JP2584101Y2 - プレキャストコンクリート部材 - Google Patents

プレキャストコンクリート部材

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JP2584101Y2
JP2584101Y2 JP1990126462U JP12646290U JP2584101Y2 JP 2584101 Y2 JP2584101 Y2 JP 2584101Y2 JP 1990126462 U JP1990126462 U JP 1990126462U JP 12646290 U JP12646290 U JP 12646290U JP 2584101 Y2 JP2584101 Y2 JP 2584101Y2
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vertical
reinforcing bar
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joint
sleeve
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JPH0484503U (ja
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長秀 武井
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日本スプライススリーブ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はプレキャストコンクリート部材に関するもの
である。
(従来の技術) 下端部にスリーブ継手が埋設されている構造の柱、壁
等の鉛直プレキャストコンクリート(以下PCと略記)部
材は鉛直方向に鉛直PC部材を接合していくのに有利な構
造の鉛直PC部材として知られている。
スリーブ継手は特公昭53-12732号公報、特開昭61-200
246号公報等に開示されている鉄筋継手であって、これ
を第2図に例示する。スリーブ継手3は両端に開口を有
する鉄鋼製の細長い中空筒体(スリーブという)よりな
り、この中に接合すべき一対の鉄筋の端部を対向方向に
挿入してスリーブ中央において突き合わせ状に向かい合
わせ、筒体内に充填したモルタルの硬化により鉄筋をス
リーブ内に定着することによって一対の鉄筋の接合をな
す鉄筋継手である。
スリーブ継手3の内壁には硬化モルタルとの係合性を
高めるための凹凸4が設けられ、側壁にはモルタル注入
に利用される注入口5およびモルタル注入時の抜気に利
用される排出口6が設けられている。
第3図に部材下端部にスリーブ継手を埋設した従来構
造の鉛直PC部材およびこれを用いた鉛直PC部材の接合態
様を例示する。
鉛直PC部材9の下端部にスリーブ継手3が鉛直方向軸
鉄筋10と同方向に埋設されている(凹凸の図示省略、下
方部材には−A、上方部材には−Bなる接尾字を付
す)。該継手の下方開口は部材下端面に開口し、上方開
口からは軸鉄筋10の下端部が挿入されて結合されその挿
入下端末はスリーブのほぼ中央に達している。下端部が
埋設スリーブ継手3と結合している軸鉄筋10の上端部は
部材上端面から上方に突き出て所定長露出している。ス
リーブ継手の注入口5および排出口6にはそれぞれ部材
側壁に開口する導孔が接続している。
下方鉛直PC部材9−Aおよび上方鉛直PC部材9−Bは
同一構造のものであるが、挿入された下方鉛直PC部材9
−Aの上端面に床部材のような水平部材11を載置して相
互に結合した後コンクリート(図示略)を打設し打設コ
ンクリート上面と水平部材11の上面とを面一にする。下
方鉛直PC部材の軸鉄筋10-Aの露出していた上端部はこの
打設コンクリート層を突き抜けてさらに上方に突き出て
露出している。
ついで、上方鉛直PC部材9−Bを上方から下降させて
上記の軸鉄筋10-Aの露出端部が上方鉛直PC部材下端部に
埋設されているスリーブ継手3の該部材下端面に開口し
ている開口を通って該スリーブ内に収容されるように上
方部材を下方部材に建入れる。その後、側壁に開口して
いる導孔を利用して注入口5を通ってモルタル8をスリ
ーブ内に注入する。スリーブ内を上昇してこれを充填し
たモルタルは排出口6を通り導孔を経てその開口から部
材側壁外に溢れ出てくるので注入を終える。なお、上方
部材と下方部材の間には常法により適宜目地モルタルを
施工する。
第3図は鉛直PC部材である壁部材を小口方向から見た
縦断図であり、部材壁面方向に多数の軸鉄筋がスリーブ
継手と結合して並列して配筋されている。
(考案が解決しようとする問題点) 上述の従来の鉛直PC部材は鉛直PC部材の鉛直方向接合
のうえで種々の利点を有しているが、つぎの問題点があ
る。
a.部材上端面から軸鉄筋が突き出て露出しているので、
製作中、保管中および作業中これが外力により変形しな
いよう細心の注意を払う必要がある。
b.軸鉄筋露出長は第3図から明らかなようにスリーブ継
手長の約半分の長さに水平部材高さを加えた長さとなっ
ており、部材全体の高さは部材本体の高さにこの露出長
を加えたものとなる。最近、多層建物の壁高さが高くな
る傾向があり従って1階分を単位とする鉛直PC部材の本
体の高さが高くなる傾向にある。鉛直PC部材は部材製作
工場から建築現場へトラック輸送されるのが常である
