JP2559782Y2 - 内燃エンジンの点火時期制御装置 - Google Patents

内燃エンジンの点火時期制御装置

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  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、内燃エンジンの点火時期制御装置に関し、
特にエンジンの高負荷運転状態における点火時期制御に
関する。
(従来の技術) エンジンの負荷が比較的低い状態においては、エンジ
ンに供給する混合気の空燃比を理論空燃比近傍に制御す
るとともに、エンジンの負荷が高負荷になったときに
は、混合気の空燃比をリッチ化し、いわゆる燃料冷却に
よりエンジンの温度が過度に上昇することを防止するこ
とが従来より行われているが、燃料消費量の増大あるい
は排ガス特性の悪化といった不具合があった。
このような不具合を改善するために、エンジン運転状
態が所定の高負荷運転領域に移行したとき、所定時間内
は所定時間経過後よりも混合気をリーン化する手法(特
開昭59−128941号公報)あるいは所定の高負荷状態が所
定時間以上継続したとき、混合気をリッチ化する手法
(特開昭57−24435号公報)が従来知られている。
一方、エンジンの点火時期を、エンジン運転状態(例
えば吸気管内圧及びエンジン回転数)に応じて設定し、
前記所定高負荷状態においては、空燃比がリッチ化補正
されることを前提としてリッチ化補正された空燃比に適
した値に設定することは、従来より行われている。
(考案が解決しようとする課題) 上記従来の点火時期設定手法によれば、所定高負荷状
態が検出されると、リッチ化補正された空燃比に適した
点火時期に直ちに設定されるため、上述のように所定高
負荷状態移行後所定時間経過するまでは、リッチ化補正
を行わないようにしている場合には、実際に空燃比のリ
ッチ化補正が実行されるまでの間は、設定点火時期と要
求点火時期(実際の空燃比に適した点火時期)とが相違
して、エンジン出力の低下又はノッキング等を引起こす
可能性があった。
本考案は上述の点に鑑みてなされたものであり、エン
ジンの高負荷運転時における点火時期を適切に制御し、
ノッキングを抑制するとともに出力向上を図ることがで
きる点火時期制御装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案は、内燃エンジンの運
転状態に応じて基本点火時期を設定する点火時期設定手
段と、前記エンジンの排気成分濃度を検出する排気濃度
センサと、該排気濃度センサの検出信号に応じて前記エ
ンジンに供給する混合気の空燃比を所定空燃比にフィー
ドバック制御する空燃比制御手段と、前記エンジンの所
定の高負荷状態を検出する高負荷状態検出手段と、該所
定高負荷状態が所定期間継続したとき前記フィードバッ
ク制御を停止し、前記空燃比をリッチ化補正するリッチ
化補正手段とを備えた内燃エンジンの点火時期制御装置
において、前記所定高負荷状態が検出された時点から前
記空燃比のリッチ化補正が行われるまでの間、前記基本
点火時期を遅角補正する遅角補正手段を設けるようにし
たものである。
(作用) エンジンの所定高負荷状態が検出された後、実際に空
燃比がリッチ化補正されるまでの間は、点火時期が遅角
補正される。
(実施例) 以下本考案の一実施例を添付図面に基いて詳述する。
第1図は本考案に係る点火時期制御装置の全体の構成
図であり、エンジン1の吸気管2の途中にはスロットル
ボディ3が設けられ、その内部にはスロットル弁3′が
配されている。スロットル弁3′にはスロットル弁開度
(θTH)センサ4が連結されており、当該スロットル弁
3′の開度に応じた電気信号を出力して電子コントロー
ルユニット(以下「ECU」という)5に供給する。
エンジン1の各気筒の点火プラグ17はECU5に電気的に
接続されており、ECU5により点火時期θIGが制御され
る。
燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁3′との間
且つ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側に各気筒
毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃料ポンプ
に接続されていると共にECU5に電気的に接続されて当該
ECU5からの信号により燃料噴射の開弁時間が制御され
る。
一方、スロットル弁3′の直ぐ下流には管7を介して
