JP2557589Y2 - フィルム包装装置の投入フォ−ク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、フィルム包装装置に
おける包装される物品を装置内に送り込むためのフォ−
クに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のフィルム包装装置例えば
郵便物などのシュリンク装置はおよそ図１に示すとおり
であり、包装される物品例えば郵便物（Ａ）は積み重ね
られてフォ−ク（１）よりチェ−ンコンベア（２）に投
入され、ここでプレスヘッド（３）によりプレスされ、
上下フィルム（４）、（５）で包装された後、シュリン
クコンベア（６）上をシュリンクトンネル（７）内に送
られ、シュリンクトンネル（７）内に温風発生機（８）
内で生じる温風を送り込んで、上記包装物品（Ａ）を加
熱して、フィルム（４）、（５）の収縮により包装して
なるものである。そして、上記投入フォ−クは、カムと
これに当接するレバ−により前進しながら揺動してシュ
リンクコンベアへの移送に便利なように上記コンベア上
に包装物を投入するもの、あるいは、屈曲するガイドに
案内されてフォ−クを揺動前進させるものなどが用いら
れていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものにおける投入フォ−クは、特にその揺動運動に
あたり、装置全体が大きくなり、あるいは、騒音を発し
たり、移送速度を早くすることができない欠点があっ
た。

【０００４】そこで、この考案は上記従来のものの欠点
を改良するものであり、簡単な構成により移送速度を早
くし、騒音の発生を極力減少するとともに、部品点数を
少なくしてコストの減少を図ろうとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そのために、この考案
は、送りネジにより進退しながら、前方に下方に向い傾
斜する板カム上にスイングア−ムを移動させることによ
り、このスイングア−ムを介してフォ−クを上向きから
下向きに揺動させて包装する物をコンベア上に送り込む
ようにしたものであり、更にはフォ−クをフォ−クホル
ダ−内にあってスプリングにより上下動できるように支
承したものである。

【０００６】

【作用】上記構成をもつので、この考案は、まず郵便物
等の荷くずれのし易い包装をする物を直立する押板とフ
ォ−ク上に載置し、このフォ−クの下部に固定するスイ
ングア−ムを送りネジに噛み合せ、送りネジの回動によ
り、ガイドロッドに案内されて、スイングア−ムが前進
すると同時に、スイングア−ムの下部を上記送りネジに
対して前方に向い傾斜する板カム上に当接させて移動さ
せることにより、スイングア−ムとこれに固定するフォ
−クホルダ−を介して支承するフォ−クを、前進ととも
に前方に揺動させ、これに載置する包装する物を荷くず
れを生じないように、チェ−ンコンベア上に投入させる
ものであり、上記コンベア上に置かれる包装される物
は、プレスされてフィルムにより包装の後、シュリンク
トンネル内のシュリンクコンベア上に移送される。

【０００７】また、フォ−クの基部をフォ−クホルダ−
内でスプリングを介し上下動できるように支承すること
により、フィルムによる包装時、フォ−クがコンベア間
に下降して包装される物のプレスの障害とならないよう
にすることができる。

【０００８】

【実施例】この考案を図に示す実施例により更に詳細に
説明する。図２以下に示す投入フォ−ク（１）は、図１
に示されるもので、これにより包装される物（Ａ）は、
チェ−ンコンベア（２）上に投入され、前記のとおり上
下フィルム（４）（５）により包被の上、シュリンクト
ンネル（７）内で温風加熱によりフィルムを収縮（シュ
リンク）させることにより包装される。（９）は上フィ
ルム（４）のロ−ルで、これより下方に繰出され、（１
０）は下フィルム（５）のロ−ルであり、同様上方に繰
出され、１枚に接合されて垂下し投入フォ−ク（１）上
の包装される物（Ａ）の投入を待機する。

【０００９】図２において、（１４）は基板であり、基
板（１４）上に平行して送りネジ（１１）とガイドロッ
ド（１２）が配置され、その間に同様平行して板カム
（１３）が設けられる。送りネジ（１１）は表面に雄ネ
ジを形成し、これにスライドガイド（３０）の雌ネジ
（２０）が噛合い、他方、スライドガイド（３０）はガ
イドロッド（１２）を嵌合孔（１９）内に嵌挿し、この
ガイドロッド（１２）に沿い送りネジ（１１）により進
退する。送りネジ（１１）は、基板上に設けるモ−タ
（１５）の回転を駆動輪（１６）より伝導輪（１７）を
介して、伝えられて回動する。逆転によりスライドガイ
ド（３０）は後退する。

