JP2561268B2 - 流体噴射式織機における緯糸除去方法 - Google Patents

流体噴射式織機における緯糸除去方法

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JP2561268B2 JP62083788A JP8378887A JP2561268B2 JP 2561268 B2 JP2561268 B2 JP 2561268B2 JP 62083788 A JP62083788 A JP 62083788A JP 8378887 A JP8378887 A JP 8378887A JP 2561268 B2 JP2561268 B2 JP 2561268B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、緯糸を流体噴射ノズルから射出して緯入れ
を行う際に、緯入れミスが生じたとき筬打ちした後に当
該ミス糸を流体噴射ノズルに連ねたまま織機を停止し、
この連ねられた緯糸部分とともにミス糸を牽引して除去
し、その後織機を再始動させるようにした流体噴射式織
機における緯糸除去方法に関する。
〔技術の背景〕
従来、この種の緯糸除去方法を実施する装置として、
例えば、第13図に示すように、特開昭59−228047号公報
に掲載された空気噴射式織機におけるものが知られてい
る。
図において、1は緯糸測長貯留装置であって、測長さ
れた緯糸Wを流体噴射ノズルとしての空気噴射ノズル2
に供給するものである。3はスレー7に固定された筬、
4は筬打ち後に緯糸Wを織縁近傍において切断する例え
ば鋏切り運動を行なうカッタを備えた緯糸切断装置、5
は緯糸を牽引する牽引パイプ、6は緯糸フィーラであっ
て、緯入れの終期において緯糸Wの有無を検知するもの
である。
そして、緯糸フィーラ6が緯糸Wの不在を検知して緯
入れミス信号を出力すると、織機の制御部はこのミス信
号に基づいて停止指令を出力し、緯糸Wの供給を停止す
るとともに、経糸開口が最大になる付近において織機を
停止させる(停止行程)。この場合、織機の慣性作動を
考慮して停止させているので、緯入れミスとなった緯糸
(以下「ミス糸M」という)が筬打ちされ、更に次の緯
入れがなされる位相で停止する。この慣性作動中におい
て、緯糸切断装置4を一時的に不作動状態にして緯糸W
の切断を中止し、ミス糸Mが空気噴射ノズル2につなが
った状態にする。この状態において、牽引パイプ5が空
気噴射ノズル2の先端部に進出してミス糸Mに連なる緯
糸部分Waを牽引し、更に別設した他の緯糸切断装置(図
示せず)によって緯糸Wを空気噴射ノズル2と牽引パイ
プ5との間で切断する。
次に、当該織機を逆転作動し、経糸Yの上糸,下糸の
関係を反転させて当該ミス糸Mが緯入れされた最大開口
状態を再現することによりミス糸Mを織前CFに露出させ
る。すると、緯糸部分Waの牽引により引っ張られた状態
のミス糸Mが織前CFから離間され、牽引パイプ5内に完
全に吸引せしめられて除去される(除去処理行程)。
その後、筬を所定位相にセッティングして織機を再作
動させるようにしている(再始動行程)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、このような従来の緯糸除去方法にあって
は、時たま再始動後に織疵を残したまま製織が続けられ
てしまうという問題があった。
それは、例えば、緯糸切断装置4のカッタによる切断
が阻止されてもカッタに緯糸部分Waが当たって誤って切
断されたり、ミス糸Mを空気噴射ノズル2に連ねたまま
で筬3が後退動した際に多少なりとも緯糸張力が増す等
して、まれに切断してしまうという事態が生じるからで
あり、その場合には緯糸部分Waを牽引できなかったり、
牽引しても牽引した緯糸Wがミス糸Mに連なっていない
空気噴射ノズル2側の緯糸であると、ミス糸Mを引抜く
ことが出来ないからである。即ち、ミス糸Mの除去処理
行程を行なってもミス糸Mが織前CFに残ってしまうの
で、その後再始動しても、残ったミス糸Mが織布に織込
まれてしまい、上記の問題を生じるものである。
そこで、本発明の技術的課題はミス糸に連なる糸か切
断したときは再始動を行なわないようにする点にある。
〔問題点を解決するための手段〕
