JP2556260Y2 - スリーブ継手 - Google Patents

スリーブ継手

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JP2556260Y2
JP2556260Y2 JP1990109734U JP10973490U JP2556260Y2 JP 2556260 Y2 JP2556260 Y2 JP 2556260Y2 JP 1990109734 U JP1990109734 U JP 1990109734U JP 10973490 U JP10973490 U JP 10973490U JP 2556260 Y2 JP2556260 Y2 JP 2556260Y2
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JP
Japan
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column member
sleeve joint
joint
sleeve
shaft reinforcing
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JP1990109734U
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JPH0466224U (ja
Inventor
五郎 吉岡
Original Assignee
日本スプライススリーブ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は鉄筋継手金物の一種であるスリーブ継手に関
するものである。
(従来の技術) 鉄筋継手金物の一種であるスリーブ継手は第4図に示
すように両端に開口5(下端開口)および6(上端開
口)を有する細長い中空筒体であって、接合しようとす
る一対の鉄筋を対向方向に挿入し流動性の充填材を注入
充填しその硬化により筒体内に鉄筋を固着することによ
り鉄筋を接合することを原理とする鉄筋継手である。そ
して、通常、その内面には硬化充填材との係合性向上の
ための周回溝7、その側壁には充填材注入の際に利用す
る注入口8および排出口9が設けられている。なお、ス
リーブ継手は特公昭53−12732、特開昭61−200246各号
公報等に開示されている。
スリーブ継手を下端部に埋設した構造のプレキャスト
コンクリート柱部材(以下PC柱部材と記す)を用いて建
築物の軸組構造を構築する工法が知られている。これを
第5図により説明する。PC柱部材13−bの下端部にはス
リーブ継手12が埋設されていてその下端開口5は部分下
端面14−bに開口している。部材軸鉄筋16−bの下端部
はスリーブ継手の上端開口6から該継手内に挿入されて
いてその下端末は継手のほぼ中央に達しており、その上
端部は部材上端面15−bから上方に所定長突き出て露出
している。なお、周回溝、注入口、排出口の図示は省略
してある。同様構造のPC柱部材13−aを下方柱部材とし
て建て入れた後、その上端面15−a上に左右PC梁部材17
−aおよび17−bの端部を載置しこれら梁部材の端から
水平に突き出ている軸鉄筋どうしを柱部材上端面上で接
合し、ついで、柱部材上端面上にコンクリートを打設す
る。打設コンクリートの上面(点線で示す)は梁部材の
上面と面一になっている。下方PC部材軸鉄筋16−aの上
端部は上記打設コンクリート上面より上方に突き出て露
出している。上記PC柱部材13−bを上方PC柱部材として
この下端部に埋設されているスリーブ継手内に上記下方
PC柱部材軸鉄筋露出部が収容されるように建て入れる。
そして充填材を注入充填することにより建築物の軸組構
造が構築される。
(考案が解決しようとする問題点) 柱部材軸鉄筋は柱断面の辺に添ってほぼ等間隔の列を
なすよう配筋されているのが普通であるから、上記構造
のPC柱部材上端面から上方に突き出ている軸鉄筋は第6
図に示すように部材断面の辺に添ってほぼ等間隔の列を
なして突き出ている。同図において13はPC柱部材、15は
その上端面、16は部材軸鉄筋である。このPC柱部材上端
面上に左右PC梁部材を載置したとき、その端面から水平
に突き出ている梁部材軸鉄筋端部がPC柱部材上端面から
上方に突き出ている該部材軸鉄筋端部のうちの部材断面
辺央部にある該端部とぶつかり合うことが多い。これを
避けるため梁部材から突き出ている軸鉄筋端部を曲げた
りする作業が必要となる問題点があった。
このため、第7図に示すように柱部材軸鉄筋が部材断
面のコーナー部に集中し辺央部に位置するものが少なく
なるような配筋が試みられたが、これにはつぎのような
問題点がある。すなわち、スリーブ継手は軸鉄筋一本毎
に一個配置するものであるが、軸鉄筋をコーナー部に集
中した場合、スリーブ継手がコーナー部に集中するので
スリーブ継手間に適正な間隔を保持することが困難にな
ってくる。(コンクリートがスリーブ継手間に十分に行
き渡るためにはコンクリートの粗骨材最大寸法により定
