JP2874055B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアロ
ーション、ヘアコンディショナー等の毛髪化粧料に関
し、更に詳述すると、タオルドライ後の毛髪をなめらか
にし、ブラシ通り性をよくし、更に乾燥後の毛髪をべた
つかせずにパサつきをおさえる毛髪化粧料に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
近年、女性のオシャレ意識の高揚により、髪を傷める
機会が非常に多くなって来ている。例えばカールドライ
ヤーなどの熱器具による損傷、コールドウェーブやヘア
ダイなどの化学的処理による損傷、さらにブラッシング
や櫛通しなどによる機会的な損傷である。通常のヘアケ
ア行動からすると、熱器具の使用やブラッシング、櫛通
しはほとんど毎日行なわれており、化学的な処理に比べ
ると頻度は非常に高く、髪を傷める大きな原因である。
特に毛髪が水を含んだ状態、例えばタオルドライの後な
どは毛髪が膨潤しており、また毛髪の水素結合が切断さ
れ、柔らかく伸びやすい状態となっているため、ブラッ
シングや櫛通しを行うことによって毛髪は過度に損傷を
受け、ひどい場合は切断されたりする。その結果、乾燥
後の毛髪は損傷の自覚されやすい毛先がパサついた感じ
となったり、枝毛切毛が発生したりする。
従来、上述した不都合を解消するための毛髪化粧料と
して、ステアリルジメチルアンモニウムクロライドやセ
チルトリメチルアンモニウムクロライドに代表される第
4級アンモニウム塩と、セチルアルコール,ステアリル
アルコール,ベヘニルアルコールなどの高級アルコール
とを毛髪の損傷防止及び毛髪のパサつき防止のための有
効成分として併用した毛髪化粧料が提案されている。し
かし、これらの第4級アンモニウム塩と高級アルコール
とを有効成分とした毛髪化粧料は毛髪に対する吸着が十
分でないため、満足できる効果が得られなかった。
そこで、これら有効成分の吸着性を改善するため、上
記第4級アンモニウム塩と高級アルコールと共に、動植
物油、炭化水素油、エステル油及び蛋白分解物などを併
用することが一般に行なわれている。しかし、これらの
油分や蛋白分解物は、所望の効果を得るためには多量に
配合しなければならない上、すすぎを行なう必要のある
製品の場合、毛髪への残存性に難点がある。また、これ
らの油分や蛋白分解物は、その性質上、乾燥後の毛髪に
しっとりとした感じを与え、まとまりやすくすることが
できる反面、乾燥後の毛髪がべたつきのある重い仕上り
感になってしまうという問題がある。
このため、タオルドライ後の毛髪の損傷を防止し、さ
らに乾燥後の毛髪にべたつくことなくパサつきをおさえ
ることのできる毛髪化粧料が強く要望されている。
本発明は上記要望に応えるためになされたもので、タ
オルドライ後のブラシ通り、なめらかさに優れ、かつ乾
燥後のパサつきやべたつきのない毛髪化粧料を提供する
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
本発明者らは上記目的を達成するため鋭意検討を重ね
た結果、下記一般式(1) (但し、式中R1は炭素数1〜22の分岐状又は直鎖状のア
ルキル基又はアルケニル基であり、Aは炭素数1〜10の
分岐状又は直鎖状のアルキレン基又はアルケニレン基で
あり、mは0又は1である。また、nは1〜5の整数で
ある。) で示される分子内にアミド基を持つグアニジン誘導体や
それらの塩から選ばれる1種又は2種以上に、液状油分
を組み合せること、更に好ましくは、上記両成分に加え
て高級アルコールを配合することにより、上記効果をい
ずれも兼備した毛髪化粧料が得られ、上記目的を達成す
ることができることを知見した。
即ち、本出願人は、先に有効成分の毛髪への吸着性が
高く、毛髪に優れた柔軟性や保湿性を付与した毛髪化粧
料として、上記一般式(1)の化合物を有効成分とした
毛髪化粧料を提案した(特願昭63−320075号)が、本発
明者らは更に検討を進めた結果、上記一般式(1)の化
合物と液状油分とを併用すること、特に一般式(1)の
化合物と液状油分と高級アルコールとの三者を併用する
ことにより、タオルドライ後の毛髪のブラシ通りや毛髪
に対するなめらかさ付与効果が高く、しかも乾燥後の毛
髪にパサつきやべたつきを生じさせることのない毛髪化
粧料が得られることを見い出し、本発明をなすに至った
ものである。
以下、本発明につき更に詳述する。
本発明の毛髪化粧料の第1の必須成分は、下記一般式