このようた課題を解決するための本発明の技術的手段
は、停止行程の次に、流体噴射ノズルから所定の範域に
緯糸を送出する緯糸送出行程と、緯糸の飛走径路ないし
はこの径路の延長上、かつ上記の範域外において送出緯
糸の無し有りを検知する緯糸検知行程と、この行程で送
出緯糸有りを検知したとき少なくとも再始動行程への移
行を禁止する禁止行程とを設けたものである。
〔作用〕
この手段によれば、緯入れミスが生じると、当該ミス
糸を織縁から流体噴射ノズルに連ねたまま織機を停止す
る停止行程の次に、流体噴射ノズルから所定の範域に緯
糸を送出する。
この場合、連ねられた緯糸部分が切断していなけれ
ば、送出緯糸は織前にあるミス糸に連なったままその先
端がU字状に折れまがった状態で所定の範域に有るの
で、検知行程で、該範域外で緯糸無しが検知され、例え
ばこの検知に基づいて、連ねられた緯糸部分とともにミ
ス糸を牽引して除去する除去処理行程と、その後織機を
再始動させる再始動行程とが実行される。
また、この場合、連ねられた緯糸部分が切断している
ような場合は、送出緯糸が上記範域を越えて緯糸の飛走
径路上に真直ぐ伸びる。すると上記範域外で送出緯糸有
りが検知され、禁止行程で例えばミス糸の除去処理行程
を行なわないようにして再始動行程への移行が禁止され
る。そのため、例えば、その後、作業者によってミス板
を取り除くようにすれば、ミス糸が織布に織り込まれる
事態が防止される。
〔実施例〕
以下添付図面に基づいて本発明の実施例に係る緯糸除
去方法をこれが実施される緯糸除去装置装置に基づいて
説明する。
第1図において、当該空気噴射式織機は前記スレー
8、筬9、空気噴射ノズル10等を第13図のものと同じ態
様でそなえている。符号11は空気誘導通路である。この
例の空気誘導通路11は、空気の案内孔とこの案内孔に続
く緯糸脱出用間隙とを形成した案内子11aをクシ歯状に
配列して形成される公知のものである。そして給糸体12
から引出された緯糸Wは織機の側枠13の側方に配設した
測長貯留装置15および糸ガイド14を経て空気噴射ノズル
10にひき通してある。
この例の測長貯留装置15はドラム式のもので、モータ
16によって回転駆動される中空のスピンドル17から管材
で作られた巻付アーム18を分枝し、またスピンドル17の
先端部にドラム19を自転不能に支承してこのドラムの胴
に係止ピン20を離脱可能に係入し、スピンドル17から巻
付アーム18に引通した緯糸Wをドラム19上係止ピン20の
背後に巻付けて貯留する。そしてこの貯留量(巻付数)
が緯入1回分以上の所定値に達するとセンサ21がこれを
検知してスイッチング回路22を介してモータ16を停止さ
せる。このように緯糸を貯留しつつ緯入時期が近づく
と、空気噴射ノズル10からの前記先行噴射により緯糸W
が牽引され、係止ピン20がこの牽引力に対抗して該緯糸
の係止を続ける。次いで緯入時期が到来するとスイッチ
ング回路23が織機制御部からの信号を受けて閉結し、こ
れにより電磁アクチュエータ24が附勢されて係止ピン20
をドラム19より離脱させる。よって緯糸Wはドラムから
巻ほどかれつつ経糸Yの開口内を飛走してゆき、この巻
ほどき数が緯入1回分に相当したときカウンタ25がこれ
を検知してスイッチング回路23を開放させる。これによ
り電磁アクチュエータ24が消勢し、係止ピン20が係入し
て再び緯糸を係止する。上述のように緯入がおこなわれ
ているときに緯入ミスが発生すると、空気誘導通路11の
末端部に配設した緯糸フィーラ29が緯糸不在を検知して
緯入異常信号Sを発信する。このフィーラ29は光電式の
ものであり案内子11aの緯糸脱出用間隙をはさんで投受
光器を配設した構成である。
尚、以上の動作タイミングは例えば第7図のように設
定されているものとする。すなわち筬打時点の織機クラ
ンク角0゜、また筬9の最後退位置をほぼ180゜とし
て、空気噴射ノズル3の噴射期間が100゜から210゜、緯
入期間、したがって係止ピン2の離脱期間が115゜から2
50゜であって、上記の210゜から250゜の間は緯糸が自身
の慣性によって飛走する。
第1図に示すように、織機の側枠13上には緯糸を係止
するための係止装置30と、緯糸に飛走抵抗を附与するた
めの抵抗附与装置50との並設してある。
