JP2558706B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents
毛髪化粧料Info
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- JP2558706B2 JP2558706B2 JP62151343A JP15134387A JP2558706B2 JP 2558706 B2 JP2558706 B2 JP 2558706B2 JP 62151343 A JP62151343 A JP 62151343A JP 15134387 A JP15134387 A JP 15134387A JP 2558706 B2 JP2558706 B2 JP 2558706B2
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- oil
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、毛髪化粧料に係わり、特にはパーマ、ブリ
ーチ等によって傷んだ毛髪に対しても優れた性能を付与
する毛髪化粧料に関する。
ーチ等によって傷んだ毛髪に対しても優れた性能を付与
する毛髪化粧料に関する。
近年、洗髪後の髪の乾燥および手入れにハンドドライ
ヤーまたはカールドライヤー等の熱器具を使用すること
が多くなり、また、若年層を中心に洗髪の頻度が高くな
りつつあるためにこれら熱器具の使用頻度もさらに増加
している。しかし、熱器具を使用することにより毛髪は
損傷を受ける。また、コールドウェーブおよびヘアダイ
等の化学的処理を施した場合にも毛髪は多大の損傷を受
けるが、そのファッション性からパーマをかける風潮に
は根強いものがあり、ついにはソバージュパーマ等毛髪
に過大な損傷を与えるものまで一般に受入れられるよう
になってきた。
ヤーまたはカールドライヤー等の熱器具を使用すること
が多くなり、また、若年層を中心に洗髪の頻度が高くな
りつつあるためにこれら熱器具の使用頻度もさらに増加
している。しかし、熱器具を使用することにより毛髪は
損傷を受ける。また、コールドウェーブおよびヘアダイ
等の化学的処理を施した場合にも毛髪は多大の損傷を受
けるが、そのファッション性からパーマをかける風潮に
は根強いものがあり、ついにはソバージュパーマ等毛髪
に過大な損傷を与えるものまで一般に受入れられるよう
になってきた。
このような状況の下で、重度の損傷を受けた毛髪の存
在が希ではなくなりつつあり、損傷を受けた毛髪はパサ
パサし、滑らかさに欠け、まとまり性が著しく損われる
等の不都合が生じる。
在が希ではなくなりつつあり、損傷を受けた毛髪はパサ
パサし、滑らかさに欠け、まとまり性が著しく損われる
等の不都合が生じる。
これらの不都合を解消するために、毛髪化粧料に炭化
水素油、エステル油等の油分を配合する試みもなされて
いるが(特開昭55−124712号、特開昭58−116409号公報
等)、損傷の進んだ毛髪では充分な効果が得られず、所
望の効果を得るためにはこれらの油分を多量に配合しな
ければならない。しかし、端に油分の配合量を多くした
だけでは、べたつきが激しくなる等、別の問題を生じて
しまう。毛髪は首筋等の皮膚に直接触れるものであり、
また手入れの際には必ず手で触れる部分であるので、こ
のようなべたべたした重い感触は嫌われる。
水素油、エステル油等の油分を配合する試みもなされて
いるが(特開昭55−124712号、特開昭58−116409号公報
等)、損傷の進んだ毛髪では充分な効果が得られず、所
望の効果を得るためにはこれらの油分を多量に配合しな
ければならない。しかし、端に油分の配合量を多くした
だけでは、べたつきが激しくなる等、別の問題を生じて
しまう。毛髪は首筋等の皮膚に直接触れるものであり、
また手入れの際には必ず手で触れる部分であるので、こ
のようなべたべたした重い感触は嫌われる。
また、すずぎを行なう必要のある製品の場合には、毛
髪への残存性も考慮しなければならない。
髪への残存性も考慮しなければならない。
本発明は上記の事情に鑑みなされたものであり、物理
的および化学的に重度の損傷を受けたものを含めて、毛
髪に対してべたつくことなく充分な滑らかさを与え、パ
サつきをなくして優れたまとまり性を与える毛髪化粧料
を提供することを目的とする。
的および化学的に重度の損傷を受けたものを含めて、毛
髪に対してべたつくことなく充分な滑らかさを与え、パ
