JP3097296U - プレキャスト壁ユニット及びその接合機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンクリートから成る矩形の壁本体を有すると共に、内部に複数の軸方向鉄筋が設けられ、相隣の軸方向鉄筋に複数の円形帯鉄筋が設置すると共に、壁本体の両側における円形帯鉄筋が壁本体から外部へ突出することを特徴とする。
【選択図】 図4
Description
【考案の属する技術分野】
本考案は、特にプレキャスト壁全体の構造強度を向上することができるプレキャスト壁ユニット及びその接合機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建造物を建てる際は、建造物の重量を支持するために複数の柱と壁が設けられ、これらの柱や壁はリフォームの際にも破壊することができず、若しこれらの柱や壁を破壊すれば、建造物の構造に重大な危険を与える。このような壁は建造物の重量及び地震の振動に耐えるので、構造壁と言われる。
【0003】
従来の構造壁を建造する方法は、施工現場で複数の軸方向鉄筋及びこれらの軸方向鉄筋を固定するため帯鉄筋を設置した後、モールドプレートによってこれらの鉄筋を囲んで固定すると共に、内部にコンクリートを注入することにより、構造壁を構築する。
【0004】
又、施工利便性及び施工スピードを向上するために、プレキャスト壁を用いて構造壁を構築する工法が使用されている。これは前もって製作したプレキャスト壁ユニットを施工現場に搬送して、現場でこれらのプレキャスト壁を組立てることにより、構造壁構築の施工時間を縮減するものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
図7に示すように、従来のプレキャスト壁ユニットはコンクリートから成る矩形の壁本体(70)の内部に複数の軸方向鉄筋(71)と横方向鉄筋(72)が設けられ、その軸方向鉄筋(71)と横方向鉄筋(72)の両端は夫々壁本体(70)から外部へ突出すると共に、壁本体(70)の内部においてC字形の束鉄筋(73)により、軸方向鉄筋(71)が固定される。
【0006】
従来のプレキャスト壁ユニットを接合して構造壁を構築する場合は、接合用鉄筋(74)を隣接する壁本体(70)から突出する横方向鉄筋(72)に溶接した後、モールドプレート(符号なし)によって該接合用鉄筋(74)及び横方向鉄筋(72)を囲むと共に、内部にコンクリートを注入することにより、構造壁を構築する。
【0007】
しかしながら、従来のプレキャスト壁ユニット及びその接合機構は以下に示すような欠点を有する。
【0008】
1、 従来の壁本体(70)は、軸方向鉄筋(71)を固定するために、内部に設置されるC字形の束鉄筋(73)が外力によって変形しやすいと共に、軸方向鉄筋(71)同士の距離が変化しやすく、且つこのC字形の束鉄筋(73)の設置方式も非常に面倒であるので、プレキャスト壁ユニットの製造に時間がかかり、製造コストも増加してしまう。
【0009】
2、 従来のプレキャスト壁ユニットを接合して構造壁を構築する場合、溶接を利用するが、施工時の天候、環境、溶接設備、施工人員の技術によって溶接の品質が左右されてしまうので、接合した構造壁の品質を制御することができない。
【0010】
そこで、案出されたのが本考案であって、プレキャスト壁の全体の構造強度を向上するプレキャスト壁ユニット及びその接合機構を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1の考案は、コンクリートから成る矩形の壁本体を有すると共に、内部に複数の軸方向鉄筋が設けられ、相隣の軸方向鉄筋に複数の円形帯鉄筋が設置すると共に、壁本体の両側における円形帯鉄筋が壁本体から外部へ突出することを特徴とするプレキャスト壁ユニット及び、
本願の請求項2の考案は、相隣の壁本体から突出する円形帯鉄筋に壁本体の内部における円形帯鉄筋と等しい円形帯鉄筋が設けられた後、該円形帯鉄筋の内部に複数の軸方向鉄筋が設けられ、接合箇所の円形帯鉄筋の外側にモールドプレートによって該円形帯鉄筋及び軸方向鉄筋を包囲すると共に、その内部にコンクリートを注入することを特徴とするプレキャスト壁ユニットの接合機構及び、
本願の請求項3の考案は、前記円形帯鉄筋は螺旋状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプレキャスト壁ユニット及びその接合機構、
を提供する。
【0012】
【作用】
本考案は上記の課題を解決するものであり、壁本体の内部に円形又は螺旋状帯鉄筋を設けることにより、軸方向鉄筋を確実に固定することができ、更に、壁本体同士を接合するため接合機構は壁本体の構造と等しいので、構造壁の全体強度を向上することができる。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本考案の好適な実施の形態を詳細に説明する。勿論、下記実施例は、本考案の好適な実施の形態を示したものにすぎず、本考案の技術的範囲は、下記実施例そのものに何ら限定されるものではない。
【0014】
図1は本考案に係わるプレキャスト壁ユニットの第一実施例を示す斜視図であり、図2は本考案に係わるプレキャスト壁ユニットの第一実施例を示す横向平面図であり、図3は本考案に係わるプレキャスト壁ユニットの第一実施例を示す縦向平面図であり、図4は本考案に係わるプレキャスト壁ユニットの第一実施例の組立状態を示す斜視図であり、図5は本考案に係わるプレキャスト壁ユニットの第二実施例を示す横向平面図であり、図6は本考案に係わるプレキャスト壁ユニットの第二実施例を示す縦向平面図である。
【0015】
図1乃至図3に示すように、本考案に係わるプレキャスト壁ユニットの第一実施例は、コンクリートから成る矩形の壁本体(10)を有すると共に、内部に複数の軸方向鉄筋(11)が設けられ、金属ワイヤー(符号なし)を用いて複数の円形帯鉄筋(12)を設置することによって相隣の軸方向鉄筋(11)が固定すると共に、壁本体(10)の両側における円形帯鉄筋(12)が壁本体(10)から外部へ突出する。