係止装置30は、第2図および第3図に示したように、
側枠13に立設したブラケット31と、このブラケットの上
端部に固定した係止片32とを有し、この係止片の上方部
分は織機の後方に向かって開口するU字状を呈するとと
もに、このU字状の両片部にわたって透窓33を開設して
ある。係止片32を織前CFのやや後位に配置する。一方側
枠10に固定した固定軸34にロッカ35を支承し、その一端
部にフック形の係止片36を下向きに取付けて該フックの
先端部が透窓33内へ下方から侵入できるように位置決め
する。またロッカ35をトルクスプリング37を用いて係止
爪36が上動する傾向に附勢するとともに該ロッカの他端
部に支承したカムホロワ38を織機の主軸と同期して回転
するカム39に弾接させてロッカ35にシーソー運動を与え
る。これによって係止爪36が1製織サイクル中1回の割
合で透窓33内で侵入する。この侵入期間を例えば15゜か
ら100゜の間に設定する(第7図)。
係止装置30の係止阻止装置40をロッカ35におけるカム
ホロワ38側のアーム部35aの下方に配設する。この係止
阻止装置は、第4図に示したように、側枠13上に立設し
たブラケット41と、このブラケットに固定したピン42と
を有し、ピン42を上記アーム部35aの下方に配して該ア
ーム部と平行に延在させる。ピン42にストップレバー43
の中間部位を支承する。一方、ブラケット41に往復動型
の電磁アクチュエータ44を固定してそのプランジャ44a
の外端部に嵌着したドライブヘッド45をストップレバー
43の下端部に対向させ、またこの下端部を挟んでプラン
ジャ44aと同軸的に配設したスライダ46をリターンスプ
リング47によって上記下端部側へ附勢している。したが
って電磁アクチュエータ44を附勢するとプランジャ44a
が突出してドライブヘッド45を介してストップレバー43
を図示の実線示姿勢まで回動させ、同アクチュエータを
消勢するとリターンスプリング47がスライダ46を介して
同レバー43を2点鎖線示姿勢まで復動させる。そして上
記実線示姿勢においてストップレバー43の上端に形成し
たストッパ面48がロッカ35のアーム部35a真下に臨み、
また上記2点鎖線示の姿勢においてこのストッパ面がア
ーム部35aの下方から退避するように上記各構成要素の
関係を定める。これによって電磁アクチュエータ44を附
勢するとロッカ35の前記シーソー運動が拘束されて係止
爪36の透窓33への侵入が阻止される。
前記抵抗付与装置50は係止装置30よりも糸ガイド14側
に隣接されて、第2図および第5図に示したように前記
固定軸34を共有している。該装置50において、側枠13に
立設したブラケット51の上端部に糸ガイド52を固定し、
この糸ガイドには織機の前後方向に向う長孔状のメール
53(第5図)を形成してある。第2図に示すように、糸
ガイド52の糸ガイド14側には更に別の糸ガイド54を配設
し、前記測長貯留装置15からの緯糸Wをこれらの糸ガイ
ド14,54および52を通して空気噴射ノズル10に導く。
上記固定軸34にアーム55を支承してこのアームをトル
クスプリング56により下方への傾動方向に附勢し、アー
ム55の遊端部に支承したカムホロワ57を織機の主軸と同
期して回転するカム58に弾接させて該アームを1製織サ
イクル中1回の割合で揺動させる。またアーム55にレバ
ー59を固定してその遊端部を糸ガイド52と54との間に配
し、かつ、この遊端部が上記の揺動運動に伴われてメー
ル53の下方から上方(2点鎖線示の位置)へ移動するこ
とに各部の関係寸法を定める。この揺動の動作タイミン
グを例えば180゜から280゜(第7図)の間に設定する。
緯糸カッタ60の一構成を第6図に示す。この緯糸カッ
タは鋏式のもので、織縁CS(第1図)の側方に配設した
ブラケット61に固定刃62を後方へ向けて延設し、この固
定刃の下位に配した可動刃63の基端部をブラケット61に
支承した支軸65に固定してこれら両刃の間に鋏開口64を
形成してある。この鋏開口を織前CFの側方に配置する。
また支軸65に一端部を固定した駆動レバー66の他端部に
スプリング67を張架して該駆動レバーを下方への傾動傾
向に附勢することによって可動刃63に鋏開口64の閉口運
動を与えるようにし、一方、駆動レバー66の中間部に支
