JP2559080Y2 - フラップの開閉構造 - Google Patents

フラップの開閉構造

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JP2559080Y2
JP2559080Y2 JP1991075652U JP7565291U JP2559080Y2 JP 2559080 Y2 JP2559080 Y2 JP 2559080Y2 JP 1991075652 U JP1991075652 U JP 1991075652U JP 7565291 U JP7565291 U JP 7565291U JP 2559080 Y2 JP2559080 Y2 JP 2559080Y2
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flap
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flaps
closing
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大輔 山田
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Nifco Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はフラップの開閉構造に関
し、特に1対の平行なフラップを開閉駆動するのに適し
たフラップの開閉構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば空調装置に於ける下部
吹き出し口などに空気の吹き出し方向を調節するための
上下または左右に回動するフラップが設けられている。
このうち例えば上下フラップをモータ等により一時的に
または連続的に駆動する構造がある。また、空調装置に
於ける上記上下フラップは1枚で構成されることが一般
的であるが、フラップが比較的重いことからその駆動装
置が大型化する問題があった。そこで、駆動装置を小型
化するべくフラップを複数枚で構成して各フラップを軽
量化すると良い。この場合、各フラップを平行リンク機
構をもって接続することで各フラップを互いに平行とな
るように同期させて駆動することができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、各フラ
ップ同士が常に平行であると空調装置の形状によっては
全閉時に吹き出し口を完全に閉じず美観を損ねる問題が
あった。
【0004】そこで、4節リンク機構を用い、各リンク
の長さを互いに異なるようにすれば例えば各フラップ
を、その全開位置では互いに平行とし、全閉位置では互
いに異なる角度とすることができるが、中間位置に於て
も各フラップの角度が互いに異なるようになることか
ら、フラップを中間位置にて停止する場合に所望の風向
きが得られず、風が分散する不具合が生じることからあ
まり現実的でない。
【0005】このような従来技術の問題点に鑑み、本考
案の主な目的は、1対のフラップを、全閉時には各々空
気の吹き出し口に於けるケーシングの輪郭形状に応じた
角度とし、かつ開閉動作の有効範囲では互いに平行とな
るように連動可能とすることで機能を損なうことなく美
観が向上したフラップの開閉構造を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的は本考案に
よれば、空気の吹き出し方向を変化させるべく、空気吹
き出し口にて互いに平行な回転軸をもって各々回動自在
に支持されると共に互いにある角度をなす全閉位置を有
する1対のフラップの開閉構造であって、一方のフラッ
プを直接回転させて開閉駆動する駆動手段と、他方のフ
ラップを前記一方のフラップまたは前記駆動手段に対し
て連係させるべく両者間に介在する平行リンク手段と、
前記駆動手段と前記平行リンク手段との間に設けられた
所定のストロークを有するロストモーション機構とを備
え、前記ロストモーション機構が、前記駆動手段からの
駆動力を伝達するべく面取り部を有する出力軸と、該出
力軸に係合するべく前記平行リンク手段側に設けられる
と共に前記出力軸の所定範囲での回転を許容する遊びを
有する係合孔とを有し、前記係合孔が前記出力軸の所定
範囲での回転では該回転軸に係合せず、前記出力軸が前
記所定範囲を越えて回転したら前記面取り部に前記係合
孔の当接面が当接して前記出力軸及び前記平行リンク手
段を介して前記他方のフラップが駆動されることを特徴
とするフラップの開閉構造を提供することにより達成さ
れる。
【0007】
【作用】上述の構成によれば、全閉位置にてある角度を