が、この輸送には道路運送法上運搬物の高さに制約があ
る。そのため、多層建物の壁高さにおのずから上限が生
ずる。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、軸鉄筋上端部を部材上端面から突き出させ
る代わりに、部材上端部にスリーブ継手を埋設しておき
これを利用して建築現場において部材上端面に鉄筋を突
設し、これをして従来の鉛直PC部材における軸鉄筋露出
部と同じ作用を営ましめる構造とすることにより、上記
の問題点を解決し得たものである。
本考案の鉛直プレキャストコンクリート部材は、 鉛直プレキャストコンクリート部材において、 (イ)同一鉛直方向軸鉄筋に沿って部材下端部および上
端部に共にスリーブ継手が埋設されており、 (ロ)部材下端部に埋設されているスリーブ継手は、そ
の下方開口が部材下端面に開口し、その上方開口からは
軸鉄筋下端部が挿入されていてその挿入下端末はスリー
ブ継手の中央位置に達しており、継手側壁に設けられて
いる注入口および排出口にはそれぞれ部材側壁に開口す
る導孔が接続されており、 (ハ)部材上端部に埋設されているスリーブ継手は、そ
の上方開口が部材上端面に開口し、その下方開口からは
軸鉄筋上端部が挿入されていてその挿入上端末はスリー
ブ継手の中央位置に達している、 構造を特徴とする鉛直プレキャストコンクリート部材、
である。これを第1図を例にとり説明する。
第1図は第3図と同様壁部材1を小口方向から見た縦
断図である。軸鉄筋2に沿って部材下端部および上端部
にそれぞれスリーブ継手(凹凸の図示省略)3−aおよ
び3−bが埋設されている。下端部埋設スリーブ継手3
−aは、その下方開口が部材下端面に開口しその上方開
口からは軸鉄筋2の下端部が挿入されておりその挿入下
端末は継手の中央位置に達している。
上端部埋設スリーブ継手3−bは、その上方開口が部
材上端面に開口しその下方開口からは軸鉄筋2の上端部
が挿入されておりその挿入上端末は継手の中央位置に達
している。
下端部埋設スリーブ継手3−aの注入口5および排出
口6にはそれぞれ部材側壁に開口する導孔が接続されて
いる。図では上端部埋設スリーブ継手3−bの注入口5
および排出口6には導孔が接続されず盲となっている
が、導孔を接続していてもよい。
本考案の鉛直PC部材はこのような構造のまま製作工場
から建築現場に搬入された後、使用に先立ち、上端部埋
設スリーブ継手につなぎ鉄筋7を挿入し、該継手内にモ
ルタル8を充填してつなぎ鉄筋(通常、軸鉄筋と同じ鉄
筋)をスリーブ内に定着させることによってつなぎ鉄筋
7を部材上端面に軸鉄筋2と同軸に突設する。
そうすると部材上端面から上方に鉄筋が突き出て露出
している構造において鉛直PC部材1は従来の鉛直PC部材
9と等価状態となる。よって、第3図に示したようにし
て鉛直PC部材の接合ができる。
(考案の効果) 本考案の鉛直プレキャストコンクリート部材は、その
上端面から軸鉄筋端部が突き出ていないので保管、取扱
等に細心の注意を払う必要がない。また使用に当たり部
材上端面に突設したつなぎ鉄筋は軸鉄筋と同軸であって
その作用は従来の鉛直PC部材における軸鉄筋露出部と同
じである。
かくして上述の問題点はすべて解決された。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の鉛直PC部材を例示する縦断図。第2図
はスリーブ継手を例示する縦断図。第3図は従来構造の
鉛直PC部材およびこれを用いた部材接合態様を例示する
縦断図。 図面における符号は以下の通り。 1:本考案鉛直PC部材 2:軸鉄筋 3:スリーブ継手 3−a:下端部埋設スリーブ継手 3−b:上端部埋設スリーブ継手 4:凹凸 5:注入口 6:排出口 7:つなぎ鉄筋 8:モルタル 9:従来構造鉛直PC部材(−A、−Bはそれぞれ下方部
材、上方部材を示す接尾字) 10:軸鉄筋(−A、−Bはそれぞれ下方部材、上方部材
を示す接尾字) 11:水平部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉛直プレキャストコンクリート部材におい
    て、 (イ)同一鉛直方向軸鉄筋に沿って部材下端部および上
    端部に共にスリーブ継手が埋設されており、 (ロ)部材下端部に埋設されているスリーブ継手は、そ
    の下方開口が部材下端面に開口し、その上方開口からは
    軸鉄筋下端部が挿入されていてその挿入下端末はスリー
    ブ継手の中央位置に達しており、継手側壁に設けられて
    いる注入口および排出口にはそれぞれ部材側壁に開口す
    る導孔が接続されており、 (ハ)部材上端部に埋設されているスリーブ継手は、そ
    の上方開口が部材上端面に開口し、その下方開口からは
    軸鉄筋上端部が挿入されていてその挿入上端末はスリー
    ブ継手の中央位置に達している、 構造を特徴とする鉛直プレキャストコンクリート部材
JP1990126462U 1990-11-30 1990-11-30 プレキャストコンクリート部材 Expired - Lifetime JP2584101Y2 (ja)

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JPH0484503U JPH0484503U (ja) 1992-07-22
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