承したカムホロワ68を織機の主軸と同期して回転するカ
ム69に弾接させて該駆動レバーを上方へ回動駆動するこ
とによって可動刃63に開口運動を与えるようにしてい
る。更にブラケット61には糸リーダ70を後方へ向けて延
設し、この糸リーダの上面には織前CFとの対向部位に凹
所71を形成するとともに、この凹所に続いて後方へなだ
らかに下降するリード面72を形成してある。
したがって、筬8に推進されてきた緯糸はリード面72
に案内されつつ織前CFに至り、ここで凹所71に落込んで
動きが制止される。そして筬打直後に可動刃63が上記の
閉口運動をおこなってこの制止された緯糸を切断する。
これによってカットミスが防止される。可動刃63の閉口
タイミングを例えば5゜から35゜(第7図)の間に設定
する。
この緯糸カッタ60のカット阻止装置75は前記係止阻止
装置40と同一構成としてあり、したがって前記符号41な
いし48の構成要素を第4図のものと同様な態様でそなえ
る。そして前記ストップレバー43の上端に形成した前記
ストッパ面48を駆動レバー66の下位に配置して常時は該
レバーの下方から退避させておき、異常停止信号Sにも
とづいて前記電磁アクチュエータ44が附勢されるとスト
ッパ面48が駆動レバー66の真下に臨んで上述した可動刃
63の閉口運動を拘束するようにする。これにより緯入ミ
スが発生すると緯糸の切断が阻止され、当該ミス糸は織
前CFから凹所71を介して空気噴射ノズル10に連らねられ
たままとなる。また、凹所71の下方に空気を噴射させる
噴射ノズル76を配設して凹所に落込んだ、あるいは落込
もうとする緯糸を吹上げるようにしている。
90は緯糸検知器であり、空気誘導通路11の延長上、即
ち、緯糸Wの飛走径路の延長上に配設してある。この緯
糸検知器90は、第8図及び第9図に示すように、案内子
11a側にロート状の開口部94を形成するとともにこれに
連続する誘導通路95を形成してなるボディ96と、該ボデ
ィ96に120゜間隔で配設された光電式のセンサ96A〜96C
とを備えて構成される。このセンサは投受光部を備えた
反射型であり、これらのセンサにより誘導通路95の略全
域を検知範囲にしてある。これらのセンサの光路を緯糸
がよこ切ると、糸有りの信号S1を制御装置26に出力す
る。また、これらのセンサ96A〜96Cはオア回路97に接続
され、少なくとも1つのセンサが緯糸を感知すると糸有
り信号が出力されるようになっている。また、この緯糸
検知器90は、通常の緯入れでは緯糸の先端が到達しない
位置に設定してあり、その検知タイミングを緯入ミスが
生じたときの所定の時期に定めてある。尚、緯入れの終
期にも検知可能とし、緯糸が途中で切断した場合(所謂
胴切れの場合)に、切断された緯糸を検知して制御装置
により停止信号を出力するようにしても良い。
第1図に示したように、上記空気噴射ノズル76を常閉
の電磁弁77を介して当該空気噴射式織機の圧力空気源27
に接続する。制御装置26は前記緯入異常信号Sを受ける
と、前述したよに停止信号を発して当該織機を異常停止
させるとともに、カット阻止装置75および係止阻止装置
40の各電磁アクチュエータ44へそれぞれ適時に作動信号
を送ってこれらを附勢し、また電磁弁77へ開弁信号を送
ってこれを開弁させる。更に、測長貯留装置15及び空気
噴射ノズル10の作動信号も発して後述する所定の時期に
所定長さの緯糸を送出させる。
100は緯糸牽引装置であって、例えば、上記空気誘導
通路11の延長上に配されて該延長上を横切る気流を生成
してこの生成気流に緯糸Wを乗せて牽引するようにした
もので、制御装置26により適時に作動させられる。ま
た、緯糸牽引装置は牽引ローラを用いたものでも良い。
101はカッタであり、緯入ミスが生じたときの所定時
期に進出して空気噴射ノズル10の近傍で緯糸Wを切断す
るものである。
緯糸除去装置は以上のように構成されている。したが
って緯入期間(115゜〜250゜)の後半(180゜〜)に至
ると抵抗附与装置50のレバー59がメール53の下方から上
方へ移動して緯糸Wを糸ガイド52と54との間で折曲させ
るので、該緯糸はその後方から適度な制動がかけられつ
つ真直ぐに延びて飛走する。この緯入の終了後(280
゜)レバー59が旧位置に復帰して上記制動を解除し、こ