(1) (但し、式中R1は炭素数1〜22の分岐状又は直鎖状のア
ルキル基又はアルケニル基であり、Aは炭素数1〜10の
分岐状又は直鎖状のアルキレン基又はアルケニレン基で
あり、mは0又は1である。また、nは1〜5の整数で
ある。) で示される分子内にアミド基を持つグアニジン誘導体や
それらの塩である。
ここで、(1)式中に置換基R1は、炭素数1〜22、好
ましくは11〜19の分岐状又は直鎖状のアルキル基又はア
ルケニル基であり、例えばC11H23-,C12H25-,C13H27-,C
14H29-,C15H31-,C16H33-,C17H35-,(C8H172CH−,4−C
2H5C15H30-,などの基が好適である。
また、置換基Aは、炭素数1〜10、好ましくは2〜6
の分岐状又は直鎖状のアルキレン基又はアルケニレン基
であり、例えばメチレン基、エチレン基、プロピレン
基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、イソプ
ロピレン基、2−ペンテニル基、2−エチルブチレン基
などが挙げられ、mは1又は0である。
なお、nは1〜5の整数である。
更に、(1)式のグアニジン誘導体は、通常、塩の形
で配合され、具体的には塩酸塩等の無機酸塩、グリコー
ル酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、酸性アミノ酸塩等の有機
酸塩などとして用いることできるが、水への溶解性等の
点から無機酸塩とする場合は塩酸塩、有機酸塩とする場
合はグリコール酸塩が望ましい。
この場合、(1)式のグアニジン誘導体及びその塩
は、1種を単独で配合しても、2種以上を併用してもよ
く、また、その配合量は別に制限されないが、全体の0.
05〜10%(重量%、以下同様)、特に0.7〜5%とする
ことが好ましい。配合量が0.05%未満では本発明の効果
が十分でない場合があり、10%を越えると経済的に不利
であるばかりでなく、むしろべたついて重い仕上りにな
る場合がある。
本発明の第2の必須成分である液状油分としては、例
えば炭化水素油、脂肪酸エステル油(特に分岐脂肪酸エ
ステル油)、動植物油等が好適に使用される。
このような液状油分の具体例としては、ワセリン、流
動パラフィン、スクワラン等の炭化水素油、パルミチン
酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチ
ン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、
2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸ネ
オペンチルグリコール等の脂肪酸エステル油、キョーニ
ン油、オリーブ油、なたね油、ホホバ油、ラノリン油、
ミンク油、ツバキ油等の動植物油を挙げることができ
る。なお、これらは単独で使用しても2種以上を併用し
てもよい。
これら液状油分の配合量は、毛髪化粧料全体に対し、
0.1〜10%が好ましく、更に好ましくは0.5〜5%であ
る。0.1%未満では本発明の効果が発揮されず、10%を
越えるとべたつきやゴワつきが生じる場合がある。
本発明の毛髪化粧料には、上記第1,2必須成分に加え
て第3成分として高級アルコールを配合することが好ま
しい。第3成分の高級アルコールとしては、例えば炭素
数12〜24、好ましくは16〜22の脂肪族アルコールの1種
又は2種以上の混合物である。より具体的には、ラウリ
ルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアル
コール、ステアリルアルコール、セタノール、デカノー
ル等の1種又は2種以上の混合物が例示される。
その配合量は別に制限されないが、組成物全体の0.5
〜10%、特に1〜7重量%が好ましい。配合量が0.5%
未満では本発明の効果が十分でない場合があり、10%を
越えると毛髪にべたつきが生じる場合がある。
本発明の毛髪化粧料に対しては、その種類、使用目的
等に応じ、本発明の効果に影響のない範囲で、ヘアリン
ス、ヘアトリートメント等の毛髪化粧料に配合する常用
成分、例えば溶剤、香料、殺菌剤、色素、キレート剤、
紫外線吸収剤、無機電解質、水溶性高分子等を任意成分
として配合することができる。
〔発明の効果〕
本発明の毛髪化粧料によれば、タオルドライ後の毛髪
をなめらかにし、かつブラシ通り性をよくし、更に乾燥
後の毛髪をべたつかせることなくパラつきをおさえる効
果を付与することができ、しかも有効成分の毛髪への吸