サつきをなくして優れたまとまり性を与える毛髪化粧料
を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕 本発明者は上記目的を達成すべく研究を重ねた結果、
カチオン界面活性剤およびラノリン油脂を併用すること
により損傷した毛髪のパサつきを解消し、さらに油分の
中でも特に分岐構造を有する液状油分を少量併用するこ
とにより、毛髪にべたつきを与えることなく充分な滑ら
かさを与えることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
カチオン界面活性剤およびラノリン油脂を併用すること
により損傷した毛髪のパサつきを解消し、さらに油分の
中でも特に分岐構造を有する液状油分を少量併用するこ
とにより、毛髪にべたつきを与えることなく充分な滑ら
かさを与えることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
即ち、本発明はカチオン界面活性剤、ラノリン油脂お
よび分岐構造を有する液状油分を含有することを特徴と
する毛髪化粧料を提供する。
よび分岐構造を有する液状油分を含有することを特徴と
する毛髪化粧料を提供する。
本発明の毛髪化粧料の第1の必須成分であるカチオン
界面活性剤としては、下記一般式(I)により示される
第4級アンモニウム塩およびアミノ酸系カチオン界面活
性剤を挙げることができる。
界面活性剤としては、下記一般式(I)により示される
第4級アンモニウム塩およびアミノ酸系カチオン界面活
性剤を挙げることができる。
(ここで、R1は炭素数10ないし24のアルキル基、炭素数
10ないし24のヒドロキシアルキル基、またはR5(OCH2CH
2)1〜10(ただし、R5は炭素数10ないし24のアルキル
基または炭素数10ないし24のヒドロキシアルキル基)で
表わされる基を示し、R2は炭素数1ないし3のアルキル
基、炭素数10ないし24のアルキル基、炭素数10ないし24
のヒドロキシアルキル基、ベンジル基、シンナミル基、
R5(OCH2CH2)1〜10(ただし、R5は前記のものと同
じ)で表される基、または (ただし、R6は水素またはメチル基)で表わされる基を
示し、R3およびR4は互いに独立の炭素数1ないし3のア
ルキル基、 (ただしR6は前述のものと同じ)で表わされる基、ベン
ジル基、またはシンナミル基を示し、X-はハロゲン原子
または炭素数1もしくは2のアルキル硫酸基を示す。) 一般式(I)で示される代表的な第4級アンモニウム
塩として、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド
およびジステアリルジメチルアンモニウムクロリド等を
挙げることができ、アミノ酸系カチオン界面活性剤の代
表例として、モノN−長鎖アシル塩基性アミノ酸低級ア
ルキルエステル塩等を挙げることができる。
10ないし24のヒドロキシアルキル基、またはR5(OCH2CH
2)1〜10(ただし、R5は炭素数10ないし24のアルキル
基または炭素数10ないし24のヒドロキシアルキル基)で
表わされる基を示し、R2は炭素数1ないし3のアルキル
基、炭素数10ないし24のアルキル基、炭素数10ないし24
のヒドロキシアルキル基、ベンジル基、シンナミル基、
R5(OCH2CH2)1〜10(ただし、R5は前記のものと同
じ)で表される基、または (ただし、R6は水素またはメチル基)で表わされる基を
示し、R3およびR4は互いに独立の炭素数1ないし3のア
ルキル基、 (ただしR6は前述のものと同じ)で表わされる基、ベン
ジル基、またはシンナミル基を示し、X-はハロゲン原子
または炭素数1もしくは2のアルキル硫酸基を示す。) 一般式(I)で示される代表的な第4級アンモニウム
塩として、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド
およびジステアリルジメチルアンモニウムクロリド等を
挙げることができ、アミノ酸系カチオン界面活性剤の代
表例として、モノN−長鎖アシル塩基性アミノ酸低級ア
ルキルエステル塩等を挙げることができる。
モノN−長鎖アシル塩基性アミノ酸低級アルキルエス
テル塩における塩基性アミノ酸成分は、オルニチン、リ
ジン、アルギニン等の天然のものの他、α−、γ−、ジ
アミノ酪酸のような合成アミノ酸も同様に用いることが
でき、これらは光学活性体またはラセミ体のいずれであ
っても良い。