れにより自由となった緯糸は筬9によって織前CFへ推進
され、この過程で空気噴射ノズル10から糸ガイド54に連
らなる緯糸部分は前後方向に向かう長孔状のメール53内
を摺動しながらこのメールによって上記の制動解除にも
とづくふれ動きが規制される。これによって緯糸部分を
係止装置30における係止片32の前記開口内へ確実に導入
することができる。次いで筬打(0゜)がなされ、その
直後(5゜)に緯糸カッタ60が作動して上記緯糸部分を
織前CFから切離す。そしてまたその直後(15゜)に係止
装置30の前記係止爪36が前記透窓33内へ侵入して係止片
32との間で切離された緯糸を防止する。この係止は完全
係止のほか、多少のずれ動きを許すような不完全係止で
もよく、何れの場合も当該緯糸が空気噴射ノズル10へ引
込まれて前述したように経糸Yとのからみ付きが防止さ
れる。その後100゜に至ると係止爪36が透窓33から脱出
し、同時に空気噴射ノズル10から前記先行噴射が開始さ
れるので、上記引込まれた緯糸が該ノズル10の口元から
のび出して次の緯入にそなえる。
次に、この正常な製織作動中に緯入ミスが発生した場
合について、第10図に示すフローチャートに従って説明
する。
停止行程 緯糸フィーラ29から緯入異常信号Sが発信されると
(10−1)、制御装置26がこの信号Sに応じて停止信号
を発信するとともに、作動信号を発してカット阻止装置
75を作動させることにより緯糸カッタ60の動作開始(5
゜)に先立ってその切断機能を停止させ(10−2)、前
記0゜において電磁弁77へ開弁信号を送って噴射ノズル
76から噴射をおこなわせることにより緯糸カッタ60の前
記凹所71に落込んだ緯糸を吹上げて離脱させ、355゜に
おいて作動信号を発して係止阻止装置40を作動させるこ
とにより係止装置30の動作開始に先立ってその係止機能
を停止させる。これによって緯糸(ミス糸)は第11図
(A)に示すように、織前CFに連ねられたまま係止装置
による拘束を受けることなく空気噴射ノズル10、糸ガイ
ド52,54,14等を経て係止ピン20に係止される。したがっ
てこの間に充分な自由経路長が確保されるので、空気噴
射ノズル10が筬9と同動して後退しても、これに伴なう
経路長の増加分を該部の緯糸の伸びによって吸収させる
ことができる。
そして、第11図(A)に示すように、織機の主軸が緯
入ミスを生じた製織サイクルの次のサイクルにおける約
300゜において停止する。なお、この停止行程において
は緯入ノズル10から空気を噴射せずに、かつ、係止ピン
20もドラム19から引き抜かないようにしている。
この停止後、第11図(B)に示すように、主軸を逆転
して、緯入ミスが生じた製織サイクルの180゜にて停止
させ、ミス糸Mを織前CFに露出した状態にする(10−
3)。
緯糸送出行程 次に、空気噴射ノズル10から空気を噴射すると共に係
止ピン20をドラム19から引抜いて所定長さの緯糸Wを送
出する(10−4)。具体的には、1ピック分の緯入長さ
がドラム19の4巻分にあたるときに、例えば、6巻分送
出する。この場合、送出緯糸Wbがミス糸Mに連なってい
れば、送出緯糸Wbはその先端がU字状に折り曲るので、
所定の範域即ち、第11図(c)に示すように、空気誘導
通路11内にとどまるようになる。
一方、例えば、第12図(A)に示すように、切断動作
の中止された緯糸カッタ60の可動刃63等に、誤って緯糸
が当って当該緯糸部分が切断してしまった場合には、第
12図(B)に示すように、送出緯糸Wbはミス糸Mに連ら
ならないことになるので、その先端が緯糸飛走径路を越
えてその延長上に至り、真直ぐになる。
緯糸検知行程 次に、緯糸検知器90による緯糸の無し有りの検知が行
なわれる(10−5)。
上記の緯糸部分Waが切断されていなければ、第11
(C)に示すように、送出緯糸WbのU字状先端部が緯糸
検知器90に到達しないので、緯糸検知器90は緯糸無しを
検知する。
一方、第12図(B)に示すように、緯糸部分が切断し
ていると、緯糸検知器90に送出緯糸Wbが到達し、緯糸有
りを検知し、制御装置26に緯糸有り信号S1を送る。
禁止行程 上述の緯糸検知器90が緯糸有りを検知すると、制御装
置26は緯糸有り信号S1を受けて、以後の行程への移行を