吸気管内絶対圧(PBA)センサ8が設けられており、こ
の絶対圧センサ8により電気信号に変換された絶対圧信
号は前記ECU5に供給される。また、その下流には吸気温
(TA)センサ9が取付けられており、吸気温TAを検出し
て対応する電気信号を出力してECU5に供給する。
エンジン1の本体に装着されたエンジン水温(Tw)セ
ンサ10はサーミスタ等から成り、エンジン水温(冷却水
温)Twを検出して対応する温度信号を出力してECU5に供
給する。エンジン回転数(Ne)センサ11及び気筒判別
(CYL)センサ12はエンジン1の図示しないカム軸周囲
又はクランク軸周囲に取付けられている。エンジン回転
数センサ11はエンジン1のクランク軸の180度回転毎に
所定のクランク角度位置で信号パルス(以下「TDC信号
パルス」という)を出力し、気筒判別センサ12は特定の
気筒の所定のクランク角度位置で信号パルスを出力する
ものであり、これらの各信号パルスはECU5に供給され
る。
三元触媒14はエンジン1の排気管13に配置されてお
り、排気ガス中のHC、CO、NOx等の成分の浄化を行う。
排気濃度センサとしてのO2センサ15は排気管13の三元触
媒14の上流側に装着されており、排気ガス中の酸素濃度
を検出してその検出値に応じた信号を出力しECU5に供給
する。ECU5には大気圧を検出する大気圧センサ16が接続
されており、大気圧を示す信号が供給される。
ECU5は各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧
レベルを所定レベルに修正、アナログ信号値をデジタル
信号値に変換する等の機能を有する入力回路5a、中央演
算処理回路(以下「CPU」という)5b、CPU5bで実行され
る各種演算プログラム及び演算結果を記憶する記憶手段
5c、前記燃料噴射弁6に駆動信号を供給する出力回路5d
等から構成される。
CPU5bは上述の各種エンジンパラメータ信号に基づい
て、排ガス中の酸素濃度に応じたフィードバック制御運
転領域やオープンループ制御運転領域等の種々のエンジ
ン運転状態を判別するとともに、エンジン運転状態に応
じ、次式(1)に基づき、前記TDC信号パルスに同期す
る燃料噴射弁6の燃料噴射時間TOUTを演算する。
TOUT=Ti×K1×KWOT×KTW×KO2+K2 …(1) ここに、Tiは燃料噴射弁6の噴射時間TOUTの基準値で
あり、エンジン回転数Neと吸気管内絶対圧PBAに応じて
設定されたTiマップから読み出される。KWOTはスロット
ル弁3′が略全開の状態で混合気をリッチ化するための
高負荷増量係数であり、後述する第2図に示す手法によ
り設定される。KTWはエンジン水温Twが所定値以下のと
き混合気をリッチ化する燃料増量係数である。KO2は空
燃比フィードバック補正係数であってフィードバック制
御時、排気ガス中の酸素濃度に応じて設定され、更にフ
ィードバック制御を行なわない複数の特定運転領域(オ
ープンループ制御運転領域)では各運転領域に応じて設
定される係数である。
K1及びK2は夫々各種エンジンパラメータ信号に応じて
演算される他の補正係数及び補正変数であり、エンジン
運転状態に応じた燃費特性、エンジン加速特性等の諸特
性の最適化が図られるような所定値に決定される。
CPU5bは更に、エンジン回転数Neと吸気管内絶対圧PBA
とに応じてマップとして設定された基本点火時期θ
IGMAPに基づいて点火時期θIGを決定する。
CPU5bは上述のようにして求めた燃料噴射時間TOUT
び点火時期θIGに基づいて燃料噴射弁6を開弁させる駆
動信号及び点火プラグ17を駆動する駆動信号を出力回路
5dを介して燃料噴射弁6及び点火プラグ17に供給する。
尚、本実施例においてECU5は、点火時期制御手段、空
燃比制御手段、高負荷状態検出手段、リッチ化補正手段
及び遅角補正手段を構成する。
第2図は、高負荷増量係数KWOTを算出するサブルーチ
ンのフローチャートを示す。本プログラムはTDC信号パ
ルスの発生毎にこれと同期して実行される。
ステップ201では、エンジン回転数Ne及び吸気管内絶
対圧PBAに応じて前記Tiマップに燃料噴射時間の基準値T
iとともに格納された補間係数CWOTを次式(2)に適用
して高負荷増量係数KWOTを算出する。
KWOT=1+CWOT/32 (2) ステップ202では、TWOTサブルーチンを実行する。こ
のTWOTサブルーチンは、高負荷増量すべきエンジン運転
領域(以下「WOT領域」という)を判別するための判別