テル塩における塩基性アミノ酸成分は、オルニチン、リ
ジン、アルギニン等の天然のものの他、α−、γ−、ジ
アミノ酪酸のような合成アミノ酸も同様に用いることが
でき、これらは光学活性体またはラセミ体のいずれであ
っても良い。
モノN−長鎖アシル塩基性アミノ酸低級アルキルエス
テル塩におけるアシル基は、炭素数8ないし22の飽和ま
たは不飽和の天然または合成脂肪酸残基であり、例えば
ラウロイル基、ミリストイル基、ステアロイル基などの
単一脂肪酸残基の他、ヤシ油脂肪酸残基、牛脂脂肪酸残
基などの天然系の混合脂肪酸残基であっても良い。
テル塩におけるアシル基は、炭素数8ないし22の飽和ま
たは不飽和の天然または合成脂肪酸残基であり、例えば
ラウロイル基、ミリストイル基、ステアロイル基などの
単一脂肪酸残基の他、ヤシ油脂肪酸残基、牛脂脂肪酸残
基などの天然系の混合脂肪酸残基であっても良い。
モノN−長鎖アシル塩基性アミノ酸低級アルキルエス
テル塩における低級アルキルエステル成分としては、メ
チルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、ブ
チルエステル、ペンチルエステル、ヘキシルエステル、
ヘプチルエステルまたはオクチルエステル等が適当であ
る。
テル塩における低級アルキルエステル成分としては、メ
チルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、ブ
チルエステル、ペンチルエステル、ヘキシルエステル、
ヘプチルエステルまたはオクチルエステル等が適当であ
る。
また、モノN−長鎖アシル塩基性アミノ酸低級アルキ
ルエステル塩における塩としては、例えば塩酸塩および
硫酸塩のような無機酸塩、または酢酸塩、酒石酸塩、ク
エン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、脂肪酸塩、酸性
アミノ酸塩、ピログルタミン酸塩またはピロリドンカル
ボン酸塩のような有機酸塩が用いられ、これらの中でも
酸性アミノ酸塩、塩酸塩およびLまたはDL−ピロリドン
カルボン酸塩が好ましい。
ルエステル塩における塩としては、例えば塩酸塩および
硫酸塩のような無機酸塩、または酢酸塩、酒石酸塩、ク
エン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、脂肪酸塩、酸性
アミノ酸塩、ピログルタミン酸塩またはピロリドンカル
ボン酸塩のような有機酸塩が用いられ、これらの中でも
酸性アミノ酸塩、塩酸塩およびLまたはDL−ピロリドン
カルボン酸塩が好ましい。
以上説明したカチオン界面活性剤は、単独で使用して
も、2種以上を併用しても良い。カチオン界面活性剤の
配合量は、必ずしも明確に限定されないが、0.05〜10重
量%が適当であり、特には0.1〜5重量%が好ましい。
も、2種以上を併用しても良い。カチオン界面活性剤の
配合量は、必ずしも明確に限定されないが、0.05〜10重
量%が適当であり、特には0.1〜5重量%が好ましい。
第2の必須成分であるラノリン油脂としては、ラノリ
ン、液状ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ラノ
リンアルコール、水素添加ラノリンアルコール、軟質ラ
ノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪酸およびラノリン脂肪
酸が挙げられる(「化粧品原料基準注解」(薬事日報
社)を参照)。
ン、液状ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ラノ
リンアルコール、水素添加ラノリンアルコール、軟質ラ
ノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪酸およびラノリン脂肪
酸が挙げられる(「化粧品原料基準注解」(薬事日報
社)を参照)。
以上説明したラノリン油脂は、単独で使用しても、2
種以上を併用しても良い。ラノリン油脂の配合量は必ず
しも明確に限定はされないが、0.05〜10重量%が適当で
あり、特には0.1〜5重量%が好ましい。
種以上を併用しても良い。ラノリン油脂の配合量は必ず
しも明確に限定はされないが、0.05〜10重量%が適当で
あり、特には0.1〜5重量%が好ましい。
第3の必須成分である分岐構造を有する液状油分とし
ては、炭素数8〜24の分岐第1級アルコールのうちで、