禁止し、織機は待期状態になる(10−6)。
除去処理行程 上述の緯糸無しの場合は(10−5)、牽引装置100を
作動させる(10−7)とともに、ドラム19から係止ピン
20を抜き出突入を行なって緯糸Wを所定長送出す(10−
8)。これにより、U字状の緯糸が更に反緯入側に飛走
し、牽引装置100に受け取られて牽引される。
この後、緯糸ノイズ10の噴射及び牽引装置100での牽
引を中止し、主軸を正転させて、第11(D)図に示すよ
うに、送出緯糸Wbを案内子11aの外に脱出させる(10−
9)。次に、逆転で上記位置(180゜)に戻し、牽引装
置100を再び作動させて緯糸Wを牽引する(10−10)。
また、この牽引と並行して主軸の正転と逆転とを所定角
度(約60゜)所定回繰り返えす(10−10)。これによ
り、第11図(D)に示すように、ミス糸Mが織前から引
剥され牽引装置100内に吸引される。この場合、主軸の
正逆転が繰り返されるので織布に振動が付与され、ミス
糸Mが織前から剥れ易くなる。そして、第11図(E)に
示すように、緯糸は空気噴射ノズル10から牽引装置100
まで真直ぐ張り渡される。
次に、第11図(F)に示すように、カッタ101を進出
させ、張り渡された緯糸Wを切断する。これにより、張
り渡された緯糸Wが牽引装置100内に引込まれる。
再始動行程 次に緯糸フィーラ29から緯糸無し信号があると、経糸
開口内から緯糸が除去されたとして、主軸を300゜まで
逆転し(10−13)、織機を再始動させる(10−14)。ま
た緯糸有りのときは、正常にミス糸M除去処理がなされ
なかったものとして、織機を待期状態にする(10−1
5)。
尚、上記の場合牽引装置は反緯入側に設けたが、必ず
しもこれに限らず、従来例と同様に緯入側に設けても良
い。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の緯糸除去方法によれ
ば、緯入れミスが生じたとき、当該ミス糸から流体噴射
ノズルに至る緯糸の切断の有無を検知し、緯糸部分が切
断しているような場合は、その後の再始動が禁止される
ので、ミス糸が織前に残り織布に織込まれて織布品質を
損ねてしまという事態を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の緯糸除去方法が実施される緯糸除去装
置を空気噴射式織機の構成とともに示す図、第2図は緯
糸除去装置の要部を示す図、第3図は第2図中III−III
線断面図、第4図は第3図中IV−IV線断面図、第5図は
第2図中V−V線断面図、第6図は緯糸カッタの構成を
示す図、第7図は主軸の回転角度に基づく各部のタイミ
ングチャート、第8図は緯糸検知機の構成を示す断面
図、第9図は第8図中IX−IX線断面図、第10図はミス糸
発生時の処理フローを示す図、第11図(A)〜(F)及
び第12図(A),(B)は織機の処理行程を示す図、第
13図は従来の緯糸除去方法が実施される緯糸除去装置の
一例を示す図である。 W……緯糸 Wa……緯糸部分 Wb……送出緯糸 M……ミス糸 10……流体噴射ノズル 15……緯糸測長貯留装置 26……制御装置 60……緯糸カッタ 90……緯糸検知器 100……緯糸牽引装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緯入れミスが生じたとき筬打ちした後に当
    該ミス糸(M)を流体噴射ノズル(10)に連ねたまま織
    機を停止する停止行程と、この連ねられた緯糸部分(W
    a)とともにミス糸(M)を牽引して除去する除去処理
    行程と、その後織機を再始動させる再始動行程とを含む
    緯糸除去方法において、 停止行程の次に、流体噴射ノズル(10)から所定の範域
    に緯糸(W)を送出する緯糸送出行程と、緯糸(W)の
    飛走径路ないしはこの径路の延長上、かつ上記の範域外
    において送出緯糸(Wb)の無し有りを検知する緯糸検知
    行程と、この行程で送出緯糸(Wb)有りを検出したとき
    少なくとも再始動行程への移行を禁止する禁止行程とを
    設けた流体噴射式織機における緯糸除去方法。
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