なす1対のフラップを開閉駆動した場合に、全閉位置か
ら所定の範囲で駆動手段に直接駆動される側のフラップ
のみが開き、両フラップが互いに平行な状態となったら
両フラップが互いに連動する。
【0008】
【実施例】以下、本考案の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
【0009】図1は、本考案が適用された第1の実施例
を示す空調装置の空気吹き出し口に設けられたフラップ
及びその開閉装置の分解斜視図である。
【0010】このフラップは、水平軸を中心として開閉
すると共に空気吹き出し口に於ける当該空調装置のケー
シングの輪郭形状に応じて全閉位置ではある角度(例え
ば10゜)をなす上側フラップ1及び下側フラップ2と
から構成されている。下側フラップ2はその図示されな
い一端部が回動自在に枢支されると共に他端部には支持
部3が突設され、この支持部3に開設された係合孔3a
には固定ブラケット6に保持された駆動手段としてのス
テッピングモータ4の出力軸5の基端部が係合してい
る。ここで、出力軸5は互いに平行な1対の平坦面5
a、5bが形成されるように2面取りされており(図
2)、また係合孔3aが出力軸5に対して補完的な形状
をなしていることから、出力軸5が回転するのに伴い支
持部3を介して下側フラップ2が該出力軸5と一体的に
回転するようになっている。
【0011】上側フラップ1は下側フラップ2と同様に
図示されない一端部が回動自在に枢支されると共に他端
部には支持部7が突設されている。また、固定ブラケッ
ト6の上部に開設された孔6aには軸部材9が回動自在
に嵌合し枢軸8を構成し、軸部材9に開設された係合孔
には支持部7に突設されたピン7aが嵌合している。軸
部材9は後述する4節平行リンク機構のリンクをなすア
ーム10と一体をなし、即ちアーム10は枢軸8を中心
に回動自在となっている。ここで、ピン9aは上記出力
軸5と同様に2面取りされており、またピン7aは係合
孔9aと補完的な形状をなしていることからアーム10
と支持部7を介して上側フラップ1とが一体的に回動す
るようになっている。
【0012】一方、固定ブラケット6の下部には孔6b
が開設され、この孔6bには軸部材12が回動自在に嵌
合して枢軸11を構成している。この軸部材12に開設
された係合孔13には上記ステッピングモータ4の出力
軸5の先端部が係合している。軸部材12はアーム14
と一体をなし、即ちアーム14が枢軸11を中心に回動
自在となっている。また、アーム14の遊端と上記アー
ム10の遊端とは、枢軸15、16及び連接棒17をも
って連結されており、これらアーム10、14、連接棒
17、枢軸8、11、15、16により4節平行リンク
機構18が構成されている。
【0013】ここで、図2に良く示すように、係合孔1
3は鼓型をなし、出力軸5とリンク機構18、即ち下側
フラップと上側フラップ1とが所定の角度だけ相対回動
可能となるような遊びをもって係合している。この相対
回動可能角度は上側フラップ1と下側フラップ2とが全
閉位置にてなす上記角度に等しくなっている。また、固
定ブラケット6の上端とリンク機構18の連接棒17と
には各々フック6cとフック17aとが設けられ、両フ
ック6c、17a間にはリンク機構18を介して両フラ
ップ1、2を閉方向に付勢する引張りコイルばね19が
介設されている。
【0014】即ち、係合孔13と引張りコイルばね19
とによりロストモーション機構が構成され、全閉位置か
ら所定の範囲ではリンク機構18はステッピングモータ
4に連動せず、下側フラップ2のみが回転するようにな
る。
【0015】以下に本実施例の作動要領について図3〜
図5を参照して詳細に説明する。
【0016】まず、図3に示すように、両フラップ1、
2が互いにある角度をもって全閉位置にある状態、即ち
図2に於ける係合孔13の当接面13a及びその対角位
置にある当接面13cに出力軸5の各平坦面5a、5b
が当接した状態からステッピングモータ4を開方向に回
転させると、図4に示すように、係合孔13と出力軸5
との間の遊びの範囲、即ち下側フラップ2と上側フラッ
プ1との相対回動可能範囲では下側フラップ2のみが開
く。そして、両フラップ1、2が互いに略平行となった
状態で係合孔13の当接面13b及びその対角位置にあ
当接面13dに出力軸5の各平坦面5a、5bが当接
し、引張りコイルばね19の付勢力に抗し、リンク機構
18を介して上側フラップ1をも下側フラップ2と共に
開く(図5)。
【0017】一方、図5の状態からステッピングモータ
4を閉方向に回転させると、引張りコイルばね19の付
勢力により係合孔13の当接面13b、13dに出力軸
5の各平坦面5a、5bが当接したまま、即ち両フラッ
