法、カスケード法、液体現像法などが広く実
用化されている。これらの方法はいずれも比較的安定に
良画像を得られる優れた方法であるが、反面キヤリヤー
の劣化、トナーとキヤリヤーの混合比の変動という2成
分系現像剤にまつわる共通の問題点を有している。かか
る問題点を回避するため、トナーのみよりなる一成分系
現像剤を用いる現像方法が各種提案されているが、中で
も磁性を有するトナー粒子より成る現像剤を用いる方法
に優れたものが多い。例えば特公昭37−491号公報に記
載されているいわゆる誘起現像法が良く知られている。
この方法は、導電性と磁性を有するトナーを磁石を、内
奏したスリーブに付着させてトナーによる磁気ブラシを
形成し、該磁気ブラシを静電潜像担持体に接触して潜像
をトナーにより現像するものである。この現像方法にお
いては、トナーが導電性を有することによって磁気ブラ
シを静電潜像に対向させたとき、トナーに静電潜像と逆
極性の電荷が誘起され、かくして電荷を誘起されたトナ
ーと、静電潜像の間の電気的引力に基づき潜像が現像さ
れるのである。また、絶縁性の磁性トナーを磁石を内奏
したスリーブに付着させてトナーの磁気ブラシを形成
し、トナーをスリーブとの摩擦により帯電させ、該磁気
ブラシを静電潜像担持体に接触或いは近接させて潜像を
トナーにより現像する方法も知られている。例えば、カ
プセル磁性トナーを用いる特願昭49−17739号公報、絶
縁性磁性トナーを用いる特願昭50−45639号公報などに
現像方法が詳述されている。
これらの一成分系現像剤による現像方法は、現像剤がキ
ヤリヤーを含まないので、キヤリヤーとトナーの混合比
率の調整が不要であり、また、キヤリヤーとトナーを充
分均一に混合するための撹拌操作を特に必要としないか
ら現像装置全体を簡略且つコンパクトに構成することが
できる利点を有する。更にキヤリヤーの経時的劣化に基
づく、現像画質の低下と云った不都合も生じない。
これら磁性トナーにおいては、一般に磁性微粒子が相当
量結着樹脂中に分散されているが、この磁性微粒子の結
着樹脂に対する分散性が悪く、均一分散物を得ることは
困難である。又、十分な混練工程を経てある程度分散さ
れたものを得ても、次の粉砕工程において、磁性微粒子
と結着樹脂界面で破断が起こり、磁性粒子がトナー表面
に存在する結果となり、電気抵抗の低下、耐湿性の低下
を招く傾向がある。さらに、トナー粒子間で磁性粒子の
含有量に差が生じ、そのため隠蔽力の不均一なものとな
る。
一方、これら粉砕法によるトナーの問題点を克服する
為、懸濁重合法によるトナーの製造方法が提案されてい
る。懸濁重合法においては、重合性モノマー、磁性体、
重合開始剤さらに必要に応じて架橋剤、荷電制御剤、着
色剤その他添加剤を均一に溶解又は分散せしめた単量体
系を分散安定剤を含有する水相中に適当な撹拌機を用い
て分散し、同時に重合反応を行なわせ、所望の粒径を有
するトナー粒子を得ている。懸濁重合法では機械的粉砕
工程を含まない為、粉砕法に見られるような粉砕時に起
因する不都合は生じないが、磁性微粒子を含んだ単量体
系を水相中に分散させる為、この分散・重合工程で一般
に親水性である磁性微粒子がトナー粒子表面に偏在する
結果となり、粉砕法と同様な問題点を有することとな
る。磁性微粒子の重合性モノマーや結着樹脂に対する分
散性を向上させる為に、各種の磁性粒子に対する処理が
提案されている。例えば、脂肪族化合物による磁性粉の
処理(特開昭50−139745号公報等参照)、シランカツプ
リング剤による処理(特開昭54−127329号公報参照)、
チタンカツプリング剤(特開昭55−26519号公報等参
照)による処理等が提案されている。しかしながら、こ
れら処理によっても磁性粒子を重合性単量体や結着樹脂
に均一に分散させるには不十分であり、又磁性粒子と結
着樹脂間の結合強度においても不充分な点がある。さら
に、シランカツプリング剤やチタンカツプリング剤では
加水分解による不純物も生成し、トナーとしての特性に
悪影響を及ぼす危険性もある。
本発明の目的は、以上の如き問題点を解決した磁性トナ
ーを提供することにある。
本発明の目的は画像濃度が高く、鮮明な画像の得られる
磁性トナーを提供することにある。
さらに本発明の目的は定着特性の良好な、現像性にすぐ
れた磁性トナーを提供することにある。
さらに、本発明の目的は粒度の制御が簡単に行なえ、粒
度が揃っておりほとんど分級も必要としない球状の磁性
トナーを提供することにある。