値TWOTとして第1〜第3の判別値TWOT1〜TWOT3を算出す
るものである。第1〜第3の判別値TWOT1,TWOT2,T
WOT3は、基本的には第3図に示すようにエンジン回転数
Neに応じて設定され、エンジン水温Tw及び大気圧PAに応
じて補正される。第3図においてエンジン回転数Neが所
定の判別回転数NHSFE(例えば2,500rpm)以下(Ne≦N
HSFE)のときには、第2の判別値TWOT2は第1の判別値T
WOT1と同じ値に設定される。また第3の判別値T
WOT3は、第2の判別値TWOT2から所定量減算した値に設
定される。
ステップ203では第4図に示すFHSFEサブルーチンを実
行する。このFHSFEサブルーチンは、後述のステップ21
7,220においてWOT領域における燃料増量の度合を切換え
るために使用される第1のフラッグFHSFEの設定を行う
ものである。
第4図のステップ401では、前記式(1)により算出
された燃料噴射時間TOUTが前記第2の判別値TWOT3より
大きいか否かを判別し、その答が肯定(Yes)、即ちT
OUT>TWOT3が成立するときには、tWOT3タイマのカウン
ト値が基準時間TBASE(例えば30秒)より小さいか否か
を判別する(ステップ402)。ステップ402の答が肯定
(Yes)、即ちtWOT3<TBASEのときには、tWOT3タイマを
カウントアップした(ステップ403)後、ステップ402の
答が否定(No)、即ちtWOT3≧TBASEのときには直ちにス
テップ404に進む。ステップ401〜403によりTOUT>TWOT3
が成立するときには、基準時間TBASEに達するまでtWOT3
タイマがカウントアップされる。
ステップ404では、第2のフラッグFPTが値0に等しい
か否かを判別し、その答が否定(No)、即ちFPT=1の
ときには直ちにステップ409に進む一方、その答えが肯
定(Yes)、即ちFPT=0のときにはステップ405に進
む。ここで第2のフラッグFPTは前記ステップ401の答が
否定(No)、即ちTOUT≦TWOT3が成立するとき値0に設
定されるフラッグであり、ステップ401及び404の答がと
もに肯定(Yes)のときには、TOUT≦TWOT3が成立する状
態からTOUT>TWOT3が成立する状態への移行直後である
ことを意味する。
ステップ405では下記式(3)により、積算時間tWOTX
を算出する。
tWOTX=tWOTX−(tWOT3RAM−tPT) =tWOTX+(tPT−tWOT3RAM) …(3) この積算時間tWOTXは前回TOUT≦TWOT3が成立した時間
tPTから前回TOUT>TWOT3が成立した時間tWOT3RAMを減算
した時間を積算したものである。
次いで、ステップ405で算出した積算時間tWOTXが前記
基準時間TBASEより大きいか否かを判別し(ステップ40
6)、その答が否定(No)、即ちtWOTX≦TBASEのときに
は直ちにステップ408に進み、その答が肯定(Yes)、即
ちtWOTX>TBASEのときには積算時間tWOTXを基準時間T
BASEに設定した(ステップ407)後、ステップ408に進
む。ステップ406,407により積算時間tWOTXの最大値を基
準時間TBASEとなるようにしている。次に前記第2のフ
ラッグFPTを値1に設定する(ステップ408)とともに、
tPTタイマのカウント値を値0として(ステップ409)、
tWOT3タイマの値が前記積算時間tWOTX以上か否かを判別
する(ステップ410)。その答が肯定(Yes)、即ちt
WOT3≧tWOTXのときには第1のフラッグFHSFEを値1に設
定する(ステップ411)一方、その答が否定(No)、即
ちtWOT3<tWOTXのときには第1のフラッグFHSFEを値0
に設定して(ステップ418)、本プログラムを終了す
る。
一方、前記ステップ401の答が否定(No)、即ちTOUT
≦TWOT3が成立するときには、tPTタイマのカウント値が
前記基準時間TBASEより小さいか否かを判別する(ステ
ップ412)。ステップ412の答が肯定(Yes)、即ちtPT
TBASEのときにはtPTタイマをカウントアップした(ステ
ップ413)後、ステップ412の答が否定(No)、即ちtPT
≧TBASEのときにはステップ414に進む。ステップ401,41
2,413により、TOUT≦TWOT3が成立するときには、tPT
イマが基準時間TBASEに達するまでカウントアップされ
る。
ステップ414では第2のフラッグFPTが値0に等しいか