プ1、2が互いに略平行となった状態のまま閉じ、引張
りコイルばね19の付勢力がなくなって時点(角度)で
下側フラップ2のみが係合孔13と出力軸5との間の遊
びの範囲で閉じ、係合孔13の当接面13a、13cに
出力軸5の各平坦面5a、5bが当接し、その後ステッ
ピングモータ4の駆動力をもって上側フラップ1をも下
側フラップ2に対してある角度をもった状態で閉じ、両
フラップ1、2を全閉する。従って、本実施例では実用
上風向きが重要となる範囲では上側フラップ1と下側フ
ラップ2とが互いに平行となっている。
【0018】
【考案の効果】以上の説明により明らかなように、本考
案によるフラップの開閉構造によれば、一方のフラップ
を駆動手段をもって直接開閉駆動し、他方のフラップを
一方のフラップまたは駆動手段に対して平行リンク手段
により連係させ、駆動手段の出力軸と平行リンク手段と
の間に、該出力軸の係合孔に遊びを設けるのみの簡単な
構造により所定のストロークを有するロストモーション
機構を設けることにより、全閉位置から所定の範囲でフ
ラップを駆動した場合に駆動手段に直接駆動される側の
フラップのみが開閉し、所定の範囲を越えて駆動した場
合に両フラップが互いに平行状態で駆動されるロストモ
ーションを行うことができ、1対のフラップを、全閉時
には各々空調装置などのケーシングの輪郭形状に応じた
角度とし、かつ駆動時には互いに平行となるように連動
させることが可能となることから、美観の向上及び開閉
機構簡略化の効果が大きい。しかも係合孔の遊びの大き
さを変えるのみで両フラップの動きの差を調節できるこ
とから、取り付けるケーシング、フラップの形状等に応
じて様々な設定が容易にできる。
【0019】
【0020】
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された第1の実施例を示す空調装
置のフラップ及びその開閉機構の要部分解斜視図であ
る。
【図2】図1の部分拡大側面図である。
【図3】第1の実施例の作動要領を示すフラップ及びそ
の開閉機構の模式的側面図である。
【図4】図3と共に第1の実施例の作動要領を示すフラ
ップ及びその開閉機構の模式的側面図である。
【図5】図3及び図4と共に第1の実施例の作動要領を
示すフラップ及びその開閉機構の模式的側面図である。
【符号の説明】
1 上側フラップ 2 下側フラップ 3 支持部 3a 係合孔 4 ステッピングモータ 5 出力軸 5a、5b 平坦面 6 固定ブラケット 6a、6b 孔 6c フック 7 支持部 7a ピン 8 枢軸 9 軸部材 9a 係合孔 10 アーム 11 枢軸 12 軸部材 13 係合孔 13a、13b、13c、13d 当接面 14 アーム 15、16 枢軸 17 連接棒 17a フック 18 4節平行リンク機構 19 引張りコイルばね

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気の吹き出し方向を変化させるべく、空
    気吹き出し口にて互いに平行な回転軸をもって各々回動
    自在に支持されると共に互いにある角度をなす全閉位置
    を有する1対のフラップの開閉構造であって、 一方のフラップを直接回転させて開閉駆動する駆動手段
    と、 他方のフラップを前記一方のフラップまたは前記駆動手
    段に対して連係させるべく両者間に介在する平行リンク
    手段と、前記駆動手段と前記平行リンク手段との間に設けられた
    所定のストロークを有するロストモーション機構とを備
    え、 前記ロストモーション機構が、前記駆動手段からの駆動
    力を伝達するべく面取り部を有する出力軸と、該出力軸
    に係合するべく前記平行リンク手段側に設けられると共
    に前記出力軸の所定範囲での回転を許容する遊びを有す
    る係合孔とを有し、 前記係合孔が前記出力軸の所定範囲での回転では該回転
    軸に係合せず、 前記出力軸が前記所定範囲を越えて回転したら前記面取
    り部に前記係合孔の当接面が当接して前記出力軸及び前
    記平行リンク手段を介して前記他方のフラップが駆動さ
    れる ことを特徴とするフラップの開閉構造。
JP1991075652U 1991-08-27 1991-08-27 フラップの開閉構造 Expired - Lifetime JP2559080Y2 (ja)

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JPH0519847U JPH0519847U (ja) 1993-03-12
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