さらに本発明の目的は流動性が良く凝集の起こらない磁
性トナーを提供することにある。
上述の諸目的は、以下の構成によって達成することがで
きる。
本発明は、重合性単量体を用いた懸濁重合によって得ら
れた磁性トナーにおいて、該磁性トナーは、(i)極性
基を有するアニオン性またはカチオン性の重合体、極性
基を有するアニオン性またはカチオン性の共重合体また
は環化ゴム、(ii)磁性粒子および(iii)下記式 [式中、R1は水素原子または炭素数1〜3のアルキル基
を示し、R2は炭素数2〜6の直鎖または分枝状アルキレ
ン基を示し、R3は少なくとも1個のフェニレン基を有す
る基を示し、n1およびn2は0〜20(但し、n1+n2は0〜
40である)を示す。] で示されるビニル系化合物の存在下で懸濁重合された重
合性単量体の重合体を含有することを特徴とする磁性ト
ナーに関する。
本発明においては、上記ビニル系化合物を架橋剤として
用いることにより、重合開始直後の懸濁粒子中におい
て、架橋剤としての該ビニル系化合物に含まれるエステ
ル基やエーテル基のごとき極性基と磁性粒子との間に水
素結合や電気的吸引力といった親和性が生じると考えら
れ、その結果懸濁粒子中磁性粒子の分散性は向上すると
いう特徴を有する。即ち、得られるトナー粒子は磁性粒
子が凝集したり局在せず、均一に分散したものとなる。
本発明においては、重合開始当初の粘度は従来と比べて
同等であり、懸濁時の造粒性に通常差はないが、重合が
進むにつれ、増粘効果が大きくなり、トナー粒子中の磁
性粒子の保持性が向上すると共に、トナー粒子の安定性
も増し、反応時間の短縮がはかられ、粘度分布のシヤー
プなトナーが得られる。
本発明において使用する前記一般式で示されるビニル系
化合としては、例えば下記のものを代表例として挙げる
ことが出来る。
架橋剤の働きを有する前記ビニル系化合物は使用量が多
過るとトナーの溶解温度が上がり、通常の定着温度では
十分に溶解せず、定着性が低下する傾向が増す。一方、
使用量が少ないと、磁性粒子の分散性が悪く、さらに耐
ブロツキング性,耐久性の点でも劣ったものとなるの
で、架橋剤の働きを有する前記ビニル系化合物の使用量
は、重合性単量体(モノマー)総量に対し、0.01〜10重
量%、より好ましくは0.05〜5重量%で使用するのが良
い。
本発明に適用出来る重合性単量体としは、スチレン、o
−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルス
チレン、p−メトキシスチレン、p−フエニルスチレ
ン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレン、p
−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−
ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−
ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n
−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−
ドデシルスチレン、等のスチレンおよびその誘導体;エ
チレン,ブロピレン,ブチレン,イソブチレンなどのエ
チレン不飽和モノオレフイン類:塩化ビニル,塩化ビニ
リデン,臭化ビニル、フツ化ビニルなどのバロゲン化ビ
ニル類:酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸
ビニルなどのビニルエステル類;メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリ
ル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル
酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸
−2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタ
クリル酸フエニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチ
ル、メタクリル酸ジエチルアミノエチルなどのα−メチ
レン脂肪族モノカルボン酸エステル類;アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリ
ル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−
オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチル
ヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロ
ルエチル、アクリル酸フエニルなどのアクリル酸エステ
ル類:ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、
ビニルイソブチルエーテルなどのビニルエーテル類;ビ
ニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイソ
プロペニルケトンなどのビニルケトン類;N−ビニルピロ
ール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドー
ル、N−ビニルビロリドンなどのN−ビニル化合物;ビ
ニルナフタリン類;アクリロニトリル、メタクリロニト
リル、アクリルアミドなどのアクリル酸もしくはメタク
リル酸誘導体などのビニル系単量体がある。
又、単量体の重合時に添加剤として極性基を有するアニ
オン性またはカチオン性の重合体、極性基を有するアニ
オン性またはカチオン性の共重合体または環化ゴムを添
加して単量体を重合する。
本発明に於いては、重合時に極性基を有するアニオン性
またはカチオン性の重合体、極性基を有するアニオン性
またはカチオン性の共重合体または環化ゴムを加えた重
合性単量体系を該重合体、共重合体または環化ゴムと逆
荷電性の分散剤を分散せしめた水相中に懸濁させ、重合
させることが好ましい。即ち、重合性単量体系中に含ま
れるカチオン性又はアニオン性重合体,共重合体または
環化ゴムは、水相中に分散している逆荷電性のアニオン
性又はカチオン性分散剤と重合進行中のトナーとなる粒
子表面で静電気的に引き合い、粒子表面を分散剤が覆う
ことにより粒子同士の合一を防ぎ、安定化せしめると共
に、重合時に添加した極性基を有するアニオン性または
カチオン性の重合体、共重合体または環化ゴムがトナー
となる粒子表層部に集まる為、一種の殻のような形態と
なり、得られた粒子は擬似的なカプセルとなる。比較的
高分子量の極性基を有するアニオン性またはカチオン性
の重合体、共重合体または環化ゴムを用い、トナー粒子
にブロツキング性,現像性,耐摩耗性の優れた性質を付
与する一方で、内部では比較的低分子量で定着特性向上
に寄与する様に重合を行なう事により、定着性とブロツ
キング性という相反する要求を満足するトナーを得るこ
とが出来る。本発明に使用し得る極性基を有するアニオ
ン性またはカチオン性の重合体(極性基を有するアニオ
ン性またはカチオン性の共重合体を包含する)及び該重
合体、共重合体または環化ゴムと逆荷電性の分散剤を以
下に例示する。
(i)カチオン性重合体としては、ジメチルアミノエチ
ルメタクリレート,ジエチルアミノエチルアクリレート
等含窒素単量体の重合体もしくはスチレン、不飽和カル
ボン酸エステル等と該含窒素単量体との共重合体があ
る。
(ii)アニオン性重合体としてはアクリロニトリル等の
ニトリル系単量体,塩化ビニル等の含ハロゲン系単量
体,アクリル酸等の不飽和カルボン酸,不飽和二塩基
酸,不飽和二塩基酸の無水物,ニトロ系単量体の重合体
がある。
(iii)アニオン性分散剤としては、酢酸ビニル系重合
体の部分ケン化物等の水溶性高分子またアエロジル#20
0,#300(日本アエロジル社製)等のコロイダルシリカ
がある。
(iv)カチオン性分散剤としては酸化アルミニウム,水
酸化マグネシウム、アミノアルキル変成コロイダルシリ
カ等の親水性正帯電性シリカ微粉末等がある。極性基を
有するアニオン性またはカチオン性の重合体または共重
合体のかわりに環化ゴムを使用しても良い。
本発明に用い得る磁性粒子としては、磁場の中に置かれ
て磁化される物質が用いられ、例えば鉄,コバルト,ニ
ツケルなどの強磁性金属の粉末、もしくはマグネタイ
ト,ヘマタイト,フエライトなどの合金や化合物の粉末
があげられる。粒径が0.05〜5μ、好ましくは0.1〜1
μである磁性微粒子が用いられる。この磁性粒子の含有
量はトナー重量に対し、10〜60重量%、好ましくは25〜
50重量%が良い。又、これら磁性微粒子は前述のシラン
カツプリング剤、チタンカツプリング剤、等の処理剤あ