否かを判別し、その答が肯定(Yes)、即ちFPT=0のと
きには直ちにステップ417に進む一方、その答が否定(N
o)、即ちFPT=1であって前回TOUT>TWOT2が成立した
ときには、tWOT3タイマのカウント値をtWOT3RAMとして
記憶手段5cのRAMに格納する(ステップ415)とともに、
第2のフラッグFPTを値0に設定して(ステップ416)、
ステップ417に進む。ステップ417で、tWOT3タイマのカ
ウント値を値0に設定し、第1のフラッグFHSFEを値0
に設定して(ステップ418)、本プログラムを終了す
る。
第5図は第4図のプログラムの作動を説明するための
図であり、第5図(a)の実線は燃料噴射時間TOUTが時
間経過に伴って前記第3の判別値TWOT3近傍で上下する
ような運転状態を示している。ここで、前記積算時間t
WOTXは燃料噴射時間TOUTがTOUT≦TWOT3の状態からTOUT
>TWOT3の状態への移行直後、即ち同図(a)の時刻
t1,t3,t6,t8,t10において算出される。これらの時
刻における積算時間tWOTX1〜tWOTX5は同図(c)に示す
ようになる。同図(c)のT1〜T9は同図(a)に示す時
間であり、例えばT1は時刻t1からt2までの時間で、この
例では15秒としている。
時刻t1においては、t1以前にTOUT≦TWOT3であった時
間が前記基準時間TBASE(例えば30秒)以上であるの
で、時刻t1における積算時間tWOTX1=TBASEとなる。
時刻t3においては、前回値tWOTX1と、前回TOUT>T
WOT3が成立した時間T1(=tWOT3RAM)と、前回TOUT≦T
WOT3が成立した時間T2(=tPT)とを前記式(3)に適
用して、積算時間tWOTX2を算出する。このときtWOTX2
25秒であるから、時刻t3から25秒(=T3)経過後の時刻
t4において第1のフラッグFHSFEは値0から1に変更さ
れる(第4図ステップ410,411,418参照)。その後時刻t
5においてTOUT<TWOT3となると、第1のフラッグFHSFE
は値1から0に変更される。
時刻t6において、前回はTOUT>TWOT3が成立した時間
はT3+T4=45秒であるが、tWOT3タイマの最大カウント
値は基準時間TBASEであるから、時刻t6における積算時
間は、前記実際にTOUT>TWOT3が成立した時間(T3
T4)に替えて基準時間TBASEを用いて算出される。
時刻t8,t10においても上述と同様にして積算時間t
WOtX4,tWOtX5が算出される。時刻t10における積算時間
tWOtX5は15秒なので、時刻t10から15秒(=T10)後の時
刻t11において、第1のフラッグFHSFEは値0から1に変
更される。
尚、TOUT>TWOT3となった時間が積算時間tWOtXより短
い場合(第5図(a)のT1,T6,T8)には、第1のフラ
ッグFHSFEは値0に維持される。
このように、第4図のプログラムによれば、TOUT≦T
WOT3が成立するとき及びTOUT>TWOT3が成立する状態へ
の移行時点からそのとき算出された積算時間TWOtX経過
するまでの間は、第1のフラッグFHSFEは値0に設定さ
れる一方、tWOtX経過後でTOUT>TWOT3が成立する間は値
1に設定される。
第2図にもどり、上記FHSFEサブルーチン実行後は、
エンジン回転数Neが第1の所定回転数NWOT0(例えば600
rpm)より高いか否かを判別し(ステップ204)、その答
が肯定(Yes)、即ちNe>NWOT0のときには、エンジン水
温TWが第1の所定水温TWWOTE(例えば114℃)より低い
か否かを判別する(ステップ205)。この答が肯定(Ye
s)、即ちTW<TWWOTEのときには、エンジン回転数Neが
前記判別回転数NHSFEより高いか否かを判別する(ステ
ップ206)。ステップ206の答が否定(No)、即ちNe≦N
HSFEのときには、スロットル弁開度θTHが所定開度θ
WOT1(例えば50°)より小さいか否かを判別する(ステ
ップ207)。この答が肯定(Yes)、即ちθTH<θWOT1
ときには燃料噴射時間TOUTが前記第1の判別値TWOT1
り大きいか否かを判別する(ステップ208)。ステップ2
08の答が否定(No)、即ちTOUT≦TWOT1のとき(第7図
の領域IIb)には後述するtWOT1タイマに所定時間tWOT1
(例えば10秒)をセットしてこれをスタートさせる(ス
テップ209)。次いで高負荷増量係数KWOTを値1.0(無補
正値)に設定する(ステップ211)とともに、KWOT=1.0