常温において液状であるものが挙げられる。
ては、炭素数8〜24の分岐第1級アルコールのうちで、
常温において液状であるものが挙げられる。
液状油分の配合量は、0.01〜5重量%が適当であり、
特には0.05〜2重量%が好ましい。
特には0.05〜2重量%が好ましい。
以上述べた3種の必須成分の配合比は、それぞれが所
定の配合量の範囲内にある限り特に制限されないが、一
般式(I)で示される第4級アンモニウム塩または前記
アミノ酸系カチオン界面活性剤の配合量を分母とし、前
記の分岐構造を有する液状油分の配合量およびラノリン
油脂の配合量の合計を分子とした値を、1/5〜5/1とする
ことが好ましい。
定の配合量の範囲内にある限り特に制限されないが、一
般式(I)で示される第4級アンモニウム塩または前記
アミノ酸系カチオン界面活性剤の配合量を分母とし、前
記の分岐構造を有する液状油分の配合量およびラノリン
油脂の配合量の合計を分子とした値を、1/5〜5/1とする
ことが好ましい。
本発明の毛髪化粧料に対しては、上述の3種の必須成
分の他に下記の任意成分を本発明の効果に影響のない範
囲で配合することができる。即ち、任意成分としては、
流動パラフィン、ワセリン、固形パラフィン、スクワラ
ン、およびオレフィンオリゴマー等の炭化水素、ステア
リルステアレート、ミリスチン酸オクチルドデシルおよ
びオレイン酸オクチルドデシル等のエステル、ポリオキ
シエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステア
リン酸エステルおよびポリオキシエチレンソルビタンモ
ノラウレート等の乳化剤、N−(2−ヒドロキシエチ
ル)−N−[ビス(2−カルボキシエチル)アミノエチ
ル]ラウリルアミドジナトリウム塩および2−ココイル
−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリ
ウムベタイン等の両性界面活性剤、高級アルコールサル
フェート、アルコールエーテルサルフェートおよびα−
オレフィンスルホネート等のアニオン界面活性剤、ラウ
リルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコ
ールおよびベヘニルアルコール等の高級アルコール、パ
ルミチン酸、ステアリン酸およびベヘニン酸等の高級脂
肪酸、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
3−ブチレングリコール、グリセリンおよびソルビトー
ル等の保湿剤、エタノール等の溶剤、防腐剤、pH調整
剤、養毛料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、安定化剤およ
び香料等の少量成分が挙げられ、必要に応じこれらの1
種または2種以上を配合することができる。
分の他に下記の任意成分を本発明の効果に影響のない範
囲で配合することができる。即ち、任意成分としては、
流動パラフィン、ワセリン、固形パラフィン、スクワラ
ン、およびオレフィンオリゴマー等の炭化水素、ステア
リルステアレート、ミリスチン酸オクチルドデシルおよ
びオレイン酸オクチルドデシル等のエステル、ポリオキ
シエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステア
リン酸エステルおよびポリオキシエチレンソルビタンモ
ノラウレート等の乳化剤、N−(2−ヒドロキシエチ
ル)−N−[ビス(2−カルボキシエチル)アミノエチ
ル]ラウリルアミドジナトリウム塩および2−ココイル
−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリ
ウムベタイン等の両性界面活性剤、高級アルコールサル
フェート、アルコールエーテルサルフェートおよびα−
オレフィンスルホネート等のアニオン界面活性剤、ラウ
リルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコ
ールおよびベヘニルアルコール等の高級アルコール、パ
ルミチン酸、ステアリン酸およびベヘニン酸等の高級脂
肪酸、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
3−ブチレングリコール、グリセリンおよびソルビトー
ル等の保湿剤、エタノール等の溶剤、防腐剤、pH調整
剤、養毛料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、安定化剤およ