るいは適当な反応性の樹脂等で処理されていても良い。
この場合磁性微粒子の表面積、表面に存在する水酸基の
密度にもよるが、5%以下の処理量で十分な分散性が得
られ、トナー物性に対しても悪影響を及ぼさない。トナ
ー中には必要に応じて荷電制御剤、着色剤、流動性改質
剤を添加しても良い。荷電制御剤および流動性改質剤は
トナー粒子と混合(外添)して用いても良い。荷電制御
剤としては含金属染料、ニグロシン等があり、着色剤と
しては従来より知られている染料,顔料が使用可能であ
り、流動性改質剤としてはコロイダルシリカ、脂肪族金
属塩などがある。又、増量の目的で炭酸カルシウム、微
粉状シリカ等の充填剤を0.5〜20重量%の範囲でトナー
中に配合してもよい。さらにトナー粒子相互の凝集を防
止して流動性を向上するために、テフロン微粉末のよう
な流動性向上剤を配合してもよい。又、熱ロール定着時
の離型性を良くする目的でトナー中に炭化水素系化合物
やカルナバワツクス等一般に離型剤として用いられてい
るワツクス類を配合しても良い。例えば、炭化水素化合
物の場合、疎水性であり低分子量である為、重合後極性
架橋剤により架橋されて出来たポリマーとは混ざりにく
く、極性ポリマーに比べ表面には出にくくトナーの内部
に押し込まれる形となる。そして定着時に内部より出
て、定着性およびオフセツト性を顕著に改善する。その
時、炭化水素化合物は、可塑化剤、滑剤の働きおよびオ
イル的な働きをしていると考えられる。
本発明に用いる炭化水素化合物とは、炭素数6以上を有
するパラフイン、ポリオレフインなどがあり、例えばパ
ラフインワツクス(日本石油製)、パラフインワツクス
(日本精蝋製)、マイクロワツクス(日本石油製)、マ
イクロクリスタリンワツクス(日本精蝋製)、PE−130
(ヘキスト製)、三井ハイワツクス110P(三井石油化学
製)、三井ハイワツクス220P(三井石油化学製)、三井
ハイワツクス660P(三井石油化学製)などがあり、特に
好ましくは低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピ
レン、パラフインである。
重合開始剤としてはいずれか適当な重合開始剤、例えば
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、ベンゾイルパー
オキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、イソ
プロピルパーオキシカーボネート、キユメンハイドロパ
ーオキサイド、2,4−ジクロリルベンゾイルパーオキサ
イド、ラウロイルパーオキサイド等を使用してモノマー
の重合を行わせることができる。一般的にはモノマーの
重量の約0.5〜5%の開始剤で十分である。
懸濁方法は、重合開始剤、着色剤、単量体、及び添加剤
等を均一に溶解、又は分散せしめた単量体系を、懸濁安
定剤を含有する水相(すなわち連続相)中に通常の撹拌
機又はホモミキサー、ホモジナイザ等により分散せしめ
る。好ましくは単量体液滴が所望のトナー粒子のサイ
ズ、一般に30μ以下の大きさを有する様に撹拌速度、時
間を調整し、その後は分散安定剤の作用によりほぼその
状態が維持される様、撹拌を粒子の沈降が防止される程
度に行なえばよい。重合温度は50℃以上、一般的には70
〜90℃の温度に設定して重合を行なう。反応終了後、生
成したトナー粒子を洗浄、ろ過、デカンテーシヨン、遠
心等の如き適当な方法により回収し乾燥する。懸濁重合
法においては、通常モノマー100重量部に対し水300〜30
00重量部を分散媒として使用する。
本発明において用いられる適当な分散媒は、例えば、い
ずれか適当な安定化剤、例えばポリビニルアルコール、
ゼラチン、メチルセルロース、メチルハイドロプロピル
セルローズ、エチルセルローズ、カルボキシメチルセル
ローズのナトリウム塩、ポリアクリル酸およびそれらの
塩、デンプン、ガムアルギン酸塩、ゼイン、カゼイン、
リン酸三カルシウム、タルク、硫酸バリウム、ベントナ
イト、水酸化アルミニウム、水酸化第2鉄、水酸化チタ
ン、水酸化トリウム、等のいずれか1種または混合を水
性相に包含させたものを使用できる。この安定化剤は連
続相中で安定化する量、好ましくは約0.1〜10重量%の
範囲内で用いる。又は、前記無機分散剤の微細な分散の
ために0.001〜0.1重量%の範囲内の界面活性剤を使用す
ることもよい。これは上記分散安定化剤の所期の作用を