としたことを示すために第3のフラッグFWOTを値0に設
定して(ステップ212)、エンジン回転数Neが第2の所
定回転数NEXM(例えば5,500rpm)より高いか否かを判別
する(ステップ235)。この答が否定(No)、即ちNe≧N
EXMのときには、後述するtEXMタイマに所定時間t
EXM(例えば5分)をセットしてこれをスタートさせ
(ステップ236)、肯定(Yes)、即ちNe>NEXMのときに
は直ちに本プログラムを終了する。
このように第7図の領域IIbにおいては、高負荷増量
係数KWOTを値1.0に設定し、高負荷増量補正を行わな
い。
前記ステップ208の答が肯定(Yes)、即ちTOUT>T
WOT1のとき(第7図の領域Ib)には、前記ステップ209
でスタートしたtWOT1タイマのカウント値が値0に等し
いか否かを判別する(ステップ210)。その答が否定(N
o)、即ちtWOT1>0であって、第7図の領域IIbから領
域Ibに移行後、所定時間tWOT1経過していないときには
前記ステップ211に進む。
前記ステップ207の答が否定(No)、即ちθTH≧θ
WOT1が成立しスロットル弁が略全開のとき、又は前記ス
テップ210の答が肯定(Yes)、即ちtWOT1=0であって
第7図の領域IIbから領域Ibに移行後所定時間経過した
ときには、後述するステップ216に進む。
前記ステップ206の答が肯定(Yes)、即ちNe>NHSFE
のときには、エンジン水温TWが第2の所定水温T
WHSFE(例えば100℃)より低いか否かを判別する(ステ
ップ214)。この答が肯定(Yes)、即ちTW<TWHSFEのと
きには、燃料噴射時間TOUTが前記第2の判別値TWOT2
り大きいか否かを判別する(ステップ215)。ステップ2
15の答が否定(No)、即ちTOUT≦TWOT2のとき(第7図
の領域IIC1又はIIC2)には、前記ステップ211に進み、
高負荷増量係数KWOTを値1.0に設定する一方、ステップ2
15の答が肯定(Yes)、即ちTOUT>TWOT2のときには、更
に燃料噴射時間TOUTが前記第1の判別値TWOT1より大き
いか否かを判別する(ステップ216)。
ステップ215の答が肯定(Yes)で且つステップ216の
答が否定(No)、即ちTWOT2<TOUT≦TWOT1のとき(第7
図の領域IC2)には、前記第1のフラッグFHSFEが値1に
等しいか否かを判別する(ステップ217)。ステップ217
の答が否定(No)、即ちFHSFE=0のときには前記ステ
ップ211に進み、高負荷増量係数KWOTを値1.0に設定する
一方、ステップ217の答が肯定(Yes)のときには、前記
エンジン水温増量係数KTWの値がステップ201で算出して
高負荷増量係数KWOTの値より大きいか否かを判別する
(ステップ218)。この答が肯定(Yes)、即ちKTW>K
WOTのときには、前記tWOT1タイマのカウント値を値0に
設定して(ステップ219)、前記ステップ211に進む。こ
れにより、エンジン温度が低く、KTW値がKWOT値より大
きいときには、KWOT=1.0として高負荷増量係数KWOT
よる燃料の増量は行わないようにしている。
ステップ218の答が否定(No)、即ちKTW≦KWOTのとき
には、エンジン水温TWに応じてXWOTテーブルを検索して
リッチ化係数XWOTを算出し(ステップ225)、該リッチ
化係数XWOTによって前記ステップ201(又は後述のステ
ップ221)で算出したKWOT値を乗算補正する(ステップ2
26)。XWOTテーブルは、例えば第6図に示すように所定
エンジン水温TWWOT0〜TWWOT3(例えば90℃〜110℃)に
対して、エンジン水温TWが上昇するほどリッチ化係数X
WOTが増加するようにリッチ化係数値XWOT0〜XWOT3(例
えば1.0〜1.25)が設定されている。エンジン水温TWがT
W<TWWOT0又はTW>TWWOT3の範囲にあるときはリッチ化
係数XWOTはXWOT0又はXWOT3に設定され、TWWOT0<TW<T
WWOT3の範囲でTWWOT1又はTWWOT2以外のTWに対しては補
間計算により算出される。
ステップ225,226によりエンジン温度が高いときにはK
WOT値をリッチ化係数XWOTにより更に増量補正し、燃料
によるエンジン冷却効果を高め、ラジエータの保護を図
るようにしている。
次に、ステップ227では前記ステップ226で補正した高
負荷増量係数KWOTの値が上限値KWOTX(例えば1.25)よ
り大きいか否かを判別し、その答が否定(No)、即ちK