まる最小間隔の保持が必要である)この適正間隔を保持
すると鉄筋間隔が大きくなるのでコーナー部への集中度
が減少し、コーナー部への集中による梁部材軸鉄筋との
ぶつかり合い回避効果が不十分となる。
(問題点を解決するための手段) 本考案は断面L字形のスリーブ継手により柱部材断面
コーナー部にL字形に配置した三本の部材軸鉄筋をひと
まとめに収容することにより上記の問題点を解決したも
のである。
本考案のスリーブ継手はその実施例である第1図に示
すように、 両端に開口5(下端開口)および6(上端開口)を有す
るL字形断面の中空筒体であって、その側壁がほぼ直角
に屈曲した一対の並立する折壁2(外回り折壁)および
3(内回り折壁)と、これら折壁をその両端で連結する
一対の袖壁4−aおよび4−bより構成されていること
を特徴とするスリーブ継手である。そして、従来のスリ
ーブ継手と同様にその内面には周回溝7、その側壁には
注入口8および排出口9が同様目的に添って設けられ、
これらの形状、構造等は従来公知の技術が適用できる。
本考案のスリーブ継手を下端部に埋設した構造のPC柱
部材の下端面の状況を第3図に例示する。PC柱部材13の
軸鉄筋16は部材コーナー部に三本一組にL字形に配置さ
れ、この一組がそれぞれ本考案のスリーブ継手1内にひ
とまとめに収容されている。このPC柱部材のこのほかの
構成は上記従来のPC柱部材の構成と同様である。
本考案のスリーブ継手を下端部に埋設した構造のPC柱
部材を製作する際、三本一組の軸鉄筋の端部を継手内に
挿入して仮止めした継手・鉄筋結合体を型枠内に配置す
るが、このときの仮止めに便なように、スリーブ継手上
端開口6に第2(a)図に示すような鉄筋挿通孔11を設
けた蓋10を継手と一体に設けることが好ましい。この挿
通孔11は第2(b)図に示すように呼出を設けたもので
あってもよく、第2(c)図に示すように呼出のないも
のであってもよい。
(考案の効果) 本考案のスリーブ継手は三本一組の鉄筋を一つの継手
によりひとまとめに接合できるので、これを下端部に埋
設した構造のPC柱部材において部材軸鉄筋のコーナー部
への集中度を従来のスリーブ継手を用いた場合よりも高
めることができる。これにより、従来の問題点であった
柱部材上端面上における梁部材軸鉄筋と柱部材軸鉄筋と
のぶつかり合いをなくするかまたは著しく減少できる利
点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のスリーブ継手を例示する図であり、同
(a)図は横断面図、同(b)図はX−X面で切断した
縦断面図、同(c)図はY−Y面で切断した縦断面図で
ある。第2図は本考案のスリーブ継手の上端開口に設け
た蓋の構造例を示す図であり、同(a)図は平面図、同
(b)図および同(c)図はZ−Z面で切断した縦断面
図である。第3図は本考案のスリーブ継手を下端部に埋
設した構造のPC柱部材の下端面を示す平面図である。第
4図は従来のスリーブ継手を示す図であり、第5図はこ
れを下端部に埋設した構造のPC柱部材を用いた建築物軸
組構造構築方法を示す縦断面図である。第6図および第
7図はPC柱部材における軸鉄筋配置状況を示す部材端面
平面図である。 図面における符号は以下の通り。 1:本考案のスリーブ継手 2:外回り折壁 3:内回り折壁 4−a,4−b:袖壁 5:下端開口 6:上端開口 7:周回溝 8:注入口 9:排出口 10:蓋 11:挿通孔 12:従来のスリーブ継手 13,13−a,13−b:PC柱部材 14,14−b:下端面 15,15−a,15−b:上端面 16,16−a,16−b:軸鉄筋 17−a,17−b:梁部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端に開口を有するL字形断面の中空筒体
    であって、その側壁がほぼ直角に屈曲した一対の並立す
    る折壁とこれら折壁をその両端で連結する一対の袖壁よ
    り構成されていることを特徴とするスリーブ継手
JP1990109734U 1990-10-22 1990-10-22 スリーブ継手 Expired - Lifetime JP2556260Y2 (ja)

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JPH0466224U JPH0466224U (ja) 1992-06-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6436844A (en) * 1987-07-31 1989-02-07 Nippon Kokan Kk Connection of precast concrete member

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JPH0466224U (ja) 1992-06-10

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