び香料等の少量成分が挙げられ、必要に応じこれらの1
種または2種以上を配合することができる。
本発明の毛髪化粧料は正常な状態の毛髪だけではな
く、ドライヤー等の熱器具の使用またはパーマ等の化学
的処理により損傷した毛髪に対しても、べたつくことな
く充分な滑らかさを与え、パサつきをなくして優れたま
とまり性を付与する。
く、ドライヤー等の熱器具の使用またはパーマ等の化学
的処理により損傷した毛髪に対しても、べたつくことな
く充分な滑らかさを与え、パサつきをなくして優れたま
とまり性を付与する。
以下、本発明の実施例および比較例を示し、本発明の
効果を具体的に説明する。なお、各例の説明に先立ち各
例で用いた試験法について説明する。
効果を具体的に説明する。なお、各例の説明に先立ち各
例で用いた試験法について説明する。
試験に用いる毛髪の処理方法 毛髪が損傷を受けている場合を考慮して、各例とも下
記の化学的処理を施した毛髪および未処理の毛髪につい
て試験を行なった。まず、毛髪(10g、20cm)をあらか
じめ秤量してアンモニア水でpHを9.6に調整した5重量
%チオグリコール酸水溶液に15分間浸漬し、その後水で
すすぎ、さらに3重量%臭素酸カリウム水溶液に5分間
浸漬する。これを薬液が毛髪に残存しないように流水に
て充分すすぎ、風乾して前処理を終える。
記の化学的処理を施した毛髪および未処理の毛髪につい
て試験を行なった。まず、毛髪(10g、20cm)をあらか
じめ秤量してアンモニア水でpHを9.6に調整した5重量
%チオグリコール酸水溶液に15分間浸漬し、その後水で
すすぎ、さらに3重量%臭素酸カリウム水溶液に5分間
浸漬する。これを薬液が毛髪に残存しないように流水に
て充分すすぎ、風乾して前処理を終える。
上記の化学的処理を施した毛束および未処理の毛束に
シャンプー処理を行なった後、試料1gを直接塗布して手
で毛束全体に均一に伸ばす。次いで40℃程度の湯で軽く
すすいだ後、25℃、相対湿度65%の恒温恒湿雰囲気下に
一昼夜放置して乾燥させ試験に用いる。
シャンプー処理を行なった後、試料1gを直接塗布して手
で毛束全体に均一に伸ばす。次いで40℃程度の湯で軽く
すすいだ後、25℃、相対湿度65%の恒温恒湿雰囲気下に
一昼夜放置して乾燥させ試験に用いる。
試験法 前記の通り処理した毛束のべたつきのなさ、滑らか
さ、パサつきのなさ、およびまとまり性について25名の
試験者による官能評価を行なった。評価の基準には、ス
テアリルトリメチルアンモニウムクロリド(1重量
%)、セチルアルコール(3重量%)、プロピレングリ
コール(10重量%)および水(残部)からなる標準試料
を用い、これとの比較により下記の通り5段階の評価を
与えた。
さ、パサつきのなさ、およびまとまり性について25名の
試験者による官能評価を行なった。評価の基準には、ス
テアリルトリメチルアンモニウムクロリド(1重量
%)、セチルアルコール(3重量%)、プロピレングリ
コール(10重量%)および水(残部)からなる標準試料
を用い、これとの比較により下記の通り5段階の評価を
与えた。
◎ :試料の方が良い ○ :試料の方がやや良い △ :同等である × :試料の方がやや劣る ××:試料の方が劣る <実施例1,2および比較例1〜5> 第1表に示す配合組成の5種の毛髪化粧料を調製し、
その性能を前記の試験法により評価した。その結果を同
表に併記する。なお、表中の各成分の配合量は重量%で
示した。
その性能を前記の試験法により評価した。その結果を同
表に併記する。なお、表中の各成分の配合量は重量%で
示した。
第1表の結果より、本発明の3種の必須成分のうちい
ずれか1種を含有しないもの(比較例1〜3)は所望の
効果が得られないことが認められる。一方、本発明の毛
髪化粧料が充分満足できる効果を示すことは結果より明
らかである。
ずれか1種を含有しないもの(比較例1〜3)は所望の
効果が得られないことが認められる。一方、本発明の毛
髪化粧料が充分満足できる効果を示すことは結果より明
らかである。
<実施例3> 第2表に示した配合組成のヘアトリートメント剤を調
製し、その性能を評価した。その結果、所望の効果が得
られたばかりでなく、毛髪に対する優れた柔らかさの付
与も認められた。なお、表中のPOEはポリオキシエチレ
ンを意味し、その後の括弧内の数値はエチレンオキシド
の平均付加モル数を示す。
製し、その性能を評価した。その結果、所望の効果が得