WOT≦KWOTXのときには直ちにステップ229に進み、その
答が肯定(Yes)、即ちKWOT>KWOTXのときにはKWOT値を
上限値KWOTXに設定して(ステップ228)、ステップ229
に進む。ステップ229ではエンジン水温増量係数KTWを値
1.0(無補正値)に設定し、次いで前記第3のフラッグF
WOTを値1に設定する(ステップ230)とともに、前記t
WOT1タイマのカウント値を値0に設定した(ステップ23
1)後、前記ステップ236でスタートしたtEXMタイマのカ
ウント値が値0に等しいか否かを判別する(ステップ23
2)。ステップ232の答が肯定(Yes)、即ちtEXM=0で
あってエンジン回転数Neが第2の所定回転数NEXMより高
くなってから所定時間tEXM経過したときには、高負荷増
量係数KWOTがリッチ化所定値KWOTH(例えば1.25とし
て、空燃比A/F=11.0程度とする)より小さいか否かを
判別する(ステップ233)。ステップ232又は233の答が
否定(No)、即ちtEXM>0又はKWOT≧KWOTHのときには
直ちに本プログラムを終了する一方、ステップ233の答
が肯定(Yes)、即ちKWOT<KWOTHのときにはKWOT値をリ
ッチ化所定値KWOTHに設定して(ステップ234)、前記ス
テップ235に進む。
ステップ232〜236により、エンジンの高回転状態(Ne
>NEXM)を所定時間tEXM以上継続するときには、高負荷
増量係数KWOTをリッチ化所定値KWOTH以上として、燃料
によるエンジン冷却効果を高めて、三元触媒14の耐久性
向上を図るとともに、排気管にクラック、歪等が発生す
ることを防止している。
一方、前記ステップ216の答が肯定(Yes)、即ちTOUT
>TWOT1のとき(第7図の領域IC1)には前記第1のフラ
ッグFHSFEが値1に等しいか否かを判別する(ステップ2
20)。ステップ220の答が肯定(Yes)、即ちFHSFE=1
のときには前記ステップ218に進む一方、ステップ220の
答が否定(No)、即ちFHSFE=0のときには前記ステッ
プ201で算出した高負荷増量係数KWOTをリーン化係数X
WOTL(例えば0.93)により乗算補正して(ステップ22
1)、前記ステップ218に進む。
また、前記ステップ204,205,214のいずれかの答が否
定(No)、即ちNe≦NWOT0又はTW≧TWWOTE又はTW≧T
WHSFEが成立するときには、前記tWOT3タイマ(第4図参
照)のカウント値を前記基準時間TBASEに設定し(ステ
ップ222)、燃料噴射時間TOUTが第1の判別値TWOT1より
大きいか否かを判別する(ステップ223)。ステップ223
の答が否定(No)、即ちTOUT≦TWOT1のとき(第7図の
領域IIa)には前記ステップ219に進む一方、ステップ22
3の答が肯定(Yes)、即ちTOUT>TWOT1のとき(第7図
の領域Ia)には、エンジン水温TWが前記XWOTテーブルの
所定水温TWWOT0より高いか否かを判別する(ステップ22
4)。ステップ224の答が否定(No)、即ちTW≦TWWOT0
ときには、前記ステップ218に進む一方、ステップ224の
答が肯定(Yes)、即ちTW>TWWOT0のときには、前記ス
テップ225に進む。
上述した第2図のプログラムによれば、高負荷増量係
数KWOTは例えば以下のように設定される。
(1)第7図の領域IC2においては、第8図(a)の実
線及び同図(b),(c)(1)に示すように、i)第
1のフラッグFHSFEが値0から1に変化する(TOUT=T
WOT3となった時刻t30から積算時間tWOTX経過した)時刻
t33まではKWOT=1.0とされ、ii)時刻t33以後は、KWOT
=KWOT2=KWOT0×XWOTとされる。ただし、KWOT0はステ
ップ201で算出されるKWOT値である。
(2)第7図の領域IC1においては、第8図(a)の破
線及び同図(b),(c)(2)に示すように、i)領
域IC1へ移行した時刻t32から、第1のフラッグFHSFE
値0から1に変化する時刻t33まではKWOT=KWOT1=K
WOT0×XWOTL×XWOTとされ、ii)時刻t33以後は、KWOT
KWOT2とされる。
尚、エンジン温度に応じたリッチ化補正が行われない
とき(XWOT=1.0のとき)には、上記KWOT1,KWOT2はそ
れぞれ空燃比A/F=13.5、12.5程度とする値に設定され
る。
また、KWOT=1.0とする場合、即ちエンジン運転状態
が第7図の領域IIa,IIb,IIC1,IIC2にあるとき、及び領