着残存性が高いため、このような効果がすすぎによって
低下することがなく、少量の配合量によっても十分な効
果を得ることができる。従って、本発明の毛髪化粧料
は、例えば均一状態、不均一状態、乳化状態等のいずれ
の状態においても、またすすぎを必要とするタイプ、し
ないタイプのいずれのタイプに調製しても上記効果が有
効に発揮されるので、ヘアリンス剤、ヘアトリートメン
ト、ディスペンサー型のヘアコンディショナー、ヘアロ
ーションなど、様々な用途に用いることができる。
〔実施例〕
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体例に説
明するが、本発明は下記の実施例に制限されものではな
い。なお、各例に先立ち、各例で採用した試験方法につ
いて説明する。
タオルドライ後のなめらかさ及びブラシ通り性 シャンプー処理された毛束(10g,20cm)に試料1gを直
接塗布し、手で毛束全体に均一に伸ばした。この毛束を
水分量が約40%になるようにタオルで水をふき取った。
この毛束のなめらかさ及びブラシ通り性について、20
名の試験者により官能評価する。なお、毛束のしっとり
感についての評価は、1重量%の下記構造式(a)のグ
アニジン誘導体塩、3重量%のセチルアルコール、10重
量%のプロピレングリコール及び水(残部)からなる標
準試料を用いて得た評価を基準とし、これとの比較によ
る下記5段階による評価で判定する。
◎:基準と比べて良い ○:基準と比べてやや良い △:基準と同等 ×:基準と比べてやや劣る ××:基準と比べて劣る グアニジン誘導体塩(a) 乾燥後のべたつきのなさ及びパサつきのなさ シャンプー処理された毛束(10g,20cm)に試料1gを直
接塗布し、手で毛束全体に均一に伸ばした。次いで、約
40℃の湯で軽くすすいだ後、25℃,相対湿度65%の恒温
恒湿雰囲気下で一昼夜放置乾燥した。
この毛束のべたつきのなさ及びパサつきのなさについ
て、20名の試験者により官能評価した。この場合、毛束
のべたつきのなさ及びブラシ通り性の場合と同様の標準
試料を用いて同様に評価した。<実施例1〜12、比較例
1〜3> 第1表に示す毛髪化粧料を調製し、その性能を評価し
た。結果を同表に示す。
第1表の結果からわかる通り、グアニジン誘導体塩
と、液状油分とを含有する実施例の組成物は、いずれも
優れたブラシ通り、なめらかさ、パサつきのない性能を
示した。特に、高級アルコールを含有する実施例5,6,11
及び12は更に優れた性能を示した。
これに対し、本発明にかかる上述の必須成分のうちい
ずれかを含有しない組成物(比較例)は、いずれも本発
明の目的を達成することができないものであった。
<実施例13> 下記組成のヘアーリンス組成物を調製した。
この組成物について女性10名で官能評価したところ、
タオルドライ後のなめらかさ、ブラシ通り及び乾燥後の
パサつきのなさ、べたつきのなさは、いずれも優れてい
ると評価された。
<実施例14> 下記組成のヘアートリートメント組成物を調製した。
この組成物について女性10名で官能評価したところ、
タオルドライ後のなめらかさ、ブラシ通り及び乾燥後の
パサつきのなさ、べたつきのなさは、いずれも優れてい
ると評価された。
<実施例15> 下記組成のヘアーローション組成物を調製した。
この組成物について女性10名で官能評価したところ、
組成物を塗布した時の髪の濡れた状態でのなめらかさ、
ブラシ通り及び乾燥後のパサつきのなさ、べたつきのな
さはいずれも優れていると評価された。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1) (但し、式中R1は炭素数1〜22の分岐状又は直鎖状のア
    ルキル基又はアルケニル基であり、Aは炭素数1〜10の
    分岐状又は直鎖状のアルキレン基又はアルケニレン基で
    あり、mは0又は1である。また、nは1〜5の整数で
    ある。) で示される分子内にアミド基を持つグアニジン誘導体及
    びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上と、液状油
    分とを併用してなることを特徴とする毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】高級アルコールを配合した請求項1記載の
    毛髪化粧料。
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