られたばかりでなく、毛髪に対する優れた柔らかさの付
与も認められた。なお、表中のPOEはポリオキシエチレ
ンを意味し、その後の括弧内の数値はエチレンオキシド
の平均付加モル数を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】カチオン界面活性剤、ラノリン油脂、およ
び、炭素数8〜24の分岐第1級アルコールのうちで常温
で液状であるものを含有することを特徴とする毛髪化粧
料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62151343A JP2558706B2 (ja) | 1987-06-19 | 1987-06-19 | 毛髪化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62151343A JP2558706B2 (ja) | 1987-06-19 | 1987-06-19 | 毛髪化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63316712A JPS63316712A (ja) | 1988-12-26 |
JP2558706B2 true JP2558706B2 (ja) | 1996-11-27 |
Family
ID=15516493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62151343A Expired - Lifetime JP2558706B2 (ja) | 1987-06-19 | 1987-06-19 | 毛髪化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2558706B2 (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008273868A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Kao Corp | 毛髪化粧料 |
JP2008297218A (ja) * | 2007-05-29 | 2008-12-11 | Kao Corp | 毛髪化粧料 |
US7842100B2 (en) | 2007-05-31 | 2010-11-30 | Kao Corporation | Two-part oxidative hair dye composition |
US7842101B2 (en) | 2007-05-31 | 2010-11-30 | Kao Corporation | Oxidative hair dye composition |
JP5094216B2 (ja) * | 2007-05-31 | 2012-12-12 | 花王株式会社 | 毛髪化粧料 |
JP5114098B2 (ja) * | 2007-05-31 | 2013-01-09 | 花王株式会社 | 染毛剤組成物 |
JP5574577B2 (ja) * | 2008-05-09 | 2014-08-20 | ホーユー株式会社 | 毛髪化粧料組成物及びその使用方法 |
JP5554911B2 (ja) * | 2008-09-09 | 2014-07-23 | ホーユー株式会社 | 毛髪処理用組成物 |
JP2010070507A (ja) * | 2008-09-19 | 2010-04-02 | Kao Corp | 毛髪化粧料 |
JP5629427B2 (ja) * | 2008-10-31 | 2014-11-19 | コグニス・アイピー・マネージメント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツングCognis IP Management GmbH | 毛髪処理組成物 |
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Citations (8)
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-
1987
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63316712A (ja) | 1988-12-26 |
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