域IC2にあって第1のフラッグFHSFE=0のときには、排
ガス中の酸素濃度に応じて設定される空燃比フィードバ
ック補正係数KO2により、空燃比のフィードバック制御
が行われ、良好な排ガス特性が維持される。また、上記
以外の場合、即ちエンジン運転状態が第7図の領域IC1
にあるとき、及び領域IC2にあって第1のフラッグFHSFE
=1のときには、空燃比フィードバック補正係数KO2
値1.0(無補正値)に設定され、排ガス中の酸素濃度に
応じたフィードバック制御は行われない。
第9図は、点火時期θIGの遅角補正を行う遅角補正サ
ブルーチンのフローチャートを示す。本ルーチンもTDC
信号パルス発生毎にこれと同期して実行される。
ステップ901では、第2図のステップ209でスタートさ
れるtWOT1タイマのカウント値が値0に等しいか否かを
判別し、この答が肯定(Yes)のときには、第4図のF
HSFEサブルーチンで設定される第1のフラッグFHSFE
値0であるか否かを判別する(ステップ902)。ステッ
プ901の答が否定(No)のとき、又はステップ901,902の
答がともに肯定(Yes)のときには、CHSIGカウンタに所
定値(例えば3)を設定し(ステップ903)、ステップ9
04に進む一方、ステップ901の答が肯定(Yes)で、ステ
ップ902の答が否定(No)のときには直ちにステップ904
に進む。ステップ904では、燃料噴射時間TOUTが前記第
2の判別値TWOT2より大きいか否かを判別し、その答が
否定(No)のときには、前記CHSIGカウンタを値0に設
定して(ステップ905)、本ルーチンを終了する。
ステップ904の答が肯定(Yes)、即ちTOUT>TWOT2
成立し、エンジン運転状態がWOT領域にあるときには、
前記CHSIGカウンタのカウント値が値0であるか否かを
判別する(ステップ906)。ステップ906の答が肯定(Ye
s)、即ちCHSIG=0のときには直ちに本ルーチンを終了
し、ステップ906の答が否定(No)、即ちCHSIG>0のと
きには、点火時期θIGを決定するパラメータIGLOGを所
定量ΔIGHSにより減算補正し(ステップ907)、CHSIG
ウンタのカウント値を値1だけデクリメントして(ステ
ップ908)、本ルーチンを終了する。
上記所定量ΔIGHSは、例えば第10図に示すように、エ
ンジン回転数Neが高いほど大きな値に設定される。ここ
で、点火時期パラメータIGLOGの減算補正は点火時期θ
IGの遅角補正に対応するので、点火時期θIGは前記基本
点火時期θIGMAPをΔIGHSに応じて遅角補正した値に設
定され、エンジン回転数Neが高いほど遅角補正量が大と
なる。また、遅角補正が行われないときには、点火時期
θIGは基本点火時期θIGMAPに設定される。
第9図の遅角補正サブルーチンによれば、TOUT≦T
WOT2が成立し、エンジン運転状態がWOT領域にないとき
には、遅角補正は行われず、TOUT>TWOT2が成立し、
エンジン運転状態がWOT領域にあり、且つ第1のフラッ
グFHSFE=0のとき遅角補正が行われ、第1のフラッグF
HSFEが値1となった時点から所定TDC経過するまで継続
される。
第11図は、第8図(a)に破線で示した運転状態にお
ける点火時期補正等の実行タイミングを示すタイミング
チャートであり、特に第8図の時刻t31以後、即ちTOUT
>TWOT2が成立するWOT領域移行後の各パラメータの変化
等を示している。
第11図(c),(d)はそれぞれ第8図(b),
(c)(2)に対応し、第1のフラッグFHSFE及び高負
荷増量係数KWOTは図示したように変化する。従って、時
刻t33までは空燃比A/F=13.5(KWOT=KWOT1に対応)、
時刻t33以後はA/F=12.5(KWOT=KWOT2に対応)、とな
るように燃料供給制御が行われる。また、CHSIGカウン
タのカウント値(第11図(e))はTOUT>TWOT2が成立
するWOT領域移行後は、第9図のステップ903で値3に設
定され、ステップ908で値1だけデクリメントされるの
で、第1のフラッグFHSFEが値1となった後、最初の遅
角補正サブルーチン実行時点(時刻t34)までは値2で
あり、以後値1ずつデクリメントされて時刻t35以後値
0となる。従って、点火時期θIG(同図(f))は、時
刻t35まで遅角補正され、以後補正は停止される。その
結果、同図(b)に示すFI演算(燃料噴射時間TOUTの演
算)実行時点から空燃比のリッチ化補正(A/F=13.5→1