【0016】
図4に示すように、本考案に係わるプレキャスト壁ユニットの第一実施例の接合機構は、相隣の壁本体(10)から突出する帯鉄筋(12)に金属ワイヤー(符号なし)によって壁本体(10)の内部における円形帯鉄筋(12)と等しい帯鉄筋(12)が設けられた後、該帯鉄筋(12)の内部に複数の軸方向鉄筋(11)が設けられ、接合箇所の帯鉄筋(12)の外側にモールドプレート(符号なし)によって該帯鉄筋(12)及び軸方向鉄筋(11)を囲むと共に、内部にコンクリートを注入することにより、構造壁を構築する。
【0017】
又、図5及び図6に示すように、本考案に係わるプレキャスト壁ユニットの第二実施例は、コンクリートから成る矩形の壁本体(20)を有すると共に、内部に複数の軸方向鉄筋(21)が設けられ、金属ワイヤー(符号なし)を用いて複数の螺旋状帯鉄筋(22)を設置することによって相隣の軸方向鉄筋(21)が固定すると共に、壁本体(20)の両側における螺旋状帯鉄筋(22)が壁本体(20)から外部へ突出する。
【0018】
本考案に係わるプレキャスト壁ユニットの第二実施例の接合機構は、相隣の壁本体(20)から突出する帯鉄筋(22)に金属ワイヤー(符号なし)によって壁本体(20)の内部における螺旋状帯鉄筋(22)と等しい帯鉄筋(22)が設けられた後、該帯鉄筋(22)の内部に複数の軸方向鉄筋(21)が設けられ、接合箇所の帯鉄筋(22)の外側にモールドプレート(符号なし)によって該帯鉄筋(22)及び軸方向鉄筋(21)を囲むと共に、内部にコンクリートを注入することにより、構造壁を構築する。
又、上記の実施例における壁本体の内部に設置する及び接合のため使用する円形又は螺旋状帯鉄筋は他の形状を有する帯鉄筋を使用してもよく、即ち、二組の軸方向鉄筋を固定できる他の形状を有する帯鉄筋を使用するのが好ましい。例えば、矩形や多辺形の帯鉄筋である。
【0019】
本考案に係わるプレキャスト壁ユニット及びその接合機構によれば、壁本体おける軸方向鉄筋が円形又は螺旋状帯鉄筋によって確実に固定されることができ、更に、接合箇所における接合機構も壁本体の内部における鉄筋構造と等しく、接合箇所に溶接工事を行わないので、構造壁の全体強度を向上することができる。
【0020】
【考案の効果】
本考案は上記の構成を有するので、壁本体の内部に円形又は螺旋状帯鉄筋を設けることにより、軸方向鉄筋を確実に固定することができ、更に、壁本体同士を接合するため接合機構は壁本体の構造と等しく、溶接工事を行わないので、構造壁の全体強度を向上すると共に、構造壁の品質を制御しやすいとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わるプレキャスト壁ユニットの第一実施例を示す斜視図である。
【図2】本考案に係わるプレキャスト壁ユニットの第一実施例を示す横向平面図である。
【図3】本考案に係わるプレキャスト壁ユニットの第一実施例を示す縦向平面図である。
【図4】本考案に係わるプレキャスト壁ユニットの第一実施例の組立状態を示す斜視図である。
【図5】本考案に係わるプレキャスト壁ユニットの第二実施例を示す横向平面図である。
【図6】本考案に係わるプレキャスト壁ユニットの第二実施例を示す縦向平面図である。
【図7】従来のプレキャスト壁ユニット及びその接合機構を示す横向平面図である。
【符号の説明】
10 壁本体
11 軸方向鉄筋
12 帯鉄筋
20 壁本体
21 軸方向鉄筋
22 帯鉄筋
70 壁本体
71 軸方向鉄筋
72 横方向鉄筋
73 束鉄筋
74 接合用鉄筋
Claims (3)
- コンクリートから成る矩形の壁本体を有すると共に、内部に複数の軸方向鉄筋が設けられ、相隣の軸方向鉄筋に複数の円形帯鉄筋が設置すると共に、壁本体の両側における円形帯鉄筋が壁本体から外部へ突出することを特徴とするプレキャスト壁ユニット。
- 相隣の壁本体から突出する円形帯鉄筋に壁本体の内部における円形帯鉄筋と等しい円形帯鉄筋が設けられた後、該円形帯鉄筋の内部に複数の軸方向鉄筋が設けられ、接合箇所の円形帯鉄筋の外側にモールドプレートによって該円形帯鉄筋及び軸方向鉄筋を包囲すると共に、その内部にコンクリートを注入することを特徴とするプレキャスト壁ユニットの接合機構。
- 前記円形帯鉄筋は螺旋状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプレキャスト壁ユニット及びその接合機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003002204U JP3097296U (ja) | 2003-04-21 | 2003-04-21 | プレキャスト壁ユニット及びその接合機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003002204U JP3097296U (ja) | 2003-04-21 | 2003-04-21 | プレキャスト壁ユニット及びその接合機構 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3097296U true JP3097296U (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=43251113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003002204U Expired - Lifetime JP3097296U (ja) | 2003-04-21 | 2003-04-21 | プレキャスト壁ユニット及びその接合機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3097296U (ja) |
-
2003
- 2003-04-21 JP JP2003002204U patent/JP3097296U/ja not_active Expired - Lifetime
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