促進するためのものであり、その具体例としては、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム、テトラデシル硫酸
ナトリウム、ペンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫
酸ナトリウム、アリル−アルキル−ポリエーテルスルホ
ン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ラウリン酸ナ
トリウム、カプリン酸ナトリウム、カプリル酸ナトリウ
ム、カプロン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、オ
レイン酸カルシウム、3,3−ジスルホンジフエニル尿素
−4,4−ジアゾ−ビス−アミノ−8−ナフトール−6−
スルホン酸ナトリウム、オルト−カルボキシベンゼン−
アゾ−ジメチルアニリン、2,2,5,5−テトラメチル−ト
リフエニルメタン−4,4−ジアゾ−ビス−β−ナフトー
ル−ジスルホン酸ナトリウム、その他を挙げることがで
きる。
又、水に易溶性のモノマーは水中で乳化重合を同時にお
こし、できた懸濁重合物を小さな乳化重合粒子で汚染す
るので水溶性の重合禁止剤、例えば金属塩等を加えて水
相での乳化重合を防ぐこともよい。又、媒体の粘度をま
して粒子の合一を防ぐために、水にグリセリン、グリコ
ールなどを添加する事もよい。又、易溶性モノマーの水
への溶解度減少のためにNaCl,KCl,Na2SO4などの塩類を
用いることも可能である。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。
実施例1 上記処方を容器中で70℃に加温し溶解し、分散した。高
せん断力を有する混合装置であるT.K式ホモミキサー
(特殊機化工業製)を備えた容器の中で得られた分散液
を70℃に保持しながら約5分間混合し、さらにアゾビス
イソブチロニトリル6gを加え溶解し、単量体系を調製し
た。
別途、アエロジル200(日本アエロジル製)4gを分散し
た水系分散液の入っている2フラスコを70℃に加温し
ておき、上記単量体系を投入し、7000rpmで20分撹拌し
た。さらに低回転数で撹拌し、重合を完結させた。分散
剤を除去後、濾過、水洗、乾燥を行ない、トナーを得
た。得られたトナーは平均粒径11μで、シヤープな粒度
分布を有していた。又、断面写真より個々の磁性粒子が
均一に内部に分布していることが確認された。外観は真
黒なトナーであった。尚、コールターカウンターで得ら
れたトナーの粒度を測定したところ25.4μ以上の粒径の
粒子は5%以下であった。
このトナー100gにニプシルER(日本シリカ製)0.4gを加
え、現像剤とした。市販の複写機PC−20(キヤノン製)
を用いて画出しを行ったところ、良好な画像であり、オ
フセツト性、定着性も良好であった。又、3,000枚の耐
久テストにおいても画質、濃度の劣化は見られなかっ
た。
比較例1 実施例1における化合物例(2)のかわりにジビニルベ
ンゼンを同量用いて実施例1と同様にして重合を行な
い、平均粒径11μのトナーを得た。得られたトナーの粒
度分布をコールターカウンタで測定したところ25.4μ以
上の粒径の粒子が10%以上存在していることが知見され
た。また、得られたトナー粒子内では凝集している磁性
体群が知見され、磁性体が局部的に偏在していることが
判明した。実施例1のトナーに比較して粒度分布がブロ
ードであった為、風力分級機により分級を行ない、同等
の分布を有するトナーとした。因に、分級前のトナー粒
子の中には磁性体が内包されていないものが見られた。
このトナーを用いて実施例1と同様に画出しを行なった
ところ、耐久テストにおいて約1700枚目頃に画質および
濃度の劣化が見られた。
実施例2 上記処方を容器中で実施例1と同様に重合反応を行な
い、平均粒径12μのフオーマルブルー系の磁性カラート
ナーを得た。得られたトナーは内包されている磁性粒子
の分散性も良く、粒度分布もシヤープなものであった。
実施例1と同様に画出しを行なったところ、良好な画像
であり、オフセツト性、定着性も良好であった。又、3,
000枚の耐久テストにおいても画質、濃度の劣化は見ら
れなかった。
比較例2 実施例2における化合物例(2)のかわりにジビニルベ
ンゼンを用いて実施例2と同様にして重合を行ない、平
均粒径13μのトナーを得た。得られたトナー粒子内では
磁性粒子の凝集体があり、均一に分散していないことが