2.5)が行われ、このFI演算結果に基づく燃料噴射(同
図(g))に対応する点火時期θIGの演算(IG演算、同
図(b))実行時点から遅角補正が停止される。即ちA/
F=12.5に対応する最初の燃料噴射タイミングが同図
(g)に示すタイミングであり、それに対応する点火時
期が同図(h)の時刻t36であって、このときの点火時
期は遅角補正が行われていない。このように、CHSIG
ウンタにより実際の空燃比のリッチ化時点と、点火時期
遅角補正の停止時点との同期をとるようにしている。
第12図は、空燃比A/Fと点火時期θIGとの関係を示す
図であり、同図中斜線で示す領域はノッキングが発生し
易い領域(以下「ノッキング領域」という)である。前
記基本点火時期θIGMAPは、実線で示すようにノッキン
グ領域を避け、且つ対応する空燃比に対して最大出力ト
ルクが得られるように設定されている。このため、例え
ば実際の空燃比A/F=13.5であるのに、A/F=12.5に対応
する基本点火時期θIGMAP値をそのまま用いた場合に
は、同図に破線で示すようにノッキングが発生し易くな
り、更にはエンジンの出力トルクを低下させるという不
具合を生じるが、本実施例に示したようにエンジン運転
状態がWOT領域へ移行する過渡時の空燃比制御に対応し
た点火時期の遅角補正を行うことによって、ノッキング
を回避するとともにエンジン出力の低下を防止すること
ができる。
(考案の効果) 以上詳述したように本考案、即ち請求項1の点火時期
制御装置によれば、エンジンの所定高負荷状態が検出さ
れた後、実際に空燃比がリッチ化されるまでの間は、点
火時期が遅角補正されるので、高負荷状態における燃費
向上及び排ガス特性の改善を目的とした、リッチ化補正
実行タイミングの遅延に対応した点火時期設定が可能と
なり、当該運転状態におけるノッキングの抑制及びエン
ジン出力トルクの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る点火時期制御装置の全体構成図、
第2図は高負荷増量係数(KWOT)を設定するプログラム
のフローチャート、第3図は第2図のプログラムで使用
される判別値(TWOT)の設定例を示す図、第4図は第2
図のプログラムで使用されるフラッグ(FHSFE)を設定
するプログラムのフローチャート、第5図は第4図のプ
ログラムの作動を説明するための図、第6図はリッチ化
係数(XWOT)を算出するためのテーブルを示す図、第7
図はエンジン回転数(Ne)と燃料噴射時間(TOUT)とに
応じて設定される領域を示す図、第8図は第7図の領域
IC1,IC2における高負荷増量係数(KWOT)の設定例を示
す図、第9図は点火時期の遅角補正を行うプログラムの
フローチャート、第10図は遅角補正量を決定するテーブ
ルを示す図、第11図は点火時期補正等の実行タイミング
を示すタイミングチャート、第12図は空燃比A/Fと点火
時期θIGとの関係を示す図である。 1…内燃エンジン、5…電子コントロールユニット(EC
U)、13…排気管、15…O2センサ(排気濃度センサ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 佐藤 隆治 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭57−24435(JP,A) 特開 昭59−194059(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃エンジンの運転状態に応じて基本点火
    時期を設定する点火時期設定手段と、前記エンジンの排
    気成分濃度を検出する排気濃度センサと、該排気濃度セ
    ンサの検出信号に応じて前記エンジンに供給する混合気
    の空燃比を所定空燃比にフィードバック制御する空燃比
    制御手段と、前記エンジンの所定の高負荷状態を検出す
    る高負荷状態検出手段と、該所定高負荷状態が所定期間
    継続したとき前記フィードバック制御を停止し、前記空
    燃比をリッチ化補正するリッチ化補正手段とを備えた内
    燃エンジンの点火時期制御装置において、前記所定高負
    荷状態が検出された時点から前記空燃比のリッチ化補正
    が行われるまでの間、前記基本点火時期を遅角補正する
    遅角補正手段を設けたことを特徴とする内燃エンジンの
    点火時期制御装置。
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