【００１０】スライドガイド（３０）はスイングア−ム
（２１）を軸（１８）により進行方向に揺動するように
支持し、ト−ションバネ（２２）によりスイングア−ム
（２１）の下部に設ける転子（２９）を板カム（１３）
上に付勢するよう構成する。スイングア−ム（２１）上
面にはフォ−クホルダ−（２３）を固定し、フォ−クホ
ルダ−（２３）の前面より前方に突出するフォ−ク（２
５）を内部に支承する。その支承は、図６に示すように
することもできる。すなわち、フォ−ク（２５）の基部
をフォ−クホルダ−（２３）内にあって、多くのスプリ
ング（２６）（２６）により上下動できるように支持
し、フォ−ク（２５）上に包装される物（Ａ）を載置し
て、チェ−ンコンベア（２）の端部に移送した時（図
７．図８）、包装される物（Ａ）の前縁が上下フィルム
（４）（５）を押してフィルムにより被われるようにな
り、上方より上フィルム（４）上からプレスヘッド
（３）の押圧が充分上記包装される物（Ａ）に加えられ
るようにフォ−ク（２５）がチェ−ンコンベア（２）の
間から下方に押下げられる位置（２５′）にすることが
できる（図６．図７）。（２４）はフォ−クホルダ−
（２３）の前縁に直立する押板で、押板（２４）とフォ
−ク（２５）上に包装される物（Ａ）は荷くずれしない
ように保持される。（２８）はチェ−ンコンベア（２）
の駆動用モ−タを示す。

【００１１】スイングア−ム（２１）の下部に設けられ
る転子（２９）は、板カム（１３）にト−ションバネ
（２２）の付勢により当接し、板カム（１３）の前方に
向い傾斜する傾斜面に沿い、スイングア−ム（２１）と
フォ−クホルダ−（２３）を案内する。これにより投入
フォ−ク（１）は前進に伴い上向きから下向きになめら
かに移動する。したがって押板（２４）とフォ−ク（２
５）間に包装される物（Ａ）が荷くずれしないように保
持されるて、チェ−ンコンベア（２）の前進端位置（２
１′）に至る（図４）。

【００１２】この考案の実施例は上記構成をもつので、
フォ−ク（２５）上に荷くずれし易い物を積み重ね、板
カム（１３）上を回動する転子（２７）により、押板
（２４）で側縁を支持しながら送りネジ（１１）の回動
により前方に移動させ、板カム（１３）の傾斜によりフ
ォ−ク（２５）の先端は前方に揺動しながら、チェ−ン
コンベア（２）の後端に至り、チェ−ンコンベア（２）
上に包装される物（Ａ）を投入する。同時に、包装され
る物（Ａ）は上下フィルム（４）（５）に当り、これを
前方に屈曲させ、物品表面をフィルムにより上方よりプ
レス圧を加えて包装し、このフィルムをカッタ−（３
１）により切断、溶着し、シュリンクトンネル（７）へ
送り出し、シュリンク包装をするのである。

【００１３】

【考案の効果】上記のとおり、この考案の構成を簡単に
し、部品点数を少なくして騒音を抑え、コストを低減す
るとともに全体を大きくすることなく、しかも、移送速
度を早くして、コンベア上に荷くずれし易い包装する物
を確実に包装できる優れた効果をもつものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の投入フォ−クを具えるフィルム包装
装置の全体図

【図２】この考案の投入フォ−クの平面図

【図３】同、図２の正面図

【図４】同、図２の側面図

【図５】この考案のフォ−クの平面図

【図６】同、図５の側面図

【図７】フィルム包装装置のチェ−ンコンベアの正面図

【図８】同、図７の側面図

【符号の説明】 １ 投入フォ−ク ２ チェ−ンコンベア ３ プレスヘッド ４ 上フィルム ５ 下フィルム ６ シュリンクコンベア ７ シュリンクトンネル ８ 温風発生機 ９ 上フィルムロ−ル １０ 下フィルムロ−ル １１ 送りネジ １２ ガイドロッド １３ 板カム １４ 基板 １５ モ−タ １６ 駆動輪 １７ 伝導輪 １８ 軸 １９ 嵌合孔 ２０ 雌ねじ ２１、２１′ スイングア−ム ２２ ト−ションバネ ２３ フォ−クホルダ− ２４ 押板 ２５、２５′ フォ−ク ２６ スプリング ２７ ストッパ ２８ モ−タ ２９ 転子 ３０ スライドガイド ３１ カッタ− Ａ 包装される物

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 送りネジとこれと平行に水平に配置する
   ガイドロッドにより進退するとともに、上記送りネジに
   対して前方に下方に傾斜する板カムの上に当接し、スラ
   イドガイド上の軸を支点として、前方に向い揺動するス
   イングア−ムを設け、このスイングア−ム上に前端に直
   立する押板を具えるフォ−クホルダ−を固定し、上記押
   板より前方に突出し、フォ−クホルダ−により支承され
   るフォ−クを設け、押板とフォ−クによりＬ字状に形成
   してなるフィルム包装装置の投入フォ−ク。
2. 【請求項２】 フォ−クはフォ−クホルダ−内にあって
   スプリングを介して上下動できるように支承される請求
   項１に記載のフィルム包装装置の投入フォ−ク。