観察され、分布もブロードであった為、分級を行ない、
実施例2と同様の分布を有するトナーとした。このトナ
ーを用いて実施例1と同様に画出しを行なったところ、
耐久テストにより約2200枚目頃に画質、濃度の劣化が見
られた。
実施例3 上記処方を容器中で70℃に加温し、溶解・分散した。こ
れをTK式ホモミキサー(特殊機化工業製)の如き高せん
断力を有する混合装置を備えた容器の中で70℃に保持し
ながら約5分間混合し、さらにアゾビスイソブチロニト
リル6gを加え、溶解させた。
一方、あらかじめ水にアミノアルキルシラン処理シリカ
10gを分散させた2フラスコを70℃に加温しておき、
上記単量体系を投入し、7000rpmで20分撹拌した。さら
に低回転数で撹拌し、重合を完結させた。分散剤を除去
後、濾過、水洗、乾燥を行ない、トナーを得た。このト
ナーは平均粒径10μで、粒度分布もシヤープなものであ
った。トナー粒子内の磁性粒子は均一に分布し、外観も
真黒なトナーであった。
このトナー100gにタラノツクス500(タルコ社)0.4gを
加え、現像剤とした。市販の複写機NP−270RE(キヤノ
ン製)を用いて画出しを行ったところ、良好な画像であ
り、オフセツト性、定着性も良好であった。又、3,000
枚の耐久テストにおいても画質、濃度の劣化は見られな
かった。
比較例3 実施例3における化合物例(4)のかわりにジビニルベ
ンゼンを同量用いて実施例3と同様にして重合を行な
い、平均粒径11μのトナーを得た。得られたトナー粒子
内には磁性粒子の凝集体が観察され、又粒度分布もブロ
ードなものであった。分級により実施例3のトナーと同
等の粒度分布とし、画出しを行なったところ、濃度の低
い画像であり、耐久テストにおいても約2000枚目頃に画
質、濃度の劣化がみられた。
実施例4 上記処方を容器中で70℃に加温し、溶解・分散させた。
これをTK式ホモミキサー(特殊機化工業製)の如き高せ
ん断力を有する混合装置を備えた容器の中で70℃に保持
しながら約5分間混合し、さらにアゾビスイソブチロニ
トリル6gを加え、溶解させた。
一方、あらかじめ水にアミノアルキルシラン処理シリカ
10gを分散させた2フラスコを70℃に加温しておき、
上記単量体系を投入し、7000rpmで20分撹拌した。さら
に低回転数で撹拌し、重合を完結させた。分散剤を除去
後、濾過、水洗、乾燥を行ない、トナーを得た。このト
ナーは平均粒径10μで、粒度分布もシヤープなものであ
った。トナー粒子内の磁性粒子は均一に分布し、外観も
真黒なトナーであった。
このトナー100gにタラノツクス500(タルコ社)0.4gを
加え、現像剤とした。市販の複写機NP−270RE(キヤノ
ン製)を用いて画出しを行ったところ、良好な画像であ
り、オフセツト性、定着性も良好であった。又、3,000
枚の耐久テストにおいても画質、濃度の劣化は見られな
かった。
本発明の磁性トナーは、重合性単量体を用いた懸濁重合
によって得られた磁性トナーであって、該磁性トナー
は、(i)極性基を有するアニオン性またはカチオン性
の重合体、共重合体または環化ゴム、(ii)磁性粒子お
よび(iii)特定の構造式で示されるビニル系化合物の
存在下で懸濁重合された重合性単量体の重合体を含有し
ているため、画像濃度が高く、鮮明な画像を得ることが
可能であり、かつ該磁性トナーは、定着特性が良好であ
り、現像性にすぐれており、さらに、流動性が良く凝集
が生じることがない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重合性単量体を用いた懸濁重合によって得
    られた磁性トナーにおいて、該磁性トナーは、(i)極
    性基を有するアニオン性またはカチオン性の重合体、極
    性基を有するアニオン性またはカチオン性の共重合体ま
    たは環化ゴム、(ii)磁性粒子および(iii)下記式 [式中、R1は水素原子または炭素数1〜3のアルキル基
    を示し、R2は炭素数2〜6の直鎖または分枝状アルキレ
    ン基を示し、R3は少なくとも1個のフェニレン基を有す
    る基を示し、n1およびn2は0〜20(但し、n1+n2は0〜
    40である)を示す。] で示されるビニル系化合物の存在下で懸濁重合された重
    合性単量体の重合体を含有することを特徴とする磁性ト
    ナー。
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